JP2983427B2 - 電気二重層キャパシタ - Google Patents

電気二重層キャパシタ

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JP2983427B2
JP2983427B2 JP6046939A JP4693994A JP2983427B2 JP 2983427 B2 JP2983427 B2 JP 2983427B2 JP 6046939 A JP6046939 A JP 6046939A JP 4693994 A JP4693994 A JP 4693994A JP 2983427 B2 JP2983427 B2 JP 2983427B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、活性炭からなる分極性
電極を用いた電気二重層キャパシタに関する。
【0002】
【従来の技術】電気二重層キャパシタは、分極性電極と
電解液との界面に形成される電気二重層に蓄積される電
気エネルギーを利用するものである。この電気二重層キ
ャパシタは、小型で、大容量の充電可能なコンデンサと
して、マイコン、メモリ、タイマーのバックアップ用な
どに広く用いられている。従来のこの種電気二重層キャ
パシタは、例えば米国特許第5,150,283号明細書に記載
されているように、シリンダータイプのものが代表的な
ものであった。すなわち、表面に活性炭と結着剤からな
る分極性電極を形成した一方の極性のシート状集電体
と、同じく表面に分極性電極を形成した他方の極性のシ
ート状集電体とを、両者間にセパレータを介在させて、
渦巻き状に捲回し、これを円筒形容器に挿入し、前記容
器の開口部は、ゴムパッキングにより封口した構成であ
る。そして、それぞれの集電体に接続されたリードは、
前記パッキングを貫通して外部に引き出されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような円筒形の
キャパシタは、それ自体では高容量密度を有する。しか
し、機器によっては、円筒形のキャパシタは、体積効率
が悪い場合がある。特に、容量または電圧を大きくする
ため、複数のキャパシタを並列または直列に接続して使
用する場合においては、円筒形のキャパシタの複数個を
横方向に配列すると、デッドスペースが大きく、体積効
率が顕著に悪くなる。また、上記の従来のキャパシタに
おいては、リードは長尺帯状の集電体のごく一部に、電
気的に接続されている。そのため、リード部のインピー
ダンスが大きいという欠点を有する。活性炭を用いた電
気二重層キャパシタは、用途によっても異なるが、10
0〜1,000Aの大電流を数秒から数十秒流す用途に
用いられる。そのため、リード部の低インピーダンス化
が強く要求される。なお、アルミ電解コンデンサにおい
ては、大電流を流す時間は、数μ秒ー数m秒であるか
ら、電気二重層キャパシタのように、リード部の低イン
ピーダンス化はあまり要求されていない。
【0004】リード部のインピーダンスを低くするに
は、前記のような従来の構造のキャパシタにおいては、
リードの本数を増やさねばならないが、それは構造上困
難である。本発明は、角形で体積効率に優れ、リード部
のインピーダンスの低減された電気二重層キャパシタを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電気二重層キャ
パシタは、表面に活性炭と結着剤を含む混合物からなる
分極性電極を形成するとともにこの分極性電極部分を被
覆した袋状セパレータの開口部をリード部側の端部に接
した、一方の極性の複数のシート状集電体と他方の極
性の複数のシート状集電体とを前記リード部が反対向き
となるように交互に積層した積層体と、前記各分極性電
極に接触する電解液と前記積層体の一面において一方
の極性の各集電体のリード部と電気的に接続された板状
第1の導体と、前記積層体の他方の面において他方の
極性の各集電体のリード部と電気的に接続された板状の
第2の導体と、前記積層体並びに第1および第2の導体
を収容し、かつ第1および第2の導体の端部を外部へ導
出させた角形の外装部材とからなり、各集電体のリード
部は、前記集電体の分極性電極を形成している部分の幅
の少なくとも1/2であることを特徴とし、複数のセル
を並列接続した構成を有する。
【0006】また、同じく複数のセルを並列接続したも
のとして、表面に活性炭と結着剤を含む混合物からなる
分極性電極を形成した、一方の極性の複数のシート状集
電体と他方の極性の複数のシート状集電体とを各集電体
の端部に形成されたリード部が反対向きとなるように、
セパレータを介して交互に積層した積層体と、前記各分
極性電極に接触する電解液と、前記積層体の一面におい
て一方の極性の各集電体のリード部と電気的に接続され
た板状の第1の導体と、前記積層体の第1の導体を設け
た側と反対側の面において他方の極性の各集電体のリー
ド部と電気的に接続された板状の第2の導体と、前記積
層体の外面にモールドされ、前記各集電体の端部を埋め
込んだ合成樹脂製の角形の外装部材とからなり、各集電
体のリード部は、前記集電体の分極性電極を形成してい
る部分の幅の少なくとも1/2であることを特徴とする
電気二重層キャパシタを提供する。
【0007】本発明は、また、表面に活性炭と結着剤を
含む混合物からなる分極性電極を形成し、セパレータを
介して積層された複数のシート状集電体の積層体と、
前記各分極性電極と接触する電解液と、前記積層体を収
納するとともに内壁面に形成された溝部に前記集電体の
周縁部を液密にはめ込んだ角形の外装部材と、前記積層
体の一方の端部に露出する集電体の外面と電気的に接触
する板状の第1の導体と、前記積層体の他方の端部に露
出する集電体の外面と電気的に接触する板状の第2の導
体とからなり、複数のセルを直列接続した構成を有する
電気二重層キャパシタを提供する。
【0008】
【作用】本発明の複数のセルが並列に接続された構成の
電気二重層キャパシタは、容量のキャパシタであり、
角形の外形を有する。また、各集電体は、分極性電極を
形成している部分の幅の少なくとも1/2の幅を有する
部分を電流取出し用リード部として板状の第1または第
2の導体に接続する構成により、リード部のインピーダ
ンスが低くなる。そして、一方の極性の集電体のリード
部と他方の極性の集電体のリード部とは、積層体の互い
に反対側の面に配置されて各々板状の導体と接続する構
成であるから、極性の異なる板状の導体が相互に接触し
て短絡を生じるような危険がなく、体積効率に優れ、か
つリード部のインピーダンスの低いキャパシタを得るこ
とができる。
【0009】本発明の複数のセルが直列に接続された構
成の電気二重層キャパシタはまた、電圧のキャパシタ
であり、角形の外形を有する。また、集電体の周縁部を
外装部材に液に接合する構成により、隣接するセル間
の液絡がなく、信頼性の高い直列構成のキャパシタが得
られる。リードの取り出しは、積層体の端部に露出する
集電体の外面に、板状の導体を電気的に接触させること
により行うので、低インピーダンス化を実現できる。
た、並列接続された構成のキャパシタを直列に接続した
り、直列接続された構成のキャパシタを並列に接続した
りすることができる。
【0010】
【実施例】本発明の好ましい態様においては、装部材
は、形の容器と蓋からできており、他の態様において
は、分極性電極を有する集電体とセパレータとの積層体
の外周にモールドした樹脂からできている。本発明の複
数のセルが直列に接続された電気二重層キャパシタの好
ましい態様において、電体の周縁部は、外装部材の内
面に形成された溝部に嵌め込まれ、更に接着剤により溝
部は液密にシールされる。また、他の態様においては、
集電体の端部は、モールドによって形成された外装部材
中に埋め込まれている。また、この直列構成のセルを上
下に重ね、共通の板状の導体を両セルの端部に露出する
集電体に接触させる構成により、直列構成のセルを並列
に接続できる。
【0011】本発明において、分極性電極の構成材であ
る活性炭としては、石油ピッチ系活性炭、フェノール樹
脂系活性炭、やしがら系活性炭、その他の活性炭を用い
ることができる。また、活性炭は、粉末でも繊維状のも
のでもよい。分極性電極において、活性炭を相互に結合
し、かつ集電体に結合する結合剤としては、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなど
のセルロース誘導体、デンプン、キチンなどを包含する
多糖類、アルギン酸、キトサン、あるいはこれらの誘導
体または塩を用いることができる。また、塩化ビニル樹
脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ABS樹脂、フッ素樹脂、ナイロ
ン、スチレン−アクリロニトリル共重合樹脂などの、熱
可塑性樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化
性樹脂を用いることができる。
【0012】これらの結合剤の中から、キャパシタに用
いる電解液に応じて適宜選択される。すなわち、アルカ
リ水溶液を電解液とする場合は、耐アルカリ性の結合剤
が、また有機電解液が用いられる場合は、耐有機電解液
性のものが、それぞれ選択される。分極性電極は、上記
の活性炭、結合剤の他、カーボンブラック等の導電剤を
含むことができる。分極性電極を設けるための集電体と
しては、耐電解液性の各種金属を用いることができる。
有機電解液を用いる場合は、アルミニウムが最も好まし
い。チタン、タンタル等の弁作用を有する金属も用いら
れる。一方、アルカリ電解液を用いる場合は、ニッケル
が適当である。カーボンのシートや箔は、いずれの電解
液を用いる場合にも適用できる。
【0013】アルカリ電解液としては、か性カリ水溶液
が一般に用いられる。水溶液系電解液は、電導度が高い
ので、セルの内部抵抗が低くなる。有機電解液は、プロ
ピレンカーボネートやγ−ブチロラクトン等の有機溶媒
にテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート、
過塩素酸テトラエチルアンモニウム等の電解質塩を溶解
したものが用いられる。有機電解液を用いた場合は、水
溶液電解液を用いた場合に比べて動作電圧が2〜3倍と
高くなるので、高エネルギー密度の電気二重層キャパシ
タが得られる。以下、具体的な実施例を説明する。
【0014】[実施例1]本実施例による電気二重層キ
ャパシタを図1および図2に示す。これらの図におい
て、11は一方の極性、例えば正極側の集電体であり、
表面を電解研磨した大きさ110mm×110mm、厚
さ10μmのアルミニウム箔から作られている。この集
電体の両面には、分極性電極13が設けられている。こ
の分極性電極は、フェノール樹脂系活性炭(比表面積2
000m2/g)100gに、結合剤のカルボキシメチ
ルセルロース10gを水100mlに溶解した溶液を加
え、ペースト状にしたものを集電体11の表面に100
mm×100mmの大きさに塗布し、乾燥して100μ
mの厚さに形成したものである。15は、ポリエチレン
の多孔質膜からなるセパレータである。このセパレータ
は、袋状にしてあり、その中に上記の分極性電極を設け
た集電体11が挿入され、セパレータの開口部は集電体
11の上方露出部の表面に熱溶着されている。
【0015】電解研磨したアルミニウムからなる他方の
極性の集電体12は、集電体11と同様に、両面に活性
炭と結合剤との混合物からなる分極性電極14を有し、
袋状のセパレータ16内に収容されている。セパレータ
16の開口部は、集電体12の露出部に熱溶着されてい
る。上記集電体11と12とは、セパレータから露出し
ている部分がそれぞれ上下逆となるようにして、交互に
積層される。この積層体の上方には、集電体11の端部
が突出しており、これらは、複数箇所でスポット溶接に
より、アルミニウム板からなる第1の導体17に接続さ
れる。また、積層体の下方に突出する集電体12の端部
は、同様に、アルミニウム板からなる第2の導体18に
接続される。これら導体17、18の幅は、集電体1
1、12のそれと同じである。上記の積層体は、ポリプ
ロピレンから作られた箱形の容器19a内に挿入され
る。次いで、テトラエチルアンモニウムテトラフルオロ
ボレートを0.1モル/l溶解したプロピレンカーボネ
ート溶液からなる電解液を容器19a内へ注入した後、
導体17、18の貫通孔を有する蓋19bによりシール
される。
【0016】以上のようにして、分極性電極13を設け
た集電体11と、分極性電極14を設けた集電体12と
をセパレータ15、16を介して交互に17個ずつ積層
して、容器19aと蓋19bからなる角形の外装部材1
9に収容した電気二重層キャパシタが組み立てられる。
このキャパシタにおいては、隣接する集電体11と12
の間で、セパレータを介して対向する分極性電極13と
14とにより1つのセルが構成される。従って、33セ
ルが並列に接続された大容量のキャパシタである。ま
た、導体17、18には、集電体11、12より厚みの
大きいアルミニウムを用いたので、導体部分における電
気抵抗は小さく、かつ集電体11、12の上端をその幅
全体を利用して導体17、18へ接続する構成をとって
いるので、これら接続部における電気抵抗も小さい。
【0017】[実施例2]本実施例による電気二重層キ
ャパシタを図3に示す。集電体21は大きさ120mm
×120mm、厚さ10μmのアルミニウムから作られ
ており、その表面には、大きさ100mm×100m
m、厚さ100μmの分極性電極22が形成されてい
る。集電体21の分極性電極を形成する部分には、エン
ボス加工により凹凸が設けられている。分極性電極22
は、やしがら活性炭(比表面積1800m2/g)10
0gと、酢酸の1重量%水溶液120mlに結着剤のキ
トサン10gを溶解した溶液とを混合して作製したペー
ストを集電体21の表面に塗布し、乾燥することにより
形成したものである。上記の集電体21の17個を、間
にセパレータ23を介在させて積層し、その積層体を、
両端(左右)を開口した外装部材24に挿入することに
より、セル25aが構成される。なお、積層体の両端の
集電体は、片面のみにしか分極性電極を有しない。
【0018】セル25aにおいては、隣接する集電体の
間で、セパレータを介して対向する一組の分極性電極に
より1つのセルが構成され、これらセルが16個直列に
接続されている。すなわち、集電体21は、積層体の両
端のものを除き、隣接するセル同志を接続する役割をす
るバイポーラ電極として機能する。また、集電体21
は、その両側のセルの電解液を隔離する役目を有する。
従って、集電体の周縁部は、この実施例においては、外
装部材24中に埋設されている。この実施例において
は、セパレータ23は、ガラス混抄紙製の多孔質膜から
作られている。また、電解液は、0.1モル/lのテト
ラエチルアンモニウムテトラフルオロボレートを溶解し
たプロピレンカーボネート溶液からなる。25bは、上
記のセル25aと同様の構成のセルであり、これら2つ
のセルは、両端に露出する集電体に接触するアルミニウ
ム板からなる第1の導体26及び第2の導体27によっ
て並列に接続されて、高電圧、大容量の電気二重層キャ
パシタを構成している。同様のセルをさらに積み重ねる
ことによって、より大容量のキャパシタが得られる。
【0019】上記のようなセル25aを作製する方法の
一例を次に述べる。両端(左右)を開口した外装部材2
4は、両端及び上面を開口した断面U字状の容器24a
と、容器24aの上面開口を封じる蓋24bとにより構
成する。そして、容器及び蓋の内壁面には、集電体21
の端部を受け入れる溝24cを形成する。溝24cに接
着剤を注入した後、容器24a内に上記の積層体を挿入
して、集電体の端部を容器内壁面の溝24cに嵌め込
む。次に、分極性電極及びセパレータへ電解液を注入す
る。次に、容量24aの上面開口部を蓋24により封じ
るとともに、蓋内壁面の溝24cに集電体の上端を嵌め
込む。こうして、隣接するセル間が、集電体によって液
密に隔離され、かつ直列に接続された電気二重層キャパ
シタが構成される。セル25aを作製する他の方法とし
ては、両面に分極性電極22を有する集電体とセパレー
タとを交互に積層した積層体の外周に、積層体両端にお
ける集電体の片面が露出するように、樹脂をモールドす
ることによって外装部材を作る方法がある。
【0020】[実施例3]本実施例による電気二重層キ
ャパシタを図4に示す。活性炭と結合剤の混合物からな
る分極性電極33を表面に設けたアルミニウム製の集電
体31と、同じく活性炭と結合剤の混合物からなる分極
性電極34を表面に設けた集電体32とが、間にセパレ
ータ35を介在させて交互に積層されている。前記の分
極性電極は、結合剤のヒドロキシプロピルセルロース1
0gを溶解した水70mlと、石油ピッチ系活性炭(比
表面積1800m2/g)100gとを混合して得たペ
ーストを、集電体の表面に塗布し、乾燥して形成したも
ので、大きさは100mm×100mm、厚さは100
μmである。セパレータは、ガラス混抄紙からできてい
る。
【0021】集電体31、32の積層されている部分の
大きさは、110mm×110mmであるが、それぞれ
反対側の端部にはリード部31a、32aが一体に連設
してある。そして、これらリード部をそれぞれ一体に溶
接することにより、一方の極性の導体37と他方の極性
の導体38とを形成している。上記の積層体は、0.1
モル/lのテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボ
レートを溶解したプロピレンカーボネート溶液からなる
電解液に含浸後、外周部にモールドによってポリプロピ
レンからなる角形の外装部材39が構成される。こうし
て、、分極性電極33を形成した集電体31と、分極性
電極34を形成した集電体32とを、セパレータ35を
介して交互に17個ずつ積層されて、33セルが並列接
続された大容量の電気二重層キャパシタが構成される。
【0022】上記各実施例及び従来例の電気二重層キャ
パシタの特性の比較を表1に示す。なお、従来例のキャ
パシタは、両面に分極性電極を形成した長尺帯状のアル
ミニウム箔からなる一対の集電体を、セパレータを介し
て捲回し、円筒形の容器に収納した構成のものである。
また、キャパシタの内部抵抗は、120Hzにおけるイ
ンピーダンス値で表した。
【0023】
【表1】
【0024】上記においては、特定の構成の実施例につ
いて説明したが、種々の変形が可能である。例えば、実
施例1においては、外装部材19は容器19aと蓋19
bから構成されているが、実施例3のように、樹脂のモ
ールドによって形成してもよい。また、導体17、18
は、集電体11、12と同じ幅のものを用いたが、幅を
集電体の幅の1/2程度まで小さくしてもよい。その場
合、集電体を導体へ接続する部分の幅も1/2程度まで
小さくしてもよい。しかし、集電体を導体へ接続する部
分の幅をそれ以上小さくすると、その接続部における電
気抵抗が大きくなる不都合が生じる。また、実施例2に
おいては、シート状のセパレータを用いたが、袋状のセ
パレータを用いてもよい。その場合、分極性電極を形成
した集電体全体を袋状セパレータ内に封入し、そのセパ
レータの周縁部を集電体の周縁部とともに外装部材の内
壁面に埋め込みないしは接合される。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、角形で体
積効率に優れた大容量の電気二重層キャパシタをうるこ
とができる。また、リード部のインピーダンスの低減さ
れた電気二重層キャパシタを得ることができる。さらに
また、角形で体積効率に優れた高電圧の電気二重層キャ
パシタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電気二重層キャパシタの縦
断面図である。
【図2】同電気二重層キャパシタの一部を切り欠いた斜
視図である。
【図3】本発明の他の実施例の電気二重層キャパシタを
断面にした斜視図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例の電気二重層キャパ
シタの縦断面図である。
【符号の説明】
11、12 集電体 13、14 分極性電極 15、16 セパレータ 17、18 導体 19 外装部材 19a 容器 19b 蓋 21 集電体 22 分極性電極 23 セパレータ 24 外装部材 24a 容器 24b 蓋 24c 溝 25a、25b セル 31、32 集電体 31a、31b リード部 33、34 分極性電極 35 セパレータ 37、38 導体 39 外装部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井元 清明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−92024(JP,U) 実開 平3−61322(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01G 9/155 H01G 9/016

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に活性炭と結着剤を含む混合物から
    なる分極性電極を形成するとともにこの分極性電極部分
    を被覆した袋状セパレータの開口部をリード部側の端部
    に接合した、一方の極性の複数のシート状集電体と他方
    の極性の複数のシート状集電体とを前記リード部が反対
    向きとなるように交互に積層した積層体と、 前記各分極性電極に接触する電解液と、前記積層体の一面において一方の極性の各集電体のリー
    ド部と電気的に接続された板状の第1の導体と、 前記積層体の他方の面において他方の極性の各集電体の
    リード部と電気的に接続された板状の第2の導体と、 前記積層体並びに第1および第2の導体を収容し、かつ
    第1および第2の導体の端部を外部へ導出させた角形の
    外装部材と、 を具備し、 前記各集電体のリード部は前記集電体の分極性電極を形
    成している部分の幅の少なくとも1/2であることを特
    徴とする 電気二重層キャパシタ。
  2. 【請求項2】 表面に活性炭と結着剤を含む混合物から
    なる分極性電極を形成し、セパレータを介して積層され
    た、複数のシート状集電体の積層体と、 前記各分極性電極と接触する電解液と、 前記積層体を収納するとともに内壁面に形成された溝部
    に前記集電体の周縁部を液密にはめ込んだ角形の外装部
    材と、 前記積層体の一方の端部に露出する集電体の外面と電気
    的に接触する板状の第1の導体と、 前記積層体の他方の端部に露出する集電体の外面と電気
    的に接触する板状の第2の導体と、 からなる 電気二重層キャパシタ。
  3. 【請求項3】 前記外装部材が、前記積層体の外面にモ
    ールドされた合成樹脂からなる請求項2記載の電気二重
    層キャパシタ。
  4. 【請求項4】 表面に活性炭と結着剤を含む混合物から
    なる分極性電極を形 成した、一方の極性の複数のシート
    状集電体と他方の極性の複数のシート状集電体とを各集
    電体の端部に形成されたリード部が反対向きとなるよう
    に、セパレータを介して交互に積層した積層体と、 前記各分極性電極に接触する電解液と、 前記積層体の一面において一方の極性の各集電体のリー
    ド部と電気的に接続された板状の第1の導体と、 前記積層体の第1の導体を設けた側と反対側の面におい
    て他方の極性の各集電体のリード部と電気的に接続され
    た板状の第2の導体と、 前記積層体の外面にモールドされ、前記各集電体の端部
    を埋め込んだ合成樹脂製の角形の外装部材と、 を具備し、 前記各集電体のリード部は前記集電体の分極性電極を形
    成している部分の幅の少なくとも1/2であることを特
    徴とする 電気二重層キャパシタ。
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