JP2004123295A - ウェブ供給装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】巻取紙2を制動する空気ブレーキ装置14に、停電時に圧縮空気を供給する副空気配管16bに、電空変換器12と遮断弁24とを配置し、あらかじめ副空気配管16bに、巻取紙2の状態に応じた空気圧を保持しておき、停電停止時には空気溜13に保持しておいた空気圧を、遮断弁24を閉じて圧力変化無くブレーキ装置14に供給し、ウェブ1が弛んだり、張り過ぎたりしないように巻取紙2を安定的に制動する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウェブ張力制御装置を有するウェブ供給装置、及びその制御方法に関するものである。特に輪転印刷機の給紙部、巻取紙装着装置における巻取紙からのウェブ供給に適用される。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の給紙機の正面図である。輪転印刷機の給紙機は、第4図に示すように、ウェブを巻き取った巻取紙の支持部と、巻取紙から巻出したウェブを印刷ユニットへ送るインフィード部から成る。
ここで、「巻取紙」とは巻き取られて「ロール」を形成したウェブを表す。
図4において、44はスタンド、4は支持軸で、スタンド44に回転可能に支持されている。5はアームで、支持軸4に所定の間隔で支持されている。7はチャック(ローリングセンタ)で、それぞれ、アーム5の端部に回転及び摺動可能に支持されている。46はパウダブレーキで、アーム5に支持され、チャック7に制動力を与えるように、伝動手段(図示せず)を介してチャック7に接続されている。2は巻取紙で、チャックに支持されている。1はウェブで、巻取紙2から巻出される。
45はフレーム、23はガイドローラで、フレーム45に回転可能に支持されている。40はインフィードローラで、フレーム45に回転可能に支持され、モータ(図示せず)で回転駆動される。41はニップローラで、フレーム45に揺動可能に支持されたアーム42に、回転可能に支持されている。43はエンコーダで、インフィードローラ40に結合されている。
【0003】
巻取紙2から巻出されたウェブ1は、ガイドローラ23及びインフィードローラ40に沿って走行し、印刷ユニットに供給される。このとき、ウェブ1の供給速度は、インフィードローラ40の回転速度で設定され、ウェブ1の張力は、パウダブレーキ46のブレーキ力で設定される。
この、パウダブレーキ46は、給紙機に供給される巻取紙2の直径、ウェブ1の張力の平均的な大きさに基づいて、その容量が選定されている。
一方、印刷物の多様化により、輪転印刷機で印刷される印刷紙も、紙や合成樹脂製のフィルム等、その材質が多様化し、厚さ等も多様化している。
【0004】
このような状況で、輪転印刷機の運転中に、何等かのトラブルが発生し、各印刷ユニットが急停止した場合、給紙機も印刷ユニットに合せて急停止させることが必要となる。このため、印刷ユニットの急停止信号を、給紙機のパウダブレーキ46に与え、パウダブレーキ46に高ブレーキ力を発生させて、巻取紙2の回転を停止させていた。
【0005】
しかし、巻取紙2の慣性モーメントが、パウダブレーキ46のブレーキ力より大きいと、印刷ユニットが停止しても巻取紙2が停止しきれずに、ウェブ1を巻出すため、ウェブ1がガイドローラ23やインフィードローラ40に巻きつき、断紙することがあった。また、巻取紙2の慣性モーメントが小さく、印刷ユニットが停止する前に、巻取紙2が停止した場合、ウェブ1の張力が大きくなって断紙することがあった。
このように、ウェブ1が断紙すると、印刷を再開する場合、各印刷ユニットに紙通し作業を行わなければならず、作業性が大幅に低下することとなるという問題がある。
【0006】
このため、特許文献1では改良を行って、巻取紙2の巻径及び材質に応じてブレーキ力を発生させ、ウェブを断紙させることなく、巻取紙2の回転を停止させるようにするための工夫がなされた。図3は従来の巻取紙の停止装置の構成を示すブロック線図である。
すなわち、図3において、巻取紙2を支持するチャックにエアブレーキ17を設け、前記チャックとインフィードローラ10の回転速度の差から巻取紙2の巻径を算出する巻径演算装置49と、巻取紙2の材質を選択するモード切替装置20と、巻取紙の巻径と材質により、前記エアブレーキ17に供給すべき圧縮空気の圧力を設定する制御装置20と、この制御装置20の指令に基づいて、コンプレッサ15から供給される圧縮空気の圧力を減圧する電空変換器22と、この電空変換器22とエアブレーキ17の間の配管路の開閉を行う電磁弁24とを設ける構成とし、巻取紙2を停止させるためのエアブレーキ17に供給する圧縮空気圧を、巻取紙2の巻径と材質から求め、その時々の巻径の変化に合せて電空変換器22で調整し、印刷ユニットで急停止信号が発振されたら、電磁弁24を作動させ、圧力調整された圧縮空気をエアブレーキ17に供給して、巻取紙2の回転を停止させるようにした。
【0007】
【特許文献1】特許第2816762号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の従来の装置では、停電時、または電源回路の切断時等の電源異常時において、巻取り紙の張力を維持することができない。すなわち、電源異常時には電磁弁24は作動することなく、電源異常発生前の状態のままとなるため、エアブレーキ17に圧縮空気を供給することができなくなり、巻取紙の回転を急停止させることができない。
また、仮にエアブレーキに圧縮空気を供給することができたとしても、電源異常時には電空変換機22も作動せず、配管内の圧縮空気の圧力を調整することができないため、エアブレーキ17によって巻き取り紙の巻径、材質に対応させて巻取紙を急停止させることができない。したがって、上述の従来の装置では、電源異常時において、印刷紙が弛んだり、張り過ぎたりして、断紙に至ることとなる。
【0009】
本発明はこれらの問題を改善すべく、1.停電時を含む電源異常時にもウェブの張力を設定値に正確に維持でき、2.構造が単純で製造原価が安く、保守点検、修理が容易なウェブ張力制御装置を有するウェブ供給装置、及びその制御方法の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ウェブのロールを制動してウェブの張力を制御する流体圧ブレーキ装置と、該流体圧ブレーキ装置に駆動用流体を供給する常用・非常用の2系統の配管と、該常用配管に設置された第一の駆動用流体圧調整手段と、前記常用配管と前記非常用配管とを切り替える切り替え弁とを備えたウェブ供給装置において、前記非常用配管に設置された第二の駆動用流体圧調整手段と、電源異常時に前記非常用配管の圧力を保持する圧力保持手段とを有し、前記切り替え弁は電源異常時に前記常用配管と前記非常用配管とを自動的に切り替えることを特徴とする。
【0011】
本発明に係るウェブ張力制御装置を有するウェブ供給装置は上記の構成を持つので、通常運転時には、第一の流体制御手段により圧力を制御された駆動用流体を常用配管からブレーキ装置に供給して、ウェブのロールを制動、制御し、ウェブの張力を所定の値に維持する。非常用配管は切り替え弁により、ブレーキ装置とは連通していないが、非常用配管内の駆動用流体の圧力は、第二の流体調整手段で常時変化するロールの状態に合わせて非常停止用に制御されている。
電源異常時には、圧力保持手段が作動して、ブレーキ装置に供給する駆動用流体の圧力が変化することのないようにするとともに、切り替え弁が自動的に動作し、非常用配管とブレーキ装置とを連通させて、非常用配管に保持しておいた駆動用流体をブレーキ装置に供給し、ウェブのロールを制動・停止させる。
ここでウェブとは、紙、布、樹脂フィルム、金属薄板、金属箔等の薄い長尺の加工材料のことである。
またここで、流体圧調整手段は、予め設定された値又は外部からの信号により演算した値で制御信号を発する制御部と、該制御信号によって配管内の流体圧を調整する機器を有する。
【0012】
本発明は、前記非常用配管の前記圧力保持手段下流に流体溜を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の構成によれば、非常用配管の圧力保持手段下流に流体溜を設けたことで、流体溜内に駆動用流体を蓄積することができる。
すなわち、電源異常時に切替え弁が作動すると、非常用配管内の駆動用流体が切り替え弁からブレーキ装置へと流入するために非常用配管内の圧力が若干変動することとなるが、本発明は、非常用配管に流体溜を設けて駆動用流体を蓄積させていることから、電源異常時に非常用配管とブレーキ装置とを連通させても、駆動用流体の圧力の変動が抑制されることとなる。
【0014】
本発明は、前記第二の駆動用流体圧調整手段は、前記非常用配管内の圧力を、前記常用配管内の圧力をもとに制御部で演算された目標圧力に調整することを特徴とする。
【0015】
本発明の構成によれば、第二の駆動用流体調整手段の制御部での演算が容易となる。
【0016】
本発明は、ウェブのロールを制動することによりウェブの張力を制御する流体圧ブレーキ装置へ駆動流体を通常運転時に供給する常用配管内の圧力を調整し、前記流体圧ブレーキ装置へ駆動流体を電源異常時に供給する非常用配管内の圧力を、前記常用配管内の圧力をもとに演算した目標圧力に調整し、電源異常時には前記非常用配管の圧力を保持して、前記非常用配管と前記流体圧ブレーキ装置とを連通させることを特徴とする。
【0017】
本発明の制御方法によれば、非常時に、非常用配管内の設定圧力に保持されていた駆動用流体はブレーキ装置へと、その圧力をほとんど変化させずに供給されることとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる実施の形態について図を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態であるウェブの張力制御装置を有する輪転機の給紙部に設備したロール装着装置の構成説明図である。
図中3はロール装着装置である。4はロール装着装置の主軸で、床上に立設した給紙フレーム(架台)に回転可能に軸支されている。5a、5bは主軸4に支持され、主軸4を中心として直径方向で対を成す一対のアームである。アーム5の先端部にはチャック(ローリングセンタ)7があり、予めウェブを巻き取って形成されたロール2を装着する。またアーム5a、5bは図示省略の旋回用モータを介して、主軸4を中心に任意の位相位置へ個別に旋回、先端に装着したロール2を所定の位置に設定することができる。8は前記アーム5に対し直角方向へ配設した支柱9の先端に軸支させたクロスローラである。またロール装着装置3は、他に3組のアームを配置させた形式の3本アーム型のロール装着装置もある(図示省略)。
ロール2を装着するアーム5先端のチャック(ローリングセンタ)7部の軸端にはエアブレーキ14が設備されていて、ロール2の回転を制動する。エアブレーキ14には、空気供給源であるコンプレッサ15から、電空変換器17をもつ常用空気配管16a、もしくは電空変換器12と遮断弁24と空気溜13をもつ非常用空気配管16bのどちらか一方を通し、ブレーキエアが供給されるようになっている。常用配管16aと非常用配管16bの切り替えは、停電や電源回路の断線等の電源異常により非通電消磁となった場合に自動的に切替わるスプリングターン式電磁弁11により行われる。張力検出器19はウェブ1の張力を検出する張力検出器であり、検出された張力の情報を制御部20に送る。制御部20は張力検出器19で得られた張力の情報と、予め設定もしくはロール2の状態(回転速度、完成モーメント等)より演算された最適張力とをもとに、電空変換器12、19を制御する。
上記構造のもと、アーム5先端へ装着されたロール2のウェブ1はクロスローラ8を巻回し、種々のガイドローラ23を経て図示省略のダンサローラ部を通り次工程の印刷部へ送り込まれるようになっている。
ここで、本実施の形態では、駆動用流体として空気を用いるが、他に油を用いることも可能である。
【0019】
通常運転時には、非常用配管16bは電磁弁11により遮断され、ブレーキ装置14には常用空気配管16aから圧縮空気が供給され、ウェブ1に張力を与えている。ウェブ1の張力は張力検出器19により常時監視され、制御部20に張力情報が送られる。情報を受け取った制御部20は、設定された最適張力と検出されたウェブ張力を比較し、ウェブ張力を適正値に修正させるべく、常用配管16aの空気圧を必要に応じて増減させるよう、電空変換器17に制御信号を送る。同時に非常用配管16bの電空変換器12には、電空変換器17への制御信号を基準とし、急停止用に演算された制御信号を出力している。ここで、制御部20は電空変換機12、17の両方を制御しているが、各々の電空変換器を制御する制御部を別個に設け、信号線で接続してもよい。
常用配管16aの電空変換器17は、制御部20から出力された制御信号によって自身に備えられた調整弁を作動させ、その弁開度によって常用配管16aの空気圧を制御する。その結果、ウェブの張力は設定張力に保たれる。非常用配管16bの電空変換器12は制御部20から出力された急停止用に演算された制御信号によって、空気溜13の圧縮空気を設定された圧力に保持させる。ここで電空変換器17によって制御される空気圧は、常時変化するロール2の状態(回転速度、慣性モーメント等)を考慮して制御部20にて設定されるため、同様に空気溜13に保持される圧縮空気の空気圧も、常時変化するロール2の状態に対応して、ウェブの張力を適正値に維持したままロール2の回転を急停止できる圧力とすることができる。
【0020】
電源異常時には、ロール2の回転を急停止させるために、ブレーキ空気圧を増加させる必要がある。電源異常時には電磁弁11により常用配管16aが遮断され、非常用配管16bとブレーキ装置14とが連通する。これと同時に、もしくはやや早く、圧力保持手段、具体的には、非通電消磁によって自動的に遮断するスプリングターン式の電磁遮断弁24が作動し、ブレーキ装置14までの管路を閉とし、コンプレッサ側からの高圧空気の流入、電空変換器からの空気洩れによる圧力変化を防ぐ。ここで、遮断弁24は電空変換機12と空気溜13の間に設置されている。
すなわち、電源異常時には、非常用配管16bにある急停止用の圧縮空気が、電磁弁11の空気供給口18bを介して、ほとんど圧力が変動することなく供給される。この圧縮空気によりブレーキ装置14が駆動されるので、ウェブ1の張力を適正な範囲に保ったまま、ロール2の回転を停止させることができる。
【0021】
空気溜13は、特に設置せずとも非常用配管内の駆動流体のみで、十分に電源異常時の急停止において、ウェブ張力を適正な範囲に保つことが可能であるが、互いに内部の圧縮空気の圧力が異なる非常用配管16bとブレーキ装置14とを連通させたときに、ブレーキ装置14に供給される非常用空気に若干の圧力変動が起きるため、この圧力変動を最小限にするために設けることが好適である。
つまり、電源異常時に切替え弁が作動すると、非常用配管内の圧縮空気が切り替え弁からブレーキ装置へと流入するために非常用配管内の圧力が若干変動することとなるが、非常用配管に空気溜13を設けて圧縮空気を蓄積させていることから、電源異常時に非常用配管とブレーキ装置とを連通させても、圧縮空気の圧力は設定した圧力からほとんど変化することはない。よって、非常時にウェブ1のロール2を停止させる場合に、ウェブの張力をいっそう正確に設定値に維持することができるのである。
なお、空気溜13の容量は印刷機仕様により異なるが、例えば新聞輪転機では通常3〜8リッター程度好ましくは5リッター程度が使用される。
また、空気溜を設置することにより、非常用配管を短くすることも可能である。
【0022】
図2は、本発明に係る張力制御装置の機能説明図であり、通常の運転時における通常ブレーキ圧を実線で、非常用ブレーキ圧を破線で示している。ロール2の慣性モーメントは、ウェブ1の消費に伴って減少していく、また印刷部でのウェブの消費も一定とは限らず、ロール2の運動エネルギーは常時変化する。
通常運転時にウェブ1の張力を適切に維持する通常ブレーキ圧は、常時変化するロールの運動エネルギーに対応したものであるので、通常ブレーキ圧にもとづいて非常用ブレーキ圧を設定することで、電源異常時にもウェブ1の張力を適切に維持することができる。ここで、慣性モーメントはロール2の径と重量(または材質)を、図示しない検出器により検出することで求められ、運動エネルギーは慣性モーメントと図示しない検出器により検出したロール2の回転数より求められる。
本設定は、その他の機械的要因も考慮し曲線、あるいは直線と曲線の組合せで設定する事も可能である。
【0023】
したがって、電源異常時にも、ロール2の状態に対応したブレーキ圧を設定し供給する事ができるため、ウェブ1が弛んだり、張り過ぎたりして断紙に至る現象がなくなるよう、ウェブ1の張力を適切に維持できる。また同トラブルに関連する事後作業が不要になる。
また、ロールの状態を直接反映できるウェブの張力制御によって、停電時にウェブの張力を適切に維持できる。
さらにまた、ブレーキ装置が一つで済み、コストが低減できると共に、保守点検、修理が容易になる。
【0024】
本実施の形態では、流体圧ブレーキの駆動流体として空気を利用したが、この場合、駆動流体が漏れ出した場合にも、製品、機器を汚すおそれが無いという利点で好適である。
【0025】
【発明の効果】
本発明では、電源異常時でも、非常用配管とブレーキ装置とを連通させて、非常用配管に保持しておいた駆動用流体をブレーキ装置に供給する。同時に圧力保持手段が、ブレーキ装置に供給する駆動用流体の圧力が変化することのないように作動して、ウェブのロールを制動・停止させることができる。
非常用配管内の駆動用流体は、第二の駆動用流体調整手段によって、常時変化するウェブのロールの状態に合わせてあらかじめ圧力が設定されているから、非常時に、ウェブの張力を設定値に維持することができる。
また常用、非常用で別個のブレーキは必要なく、構造が単純で製造原価が安く、保守点検、修理が容易である。
【0026】
また、本発明では、非常用配管に流体溜を設けても良い。電源異常時に切替え弁が作動すると、非常用配管内の駆動用流体が切り替え弁からブレーキ装置へと流入するために非常用配管内の圧力が若干変動することとなるが、非常用配管に流体溜を設けて駆動用流体を蓄積させれば、電源異常時に非常用配管とブレーキ装置とを連通させても、駆動用流体の圧力は設定した圧力から変動することはない。よって非常時にウェブのロールを停止させる場合に、ウェブの張力をいっそう正確に設定値に維持することができる。
【0027】
さらに本発明では、非常用配管の圧力を常用配管の圧力を基に設定することができる。
通常運転時には、流体圧ブレーキ装置に第一の駆動用流体調整手段で圧力を制御された圧縮流体が常用配管から供給され、張力検出器で検出されるウェブの張力が所定の値になるように、ウェブロールの回転を制動、制御する。
この制動力はロールの状態に依存するものであるので、電源異常時にはこの制動力(制御)をもとに、急停止に対応した駆動流体の圧力を制御部によって容易に算出し、第二の駆動用流体調整手段により、非常用配管内の駆動用流体の圧力を、急停止用の圧力に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるウェブの張力制御装置を有する輪転機の給紙部に設備した巻取紙装着装置の構成説明図。
【図2】本発明にかかる張力制御装置の機能説明図。
【図3】従来の巻取紙の停止装置の構成を示すブロック線図である。
【図4】従来の給紙機の正面図である。
【符号の説明】
1…ウェブ
2…ロール(巻取紙)
4…主軸
10…減圧弁
11…電磁弁
12…電空変換器
13…空気溜
14…空気ブレーキ
15…コンプレッサ
16a…常用配管
16b…非常用配管
17…電空変換器
18…空気供給口
19…張力検出器
20…制御部
23…ガイドローラ
24…遮断弁
40…インフィードローラ
41…ニップローラ
42…アーム
43…エンコーダ
44…スタンド
45…フレーム
46…パウダブレーキ
48…エンコーダ
49…巻径演算装置
50…モード切換装置
Claims (4)
- ウェブのロールを制動してウェブの張力を制御する流体圧ブレーキ装置と、
該流体圧ブレーキ装置に駆動用流体を供給する常用系統と非常用系統の2系統の配管と、
該常用配管に設置された第一の駆動用流体圧調整手段と、
前記常用配管と前記非常用配管とを切り替える切り替え弁と
を備えたウェブ供給装置において、
前記非常用配管に設置された第二の駆動用流体圧調整手段と、
電源異常時に前記非常用配管の圧力を保持する圧力保持手段とを有し、
前記切り替え弁は電源異常時に前記常用配管と前記非常用配管とを自動的に切り替える
ことを特徴とするウェブ供給装置。 - 前記非常用配管の前記圧力保持手段の下流に流体溜を備えることを特徴とする請求項1記載のウェブ供給装置。
- 前記第二の駆動用流体圧調整手段は、前記非常用配管内の圧力を、前記常用配管内の圧力をもとに制御部で演算された目標圧力に調整することを特徴とする請求項1又は2記載のウェブ供給装置。
- ウェブのロールを制動することによりウェブの張力を制御する流体圧ブレーキ装置へ駆動流体を通常運転時に供給する常用配管内の圧力を調整し、
前記流体圧ブレーキ装置へ駆動流体を電源異常時に供給する非常用配管内の圧力を、前記常用配管内の圧力をもとに演算した目標圧力に調整し、
電源異常時には前記非常用配管の圧力を保持して、前記非常用配管と前記流体圧ブレーキ装置とを連通させるウェブ供給装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002289502A JP2004123295A (ja) | 2002-10-02 | 2002-10-02 | ウェブ供給装置及びその制御方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105650295A (zh) * | 2015-12-31 | 2016-06-08 | 石家庄印钞有限公司 | 间歇给风式印刷纸张展平装置 |
CN111422650A (zh) * | 2020-04-03 | 2020-07-17 | 三角轮胎股份有限公司 | 带束层料卷制动控制装置 |
-
2002
- 2002-10-02 JP JP2002289502A patent/JP2004123295A/ja active Pending
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