JP2982690B2 - 焼結機の原料供給装置 - Google Patents
焼結機の原料供給装置Info
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Description
成鉱等を連続的に製造するための焼結機における原料装
入装置に関するものである。
うにして行われる。即ち、鉄鉱石粉、粉状コークス、粉
状フラックス等、または、それらを混合しそして造粒し
た生ペレットからなる原料を、無端移動グレート式焼結
機の連続的に移動するパレット内に供給する。このよう
な原料が供給されたパレットを、点火帯および焼成帯に
順次通過させ、点火帯においてパレット内の原料表面の
粉状コークスに点火し、その燃焼によって生じた高温度
の燃焼排ガスを、焼成帯においてパレットの下方に設け
られた風箱により下方に向かって吸引してパレット内の
原料を加熱し、そして、これを焼成する。かくしてパレ
ット内の原料は焼成され、焼結鉱または焼成塊成鉱とな
って焼結機の下流端から排出される。
原料装入装置の概略垂直断面図である。図面に示すよう
に、原料装入装置は、上述した各種の原料7が装入され
たホッパ1と、ホッパ1の下端開口に設けられた原料供
給機構としてのロールフィーダ2と、その上端がロール
フィーダ2に近接して位置し、そして、その下端がパレ
ット5の上方に位置するシュート4とからなっている。
シュート4は、パレット5とほぼ同じ幅を有する平板状
であって、パレット5の矢印に示す移動方向とは反対の
方向に向けて所定角度で傾斜している。ホッパ1内の原
料7は、ロールフィーダ2の回転によって連続的に排出
され、所定角度で傾斜した平板状のシュート4を経てパ
レット5内のグレートバー6上に供給される。
ば原料が生ペレットの場合には、パレット5内に堆積し
た原料7の下層に大粒径の原料が分布し、そして、その
上層に小粒径の原料が分布する、偏析した粒度構成とな
るように原料を供給することが必要である。パレット5
内に供給された原料7の層を、上述のような偏析状態に
すれば、原料層中のCおよびCaO が下層から上層に向け
て次第に多くなり、品質の優れた焼結鉱を高歩留りで製
造することができる。
は、次のような問題がある。上述したように、ロールフ
ィーダ2の回転によって連続的に排出された原料7は、
所定角度で傾斜した平板状のシュート4上を滑降しパレ
ット5内に供給される。そのために、パレット5内への
原料7の落下時の衝撃および原料層の安息角が大になっ
て、原料層になだれ現象が生じ、断層が発生する。その
結果、パレット5内における原料7の層方向の粒度偏析
およびそれに付随する原料層中のCおよびCaO の分布が
不均一となり、且つ、なだれ現象によって発生した断層
に通気ムラが生じて、焼結歩留りが低下する。
多くの研究がなされており、例えば、特公昭59-30776号
公報には、以下に述べる原料装入装置が開示されてい
る。この装置においては、パレット5内に原料を供給す
るためのシュート8が、図7に示すように、原料供給機
構としてのロールフィーダ2にその上端を近接して位置
させた、パレット5の移動方向とは反対の方向に向けて
所定角度で直線的に傾斜している、その下端がパレット
5の上方に位置する平板状の第1シュート9と、第1シ
ュート9と平行してその下方に所定間隔をあけて配置さ
れた、同じく直線的に傾斜している平板状の第2シュー
ト10とからなっており、第1シュート9の中間部には開
口9aが形成され、開口9aには、パレット5の幅方向に複
数本のロッド11が、上下方向に所定間隔をあけて取り付
けられている(以下、先行技術1という)。
回転によって連続的に排出された原料7は、第1シュー
ト9上を滑降し、粗粒の原料7aは、開口9aのロッド11上
を通ってパレット5内に供給される。一方細粒の原料7b
は、開口9aのロッド11間の間隙から第2シュート10上に
落下し、第2シュート10上を滑降して、パレット5内の
粗粒原料7aの上に供給される。かくして、パレット5内
に、下層としての粗粒原料7aと、上層としての細粒原料
7bとからなる2層の原料層が形成される。
報に開示されているような、以下に述べる原料装入装置
も公知である。この装置においては、図8に示すよう
に、パレット5内に原料7を供給するためのシュート12
が、パレット5の幅方向に、その上端からその下端に向
け、互いに所定間隔をあけて平行に配設された複数本の
ロッド13からなるスクリーン状に形成されている。シュ
ート12の上端は、原料供給機構としてのロールフィーダ
2の近傍に位置し、その下端はパレット5の上方に位置
しており、このようなシュート12は、パレット5の移動
方向とは反対の方向に向けて所定角度で、直線的に傾斜
している。17はロールフィーダ2に近接して設けられた
案内用シュートである(以下、先行技術2という)。
回転によって連続的に排出された原料7は、複数本のロ
ッド13からなるスクリーン状に形成されたシュート12上
を滑降し、粗粒の原料7aは複数本のロッド13からなるシ
ュート12上を通ってパレット5内のグレートバー6上に
供給される。一方細粒の原料7bは、ロッド13間の間隙か
ら落下して、パレット5内の粗粒原料7aの上に供給され
る。かくして、パレット5内に、下層としての粗粒原料
7aと、中上層としての細粒原料7bが下層に向けてやや粒
度偏析をもった原料層が形成される。
がある。先行技術1および2によれば、パレット5内
に、主として粗粒原料7aからなる下層と、主として細粒
原料7bからなる上層とが形成される。しかしながら、原
料の落下時の衝撃は依然として大であるために、パレッ
ト5内に堆積した原料層になだれ現象が生じて、断層が
発生する。その結果、パレット5内における原料層の粒
度偏析およびそれに付随する原料層中のCおよびCaO の
分布の不均一、および、通気ムラ等による焼結歩留りの
低下等を、十分に防止することができいない。
ッド13からなるシュート12が直線状に傾斜して配置され
ているので、シュート12上を滑降する原料の滑降速度が
速くなり過ぎ、シュート12における分級効果が低い。そ
こで、複数本のロッド13からなるスクリーン状に形成さ
れたシュート12の傾斜角度を小さくすれば、粗粒原料お
よび細粒原料の層高方向における粒度偏析は助長される
が、ロッド間への原料の付着が進み、ロッド間隙の維持
が困難になる。求める粒度偏析を得るためには、シュー
ト12の長さを大にしなければならず、それに伴って、多
数本のロッド13が必要になる結果、設備費用が上昇する
問題が生ずる。
を解決し、落下時の衝撃による原料層のなだれ現象およ
び断層の発生を防止し、しかも、シュート上を滑降する
原料の分級効果を高め、パレット内において、適確な粒
度偏析を有し、且つ、CおよびCaO の分布が下層から上
層に向けてなだらかに増加している原料層が形成され、
これによって、焼結歩留りを向上させることができ、し
かも、設備費が少なくて済む経済的な焼結機の原料供給
装置を提供することにある。
問題を解決すべく、鋭意研究を重ねた。その結果、複数
本のロッドからなるスクリーン状に形成されたシュート
を、原料供給機構の近傍に位置する上端から、パレット
の上方に位置する下端に向けて、その全部をなだらかな
凹面状に湾曲形成し、そして、シュートの上部を形成す
る複数本のロッド間の間隙を、シュートの下部を形成す
る複数本のロッド間の間隙よりも小にすれば、落下時の
衝撃による原料層のなだれ現象および断層の発生が防止
され、しかも、パレット内において、適確な粒度偏析を
有し、且つ、CおよびCaO の分布が下層から上層に向け
てなだらかに増加している原料層を形成し得ることを知
見した。
ものであって、原料をパレットに供給するための原料供
給機構と、その上端が前記原料供給機構の近傍に位置
し、そして、その下端が前記パレットの上方に位置す
る、前記パレットの移動方向とは反対の方向に向けて所
定角度で傾斜しているシュートとからなっており、前記
シュートは、前記パレットの幅方向に、その上端からそ
の下端に向けて互いに所定間隔をあけて平行に配設され
た複数本のロッドからなるスクリーン状に形成されてい
る焼結機の原料供給装置において、前記複数本のロッド
からなる前記シュートは、その上端からその下端に向け
て凹面状に湾曲して形成されており、そして、前記シュ
ートの上部を形成する前記複数本のロッド間の間隙は、
前記シュートの下部を形成する前記複数本のロッド間の
間隙よりも小であることに特徴を有するものである。
ながら説明する。図1は、この発明の装置の第1実施態
様を示す概略垂直断面図である。図面に示すように、こ
の発明の装置においては、幅方向に均一に原料7を載せ
て矢印方向に移動する、原料供給機構としてのベルト式
フィーダ3と、その上端がベルト式フィーダ3の排出端
の近傍に位置し、そして、その下端がパレット5の上方
に位置する、パレット5の移動方向とは反対の方向に向
けて所定の湾曲度(R)で傾斜しているシュート14から
なっている。
図3に図2のA−A線矢視図で示すように、パレット5
の幅方向に、その上端から下端に向けて互いに所定間隔
をあけて平行に配設された複数本のロッド15からなるス
クリーン状に形成されており、ベルト式フィーダ3の排
出端の近傍に位置する上端から、パレット5の上方に位
置する下端に向けて、その全部がなだらかな凹面状に湾
曲形成されている。シュート14の上部14a を構成する複
数本のロッド15間の間隙は、その下部14b を構成する複
数本のロッド15間の間隙よりも小さい。
ド15を、所定の間隙をあけ且つ上述した形状に相互に連
結するための連結部材であり、ロッド15の幅方向に所定
間隔をあけて4個取り付けられている。17は、ベルト式
フィーダ3の排出端と、シュート14の上端との間に位置
する板状の案内用シュートである。
シュート16を介して排出された原料7のうちの粗粒の原
料7aの一部は、複数本のロッド15からなるスクリーン状
に形成された、湾曲するシュート14上を滑降し、またそ
の一部は、シュート下部14bを構成する複数本のロッド1
5間の広い間隙から落下して、連続的に移動するパレッ
ト5内のグレートバー6上に供給される。一方細粒の原
料7bは、ジュート上部14a を構成する複数本のロッド15
間の狭い間隙から落下して、連続的に移動するパレット
5内の粗粒原料7aの上に供給される。かくして、パレッ
ト5内に、下層としての粗粒原料7aと、上部ほど細粒と
なる上層としての細粒原料7bとからなる、その粒度が偏
析した原料層が形成される。
析度は、シュート14を構成する複数本のロッド15間の間
隙、および、シュート14の湾曲度(R)を調整すること
によって、変えることができる。
出端の近傍に位置する上端から、パレット5の上方に位
置する下端に向けて、なだらかな凹面状に湾曲形成され
ており、また、シュート14を構成する複数本のロッド15
間には、上述した間隙が形成されている。従って、排出
された原料7は、シュート14上をゆるやかな速度で滑降
し、ロッド15間の間隙全面から落下し、且つその一部は
シュート14の下端から落下して効率的に分級が行われ、
パレット5内に供給される。
つ、パレット5内における原料層の安息角が小さくなる
ために、原料層になだれ現象や断層が生ずることがな
い。その結果、パレット5内において、適確な粒度偏析
を有し、且つ、CおよびCaO の分布が下層から上層に向
けてなだらかに増加する原料層が形成される。
略垂直断面図である。第2実施態様の装置においては、
図面に示すように、原料供給機構が、原料7が装入され
た、パレット移動方向と反対側の側壁下部に切り出しゲ
ート1aを有するホッパ1と、ホッパ1の下端開口に設け
られた、反時計回りに回転するロールフィーダ2からな
っている点のみが第1実施態様の装置と相違する。
対比しながら更に説明する。図1、図2および図3に示
す第1実施態様の装置を使用して、パレット内への原料
の供給を行った。同装置におけるシュート14の構成は、
下記の通りである。
用して、パレット内への原料の供給を行った。同装置に
おけるシュート4の構成は、下記の通りである。 シュートの長さ : 720mm シュートの傾斜角度: 58度(直線配列部)
置を使用し、パレット5内に原料を250T/H・m の量で供
給したときの、パレット5内における原料層の、層方向
における原料の平均粒径、原料層中のCおよびCaO の割
合を示すグラフである。図面において実線で結んだ白丸
印は、上記本発明の実施例を示し、そして、点線で結ん
だ黒丸印は、上記比較例を示す。
場合においては、層方向における原料の平均粒径の差が
約1.0mm 、原料層中のCaO 分の割合の差が約2wt.%、原
料層中のC分の割合の差が約0.4 wt.%であったのに対
し、比較例の場合においては、層方向における原料の平
均粒径の差が約0.3mm 、原料層中のCaO 分の割合の差が
約0.4wt.% 、原料層中のC分の割合の差が約0.2 wt.%で
あって極めて小さかった。このように、本発明実施例の
場合には、パレット内において、適確な粒度偏析を有
し、且つ、コークスおよびCaO の分布が下層から上層に
向けてなだらかに増加している原料層を形成することが
できた。
状に形成された従来のシュートを使用した場合には、層
方向における原料の平均粒径の差は約0.5mm であり、本
発明の場合の平均粒径の差約1.0mm に比較して小さく、
分級効果が悪かった。
パレット内へ原料の供給に当たり、落下時の衝撃による
原料層のなだれ現象および断層の発生が防止され、しか
も、原料はシュートを滑降中に効率的に分級されるの
で、パレット内において、適確な粒度偏析を有し、且
つ、コークスおよびCaO の分布が下層から上層に向けて
なだらかに増加している原料層が形成され、これによっ
て、焼結歩留りを向上させることができ、しかも、設備
費が少なくて済み経済的である等、多くの工業上有用な
効果が発揮される。
断面図である。
面図である。
断面図である。
装入したときの、パレット内における原料層の、層方向
における原料の平均粒径、原料層中のCaO 分およびC分
の割合を、比較例と共にに示すグラフである
る。
ある。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 原料をパレットに供給するための原料供
給機構と、その上端が前記原料供給機構の近傍に位置
し、そして、その下端が前記パレットの上方に位置す
る、前記パレットの移動方向とは反対の方向に向けて所
定角度で傾斜しているシュートとからなっており、前記
シュートは、前記パレットの幅方向に、その上端からそ
の下端に向けて互いに所定間隔をあけて平行に配設され
た複数本のロッドからなるスクリーン状に形成されてい
る焼結機の原料供給装置において、 前記複数本のロッドからなる前記シュートは、その上端
からその下端に向けて凹面状に湾曲して形成されてお
り、そして、前記シュートの上部を形成する前記複数本
のロッド間の間隙は、前記シュートの下部を形成する前
記複数本のロッド間の間隙よりも小であることを特徴と
する、焼結機の原料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8125012A JP2982690B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 焼結機の原料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8125012A JP2982690B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 焼結機の原料供給装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3180349A Division JP2714276B2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 焼結機の原料供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08311568A JPH08311568A (ja) | 1996-11-26 |
JP2982690B2 true JP2982690B2 (ja) | 1999-11-29 |
Family
ID=14899685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8125012A Expired - Fee Related JP2982690B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 焼結機の原料供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2982690B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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BRPI0505675B1 (pt) * | 2005-09-08 | 2014-04-01 | Jfe Steel Corp | Método para produção de um aglomerado sinterizado para produção de ferro. |
-
1996
- 1996-05-20 JP JP8125012A patent/JP2982690B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08311568A (ja) | 1996-11-26 |
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