JPS6144786B2 - - Google Patents

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JPS6144786B2
JPS6144786B2 JP53088050A JP8805078A JPS6144786B2 JP S6144786 B2 JPS6144786 B2 JP S6144786B2 JP 53088050 A JP53088050 A JP 53088050A JP 8805078 A JP8805078 A JP 8805078A JP S6144786 B2 JPS6144786 B2 JP S6144786B2
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JP
Japan
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air pressure
paper
control valve
tension
arm
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Application number
JP53088050A
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English (en)
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JPS5516845A (en
Inventor
Shuichi Nakajima
Koichi Yoshida
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Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Kikai Seisakusho Co Ltd
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Publication date
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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は輪転印刷機の給紙部において印刷紙の
供給速度に対し常時安定した張力を自動的に付与
させる装置に関する。
輪転機の稼動中、走行紙には常時最適な張力が
負荷されていることを要し、その引張力は輪転機
とりわけ版胴の回転速度と走行紙の供給源である
巻取紙に対する回転制動力との相互関連によつて
生ずる。
従来、張力を得るため走行紙の供給源である巻
取紙の回転にブレーキをかける手段として、一端
を固定したベルトを巻取紙の外周に押接しその摩
擦力でブレーキをかける張力ベルト押接方式が周
知である。
しかしながら、この張力ベルト押接方式は、印
刷されるべき紙面を順次ベルトで摩擦するため、
紙面が傷つくばかりでなく、紙粉が飛んでそれが
走行紙面や周囲の電気機器に付着して、印刷効果
の低下や誤動作発生の原因を招く憂いがあつた。
そればかりでなく、ブレーキを生ぜしめる空圧
力の大きさについて、巻取紙の巻径が大きなと
き、その回転モーメントが大きいにも拘らず、ベ
ルトと巻取紙周面との接触面積もまた大きいた
め、負荷すべき空圧力は小さくて済み、巻取紙の
巻径が小さなとき、その回転モーメントが小さい
にも拘らず、ベルトを巻取紙周面との接触面積も
また小さいため、負荷すべき空圧力は大きくせざ
るを得ず、更に、それらに加えて、回転上昇時に
は回転モーメントの分が過大負荷となつて作用
し、回転下降時には回転モーメントの分が過少負
荷となつて作用し、或は、巾の相違する巻取紙を
使用する場合には、その回転モーメントが違うの
で最適の張力が得難く、また、三叉アームの旋回
位置の変化によつてもさまざまに変化するため、
ブレーキ効果の確実性に欠ける憾があつた。
本発明の第1の目的は、上記の不都合を一掃し
て、紙面の擦傷と紙粉の発生が全くなく、たとえ
紙巾が相違する巻取紙を使用する場合であつて
も、常時最適の制動力が簡素な機構で確実に得ら
れる、輪転機における走行紙の張力自動安定装置
を創作して提供することである。
他方において、従来の装置では紙継時に発生す
る損紙の量が多く、甚だ無駄であつた。
本発明の第2の目的は、損紙の量を著しく減少
させ得る紙継を可能ならしめる走行紙の張力自動
安定装置を創作して提供することである。
更に、従来は緊急停止事態発生の折は、巻取紙
経の大小の相違に伴なう回転モーメントの相違な
どは考えず、走行紙の供給をできる限り早く絶つ
ことのみを考慮した緊急停止装置であつたので、
張力の急激な変動により紙面への印刷を望み得
ず、従つて、緊急停止時には大量の損紙が生ずる
ばかりか、断紙が生じその事後処理に多くの時間
と労力を費やした。
本発明の第3の目的は、上記の不都合を一掃し
て、緊急停止時であつても通常の印刷効果が可能
な状態で、尚かつ、走行紙の供給を迅速に停止さ
せることができ、従つて損紙の発生を防止するこ
とができ、紙切れの生じない、走行紙の張力自動
安定装置を創作して提供することである。
本発明の構想を要約すれば、 (1) 通常運転時において、巻取紙の回転制動手段
としてデイスク型ブレーキ機構を設けると共
に、自由端部に走行紙の張力で引かれるフロー
テイングロールを取り付けたアームに対し張力
設定用調節弁のついたエアシリンダーのロツド
を関係させて実際の張力とそれに対抗する設定
張力とをバランスさせた外乱検知機構を設け、
更に、外乱によつて前記アームに生ずる揺動変
位度と、制動用空圧力を供給する通常運転時用
調節弁の開閉度とを、その空圧力が走行紙の実
際の張力に大略反比例する関係で連動させた空
圧力自動調整供給手段を設けて成る点にあり、 (2) 紙継時においては、上記(1)に加えて更に、紙
継時作動カツターの作動信号により、高空圧力
設定用調節弁を経て蓄圧された設定高空圧力を
前記空圧供給管系に介入させる一方、絞り弁を
設けて前記設定高空圧力の蓄圧分を放出する時
限管路を付設する点にあり、 (3) 緊急停止時においては、上記(1)に加えて更
に、外乱によつてアームに生ずる揺動変位度
と、制動用空圧力を供給する緊急停止時用調節
弁の開閉度とを、前記通常運転時用調節弁の出
力の大略2倍の高空圧力が得られるように連動
させた緊急停止用高空圧力自動調整手段を設け
て該高空圧力を前記空圧供給管系に介入させる
点にある。
本発明の構成及び作用をその具体的一実施態様
により図によつて以下に詳述する。
先ず、通常運転時における張力自動安定装置か
ら説明する。
三又アーム1は軸2を中心として時計方向に回
転し、その各先端部には、現在巻きほぐされてい
る巻取紙3(第1図右下)、装架された新巻取紙
4(第1図左下)及び待機中の後続巻取紙5(第
1図上)が取り付けられること従前通りである
が、本発明では各巻取紙を装架する三又アーム1
の各先端部に各巻取紙の回転制動用デイスク型ブ
レーキ機構6,7及び8をそれぞれ設ける。
印刷紙9は巻きほぐされている巻取紙3(第1
図右下)からガイドロール10、フローテイング
ロール11及びガイドロール12を経由して図示
しない印刷部の方へ供給される。
フローテイングロール11は軸13を支点とし
て揺動するアーム14の先端部に取り付けられて
おり、走行紙9から生ずる実際の張力により図に
おいて反時針方向に引かれる。
この引張力に対抗してアーム14の中間部には
エアシリンダ15からのロツド先端部が枢支され
ており、その作用によつてアーム14には時針方
向への力が加えられる。エアシリンダ15へは圧
縮機16からの空圧が管路17を通り張力設定用
の調節弁18を経由して入力している。従つて、
アーム14はフローテイングロール11に作用す
る走行紙9の実際の張力と調節弁18で作られた
設定張力とがバランスした角度位置におかれ、そ
の角度位置は運転状態のさまざまな変化すなわち
外乱により変つて、左傾位、直立位乃至右傾位を
示す。以上が外乱検知機構である。
次に、巻取紙の回転制動用デイスク型ブレーキ
機構6,7及び8に入力する空圧力の自動調整手
段について説明する。
ブレーキ用の空圧力の大小が実際に働らく走行
紙9の張力の大小に対して大略反比例する関係と
なるように工夫すれば張力は安定する。そこで、
アーム14に生ずる揺動変位度と通常運転時用の
空圧調節弁19の開閉度とを上記の関係で連動さ
せる。連動手段としては支軸13と同軸にピニオ
ンを設け、その回転変位をラツクで直線変位に変
換するラツク、ピニオン機構、アームと連動して
直線変位するリンク機構及び支軸13の角変位と
連動するカム機構などが挙げられる。
特に第6図に拡大して示すように、フローテイ
ングロールを支持するアーム14の軸13には図
において右側に、下方から上方へいくに従つて
徐々に肉厚となる形状の通常運転時用のカム20
が突設されていて、カムフオロワ21によりロツ
ド22を介して調節弁19の開閉度が調整され
る。
他方において、第5図の空気回路図に示すよう
に、圧縮機16からの空圧が管路17を通つて通
常運転時用調節弁19に達し、更にその出力がシ
ヤトル弁23を介して各デイスク型ブレーキ機構
6,7及び8にそれぞれ及んでいる。
従つて、巻取紙3のデイスク型ブレーキ機構6
に生ずる制動力の値は、張力設定用調節弁18及
びエアシリンダ15を経由して得られるアーム1
4を時針方向に向ける設定張力とフローテイング
ロール11に反時針方向に働らく走行紙の実際の
張力とのバランスにより得られたアーム14の軸
13を中心とする角度位置が、軸13に突設した
通常運転時用カム20、カムフオロワ21、ロツ
ド22を経由して通常運転時用調節弁19に伝達
されてその弁の開閉度を自動操作し、その自動操
作により出力された空圧力の値となる。
第2図では巻取紙3の径が充分に大きく、従つ
てそれだけ回転モーメントも大きいから、巻取紙
3が一旦回転し始めると、大きな回転モーメント
の作用によつて過剰に巻きほぐれていく傾向にあ
るので、走行紙9の実際の張力は調節弁18によ
る設定張力よりも低下し、エアシリンダ15に入
力する空圧力の方が勝つて、アーム14は右傾し
た状態となり、カム20に対するカムフオロワ2
1の接触位置がカムの肉厚部の方へ移動するか
ら、通常運転時用調節弁19は徐々に開かれてい
き、ブレーキ機構6に出力される空圧力は徐々に
強められ、かくして、制動力は自動的に増加して
巻取紙3の巻きほぐれを防止するので、走行紙9
の張力が強められ設定張力とバランスするように
なる。
巻取紙3の径が第3図に示すように小さくなつ
ていくと、それだけ回転モーメントも小さくなる
から、巻きほぐれ難くなる傾向にあるので、走行
紙9の実際の張力は調節弁18による設定張力よ
りも強くなり、エアシリンダ15に入力する空圧
力の方が負けて、アーム14は左傾した状態とな
り、カム20に対するカムフオロワ21の接触位
置がカムの薄肉部の方へ移行するから、通常運転
時用調節弁19は徐々に閉じていき、ブレーキ機
構6に出力される空圧力は徐々に弱められ、かく
して、制動力は自動的に減少して巻取紙の巻きほ
ぐれを妨げないようにするので、走行紙9の張力
が弱められ設定張力とバランスするようになる。
巻取紙3の径が第1図に示すように中位のとき
には、設定張力と実際の張力がアーム14の直立
位でバランスするので、制動力もまた中程度でよ
いことになる。
第7図に示す直線Nのように、巻取紙の径と制
動力とは概ね比例の関係にあることが認められ
る。
巻取紙3の回転上昇時にはその回転モーメント
の分だけ過大負荷となり、それが過剰張力となつ
てあらわれ、設定張力に打ち勝つので、アーム1
4は反時針方向に変位し、その分だけ制動力は自
動的に弱められるから、走行紙の張力が弱まり、
設定張力とバランスするようになる。
巻取紙3の回転下降時にはその回転モーメント
の分だけ過少負荷となり、それが過少張力となつ
てあらわれ、設定張力に負けるので、アーム14
は時針方向に変位し、その分だけ制動力は強めら
れるから、走行紙の張力が強まり、設定張力をバ
ランスするようになる。
他方において、本発明では調節弁18の設定値
を変換することにより設定張力を任意に変換し得
るから、例えば、巾の異なる巻取紙を使用する場
合にそれに適応する最適張力を簡易迅速かつ確実
容易に得られる。
次に新旧巻取紙の紙継時における張力自動安定
装置について述べる。
第4図において、現在巻きほぐされている巻取
紙3の径が細くなつてくると、待機中の大径の新
巻取紙4と変換する必要があり、そのとき走行紙
の張力に大巾な変動がみられ、従来は張力を安定
させるまでに相当の時間を要したので、多量の損
紙が排出された。これに対して、本発明では前記
基本発明に次の構成を付設することにより、紙継
時における張力の変動を極度に低く押え、しか
も、空圧機器の自動操作のみによつて張力の自動
安定が迅速かつ簡単に達成し得るようにした。
第4図に示すように、巻取紙3の径は紙継時直
前の段階において最小となり、径が最小の巻取紙
3に対する制動力は第7図の直線Nで示すように
これまた最小で充分であり、実際にも設定張力に
対する実際の張力との関係は第3図の場合と同様
にアーム14は図において左傾すなわち反時針方
向に傾斜し、カム20に対するカムフオロワ21
もまた薄肉部に接触しているので調節弁19から
の出力空圧もまた最小で賄なわれている。
ところが、紙継時にはこの径最小の巻取紙の状
態(第3乃至第4図)から一瞬にして径最大の巻
取紙の状態(第2図)に交替するわけであり、ブ
レーキ機構に作用する空圧制動力もまた一瞬にし
て第7図の直線Nの最小値から一挙に最大値にチ
エンジされることを要し、その一大変事に直面し
て、前述の通常運転時における空圧力自動調整手
段を介していたのでは追随し得ない。
そこで、先ず、図示しない公知の予備駆動装置
により新巻取紙4の周速が走行紙9の速度と等し
く駆動され、次いで図示しない公知の駆動装置に
よりブラシ24が作動して走行紙9が新巻取紙4
の周面上に押しつけられ、新巻取紙4の巻取端部
とノリによつて接続され、更に、旧巻取紙3から
巻きほぐされた走行紙9の部分は図示しない公知
の駆動装置によりカツター25が作動して切断さ
れると同時に、この紙継時作動用カツター25の
作動信号により後述する高空圧力介入管路と介入
時限管路の双方が開放されるようにした。すなわ
ち、前記信号の入力によつて、第5図に示すソレ
ノイド26a及び27aが励磁されてそれぞれ3
方弁26及び27が切換えられる。
一方の3方弁26は高空圧力介入管路中に設け
られていてその管路を開閉し、高空圧力介入管路
はブースターリレー30と該リレー30の設定高
空圧力の出力により開放されるシヤトル弁42及
び23とから成り、ブースターリレー30は紙継
時高空圧力設定用調節弁28から他方の3方弁2
7を介してタンク29に蓄圧された設定高空圧力
と同等の高空圧力を出力する。シヤトル弁23は
通常運転時用調節弁19とデイスク型ブレーキ機
構6,7及び8との間の管路に設けられており、
通常運転時における空圧力よりも高圧の空気が介
入したときには前者を閉結し後者を通過させる。
従つて、ブレーキ機構6,7及び8には一挙に設
定高空圧力が負荷され、新巻取紙4は瞬時のうち
に強力な制動力によつてその過剰気味の回転を制
御されることになる。
他方の3方弁27は高空圧力介入時限管路中に
設けられており、この弁は調節弁28からタンク
29への設定高空圧力供給管路と絞り弁31への
排気管路の双方の切換を行なう弁であつて、ソレ
ノイド27aの励磁によつて3方弁27は前者を
閉結し後者を開放する。従つて、3方弁27の前
記切換によりタンク29内への蓄圧された高空圧
力は時限調整可能な絞り弁31を経て徐々に大気
中に放出される。それと同時に、ブースターリレ
ー30からの高空圧力もまた徐々に圧力が降下
し、やがて、すなわち、絞り弁31の時限調整時
間例えば4秒間経過した時にブースターリルー3
0からの空圧力が通常運転時に供給される空圧力
より劣るようになるとシヤトル弁23が第5図に
示す位置に自動的に戻つて介入管路は閉結され
る。
ソレノイド26a及び27aは図示しないタイ
マーの作用により自動的に消磁されて、3方弁2
6及び27は第5図に示す位置に復帰する。
このように、紙継時には例えば約4秒の間ブレ
ーキ機構に設定高空圧力が介入して、通常運転時
の空圧管路では追随し得ない高空圧制動状態を一
時的に作出し、その間に通常運転時の装置の回復
応動を待つてそれに承継させるわけである。従つ
て、制動力の最大変動時においても、従来とは比
較にならない程走行紙の張力を短時間に自動安定
させ得るから、損紙の排出はきわめて僅かとな
る。
最後に緊急停止時における張力自動安定装置に
ついて述べる。
輪転機の運転にトラブルが生じたときには通常
運転時における停止動作すなわちアーム14の角
変位によつて生ずる通常運転時用調節弁19の出
力発生を待つていたのでは遅過ぎて、損紙の排出
が多くなるばかりでなく、印刷部の急制動に給紙
部の減速が追随し得ず走行紙の張力が零まで降下
して紙切れが生ずることが多い。そこで、緊急停
止の必要がある場合には第7図に示すように通常
運転時の直線Nよりも大略2倍の制動力が負荷さ
れた曲線Sに沿つて巻取紙を緊急制動させたい。
特に第6図に拡大して示すように、フローテイ
ングロールを支持するアーム14の軸13の左側
に上方から下方へいくに従つて徐々に肉厚となる
形状の緊急停止用カム32(第2のカム)が突設
されており、しかもこのカム32と通常運転時用
カム20(第1のカム)との肉厚比は前者が後者
の大略2倍の比率で作成されていて、カムフオロ
ワ33によりロツド34を介して緊急停止時用調
節弁35の開閉度が調整される。
該調節弁35の出力側には、2方弁37が設け
られており、該2方弁は常時は開放され、緊急停
止信号の入力によりソレノイド36が励磁して、
それにより閉結される。該2方弁37の出力側に
タンク38が設けられている。従つてタンク38
の空気圧力は緊急停止信号入力時における調節弁
35の出力と同等であり、2方弁37の閉結によ
りタンク38の空気圧力は一定値に保たれる。
他方において、緊急停止信号によりソレノイド
39が励磁して3方弁40が開放する。3方弁4
0の入力側にはブースターリレー41があり、該
弁40の開放によりブースターリレー41はタン
ク38の空気圧力と同等の圧力の空気を出力し、
該空気圧力はシヤトル弁42及び23を経由して
各巻取紙3,4及び5のデイスク型ブレーキ機構
6,7及び8に入力する。
従つて、緊急停止信号によつて、巻取紙のブレ
ーキ機構には、現在巻きほぐれている紙径に相当
した緊急停止用の高空圧力(第7図参照)が緊急
停止時用調節弁35から作出されて負荷されるこ
とになる。
緊急停止の完了により、その信号が各ソレノイ
ド36及び39を消磁させるので、2方弁37は
開放され、3方弁40はブースターリレー41の
出力OFFの方へ切換えられる。
本発明では巻取紙の回転制動手段として従来の
張力ベルト押接方式に代えて、デイスクブレーキ
機構6,7及び8を設けたので、紙面の擦傷や紙
粉の発生が絶無となり、印刷効果の低下と電気機
器の誤動作とを根絶させ得たばかりでなく、外乱
検知機構のアーム14に生ずる揺動変位度から、
巻取紙径の大小に伴なう回転モーメントの大小に
順応した最適の空圧力が、走行紙の実際の張力に
大略反比例して連動する通常運転時用調節弁19
の開閉度によつて自動的に調整されて得られるよ
うになつた。つまり、従来型ではベルトと巻取紙
周面との接触面積との大小が摩擦ブレーキの直接
的効果産出の基礎となることから、巻取径大なる
とき空圧力小とし、巻取径小なるとき空圧力大と
し、それらから回転モーメントの大小を差引考慮
するという極めて複雑なやり方で制動用空圧力を
決めていたのに対し、本発明では、巻取紙の制動
用としてデイスク型ブレーキ機構を設けたので、
第7図の直線Nで示すように、巻取紙径小なると
きは回転モーメントも小であり、かつ、制動用空
圧力の出力も小でバランスし(第3図参図)、巻
取紙径大なるときは回転モーメントも大であり、
かつ、制動用空圧力も大でバランスする(第2図
参照)という両者の関係を簡単な比例直線Nで決
められるようになつた。そして、この関係を前記
外乱検知機構から生ずるアーム14の揺動変位度
すなわち実際に働らく走行紙9の張力の大小と対
比した場合には、制動用空圧力の大小と実際の張
力の大小とは大略反比例する関係となつてあらわ
れる。つまり、第2図で示すように、走行紙の実
際の張力が小さくて設定張力の方が勝りアーム1
4が右傾する場合には、通常運転時用調節弁19
が開く方へ作動して制動用空圧力が大となつて巻
きほぐれを自動防止する一方、第3図で示すよう
に、走行紙の実際の張力が大きくて設定張力の方
が劣りアーム14が左傾する場合には、通常運転
時用調節弁19が閉じる方へ作動して制動用空圧
力が小となつて走行紙の供給を早める。要する
に、制動用空圧力を巻取紙径の大小に比例させ、
走行紙の実際の張力の大小に反比例させる関係で
取り出せば、常時最適の安定した張力が自動的に
得られ、その連動手段の一例として、第6図で示
すような、下方から上方へいくに従つて徐々に肉
厚となる形状の通常運転時用のカム20をアーム
14の基軸13に突設して、調節弁19の開閉度
を管理すれば上記の作用が容易に達成されるよう
になつた。
本発明では通常運転時における走行紙の張力自
動安定手段を上記のように簡素明確な構成とした
ので、その構成を基礎として、容易に、紙継時及
び緊急停止時においても走行紙の張力を自動的に
安定させることが可能となつた。
すなわち、紙継時に巻取紙径最小、かつ、空圧
力最小の状態から一挙に巻取紙径最大、空圧力最
大の状態に乗り継ぎする際、通常運転時の機能の
追随応動に要する僅かの時間、ブレーキ機構に設
定高空圧力を一時的に介入させて、上記の激変に
対応させたので、従来とは対比し得ない程早く走
行紙の張力を自動的安定させ得るから、損紙の排
出がきわめて僅かで済むようになつた。
また、緊急停止時には、第7図で示すように、
通常運転時に作用する直線Nの大略2倍の曲線S
に相当する高空圧力が、その時の巻取紙径に対応
して最適に制御出力される連動手段を設けて作動
するようにしたので、従来型の巻取紙径の大小と
無関係な緊急停止方式に生じている巻取紙のセン
ター部口金破損以後使用不能とか断紙による大混
乱を根絶することができるばかりでなく、特筆す
べき効果として、緊急停止といえども、決して無
暗な超高空圧を供給することをせず、その時の巻
取紙径の大小に対応した最適の、必要かつ充分な
空圧力を供給して緊急停止の実効をあげるように
したので、緊急停止動作中であつても、通常運転
時と同様な印刷効果が得られるから、従来のよう
に大量の印刷されない白損紙を排出する無駄がな
くなつた。
或は、更に、本発明では、実際の走行紙の張力
に対して、設定張力をそれ専用の調節弁で増減調
整自在になし得るようにしたので、例えば巾の異
なる巻取紙を使用する場合にも容易に設定張力を
変更して、迅速かつ正確に最適張力を設定し得る
ようになつた。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の具体的一実施態様を例示する。
第1図は全体的な機構の説明図であつて、巻取紙
の径が中位になつたときにおけるフローテイング
アームの振れ角位置を示す説明を兼ねる。第2図
は径の太い新巻取紙に対するフローテイングアー
ムの振れ角位置を示す説明図、第3図は径の小さ
くなつた巻取紙に対するフローテイングアームの
振れ角位置を示す説明図、第4図は紙継ぎ時にお
ける全体的な機構の説明図、第5図は空気回路
図、第6図は本発明要部の1を示す拡大説明図、
第7図は巻取紙の径とブレーキ力の大きさとの関
係を通常運転時と緊急停止時とを対比させて示し
た線図である。 3,4及び5…巻取紙、6,7及び8…デイス
ク型ブレーキ機構、9…印刷紙、11…フーテイ
ングロール、13…軸、14…アーム、15…エ
アシリンダ、18…張力設定用調節弁、19…通
常運転時用調節弁、20…通常運転時用カム、2
3…シヤトル弁、25…カツター、26及び27
…3方弁、28…紙継用高空圧力設定用調節弁、
29…タンク、30…ブースターリレー、31…
絞り弁、32…緊急停止用カム、35…緊急停止
時用調節弁、37…2方弁、38…タンク、40
…3方弁、41…ブースターリレー、42…シヤ
トル弁、N…通常運転時のカーブ、S…緊急停止
時のカーブ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 走行紙に生じる実際の張力をフローテイング
    ロールの揺動量に変換する一方、そのロールを取
    りつけたアームに設定張力を空圧力として対抗負
    荷し、それによつて得られた前記アームの揺動変
    位で通常運転時用調節弁を大略反比例的に連動開
    閉させ、その弁を経た調整空圧力をデイスク型ブ
    レーキ機構に供給して巻取紙の回転を制動するよ
    うにした通常運転時用空気回路と、 高空圧力設定用調節弁を経たタンクにあらかじ
    め設定高空圧力を蓄えておき、紙継時に作動する
    カツターの作動信号により、その設定高空圧力と
    同等の空圧がブースターリレーを経て前記ブレー
    キ機構に時限的に出力されるようにした紙継時張
    力自動安定用空気回路と、 前記通常運転時用調節弁の出力よりも大略2倍
    の高空圧力が得られるように前記アームの揺動変
    位と連動する緊急停止時用調節弁を設け、緊急停
    止信号により、その緊急停止用調節弁による高空
    圧力と同等の高空圧力がブースターリレーを経て
    前記ブレーキ機構に出力されるようにした緊急停
    止時張力自動安定用空気回路と、 から成る輪転印刷機における走行紙の張力自動
    安定装置。 2 アームの揺動変位と通常運転時用調節弁の開
    閉度の速動手段としてアームの支軸にカム機構を
    設けた特許請求の範囲第1項記載の装置。 3 アームの揺動変位と緊急停止時用調節弁の開
    閉度の連動手段としてアームの支軸にカム機構を
    設けた特許請求の範囲第1項記載の装置。
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