JP3094428U - Ｒｆケーブルの接続構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 ＲＦケーブルの中心線が曲がっていても、中
心線をチューナーに簡単且つ確実にＲＦケーブルを挿入
でき、外カバーで覆って安全性に優れている。 【解決手段】 高周波信号を伝送する中心線２と外部ノ
イズを遮断する中心線２の外側を絶縁材３を介して覆う
シールド線４と外側を覆う絶縁性の外皮５とからなり、
外側がシールド線４と接続した導電部材６で覆われ中心
部に中心線２の先端を突出した状態で固定する円柱体７
とＲＦケーブル１に通して移動可能に配設する外カバー
８とＲＦケーブル１に通して移動可能に配設する外カバ
ー８を固定するゴム製の固定部材９とを備え、外カバー
８は内側に導電部材６と被接続端子の接地部分とを接続
する筒状の導電部材６を有し外カバー８を円柱体７側に
移動させ外カバー８で円柱体７及び中心線２を覆いつつ
筒状の導電部材６と導電部材６とを接続し、固定部材９
を外カバー８側へ移動させて、外カバー８を固定する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、高周波信号を伝送するための中心線と、外部ノイズを遮断するため の中心線の外側を絶縁材を介して覆うシールド線と、その外側を覆う絶縁性の外 皮とからなるＲＦケーブルの接続構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種のＲＦケーブルの接続構造は、例えば、図３に示すように、高周 波信号を伝送するための中心線１０１と、外部ノイズを遮断するための中心線１ ０１の外側を絶縁材を介して覆うシールド線（図示略）と、その外側を覆う絶縁 性の外皮１０２とからなっていて、先端を外カバー１０３で覆っていた。 ところが、これにおいては、ＲＦケーブルが曲がっていた場合には、中心線１ ０１と外カバー１０３とが一体になっているために、チューナーのコネクタ１０ ４に挿入しにくいという問題があり、曲がったままで挿入されることがあった。

【０００３】 第１の従来技術を図４、図５、図６、図７、図８に示す。この高周波用同軸コ ネクタ２０１の組立て順序は、まず同軸ケーブル２０２の一端を皮剥きし、中心 導体２０６と外部導体２０７を露出させ、外部導体２０７を後方へ折り返す。次 に、この加工した同軸線の一端よりモールドカバー２０９、シールド筒体２０８ を順に挿通する（工程（１））。 次に、同軸ケーブル２０２の中心導体２０６を中心ピン２０５の中心導体挿入 孔２３９に挿入し、挿入後支持部２２９を加締て中心導体２０６と中心ピン２０ ５を中心導体２０６に固着する。尚、中心導体２０６と中心ピン２０５の固着は 加締に限らず、半田付けで固着しても良い（工程（２））。 次に、絶縁ブッシュ２０３をアース金具２０４の弾性力に抗して前方からアー ス金具２０４に挿入し、接続突部２１０が角孔２１３の位置に来たところで角孔 ２１３内に嵌入され、絶縁ブッシュがアース金具内に係合保持される（工程（３ ））。 次に、絶縁ブッシュ２０３の中心ピン挿入孔２１１に中心ピン２０５を絶縁ブ ッシュ２０３の後端側から、フランジ部２３１が段差部２４０に当接するまで挿 入すると、圧着バレル部２１５が同軸ケーブル２０２の折り返した外部導体２０ ７上に位置する（工程（４））。 次に、圧着バレル２１５を加締る（工程（５））。

【０００４】 次に、工程（１）であらかじめ同軸ケーブル２０２に挿通しておいたシールド 筒体２０８を、大径部２２１がアース金具２０４の後端部を、小径部２２２が圧 着バレル部２１５を覆うように被せる。挿入後、小径部２２２を加締て、電気的 、機械的に小径部２２２と圧着バレル部２１５が接続される。この時、アース金 具２０４のボス２１８が大径部２２１の内周面に圧接し、円筒部２１７とシール ド筒体２０８は、強嵌合にて電気的、機械的に接続される。（工程（６））。 次に、あらかじめ同軸ケーブル２０２に挿通しておいたモールドカバー２０９ をアース金具２０４に被せる。モールドカバー２０９の、後ろ方向の抜け止めは 、係止部２１６と接続突部２１０が段部２３６に当接することで行われ、前方向 の抜け止めは、モールドカバー２０９の内壁がシールド筒体２０８の傾斜部２２ ３に当接することで行われる。（例えば、特許文献１参照）。

【０００５】 ところが、これにおいては、図８に示すように、中心ピン２０５と外部導体 ２０７とが剥き出しになっている状態でアース金具２０４に中心ピン２０５を差 し込むようになっているので、感電する虞があり、しかも、中心ピン２０５とシ ールド筒体２０８と中心ピン２０５は別体となっているものであった。

【０００６】 第２の従来技術を図９に示す。中央端子３０４はピンジャック３０９の中央の プラス端子３１０内に挿入されるとともに、外部端子３０６はピンジャック３０ ９の外周のマイナス端子３１１に外嵌され、これによりプラスとマイナスとの接 続がとられる。この場合、一般的には、外部端子３０６はマイナス端子３１１の 外径よりも若干小径に形成され、かつ、同外部端子にはそのマイナス端子３１１ に対し拡径して弾性的に確実に嵌合するように、すり割りが入れられている。（ 例えば、特許文献２参照）。 ところが、これにおいては、スリーブ３０７の外側にこのスリーブ３０７を覆 う外カバーが無いものであった。

【０００７】

【特許文献１】 特開平８−５０９６６号公報

【特許文献２】 実登録第３００１４４５号公報

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、ＲＦケーブルの中心線が曲がっていても、この中心線をチューナー に簡単且つ確実にＲＦケーブルを挿入することができ、外カバーで覆うことによ って安全性に優れたＲＦケーブルの接続構造を提供することを課題とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決するために提案されたものであって、請求項１に記 載の考案は、高周波信号を伝送するための中心線と、外部ノイズを遮断するため の前記中心線の外側を絶縁材を介して覆うシールド線と、その外側を覆う絶縁性 の外皮とからなるＲＦケーブルにおいて、外側が前記シールド線と接続された導 電部材で覆われ、中心部に前記中心線の先端を突出した状態で固定する円柱体と 、前記ＲＦケーブルに通されて移動可能に配設される外カバーと、前記ＲＦケー ブルに通されて移動可能に配設される外カバーを固定するゴム製の固定部材とを 備え、前記外カバーは内側に、前記導電部材と被接続端子の接地部分とを接続さ せるための筒状の導電部材を有し、前記外カバーを前記円柱体側に移動させるこ とによって、この外カバーで前記円柱体及び前記中心線を覆いつつ、前記筒状の 導電部材と前記導電部材とが接続され、更に前記固定部材を前記外カバー側へ移 動させることによって、前記外カバーを固定するようにしたことを特徴としてい る。

【００１０】 請求項２に記載の考案は、高周波信号を伝送するための中心線と、外部ノイズ を遮断するための前記中心線の外側を絶縁材を介して覆うシールド線と、その外 側を覆う絶縁性の外皮とからなるＲＦケーブルにおいて、外側が前記シールド線 と接続された導電部材で覆われ、中心部に前記中心線の先端を突出した状態で固 定する円柱体と、前記ＲＦケーブルに通されて移動可能に配設される外カバーを 備え、前記外カバーは内側に、前記導電部材と被接続端子の接地部分とを接続さ せるための筒状の導電部材を有し、前記外カバーを前記円柱体側に移動させるこ とによって、この外カバーで前記円柱体及び前記中心線を覆いつつ、前記筒状の 導電部材と前記導電部材とが接続されるようにしたことを特徴としている。

【００１１】 請求項３に記載の考案は、前記円柱体の外周には雄ねじが形成され、前記外カ バーの内側には雌ねじが形成されていて、前記外カバーを前記円柱体側へ移動さ せて、外カバーの雌ねじ部を前記円柱体の雄ねじ部に螺合させて、前記外カバー を外側に螺進させることによって、この外カバーで前記円柱体及び突出した前記 中心線を覆うように構成したことを特徴としている。 請求項４に記載の考案は、前記外カバーの内側には、ゴム製の固定部材が配設 されていて、この固定部材を前記外カバー側へ移動させることによって、外カバ ーを固定するようにしたことを特徴としている。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係るＲＦケーブルの接続構造の実施の形態について、図を参照 しつつ説明する。 図１は本考案のＲＦケーブルの接続構造の第１実施形態を示し、（ａ）はその 接続前の分解斜視図、（ｂ）はその接続前の斜視図、（ｃ）はその接続した時の 要部の部分断面図である。

【００１３】 この第１実施形態のＲＦケーブルの接続構造は、図１（ａ）（ｂ）（ｃ）に示 すように、ＲＦケーブル１は、高周波信号を伝送するための中心線２と、外部ノ イズを遮断するための中心線の外側を絶縁材３を介して覆うシールド線４と、そ の外側を覆う絶縁性の外皮５とからなり、外側がシールド線４と接続された導電 部材６で覆われ、中心部に中心線２の先端を突出した状態で固定する円柱体７と 、ＲＦケーブル１に通されて移動可能に配設され内側に向けて先細り状の外カバ ー８と、ＲＦケーブル１に通されて移動可能に配設される外カバー８を固定する ゴム製の固定部材９とが備えられている。 更に、外カバー８は内側に、導電部材６と被接続端子であるチューナーのコネ クタ９の接地部分とを接続させるための筒状の導電部材１０を有している。

【００１４】 そして、外カバー８を円柱体７側に移動させることによって、この外カバー８ で円柱体７及び中心線２を覆いつつ、筒状の導電部材１０と導電部材６とが接続 され、更に、固定部材９を外カバー８側へ移動させることによって、外カバー８ を固定するようにしている。 したがって、この第１実施形態によれば、ＲＦケーブル１の中心線２が曲がっ ていても、この中心線２をチューナーのコネクタ９に簡単且つ確実にＲＦケーブ ル１を挿入することができ、外カバー８で覆うことによって安全性に優れている 。 また、外カバー８をゴム製の固定部材９で固定するので、円柱体７を覆う外カ バー８が内側に擦れることがない利点がある。

【００１５】 図２は第２実施形態のＲＦケーブルの接続構造を示し、（ａ）はその接続前の 分解斜視図、（ｃ）はその接続前の斜視図である。 この第２実施形態のＲＦケーブルの接続構造は、図２（ａ）（ｂ）に示すよう に、円柱体７の外周には雄ねじ７ａが形成され、外カバー８の内側には雌ねじ８ ａが形成されていて、外カバー８を円柱体７側へ移動させて、外カバー８の雌ね じ部８ａを円柱体７の雄ねじ部７ａに螺合させて、外カバー８を外側に螺進させ ることによって、この外カバー８で円柱体７及び突出した中心線２を覆うように している。 また、外カバー８の内側には、ゴム製の固定部材９が配設されていて、この固 定部材９を外カバー８へ移動させることによって、外カバー８を固定するように している。

【００１６】 したがって、この第２実施形態によれば、円柱体７の雄ねじ部７ａと外カバー ８の雌ねじ部８ａを螺合させるので、円柱体７を覆う外カバー８が外れない利点 がある。 また、外カバー８をゴム製の固定部材９で固定するので、円柱体７を覆う外カ バー８が内側に擦れることがない。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、請求項１に記載の考案は、高周波信号を伝送するための 中心線と、外部ノイズを遮断するための中心線の外側を絶縁材を介して覆うシー ルド線と、その外側を覆う絶縁性の外皮とからなるＲＦケーブルにおいて、外側 がシールド線と接続された導電部材で覆われ、中心部に中心線の先端を突出した 状態で固定する円柱体と、ＲＦケーブルに通されて移動可能に配設される外カバ ーと、ＲＦケーブルに通されて移動可能に配設される外カバーを固定するゴム製 の固定部材とを備え、外カバーは内側に、導電部材と被接続端子の接地部分とを 接続させるための筒状の導電部材を有し、外カバーを円柱体側に移動させること によって、この外カバーで円柱体及び中心線を覆いつつ、筒状の導電部材と導電 部材とが接続され、更に固定部材を外カバー側へ移動させることによって、外カ バーを固定するようにしたので、以下に述べる効果を奏する。

【００１８】 即ち、ＲＦケーブルの中心線が曲がっていても、この中心線をチューナーのコ ネクタに簡単且つ確実にＲＦケーブルを挿入することができ、外カバーで覆うこ とによって安全性に優れている。 また、外カバーをゴム製の固定部材で固定するので、円柱体を覆う外カバーが 内側に擦れることがない。

【００１９】 請求項２に記載の考案は、高周波信号を伝送するための中心線と、外部ノイズ を遮断するための中心線の外側を絶縁材を介して覆うシールド線と、その外側を 覆う絶縁性の外皮とからなるＲＦケーブルにおいて、外側がシールド線と接続さ れた導電部材で覆われ、中心部に中心線の先端を突出した状態で固定する円柱体 と、ＲＦケーブルに通されて移動可能に配設される外カバーを備え、外カバーは 内側に、導電部材と被接続端子の接地部分とを接続させるための筒状の導電部材 を有し、外カバーを円柱体側に移動させることによって、この外カバーで円柱体 及び中心線を覆いつつ、筒状の導電部材と導電部材とが接続されるようにしたの で、以下に述べる効果を奏する。 即ち、ＲＦケーブルの中心線が曲がっていても、この中心線をチューナーのコ ネクタに簡単且つ確実にＲＦケーブルを挿入することができ、外カバーで覆うこ とによって安全性に優れている。 また、外カバー８をゴム製の固定部材９で固定するので、円柱体７を覆う外カ バーが内側に外れることがない。

【００２０】 請求項３に記載の考案は、円柱体の外周には雄ねじが形成され、外カバーの内 側には雌ねじが形成されていて、外カバーを円柱体側へ移動させて、外カバーの 雌ねじ部を円柱体の雄ねじ部に螺合させて、外カバーを外側に螺進させることに よって、この外カバーで円柱体及び突出した中心線を覆うように構成したので、 円柱体の雄ねじ部と外カバーの雌ねじ部を螺合させることによりー、円柱体を覆 う外カバーが外れない。 請求項４に記載の考案は、外カバーの内側には、ゴム製の固定部材が配設され ていて、この固定部材を外カバー側へ移動させることによって、外カバーを固定 するようにしたので、外カバーをゴム製の固定部材で固定することにより、円柱 体を覆う外カバーが内側に擦れることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のＲＦケーブルの接続構造の第１実施形
態を示し、（ａ）はその接続前の分解斜視図、（ｂ）は
その接続前の斜視図、（ｃ）はその接続した時の要部の
部分断面図である。

【図２】図２は第２実施形態のＲＦケーブルの接続構造
を示し、（ａ）はその接続前の分解斜視図、（ｃ）はそ
の接続前の斜視図である。

【図３】従来のＲＦケーブルの接続構造を示す斜視図で
ある。

【図４】従来の高周波用同軸コネクタを示す縦断面図で
ある。

【図５】従来の高周波用同軸コネクタにおけるアース金
具の側面図である。

【図６】従来の高周波用同軸コネクタにおけるアース金
具の断面図である。

【図７】従来の高周波用同軸コネクタにおけるシールド
筐体の断面図である。

【図８】従来の高周波用同軸コネクタの組立て工程を説
明する説明図である。

【図９】従来の同軸ケーブル用コネクタを示す断面図で
ある。

【符号の説明】

１ ＲＦケーブル ２ 中心線 ３ 絶縁材 ４ シールド線 ５ 外皮 ６ 導電部材 ７ 円柱体 ７ａ 雄ねじ ８ 外カバー ８ａ 雌ねじ ９ ゴム製の固定部材 １０ 筒状の導電部材

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 高周波信号を伝送するための中心線と、
   外部ノイズを遮断するための前記中心線の外側を絶縁材
   を介して覆うシールド線と、その外側を覆う絶縁性の外
   皮とからなるＲＦケーブルにおいて、外側が前記シール
   ド線と接続された導電部材で覆われ、中心部に前記中心
   線の先端を突出した状態で固定する円柱体と、前記ＲＦ
   ケーブルに通されて移動可能に配設される外カバーと、
   前記ＲＦケーブルに通されて移動可能に配設される外カ
   バーを固定するゴム製の固定部材とを備え、前記外カバ
   ーは内側に、前記導電部材と被接続端子の接地部分とを
   接続させるための筒状の導電部材を有し、前記外カバー
   を前記円柱体側に移動させることによって、この外カバ
   ーで前記円柱体及び前記中心線を覆いつつ、前記筒状の
   導電部材と前記導電部材とが接続され、更に前記固定部
   材を前記外カバー側へ移動させることによって、前記外
   カバーを固定するようにしたことを特徴とするＲＦケー
   ブルの接続構造。
2. 【請求項２】 高周波信号を伝送するための中心線と、
   外部ノイズを遮断するための前記中心線の外側を絶縁材
   を介して覆うシールド線と、その外側を覆う絶縁性の外
   皮とからなるＲＦケーブルにおいて、外側が前記シール
   ド線と接続された導電部材て覆われ、中心部に前記中心
   線の先端を突出した状態で固定する円柱体と、前記ＲＦ
   ケーブルに通されて移動可能に配設される外カバーを備
   え、前記外カバーは内側に、前記導電部材と被接続端子
   の接地部分とを接続させるための筒状の導電部材を有
   し、前記外カバーを前記円柱体側に移動させることによ
   って、この外カバーで前記円柱体及び前記中心線を覆い
   つつ、前記筒状の導電部材と前記導電部材とが接続され
   るようにしたことを特徴とするＲＦケーブルの接続構
   造。
3. 【請求項３】 前記円柱体の外周には雄ねじが形成さ
   れ、前記外カバーの内側には雌ねじが形成されていて、
   前記外カバーを前記円柱体側へ移動させて、外カバーの
   雌ねじ部を前記円柱体の雄ねじ部に螺合させて、前記外
   カバーを外側に螺進させることによって、この外カバー
   で前記円柱体及び突出した前記中心線を覆うように構成
   したことを特徴とする請求項２に記載のＲＦケーブルの
   接続構造。
4. 【請求項４】 前記外カバーの内側には、ゴム製の固定
   部材が配設されていて、この固定部材を前記外カバー側
   へ移動させることによって、外カバーを固定するように
   したことを特徴とする請求項２又は３に記載のＲＦケー
   ブルの接続構造。