JP2976883B2 - 流体加熱機の台数制御システムにおける起動制御方法 - Google Patents

流体加熱機の台数制御システムにおける起動制御方法

Info

Publication number
JP2976883B2
JP2976883B2 JP8103186A JP10318696A JP2976883B2 JP 2976883 B2 JP2976883 B2 JP 2976883B2 JP 8103186 A JP8103186 A JP 8103186A JP 10318696 A JP10318696 A JP 10318696A JP 2976883 B2 JP2976883 B2 JP 2976883B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
temperature
heaters
permitted
toset
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8103186A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09264605A (ja
Inventor
義信 平木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miura Co Ltd
Original Assignee
Miura Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miura Co Ltd filed Critical Miura Co Ltd
Priority to JP8103186A priority Critical patent/JP2976883B2/ja
Publication of JPH09264605A publication Critical patent/JPH09264605A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2976883B2 publication Critical patent/JP2976883B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流体加熱機を複
数台設置し、負荷の状況に応じてこれらの流体加熱機の
運転台数を自動的に制御する台数制御システムに関する
ものである。この発明における流体加熱機とは、温水ボ
イラ,熱媒ボイラ,熱交換器,吸収式冷凍機等のような
流体の加熱を行なう装置を指す。
【0002】
【従来の技術】流体加熱機、例えば温水ボイラの台数制
御システムは、周知のように、温水ボイラを並列に複数
台設置し、この温水ボイラの運転台数を負荷の状況に応
じて自動的に制御するようにしたものである。この温水
ボイラの台数制御システムは、大容量の温水ボイラを1
台設置するのと比較して、各温水ボイラを高効率で運転
することができるので省エネルギーに顕著な効果がある
とともに、負荷の変動に対して応答性が優れているとい
う長所を有する。しかしながら、前記の台数制御システ
ムにおいては、システムの起動時、戻り温度が負荷の状
況に応じて変化するまでの時間遅れ、あるいは循環流量
の変化、缶内温度の上昇度等の影響により、出湯温度が
設定値に対してオーバーシュート現象を生じたり、逆に
熱量不足で出湯温度が設定値に達するのにかなり長い時
間を要するなどの不具合が生じることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、温水ボイラ等の流体加熱機の台数制御シ
ステムにおいて、システムの起動時、負荷要求に対する
台数設定を容易かつ適正に行えるようにし、更に、起動
時における負荷応答性を高めることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述の課題
を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発
明は、複数の流体加熱機を並列に設置し、これらの流体
加熱機と負荷とを流体供給経路および流体戻り経路で接
続し、前記流体加熱機の運転台数を前記負荷の状況に応
じて制御する流体加熱機の台数制御システムにおいて、
この台数制御システムの起動時に、前記各流体加熱機の
出口部における流体温度TB のうちの最高値TB max に
基づいて、下式によって運転許可台数Noを算出し、こ
の時の流体供給経路における流体温度Toが、流体供給
経路における流体の設定温度Toset を含む所定の温度
範囲ΔTの下限値以上の場合には、この運転許可台数N
o分だけ前記流体加熱機へ運転許可信号を出力し、前記
流体温度Toが前記温度範囲ΔTの下限値以下であり、
かつ運転許可台数Noが流体加熱器の全台数より少ない
場合には、この運転許可台数Noより所定台数多い運転
許可台数No’分だけ前記流体加熱機へ運転許可信号を
出力することを特徴としている。 No=M×(Toset −Ti)/(TB max −Ti) M : 流体加熱機1の全台数 Toset : 流体供給経路3における流体の設定温度 Ti : 流体戻り経路4における流体の戻り温度
【0005】
【発明の実施の形態】この発明は、温水ボイラ,熱媒ボ
イラ,熱交換器,吸収式冷凍機等の流体加熱機を複数台
設置し、負荷の状況に応じてこれらの流体加熱機の運転
台数を自動的に制御する台数制御システムにおいて実施
される。ここで、前記複数の流体加熱機は、並列に設置
されており、これらの流体加熱機と負荷との間は、流体
供給経路および流体戻り経路で接続してある。
【0006】台数制御システムは、前記のように負荷の
状況に応じてこれらの流体加熱機の運転台数を自動的に
制御するもので、この発明の台数制御システムにおいて
は、この台数制御システムの起動時に運転許可台数No
を算出する。更に、台数制御システムは、流体供給経路
における流体温度Toが、流体供給経路における流体の
設定温度Toset を含む所定の温度範囲ΔTの下限値と
の比較を行なう。この温度範囲ΔTは、前記設定温度T
oset を含むように設定したものであるが、この温度範
囲ΔTの上限値、或は下限値を前記流体の設定温度To
set と一致させ、前記設定温度Toset の一方側に設定
したものでもよい。この温度範囲ΔTは、台数制御シス
テムが流体供給経路における流体を前記設定温度Tose
t に制御するための制御範囲としても利用できるもので
ある。
【0007】前記流体温度Toが、前記温度範囲ΔTの
下限値以上の場合には、この運転許可台数No分だけ前
記流体加熱機へ運転許可信号を出力し、各流体加熱機の
運転を行なう。一方、前記流体温度Toが、前記流体温
度Toが前記温度範囲ΔTの下限値以下であり、かつ運
転許可台数Noが流体加熱器の全台数より少ない場合に
は、この運転許可台数Noより所定台数多い運転許可台
数No’分だけ前記流体加熱機へ運転許可信号を出力す
る。即ち、前記台数システムの起動時に、流体供給経路
中の流体温度Toが前記温度範囲ΔTの下限値以下の場
合には、運転許可台数を多くして前記設定温度Toset
までの昇温時間を短縮するものである。
【0008】ここで、運転許可台数Noより所定台数多
い運転許可台数No’分とする場合には、この上限は流
体加熱器の全台数よりも少ない台数である。また、運転
許可台数Noを増加する際には、一定の台数(例えば、
1台)を増加させる他、前記流体加熱器の全缶数とこの
運転許可台数Noの平均値を使用する場合を含む。
【0009】即ち、この発明は、台数制御システムの起
動時において運転許可台数Noを算出し、流体供給経路
における流体温度Toが、前記設定温度Toset を含む
所定の温度範囲ΔTの下限値以上であれば、この運転許
可台数No分だけ流体加熱機へ運転許可信号を出力し、
前記流体温度Toが温度範囲ΔTの下限値以下であり、
かつ運転許可台数Noが流体加熱器の全台数より少ない
場合には、この運転許可台数Noより所定台数多い運転
許可台数No’分だけ前記流体加熱機へ運転許可信号を
出力する構成により、負荷要求に対する台数設定(配
分)を容易かつ適正に行うとともに、負荷応答性を高め
ることができる。
【0010】更に、この発明は、前述の運転許可台数N
oの算出を、前記各流体加熱機の出口部における流体温
度TB のうちの最高値TB max に基づいて、下式によっ
て行なうものである。 No=M×(Toset −Ti)/(TB max −Ti) M : 流体加熱機の全台数 Toset : 流体供給経路における流体の設定温度 Ti : 流体戻り経路における流体の戻り温度 この式から求められた運転許可台数Noは、流体供給経
路における流体の設定温度Toset および流体戻り経路
における流体の戻り温度Tiに見合う運転許可台数No
であり、流体供給経路における流体温度が設定温度に近
づくにつれ小さな値となり、効率のよい台数となるよう
になっている。ここで、前記最高値TB max は、前記各
流体加熱機の出口部における実際の流体温度をそれぞれ
検出してその中の最高値を用いる他、流体加熱機の出口
部において供給可能な温度の最高値を用いる場合を含
む。この供給可能な温度の最高値とは、流体加熱器によ
って加熱し得る流体の最高温度のことである。
【0011】
【実施例】以下、この発明に係る流体加熱機の台数制御
システムにおける起動制御方法の好ましい実施例につい
て説明する。ここで、図1は、この発明に係る起動制御
方法の処理手順の一実施例を示すフローチャート図,図
2は、この発明を適用する流体加熱機の台数制御システ
ムの構成例を示す説明図,図3は、この発明に係る起動
制御方法における流体の温度変化を示す説明図である。
まず、この発明を適用する流体加熱機の台数制御システ
ムの構成の一例について図2を参照しながら説明する。
図2において、流体加熱機1を複数台、並列に設置し、
これらの流体加熱機1と負荷2とを流体供給経路3およ
び流体戻り経路4で接続し、前記流体加熱機1の運転台
数を前記負荷2の状況に応じて制御するようにしてい
る。前記流体加熱機1としては、温水ボイラ、熱媒ボイ
ラ、熱交換器、吸収式冷凍機等が適用される。前記流体
戻り経路4には循環ポンプ5が挿入されている。この循
環ポンプ5は、前記流体供給経路3に挿入するようにし
てもよい。前記流体供給経路3には、流体の供給温度T
oを検出するための第1温度検出器6が設けられてい
る。また、前記流体戻り経路4には、流体の戻り温度T
iを検出するための第2温度検出器7が設けられてい
る。これらの温度検出器6,7からの信号に基づいて、
前記流体加熱機1の運転台数を制御装置8により予め設
定した制御手順に従って制御するようにしている。前記
流体加熱機1には予め優先順位がそれぞれ設定されてあ
り、この優先順位に従って各流体加熱機1の運転が制御
される。前記優先順位は、各流体加熱機1の稼動時間が
平均化されるように、適宜、ローテーションを行うよう
にしている。
【0012】さて、以下では、前記流体加熱機の台数制
御システムにこの発明の起動制御方法を適用した例を、
図1を参照しながら説明する。前記の台数制御システム
において、システムの起動時には、前記流体加熱機1の
運転許可台数Noを算出する(ステップS1)。ここ
で、運転許可台数Noの算出は、前記流体加熱機1の出
口部における流体温度TB の最高値TB max に基づい
て、下式により制御装置8が行なう。尚、この運転許可
台数Noは、小数点以下は切り捨てた値を用いる。 No=M×(Toset −Ti)/(TB max −Ti) M : 流体加熱機1の全台数 Toset : 流体供給経路3における流体の設定温度 Ti : 流体戻り経路4における流体の戻り温度 更に、制御装置8は、流体供給経路3における流体温度
Toと、流体供給経路3における流体の設定温度Tose
t を含む所定の温度範囲ΔTの下限値とを比較する(ス
テップS2)。この所定の温度範囲ΔTは、前記設定温
度Toset を含むように設定したものであるが、この温
度範囲ΔTの上限値、或は下限値を前記流体の設定温度
Toset と一致させ、前記設定温度Toset の一方側に
設定したものでもよい。この温度範囲ΔTは、後述する
ように制御装置8が流体供給経路3における流体の温度
を前記設定温度Toset に制御するための制御範囲とし
て利用する。
【0013】そして、前記流体温度Toが、前記温度範
囲ΔTの下限値以上であれば、この運転許可台数No分
だけ前記流体加熱機1へ運転許可信号を出力し、その運
転許可台数No台の流体加熱機1の運転を可能とする。
運転許可信号を受けたNo台の流体加熱機1からは、前
記の最高値TB max まで加熱された流体が流出してお
り、残りのM−No台からは流体戻り経路4を通して戻
ってきた流体が戻り温度Tiのまま流体加熱機1より流
出しているので、システム全体の熱バランスに基づいて
上式より運転許可台数Noを求めることができる。前記
の式から求められた運転許可台数Noは、流体供給経路
3における流体温度が設定温度Toset に近づくにつれ
て小さな値となり、効率のよい台数となるようになって
いる。ここで、運転許可信号を受けた流体加熱機1の実
際のON−OFFは各流体加熱機1に設定された設定値
に従う。即ち、流体加熱器1内部の流体温度TB が設定
温度TB set に達したとき流体の加熱を停止し、流体温
度TB が前記設定温度TB set よりディファレンシャル
値ΔTB 分だけ下降したとき流体の加熱を開始する。従
って、上述の流体加熱機1の出口部における流体温度T
B の最高値TBmax は、前記設定温度TB set に略相当
する。また、前記流体温度TB の最高値TB maxは、こ
の実施例のように、流体加熱器1が、内部で加熱した流
体を直接供給するものの場合には、前記流体供給経路3
における設定温度Toset の最大値に略相当するが、流
体加熱器1の内部で加熱した流体を熱交換器を介して熱
のみを供給するものである場合には、前記流体供給経路
3における設定温度Toset の最大値よりも若干高い値
となる。
【0014】一方、前記流体温度Toが、前記温度範囲
ΔTの下限値以下であり、かつ運転許可台数Noが流体
加熱器1の全台数より少ない場合には、この運転許可台
数Noより所定台数多い運転許可台数No’分だけ流体
加熱機1へ運転許可信号を出力する(ステップS3)。
即ち、前記台数システムの起動時に、流体供給経路中の
流体温度Toが前記温度範囲ΔTの下限値以下の比較的
低温の場合には、流体加熱器1の運転許可台数を多くし
て前記設定温度Toset までの昇温時間を短縮する。こ
の場合の運転許可台数No’は、前述の場合の運転許可
台数Noより1台多いものとしてある。これは、前述の
式で求めた運転許可台数Noがこの実施例のシステムに
おける最適台数であり、この運転許可台数Noからの増
加分は、起動時の応答性を良くするための増加台数であ
るためと、運転許可信号を受けた流体加熱器1がオーバ
ーシュートを起した場合の影響を勘案して、最少増缶数
の1缶としている。
【0015】上述の構成においての流体温度Toの変化
を図3を参照しながら説明する。システム起動後は、前
述の式によって運転許可台数Noが求められ、運転許可
信号を受けた流体加熱機1は、流体加熱機1に設定され
た設定値に従って運転を行ない、流体温度は、時間の経
過とともに上昇していく。ここで、運転許可台数を式に
よって算出される台数Noのままとすると、この台数
は、流体供給経路3における流体温度が設定温度Tose
t に近づくにつれて少なくなるため、図3に二点鎖線で
示すように、途中から温度の上昇が緩慢になる。そこ
で、流体温度Toが、前記温度範囲ΔTの下限値以下で
あり、かつ運転許可台数Noが流体加熱器1の全台数よ
り少ない場合には、この運転許可台数Noより所定台数
多い運転許可台数No’分だけ流体加熱機1へ運転許可
信号を出力することにより、図3に実線で示すように、
温度の上昇を維持でき、目的とする設定温度Toset ま
で短時間で到達する。
【0016】従って、上述の構成によれば、システムの
起動時、負荷要求に対する台数設定(配分)を容易かつ
適正に行うことができ、戻り温度が負荷の状況に応じて
変化するまでの時間遅れ、あるいは循環流量の変化、缶
内温度の上昇度等の影響を最小限に抑えることができ
る。更に、流体温度Toが前記温度範囲ΔTの下限値以
下の場合には、流体加熱器1の運転許可台数を多くして
システムの起動時に負荷に対する応答性を高めることが
できる。従って、供給温度が設定値に対してオーバーシ
ュート現象を生じたり、逆に熱量不足で供給温度が設定
値に達するのにかなり長い時間を要するなどの不具合を
確実に防止することができる。
【0017】システム起動後、熱量の供給が定常状態に
なれば、例えば、次のようにして流体加熱機1の運転台
数を制御する。即ち、流体供給経路3における流体の供
給温度Toに基づいて、この供給温度Toが予め設定し
た範囲内にあるとき現在の運転許可台数Noを維持し、
前記供給温度Toが予め設定した範囲を下回るとき運転
許可台数Noを1台増やし、前記供給温度Toが予め設
定した範囲を越えるとき運転許可台数Noを1台減らす
ように制御する。これらの運転許可台数Noの増減の判
定は所定の時間毎(例えば10秒毎)に行う。また、こ
のときの予め設定した範囲とは、例えば、前述の温度範
囲ΔTとする。この温度範囲ΔTは、前述したように、
流体供給経路3における流体の設定温度Toset を前記
温度範囲ΔTに含むように設定したものである。例え
ば、前記設定温度Toset の上下に均等に範囲を設定す
るならば、その範囲の上限温度をToset +ΔT/2,
下限温度をToset −ΔT/2とすればよく、前記設定
温度Toset を上限値として範囲を設定するならば、そ
の範囲の下限値はToset −ΔT/2である。そして、
この温度範囲ΔT内に供給温度Toの値があるときは、
現在の運転許可台数を維持することにより、流体加熱機
1の無駄な発停を防止して、供給温度Toの安定化を図
ることができる。
【0018】尚、上述の運転許可台数Noは、予め設定
した時間(例えば2分間)だけ維持するように制御する
こともできるが、その他、流体の戻り温度Tiの変化に
応じて適宜、増減するように制御することもできる。即
ち、所定の時間(例えば10秒)毎に、前記の式に従い
運転許可台数Noを更新し、その更新値を用いるように
することもできる。
【0019】また、この実施例において、起動時に流体
温度Toと流体の戻り温度Tiとの差を監視し、この差
が一定以上になるまでは一定の台数分の運転許可信号を
流体加熱器1に出力するように構成してもよい。即ち、
このシステムにおいて、冷態起動時のように流体温度T
oが極めて低く前記戻り温度Tiとの差があまり無い場
合には、無条件に一定の台数分(例えば全台数)の運転
許可信号を流体加熱器1に出力するように構成し、短時
間で流体温度を上昇させるようにしてもよい。尚、この
制御は、起動直後の僅かな間だけにとどめ、後は上述の
制御を行なうことにより、オーバーシュート等の不具合
を防止する。また、起動時の流体温度Toと流体の戻り
温度Tiとの差が一定以上となった場合、或は、起動時
において流体温度Toが一定以上の値の場合には、前述
の通りに、前記の最高値TB max に基づいた制御を行な
う。
【0020】上述の流体供給経路3における流体の供給
温度Toは、第1温度検出器6で測定した値を用いても
よいが、その他に、各流体加熱機1の出口部における流
体の出口温度の平均値To’を用いるようにしてもよ
い。
【0021】
【発明の効果】この発明は、以上のような構成であり、
台数制御システムの起動時に運転許可台数Noを算出
し、このときの流体供給経路における流体温度Toが、
前記設定温度Toset を含む所定の温度範囲ΔTの下限
値以下であり、かつ運転許可台数Noが流体加熱器の全
台数より少ない場合には、この運転許可台数Noより所
定台数多い運転許可台数No’分だけ前記流体加熱機へ
運転許可信号を出力する構成により、設定温度Toset
までの到達時間を短縮し、負荷応答性を高めることがで
きる。
【0022】更に、各流体加熱機の出口部における流体
温度TB の最高値TB max に基づいて、所定の式より流
体供給経路における流体の設定温度Toset および流体
戻り経路における流体の戻り温度Tiに見合う運転許可
台数Noを算出し、この運転許可台数No分だけ前記流
体加熱機へ運転許可信号を出力するものであるため、負
荷要求に対する台数設定(配分)を容易かつ適正に行う
ことができる。
【0023】従って、この発明によれば、流体供給経路
における流体温度の変動や、戻り温度が負荷の状況に応
じて変化するまでの時間遅れ、あるいは循環流量の変
化、缶内温度の上昇度等の影響を最小限に抑えることが
でき、供給温度が設定値に対してオーバーシュート現象
を生じたり、逆に熱量不足で供給温度が設定値に達する
のにかなり長い時間を要するなどの不具合を確実に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る起動制御方法の処理手順の一実
施例を示すフローチャート図である。
【図2】この発明を適用する流体加熱機の台数制御シス
テムの構成例を示す説明図である。
【図3】この発明に係る起動制御方法における流体の温
度変化を示す説明図である。
【符号の説明】
1 流体加熱機 2 負荷 3 流体供給経路 4 流体戻り経路 5 循環ポンプ 6 第1温度検出器 7 第2温度検出器 8 制御装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の流体加熱機1を並列に設置し、こ
    れらの流体加熱機1と負荷2とを流体供給経路3および
    流体戻り経路4で接続し、前記流体加熱機1の運転台数
    を前記負荷2の状況に応じて制御する流体加熱機の台数
    制御システムにおいて、この台数制御システムの起動時
    に、前記各流体加熱機1の出口部における流体温度TB
    のうちの最高値TB max に基づいて、下式によって運転
    許可台数Noを算出し、この時の流体供給経路3におけ
    る流体温度Toが、流体供給経路3における流体の設定
    温度Toset を含む所定の温度範囲ΔTの下限値以上の
    場合には、この運転許可台数No分だけ前記流体加熱機
    1へ運転許可信号を出力し、前記流体温度Toが前記温
    度範囲ΔTの下限値以下であり、かつ運転許可台数No
    が流体加熱器1の全台数より少ない場合には、この運転
    許可台数Noより所定台数多い運転許可台数No’分だ
    け前記流体加熱機1へ運転許可信号を出力することを特
    徴とする流体加熱機の台数制御システムにおける起動制
    御方法。No=M×(Toset −Ti)/(TB max −Ti) M : 流体加熱機1の全台数 Toset : 流体供給経路3における流体の設定温度 Ti : 流体戻り経路4における流体の戻り温度
JP8103186A 1996-03-28 1996-03-28 流体加熱機の台数制御システムにおける起動制御方法 Expired - Fee Related JP2976883B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8103186A JP2976883B2 (ja) 1996-03-28 1996-03-28 流体加熱機の台数制御システムにおける起動制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8103186A JP2976883B2 (ja) 1996-03-28 1996-03-28 流体加熱機の台数制御システムにおける起動制御方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03578999A Division JP3171181B2 (ja) 1999-02-15 1999-02-15 流体加熱機の台数制御システムにおける制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09264605A JPH09264605A (ja) 1997-10-07
JP2976883B2 true JP2976883B2 (ja) 1999-11-10

Family

ID=14347494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8103186A Expired - Fee Related JP2976883B2 (ja) 1996-03-28 1996-03-28 流体加熱機の台数制御システムにおける起動制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2976883B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103197547A (zh) * 2013-02-28 2013-07-10 哈尔滨工业大学 一种粒子群寻优的调峰炉热力站供热负荷优化调度方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09264605A (ja) 1997-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2998573B2 (ja) 流体加熱機の台数制御方法
US9810449B2 (en) Methods and apparatus for heating air with hot water
EP2508806B1 (en) Heat pump system and heat pump unit controlling method
US5839655A (en) Hot-water heating system
JP6939190B2 (ja) 暖房給湯装置
JP2007085663A (ja) ヒートポンプ給湯機
JP2976883B2 (ja) 流体加熱機の台数制御システムにおける起動制御方法
JP2006329460A (ja) 温水暖房装置
JP3171181B2 (ja) 流体加熱機の台数制御システムにおける制御方法
JPH0882444A (ja) 流体加熱機の台数制御システムにおける起動制御方法
JP3078712B2 (ja) 流体加熱機の台数制御システムにおける起動制御方法
JP2760293B2 (ja) 流体加熱機の台数制御方法
JP2827923B2 (ja) 流体加熱機の台数制御システムにおける温度検出器故障時のバックアップ制御方法
JP3960229B2 (ja) 温水暖房装置
JP3814895B2 (ja) 流体加熱機の台数制御方法
JPH08233204A (ja) 流体加熱機の自動台数制御方法
JP3144725B2 (ja) 循環保温式給湯装置
JP3034423B2 (ja) 電気温水器
JP3277104B2 (ja) 給水装置
JP2002130834A (ja) 太陽熱利用給湯装置
JPH09269104A (ja) 流体加熱機の台数制御システム
JP2001248897A (ja) ふろ循環装置
JPH109670A (ja) 一缶二水路給湯器
JPH11125462A (ja) 1缶2回路式熱源装置
JP3777001B2 (ja) 一缶二水路式燃焼装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees