JP2976725B2 - 待機システムにおける資源管理方式 - Google Patents

待機システムにおける資源管理方式

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JP2976725B2
JP2976725B2 JP4277926A JP27792692A JP2976725B2 JP 2976725 B2 JP2976725 B2 JP 2976725B2 JP 4277926 A JP4277926 A JP 4277926A JP 27792692 A JP27792692 A JP 27792692A JP 2976725 B2 JP2976725 B2 JP 2976725B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、或るプロセスが実行中
の全ての業務を他のプロセスが引き継ぎ、更に新規発生
業務を前記他のプロセスが実行することを可能にした待
機システムにおける資源管理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】同一業務を実行可能な複数のプロセスが
存在し、同時には1つのプロセスのみが複数の業務を行
い、或る時点で、他のプロセスがその実行中の全ての業
務を引き継ぎ、更に新規に発生した業務を実行する待機
システム(スタンバイシステム)においては、従来、全
業務でローカルに管理している論理資源(例えば磁気デ
ィスク記録媒体)を一旦全て復元した後、引き継ぎ業務
の実行を開始し、更に新規に発生した業務の実行を開始
するようにしていた。
【0003】ここで、論理資源を一旦全て復元した後、
新規に発生した業務の実行を開始するようにしたのは、
新規業務に対し割り当てるべき論理資源は、他のプロセ
スで実行中であった業務が使用していた論理資源と重複
してはいけないため、先ず全業務の論理資源を復元して
論理資源のうちどの範囲が新規業務に対し割り当て可能
であるかを特定する必要があったためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来は、プ
ロセスを切り換えた場合、全業務の論理資源を一旦復元
した後、引き継ぎ業務の実行を開始するようにしていた
ため、引き継ぎ業務の中に迅速に実行しなければならな
い業務があっても全業務の論理資源の復元が完了するま
でその業務を実行することができないという問題点があ
った。
【0005】また、ローカルな論理資源を必要とする新
規業務は、引き継ぎ業務の全論理資源の復元が終了する
まで実行が保留されるため、迅速に新規業務を開始する
ことができないという問題点もあった。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みて為された
ものであり、その第1の目的は、引き継ぎ業務を迅速に
実行し得るようにすることにある。
【0007】また本発明の第2の目的は、プロセス切り
換え後に新規業務を速やかに実行することができるよう
にすることにある。
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】 本発明は 上記第1及び
2の目的を達成するために、プロセスで実行中の全ての
業務を別のプロセスに引き継がせ、更に新規発生業務を
その別のプロセスに実行させることが可能な待機システ
ムにおける資源管理方式において、論理資源の各領域の
占有状態を各領域と1対1に対応するエントリで管理す
る業務実行中プロセス用論理資源管理テーブルおよび待
機中プロセス用論理資源管理テーブルと、業務毎に前記
業務実行中プロセス用論理資源管理テーブルの使用中の
エントリを記憶する業務毎使用エントリ記憶領域と、前
記業務実行中プロセス用論理資源管理テーブルのエント
リのうち先頭からどの部分まで使用されているかを示す
情報を保持する使用最大エントリ記憶領域と、プロセス
切り換え時、前記待機中プロセス用論理資源管理テーブ
ルのエントリのうち、先頭エントリから前記使用最大エ
ントリ記憶領域に保持された情報で特定されるエントリ
までのエントリを仮の占有状態とすると共に、その特定
されたエントリ以降のエントリを新たに割り当てる論理
資源用に非占有状態とする資源管理エントリ仮占有手段
と、切り換え先プロセスから要求された業務について使
用中であったエントリを前記業務毎使用エントリ記憶領
域を参照して決定し、該決定したエントリに対応する前
記待機中プロセス用論理資源管理テーブルのエントリを
該要求された業務による占有状態にして論理資源の復元
を行って当該業務の実行を可能にする使用中エントリ復
元手段とを備えている。
【0010】
【0011】
【作用】 本発明 の待機システムにおける資源管理方式に
おいては、業務毎使用エントリ記憶領域が、業務毎に業
務実行中プロセス用論理資源管理テーブルの使用中のエ
ントリを保持し、また使用最大エントリ記憶領域が、業
務実行中プロセス用論理資源管理テーブルのエントリの
うち先頭からどの部分まで使用されているかを示す情報
を保持しており、プロセス切り換え時には、資源管理エ
ントリ仮占有手段が、待機中プロセス用論理資源管理テ
ーブルのエントリのうち、先頭エントリから使用最大エ
ントリ記憶領域に保持された情報で特定されるエントリ
までのエントリを仮の占有状態とすると共に、その特定
されたエントリ以降のエントリを新たに割り当てる論理
資源用に非占有状態とし、次いで使用中エントリ復元手
段が、切り換え先プロセスから要求された業務について
使用中であったエントリを業務毎使用エントリ記憶領域
を参照して決定し、該決定したエントリに対応する待機
中プロセス用論理資源管理テーブルのエントリを該要求
された業務による占有状態にして論理資源の復元を行っ
て当該業務の実行を可能にする。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例の構成図であり、
同一業務を実行可能な複数のプロセス10a,10bが
存在し、通常はプロセス10aのみが複数の業務を行
い、或る時点で、他のプロセス10bがプロセス10a
で実行中であった全ての業務を引き継ぎ、更に新規に発
生した業務を実行する待機システムにおいて、資源管理
エントリ取得手段1と、資源管理エントリ解放手段2
と、資源管理エントリ仮占有手段3と、使用中エントリ
復元手段4と、使用最大エントリ随時更新手段5と、業
務実行中プロセス用の論理資源管理テーブル20と、待
機中プロセス用の論理資源管理テーブル30と、業務毎
使用エントリ記憶領域40と、使用最大エントリ記憶領
域50とを備えている。
【0014】ここで、論理資源管理テーブル20,30
は、管理の対象となる論理資源(本実施例では磁気ディ
スク媒体とする)の全領域を予め定められたサイズ(所
定のバイト数等)でN個に分割したとき、各分割領域に
1対1に対応するエントリ20−1〜20−N,30−
1〜30−Nの集合であり、各エントリには、対応する
論理資源の領域が占有状態か非占有状態か等を示す管理
情報が保持される。
【0015】また、業務毎使用エントリ記憶領域40
は、各業務毎にそれが使用している論理資源管理テーブ
ル20のエントリを記憶する領域である。
【0016】更に、使用最大エントリ記憶領域50は、
論理資源管理テーブル20のエントリのうち占有状態と
なっている最大のエントリ(先頭のエントリ20−1を
1番、最後のエントリ20−NをN番としたとき、占有
状態となっている最も番号の大きなエントリ)を保持す
る領域である。
【0017】以下、本実施例の動作を説明する。
【0018】プロセス10aが1つも業務を行っていな
い初期の状態においては、論理資源管理テーブル20の
全エントリには非占有状態(自由に使える状態)が記録
され、業務毎使用エントリ記憶領域40には何も有為な
情報はない。また、使用最大エントリ記憶領域50には
例えば0が保持されている。
【0019】プロセス10aが或る業務を開始するた
め、その業務で使用する論理資源の取得を要求すると、
資源管理エントリ取得手段1は図2に示す処理を開始す
る。
【0020】先ず、資源管理エントリ取得手段1は、そ
の業務に必要な論理資源の数をプロセス10aから取得
し(S1)、次に論理資源管理テーブル20を参照して
非占有状態を示すエントリを必要個数だけ確保し、その
内容を占有状態に書き換える(S2)。この場合、エン
トリは論理資源管理テーブル20の先頭に近いエントリ
から優先的に確保していく。従って、最初に業務Aにつ
いて3個の論理資源の要求があった場合、図1に示すよ
うに先頭の3個のエントリ20−1〜20−3が業務A
に対し確保される(aを付記してある)。
【0021】次に資源管理エントリ取得手段1は、使用
最大エントリ随時更新手段5を呼び出す(S3)。
【0022】呼び出された使用最大エントリ随時更新手
段5は、図3に示す処理を開始する。
【0023】先ず、論理資源管理テーブル20を参照し
て、現時点で占有状態になっている最大のエントリを取
得する(S11)。次に、この取得した最大エントリと
使用最大エントリ記憶領域50に記憶された最大エント
リとを比較し(S12)、一致するときは(S12でN
O)、処理を終了して制御を資源管理エントリ取得手段
1に戻し、不一致のときは(S12でYES)、使用最
大エントリ記憶領域50の内容を今回取得した現時点で
占有状態になっている最大のエントリに書き換え(S1
3)、制御を資源管理エントリ取得手段1に戻す。
【0024】従って、業務Aの場合、論理資源管理テー
ブル20から判明する最大エントリは20−3であり、
使用最大エントリ記憶領域50に記憶された最大エント
リ0と相違するので、使用最大エントリ記憶領域50の
内容が3に書き換えられることになる。
【0025】使用最大エントリ随時更新手段5から制御
が戻されると、資源管理エントリ取得手段1は、業務毎
使用エントリ記憶領域40に、論理資源管理テーブル2
0のエントリ20−1,20−2,20−3が業務Aで
使用中である旨を登録し(S4)、処理を終える。
【0026】以上で、プロセス10aからの要求に従っ
て業務Aに論理資源管理テーブル20のエントリ20−
1〜20−3で管理されている論理資源の領域が割り当
てられたことになる。
【0027】プロセス10aは新規に開始する他の業務
Bや実行中の業務で論理資源が必要となる毎に上述した
ように資源管理エントリ取得手段1に対し論理資源の取
得を要求することで各業務に必要な論理資源を取得す
る。そして、これら複数の業務A,Bを実行する。
【0028】またプロセス10aは、その実行中の業務
で論理資源が不要となった場合、その解放を資源管理エ
ントリ解放手段2に要求する。
【0029】この要求時、資源管理エントリ解放手段2
は図4に示す処理を開始する。
【0030】先ず、論理資源管理テーブル20中の、解
放を要求してきた業務のエントリの内容を占有状態から
非占有状態に書き換えることによりエントリを解放、す
なわち当該エントリに対応する論理資源を解放する(S
21)。
【0031】次に、業務毎使用エントリ記憶領域40の
内容を、当該業務から当該エントリが解放されたように
更新する(S22)。
【0032】そして最後に使用最大エントリ随時更新手
段5を呼び出す(S23)。
【0033】呼び出された使用最大エントリ随時更新手
段5は、資源管理エントリ取得手段1から呼び出された
場合と同様に図3に示す処理を行う。これによって、上
記解放により論理資源管理テーブル20における占有状
態となっている最大エントリに変更が生じた場合は、使
用最大エントリ記憶領域50の内容がそれに合致するよ
うに更新される。
【0034】次に、プロセスを切り換え、プロセス10
aで実行中の全ての業務をプロセス10bに引き継が
せ、更に新規発生業務をプロセス10bに実行させる際
の動作を説明する。
【0035】プロセス10aで実行中の全業務をプロセ
ス10bに移行する際、資源管理エントリ仮占有手段3
がシステムによって起動される。
【0036】起動された資源管理エントリ仮占有手段3
は、図5に示す処理を開始する。
【0037】先ず、論理資源管理テーブル30の全エン
トリ30−1〜30−Nの内容を仮の占有状態とする
(S31)。ここで、仮の占有状態とは、実際にそこを
使用中であった業務に対してはあたかも非占有状態と同
じように扱われ、他の業務に対しては占有状態と同じよ
うに扱われる状態をいう。なお、図1ではXの符号を付
してある。
【0038】次に資源管理エントリ仮占有手段3は、論
理資源管理テーブル30のエントリのうち、使用最大エ
ントリ記憶領域50に記憶された最大エントリより後ろ
の全エントリの状態を仮占有状態から非占有状態に変更
することにより、これらのエントリを解放する(S3
2)。これは、使用最大エントリ記憶領域50に記憶さ
れている最大エントリより後ろのエントリは明らかに非
占有状態であったからである。
【0039】以上のような資源管理エントリ仮占有手段
3による処理の後、制御がプロセス10bに移行する。
そして、以前実行中であった業務がそのまま継続すると
きに、所有している論理資源を再び確保するとき、プロ
セス10bから使用中エントリ復元手段4が呼び出され
る。
【0040】使用中エントリ復元手段4は呼び出される
と、図6に示す処理を開始する。
【0041】先ず、業務毎使用エントリ記憶領域40を
参照し、要求された業務で使用していたエントリを認識
する(S41)。
【0042】次に、この認識したエントリに対応する論
理資源管理テーブル30のエントリの内容を仮の占有状
態からその業務で占有されている状態に変更する(S4
2)。これで、論理資源が再びその業務に割り当てられ
たことになり、プロセス10bは論理資源の復元が行わ
れた業務の実行を直ちに開始する。
【0043】次に、制御移行前に実行中であった全業務
のエントリの状態が仮占有状態から占有状態に全て復元
されたか否かを、業務毎使用エントリ記憶領域40の内
容と論理資源管理テーブル30の内容とを突き合わせる
ことにより調査する(S43)。そして、全て復元され
ていなければ(S43でNO)、今回の処理を終了する
が、全て復元されていれば(S43でYES)、論理資
源管理テーブル30において未だ仮占有状態となってい
るエントリの内容を全て非占有状態に書き換える(S4
4)。これによって、最大エントリより前のエントリで
あって制御移行前に非占有状態であったエントリが元の
状態の非占有状態に戻される。
【0044】また、制御がプロセス10bに移行した
後、以前実行中であった業務とは別の新規業務が発生
し、プロセス10bがその業務を開始するため、その業
務で使用する論理資源の取得を要求すると、資源管理エ
ントリ取得手段1は図2に示した処理を開始する。
【0045】先ず、資源管理エントリ取得手段1は、そ
の業務に必要な論理資源の数をプロセス10bから取得
し(S1)、次に論理資源管理テーブル30を参照して
非占有状態を示すエントリを必要個数だけ確保し、その
内容を占有状態に書き換える(S2)。この場合もエン
トリは論理資源管理テーブル30の先頭に近いエントリ
から優先的に確保していく。また、仮占有状態のエント
リも非占有状態でないと判断する。従って、制御がプロ
セス10bに移行した後、直ちに新規業務にかかる論理
資源の取得が要求された場合、使用最大エントリ記憶領
域50に記憶されていた最大エントリより後ろのエント
リが新規業務に対し確保されることになる。その後、資
源管理エントリ取得手段1は、使用最大エントリ随時更
新手段5を呼び出して(S3)、使用最大エントリ記憶
領域50の更新を行わせ、また業務毎使用エントリ記憶
領域40を更新する(S4)。
【0046】このように、本実施例によれば、プロセス
切り換え後、引き継ぎ業務にかかる論理資源が個別に順
次復元されてそれらの業務が順次再開され、また直ちに
新規業務に対する論理資源の割り当てが可能である。
【0047】図7は本発明の別の実施例の構成図であ
り、図1と同一符号は同一部分を示し、1’は資源管理
エントリ取得手段、2’は資源管理エントリ解放手段、
3’は資源管理エントリ仮占有手段、6は使用最大エン
トリ上方更新手段、7は使用最大エントリ下方更新手
段、50’は使用最大エントリ記憶領域である。
【0048】この実施例は、図1に示した実施例の使用
最大エントリ随時更新手段5に代えて使用最大エントリ
上方更新手段6および使用最大エントリ下方更新手段7
を設け、また、使用最大エントリ記憶領域50’に保持
する最大エントリを示す情報を或る集合単位に変更した
ものである。
【0049】即ち、使用最大エントリ記憶領域50’
は、論理資源管理テーブル20のエントリのうち占有状
態となっている最大のエントリ(先頭のエントリ20−
1を1番、最後のエントリ20−NをN番としたとき、
占有状態となっている最も番号の大きなエントリ)その
ものではなく、そのエントリで管理される領域を含む集
合単位であるセクタを特定する情報を保持している。
【0050】以下、本実施例の動作を説明する。
【0051】プロセス10aが1つも業務を行っていな
い初期の状態においては、論理資源管理テーブル20の
全エントリには非占有状態が記録され、業務毎使用エン
トリ記憶領域40には何も有為な情報はない。また、使
用最大エントリ記憶領域50’には例えば0が保持され
ている。
【0052】プロセス10aが或る業務を開始するた
め、その業務で使用する論理資源の取得を要求すると、
資源管理エントリ取得手段1’は図8に示す処理を開始
する。
【0053】先ず、資源管理エントリ取得手段1’は、
その業務に必要な論理資源の数をプロセス10aから取
得し(S1)、次に論理資源管理テーブル20を参照し
て非占有状態を示すエントリを必要個数だけ確保し、そ
の内容を占有状態に書き換える(S2)。この場合、エ
ントリは論理資源管理テーブル20の先頭に近いエント
リから優先的に確保していく。従って、最初に業務Aに
ついて3個の論理資源の要求があった場合、図7に示す
ように先頭の3個のエントリが業務Aに対し確保される
(aを付記してある)。
【0054】次に資源管理エントリ取得手段1’は、使
用最大エントリ上方更新手段6を呼び出す(S3’)。
【0055】呼び出された使用最大エントリ上方更新手
段6は、図9に示す処理を開始する。
【0056】先ず、論理資源管理テーブル20を参照し
て、現時点で占有状態になっている最大のエントリを取
得する(S51)。次に、この取得した最大エントリを
含むセクタと使用最大エントリ記憶領域50’に記憶さ
れた最大エントリを含むセクタとを比較し(S52)、
前者の方が後者より大きくなければ(S52でNO)、
処理を終了して制御を資源管理エントリ取得手段1’に
戻し、前者の方が後者より大きければ(S52でYE
S)、使用最大エントリ記憶領域50’の内容を今回取
得した現時点で占有状態になっている最大のエントリを
含むセクタに書き換え(S53)、制御を資源管理エン
トリ取得手段1’に戻す。
【0057】従って、業務Aの場合、論理資源管理テー
ブル20から判明する最大エントリは20−3であり、
その属するセクタを1とすると、使用最大エントリ記憶
領域50’に記憶された最大セクタ0と相違するので、
使用最大エントリ記憶領域50’の内容が1に書き換え
られることになる。
【0058】使用最大エントリ上方更新手段6から制御
が戻されると、資源管理エントリ取得手段1’は、業務
毎使用エントリ記憶領域40に、論理資源管理テーブル
20のエントリ20−1,20−2,20−3が業務A
で使用中である旨を登録し(図8のS4)、処理を終え
る。
【0059】以上で、プロセス10aからの要求に従っ
て業務Aに論理資源管理テーブル20のエントリ20−
1〜20−3で管理されている論理資源の領域が割り当
てられたことになる。
【0060】プロセス10aは新規に開始する他の業務
Bや実行中の業務で論理資源が必要となる毎に上述した
ように資源管理エントリ取得手段1’に対し論理資源の
取得を要求することで各業務に必要な論理資源を取得す
る。そして、これら複数の業務A,Bを実行する。
【0061】またプロセス10aは、その実行中の業務
で論理資源が不要となった場合、その解放を資源管理エ
ントリ解放手段2’に要求する。
【0062】この要求時、資源管理エントリ解放手段
2’は図10に示す処理を開始する。
【0063】先ず、論理資源管理テーブル20中の、解
放を要求してきた業務のエントリの内容を占有状態から
非占有状態に書き換えることによりエントリを解放、す
なわち当該エントリに対応する論理資源を解放する(S
21)。
【0064】次に、業務毎使用エントリ記憶領域40の
内容を、当該業務から当該エントリが解放されたように
更新する(S22)。
【0065】他方、使用最大エントリ下方更新手段7
は、プロセス10aの実行中に定期的に呼び出され、例
えば図11に示す処理を行っている。
【0066】先ず、論理資源管理テーブル20を参照し
て、現時点で占有状態になっている最大のエントリを取
得する(S71)。次に、この取得した最大エントリを
含むセクタと使用最大エントリ記憶領域50’に記憶さ
れた最大エントリを含むセクタとを比較し(S72)、
前者の方が後者より小さくなければ(S72でNO)、
今回の処理を終了する。しかし、前者の方が後者より小
さければ(S72でYES)、この小さいという状態が
予め定められた一定時間以上継続しているか否かをチェ
ックし(S73)、一定時間以上継続していなければ今
回の処理を終了し、継続していれば、使用最大エントリ
記憶領域50’の内容を今回取得した現時点で占有状態
になっている最大のエントリを含むセクタに書き換える
(S74)。
【0067】次に、プロセスを切り換え、プロセス10
aで実行中の全ての業務をプロセス10bに引き継が
せ、更に新規発生業務をプロセス10bに実行させる際
の動作を説明する。
【0068】プロセス10aで実行中の全業務をプロセ
ス10bに移行する際、資源管理エントリ仮占有手段
3’がシステムによって起動される。
【0069】起動された資源管理エントリ仮占有手段
3’は、図12に示した処理を開始する。
【0070】先ず、論理資源管理テーブル30の全エン
トリ30−1〜30−Nの内容を仮の占有状態とする
(S61)。ここで、仮の占有状態とは、実際にそこを
使用中であった業務に対してはあたかも非占有状態と同
じように扱われ、他の業務に対しては占有状態と同じよ
うに扱われる状態をいう。
【0071】次に資源管理エントリ仮占有手段3’は、
論理資源管理テーブル30のエントリのうち、使用最大
エントリ記憶領域50’に記憶された最大セクタより後
ろのセクタに属する全エントリの状態を仮占有状態から
非占有状態に変更することにより、これらのエントリを
解放する(S62)。これは、使用最大エントリ記憶領
域50’に記憶されている最大セクタより後ろのセクタ
に属するエントリは明らかに非占有状態であったからで
ある。
【0072】以上のような資源管理エントリ仮占有手段
3’による処理の後、制御がプロセス10bに移行す
る。そして、以前実行中であった業務がそのまま継続す
るときに、所有している論理資源を再び確保するとき、
プロセス10bから使用中エントリ復元手段4が呼び出
される。
【0073】使用中エントリ復元手段4は呼び出される
と、図6に示したと同様の処理を開始する。
【0074】先ず、業務毎使用エントリ記憶領域40を
参照し、要求された業務で使用していたエントリを認識
する(S41)。
【0075】次に、この認識したエントリの内容を仮の
占有状態からその業務で占有されている状態に変更する
(S42)。これで、論理資源が再びその業務に割り当
てられたことになり、プロセス10bは論理資源の復元
が行われた業務を直ちに再開する。
【0076】次に、制御移行前に実行中であった全業務
のエントリの状態が仮占有状態から占有状態に全て変更
されたか否かを、業務毎使用エントリ記憶領域40の内
容と論理資源管理テーブル30の内容とを突き合わせる
ことにより調査する(S43)。そして、全て復元され
ていなければ(S43でNO)、今回の処理を終了する
が、全て復元されていれば(S43でYES)、論理資
源管理テーブル30において未だ仮占有状態となってい
るエントリの内容を全て非占有状態に書き換える(S4
4)。これによって、最大エントリより前のエントリで
あって制御移行全に非占有状態であったエントリが元の
状態に戻される。
【0077】また、制御がプロセス10bに移行した
後、以前実行中であった業務とは別の新規業務が発生
し、プロセス10bがその業務を開始するため、その業
務で使用する論理資源の取得を要求すると、資源管理エ
ントリ取得手段1’は図8に示した処理を開始する。
【0078】先ず、資源管理エントリ取得手段1’は、
その業務に必要な論理資源の数をプロセス10bから取
得し(S1)、次に論理資源管理テーブル30を参照し
て非占有状態を示すエントリを必要個数だけ確保し、そ
の内容を占有状態に書き換える(S2)。この場合もエ
ントリは論理資源管理テーブル30の先頭に近いエント
リから優先的に確保していく。また、仮占有状態のエン
トリも非占有状態でないと判断する。従って、制御がプ
ロセス10bに移行した後、直ちに新規業務にかかる論
理資源の取得が要求された場合、使用最大エントリ記憶
領域50に記憶されていた最大セクタ以降のセクタに属
するエントリが新規業務に対し確保されることになる。
その後、資源管理エントリ取得手段1’は、使用最大エ
ントリ上方更新手段6を呼び出して(S3)、使用最大
エントリ記憶領域50’の更新を行わせ、また業務毎使
用エントリ記憶領域40を更新する(S4)。
【0079】このように、本実施例でも、プロセス切り
換え後、引き継ぎ業務にかかる論理資源を個別に順次復
元して業務を逐次に再開し、また直ちに新規業務に対す
る論理資源の割り当てを可能にしている。
【0080】以上本発明を幾つかの実施例を挙げて説明
したが、本発明は以上の実施例にのみ限定されず、その
他各種の付加変更が可能である。
【0081】
【0082】
【発明の効果】以上説明した本発明の待機システムにお
ける資源管理方式によれば、以下のような効果を得るこ
とができる。
【0083】切り換え先プロセスから要求された業務に
ついて個別に論理資源の復元を行って業務を開始するの
で、迅速に再開する必要のある業務を速やかに再開する
ことができる。
【0084】また、このように速やかに再開された業務
で使用中であった論理資源が解放されると、それらの論
理資源は新規業務に対する割り当て対象となるので、結
果として新規業務に対する論理資源の割り当ても迅速に
行える場合がある。
【0085】業務実行中プロセス用論理資源管理テーブ
ルの先頭からどの部分までが使用されているかを管理し
ておき、プロセス引き継ぎ時、その部分までを引き継ぎ
業務で使用していた論理資源を復元するために仮の占有
状態にすると共にそれ以降の部分を復元が終了するまで
に発生した新規業務等に割り当てる論理資源に使用する
領域として確保したので、引き継ぎ業務にかかる論理資
源の復元を保障しつつ、新規に論理資源を要求する業務
に対しても全業務の復元完了を待たずに迅速に論理資源
を割り当てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】資源管理エントリ取得手段1の処理例を示すフ
ローチャートである。
【図3】使用最大エントリ随時更新手段5の処理例を示
すフローチャートである。
【図4】資源管理エントリ解放手段2の処理例を示すフ
ローチャートである。
【図5】資源管理エントリ仮占有手段3の処理例を示す
フローチャートである。
【図6】使用中エントリ復元手段4の処理例を示すフロ
ーチャートである。
【図7】本発明の別の実施例の構成図である。
【図8】資源管理エントリ取得手段1’の処理例を示す
フローチャートである。
【図9】使用最大エントリ上方更新手段6の処理例を示
すフローチャートである。
【図10】資源管理エントリ解放手段2’の処理例を示
すフローチャートである。
【図11】使用最大エントリ下方更新手段7の処理例を
示すフローチャートである。
【図12】資源管理エントリ仮占有手段3’の処理例を
示すフローチャートである。
【符号の説明】 1,1’…資源管理エントリ取得手段 2,2’…資源管理エントリ解放手段 3,3’…資源管理エントリ仮占有手段 4…使用中エントリ復元手段 5…使用最大エントリ随時更新手段 6…使用最大エントリ上方更新手段 7…使用最大エントリ下方更新手段 10a,10b…プロセス 20…業務実行中プロセス用の論理資源管理テーブル 30…待機中プロセス用の論理資源管理テーブル 40…業務毎使用エントリ記憶領域 50,50’…使用最大エントリ記憶領域

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセスで実行中の全ての業務を別のプ
    ロセスに引き継がせ、更に新規発生業務をその別のプロ
    セスに実行させることが可能な待機システムにおける資
    源管理方式において、 論理資源の各領域の占有状態を各領域と1対1に対応す
    るエントリで管理する業務実行中プロセス用論理資源管
    理テーブルおよび待機中プロセス用論理資源管理テーブ
    ルと、 業務毎に前記業務実行中プロセス用論理資源管理テーブ
    ルの使用中のエントリを記憶する業務毎使用エントリ記
    憶領域と、 前記業務実行中プロセス用論理資源管理テーブルのエン
    トリのうち先頭からどの部分まで使用されているかを示
    す情報を保持する使用最大エントリ記憶領域と、 プロセス切り換え時、前記待機中プロセス用論理資源管
    理テーブルのエントリのうち、先頭エントリから前記使
    用最大エントリ記憶領域に保持された情報で特定される
    エントリまでのエントリを仮の占有状態とすると共に、
    その特定されたエントリ以降のエントリを新たに割り当
    てる論理資源用に非占有状態とする資源管理エントリ仮
    占有手段と、 切り換え先プロセスから要求された業務について使用中
    であったエントリを前記業務毎使用エントリ記憶領域を
    参照して決定し、該決定したエントリに対応する前記待
    機中プロセス用論理資源管理テーブルのエントリを該要
    求された業務による占有状態にして論理資源の復元を行
    って当該業務の実行を可能にする使用中エントリ復元手
    段とを備えたことを特徴とする待機システムにおける資
    源管理方式。
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