JP2002280265A - 電気二重層コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

電気二重層コンデンサおよびその製造方法

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JP2002280265A
JP2002280265A JP2001080768A JP2001080768A JP2002280265A JP 2002280265 A JP2002280265 A JP 2002280265A JP 2001080768 A JP2001080768 A JP 2001080768A JP 2001080768 A JP2001080768 A JP 2001080768A JP 2002280265 A JP2002280265 A JP 2002280265A
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electric double
layer capacitor
separator
current collector
double layer
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JP2001080768A
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Shinya Matsuno
真也 松野
Kenji Shimazu
健児 島津
Makoto Higashibetsupu
誠 東別府
Kazuo Ikuta
和雄 生田
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分極性電極間および集電体、セパレータの位置
ずれを防止できるとともに、生産性の高い電気二重層コ
ンデンサの製造方法を提供する。 【解決手段】一対の板状の分極性電極2、2と、一対の
分極性電極2、2間に介在する板状のセパレータ3と、
分極性電極2の外側表面それぞれに積層された板状の集
電体4、4とからなるセル6を、複数層積層したセル積
層体7を外装材13内に収納し、セパレータ3にセル積
層体7からはみ出すはみ出し部9を設け、各々のはみ出
し部9の互いに連なる位置に貫通孔10を設けた電気二
重層コンデンサ1を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気二重層コンデ
ンサに関し、特に板状の分極性電極、セパレータ、集電
体を積層した電気二重層コンデンサおよびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来技術】電気二重層コンデンサは、電極と電解液と
の界面においてイオンの分極によりできる電気二重層を
利用したコンデンサであり、従来のコンデンサと比較し
て大容量の静電容量を充電できるとともに、急速充放電
が可能であることから、小型のメモリーバックアップ電
源や自動車の駆動源等の電源として注目されている。
【0003】電気二重層コンデンサの代表的な例とし
て、一対の板状の分極性電極と、該分極性電極間に介在
する板状のセパレータと、前記分極性電極の外側表面そ
れぞれに積層された一対の板状の集電体とからなるセル
を、複数層積層したセル積層体を外装材内に収納した構
成からなる積層型の電気二重層コンデンサが知られてい
る。
【0004】かかる積層型の電気二重層コンデンサにお
いては、板状の分極性電極、セパレータおよび集電体を
積層する必要があるために、積層する工程で各層の位置
がずれる可能性が高く、各層間の接触状態が悪くなって
電気二重層コンデンサの内部抵抗な高くなったり、異極
をなす分極性電極同士や分極性電極と集電体との間が接
触してショートが発生したり、あるいはセル積層体の外
装材への収納状態が悪くなってしまうという問題があっ
た。
【0005】そこで、例えば、特開平3−94374号
公報では、セパレータを袋状体にて形成し、該袋状体の
セパレータ内に分極性電極および集電体の積層体を収容
したセパレータを積層する方法が記載されている。ま
た、特開2000−182895号公報等では、セパレ
ータの淵部に折り返し部を設けて分極性電極間の位置ず
れを防止する方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−94374号公報の袋状体のセパレータを積層した
電気二重層コンデンサでは、分極性電極および集電体の
ショートを防止することはできるものの、分極性電極と
集電体間や各セル間の位置ずれを防止することができ
ず、内部抵抗が増大したり、セル積層体の外装材内への
収納状態が悪くなるという問題があった。
【0007】また、特開2000−182895号公報
のセパレータの淵部に折り返し部を形成した電気二重層
コンデンサでは、折り込み工程が必要で工程が煩雑とな
り、時間がかかるものとなり、また、セパレータの折り
返し部がかさばってセル積層体の積層密度を高めること
ができないという問題があった。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、セル積層体の各部材(分極性
電極、セパレータおよび集電体)の位置ずれを防止する
ことができるとともに、セル積層体の積層密度を高めて
静電容量を高めることができる電気二重層コンデンサお
よびその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
に対して、分極性電極、セパレータおよび集電体の積層
方法について検討した結果、セパレータにセル積層体か
らはみ出すはみ出し部を設け、各々のセパレータのはみ
出し部において互いに連なる位置に貫通孔を設けるとと
もに、該貫通孔内に収束部材を通してセル積層体を収束
しつつ積層することにより、セル積層体内の各部材を位
置ずれすることなく容易に積層できるとともに、セル積
層体の積層密度を高めることができることを知見した。
【0010】すなわち、本発明の電気二重層コンデンサ
は、一対の板状の分極性電極と、該一対の分極性電極間
に介在する板状のセパレータと、前記分極性電極の外側
表面それぞれに積層された板状の集電体とからなるセル
を、複数層積層したセル積層体を外装材内に収納するも
のであって、前記セパレータに前記セル積層体からはみ
出すはみ出し部を設け、各々のセパレータの前記はみ出
し部において互いに連なる位置に貫通孔を設けたことを
特徴とするものである。
【0011】ここで、前記分極性電極および集電体が概
略矩形形状からなり、該分極性電極および集電体の少な
くとも2辺部に前記はみ出し部および前記貫通孔を形成
することが望ましい。
【0012】また、前記貫通孔内に収束部材を通して、
該収束部材にて前記セル積層体を収束すること、前記収
束部材が紐状体または帯状体からなり、該収束部材にて
前記セル積層体の外周を括ること、前記収束部材が、パ
ルプ、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフル
オロエチレン、ポリビニリデンフロライドおよびガラス
繊維の群から選ばれる少なくとも1種からなることが望
ましい。
【0013】さらに、本発明の電気二重層コンデンサの
製造方法は、板状の一対の分極性電極間に、板状のセパ
レータを介在させるとともに、前記分極性電極の外側表
面それぞれに集電体を積層してセルを形成し、該セルを
複数層積層したセル積層体を外装材内に収納する方法で
あって、各々の前記セルの前記セパレータに前記セル積
層体からはみ出すはみ出し部を設け、各々の該はみ出し
部の互いに連なる位置に貫通孔を形成し、該貫通孔を収
束部材に順次通して前記セル積層体を収束することを特
徴とするものである。
【0014】ここで、前記分極性電極および集電体が概
略矩形形状からなり、該分極性電極および集電体の少な
くとも2辺部に前記はみ出し部および前記貫通孔を形成
して該2辺部に形成された貫通孔内に前記収束部材を通
すこと、前記収束部材が紐状体または帯状体からなり、
前記セル積層体を積層方向に加圧した状態で前記収束部
材にて該セル積層体の外周を括ること、複数の前記セパ
レータを並べて、該セパレータの前記貫通孔に前記収束
体を通した後、前記分極性電極および前記集電体を前記
セパレータ間に挿入して前記セル積層体を作製すること
が望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の電気二重層コンデンサの
製造方法の一例についてのその組み立て工程を示す概略
断面図である図1、および図1(a)の分解斜視図であ
る図2を基に説明する。本発明の電気二重層コンデンサ
1を作製するには、まず、図1(a)および図2に示す
ように、板状の分極性電極2、セパレータ3および集電
体4を複数枚づつ準備し、これらを集電体4−分極性電
極2−セパレータ3−分極性電極2−(集電体4)を1
単位のセル6として複数のセル6を積層したセル積層体
7を作製する。なお、この段階では分極性電極2および
セパレータ3内には電解液を含浸しない状態で積層す
る。
【0016】本発明によれば、図1、図2に示すよう
に、セパレータ3は分極性電極2および集電体4の淵部
よりはみ出して形成され、すなわち、セパレータ3にセ
ル積層体7からはみ出すはみ出し部9を設け、各々のセ
パレータ3のはみ出し部9において互いに連なる位置に
貫通孔10を設けておくことが大きな特徴である。
【0017】また、本発明によれば、各々のセパレータ
3の貫通孔10に収束部材11を順次通してセル積層体
7を収束することが重要であり、これによって、セル積
層体7の各部材(分極性電極2、セパレータ3、集電体
4)が位置ずれすることなく、分極性電極2間の位置ず
れによる静電容量が低下や、分極性電極2と集電体4と
の位置ずれによる電気二重層コンデンサ1の内部抵抗の
増大や、異極をなす分極性電極2、集電体4同士および
分極性電極2と集電体4との間のショートを防止し、か
つ積層密度の高いセル積層体7を容易に形成することが
できる。
【0018】なお、図2によれば、セル積層体7の分極
性電極2および集電体4は電気二重層コンデンサ1の実
装密度を高めることができる概略矩形形状からなり、ま
た、セパレータ2の形状は概略矩形形状からなり、その
4辺部それぞれにはみ出し部9が設けられるとともに、
各々のはみ出し部9に2つづつ貫通孔10が設けられて
いる。
【0019】また、本発明によれば、セパレータ3のは
み出し部9および貫通孔10の配置は図2および図3
(a)に限定されるものではなく、はみ出し部9が少な
くとも1辺部のみに設けられていればよく、また、図3
に示すように、貫通孔10がはみ出し部9内に1つ設け
られるか、3つ以上設けられるものであってもよい(図
3(b)(c)参照)。
【0020】さらに、はみ出し部9が少なくとも2辺部
に設けられる場合には、すべてのはみ出し部9に貫通孔
10を形成する必要はなく、いずれかのはみ出し部9に
貫通孔10が少なくとも1つ設けられていればよい(図
3(d)では対向する2辺部のみに貫通孔を形成)。
【0021】なお、セル積層体7の分極性電極2および
集電体4の位置ずれを防止する点では、セパレータ3の
はみ出し部9および貫通孔10は分極性電極2および集
電体4(セル積層体7)の少なくとも2辺部に設けられ
ることが望ましく、また、異極をなす分極性電極2およ
び集電体4の電気的な接触を防止する点では、セパレー
タ3のはみ出し部9は4辺とも設けられることが望まし
い。
【0022】また、図2、3によれば、分極性電極2、
セパレータ3および集電体4は概略矩形形状をなすもの
であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、円
形状、楕円形状、矩形以外の多角形形状のいずれの形状
であってもよく、さらに、セパレータ3の淵部の一部の
みにはみ出し部9のみが突出して形成されていてもよ
い。
【0023】さらに、はみ出し部9の幅は分極性電極2
の体積比率を高めるとともに貫通孔を形成しても破けた
りせず良好な保形性を有するために1〜20mm、特に
2〜5mmであることが望ましく、セパレータ3を積層
する際に分極性電極2および集電体の位置決めを容易に
するため、およびはみ出し部9をセル積層体7の側面に
同じ向きに揃えるために、予めはみ出し部9に折り目を
付けておくことが望ましい。
【0024】また、貫通孔10の形状は円形状、楕円形
状、短冊形状を含む多角形状のいずれの形状であっても
よく、中でも容易に形成でき、セパレータの保形性を保
ちやすい円形状または楕円形状であることが望ましく、
例えば円形状の場合には、直径2〜10mmにて形成さ
れることが望ましい。
【0025】ここで、セル積層体7の積層方法として
は、セパレータ3に収束部材11を通しつつ、各部材を
順に積層する方法であってもよいが、特に、分極性電極
2、セパレータ3および集電体4が概略矩形形状をなす
場合には、板状のセパレータ3をたてて並べて、セパレ
ータ3の横側の辺に位置する貫通孔10内に収束部材1
1を通した後、セパレータ3間に分極性電極2および集
電体4を挿入することによってセル積層体7を形成すれ
ば、より容易に、かつ積層に有する時間を短縮すること
ができる。
【0026】また、貫通孔10内に収束される収束部材
11はセル積層体7を形成した後引き抜くこともできる
が、セル積層体7を後述する外装材13内へ収納する際
にセル積層体7の各部材が位置ずれすることを防止する
ため、また、収束部材11にてセル積層体7の各部材間
の接触抵抗を低減するために、収束部材11を貫通孔1
0内へ挿入した状態で外装材13内へ収納することが望
ましい。
【0027】さらに、収束部材11は、紐状体、帯状体
または棒状体のいずれかの形状からなり、また、その材
質は、特に収束部材11を残存させた状態で電気二重層
コンデンサ1を作製する場合には、電解液に対する化学
的安定性の点で、パルプ、セルロース、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビ
ニリデンフロライドおよびガラス繊維の群から選ばれる
1種、特にセパレータ3と同じ材質からなるものや、表
面にポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂層を被覆し
た金属棒等が使用可能である。
【0028】上記収束部材11の中でも、収束部材11
が紐状体または帯状体からなる場合には、図1(b)お
よび図3(a)〜(d)に示すように収束部材11でセ
ル積層体7の外周を括ることができ、これによって、セ
ル積層体7にかしめ圧を付与することができ、セル積層
体7の各部材間の接触抵抗を低減することができる。な
お、収束部材11が紐状体からなる場合には、同じ辺部
(同じはみ出し部9)に位置する2つの貫通孔10間に
挿入した収束部材11同士を結わえてもよい(図3
(e)参照)。
【0029】次に、セル積層体7の集電体の一端に設け
た端子部4Aのうち、同極をなす端子部同士を収束して
2本のリード端子12、12にそれぞれ溶接してセル積
層体7とリード端子12とを電気的に接続する。
【0030】そして、図1(c)に示すように、上記方
法によって作製したセル積層体7をリード端子12が外
装材13から外部へ突出した状態で外装材13内へ収納
し、例えば、外装材13の壁面に設けた電解液注入口1
4より外装材13内を真空排気した状態で分極性電極2
およびセパレータ3内に電解液を含浸させた後、電解液
注入口14を封口して外装材13を封止することによっ
て本発明の電気二重層コンデンサ1を作製することがで
きる。
【0031】(各部材の構成)分極性電極2を構成する
活性炭質構造体は、高い比表面積を有する粒状、針状ま
たは繊維状等の活性炭と、該活性炭を結合するための結
合剤とを配合したものであり、これを炭化処理したもの
であってもよい。なお、コンデンサの高静電容量を維持
し、構造体として必要な強度を得るためには、前記活性
炭の比表面積が1000〜2000m2/gであること
が望ましい。
【0032】また、前記結合剤としては、ポリビニルブ
チラール、セルロース、ポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVd
F)、フェノール樹脂およびエポキシ樹脂の群から選ば
れる1種を好適に用いることができ、これらの結合剤
は、前記活性炭粒子間に存在するが、前記炭化処理を施
す場合には、前記活性炭質構造体に占める結合剤が炭化
した炭素成分の割合が5〜50重量%であることが好ま
しく、これにより前記活性炭間の焼結性及び結合性を高
めることができる。さらに分極性電極2は厚み0.1〜
1.5mm、特に0.15〜0.3mmの板状からなる
ことが望ましい。
【0033】また、セパレータ3は、パルプやポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリビニリデンフロライド(P
VdF)等の有機フィルムまたはガラス繊維不織布及び
セラミックスなどを用いることができ、隣接して異極を
なす分極性電極2、2間を絶縁するために形成されるも
のであり、分極性電極2内に含有される電解液中のイオ
ンを透過させることができる多孔質体により形成され
る。また、セパレータ3の厚みは、はみ出し部9に貫通
孔10を形成しても保形性を保つことができ、かつ破れ
等によるショートを防止するとともに、電気二重層コン
デンサ1の内部抵抗を低減する点で0.02〜0.15
mm、特に0.03〜0.05mmであることが望まし
い。
【0034】さらに、分極性電極2およびセパレータ3
内には、硫酸や硝酸などの水溶液や、エチレンカーボネ
ート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチ
レンカーボネート(BC)、γ―ブチロラクトン(γ―
BL)、N,N−ジメチルホルムアミド、スルホラン、
3−メチルスルホラン等の非水溶媒と4級アンモニウム
塩、4級スルホニウム塩、4級ホスホニウム塩等の電解
質を組み合わせた非水系電解液が含浸されるが、本発明
においては分解電圧の高い非水系電解液を用いることが
望ましい。なお、前記電解質の前記非水溶媒に対する溶
解量は、0.5mol/l〜2.0mol/lとするこ
とが安定し、かつ高い静電容量を得る点で好ましい。
【0035】また、集電体4は、導電性を有するアルミ
ニウム、チタン、タンタル、白金、金等の金属箔、ステ
ンレス鋼などにより形成され、分極性電極2、2間で電
荷をやり取りするが、特に分解電圧の高い非水系電解液
に対する耐食性の点でアルミニウムを主体とする金属箔
からなることが望ましい。また、集電体4の厚みは内部
抵抗を低減するためには薄いものが好ましいが組立時の
取り扱いなどによる破損を考慮すると0.02〜0.1
0mm程度が望ましく、さらに、集電体4の淵部にはセ
ル積層体7内外の電気をやり取りするための端子部4A
が形成されることが望ましい。
【0036】また、外装材13は缶状体または袋状体か
らなり、分極性電極2、セパレータ3、集電体4のセル
積層体を端子部4Aの一部を除いて封入するものであ
り、外気や水分に対してバリア機能を有するものであ
る。
【0037】外装材13としては、例えば、少なくとも
封止部に熱融着性を示す樹脂が配され、かつ、内部にア
ルミニウムのような金属箔を介在させたラミネートフィ
ルム、具体的には、特に、封止部側から外面に向かって
積層した酸変性ポリプロピレン(PP)/ポリエチレン
テレフタレート(PET)/Al箔/PET、酸変性ポ
リエチレン(PE)/ナイロン/Al箔/PET、アイ
オノマー/Ni箔/PE/PET、エチレンビニルアセ
テート(EVA)/PE/Al箔/PET、アイオノマ
ー/PET/Al箔/PET等のラミネートフィルムか
らなる袋状体や、アルミニウム、チタン、ステンレスお
よび白金等の金属からなる缶状体等を用いることができ
る。ここで、封止側の樹脂としては、酸変性ポリエチレ
ン(PE)、酸変性ポリプロピレン(PP)、アイオノ
マーおよびエチレンビニルアセテート(EVA)の群か
ら選ばれる少なくとも1種にて構成されることが、防湿
性、耐通気性、耐薬品性の点で望ましい。
【0038】
【実施例】(実施例1)BET値が2000m2/gの
活性炭粉末試料100重量部に対して、ケッチェンブラ
ック10重量部と、ポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)10重量部との比率で添加、混合して高速混合攪
拌機にて攪拌し、得られた粉体を40メッシュでメッシ
ュパスを行った後、ロール成形によってシート状に成形
して、100mm×100mm、厚み0.3mm矩形形
状の活性炭質構造体(分極性電極)を作製した。一方、
100mm×100mm、厚さ50μmのアルミニウム
箔からなり、その一端に幅30mmの端子部を形成した
集電体を準備した。
【0039】また、108mm×108mm、厚さ50
μmのセルロースパルプからなり、その4辺部に幅4m
mのはみ出し部を設けて折り曲げるとともに、それぞれ
のはみ出し部に2箇所づつ直径3mmの円形状の貫通孔
を形成した図3(b)の形状のセパレータを準備した。
さらに、ポリエチレン製からなる直径2mmの紐状体を
収束部材として準備した。
【0040】そして、上記活性炭質構造体32枚、集電
体32枚およびセパレータ16枚を用いて、セパレータ
の貫通孔に収束部材を通しつつ、集電体−分極性電極−
セパレータ−分極性電極−(集電体)の順に積層してセ
ル積層体を作製した。なお、収束部材の通し方は、図3
(b)に示すように、1本の収束部材の両端を相対する
辺部に形成された2つの貫通孔に通すようにした。積層
に要した時間はn数10個についての平均で10分であ
った。
【0041】また、セル積層体の積層方向からかしめ圧
を付与した状態で収束部材の両端をセル積層体の角部に
て結ぶことによって、収束部材にてセル積層体の外周を
括った。
【0042】さらに、1つおきの集電体の端子部同士を
束ねてリード端子表面に溶接することにより接続端子を
リード端子に電気的に接続した。
【0043】次に、金属アルミニウムからなり、内壁形
状が120mm×120mm×厚み14mm、肉厚が3
mmの容器と蓋体からなる外装材内に上記セル積層体を
収納するとともに、外装材の蓋体を前記外装材容器にネ
ジ止めし、外装材容器壁面に形成した電解液注入口にて
外装材内部を真空引きした後、外装材内に1mol/l
のテトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート
(Et4NBF4)のプロピレンカーボネート(PC)溶
液を電解液として注入した。
【0044】得られた電気二重層コンデンサ10個につ
いて、1kHzにおけるインピーダンスを内部抵抗とし
て測定したところ1.5±0.1mΩ、定電流50Aに
て2.5Vまで充電を行い、50Aの定電流放電した際
のエネルギー量から算出した静電容量は1100±10
Fであった。
【0045】(実施例2)実施例1の電気二重層コンデ
ンサに対して、実施例1のセパレータ16枚を重ねて3
辺に位置するはみ出し部に形成した貫通孔に収束部材を
通した状態で収束部材を通していない辺が上側となるよ
うにセパレータを横たえ、上側から分極性電極および集
電体をセパレータ間に挿入する方法によってセル積層体
を形成した後、同じ辺部に通された前記収束部材の同士
を結わえる以外は実施例1と同様にして電気二重層コン
デンサを作製し、同様に評価した結果、セル積層体の積
層に要する時間6分、静電容量1050±15F、内部
抵抗1.7±0.1mΩであった。
【0046】(比較例)実施例1の電気二重層コンデン
サに対して、セパレータに貫通孔を形成せず、収束部材
を用いることなくセル積層体を形成する以外は実施例1
と同様に電気二重層コンデンサを作製し、同様に評価し
た結果、セル積層体の積層に要する時間40分、容量1
000±30F、内部抵抗2.0±0.1mΩであっ
た。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の電気二重
層コンデンサによれば、セパレータにセル積層体からは
み出すはみ出し部を設け、該はみ出し部の互いに連なる
位置に貫通孔を設けるとともに、該貫通孔内に収束部材
を通してセル積層体を収束することにより、セル積層体
内の各部材を位置ずれすることなく容易に積層できると
ともに、セル積層体の積層密度を高めることができる。
【0048】また、収束部材を紐状体または帯状体とし
て、収束部材によりセル積層体の外周を括ることによ
り、セル積層体を外装材内へ収納する際等の製造時や使
用時においてもセル積層体の各部材が位置ずれすること
なく、また、セル積層体の各部材間の接触状態をよくす
ることができることから、内部抵抗を低めて静電容量の
高い電気二重層コンデンサを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気二重層コンデンサの組み立て工程
を説明するための概略断面図である。
【図2】図1(a)の電気二重層コンデンサの組み立て
工程を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の電気二重層コンデンサのセパレータの
形状を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 電気二重層コンデンサ 2(2a、2b) 分極性電極 3 セパレータ 4(4a、4b) 集電体 4A 端子部 6 セル 7 セル積層体 9 はみ出し部 10 貫通孔 11 収束部材 13 外装材 14 電解液注入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生田 和雄 鹿児島県国分市山下町1番4号 京セラ株 式会社総合研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の板状の分極性電極と、該一対の分極
    性電極間に介在する板状のセパレータと、前記分極性電
    極の外側表面それぞれに積層された板状の集電体とから
    なるセルを、複数層積層したセル積層体を外装材内に収
    納する電気二重層コンデンサにおいて、前記セパレータ
    に前記セル積層体からはみ出すはみ出し部を設け、各々
    のセパレータの前記はみ出し部において互いに連なる位
    置に貫通孔を設けたことを特徴とする電気二重層コンデ
    ンサ。
  2. 【請求項2】前記分極性電極および集電体が概略矩形形
    状からなり、該分極性電極および集電体の少なくとも2
    辺部に前記はみ出し部および前記貫通孔を形成すること
    を特徴とする請求項1記載の電気二重層コンデンサ。
  3. 【請求項3】前記貫通孔内に収束部材を通して、該収束
    部材にて前記セル積層体を収束することを特徴とする請
    求項1または2記載の電気二重層コンデンサ。
  4. 【請求項4】前記収束部材が紐状体または帯状体からな
    り、該収束部材にて前記セル積層体の外周を括ることを
    特徴とする請求項3記載の電気二重層コンデンサ。
  5. 【請求項5】前記収束部材が、パルプ、ポリエチレン、
    ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビ
    ニリデンフロライドおよびガラス繊維の群から選ばれる
    少なくとも1種からなることを特徴とする請求項3また
    は4記載の電気二重層コンデンサ。
  6. 【請求項6】板状の一対の分極性電極間に、板状のセパ
    レータを介在させるとともに、前記分極性電極の外側表
    面それぞれに集電体を積層してセルを形成し、該セルを
    複数層積層したセル積層体を外装材内に収納する電気二
    重層コンデンサの製造方法であって、 各々の前記セルの前記セパレータに前記セル積層体から
    はみ出すはみ出し部を設け、各々の該はみ出し部の互い
    に連なる位置に貫通孔を形成し、該貫通孔を収束部材に
    順次通して前記セル積層体を収束することを特徴とする
    電気二重層コンデンサの製造方法。
  7. 【請求項7】前記分極性電極および集電体が概略矩形形
    状からなり、該分極性電極および集電体の少なくとも2
    辺部に前記はみ出し部および前記貫通孔を形成して該2
    辺部に形成された貫通孔内に前記収束部材を通すことを
    特徴とする請求項6記載の電気二重層コンデンサの製造
    方法。
  8. 【請求項8】前記収束部材が紐状体または帯状体からな
    り、前記セル積層体を積層方向に加圧した状態で前記収
    束部材にて該セル積層体の外周を括ることを特徴とする
    請求項7記載の電気二重層コンデンサの製造方法。
  9. 【請求項9】複数の前記セパレータを並べて、該セパレ
    ータの前記貫通孔に前記収束体を通した後、前記分極性
    電極および前記集電体を前記セパレータ間に挿入して前
    記セル積層体を作製することを特徴とする請求項7また
    は8記載の電気二重層コンデンサの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7405922B2 (en) 2002-08-29 2008-07-29 Nec Tokin Corporation Double layer capacitor
JP2008277790A (ja) * 2007-03-30 2008-11-13 Nippon Chemicon Corp 電気二重層キャパシタ
JP2010080324A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Asahi Kasei Corp 電極積層体及びその製造方法

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