JP3092024U - がに股矯正構造 - Google Patents

がに股矯正構造

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JP3092024U JP2002005039U JP2002005039U JP3092024U JP 3092024 U JP3092024 U JP 3092024U JP 2002005039 U JP2002005039 U JP 2002005039U JP 2002005039 U JP2002005039 U JP 2002005039U JP 3092024 U JP3092024 U JP 3092024U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】足裏における少なくとも親指と母趾球との間に
わたる長さのクッション性を有するパッド部材で構成す
ることにより、歩行時に歩行者の足の所定部(親指と母
趾球との間にわたる部分)がパッド部材に当接または圧
接するように歩行努力することで、矯正歩行しているこ
とを本人に認識させて、がに股を矯正することができ、
またパッド部材は親指と母趾球との間にわたる長さを有
するので、矯正歩行の有無を歩行者に適確に認識させる
ことができ、パッド部材の取付けも簡単なうえ、パッド
部材がクッション性を有するので、該パッド部材の押圧
時に歩行者の足裏に衝撃を与えることがなく、しかもパ
ッド部材の変形量または変形度合により該パッド部材に
対する体重の付勢度合つまり矯正度合を認識させること
ができるがに股矯正構造の提供を目的とする。 【解決手段】足裏における少なくとも親指aと母趾球b
との間にわたる長さLのクッション性を有するパッド部
材1で構成されたがに股矯正構造であることを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、両脚が膝の部分で外側に曲がっているがに股(O脚と同意)を、歩 行者に意識させて矯正するのに用いるがに股矯正構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にがに股の人はその歩行時に左右の脚の裏の内側の部分に体重がかからず 、本人の努力によって矯正することは比較的困難であった。 従来、このような問題点を解決するために、例えば特開平10−155850 号公報に記載のような歩行矯正補助器具がある。
【0003】 すなわち、円盤状の圧迫板に複数の小穴を形成し、該圧迫板に粘着剤を塗布し て、足の踵、足裏における母趾球(第1趾球)、足裏における小趾球(第5趾球)が 当るように上述の圧迫板を履き物の3ヶ所に貼り付け、歩行時の圧迫板による刺 激で歩行者に矯正努力を促すものである。
【0004】 しかし、上述の圧迫板は足裏の踵、母趾球、小趾球、の合計3ヶ所に対応して 設けることができる程度の小さい円形状のものであって、このような小さい円形 状の圧迫板を、いわゆる足の「あおり」動作を歩行者に意識、確認させるために 履き物の3ヶ所に貼る必要があり、その取付けに手間がかかる問題点があった。
【0005】 また上述圧迫板には合成樹脂、セラミック、木材、竹、金属、石材、ガラス等 の硬質部材が用いられており、歩行時に歩行者の足裏に衝撃が加わると共に、過 度な違和感があった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、足裏における少なくとも親指と母趾球との間にわたる長さのクッ ション性を有するパッド部材で構成することにより、歩行時に歩行者の足の所定 部(親指と母趾球との間にわたる部分)がパッド部材に当接または圧接するように 歩行努力することで、矯正歩行していることを本人に認識させて、がに股を矯正 することができ、またパッド部材は親指と母趾球との間にわたる長さを有するの で、矯正歩行の有無を歩行者に適確に認識させることができ、パッド部材の取付 けも簡単なうえ、パッド部材がクッション性を有するので、該パッド部材の押圧 時に歩行者の足裏に衝撃を与えることがなく、しかもパッド部材の変形量または 変形度合により該パッド部材に対する体重の付勢度合つまり矯正度合を認識させ ることができるがに股矯正構造の提供を目的とする。
【0007】 この考案はまた、足裏における少なくとも親指と母趾球との間にわたる長さの 帯状の隆起部を、くつ下、中敷き、上履き、下履きまたは筒状サポータの対応部 に一体的に形成することにより、歩行者に歩行者の足の所定部(親指と母趾球と の間にわたる部分)が隆起部に当接または圧接するように歩行努力することで、 矯正歩行していることを本人に認識させて、がに股を矯正することができ、また 隆起部は親指と母趾球との間にわたる長さを有するので、矯正歩行の有無を歩行 者に適確に認識させることができ、しかも隆起部を一体化したので、その貼付け の手間や位置調整が不要となるがに股矯正構造の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案によるがに股矯正構造は、足裏における少なくとも親指と母趾球との 間にわたる長さのクッション性を有するパッド部材で構成されたものである。 上記構成のパッド部材は、スポンジ、布、ゴム等のクッション性を有する単一 または複合の材料にて構成してもよい。
【0009】 上記構成によれば、歩行時に歩行者の足の所定部(親指と母趾球との間にわた る部分)がパッド部材に当接または圧接するように歩行努力することで、矯正歩 行をしていることを本人に認識させて、がに股を矯正することができる。
【0010】 また上記パッド部材は親指と母趾球との間にわたる長さを有するので、矯正歩 行の有無を歩行者に適確に認識させることができるうえ、一方の足裏に対応して 1つのパッド部材が用いられるので、該パッド部材の取付けも簡単となる。
【0011】 さらに上記パッド部材がクッション性を有するので、該パッド部材の足裏によ る押圧時に歩行者の足裏に衝撃や過度な違和感を与えることがない。 しかもパッド部材の変形量(または変形度合)により該パッド部材に対する体重 の付勢度合つまり矯正度合を認識させることができる。
【0012】 この発明の一実施態様においては、上記パッド部材は足裏に直接粘着する着脱 可能な粘着層を備えたものである。 上記構成によれば、パッド部材を歩行者の足裏に直接粘着することができるの で、粘着完了時にはパッド部材の位置ずれがなく、また矯正度合に応じて粘着位 置の変更ができると共に、パッド部材が汚れた場合または劣化した場合には新し いものと交換することができる。
【0013】 この発明の一実施態様においては、上記パッド部材はくつ下または足袋の対応 する内面または外面に着脱可能に接合される接合層を備えたものである。 上記構成によれば、パッド部材をくつ下(ソックス、ハイソックス、ストッキ ング参照)または足袋に接合するので、接合完了時にはパッド部材の位置ずれが なく、また矯正度合に応じて接合位置の変更ができると共に、パッド部材が汚れ た場合また劣化した場合には新しいものと交換することができ、しかも既存のく つ下や足袋に後付けして用いることができる。
【0014】 この発明の一実施態様においては、上記パッド部材はくつ下または足袋の対応 する内面または外面に着脱可能に接合される面ファスナを備えたものである。 上記構成によれば、面ファスナにてパッド部材をくつ下(ソックス、ハイソッ クス、ストッキング参照)または足袋に接合するので、その接合が容易となるう え、接合完了時にはパッド部材の位置ずれがなく、また矯正度合に応じて接合位 置の変更ができると共に、パッド部材が汚れた場合また劣化した場合には新しい ものと交換することができ、しかも既存のくつ下や足袋に後付けして用いること ができる。
【0015】 この発明の一実施態様においては、上記パッド部材は靴の中敷きの対応部に着 脱可能に設けられたものである。
【0016】 上記構成によれば、パッド部材を中敷き(いわゆるインソール)に設けるので、 取付け完了時にはパッド部材の位置ずれがなく、また矯正度合に応じて取付け位 置の変更ができると共に、パッド部材が汚れた場合また劣化した場合には新しい ものと交換することができ、しかも既存の中敷きに後付けして用いることができ る。
【0017】 この発明の一実施態様においては、上記パッド部材は上履きの対応部に着脱可 能に設けられたものである。 上記構成によれば、パッド部材をスリッパその他の上履きに設けるので、取付 け完了時にはパッド部材の位置ずれがなく、また矯正度合に応じて取付け位置の 変更ができると共に、パッド部材が汚れた場合また劣化した場合には新しいもの と交換することができ、しかも既存の上履きに後付けして用いることができる。
【0018】 この発明の一実施態様においては、上記パッド部材は下履きの対応部に着脱可 能に設けられたものである。 上記構成によれば、パッド部材を下履き(ブーツ、サンダル、つっかけ、直足 袋、スニーカー等参照)に設けるので、取付け完了時にはパッド部材の位置ずれ がなく、また矯正度合に応じて取付け位置の変更ができると共に、パッド部材が 汚れた場合また劣化した場合には新しいものと交換することができ、しかも既存 の下履きに後付けして用いることができる。
【0019】 この発明の一実施態様においては、上記パッド部材は少なくとも足先きに装着 される筒状サポータの対応する内面または外面に着脱可能に設けられたものであ る。 上記構成によれば、パッド部材を筒状のサポータに設けるので、取付け完了時 にはパッド部材の位置ずれがなく、また矯正度合に応じて取付け位置の変更がで きると共に、パッド部材が汚れた場合また劣化した場合には新しいものと交換す ることができ、しかも既存のサポータに後付けして用いることができる。
【0020】 この発明の一実施態様においては、足裏における少なくとも親指と母趾球との 間にわたる長さの帯状の隆起部が、くつ下、足袋、中敷き、上履き、下履きまた は筒状サポータの対応部に一体的に形成されたものである。
【0021】 上記構成によれば、上記隆起部をくつ下、足袋、中敷き、上履き、下履きまた は筒状サポータの対応部に一体的に形成したので、歩行時の歩行者の足の所定部 (親指と母趾球との間にわたる部分)が隆起部に当接または圧接するように歩行努 力することにより、矯正歩行していることを本人に認識させて、がに股を矯正す ることができる。
【0022】 また上記隆起部は親指と母趾球との間にわたる長さを有するので、矯正歩行の 有無を歩行者に適確に認識させることができる。 しかも、上記隆起部を一体化したので、その貼付けの手間や位置調整が不要と なる。
【0023】
【実施例】
この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。 図面はがに股矯正構造を示し、図1、図2、図3において歩行者の足裏におけ る少なくとも親指(第1趾)aと母趾球(第1趾球)bとの間にわたる長さLのクッ ション性を有する帯状のパッド部材1を設けている。
【0024】 このパッド部材1の厚さT(図2参照)は約5〜9mm程度に設定されるが、この 数値に限定されるものではなく、歩行者の年齢や体格等の差異により任意に設定 することができる。
【0025】 このパッド部材1はその断面構造を図3に示すように、スポンジ、布、ゴム等 から形成されるクッション層2と、このクッション層2の片面に形成され繰返し 粘着可能な粘着層3と、この粘着層3の粘着面上に剥離可能に設けられた剥離紙 4とを備え、被対象物(足裏、くつ下、足袋、中敷き、靴、上履き、下履き、サ ポータ参照)にパッド部材1を粘着または接合する時、上記剥離紙4を剥離して 、粘着層3の粘着面を被対象物に粘着または接合するものである。
【0026】 ここで、上述のクッション層2はスポンジ、布、ゴム等の同一素材による一層 または複数層構造に形成してもよく、素材の異なるものを複数層と成して形成し てもよく、或は複合材料にて形成してもよい。
【0027】 そして図1、図2に示す実施例においては上述のパッド部材1を粘着層3を介 して歩行者の足裏における親指aと母趾球bとの間にわたるように着脱可能に直 接粘着している。
【0028】 このように図1〜図3で示したがに股矯正構造は、足裏における少なくとも親 指aと母趾球bとの間にわたる長さのクッション性を有するパッド部材1で構成 されたものである。 このため、歩行時に歩行者の足の所定部(親指aと母趾球bとの間にわたる部 分)がパッド部材1に当接または圧接するように歩行努力することで、矯正歩行 をしていることを本人に認識させて、がに股を矯正することができる。
【0029】 また上記パッド部材1は親指aと母趾球bとの間にわたる長さLを有するので 、矯正歩行の有無を歩行者に適確に認識させることができるうえ、一方の足裏に 対応して1つのパッド部材1が用いられるので、該パッド部材1の取付けも簡単 となる。
【0030】 さらに上記パッド部材1がクッション性を有するので、該パッド部材1の足裏 による押圧時に歩行者の足裏に衝撃や過度な違和感を与えることがない。 しかもパッド部材1の変形量により該パッド部材1に対する体重の付勢度合つ まり矯正度合を認識させることができる。以上の結果は以下に述べる図4、図5 、図6、図8、図10、図13、図16の各実施例についても同様である。
【0031】 加えて、上記パッド部材1は足裏に直接粘着する着脱可能な粘着層3を備えた ものであるから、パッド部材1を歩行者の足裏に直接粘着することができ、粘着 完了時にはパッド部材1の位置ずれがなく、また矯正度合に応じて粘着位置の変 更ができると共に、パッド部材1が汚れた場合または劣化した場合には新しいも のと交換することができる。
【0032】 図4、図5はがに股矯正構造の他の実施例を示し、図3で示した断面構造のパ ッド部材1を上記粘着層3を用いてくつ下5の対応する内面(図4参照)または外 面(図5参照)に着脱可能に粘着したものである。
【0033】 このように、パッド部材1をその粘着層3にてくつ下5の対応部位に接合する と、接合完了時にはパッド部材1の位置ずれがなく、また矯正度合に応じて接合 位置の変更ができると共に、パッド部材1が汚れた場合また劣化した場合には新 しいものと交換することができ、しかも既存のくつ下5や足袋に後付けして用い ることができる。
【0034】 図6はがに股矯正構造のさらに他の実施例を示し、上述のパッド部材1はくつ 下5の対応する内面または外面に着脱可能に接合される面ファスナ6を備えてい る。
【0035】 そして、上述の面ファスナ6によりパッド部材1をくつ下5の足裏の親指aと 母趾球bとの間に対応するように、その内面に接合している。なお、パッド部材 1をくつ下5の内面に接合する構成に代えて、パッド部材1をくつ下5の外面対 応部に接合してもよい。
【0036】 このように、面ファスナ6にてパッド部材1をくつ下5の対応部位に接合する と、その接合が容易となるうえ、接合完了時にはパッド部材1の位置ずれがなく 、また矯正度合に応じて接合位置の変更ができると共に、パッド部材1が汚れた 場合また劣化した場合には新しいものと交換することができ、しかも既存のくつ 下5や足袋に後付けして用いることができる。
【0037】 図7はがに股矯正構造のさらに他の実施例を示し、足裏における少なくとも親 指aと母趾球bとの間にわたる長さの帯状かつクッション性を有する上述のパッ ド部材1を用いて、くつ下5の内面対応部に帯状の隆起部7を一体的に形成した ものである。
【0038】 すなわち、くつ下5の内面の対応する部分にパッド部材1を配置し、くつ下5 と別の布部材8を用いてパッド部材1を囲繞すると共に、この布部材8の周囲部 をくつ下5に縫合固定したものである。但し、図3に示したクッション層2を縫 合可能な素材で形成する場合には布部材8を省略して、パッド部材1を直接くつ 下5の所定部に縫合固定することができ、また、この実施例においては粘着層3 を省略することができる。
【0039】 このように図7に示す実施例においては、足裏における少なくとも親指aと母 趾球bとの間にわたる長さの帯状の隆起部7が、くつ下5の対応部に一体的に形 成されたものである。
【0040】 このため、歩行時の歩行者の足の所定部(親指aと母趾球bとの間にわたる部 分)が隆起部7に当接または圧接するように歩行努力することで、矯正歩行して いることを本人に認識させて、がに股を矯正することができる。
【0041】 また上記隆起部7は親指aと母趾球bとの間にわたる長さを有するので、矯正 歩行の有無を歩行者に適確に認識させることができる。 しかも、上記隆起部7を一体化したので、歩行者にあってはその貼付けの手間 や位置調整が不要となる。以上の結果は以下に述べる図9の(イ)、図9の(ロ)、 図11、図12、図14、図15の各実施例についても同様であり、また図4〜 図7で示した実施例の構成を足袋に適用してもよいことは勿論である。
【0042】 図8はがに股矯正構造のさらに他の実施例を示し、図3で示した断面構造のパ ッド部材1を靴の中敷き(いわゆるインソール)9の上面対応部に着脱可能に設け たものである。
【0043】 このように、パッド部材1を中敷き(いわゆるインソール)9の所定部に設ける ので、取付け完了時にはパッド部材1の位置ずれがなく、また矯正度合に応じて 取付け位置の変更ができると共に、パッド部材1が汚れた場合また劣化した場合 には新しいものと交換することができ、しかも既存の中敷き9に後付けして用い ることができる。
【0044】 図9の(イ)(ロ)はがに股矯正構造のさらに他の実施例を示し、図9の(イ)に示 す実施例においては中敷き9を構成する素材と同一素材にて、足裏における少な くとも親指aと母趾球bとの間にわたる長さの帯状の隆起部10を中敷き9の上 面対応部に一体的に形成したものである。
【0045】 図9の(ロ)に示す実施例においては下層部材9Aと上層部材9Bとで中敷き9 を構成すると共に、これら両部材9A,9B間の所定部にクッション性を有する 帯状のパッド部材1を介設固定することで、足裏における少なくとも親指aと母 趾球bとの間にわたる長さの帯状の隆起部10を一体的に形成したものである。
【0046】 このように構成しても、図7で示した実施例とほぼ同様の作用、効果を奏する ので、図9において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を 省略する。
【0047】 図10はがに股矯正構造のさらに他の実施例を示し、図3で示した断面構造の パッド部材1を上履きの一例としてのスリッパ11の底部材12における上面対 応部に着脱可能に設けたものである。
【0048】 このように、パッド部材1をスリッパ11その他の上履きに設けるので、取付 け完了時にはパッド部材1の位置ずれがなく、また矯正度合に応じて取付け位置 の変更ができると共に、パッド部材1が汚れた場合また劣化した場合には新しい ものと交換することができ、しかも既存の上履き(スリッパ11参照)に後付けし て用いることができる。
【0049】 図11、図12はがに股矯正構造のさらに他の実施例を示し、図11に示す実 施例においてはスリッパ11の底部材12を構成する素材と同一素材にて、足裏 に置ける少なくとも親指aと母趾球bとの間にわたる長さの帯状の隆起部13を 底部材12の上面対応部に一体的に形成したものである。
【0050】 図12に示す実施例においては下層部材12Aと上層部材12Bとでスリッパ 11の底部材12を構成すると共に、これら両部材12A,12B間の所定部に クッション性を有する帯状のパッド部材1を介設固定することで、足裏における 少なくとも親指aと母趾球bとの間にわたる長さの帯状の隆起部13を一体的に 形成したものである。
【0051】 このように構成しても、図7で示した実施例とほぼ同様の作用、効果を奏する ので、図11、図12において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳 しい説明を省略する。
【0052】 図13はがに股矯正構造のさらに他の実施例を示し、図3で示した断面構造の パッド部材1を下履きの一例としての靴14の中底部材15における上面対応部 に着脱可能に設けたものである。
【0053】 このように、パッド部材1を下履き(靴14参照)に設けるので、取付け完了時 にはパッド部材1の位置ずれがなく、また矯正度合に応じて取付け位置の変更が できると共に、パッド部材1が汚れた場合また劣化した場合には新しいものと交 換することができ、しかも既存の下履き(靴14参照)に後付けして用いることが できる。
【0054】 図14、図15はがに股矯正構造のさらに他の実施例を示し、図14に示す実 施例においては靴14の底部材16を構成する素材と同一素材にて、足裏におけ る少なくとも足指aと母趾球bとの間にわたる長さの帯状の隆起部17を底部材 16の上面対応部に一体的に形成し、この隆起部17を中底部材15で被覆した ものである。
【0055】 図15に示す実施例においては中底部材15の上面対応部に、クッション性を 有する帯状のパッド部材1を配置し、このパッド部材1をカバー部材18で被覆 すると共に、このカバー部材18の周辺部を中底部材15に接合固定することで 、足裏における少なくとも親指aと母趾球bとの間にわたる長さの帯状の隆起部 19を一体的に形成したものである。
【0056】 このように構成しても、図7で示した実施例とほぼ同様の作用、効果を奏する ので、図14、図15において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳 しい説明を省略する。
【0057】 図16はがに股矯正構造のさらに他の実施例を示し、少なくとも足先きに装着 される筒状サポータ20を設け、この筒状サポータ20の親指aと母趾球bとの 間に対応するように図3で示した断面構造のパッド部材1をその対応する内面ま たは外面に着脱可能に接合したものである。
【0058】 このように、パッド部材1を筒状のサポータ20に設けると、取付け完了時に はパッド部材1の位置ずれがなく、また矯正度合に応じて取付け位置の変更がで きると共に、パッド部材1が汚れた場合また劣化した場合には新しいものと交換 することができ、しかも既存のサポータに後付けして用いることができる。
【0059】 なお、図16で示したサポータ20に対しても、パッド部材1を縫合手段等に より固定するか、または別の布部材を用いて囲繞固定して、足裏における少なく とも親指aと母趾球bとの間にわたる長さの帯状の隆起部を、サポータ20と一 体的に形成する。
【0060】 この考案の構成と、上述の実施例との対応において、 この考案の接合層は、実施例の粘着層3に対応し、 以下同様に、 上履きは、スリッパ11に対応し、 下履きは、靴14に対応するも、 この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0061】
【考案の効果】
この考案によれば、足裏における少なくとも親指と母趾球との間にわたる長さ のクッション性を有するパッド部材で構成したので、歩行時に歩行者の足の所定 部(親指と母趾球との間にわたる部分)がパッド部材に当接または圧接するように 歩行努力することによって、矯正歩行していることを本人に認識させて、がに股 を矯正することができ、またパッド部材は親指と母趾球との間にわたる長さを有 するので、矯正歩行の有無を歩行者に適確に認識させることができ、パッド部材 の取付けも簡単なうえ、パッド部材がクッション性を有するので、該パッド部材 の押圧時に歩行者の足裏に衝撃を与えることがなく、しかもパッド部材の変形量 または変形度合により該パッド部材に対する体重の付勢度合つまり矯正度合を認 識させることが効果がある。
【0062】 この考案によればまた、足裏における少なくとも親指と母趾球との間にわたる 長さの帯状の隆起部を、くつ下、足袋、中敷き、上履き、下履きまたは筒状サポ ータの対応部に一体的に形成したので、歩行者に歩行者の足の所定部(親指と母 趾球との間にわたる部分)が隆起部に当接または圧接するように歩行努力するこ とで、矯正歩行していることを本人に認識させて、がに股を矯正することができ 、また隆起部は親指と母趾球との間にわたる長さを有するので、矯正歩行の有無 を歩行者に適確に認識させることができ、しかも隆起部を一体化したので、その 貼付けの手間や位置調整が不要となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のがに股矯正構造を示す説明図。
【図2】 パッド部材の粘着位置を示す側面図。
【図3】 パッド部材の断面図。
【図4】 くつ下内面に取付けたパッド部材の説明図。
【図5】 くつ下外面に取付けたパッド部材の説明図。
【図6】 面ファスナによるパッド部材取付け構造を示
す説明図。
【図7】 パッド部材一体化構造を示す説明図。
【図8】 中敷きに取付けたパッド部材の平面図。
【図9】 隆起部およびパッド部材の一体化構造を示す
断面図。
【図10】 スリッパに取付けたパッド部材の説明図。
【図11】 隆起部の一体化構造を示す断面図。
【図12】 パッド部材の一体化構造を示す断面図。
【図13】 靴に取付けたパッド部材の説明図。
【図14】 隆起部の一体化構造を示す断面図。
【図15】 パッド部材の一体化構造を示す断面図。
【図16】 サポータに取付けたパッド部材の説明図。
【符号の説明】
1…パッド部材 3…粘着層(接合層) 5…くつ下 6…面ファスナ 7,10,13,17,19…隆起部 9…中敷き 11…スリッパ(上履き) 14…靴(下履き) 20…サポータ

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】足裏における少なくとも親指と母趾球との
    間にわたる長さのクッション性を有するパッド部材で構
    成されたがに股矯正構造。
  2. 【請求項2】上記パッド部材は足裏に直接粘着する着脱
    可能な粘着層を備えた請求項1記載のがに股矯正構造。
  3. 【請求項3】上記パッド部材はくつ下または足袋の対応
    する内面または外面に着脱可能に接合される接合層を備
    えた請求項1記載のがに股矯正構造。
  4. 【請求項4】上記パッド部材はくつ下または足袋の対応
    する内面または外面に着脱可能に接合される面ファスナ
    を備えた請求項1記載のがに股矯正構造。
  5. 【請求項5】上記パッド部材は靴の中敷きの対応部に着
    脱可能に設けられた請求項1記載のがに股矯正構造。
  6. 【請求項6】上記パッド部材は上履きの対応部に着脱可
    能に設けられた請求項1記載のがに股矯正構造。
  7. 【請求項7】上記パッド部材は下履きの対応部に着脱可
    能に設けられた請求項1記載のがに股矯正構造。
  8. 【請求項8】上記パッド部材は少なくとも足先きに装着
    される筒状サポータの対応する内面または外面に着脱可
    能に設けられた請求項1記載のがに股矯正構造。
  9. 【請求項9】足裏における少なくとも親指と母趾球との
    間にわたる長さの帯状の隆起部が、くつ下、足袋、中敷
    き、上履き、下履きまたは筒状サポータの対応部に一体
    的に形成されたがに股矯正構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0794374A (ja) * 1993-05-19 1995-04-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電気二重層キャパシタ
JP2005073977A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Yukitsugu Kajikawa 巻き爪矯正テープ
EP2020878A1 (en) 2006-05-26 2009-02-11 Nike International Ltd. Medially or laterally textured footbeds for controlling lower extremity kinematics and kinetics

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