JP2981221B1 - 輪転機のウェブ紙張力制御装置 - Google Patents
輪転機のウェブ紙張力制御装置Info
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- B65H19/18—Attaching, e.g. pasting, the replacement web to the expiring web
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- B65H2403/72—Clutches, brakes, e.g. one-way clutch +F204
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- B65H2406/40—Fluid power drive; Fluid supply elements
- B65H2406/42—Distribution circuits
Landscapes
- Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
- Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)
- Replacement Of Web Rolls (AREA)
- Rotary Presses (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】 様々な現象に対応して急速なウェブ紙の張力
制御が出来ず、紙流れや断紙の原因となる課題があっ
た。 【解決手段】 ウェブ紙９の張力を検出する張力検出機
構Ａと、流体を下流側に供給する３つの上流側管路１８
とブレーキ機構に連結する下流側管路１８ｚとからなる
流体圧供給管路Ｂと、ウェブ紙９の張力が大きくなるに
したがい出力圧が小さな第１圧力に調整する第１制動力
調整機構Ｃと、ウェブ紙９の張力が大きくなるにしたが
い出力圧が小さくなり、かつウェブ紙の同一張力に対す
る出力圧が第１圧力より大きな第２圧力に調整する第２
制動力調整機構Ｄと、上流側管路を第１上流側管路１８
ａから第２上流側管路１８ｂに切り換える第１切換機構
Ｅと、下流側管路１８ｚに連結する上流側管路を予め定
めた時間だけ第３上流側管路１８ｃに切り換える第２切
換機構Ｆとを有する輪転機のウェブ紙張力制御装置。
制御が出来ず、紙流れや断紙の原因となる課題があっ
た。 【解決手段】 ウェブ紙９の張力を検出する張力検出機
構Ａと、流体を下流側に供給する３つの上流側管路１８
とブレーキ機構に連結する下流側管路１８ｚとからなる
流体圧供給管路Ｂと、ウェブ紙９の張力が大きくなるに
したがい出力圧が小さな第１圧力に調整する第１制動力
調整機構Ｃと、ウェブ紙９の張力が大きくなるにしたが
い出力圧が小さくなり、かつウェブ紙の同一張力に対す
る出力圧が第１圧力より大きな第２圧力に調整する第２
制動力調整機構Ｄと、上流側管路を第１上流側管路１８
ａから第２上流側管路１８ｂに切り換える第１切換機構
Ｅと、下流側管路１８ｚに連結する上流側管路を予め定
めた時間だけ第３上流側管路１８ｃに切り換える第２切
換機構Ｆとを有する輪転機のウェブ紙張力制御装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブレーキ機構を
具備する複数の巻取紙支持部に支持された巻取紙を、先
行使用の巻取紙の残量が所定量になった時点で新しい巻
取紙を順次紙継ぎして巻取紙から引き出されるウェブ紙
を連続的に供給可能である輪転機の給紙部において、巻
取紙から引き出されるウェブ紙の張力を安定させる輪転
機のウェブ紙張力制御装置に関する。
具備する複数の巻取紙支持部に支持された巻取紙を、先
行使用の巻取紙の残量が所定量になった時点で新しい巻
取紙を順次紙継ぎして巻取紙から引き出されるウェブ紙
を連続的に供給可能である輪転機の給紙部において、巻
取紙から引き出されるウェブ紙の張力を安定させる輪転
機のウェブ紙張力制御装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】輪転機の稼働中にウェブ紙の張力を安定
させる張力制御装置としては、例えば特公昭６１ー４４
７８６号公報（先行技術１）および特公平５ー４５５０
１号公報（先行技術２）が知られている。
させる張力制御装置としては、例えば特公昭６１ー４４
７８６号公報（先行技術１）および特公平５ー４５５０
１号公報（先行技術２）が知られている。
【０００３】先行技術１は、ブレーキ機構を具備する支
持部に支持された巻取紙より印刷紙が引き出され、ガイ
ドローラー、フローティングローラーを経て印刷部へと
紙通しされる給紙部においてフローティングローラーを
支持するアームの支軸に張力検出手段と、検出された張
力に応じてブレーキ機構に供給する空気圧を調整して巻
取紙の回転を制動するようにした通常運転のときの空気
回路と、高空気圧力設定用調節弁を経たタンクに設定高
空気圧力を蓄えておき、紙継ぎ時に作動するカッターの
信号により、その設定高空気圧力と同等の空気圧がブー
スターリレーを経て、ブレーキ機構に出力される紙継ぎ
用空気回路と、緊急停止用調節弁を経たタンクに設定高
空気圧力を蓄えておき、緊急停止信号により、その設定
高空気圧力と同等の空気圧がブースターリレーを経て、
ブレーキ機構に出力されるようにした緊急停止用空気回
路を備えて、常時安定した張力を自動的に付与するよう
にしたものである。
持部に支持された巻取紙より印刷紙が引き出され、ガイ
ドローラー、フローティングローラーを経て印刷部へと
紙通しされる給紙部においてフローティングローラーを
支持するアームの支軸に張力検出手段と、検出された張
力に応じてブレーキ機構に供給する空気圧を調整して巻
取紙の回転を制動するようにした通常運転のときの空気
回路と、高空気圧力設定用調節弁を経たタンクに設定高
空気圧力を蓄えておき、紙継ぎ時に作動するカッターの
信号により、その設定高空気圧力と同等の空気圧がブー
スターリレーを経て、ブレーキ機構に出力される紙継ぎ
用空気回路と、緊急停止用調節弁を経たタンクに設定高
空気圧力を蓄えておき、緊急停止信号により、その設定
高空気圧力と同等の空気圧がブースターリレーを経て、
ブレーキ機構に出力されるようにした緊急停止用空気回
路を備えて、常時安定した張力を自動的に付与するよう
にしたものである。
【０００４】先行技術２は、巻取紙を制動する制動部を
具備した給紙手段と、巻取紙から引き出されるウェブ紙
の張力を検出する張力検出手段と、張力検出手段に仮想
張力を付与する仮想張力付与手段を設けて、紙通しのと
きに仮想張力付与手段によって張力検出手段に仮想張力
を付与し、制動部に適宜な制動力を付与して紙通しされ
る印刷紙に適宜の張力が生じるようにしたものである。
具備した給紙手段と、巻取紙から引き出されるウェブ紙
の張力を検出する張力検出手段と、張力検出手段に仮想
張力を付与する仮想張力付与手段を設けて、紙通しのと
きに仮想張力付与手段によって張力検出手段に仮想張力
を付与し、制動部に適宜な制動力を付与して紙通しされ
る印刷紙に適宜の張力が生じるようにしたものである。
【０００５】
【この発明が解決しようとする課題】先行技術１に示さ
れる装置では、エアータンク、ブースターリレー、シャ
トル弁の二重使用など構成部品が多く、空気回路が複雑
になり、急速なウェブ紙の張力制御をなし得ない課題が
あった。
れる装置では、エアータンク、ブースターリレー、シャ
トル弁の二重使用など構成部品が多く、空気回路が複雑
になり、急速なウェブ紙の張力制御をなし得ない課題が
あった。
【０００６】また、先行技術１の空気回路では、印刷に
先立って行われる紙通しのときには張力制御装置を無効
にして、作業者が手作業によりウェブ紙の送り出しを調
整しなければならず、作業が非常に非効率である課題が
あった。
先立って行われる紙通しのときには張力制御装置を無効
にして、作業者が手作業によりウェブ紙の送り出しを調
整しなければならず、作業が非常に非効率である課題が
あった。
【０００７】先行技術２に示される装置では、紙継ぎの
ときの張力制御を通常運転のときの空気回路と共用した
ため十分な制御が出来ず、紙継ぎ後に給紙テンションの
変動が大きく安定せず、紙流れや断紙の原因となる課題
を有していた。
ときの張力制御を通常運転のときの空気回路と共用した
ため十分な制御が出来ず、紙継ぎ後に給紙テンションの
変動が大きく安定せず、紙流れや断紙の原因となる課題
を有していた。
【０００８】また、仮想張力を張力検出装置で直接付与
する構成であるため、張力検出手段をウェブ紙の張力が
検出できる状態に戻すには、紙通し終了後のウェブ紙を
走行させた状態で張力検出手段に付与している仮想張力
を段階的に解除していく必要があり、その間に走行する
ウェブ紙が損紙となり無駄の多い課題があった。
する構成であるため、張力検出手段をウェブ紙の張力が
検出できる状態に戻すには、紙通し終了後のウェブ紙を
走行させた状態で張力検出手段に付与している仮想張力
を段階的に解除していく必要があり、その間に走行する
ウェブ紙が損紙となり無駄の多い課題があった。
【０００９】
【課題を解決する為の手段】上記の課題を解決する為
に、簡単な構造でペスター後の紙緩みや断紙を確実に防
止することができ、かつ紙通し作業を適宜なウェブ紙張
力下で行うことができる輪転機のウェブ紙張力制御装置
を提案する。
に、簡単な構造でペスター後の紙緩みや断紙を確実に防
止することができ、かつ紙通し作業を適宜なウェブ紙張
力下で行うことができる輪転機のウェブ紙張力制御装置
を提案する。
【００１０】すなわち、供給される流体圧の大小変化に
応じて制動力が大小変化するブレーキ機構を具備する複
数の巻取紙支持部に巻取紙を支持し、先行使用の巻取紙
の残量が所定量になった時点で新しい巻取紙を順次紙継
ぎ可能である給紙部を有する輪転機において、巻取紙か
らのウェブ紙を案内するフローティングローラーと、一
端部が軸を中心に角変位可能に支持され他端部にフロー
ティングローラーを回転可能に支持するアームと、アー
ムにウェブ紙の張力に抗する一定の力を付与する付与手
段とを有し、ウェブ紙の張力の大小によってアームが角
変位するようにしたウェブ紙の張力検出機構と、それぞ
れ相違する圧力に調整された流体を下流側に供給可能で
ある少なくとも３つの上流側管路と、巻取紙支持部のブ
レーキ機構に連結された下流側管路とからなる流体圧供
給管路と、第１上流側管路に設けられ、ウェブ紙の張力
が大きくなるにしたがって出力圧が小さくなる第１圧力
となるように出力圧を調整する第１制動力調整機構と、
第２上流側管路に設けられ、ウェブ紙の張力が大きくな
るにしたがって出力圧が小さくなり、かつウェブ紙の同
一張力に対する出力圧が第１圧力より大きな第２圧力と
なるように出力圧を調整する第２制動力調整機構と、第
１上流側管路、第２上流側管路及び下流側管路の間に設
けられ、予め定められた緊急信号によって作動して下流
側管路に連結される上流側管路を第１上流側管路から第
２上流側管路に切り換える第１切換機構と、第２圧力の
最大圧力より大きな第３圧力に調整された流体が供給さ
れる第３上流側管路と下流側管路の間にあって第１切換
機構より下流側に設けられ、紙継ぎのときの作動信号に
より作動して下流側管路に連結される上流側管路を予め
定めた時間だけ第３上流側管路に切り換える第２切換機
構と、を有することを特徴とする輪転機のウェブ紙張力
制御装置を提案する。
応じて制動力が大小変化するブレーキ機構を具備する複
数の巻取紙支持部に巻取紙を支持し、先行使用の巻取紙
の残量が所定量になった時点で新しい巻取紙を順次紙継
ぎ可能である給紙部を有する輪転機において、巻取紙か
らのウェブ紙を案内するフローティングローラーと、一
端部が軸を中心に角変位可能に支持され他端部にフロー
ティングローラーを回転可能に支持するアームと、アー
ムにウェブ紙の張力に抗する一定の力を付与する付与手
段とを有し、ウェブ紙の張力の大小によってアームが角
変位するようにしたウェブ紙の張力検出機構と、それぞ
れ相違する圧力に調整された流体を下流側に供給可能で
ある少なくとも３つの上流側管路と、巻取紙支持部のブ
レーキ機構に連結された下流側管路とからなる流体圧供
給管路と、第１上流側管路に設けられ、ウェブ紙の張力
が大きくなるにしたがって出力圧が小さくなる第１圧力
となるように出力圧を調整する第１制動力調整機構と、
第２上流側管路に設けられ、ウェブ紙の張力が大きくな
るにしたがって出力圧が小さくなり、かつウェブ紙の同
一張力に対する出力圧が第１圧力より大きな第２圧力と
なるように出力圧を調整する第２制動力調整機構と、第
１上流側管路、第２上流側管路及び下流側管路の間に設
けられ、予め定められた緊急信号によって作動して下流
側管路に連結される上流側管路を第１上流側管路から第
２上流側管路に切り換える第１切換機構と、第２圧力の
最大圧力より大きな第３圧力に調整された流体が供給さ
れる第３上流側管路と下流側管路の間にあって第１切換
機構より下流側に設けられ、紙継ぎのときの作動信号に
より作動して下流側管路に連結される上流側管路を予め
定めた時間だけ第３上流側管路に切り換える第２切換機
構と、を有することを特徴とする輪転機のウェブ紙張力
制御装置を提案する。
【００１１】さらに、供給される流体圧の大小変化に応
じて制動力が大小変化するブレーキ機構を具備する複数
の巻取紙支持部に巻取紙を支持し、先行使用の巻取紙の
残量が所定量になった時点で新しい巻取紙を順次紙継ぎ
可能である給紙部を有する輪転機において、巻取紙から
のウェブ紙を案内するフローティングローラーと、一端
部が軸を中心に角変位可能に支持され他端部にフローテ
ィングローラーを回転可能に支持するアームと、アーム
にウェブ紙の張力に抗する一定の力を付与する付与手段
とを有し、ウェブ紙の張力の大小によってアームが角変
位するようにしたウェブ紙の張力検出機構と、それぞれ
相違する圧力に調整された流体を下流側に供給可能であ
る少なくとも３つの上流側管路と、巻取紙支持部のブレ
ーキ機構に連結された下流側管路とからなる流体圧供給
管路と、第１上流側管路に設けられ、ウェブ紙の張力が
大きくなるにしたがって出力圧が小さくなる第１圧力と
なるように出力圧を調整する第１制動力調整機構と、第
２上流側管路に設けられ、ウェブ紙の張力が大きくなる
にしたがって出力圧が小さくなり、かつウェブ紙の同一
張力に対する出力圧が第１圧力より大きな第２圧力とな
るように出力圧を調整する第２制動力調整機構と、第１
上流側管路、第２上流側管路及び下流側管路の間に設け
られ、予め定められた緊急信号によって作動して下流側
管路に連結される上流側管路を第１上流側管路から第２
上流側管路に切り換える第１切換機構と、第２圧力の最
大圧力より大きな第３圧力に調整された流体が供給され
る第３上流側管路と下流側管路の間にあって第１切換機
構より下流側に設けられ、紙継ぎのときの作動信号によ
り作動して下流側管路に連結される上流側管路を予め定
めた時間だけ第３上流側管路に切り換える第２切換機構
と、第１圧力の最小圧力より小さな第４圧力に調整され
た流体が供給される第４上流側管路と、第４上流側管路
と下流側管路の間にあって第１切換機構より下流側に設
けられ、予め定められた紙通し信号により作動して下流
側管路に連結される上流側管路を紙通し信号が出力され
ている間だけ第４上流側管路に切り換える第３切換機構
を有する紙通し用張力設定機構と、を有することを特徴
とする輪転機のウェブ紙張力制御装置を提案する。
じて制動力が大小変化するブレーキ機構を具備する複数
の巻取紙支持部に巻取紙を支持し、先行使用の巻取紙の
残量が所定量になった時点で新しい巻取紙を順次紙継ぎ
可能である給紙部を有する輪転機において、巻取紙から
のウェブ紙を案内するフローティングローラーと、一端
部が軸を中心に角変位可能に支持され他端部にフローテ
ィングローラーを回転可能に支持するアームと、アーム
にウェブ紙の張力に抗する一定の力を付与する付与手段
とを有し、ウェブ紙の張力の大小によってアームが角変
位するようにしたウェブ紙の張力検出機構と、それぞれ
相違する圧力に調整された流体を下流側に供給可能であ
る少なくとも３つの上流側管路と、巻取紙支持部のブレ
ーキ機構に連結された下流側管路とからなる流体圧供給
管路と、第１上流側管路に設けられ、ウェブ紙の張力が
大きくなるにしたがって出力圧が小さくなる第１圧力と
なるように出力圧を調整する第１制動力調整機構と、第
２上流側管路に設けられ、ウェブ紙の張力が大きくなる
にしたがって出力圧が小さくなり、かつウェブ紙の同一
張力に対する出力圧が第１圧力より大きな第２圧力とな
るように出力圧を調整する第２制動力調整機構と、第１
上流側管路、第２上流側管路及び下流側管路の間に設け
られ、予め定められた緊急信号によって作動して下流側
管路に連結される上流側管路を第１上流側管路から第２
上流側管路に切り換える第１切換機構と、第２圧力の最
大圧力より大きな第３圧力に調整された流体が供給され
る第３上流側管路と下流側管路の間にあって第１切換機
構より下流側に設けられ、紙継ぎのときの作動信号によ
り作動して下流側管路に連結される上流側管路を予め定
めた時間だけ第３上流側管路に切り換える第２切換機構
と、第１圧力の最小圧力より小さな第４圧力に調整され
た流体が供給される第４上流側管路と、第４上流側管路
と下流側管路の間にあって第１切換機構より下流側に設
けられ、予め定められた紙通し信号により作動して下流
側管路に連結される上流側管路を紙通し信号が出力され
ている間だけ第４上流側管路に切り換える第３切換機構
を有する紙通し用張力設定機構と、を有することを特徴
とする輪転機のウェブ紙張力制御装置を提案する。
【００１２】
【発明の実施の形態】この発明の１の実施の形態である
ウェブ紙張力制御装置の流体圧回路図を示す図１に基づ
いて説明する。図１における発明の実施の形態は、流体
圧を空気圧として輪転機の給紙部に実施した場合の空気
圧回路図であるが、他の実施の形態としては他の気体圧
回路、油圧回路等の液体圧回路がある。
ウェブ紙張力制御装置の流体圧回路図を示す図１に基づ
いて説明する。図１における発明の実施の形態は、流体
圧を空気圧として輪転機の給紙部に実施した場合の空気
圧回路図であるが、他の実施の形態としては他の気体圧
回路、油圧回路等の液体圧回路がある。
【００１３】輪転機の給紙部には、巻取紙３、４、５を
支持する三又アーム１が三又軸２を中心として回転可能
に設けられている。三又アーム１の各先端部には、巻芯
を介して巻取紙３、４、５を支持する巻取紙支持機構
（図示せず）が設けられいる。巻取紙支持機構には、供
給される空気圧の大きさによって制動力が変化し、巻取
紙支持機構を介して巻取紙３、４、５の回転を制動する
巻取紙支持部のブレーキ機構６、７、８が設けられてい
る。
支持する三又アーム１が三又軸２を中心として回転可能
に設けられている。三又アーム１の各先端部には、巻芯
を介して巻取紙３、４、５を支持する巻取紙支持機構
（図示せず）が設けられいる。巻取紙支持機構には、供
給される空気圧の大きさによって制動力が変化し、巻取
紙支持機構を介して巻取紙３、４、５の回転を制動する
巻取紙支持部のブレーキ機構６、７、８が設けられてい
る。
【００１４】また、給紙部には、巻取紙３から引き出さ
れるウェブ紙９を図示しない印刷部に向けて案内するた
めに、ガイドローラー１０、１０ａ、１０ｂおよび張力
検出機構Ａのフローティングローラー１１が設けられて
いる。さらに、先行して消費されている巻取紙３の残量
が所定量になったのに対応して、新巻取紙４、５を順次
紙継ぎするとともに、先行して消費されていた巻取紙３
の残余をカッターで切断する紙継ぎ機構（図示せず）及
び巻取紙３（４、５）から引き出されて走行するウェブ
紙９の張力の変化と所定の作動信号に対応してブレーキ
機構６（７、８）に供給する空気圧を変更し、巻取紙３
（４、５）の回転を制動する制動力を調整して走行する
ウェブ紙９の張力を調整し制御する張力制御装置が設け
られている。
れるウェブ紙９を図示しない印刷部に向けて案内するた
めに、ガイドローラー１０、１０ａ、１０ｂおよび張力
検出機構Ａのフローティングローラー１１が設けられて
いる。さらに、先行して消費されている巻取紙３の残量
が所定量になったのに対応して、新巻取紙４、５を順次
紙継ぎするとともに、先行して消費されていた巻取紙３
の残余をカッターで切断する紙継ぎ機構（図示せず）及
び巻取紙３（４、５）から引き出されて走行するウェブ
紙９の張力の変化と所定の作動信号に対応してブレーキ
機構６（７、８）に供給する空気圧を変更し、巻取紙３
（４、５）の回転を制動する制動力を調整して走行する
ウェブ紙９の張力を調整し制御する張力制御装置が設け
られている。
【００１５】輪転機のウェブ紙張力制御装置は、張力検
出機構Ａ、流体圧供給管路Ｂ、第１制動力調整機構Ｃ、
第２制動力調整機構Ｄ、第１切換機構Ｅ、第２切換機構
Ｆ、紙通し用張力設定機構Ｇとからなる。
出機構Ａ、流体圧供給管路Ｂ、第１制動力調整機構Ｃ、
第２制動力調整機構Ｄ、第１切換機構Ｅ、第２切換機構
Ｆ、紙通し用張力設定機構Ｇとからなる。
【００１６】張力検出機構Ａは、走行中のウェブ紙９の
張力を検出する機構であり、ウェブ紙９を案内するフロ
ーティングローラー１１、一端部が軸１３を中心に角変
位可能に支持されるとともに他端部にフローティングロ
ーラー１１を回転可能に支持するアーム１４およびアー
ム１４に作用するウェブ紙９の張力に抗する力をアーム
１４に付与する付与手段であるエアーシリンダー１５と
を有している。３０はレギュレーターであり、エアーシ
リンダー１５に供給する空気圧を調整する。
張力を検出する機構であり、ウェブ紙９を案内するフロ
ーティングローラー１１、一端部が軸１３を中心に角変
位可能に支持されるとともに他端部にフローティングロ
ーラー１１を回転可能に支持するアーム１４およびアー
ム１４に作用するウェブ紙９の張力に抗する力をアーム
１４に付与する付与手段であるエアーシリンダー１５と
を有している。３０はレギュレーターであり、エアーシ
リンダー１５に供給する空気圧を調整する。
【００１７】流体圧供給管路Ｂは、この実施の形態の流
体では空気を使用し、ブレーキ機構６（７、８）と、ブ
レーキ機構６（７、８）に供給する空気圧の供給源であ
る空気圧源１６とを連結する複数の管路１８からなる。
複数の管路１８は、空気圧源１６に連結された第１上流
側管路１８ａ、第２上流側管路１８ｂ、第３上流側管路
１８ｃ、第４上流側管路１８ｄ、および各々のブレーキ
機構６、７、８に連結された下流側管路１８ｚを有す
る。流体圧供給管路Ｂは、第１上流側管路１８ａおよび
第２上流側管路１８ｂに供給される空気圧を調整するレ
ギュレータ１７、第３上流側管路１８ｃに供給される空
気圧を調整するレギュレータ２８、第４上流側管路１８
ｄに供給される空気圧を調整するレギュレータ２９とを
有する。
体では空気を使用し、ブレーキ機構６（７、８）と、ブ
レーキ機構６（７、８）に供給する空気圧の供給源であ
る空気圧源１６とを連結する複数の管路１８からなる。
複数の管路１８は、空気圧源１６に連結された第１上流
側管路１８ａ、第２上流側管路１８ｂ、第３上流側管路
１８ｃ、第４上流側管路１８ｄ、および各々のブレーキ
機構６、７、８に連結された下流側管路１８ｚを有す
る。流体圧供給管路Ｂは、第１上流側管路１８ａおよび
第２上流側管路１８ｂに供給される空気圧を調整するレ
ギュレータ１７、第３上流側管路１８ｃに供給される空
気圧を調整するレギュレータ２８、第４上流側管路１８
ｄに供給される空気圧を調整するレギュレータ２９とを
有する。
【００１８】さらに、第１上流側管路１８ａに、第１制
動力調整機構Ｃの通常運転用変位空気圧変換器１９が設
けられており、第２上流側管路１８ｂに、第２制動力調
整機構Ｄの緊急停止用変位空気圧変換器３４が設けられ
ている。通常運転用変位空気圧変換器１９および緊急停
止用空気圧変換器３４により、各々の上流側管路１８
ａ、１８ｂ、１８ｃ、１８ｄの下流側管路１８ｚに対し
て供給する空気圧の大きさＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄは、Ｃ＞Ｂ＞
Ａ＞Ｄに調整されている。そして通常には、第１上流側
管路１８ａと下流側管路１８ｚとが連結された状態であ
る。
動力調整機構Ｃの通常運転用変位空気圧変換器１９が設
けられており、第２上流側管路１８ｂに、第２制動力調
整機構Ｄの緊急停止用変位空気圧変換器３４が設けられ
ている。通常運転用変位空気圧変換器１９および緊急停
止用空気圧変換器３４により、各々の上流側管路１８
ａ、１８ｂ、１８ｃ、１８ｄの下流側管路１８ｚに対し
て供給する空気圧の大きさＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄは、Ｃ＞Ｂ＞
Ａ＞Ｄに調整されている。そして通常には、第１上流側
管路１８ａと下流側管路１８ｚとが連結された状態であ
る。
【００１９】下流側管路１８ｚは、下流側端部が３つに
分岐して分岐管路を形成し、夫々の分岐管路は３つの巻
取紙支持部のブレーキ機構６、７、８に連結しており、
夫々の分岐管路に管路を開閉する電磁弁３５、３６、３
７を設けている。
分岐して分岐管路を形成し、夫々の分岐管路は３つの巻
取紙支持部のブレーキ機構６、７、８に連結しており、
夫々の分岐管路に管路を開閉する電磁弁３５、３６、３
７を設けている。
【００２０】第１制動力調整機構Ｃおよび第２制動力調
整機構Ｄは、流体圧供給管路Ｂ中に設けられ、張力検出
機構Ａに連動してブレーキ機構６（７、８）に供給する
空気圧を変更してブレーキ機構６（７、８）の制動力を
調整する。
整機構Ｄは、流体圧供給管路Ｂ中に設けられ、張力検出
機構Ａに連動してブレーキ機構６（７、８）に供給する
空気圧を変更してブレーキ機構６（７、８）の制動力を
調整する。
【００２１】第１制動力調整機構Ｃは、アーム１４の角
変位に連動し、軸１３を中心に角変位する空気圧調整用
カムである通常運転用カム２０と、第１上流側管路１８
ａ中に設けられ通常運転用カム２０によって操作される
デセラレーション弁である通常運転用変位空気圧変換器
１９とを有している。２１は、カムフォロアーである。
変位に連動し、軸１３を中心に角変位する空気圧調整用
カムである通常運転用カム２０と、第１上流側管路１８
ａ中に設けられ通常運転用カム２０によって操作される
デセラレーション弁である通常運転用変位空気圧変換器
１９とを有している。２１は、カムフォロアーである。
【００２２】第２制動力調整機構Ｄは、アーム１４の角
変位に連動し、軸１３を中心に角変位する空気圧調整用
カムでありカム面の形状が通常運転用カム２０と若干相
違する形状に形成された緊急停止用カム３２と、第２上
流側管路１８ｂ中に設けられ緊急停止用カム３２によっ
て操作されるデセラレーション弁である緊急停止用変位
空気圧変換器３４とを有している。３３は、カムフォロ
アーである。
変位に連動し、軸１３を中心に角変位する空気圧調整用
カムでありカム面の形状が通常運転用カム２０と若干相
違する形状に形成された緊急停止用カム３２と、第２上
流側管路１８ｂ中に設けられ緊急停止用カム３２によっ
て操作されるデセラレーション弁である緊急停止用変位
空気圧変換器３４とを有している。３３は、カムフォロ
アーである。
【００２３】第１切換機構Ｅおよび第２切換機構Ｆは、
流体圧供給管路Ｂ中に設けられるとともに所定の作動信
号によって作動して下流側管路１８ｚに連結される上流
側管路１８ａ、１８ｂ、１８ｃを選択的に切り換える。
流体圧供給管路Ｂ中に設けられるとともに所定の作動信
号によって作動して下流側管路１８ｚに連結される上流
側管路１８ａ、１８ｂ、１８ｃを選択的に切り換える。
【００２４】第１切換機構Ｅは、輪転機の緊急停止のと
きに、下流側管路１８ｚに連結される上流側管路を第１
上流側管路１８ａから第２上流側管路１８ｂに変換す
る。第１切換機構Ｅは、あらかじめ定められた幾つかの
緊急停止信号に対応して作動する電磁弁２７、および電
磁弁２７の作動によって伴って作動するシャトル弁２３
および絞り弁３１、ソレノイド２７ａを有する。
きに、下流側管路１８ｚに連結される上流側管路を第１
上流側管路１８ａから第２上流側管路１８ｂに変換す
る。第１切換機構Ｅは、あらかじめ定められた幾つかの
緊急停止信号に対応して作動する電磁弁２７、および電
磁弁２７の作動によって伴って作動するシャトル弁２３
および絞り弁３１、ソレノイド２７ａを有する。
【００２５】第２切換機構Ｆは、給紙部において紙継ぎ
が行われたときに、下流側管路１８ｚに連結される上流
側管路をあらかじめ定めた時間だけ第３上流側管路１８
ｃに変換する。第１切換機構Ｅは、紙継ぎのときに先行
して消費されていた巻取紙３の残余を切断するカッター
作動信号に対応して作動する電磁弁２６、ソレノイド２
６ａを有する。
が行われたときに、下流側管路１８ｚに連結される上流
側管路をあらかじめ定めた時間だけ第３上流側管路１８
ｃに変換する。第１切換機構Ｅは、紙継ぎのときに先行
して消費されていた巻取紙３の残余を切断するカッター
作動信号に対応して作動する電磁弁２６、ソレノイド２
６ａを有する。
【００２６】紙通し用張力設定機構Ｇは、紙通しのとき
の張力を設定する機構であり、第４上流側管路１８ｄと
これを下流側管路１８ｚに連結するための第３切換機構
を有している。紙通し用張力設定機構Ｇの第３切換機構
は、印刷稼働に先立って輪転機に紙通しするときに、下
流側管路１８ｚに連結される上流側管路を第４上流側管
路１８ｄに変換するものであり、紙通し信号に対応して
作動する電磁弁２４及び電磁弁２５およびソレノイド２
４ａ、２５ａを有する。
の張力を設定する機構であり、第４上流側管路１８ｄと
これを下流側管路１８ｚに連結するための第３切換機構
を有している。紙通し用張力設定機構Ｇの第３切換機構
は、印刷稼働に先立って輪転機に紙通しするときに、下
流側管路１８ｚに連結される上流側管路を第４上流側管
路１８ｄに変換するものであり、紙通し信号に対応して
作動する電磁弁２４及び電磁弁２５およびソレノイド２
４ａ、２５ａを有する。
【００２７】次に、この発明の実施の形態を示すウェブ
紙の張力調整装置の作動について説明する。
紙の張力調整装置の作動について説明する。
【００２８】輪転機の運転中、ウェブ紙９には常に最適
な張力が付与されていることが必要であり、その張力は
輪転機の印刷胴の回転速度と、ウェブ紙９の供給源であ
る巻取紙３（４、５）に掛かる回転制動力との相関関係
により生ずる。
な張力が付与されていることが必要であり、その張力は
輪転機の印刷胴の回転速度と、ウェブ紙９の供給源であ
る巻取紙３（４、５）に掛かる回転制動力との相関関係
により生ずる。
【００２９】三又アーム１の各先端部には、現在ウェブ
紙９が引き出されている巻取紙３、待機中の巻取紙４お
よび巻取紙５が支持されている。巻取紙３から引き出さ
れたウェブ紙９は、ガイドローラー１０、１０ａを経て
フローティングローラー１１を通り、ガイドローラー１
０ｂから印刷部（図示せず）に供給される。
紙９が引き出されている巻取紙３、待機中の巻取紙４お
よび巻取紙５が支持されている。巻取紙３から引き出さ
れたウェブ紙９は、ガイドローラー１０、１０ａを経て
フローティングローラー１１を通り、ガイドローラー１
０ｂから印刷部（図示せず）に供給される。
【００３０】ブレーキ機構６、７、８は、供給される空
気圧の大きさ（高さ）に略比例して制動力が大きくなる
ように構成されている。
気圧の大きさ（高さ）に略比例して制動力が大きくなる
ように構成されている。
【００３１】フローティングローラー１１は、軸１３を
支点として角変位するアーム１４の先端に取り付けら
れ、ウェブ紙９に作用する張力により図１において反時
計方向に角変位させられる。この張力に対抗する力を付
与するためにアーム１４の中間部にはエアーシリンダー
１５からのロッド先端部が連結されており、エアーシリ
ンダー１５の作用によってアーム１４には図１において
時計方向へ角変位する向きの一定の力が加えられる。
支点として角変位するアーム１４の先端に取り付けら
れ、ウェブ紙９に作用する張力により図１において反時
計方向に角変位させられる。この張力に対抗する力を付
与するためにアーム１４の中間部にはエアーシリンダー
１５からのロッド先端部が連結されており、エアーシリ
ンダー１５の作用によってアーム１４には図１において
時計方向へ角変位する向きの一定の力が加えられる。
【００３２】エアーシリンダー１５へは、空気圧源１６
からの空気圧がレギュレーター１７を経て管路１８を通
りレギュレーター３０を経由して供給されている。した
がって、アーム１４は、フローティングローラー１１に
作用するウェブ紙９の張力とレギュレーター３０によっ
て設定された空気圧による一定の力とがバランスした角
度位相で停止する。その角度位相は、運転状態の様々な
変化により様々に変化する。
からの空気圧がレギュレーター１７を経て管路１８を通
りレギュレーター３０を経由して供給されている。した
がって、アーム１４は、フローティングローラー１１に
作用するウェブ紙９の張力とレギュレーター３０によっ
て設定された空気圧による一定の力とがバランスした角
度位相で停止する。その角度位相は、運転状態の様々な
変化により様々に変化する。
【００３３】ウェブ紙９の張力は、印刷胴の引きに対す
る巻取紙３への制動力によって生じ、制動力が大きくな
るほどウェブ紙９の張力は大きい。したがって、ブレー
キ機構６、７、８に供給する空気圧の大小（高低）を、
ウェブ紙９の張力の大小に対して略反比例するように制
御することにより張力を安定させる。
る巻取紙３への制動力によって生じ、制動力が大きくな
るほどウェブ紙９の張力は大きい。したがって、ブレー
キ機構６、７、８に供給する空気圧の大小（高低）を、
ウェブ紙９の張力の大小に対して略反比例するように制
御することにより張力を安定させる。
【００３４】そこでアーム１４に生ずる角変位と連動さ
せて通常運転用変位空気圧変換器１９を操作させる。す
なわちフローティングローラー１１を支持するアーム１
４の軸１３には図１において右側に、下方から上方へ行
くに従って肉厚となる形状の通常運転用カム２０を設
け、ウェブ紙９の張力の変化に応じてアーム１４が角変
位したときに、カムフォロアー２１により変位空気圧変
換器１９の開閉が調整される。
せて通常運転用変位空気圧変換器１９を操作させる。す
なわちフローティングローラー１１を支持するアーム１
４の軸１３には図１において右側に、下方から上方へ行
くに従って肉厚となる形状の通常運転用カム２０を設
け、ウェブ紙９の張力の変化に応じてアーム１４が角変
位したときに、カムフォロアー２１により変位空気圧変
換器１９の開閉が調整される。
【００３５】図１の空気圧回路図に示すように、空気圧
源１６からの空気圧が、レギュレーター１７を経て管路
１８を通って第１上流側管路１８ａを介して変位空気圧
変換器１９に達し、更にその出力が第１切換機構Ｅの一
部であるシャトル弁２３を介して下流側管路１８ｚに至
り、ブレーキ機構６（７、８）に、それぞれ達してい
る。
源１６からの空気圧が、レギュレーター１７を経て管路
１８を通って第１上流側管路１８ａを介して変位空気圧
変換器１９に達し、更にその出力が第１切換機構Ｅの一
部であるシャトル弁２３を介して下流側管路１８ｚに至
り、ブレーキ機構６（７、８）に、それぞれ達してい
る。
【００３６】したがって、ウェブ紙９に弛みが生ずる
と、アーム１４はエアーシリンダー１５による力の作用
によって図１において時計回りに角変位する。この角変
位によって変位する通常運転用カム２０に対応して通常
運転用変位空気圧変換器１９から出力されてブレーキ機
構６（７、８）に掛けられる空気圧が漸増し、それに対
応して制動力は大きくなる。制動力が大きくなると巻取
紙３（４、５）からのウェブ紙９の引き出しは抑えられ
る。一方、ウェブ紙９に張りが生ずるとアーム１４はウ
ェブ紙９の張力の作用によって図１において反時計回り
に角変位する。この角変位によって変位する通常運転用
カム２０に対応して通常運転用変位空気圧変換器１９か
ら出力されてブレーキ機構６（７、８）に掛けられる空
気圧が漸減し、それに対応してブレーキ機構６（７、
８）の制動力が小さくなり、巻取紙３（４、５）からの
ウェブ紙９の引き出しは容易になる。このようにして、
常時安定した張力が、ウェブ紙９に自動的に付与され
る。
と、アーム１４はエアーシリンダー１５による力の作用
によって図１において時計回りに角変位する。この角変
位によって変位する通常運転用カム２０に対応して通常
運転用変位空気圧変換器１９から出力されてブレーキ機
構６（７、８）に掛けられる空気圧が漸増し、それに対
応して制動力は大きくなる。制動力が大きくなると巻取
紙３（４、５）からのウェブ紙９の引き出しは抑えられ
る。一方、ウェブ紙９に張りが生ずるとアーム１４はウ
ェブ紙９の張力の作用によって図１において反時計回り
に角変位する。この角変位によって変位する通常運転用
カム２０に対応して通常運転用変位空気圧変換器１９か
ら出力されてブレーキ機構６（７、８）に掛けられる空
気圧が漸減し、それに対応してブレーキ機構６（７、
８）の制動力が小さくなり、巻取紙３（４、５）からの
ウェブ紙９の引き出しは容易になる。このようにして、
常時安定した張力が、ウェブ紙９に自動的に付与され
る。
【００３７】輪転機に何らかの異常が生じた場合は、輪
転機の急停止が行われる。そのとき巻取紙３（４、５）
は、慣性力によって巻きほぐれてしまう。そこで、緊急
停止の必要がある場合は、ブレーキ機構６（７、８）に
略２倍の制動力を負荷させて巻取紙３（４、５）を急制
動させることが求められる。
転機の急停止が行われる。そのとき巻取紙３（４、５）
は、慣性力によって巻きほぐれてしまう。そこで、緊急
停止の必要がある場合は、ブレーキ機構６（７、８）に
略２倍の制動力を負荷させて巻取紙３（４、５）を急制
動させることが求められる。
【００３８】輪転機に異常が生じて巻取紙３の急停止が
行われると、巻取紙３は慣性力によって巻きほぐれ、ウ
ェブ紙９の張力は低下し始める。するとアーム１４は、
エアーシリンダー１５による設定張力の作用により、図
１において時計回りに角変位する。また、図示しない印
刷部より緊急停止信号が入力されると、ソレノイド２７
ａが励磁して、第１切換機構Ｅの電磁弁２７が作動して
第２上流側管路１８ｂが下流側管路１８ｚに通じるよう
になる。したがって、アーム１４の図１における時計回
りの角変位により変位する緊急停止用カム３２に対応し
て緊急停止用変位空気圧変換器３４によりブレーキ機構
６（７、８）に掛けられる空気圧が漸増し、それに対応
して制動力は大きくなる。ブレーキ機構６（７、８）に
かかる制動力が大きくなると巻取紙３からのウェブ紙９
の引き出しは抑制される。
行われると、巻取紙３は慣性力によって巻きほぐれ、ウ
ェブ紙９の張力は低下し始める。するとアーム１４は、
エアーシリンダー１５による設定張力の作用により、図
１において時計回りに角変位する。また、図示しない印
刷部より緊急停止信号が入力されると、ソレノイド２７
ａが励磁して、第１切換機構Ｅの電磁弁２７が作動して
第２上流側管路１８ｂが下流側管路１８ｚに通じるよう
になる。したがって、アーム１４の図１における時計回
りの角変位により変位する緊急停止用カム３２に対応し
て緊急停止用変位空気圧変換器３４によりブレーキ機構
６（７、８）に掛けられる空気圧が漸増し、それに対応
して制動力は大きくなる。ブレーキ機構６（７、８）に
かかる制動力が大きくなると巻取紙３からのウェブ紙９
の引き出しは抑制される。
【００３９】緊急停止用カム３２は、カム面が通常運転
用カム２０と若干相違する形状に作成され、カムフォロ
アー３３を介して緊急停止用変位空気圧変換器３４の開
閉が調整されると、通常運転用カム２０と同一の角変位
量のとき、通常運転用カム２０の略２倍の空気圧がブレ
ーキ機構６（７、８）に掛けられて、略２倍の制動力が
作用するようになっている。
用カム２０と若干相違する形状に作成され、カムフォロ
アー３３を介して緊急停止用変位空気圧変換器３４の開
閉が調整されると、通常運転用カム２０と同一の角変位
量のとき、通常運転用カム２０の略２倍の空気圧がブレ
ーキ機構６（７、８）に掛けられて、略２倍の制動力が
作用するようになっている。
【００４０】一方、ウェブ紙９に張りが生じると、アー
ム１４はウェブ紙９の張力の作用によって図１において
反時計回りに角変位する。このアーム１４の反時計回り
の角変位によって変位する緊急停止用カム３２に対応す
して緊急停止用変位空気圧変換器３４によりブレーキ機
構６（７、８）に掛けられる空気圧が漸減し、それに対
応してブレーキ機構６（７、８）の制動力が小さくな
り、巻取紙３（４、５）からのウェブ紙９の引き出しは
容易になる。このような自動制御により巻取紙３（４、
５）の巻きほぐれは防止された状態で緊急停止動作は完
了する。
ム１４はウェブ紙９の張力の作用によって図１において
反時計回りに角変位する。このアーム１４の反時計回り
の角変位によって変位する緊急停止用カム３２に対応す
して緊急停止用変位空気圧変換器３４によりブレーキ機
構６（７、８）に掛けられる空気圧が漸減し、それに対
応してブレーキ機構６（７、８）の制動力が小さくな
り、巻取紙３（４、５）からのウェブ紙９の引き出しは
容易になる。このような自動制御により巻取紙３（４、
５）の巻きほぐれは防止された状態で緊急停止動作は完
了する。
【００４１】緊急停止の完了によって発生する信号がソ
レノイド２７ａを消磁させるので、第１切換機構Ｅの電
磁弁２７が切り換えられ、高圧の空気は絞り弁３１を経
て大気中に放出される。そして、この高圧の空気の圧力
が、通常運転用変位空気圧変換器１９の出力空気圧より
下がった時点でシャトル弁２３が切り替わり、通常運転
用変位空気圧変換器１９の出力空気圧が下流側管路１８
ｚに供給されるようになる。そして何時でも運転が再開
できる状態となる。
レノイド２７ａを消磁させるので、第１切換機構Ｅの電
磁弁２７が切り換えられ、高圧の空気は絞り弁３１を経
て大気中に放出される。そして、この高圧の空気の圧力
が、通常運転用変位空気圧変換器１９の出力空気圧より
下がった時点でシャトル弁２３が切り替わり、通常運転
用変位空気圧変換器１９の出力空気圧が下流側管路１８
ｚに供給されるようになる。そして何時でも運転が再開
できる状態となる。
【００４２】輪転機の印刷に先立って行われる紙通し作
業を開始するには、まずブレーキ機構６（７、８）の制
動力を弱め、巻取紙３（４、５）からウェブ紙９を引き
出さなければならない。図示しない紙通しスイッチを入
れることにより発せられる紙通し信号により、ソレノイ
ド２４ａを励磁し、紙通し張力設定機構Ｇの第３切換機
構である電磁弁２４により通常運転用空気回路である第
１上流側管路１８ａを閉鎖するとともに、下流側管路１
８ｚの空気圧を大気中に放出する。引き続きソレノイド
２５ａを励磁し電磁弁２５を切り替えて、第４上流側管
路１８ｄと下流側管路１８ｚを導通して、レギュレータ
ー２９で設定された低圧の空気をブレーキ機構６（７、
８）に導くことにより、ブレーキ機構６（７、８）の制
動力を弱め、紙通し作業に適したウェブ紙９の張力が設
定される。紙通し作業の終了にともなって紙通し信号が
消されると、ソレノイド２４ａおよび２５ａが切り替わ
り、電磁弁２４および電磁弁２５が解放されて、通常運
転用空気回路である第１上流側管路１８ａが回復する。
そして何時でも印刷開始が可能な状態になる。
業を開始するには、まずブレーキ機構６（７、８）の制
動力を弱め、巻取紙３（４、５）からウェブ紙９を引き
出さなければならない。図示しない紙通しスイッチを入
れることにより発せられる紙通し信号により、ソレノイ
ド２４ａを励磁し、紙通し張力設定機構Ｇの第３切換機
構である電磁弁２４により通常運転用空気回路である第
１上流側管路１８ａを閉鎖するとともに、下流側管路１
８ｚの空気圧を大気中に放出する。引き続きソレノイド
２５ａを励磁し電磁弁２５を切り替えて、第４上流側管
路１８ｄと下流側管路１８ｚを導通して、レギュレータ
ー２９で設定された低圧の空気をブレーキ機構６（７、
８）に導くことにより、ブレーキ機構６（７、８）の制
動力を弱め、紙通し作業に適したウェブ紙９の張力が設
定される。紙通し作業の終了にともなって紙通し信号が
消されると、ソレノイド２４ａおよび２５ａが切り替わ
り、電磁弁２４および電磁弁２５が解放されて、通常運
転用空気回路である第１上流側管路１８ａが回復する。
そして何時でも印刷開始が可能な状態になる。
【００４３】現在巻きほぐされている巻取紙３（４、
５）の径が細くなってくると、待機中の大径の新巻取紙
４（５、３）と紙継ぎする必要があり、そのときウェブ
紙９の張力に大幅な変動がみられ、従来は張力を安定さ
せるまで相当の時間を要した。この発明では、紙継ぎ時
における張力の変動を極度に小さく抑え、しかも空気圧
機器の自動操作のみによって張力の自動安定が迅速かつ
簡単に達成し得る。
５）の径が細くなってくると、待機中の大径の新巻取紙
４（５、３）と紙継ぎする必要があり、そのときウェブ
紙９の張力に大幅な変動がみられ、従来は張力を安定さ
せるまで相当の時間を要した。この発明では、紙継ぎ時
における張力の変動を極度に小さく抑え、しかも空気圧
機器の自動操作のみによって張力の自動安定が迅速かつ
簡単に達成し得る。
【００４４】巻取紙３（４、５）の径は、紙継ぎの直前
の段階において最小となる。したがって、慣性力が最小
となるため、小さな制動力でもウェブ紙９に十分な張力
が生じる。そのためアーム１４は、図１において右側に
傾斜すなわち反時計方向に角変位し、通常運転用カム２
０に対するカムフォロアー２１もまた薄肉部に接触して
いるので通常運転用変位空気圧変換器１９からの出力空
気圧は小さくなる。
の段階において最小となる。したがって、慣性力が最小
となるため、小さな制動力でもウェブ紙９に十分な張力
が生じる。そのためアーム１４は、図１において右側に
傾斜すなわち反時計方向に角変位し、通常運転用カム２
０に対するカムフォロアー２１もまた薄肉部に接触して
いるので通常運転用変位空気圧変換器１９からの出力空
気圧は小さくなる。
【００４５】ところが、紙継ぎ時には、この最小径の巻
取紙３（４、５）から一瞬にして大径の巻取紙４（５、
３）に紙継ぎされ、大径の巻取紙４（５、３）からウェ
ブ紙９が引き出されるようになる。大径の巻取紙４
（５、３）はそれだけ慣性力が大きくなるため、ブレー
キ機構６（７、８）が必要とする制動力もまた一瞬にし
て最小から最大へ、一挙に大きな状態へ変換される必要
がある。したがって、通常運転用空気圧変換器１９およ
び緊急停止用空気圧変換器３４を介してブレーキ機構６
（７、８）の制動力を制御していたのでは追随しえな
い。
取紙３（４、５）から一瞬にして大径の巻取紙４（５、
３）に紙継ぎされ、大径の巻取紙４（５、３）からウェ
ブ紙９が引き出されるようになる。大径の巻取紙４
（５、３）はそれだけ慣性力が大きくなるため、ブレー
キ機構６（７、８）が必要とする制動力もまた一瞬にし
て最小から最大へ、一挙に大きな状態へ変換される必要
がある。したがって、通常運転用空気圧変換器１９およ
び緊急停止用空気圧変換器３４を介してブレーキ機構６
（７、８）の制動力を制御していたのでは追随しえな
い。
【００４６】そこで図示しない公知の新巻取紙予備駆動
装置により新巻取紙の周速が走行するウェブ紙９の速度
と等しく駆動され、次いで図示しない公知の紙継ぎ機構
が作動してウェブ紙９が新巻取紙４（５、３）の周面上
に押し付けられ、新巻取紙４（５、３）のウェブ紙９端
部と接着剤によって紙継ぎされ、更に、旧巻取紙３
（４、５）から巻きほぐされた走行するウェブ紙９の部
分は図示しない公知のカッターが作動して、走行するウ
ェブ紙９が切断されるときのカッター機構の作動信号に
より、ブレーキ機構６（７、８）に即座にかつ一定時間
だけより高い空気圧を供給する。
装置により新巻取紙の周速が走行するウェブ紙９の速度
と等しく駆動され、次いで図示しない公知の紙継ぎ機構
が作動してウェブ紙９が新巻取紙４（５、３）の周面上
に押し付けられ、新巻取紙４（５、３）のウェブ紙９端
部と接着剤によって紙継ぎされ、更に、旧巻取紙３
（４、５）から巻きほぐされた走行するウェブ紙９の部
分は図示しない公知のカッターが作動して、走行するウ
ェブ紙９が切断されるときのカッター機構の作動信号に
より、ブレーキ機構６（７、８）に即座にかつ一定時間
だけより高い空気圧を供給する。
【００４７】すなわち、カッター機構の作動信号によ
り、図１に示すソレノイド２６ａが励磁されて第２切換
機構Ｆの電磁弁２６が切り換えられる。すると、第３上
流側管路１８ｃと下流側管路１８ｚとが連結し、レギュ
レーター２８により設定された高い空気圧が電磁弁３６
を経て新しい巻取紙４のブレーキ機構７（６、８）に供
給され、新巻取紙４（５、３）は瞬時のうちに強力な制
動力によってその回転を制御される。
り、図１に示すソレノイド２６ａが励磁されて第２切換
機構Ｆの電磁弁２６が切り換えられる。すると、第３上
流側管路１８ｃと下流側管路１８ｚとが連結し、レギュ
レーター２８により設定された高い空気圧が電磁弁３６
を経て新しい巻取紙４のブレーキ機構７（６、８）に供
給され、新巻取紙４（５、３）は瞬時のうちに強力な制
動力によってその回転を制御される。
【００４８】ソレノイド２６ａは、図示しないタイマー
の作用により一定時間後に自動的に消磁されて電磁弁２
６は、図１に示す位置に復帰する。すると、下流側管路
１８ｚには第１上流側管路１８ａが連結されるととも
に、管路に充満した高圧の空気は第１上流側管路１８ａ
に取り込まれ、第１上流側管路１８ａと下流側管路１８
ｚで構成される通常運転時の空気圧回路により自動張力
調整が行われる。
の作用により一定時間後に自動的に消磁されて電磁弁２
６は、図１に示す位置に復帰する。すると、下流側管路
１８ｚには第１上流側管路１８ａが連結されるととも
に、管路に充満した高圧の空気は第１上流側管路１８ａ
に取り込まれ、第１上流側管路１８ａと下流側管路１８
ｚで構成される通常運転時の空気圧回路により自動張力
調整が行われる。
【００４９】このように、紙継ぎ時には、例えば約１秒
の間ブレーキ機構６、７、８に高い空気圧が供給され
て、大きな制動力状態を一時的に作り出して、その間に
通常運転時の装置の回復を待って、それに継承させるわ
けである。したがって、制動力の最大変動時において
も、従来とは比較にならない程、短時間にウェブ紙９の
張力を安定させ得る。尚、図中レギュレーター１２、電
磁弁２２によりエアーシリンダー１５に出力する空気圧
回路は、異なる紙幅の巻取紙を使用するときに有効であ
る。
の間ブレーキ機構６、７、８に高い空気圧が供給され
て、大きな制動力状態を一時的に作り出して、その間に
通常運転時の装置の回復を待って、それに継承させるわ
けである。したがって、制動力の最大変動時において
も、従来とは比較にならない程、短時間にウェブ紙９の
張力を安定させ得る。尚、図中レギュレーター１２、電
磁弁２２によりエアーシリンダー１５に出力する空気圧
回路は、異なる紙幅の巻取紙を使用するときに有効であ
る。
【００５０】
【発明の効果】通常運転時に生ずる外乱に対するウェブ
紙の張力制御と、断紙の防止は無論のこと、緊急停止
時、紙継ぎ時および紙通し作業時の各異なった条件下に
おけるウェブ紙の張力制御が、各切換機構により、瞬時
に実行され常に安定した自動張力調整制御が可能になっ
た。
紙の張力制御と、断紙の防止は無論のこと、緊急停止
時、紙継ぎ時および紙通し作業時の各異なった条件下に
おけるウェブ紙の張力制御が、各切換機構により、瞬時
に実行され常に安定した自動張力調整制御が可能になっ
た。
【００５１】特に、紙継ぎ時において、巻取紙の径最
小、かつ制動力最小の状態から、巻取紙の径最大で大き
な制動力に一挙に切り換えるときに、通常運転における
制動力制御の追随応動に要する僅かの時間、ブレーキ機
構に高い空気圧を一時的に供給して、急激な変動に対応
させたので、従来とは比較出来ないほど、素早く走行紙
の張力を自動的に安定させることができる。
小、かつ制動力最小の状態から、巻取紙の径最大で大き
な制動力に一挙に切り換えるときに、通常運転における
制動力制御の追随応動に要する僅かの時間、ブレーキ機
構に高い空気圧を一時的に供給して、急激な変動に対応
させたので、従来とは比較出来ないほど、素早く走行紙
の張力を自動的に安定させることができる。
【００５２】したがって、紙流れや断紙を防止すること
ができるようになり、断紙による輪転機の稼働停止、お
よび損紙の発生を防止することが可能になった。
ができるようになり、断紙による輪転機の稼働停止、お
よび損紙の発生を防止することが可能になった。
【図１】 この発明の一の実施の形態の輪転機のウェブ
張力制御装置の流体圧回路説明図
張力制御装置の流体圧回路説明図
１ 三又アーム ２ 三又軸 ３、４、５ 巻取紙 ６、７、８ ブレーキ機構 ９ 走行するウェブ紙 １０、１０ａ、１０ｂ ガイドローラー １１ フローティングローラー １２ レギュレーター １３ 軸 １４ アーム １５ エアーシリンダー（付与手段） １６ 空気圧源 １７ レギュレーター １８ 管路 １８ａ 第１上流側管路 １８ｂ 第２上流側管路 １８ｃ 第３上流側管路 １８ｄ 第４上流側管路 １９ 通常運転用変位空気圧変換器 ２０ 通常運転用カム ２１ カムフォロアー ２２ 電磁弁 ２３ シャトル弁 ２４ 電磁弁 ２５ 電磁弁 ２６ 電磁弁 ２７ 電磁弁 ２８ レギュレーター ２９ レギュレーター ３０ レギュレーター ３１ 絞り弁 ３２ 緊急停止用カム ３３ カムフォロアー ３４ 緊急停止用変位空気圧変換器 ３５ 電磁弁 ３６ 電磁弁 ３７ 電磁弁
Claims (2)
- 【請求項１】 供給される流体圧の大小変化に応じて制
動力が大小変化するブレーキ機構を具備する複数の巻取
紙支持部に巻取紙を支持し、先行使用の巻取紙の残量が
所定量になった時点で新しい巻取紙を順次紙継ぎ可能で
ある給紙部を有する輪転機において、 巻取紙からのウェブ紙を案内するフローティングローラ
ーと、一端部が軸を中心に角変位可能に支持され他端部
にフローティングローラーを回転可能に支持するアーム
と、アームにウェブ紙の張力に抗する一定の力を付与す
る付与手段とを有し、ウェブ紙の張力の大小によってア
ームが角変位するようにしたウェブ紙の張力検出機構
と、 それぞれ相違する圧力に調整された流体を下流側に供給
可能である少なくとも３つの上流側管路と、巻取紙支持
部のブレーキ機構に連結された下流側管路とからなる流
体圧供給管路と、 第１上流側管路に設けられ、ウェブ紙の張力が大きくな
るにしたがって出力圧が小さくなる第１圧力となるよう
に出力圧を調整する第１制動力調整機構と、 第２上流側管路に設けられ、ウェブ紙の張力が大きくな
るにしたがって出力圧が小さくなり、かつウェブ紙の同
一張力に対する出力圧が第１圧力より大きな第２圧力と
なるように出力圧を調整する第２制動力調整機構と、 第１上流側管路、第２上流側管路及び下流側管路の間に
設けられ、予め定められた緊急信号によって作動して下
流側管路に連結される上流側管路を第１上流側管路から
第２上流側管路に切り換える第１切換機構と、 第２圧力の最大圧力より大きな第３圧力に調整された流
体が供給される第３上流側管路と下流側管路の間にあっ
て第１切換機構より下流側に設けられ、紙継ぎのときの
作動信号により作動して下流側管路に連結される上流側
管路を予め定めた時間だけ第３上流側管路に切り換える
第２切換機構と、を有することを特徴とする輪転機のウ
ェブ紙張力制御装置。 - 【請求項２】 供給される流体圧の大小変化に応じて制
動力が大小変化するブレーキ機構を具備する複数の巻取
紙支持部に巻取紙を支持し、先行使用の巻取紙の残量が
所定量になった時点で新しい巻取紙を順次紙継ぎ可能で
ある給紙部を有する輪転機において、 巻取紙からのウェブ紙を案内するフローティングローラ
ーと、一端部が軸を中心に角変位可能に支持され他端部
にフローティングローラーを回転可能に支持するアーム
と、アームにウェブ紙の張力に抗する一定の力を付与す
る付与手段とを有し、ウェブ紙の張力の大小によってア
ームが角変位するようにしたウェブ紙の張力検出機構
と、 それぞれ相違する圧力に調整された流体を下流側に供給
可能である少なくとも３つの上流側管路と、巻取紙支持
部のブレーキ機構に連結された下流側管路とからなる流
体圧供給管路と、 第１上流側管路に設けられ、ウェブ紙の張力が大きくな
るにしたがって出力圧が小さくなる第１圧力となるよう
に出力圧を調整する第１制動力調整機構と、 第２上流側管路に設けられ、ウェブ紙の張力が大きくな
るにしたがって出力圧が小さくなり、かつウェブ紙の同
一張力に対する出力圧が第１圧力より大きな第２圧力と
なるように出力圧を調整する第２制動力調整機構と、 第１上流側管路、第２上流側管路及び下流側管路の間に
設けられ、予め定められた緊急信号によって作動して下
流側管路に連結される上流側管路を第１上流側管路から
第２上流側管路に切り換える第１切換機構と、 第２圧力の最大圧力より大きな第３圧力に調整された流
体が供給される第３上流側管路と下流側管路の間にあっ
て第１切換機構より下流側に設けられ、紙継ぎのときの
作動信号により作動して下流側管路に連結される上流側
管路を予め定めた時間だけ第３上流側管路に切り換える
第２切換機構と、 第１圧力の最小圧力より小さな第４圧力に調整された流
体が供給される第４上流側管路と、第４上流側管路と下
流側管路の間にあって第１切換機構より下流側に設けら
れ、予め定められた紙通し信号により作動して下流側管
路に連結される上流側管路を紙通し信号が出力されてい
る間だけ第４上流側管路に切り換える第３切換機構を有
する紙通し用張力設定機構と、を有することを特徴とす
る輪転機のウェブ紙張力制御装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10334003A JP2981221B1 (ja) | 1998-11-25 | 1998-11-25 | 輪転機のウェブ紙張力制御装置 |
| US09/306,415 US6073876A (en) | 1998-11-25 | 1999-05-06 | Tension control device for paper web in a rotary printing machine |
| DE69910151T DE69910151T2 (de) | 1998-11-25 | 1999-05-07 | Spannungsregler für Papierbahn in einer Rotationsdruckmaschine |
| AT99108599T ATE246659T1 (de) | 1998-11-25 | 1999-05-07 | Spannungsregler für papierbahn in einer rotationsdruckmaschine |
| EP99108599A EP1004528B1 (en) | 1998-11-25 | 1999-05-07 | Tension control device for paper web in a rotary printing machine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10334003A JP2981221B1 (ja) | 1998-11-25 | 1998-11-25 | 輪転機のウェブ紙張力制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2981221B1 true JP2981221B1 (ja) | 1999-11-22 |
| JP2000158629A JP2000158629A (ja) | 2000-06-13 |
Family
ID=18272419
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10334003A Expired - Fee Related JP2981221B1 (ja) | 1998-11-25 | 1998-11-25 | 輪転機のウェブ紙張力制御装置 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6073876A (ja) |
| EP (1) | EP1004528B1 (ja) |
| JP (1) | JP2981221B1 (ja) |
| AT (1) | ATE246659T1 (ja) |
| DE (1) | DE69910151T2 (ja) |
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| DE10060757A1 (de) * | 2000-12-07 | 2002-06-13 | Heidelberger Druckmasch Ag | Fliegender Rollenwechsler in einer Rollenrotationsdruckmaschine |
| US20040000608A1 (en) * | 2002-06-26 | 2004-01-01 | Metza John Andrew | Methods and mechanism for providing variable torque with variable torque resolution to rotation of a web roll |
| US7007883B2 (en) | 2003-02-05 | 2006-03-07 | Adalis Corporation | Apparatus and method for dispensing elongated material |
| US7104493B2 (en) | 2003-02-05 | 2006-09-12 | Adalis Corporation | Dispensing apparatus and method |
| US7201345B2 (en) * | 2003-09-30 | 2007-04-10 | Rockwell Automation Technologies, Inc. | Reeled material splicing method and apparatus |
| US20090023526A1 (en) * | 2007-07-19 | 2009-01-22 | Gilles Larouche | Pneumatic base for facilitating the installation and tensioning of a drive belt |
| DE102008024367A1 (de) * | 2008-05-20 | 2009-12-03 | Khs Ag | Rollen- oder Pufferspeicher für ein bahnförmiges Flachmaterial |
| WO2015000558A1 (fr) * | 2013-07-01 | 2015-01-08 | Bobst Mex Sa | Dispositif de freinage d'une bobine de bande |
| JP6114869B1 (ja) * | 2016-10-25 | 2017-04-12 | 株式会社東京機械製作所 | 連続紙の張力制御装置及び張力制御方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US2965326A (en) * | 1957-12-18 | 1960-12-20 | Cameron Machine Co | Apparatus for controlling tension in a web |
| GB1171641A (en) * | 1966-03-10 | 1969-11-26 | Timsons Ltd | Means controlling tension in a travelling web during drawing from a reel and re-reeling |
| GB1089340A (en) * | 1966-03-28 | 1967-11-01 | Plamag Plauener Druckmaschinen | Improvements in or relating to web feeding apparatus |
| US3414208A (en) * | 1966-09-02 | 1968-12-03 | Jr Richard A Butler | Apparatus for controlling the unwinding of web |
| US3813052A (en) * | 1973-04-13 | 1974-05-28 | Arcata Graphics | Web tension control system |
| US4000865A (en) * | 1975-08-27 | 1977-01-04 | Batson-Cook Company | Controlled tension let-off for unwinding rolls of material |
| DE2560056C2 (de) * | 1975-10-03 | 1980-12-11 | Bruderhaus Maschinen Gmbh, 7410 Reutlingen | Pneumatische Bandzugregeleinrichtung |
| DE2965013D1 (en) * | 1978-12-22 | 1983-04-14 | Tidland Gmbh | Device for regulating the tension in a web |
| JPS6144786A (ja) * | 1984-08-08 | 1986-03-04 | Sony Corp | 半導体単結晶薄膜の製造方法 |
| DE3608182A1 (de) * | 1986-03-12 | 1987-10-01 | Roland Man Druckmasch | Vorrichtung zur regelung der spannung einer drucktraegerbahn mit einer notstoppeinrichtung |
| JPH02300053A (ja) * | 1989-05-12 | 1990-12-12 | Tokyo Kikai Seisakusho Ltd | 印刷紙張力制御装置 |
| JPH0545501A (ja) * | 1991-08-15 | 1993-02-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 複合型光学素子およびその製造方法 |
-
1998
- 1998-11-25 JP JP10334003A patent/JP2981221B1/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-05-06 US US09/306,415 patent/US6073876A/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-05-07 DE DE69910151T patent/DE69910151T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1999-05-07 EP EP99108599A patent/EP1004528B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-05-07 AT AT99108599T patent/ATE246659T1/de not_active IP Right Cessation
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US6073876A (en) | 2000-06-13 |
| DE69910151T2 (de) | 2004-06-24 |
| EP1004528B1 (en) | 2003-08-06 |
| EP1004528A1 (en) | 2000-05-31 |
| JP2000158629A (ja) | 2000-06-13 |
| ATE246659T1 (de) | 2003-08-15 |
| DE69910151D1 (de) | 2003-09-11 |
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Legal Events
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