JP2984558B2 - 可動式観客席 - Google Patents

可動式観客席

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JP2984558B2
JP2984558B2 JP6296152A JP29615294A JP2984558B2 JP 2984558 B2 JP2984558 B2 JP 2984558B2 JP 6296152 A JP6296152 A JP 6296152A JP 29615294 A JP29615294 A JP 29615294A JP 2984558 B2 JP2984558 B2 JP 2984558B2
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正裕 冨岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可動式観客席に関す
る。詳しくは、サッカー等の球技を行う競技場、特に芝
を張った競技フィールドの周囲に上部固定席を有し、こ
の上部固定席の下部控所内に格納され、且つ、上記競技
フィールド方向へ伸びたレールに沿って競技フィールド
まで引き出される可動式観客席に関する。
【0002】
【従来の技術】競技種目に応じて観客数に対応した座席
を確保するため、天然芝を張った競技フィールドの周囲
の上部固定席の下部控所内に可動席を格納し、競技種目
に応じて可動席を引出して観客入場者数の増加に対応で
きるようにした球技場も建設されるようになってきた。
その可動席の一例を図7に示す。同図に示すように可動
席100は、競技フィールド方向に敷設されたレールに
車輪100aを介して移動自在に支持され、フィールド
にかかる先端部分に補助支材129を着床させていた。
【0003】支持台129は、図6に示すように、着座
用円盤129aと、電動モータ129cと、スクリュー
ジャッキ(電動シリンダ)129dとによって構成さ
れ、可動席100の主トラス面内に設けられる。受座と
の係合は、リミットスイッチ等により位置制御すること
により、停止位置を確保し、スクリュージャッキ129
dを着床させ、可動席使用時(観客導入時)に積載荷重
を安定に地盤へ伝達する目的を有する。
【0004】図7に示すように、可動席100は、可動
席固定荷重並びに積載荷重を支えるのに有利な位置へ車
輪100aを配置できたため、支持台129を主トラス
前面部に設けるだけで安定していた。つまり、可動席1
00の車輪100aからその先端部までの張出距離が短
く、コンクリートスラブ面へ上記支持台129を着床さ
せることができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した競技場では、
サッカー等の球技に対応するため、天然芝部分が広く設
けられることが多いが、シーズン・オフや別の競技を行
う際に、可動席を引き出すと、そのフィールド側先端部
分が天然芝部分にかかって、天然芝が傷んでしまう。本
発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、可
動席を芝の競技フィールドまで引き出しても芝を傷める
こと無く、安定して簡便に支持できる競技場を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の構成は、芝を張った競技フィールドの周囲に上部
固定席を有し、該上部固定席の下方控所内に格納され、
且つ、上記競技フィールド方向へ伸びたレールに沿って
引き出される下部可動席を有する競技場において、上記
下部可動席の先端下部に昇降設定可能な支持ピンを設け
ると共に上記競技フィールドには引き出された前記下部
可動席の前記支持ピンに対応した位置に芝切取り部分が
設けられ、該芝切取り部分の底にピン受け金が設けられ
ることを特徴とする。また、上記目的を達成する本発明
の構成は、上記競技フィールドと上記上部固定席との間
に、アンツーカートラックが設けられる一方、上記可動
席の先端下部に昇降設定可能な支持ピンが設けられ、更
に、上記レールは前記アンツーカートラックまで延設さ
れることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の請求項1記載の可動式観客席によれ
ば、競技種目に応じて観客数に対応した座席を確保する
ため、上部固定席下方の控所から下部可動席を引き出し
て使用し、また、不使用には控所に格納することができ
るだけではなく、下部可動席を引き出して使用する際に
は、競技フィールドの芝切取り部分を取り外して、可動
部の先端下部から支持ピンを下降設定して、ピン受け金
で安定的に簡便に支持することができ、芝切取り部分は
その場に仮置きしておけばよい。本発明の請求項2記載
の可動式観客席では、競技フィールド周囲のアンツーカ
ートラックにおいても、引き出された可動席はその底部
の支持ピンを下降設定してより安定的にアンツーカート
ラックで支持される。
【0008】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を
参照して詳細に説明する。本発明の一実施例に係る可動
式観客席を図1に示す。同図に示すように、競技場1に
おいては、サッカーを行うことができるように充分に広
い天然芝11を張った競技フィールド10が設けられる
と共にその周囲には約10m幅のアンツーカートラック
15が設けられ、更に、このトラック15の回りを取り
囲むように観客席用建屋20が設けられている。
【0009】観客席用建屋20は、屋根21の下方に二
階固定席22と、1階上部固定席23とを有しており、
1階上部固定席23の下方の控所24内にフィールド方
向へ引出し可能な可動席25を収容している。控所24
の床からトラック15の外周部にかけて複数のレール1
8が敷設されており、可動席25はその底部外側に設け
た車輪28によってレール18に沿い、ウィンチ又は人
力により出し入れされるようになっている。
【0010】可動席25は、1階上部固定席23の傾斜
の延長部をなすように、座席を傾斜して配置した天板2
6をパイプストラットフレーム27で支持し、レール毎
にフレーム27の底部外側に二組の車輪28を取り付
け、また、底部フィールド内側に支持ピン29を3か所
に取り付けたものである。可動席25における車輪28
の配置は、図4、図5に示すように、可動席25を引き
出した状態で、競技フィールド10内の天然芝11に乗
り上げないように、可動席25の後部に制限される。従
って、前の車輪28から可動席先端部までの張り出し距
離が長い片持状態となり、可動部移動時には、可動部先
端部を安定化させる方法を採用することが望ましい。そ
の方法は後述する。
【0011】支持ピン29は、図8に示すように、着座
用円板29aと、これに連結してジャッキを成すように
モータ29cによって回動されて昇降する螺杆29bと
から構成されている。競技フィールド10には、引出し
状態の可動席25の最もフィールド寄りの支持ピン29
に対応する位置に芝切り抜き部分14が形成されると共
にこの芝切り抜き部分14の底にピン受け金17が固定
され、このピン受け金17にて支持ピン29の着座用円
板29aを安定して支持できようになっている。外側二
組の支持ピン29は、アンツーカートラック15におい
て可動席25を支持する。
【0012】本実施例の競技場は、天然芝10を張った
競技フィールド10をほぼ全体に渡って使用するサッカ
ー試合等に使用するものであり、次のように、可動席2
5の引出し設定作業が行われる。
【0013】先ず、図3(a)に示すように、上部固定
席22の下方の控所24内に可動席25が格納された状
態から、同図(b)に示すように、芝切り抜き部分14
を取り上げた後に可動席25を人力又はウィンチによっ
てレール18に沿ってフィード側へ引出す。次に、同図
(c)に示すように、支持ピン29のモータ29cを作
動させて降下させ、その下端部の着座用円板29aを競
技フィールド10中の芝切り抜き部分除去後の穴19内
のピン受け金17に着座させ、外側の支持ピン29の着
座用円板29aをアンツーカートラック15上に着座さ
せる。
【0014】可動席25の格納作業は上記引出し設定作
業の逆工程により行われる。また、可動席25は、自走
式にもでき、更に、支持ピン29の形態も電気シリンダ
を利用したもの、機械式ロックピンを利用したものも採
用される。
【0015】尚、可動席25の移動中は、競技フィール
ド10の芝を傷めないように、可動席25の先端部を何
らかの方法で支持してバランスをとる必要があり、その
ためには、例えば、図4(a)(b)に示すようにワイ
ヤー31で吊り上げる方法又は図5(a)(b)に示す
ようにカウンターウェイトでバランスを採る方法があ
る。
【0016】図4(a)(b)に示す方法は、可動席2
5のフィールド側先端部にワイヤー31の一端を連結
し、そのワイヤー31の他端を上部固定席23に設けら
れたブレーキ付ウィンチ又はクランプ併合リール等の巻
き取り、繰り出し装置35に接続し、同図(a)に示す
可動席格納状態には、ワイヤー31を巻き取り、繰り出
し装置35に巻き取っておき、同図(b)に示す可動席
移動時には、巻き取り、繰り出し装置35からワイヤー
31を繰り出して可動席25の先端を持ち上げる方法で
ある。
【0017】図5(a)(b)に示す方法は、片持状態
でも、前のめりとならないようにカウンターウェイト4
1を可動席25の後端部に設けて、ワイヤーと結合させ
ることによって可動席25の先端を持ち上げる方法であ
る。この方法は、図5(a)に示す可動席格納状態で
も、図5(b)に示す可動席引出状態でも、カウンター
ウェイト41の取付状態は同じで良く、また、引出状態
でのみカウンターウェイト41を可動席後端部に取り付
けるようにしても良い。
【0018】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明の請求項1記載の可動式観客席によれ
ば、競技種目に応じて観客数に対応した座席を確保する
ため、上部固定席下方の控所から下部可動席を引き出し
て使用し、また、不使用には控所に格納することができ
るだけではなく、下部可動席を引き出して使用する際に
は、競技フィールドの芝切取り部分を取り外して、可動
部の先端下部から支持ピンを下降設定して、ピン受け金
で安定的に簡便に支持することができ、芝切取り部分は
その場に仮置きしておけばよく、従来のような可動席格
納後の後片付け作業も大幅に簡便化することになる。ま
た、本発明の請求項2記載の可動式観客席では、競技フ
ィールド周囲のアンツーカートラックにおいても、引き
出された可動席はその底部の支持ピンを下降設定してよ
り安定的にアンツーカートラックで支持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る可動式観客席の部分断
面斜視図である。
【図2】図1における矢視部IIの拡大断面図である。
【図3】同図(a)は可動席の格納状態を示す工程図、
同図(b)は可動席の引き出された状態を示す工程図、
同図(c)は引き出された可動席の支持設定された状態
を示す工程図である。
【図4】同図(a)は可動席の格納状態を示す工程図、
同図(b)は引き出される可動席がワイヤーで吊り下げ
られる状態を示す工程図である。
【図5】同図(a)は可動席の格納状態を示す工程図、
同図(b)は可動席がカウンターウェイトでバランスさ
れた状態を示す工程図である。
【図6】従来の補助支材を示す側面図である。
【図7】従来の可動席の側面図である。
【図8】図2の断面図である。
【符号の説明】
1 競技場 10 競技フィールド 11 天然芝 14 芝切り抜き部分 15 アンツーカートラック 17 ピン受け座金 18 レール 20 観客席用建屋 21 屋根 22 二階固定席 23 一階上部固定席 24 控所 25 可動席 26 天板 27 パイプストラットフレーム 28 車輪 29 支持ピン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芝を張った競技フィールドの周囲に上部
    固定席を有し、該上部固定席の下方控所内に格納され、
    且つ、上記競技フィールド方向へ伸びたレールに沿って
    引き出される下部可動席を有する競技場において、上記
    下部可動席の先端下部に昇降設定可能な支持ピンを設け
    ると共に上記競技フィールドには引き出された前記下部
    可動席の前記支持ピンに対応した位置に芝切取り部分が
    設けられ、該芝切取り部分の底にピン受け金が設けられ
    ることを特徴とする可動式観客席。
  2. 【請求項2】 上記競技フィールドと上記上部固定席と
    の間に、アンツーカートラックが設けられる一方、上記
    可動席の先端下部に昇降設定可能な支持ピンが設けら
    れ、更に、上記レールは前記アンツーカートラックまで
    延設されることを特徴とする請求項1記載の可動式観客
    席。
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JP4857060B2 (ja) * 2006-09-22 2012-01-18 川崎重工業株式会社 移動式観客席
JP6585881B2 (ja) * 2014-04-01 2019-10-02 株式会社竹中工務店 観覧席
JP6425489B2 (ja) * 2014-10-08 2018-11-21 大成建設株式会社 観客席構造
CN109736603B (zh) * 2019-01-25 2020-05-22 重庆工程职业技术学院 可综合利用的架空体育场

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