JP2979426B2 - ゴム加硫成形品の着色方法 - Google Patents
ゴム加硫成形品の着色方法Info
- Publication number
- JP2979426B2 JP2979426B2 JP2183996A JP18399690A JP2979426B2 JP 2979426 B2 JP2979426 B2 JP 2979426B2 JP 2183996 A JP2183996 A JP 2183996A JP 18399690 A JP18399690 A JP 18399690A JP 2979426 B2 JP2979426 B2 JP 2979426B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- vulcanized molded
- water
- coloring
- molded products
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ゴム加硫成形品の着色方法に関する。更に
詳しくは、任意の種類のゴムの白色系加硫成形品の着色
方法に関する。
詳しくは、任意の種類のゴムの白色系加硫成形品の着色
方法に関する。
従来、ゴムを着色する方法としては、充填剤を白色系
のものに限定した上で、顔料で着色した未加硫ゴムを作
製し、加硫することにより行う方法が一般的に用いられ
ている。また、SBR、ブタジエンゴム、天然ゴムなどの
油に対して膨潤し易いゴムの加硫成形品に油性染料を塗
布し、加硫成形品の表層付近に染料を浸透させ、着色す
る方法が提案されている(特開昭55−81136号公報)。
この方法は、先の方法とは異なり、白色系のゴム加硫成
形品を成形しておけば、後から着色可能であり、ゴム混
練の工程が非常に簡単になるという利点がみられる反
面、着色可能なゴム材質が限定されるという欠点を有
し、特に耐油性にすぐれたゴムに対しては適用できない
という問題がある。
のものに限定した上で、顔料で着色した未加硫ゴムを作
製し、加硫することにより行う方法が一般的に用いられ
ている。また、SBR、ブタジエンゴム、天然ゴムなどの
油に対して膨潤し易いゴムの加硫成形品に油性染料を塗
布し、加硫成形品の表層付近に染料を浸透させ、着色す
る方法が提案されている(特開昭55−81136号公報)。
この方法は、先の方法とは異なり、白色系のゴム加硫成
形品を成形しておけば、後から着色可能であり、ゴム混
練の工程が非常に簡単になるという利点がみられる反
面、着色可能なゴム材質が限定されるという欠点を有
し、特に耐油性にすぐれたゴムに対しては適用できない
という問題がある。
また、ゴムの加硫成形品の着色目的は、美観やファッ
ション性が重要視される以外は、ゴム部品を所定の取付
部位に組み込むために識別の必要がある場合も多く、こ
の場合には色の種類の多いことが望まれる反面、着色の
耐久性を要求しない場合が殆んどである。
ション性が重要視される以外は、ゴム部品を所定の取付
部位に組み込むために識別の必要がある場合も多く、こ
の場合には色の種類の多いことが望まれる反面、着色の
耐久性を要求しない場合が殆んどである。
本発明の目的は、識別などの目的で、ゴムの種類を問
わず加硫成形品に容易に着色可能なゴム加硫成形品の着
色方法を提供することにある。
わず加硫成形品に容易に着色可能なゴム加硫成形品の着
色方法を提供することにある。
かかる本発明の目的は、吸水性重合体を含有するゴム
の白色系加硫成形品を水溶性染料液中に浸漬し、着色さ
せる方法によって達成される。
の白色系加硫成形品を水溶性染料液中に浸漬し、着色さ
せる方法によって達成される。
ゴムとしては、ブチルゴム、クロロプレンゴム、エチ
レン・プロピレン系共重合ゴム、アクリルゴム、シリコ
ーンゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム、フッ素ゴム
などの任意の合成ゴムまたは天然ゴム、あるいこれらの
ブレンド体を用いることができる。
レン・プロピレン系共重合ゴム、アクリルゴム、シリコ
ーンゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム、フッ素ゴム
などの任意の合成ゴムまたは天然ゴム、あるいこれらの
ブレンド体を用いることができる。
これらのゴムに含有せしめる吸水性重合体としては、
アクリル酸−ビニルアルコール共重合体、アクリル酸−
ナトリウム共重合体、アクリル酸ナトリウム−アクリル
アミド共重合体、エチレン−ビニルエステル−アクリル
酸エステル共重合体のけん化物、アクリル酸−アクリル
酸塩共重合体の架橋物、でん粉−アクリル酸グラフト共
重合体のアルカリ金属塩架橋物、ポリビニルアルコール
−無水マレイン酸付加物のアルカリ金属塩、水膨潤性ウ
レタン樹脂、カルボキシメチルセルロース、ポリビニル
アルコール、ポリエチレングリコールなどであって、一
般に用いられるゴムと相溶性のあるものが選択されて用
いられる。
アクリル酸−ビニルアルコール共重合体、アクリル酸−
ナトリウム共重合体、アクリル酸ナトリウム−アクリル
アミド共重合体、エチレン−ビニルエステル−アクリル
酸エステル共重合体のけん化物、アクリル酸−アクリル
酸塩共重合体の架橋物、でん粉−アクリル酸グラフト共
重合体のアルカリ金属塩架橋物、ポリビニルアルコール
−無水マレイン酸付加物のアルカリ金属塩、水膨潤性ウ
レタン樹脂、カルボキシメチルセルロース、ポリビニル
アルコール、ポリエチレングリコールなどであって、一
般に用いられるゴムと相溶性のあるものが選択されて用
いられる。
これらの吸水性重合体は、ゴム本来の特性が実質的に
失われない範囲内、具体的にはゴム100重量部当り約5
〜50重量部、好ましくは約5〜20重量部の範囲内で一般
に用いられ、白色系充填剤などゴムの他の各種配合剤と
共にオープンロール、ニーダ、バンバリミキサ、インタ
ミックスなどで混練してゴム配合物を形成せしめ、加硫
成形に供せられる。加硫成形は、プレス、オーブンなど
により行われる。
失われない範囲内、具体的にはゴム100重量部当り約5
〜50重量部、好ましくは約5〜20重量部の範囲内で一般
に用いられ、白色系充填剤などゴムの他の各種配合剤と
共にオープンロール、ニーダ、バンバリミキサ、インタ
ミックスなどで混練してゴム配合物を形成せしめ、加硫
成形に供せられる。加硫成形は、プレス、オーブンなど
により行われる。
このようにして得られる吸水性重合体を含有するゴム
の加硫成形品は、水溶性染料液中に浸漬させることによ
り着色される。
の加硫成形品は、水溶性染料液中に浸漬させることによ
り着色される。
水溶性染料としては、吸水性重合体がイオン性の場合
には、イオン性(特に塩基性)のものは使用せず、例え
ばコンゴーレッド、アントラゾール0、アリザリンレッ
ドSなどが用いられ、また吸水性重合体が非イオン性の
場合には、その種類を問わず用いられ、例えばメチレン
ブルー、オレンジIIなどが使用可能である。
には、イオン性(特に塩基性)のものは使用せず、例え
ばコンゴーレッド、アントラゾール0、アリザリンレッ
ドSなどが用いられ、また吸水性重合体が非イオン性の
場合には、その種類を問わず用いられ、例えばメチレン
ブルー、オレンジIIなどが使用可能である。
このような水溶性染料液、一般には水溶液中への加硫
成形品の浸漬は、室温条件下では約12〜100時間程度行
われる。染料液は、着色する程度に応じて適宜希釈して
用いられ、上記浸漬時間も加硫成形品の大きさ、厚さな
どによって決められ、成形品深部迄着色させるのに長時
間かかり、場合によっては100時間をこえて浸漬する必
要がある。
成形品の浸漬は、室温条件下では約12〜100時間程度行
われる。染料液は、着色する程度に応じて適宜希釈して
用いられ、上記浸漬時間も加硫成形品の大きさ、厚さな
どによって決められ、成形品深部迄着色させるのに長時
間かかり、場合によっては100時間をこえて浸漬する必
要がある。
浸漬後は乾燥が行われ、乾燥は風乾でもよいが、オー
ブン中などでゴム材料が劣化しない温度条件下、例えば
約50〜60℃に加熱することで水分の除去を促進すること
ができる。このような条件下での乾燥は、一般に数時間
乃至数10時間行われる。
ブン中などでゴム材料が劣化しない温度条件下、例えば
約50〜60℃に加熱することで水分の除去を促進すること
ができる。このような条件下での乾燥は、一般に数時間
乃至数10時間行われる。
本発明方法によれば、ゴムの白色系加硫成形品中に吸
水性重合体を含有せしめることにより、ゴムの種類を問
わず加硫成形後の着色が可能であり、着色による識別機
能を十分に付与させることができる。
水性重合体を含有せしめることにより、ゴムの種類を問
わず加硫成形後の着色が可能であり、着色による識別機
能を十分に付与させることができる。
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例 SBR 100重量部 酸化亜鉛 5 ステアリン酸 1 ハードクレー 60 湿式シリカ 30 アクリル酸ナトリウム共重合体 50 2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン2 テトラメチレンチウラムジスルフィド 2 イオウ 1 ナフテン油 10 上記配合物をオープンロールで混練し、この未加硫ゴ
ム生地を160℃で10分間プレス加硫した。
ム生地を160℃で10分間プレス加硫した。
得られたプレス加硫シートを、室温下に水溶性染料
(住友化学製品スミノールファーストレッドG)中に24
時間浸漬し、着色したシートを取り出し60℃で3時間乾
燥させた。
(住友化学製品スミノールファーストレッドG)中に24
時間浸漬し、着色したシートを取り出し60℃で3時間乾
燥させた。
Claims (1)
- 【請求項1】吸水性重合体を含有するゴムの白色系加硫
成形品を、水溶性染料液中に浸漬することを特徴とする
ゴム加硫成形品の着色方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2183996A JP2979426B2 (ja) | 1990-07-13 | 1990-07-13 | ゴム加硫成形品の着色方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2183996A JP2979426B2 (ja) | 1990-07-13 | 1990-07-13 | ゴム加硫成形品の着色方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0472335A JPH0472335A (ja) | 1992-03-06 |
JP2979426B2 true JP2979426B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=16145500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2183996A Expired - Lifetime JP2979426B2 (ja) | 1990-07-13 | 1990-07-13 | ゴム加硫成形品の着色方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2979426B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2209466A1 (en) * | 1995-05-23 | 1998-05-29 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Tires with dyed indicia |
-
1990
- 1990-07-13 JP JP2183996A patent/JP2979426B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0472335A (ja) | 1992-03-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3517246B2 (ja) | 軟質ニトリルゴムの調合物 | |
CN102675662B (zh) | 弹性体组合物和其制造方法、及使用该弹性体组合物的充气轮胎 | |
KR102266104B1 (ko) | 장갑, 딥 성형용 조성물 및 장갑의 제조 방법 | |
US5670263A (en) | Treatment of rubber articles | |
CN102725342A (zh) | 不使用硫化促进剂和硫的弹性体橡胶和橡胶产品 | |
CA1330843C (en) | Elastomeric composition having increased ozone resistance | |
JP2013213215A (ja) | 加硫促進剤及び硫黄を用いないエラストマーゴム及びエラストマーゴム製品 | |
WO2015129871A1 (ja) | 手袋及び手袋用組成物 | |
JP2979426B2 (ja) | ゴム加硫成形品の着色方法 | |
EP0568331B1 (en) | Thread wound golf ball | |
CN101189291A (zh) | 用于硫化胶乳配合物的组合物和方法 | |
JP4350831B2 (ja) | 手袋 | |
JP2700821B2 (ja) | エチレン―アクリルゴム組成物 | |
US4455265A (en) | Stabilizer for low ammonia natural rubber latex compounds | |
KR101126633B1 (ko) | 심선 피복재용 조성물 | |
JP2006213820A (ja) | ゴム製品 | |
JPH11140316A (ja) | 水膨張性シリコーンゴム組成物 | |
JP3804413B2 (ja) | エチレン・プロピレン系共重合ゴム組成物 | |
JP2001354806A (ja) | ゴム組成物 | |
KR102558201B1 (ko) | 라텍스 조성물 및 그 성형체 및 해당 성형체의 제조 방법 | |
JPS61185548A (ja) | 加硫プラダ−用ゴム組成物 | |
CN111286146A (zh) | 一种热塑性弹性体手套的生产工艺方法 | |
JP2002309043A (ja) | ゴムラテックス組成物およびそれを用いた手袋 | |
JP2002105721A (ja) | 手袋とその製造方法 | |
KR100505557B1 (ko) | 약병마개 제조용 고무 조성물 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080917 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100917 Year of fee payment: 11 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |