JP2984849B2 - トリス―(2,4―ジ第三ブチルフェニル)ホスフィットの製造方法 - Google Patents

トリス―(2,4―ジ第三ブチルフェニル)ホスフィットの製造方法

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JP2984849B2
JP2984849B2 JP2215674A JP21567490A JP2984849B2 JP 2984849 B2 JP2984849 B2 JP 2984849B2 JP 2215674 A JP2215674 A JP 2215674A JP 21567490 A JP21567490 A JP 21567490A JP 2984849 B2 JP2984849 B2 JP 2984849B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/06Phosphorus compounds without P—C bonds
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    • C07F9/145Esters of phosphorous acids with hydroxyaryl compounds

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、触媒の存在下で2,4−ジ第三ブチルフェノ
ールと三塩化リンとからトリス−(2,4−ジ第三ブチル
フェニル)ホスフィットを製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
フェノールと三塩化リンとからトリアリールホスフィ
ットを製造することはDE−A 2007070号から公知であ
り、反応は装置の一連の部分において3段階で起こる。
工程は溶媒の不在下で行われ得るが、しかしその際、反
応の規則正しい進行が妨害される程度まで、反応混合物
中に泡が形成されるという問題が発生する。触媒の存在
下で三ハロゲン化リンをヒドロキシ芳香族化合物と反応
させることによりトリアリールホスフィットを製造する
方法はEP−A 0000757号から公知である。EP−A 0000757
号の実施例4によれば、トリス−(2,4−ジ第三ブチル
フェニル)ホスフィットは溶媒の付随した使用により製
造され得る。溶媒を用いた操作は反応の進行を制御で
き、従ってまた望ましくない泡の形成を制御できるが、
しかし溶媒は、その容積により空時収量を低下させ、そ
して反応体と共に加熱および冷却され、さらに工程終了
時に除去および仕上げ処理されなければならない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は上記問題点を解決し、そして簡便な様
式および高い空時収量でトリス−(2,4−ジ第三ブチル
フェニル)ホスフィットの製造を可能にする方法を提供
することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、2,4−ジ第三ブチルフェノールおよび触媒
の40ないし100%を前段階で合わせ、そして第1段階で
2,4−ジ第三ブチルフェノールを触媒の40ないし100%と
共に三塩化リンに添加し、この反応混合物を通常の圧力
および55ないし70℃の温度で15ないし40分の滞留時間の
間反応させ、次に第2段階で反応混合物を通常の圧力お
よび140℃以上の温度で反応させ、第1反応段階および
/または第2反応段階において触媒の残部は添加され、
次に第3反応段階で反応混合物を少なくとも186℃の温
度で減圧下に保持し、そして次に反応混合物からトリス
−(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィットを単離
するが、上記工程は溶媒の不在下で行われる、少なくと
も3段階の工程で反応を行うことからなる触媒の存在下
で2,4−ジ第三ブチルフェノールと三塩化リンとからト
リス−(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィットを
製造する方法に関するものであり、この本発明によれば
上記目的は達成される。
以下の実施態様が互いに独立して好ましい: 例えば、 ・第4段階に反応混合物を供し、該第4段階で反応混合
物を少なくとも186℃および減圧下、好ましくは6ない
し20hPaの圧力下に保持する ・45ないし75分の反応時間が第2段階で維持される ・1.5ないし2.5時間の反応時間が第3段階で維持される ・20ないし120分の反応時間が第4段階で維持される ・190ないし195℃の温度が第4段階で維持される 本発明の好ましい実施態様において、2,4−ジ第三ブ
チルフェノールは三塩化リンに対して1倍ないし1.1倍
の化学量論量で添加される。
本発明に係る方法で使用可能である触媒の例は、EP−
A 0000757号に記載されたものである。
このタイプの触媒の例は、アミンまたはアンモニウム
塩、カルボン酸のまたは炭酸のアミド、非芳香族N含有
複素環式化合物およびそれらの塩、第一、第二および第
三ホスフィンおよびそれらの塩、並びにリン酸およびホ
スホン酸のエステルからなる群に属する化合物である。
アミンおよびアンモニウム塩、アミドおよび窒素含有
複素環式化合物またはホスフィンは、置換基としてアル
キル基、シクロアルキル基、アリール基特にフェニル
基、アルカリール基特にアルキル化フェニル基、アルア
ルキル基特にベンジル基、またはアルカラルキル基特に
アルキル化ベンジル基、炭素原子を1ないし18個特に1
ないし12個含有し、そして適当であるならば酸素原子ま
たは硫黄原子により中断された基を含有し得る。アルキ
ル基は特に炭素原子を1ないし6個含有し、そしてシク
ロアルキル基は特にシクロペンチル基およびシクロヘキ
シル基である。
塩の形成において使用すべき触媒は、好ましくはハロ
ゲン化物であり、そして特に塩化物である。塩はまた、
工程の途中で形成されたハロゲン化水素によりその場で
形成され得る。それにもかかわらず、ある場合には塩自
体を触媒として使用することは有利である。
アミンおよびアンモニウム塩は1つの触媒群からな
る。これらは第一、第二および第三アミン並びにそれら
の塩であってもよい。塩はまた、第四アンモニウム塩を
包含する。第二アミン、それらの塩および第四アンモニ
ウム塩が好ましい。アルキル置換およびシクロアルキル
置換されたアミンまたはアンモニウム塩が好ましい。
アミンおよびアンモニウム塩の例を以下に示す:メチ
ルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、n−ブチル
アミン、t−ブチルアミン、ペンチルアミン、オクチル
アミン、ドデシルアミン、フェニルアミン、ベンジルア
ミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、メチルエチル
アミン、メチルブチルアミン、メチルオクチルアミン、
メチルフェニルアミン、エチルベンジルアミン、トリメ
チルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、オ
クチルジメチルアミンおよびジメチルフェニルアミン、
そして塩化、臭化またはヨウ化テトラメチルアンモニウ
ム、トリメチルエチルアンモニウム、トリエチルメチル
アンモニウム、トリブチルメチルアンモニウム、テトラ
ブチルアンモニウム、トリメチルオクチルアンモニウ
ム、トリフェニルメチルメチルアンモニウムおよびトリ
ベンジルメチルアンモニウム。その他のアンモニウム塩
の例は、塩化、臭化またはヨウ化メチルアンモニウム、
オクチルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、メチル
シクロヘキシルアンモニウム、ジベンジルアンモニウ
ム、ジフェニルアンモニウム、トリメチルアンモニウ
ム、トリブチルアンモニウム、トリベンジルアンモニウ
ムおよびトリフェニルアンモニウムある。アミンおよび
アンモニウム塩はまた、芳香族N複素環式基、例えばピ
リジル基を含有し得る。これらのアミンは純粋な芳香族
N複素環式化合物に比べより有効である。
カルボン酸のアミドがもう1つの触媒群を構成する。
この群はまた、尿素およびそれらのビス尿素誘導体を含
有する。アミドは、特に炭素原子を1ないし14個含有す
る多価、好ましくは1価のカルボン酸から誘導され得
る。アミドはまた、芳香族N複素環式化合物から誘導さ
れ得る。環状アミド、例えばε−カプロラクタムもまた
適当である。カルボン酸から誘導されたアミドは好まし
く次式: (式中、n=1の場合、R1はフェニル基、ナフチル基、
シクロヘキシル基、ピリジル基、水素原子または炭素原
子数1ないし13、好ましくは1ないし6のアルキル基を
表し、 n=2の場合、R1はフェニレン基、ナフチレン基、シ
クロヘキシレン基または炭素原子数1ないし12、好まし
くは1ないし6のアルキレン基を表すか、または直接結
合を表し、そして R2およびR3は互いに独立して水素原子、フェニル基、
ベンジル基、シクロヘキシル基および炭素原子数1ない
し12、好ましくは1ないし6のアルキル基を表すか、ま
たは R2およびR3は一緒になって、好ましくは炭素原子を4
ないし7個有し、そして適当である場合にはOまたはS
原子により中断されたアルキレン基を表す。)を有す
る。これらの例は、ホルムアミド、オキサミド、ジメチ
ルホルムアミド、アセトアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド、ピコアニリド、ベンズアミド、テレフタルアミ
ドおよびトリメリトアミドである。ジメチルホルムアミ
ドが本発明の方法における触媒として特に好ましい。
尿素の他に、炭酸のアミドの例として以下のものが記
載され得る:テトラメチル尿素、ジフェニル尿素、ジベ
ンジル尿素、ジエチル尿素、ジ−n−オクチル尿素およ
びビス尿素誘導体、例えばエチレンビス尿素。環状尿素
の例はヒダントインおよびベンズイミダゾロンである。
非芳香族N複素環式化合物は本発明に係る方法のため
に適当な触媒のもう1つの群を構成する。これらは1な
いし3個のN原子で、そして適当である場合には1また
は2個のO原子およびS原子を含有し得る。それらは不
飽和であってよい。それらは塩の形態であっても、そし
て第四アンモニウム塩基の形態であってもよく、そして
N原子が好ましくは炭素原子数1ないし12のアルキル基
により置換されていてもよい。以下に例を示す:ピロリ
ジン、Δ−ピロリン、N−メチルピロリジン、ジヒド
ロインドール、ピラゾリジン、イミダゾリジン、Δ
ピラゾリン、1−フェニルピラゾリジン、オキサゾリジ
ン、チアゾリジン、オキサゾリン、チアゾリジン、オキ
サジアゾリジン、チアジアゾリジン、ピペリジン、モル
ホリン、N−メチルモルホリン、キノリジン、1,2−ジ
ヒドロプリン、8−アザ−ビシクロ−(3,2,1)−オク
タン、ピペラジンおよびN−メチルピペラジン。
第一、第二および第三ホスフィンおよびそれらの塩は
本発明に従って使用される触媒のもう1つの群を構成す
る。第三ホスフィンおよびそれらの塩が好ましく、塩の
中ではヒドロハライド、好ましくはヒドロクロリド、ヒ
ドロブロミドおよびヒドロヨーダイドである。リン原子
は非置換でも、フェニル基、ベンジル基、シクロヘキシ
ル基および/または炭素原子を1ないし12個、好ましく
は1ないし6個を有するアルキル基により置換されてい
てもよい。これらの例を以下に示す:メチルホスフィ
ン、エチルホスフィン、ヘキシルホスフィン、ドデシル
ホスフィン、ジメチルホスフィン、エチルメチルホスフ
ィン、ジフェニルホスフィン、ジシクロヘキシルホスフ
ィン、ジベンジルホスフィン、フェニルメチルホスフィ
ン、トリフェニルホスフィン、トリベンジルホスフィ
ン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリメチルホスフ
ィン、トリエチルホスフィン、トリプロピルホスフィ
ン、トリブチルホスフィン、トリイソブチルホスフィ
ン、トリペンチルホスフィン、トリヘキシルホスフィン
およびジメチルフェニルホスフィン並びにそれらのヒド
ロクロリド、ヒドロブロミドおよびヒドロヨーダイド。
リン酸およびホスホン酸のエステルの場合、アルコー
ル基は好ましくはフェノール、特に炭素原子数1ないし
18のアルカノールおよびシクロアルカノール、例えばフ
ェノール、2−メチルフェノール、シクロヘキサノー
ル、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、ヘキサノール、オクタノール、i−オクタノール、
ドデカノールおよびオクタデカノールから誘導される。
以下にホスホン酸の例を示す:フェニルホスホン酸、ベ
ンジルホスホン酸、シクロヘキシルホスホン酸、メチル
ホスホン酸、エチルホスホン酸、プロピルホスホン酸、
ブチルホスホン酸、ペンチルホスホン酸およびヘキシル
ホスホン酸。
触媒は三塩化リンに対して、例えば0.005ないし10モ
ル%、適当には0.05ないし8モル%、そして好ましくは
4ないし6モル%の量で使用され得る。
本発明に係る方法はそれ自体公知の装置中で行われ
る。攪拌される反応がまの形態にある反応容器が特に適
当であり、迂回路により反応体を十分に混合するインサ
ート部を特に備えた反応塔の形態にある反応容器もまた
可能である。
少なくとも2つの入口、1つの出口および攪拌装置を
備えた加熱可能な反応容器が、工程の第1段階を行うた
めに適当である。三塩化リンは好ましくは1つの入口か
ら反応容器内に直接導入され、2,4−ジ第三ブチルフェ
ノールはカラム、例えば充填カラムを通し、それから第
2の入口から導入される。触媒はその性質に応じて第3
の入口から一部を個々に反応容器内に導入され得る。触
媒の40ないし100%をこれも充填カラムを通して第2の
入口に入れる。三塩化リンが最初に入り、そして触媒と
2,4−ジ第三ブチルフェノールが充填カラムを通って反
応容器に到達するように、出発材料の流れを適度に調節
する。開始する反応の間に形成されたHClはフェノール
化合物に対する向流充填カラムを通って流出する。伴出
された三塩化リンはフェノール化合物により吸収され、
そして反応容器中に戻される。反応は、同時にカラム内
に存在する触媒により既に促進され、そして流出する三
塩化リンはカラムを通って流動するフェノール化合物と
反応する。従って、前段階は既にカラム内で起こる。反
応混合物を次いで第1の反応容器中に流す。反応体を攪
伴装置により反応容器中で十分に混合する。同時に反応
混合物を55ないし77℃の温度まで加熱する。60ないし70
℃の温度が好ましい。反応において形成されたHClは充
填カラムを通して除去され、そして廃棄される。反応の
第1段階は15ないし40分後に完了する。次いで第1の反
応容器内で反応の第2段階を行うことも可能であるが、
しかし好ましくは第1段階の反応容器の内容物を第2の
反応容器、好ましくは加熱可能な攪拌される反応がまに
移される。この攪伴される反応がまは、好ましくは第1
段階の反応容器からの反応混合物用の入口および適当で
ある場合には触媒の第2の部分量を添加するための入口
を備え、そしてまた第2の反応段階の間に形成されたHC
lを除去するための還流冷却器を備えたガス出口を有す
る。第2の攪伴される反応がまはまた、好ましくは攪伴
装置を備えている。第2段階が開始したら、反応混合物
をすぐに140以上、例えば145ないし200℃、好ましくは1
50ないし170℃、特に約160℃まで加熱し、そして好まし
くはこの高められた温度に45分ないし75分、好ましくは
60分保持する。第2段階が終了したら、反応混合物を、
同一反応容器または好ましくは別の反応容器のいずれか
で第3段階に供する。第3段階用の加熱可能な反応容器
は、反応混合物の入口、ガスの形態で流出する反応体の
出口、反応混合物の出口、および好ましくは攪伴装置を
備えていることが好ましい。放出される反応体、特にHC
l用の出口は還流冷却器および適当である場合には流出
反応体を分離するためのデサブリマー(desublimer)を
有し得る。さらに第3段階は減圧下で行われるから、適
当な設備、例えば真空ポンプおよび適当なシールおよび
バルブが備えられる。反応の第3段階は少なくとも186
℃、適当には186ないし210℃、そして好ましくは190な
いし195℃で、適当には10ないし60hPa、特に10ないし20
hPa、そして好ましくは15hPaの減圧下で行われる。第3
段階の反応時間は、例えば1ないし2.5時間、好ましく
は2時間である。反応時間の満了後、反応混合物は所望
により第4段階に供される。これは、第3段階の反応容
器に反応混合物を導くか、または該反応混合物を別の反
応容器に導き、そしてそれをその他の反応容器中で第4
段階の条件にさらすことにより行われるが、前記その他
の反応容器は加熱させることができ、そして流出させる
ことができるものである。反応混合物はまた好ましくは
第4段階で攪伴される。第4段階の反応容器はそれ故に
反応混合物の入口だけでなく、攪伴装置および特に反応
のガス性産物を除去するための適当な出口、好ましくは
還流冷却器およびデサブリマーを含む出口をも含む。最
後に、適当な出口は反応物質を放出するためにこの反応
容器に備えられるべきである。第4段階は減圧下で行わ
れ得るから、真空をつくり出す適当な手段およびシール
が備えられるべきである。反応混合物は適当には20ない
し120分、好ましくは60分間第4段階に供される。一
方、圧力は例えば6ないし20hPa、適当には10ないし15h
Pa、そして好ましくは10hPaである。この第4段階の温
度は少なくとも186℃、適当には186ないし210℃、そし
て特に190ないし195℃である。
第3段階または使用されるならば第4段階の反応容器
から過剰に使用され得る2,4−ジ第三ブチルフェノール
を蒸留して除去し、そして所望するならば、それを反応
に戻すことも可能である。過剰な2,4−ジ第三ブチルフ
ェノールは第3段階または使用されるならば第4段階の
反応混合物から取り除かれ得る。
好ましい実施態様は、本発明の工程を3段階反応がま
カスケードで行うことからなる。
特に好ましい本発明の実施態様は、工程を4段階反応
がまカスケードで行うことを包含する。
もう1つ好ましい実施態様は、反応混合物を少なくと
も1つの段階で攪伴することである。
4段階全てにおいて攪伴することが特に好ましい。
第2段階で170ないし190℃の温度を維持することが本
発明の方法において好ましい。
本発明の方法において、第3段階および第4段階が互
いに独立して、190ないし195℃の温度に維持されること
も好ましい。
本発明の方法において、使用される触媒量は、上記の
前段階が行われる充填カラムを介して40ないし100%の
範囲まで反応に加えられる。充填カラムを介して反応に
触媒の50ないし100%、好ましくは70ないし100、特に90
ないし100%を加えることが適当である。
触媒の残量は、充填カラムを介して加えられない範囲
において、反応の第1段階および/または第2段階にお
いて添加される。
触媒の残量は、該触媒の100%が充填カラムを介して
加えられないならば、好ましくは第1反応段階に添加さ
れる。
触媒の全量、すなわち触媒の100%を充填カラムを介
して反応に加えられることが特に好ましい。全ての%は
重量に基づいている。
操作の連続態様が本発明に係る方法にとって好まし
い。
本発明に係る方法は、製法の点で容易に得ることがで
きないトリス−(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフ
ィットが高い空時収量で製造され得るという利点を有す
る。溶媒を使用しない結果として、より大きい反応容積
が本方法において利用可能となり、このことはより高い
反応温度とそれ故により高い反応率を可能にし、そして
加熱時間およびその他の仕上げ、特に生成物の結晶化の
前に溶媒の留去に必要な時間が必要でなくなる。
上記した従来の方法は、本発明の目的化合物であるト
リス−(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィットの
高い融点のために、そのための溶媒を使用するが絶対必
要であったから、この点に関して満足できるものではな
かった。
〔実施例・発明の効果〕
以下に図面を参照して発明の本実施例について説明す
る。なお、[],()内の数字および文字は図面の符号
と一致する。
以下の材料の流体: を4段階の攪伴反応がまカスケードに仕込む。該反応が
まカスケードは例えば第1図に示されるものであり、 a)第1段階用の充填カラム(F)を有する反応槽
(A)、 b)第2段階用の還流冷却器(K1)を備えた主反応槽
(B)、 c)第3段階用の還流冷却器(K2)およびその後方にデ
サブリマー(S1)を備えた第2の主反応槽(C)、そし
て d)還流冷却器(K3)およびデサブリマー(S2)を備え
た後反応槽(D)、 から構成される。次にa)ないしd)のそれぞれの条件
についてさらに説明する。
a)反応槽(A)における条件: 通常の圧力、温度65℃、滞留時間30分、充填カラム
(F)を介して廃棄するHCl[4]89.8g/時間の流出、
そして底部バルブを介して第1の主反応槽(B)への反
応混合物[5]1126.4g/時間の流出。
b)第1の主反応槽(B)における条件: 通常の圧力、温度65℃、滞留時間1時間、還流冷却器
(K1)を介するHCl[7]64g/時間の流出、そして底部
バルブを介して第2の主反応槽(C)への反応混合物
[8]1062.4g/時間の流出。
c)第2の主反応槽(C)の条件: 減圧15hPa、温度190℃、滞留時間2時間、還流冷却器
(K2)を介するHCl[9]13g/時間の流出、そして底部
バルブを介して後反応槽(D)への反応混合物[10]10
49.4g/時間の流出。
d)後反応槽(D)の条件: 減圧10hPa、温度190℃、滞留時間60分、還流冷却器
(K3)およびデサブリマー(S2)を介するHCl[11]5.4
g/時間の流出、そして結晶化されるべきトリス−(2,4
−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィット1003.2g/時間を
含有する反応混合物[12]1045g/時間の流出。
最終生成物は高純度であり、そしてモノクロロおよび
ジクロロ化合物並びに未反応のPCl3の含有は実質的にほ
とんど検出されなかった。
第2図は上記のものとは異なる別の実施態様を示し、
還流冷却器(K3)はまた過剰な2,4−ジ第三ブチルフェ
ノールが除去され得る蒸留装置を構成する。この2,4−
ジ第三ブチルフェノールは供給口[1]を介して反応に
再利用され得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造方法を具体化する一実施例の工程
図、 第2図は別の実施例の工程図を示す。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07F 9/141 - 9/145 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2,4−ジ第三ブチルフェノールおよび触媒
    の40ないし100%を前段階で合わせ、そして第1段階で
    2,4−ジ第三ブチルフェノールを触媒の40ないし100%と
    共に三塩化リンに添加し、この反応混合物を通常の圧力
    および55ないし70℃の温度で15ないし40分の滞留時間の
    間反応させ、次に第2段階で反応混合物を通常の圧力お
    よび140℃以上の温度で反応させ、第1反応段階および
    /または第2反応段階において触媒の残部は添加され、
    次に第3反応段階で反応混合物を少なくとも186℃の温
    度で減圧下に保持し、そして次に反応混合物からトリス
    −(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィットを単離
    するが、上記工程は溶媒の不在下で行われる、少なくと
    も3段階の工程で反応を行うことからなる触媒の存在下
    で2,4−ジ第三ブチルフェノールと三塩化リンとからト
    リス−(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィットを
    製造する方法。
  2. 【請求項2】第4段階に反応混合物を供し、該第4段階
    で反応混合物を少なくとも186℃および減圧下に保持す
    る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】2,4−ジ第三ブチルフェノールが三塩化リ
    ンに対して1倍ないし1.1倍の化学量論量で添加される
    請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】反応混合物が少なくとも1つの段階で攪拌
    される請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】使用される触媒量の50ないし100%と2,4−
    ジ第三ブチルフェノールが、前段階が行われる充填カラ
    ムを介して反応に加えられる請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】工程が連続的に行われる請求項1記載の方
    法。
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