JP2574532B2 - フォールトトレラントシステムにおける資源管理方法 - Google Patents

フォールトトレラントシステムにおける資源管理方法

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JP2574532B2
JP2574532B2 JP2299955A JP29995590A JP2574532B2 JP 2574532 B2 JP2574532 B2 JP 2574532B2 JP 2299955 A JP2299955 A JP 2299955A JP 29995590 A JP29995590 A JP 29995590A JP 2574532 B2 JP2574532 B2 JP 2574532B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 処理空間の切替えによってフォールトトレラント性を
実現しているシステムの資源管理方法に関し、 フォールト発生による資源管理空間の切り替え時に、
新処理空間において旧処理空間で登録されているのと同
様の資源を新処理空間のアドレスに依存した形で再構築
可能とし、かつ、新処理空間で再構築される識別子と資
源の関係を旧処理空間におけるそれと合致させることを
可能にすることを目的とし、 処理空間でシステムの資源を登録する場合に、該処理
空間のアドレスに依存する資源を仮想記憶上に設けられ
処理空間に対応する資源管理機構に記録し、該資源に対
応する識別子を発行すると共に、該資源の内容を表し処
理空間のアドレスに依存しない資源情報を中間媒体に記
憶する資源登録過程と、処理空間においてフォールトが
発生した場合に、その元の処理空間及びそれに対応する
元の資源管理機構を他の新たな処理空間及びそれに対応
する新たな資源管理機構に切り替えると共に、該新たな
処理空間において、中間媒体に記録してあった資源情報
を読み込み、該資源情報に基づいて元の資源管理機構の
登録されていた資源と同じ内容の資源であって新たな処
理空間のアドレスに依存する資源を再構築して新たな資
源管理機構に再登録し、その場合に再登録される各資源
とそれに対応する識別子との対応関係が元の資源管理機
構で登録されていた各資源と識別子との対応関係と同じ
になるように再登録する資源再登録過程とを有するよう
に構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、処理空間の切替えによってフォールトトレ
ラント性を実現しているシステムの資源管理方法に関す
る。
〔従来の技術〕
計算機システムの複雑化、様々な分野への応用の拡大
などに伴い、信頼性の高い計算機に対する要求が高まり
つつある。特に高い信頼性が要求されるシステムとし
て、座席予約システム、銀行のオンラインシステム、電
子交換システムなどの実時間システム、宇宙航行システ
ムなどのように計算機の障害が人命にかかわったりする
ようなシステムなどがある。かかる状況で使用される計
算機は、システムを構成する要素に障害が発生してもシ
ステム全体として所定の機能を実行し続けるように動作
する必要がある。このようなシステム高信頼化のための
アーキテクチャを採用したシステムは、フォールトトレ
ラントなシステムと呼ばれている。
フォールトトレラントシステムの一実現方式として、
処理空間の切替えによってフォールトトレラント性を実
現したシステムがある。このようなシステムにおいて
は、例えばその計算機システムの基本的動作をつかさど
るオペレーティングシステムが仮想記憶空間を使用して
所定の処理を行なっているときに、アプリケーションプ
ログラムの暴走等によってその処理空間上でフォールト
(障害)が発生したような場合には、オペレーティング
システムは、フォールトが発生した処理空間から別の予
備の処理空間に切り替えて同じ処理を実行する。
ここで特に、上述の処理空間が、ファイル管理等の資
源管理を行なうような処理空間である場合を考える。こ
のような資源管理処理は、一般にオペレーティングシス
テムの機能として実現される。
このような資源管理空間上では、他の一般的な処理空
間上で実行されているアプリケーションプログラムにお
いてシステムで利用可能な資源の使用要求(例えばファ
イルのオーブン要求等)が発生した場合、要求された資
源が登録されると共に、その資源を一意に指定可能な識
別子が決定されてアプリケーションプログラムに発行さ
れる。アプリケーションプログラムは、上述の識別子を
受けとった以後、この識別子を介して資源を利用する。
ここで、例えば資源管理空間上の処理プログラムの暴
走等によって資源管理空間に障害が発生した場合、今ま
でサービスを行なっていた資源管理空間(以下、「旧処
理空間」と呼ぶ)におけるフォールド発生前の資源管理
状態が、切り替えられた新たな資源管理空間(以下、
「新処理空間」と呼ぶ)上でも全く同様に再構築される
必要がある。すなわち、識別子が発行されている他の一
般的な空間にフォールト発生の影響を与えないために
は、切り替えられた新処理空間において、旧処理空間で
登録されているのと同様の資源を再構築できるメカニズ
ムと、旧処理空間における識別子と資源の関係と同じに
なるように、識別子と資源の関係を再構築するメカニズ
ムが必要となる。
この場合、上述のような資源管理空間は、一般的には
処理アドレスが動的に割り当てられる仮想記憶空間であ
るため、単にアドレスの対応関係で資源の対応付けを行
なうだけではフォールトトレラントなシステムを実現す
ることはできない。すなわち、新処理空間において旧処
理空間で登録されているのと同様の資源を再構築する場
合、新処理空間の処理アドレスに依存した形で資源を再
構築する必要があり、なおかつ、新処理空間で再構築さ
れる識別子と資源の関係は旧処理空間におけるそれと合
致しなければならない。
以上のようなメカニズムを実現する第1の従来例とし
て、同じ処理命令を2つの空間で2重に実行させる方式
がある。
また、第2の従来例として、処理プログラム中に予め
適当なチェックポイント(中断点)を設けておき、チェ
ックポイント毎に現在稼働中の空間と待機中の空間での
アドレス依存の資源管理関係を常に合致させるように制
御しておき、処理空間の切り替えても両空間の資源管理
関係に矛盾が生じないようにする方式がある。
更に第3の従来例として、別空間に同じ資源管理機構
を用意しておき、その空間に切り替えてアドレス依存の
資源を登録した後に、旧識別子を新識別子に更新する方
式がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、第1の従来例の場合、2つの空間で全く同じ
処理命令が実行されるため、一方の空間でフォールトが
発生すると他方の空間でも全く同様にフォールトが発生
する可能性が高く、処理空間を切り替えても再フォール
トになってしまう場合が多いという問題点を有してい
る。
また、第2の従来例の場合、2つの空間の間で資源管
理関係の同期をとるための処理が複雑となって処理速度
が低下し、また、チェックポイントの間隔が長いと、フ
ォールトが発生する直前のチェックポイントからフォー
ルト発生時までに、2つの空間の間で資源管理関係に矛
盾が生じて同期もれが発生する可能性が高くなってしま
うという問題点を有している。
更に、第3の従来例の場合、識別子を更新するのに時
間がかかり、場合によっては識別子の更新もれも発生し
得るという問題点を有している。
本発明は、フォールト発生による資源管理空間の切り
替え時に、新処理空間において旧処理空間で登録されて
いるのと同様の資源を新処理空間のアドレスに依存した
形で再構築可能とし、かつ、新処理空間で再構築される
識別子と資源の関係を旧処理空間におけるそれと合致さ
せることを可能にすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は、本発明の原理説明図である。本発明は、第
1図(a)に示すような資源登録過程と、第1図(b)
に示すような資源再登録過程を有する。
まず、第1図(a)の資源登録過程について説明す
る。この過程は、例えば同図のように、オペレーティ
ングシステムにおけるファイルシステムの機能の一部で
ある資源登録ルーチンとして実現される。資源登録過程
では、例えばアプリケーションプログラムからの要求に
よりオペレーティングシステムが仮想記憶空間上の処理
空間Aを使用してファイルや周辺機器等のシステムの資
源を登録する場合に、その処理空間のアドレスに依存す
る資源が第1図(a)のように仮想記憶上に設けられ処
理空間Aに対応する資源管理機構に記録される。
そして、その資源に対応する識別子が例えばその資源
の使用要求を出したアプリケーションプログラムに対し
て発行される。
これと共に、その資源の内容を表し処理空間Aのアド
レスに依存しない資源情報が、補助記憶装置等の中間媒
体に記録される。
次に、第1図(b)の資源登録過程について説明す
る。同過程では、処理空間Aにおいてフォールトが発生
した場合に、まず、オペレーティングシステムのスーパ
ーバイザ機能によって、元の処理空間A及びそれに対応
する元の資源管理機構Bが他の新たな処理空間A′及び
それに対応する新たな資源管理機構B′に切り替えられ
る。この新たな処理空間A′と資源管理機構B′は、例
えば、システム立上げ時に予備の処理空間として初期化
され待機状態にされているように構成する。或いは、フ
ォールト発生時にスーパーバイザ機能によって新たに生
成するように構成してもよい。
続いて、上記新たな処理空間A′において、前述の中
間媒体に記録してあった資源情報が読み込まれる。この
機能は、例えば前述のオペレーティングシステムのファ
イルシステムの一部の機能である資源読み込みルーチン
として実現される。
次に、その資源情報に基づいて、元の資源管理機構B
に登録されていた資源と同じ内容の資源であって新たな
処理空間A′のアドレスに依存する資源が再構築され
る。
そして、上述の再構築された資源が新たな資源管理機
構B′に再登録される。その場合、再登録される各資源
とそれに対応する識別子との対応関係が元の資源管理機
構Bで登録されていた各資源と識別子との対応関係と同
じになるように再登録が行なわれる。具体的には、例え
ば再登録される各資源の新たな資源管理機構B′上での
エントリが、元の資源管理機構B上での各資源のエント
リと同じになるように再登録が行なわれる。この機能
は、例えば前述のオペレーティングシステムのファイル
システムの一部の機能である資源書込みルーチンとして
実現される。
〔作用〕
本発明では、処理空間Aにおける資源登録時に、各資
源の内容を表し処理空間Aのアドレスに依存しない資源
情報が、実際に資源管理機構Bに登録される資源と分離
して中間媒体に記録される。このように、資源登録時に
は資源情報のみを中間媒体に記録することにより、アド
レス制御等の複雑な処理が必要なくなり、フォールト対
策のための処理の計算量の増大を抑えることができる。
そして、処理空間Aにフォールトが発生し、そこから
処理空間A′への切り替えが行なわれた場合には、中間
媒体から資源情報のみが読み込まれ、新たな処理空間
A′のアドレスに依存した形で資源が再構築される。こ
のように資源情報のみに基づいて新たな資源が再構築さ
れることにより、元の処理空間A上で発生したフォール
ト原因が新たな処理空間A′に波及してしまう事態を防
ぐことができる。
更に、再構築された資源情報が新たな資源管理機構
B′に再登録される場合に、再登録される各資源とそれ
に対応する識別子との対応関係が元の資源管理機構Bで
登録されていた各資源と識別子との対応関係と同じにな
るように制御される。これにより、資源の使用要求を出
したアプリケーションプログラム等は、フォールトの発
生を一切認識する必要なく、フォールト発生前と同様の
識別子に基づいて資源を利用することができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本発明の実施例につき説明
する。
第2図は、本発明の実施例のブロック図である。
仮想記憶部203は、全てのプログラム処理を実行する
記憶部であり、一般的な計算機システムにおける主記憶
装置と補助記憶装置とを組み合わせた論理的な記憶機能
として実現される。
中間媒体204は、資源情報(後述する)を記憶する記
憶部であり、一般的な計算機システムにおける例えば補
助記憶装置を使用した機能として実現される。
ファイル管理部201は、仮想記憶部203上の一部の処理
空間(ファイル管理空間)を使用して、アプリケーショ
ンプログラムが使用するファイルを管理する処理、ファ
イル管理空間で障害が発生した場合に中間媒体204上の
資源情報を取り出して他の処理空間に切り替える処理等
を行なう。同管理部は、一般的な計算機システムにおけ
るオペレンティングシステムのファイルシステムの機能
として実現される。
アプリケーション管理部202は、仮想記憶部203上の一
部の処理空間(一般空間)を使用して、アプリケーショ
ンプログラムを実行する。同管理部は、一般的な計算機
システムにおけるオペレーティングシステムのプロセス
管理、プログラム制御及びジョブ管理等の機能として実
現される。
上述の本実施例の動作について以下に詳細に説明す
る。
第3図は、ファイル管理部201によって制御されるフ
ァイル管理空間の初期化処理の説明図である。この処理
は、例えばオペレーティングシステムの立ち上げ時に実
行される。
ファイル管理部201は、第4図の説明で後述するよう
にアプリケーションプログラムが使用するファイルを管
理する処理を行なう。そのために、同管理部は、仮想記
憶部203上に、第3図Aで示されるようなファイル管理
空間を確保した後、この空間上で初期化処理を実行す
る。これにより、第3図Bで示される仮想記憶部203上
に確保される資源管理機構の初期化及び中間媒体204の
初期化が行なわれる。これらの機能については、第4図
の説明において後述する。ファイル管理部201は、上記
初期化処理の後、ファイル管理空間Aを稼働状態にす
る。
これと同時に、ファイル管理部201は、仮想記憶部203
上に、第3図A′で示される同図Aと同様のファイル管
理空間を確保した後、この空間上で初期化処理を実行す
る。これにより、第3図B′で示される仮想記憶部203
上に確保される資源管理機構の初期化が行なわれる。こ
のファイル管理空間A′と資源管理機構B′は、第5図
の説明で後述するように、稼働中のファイル管理空間A
がクラッシュした場合(障害が発生した場合)に、切り
替えて使用される予備の空間である。ファイル管理部20
1は、上記初期化処理の後、ファイル管理空間A′を待
機状態にする。
次に、第4図は、一般空間からのファイルのオープン
要求があった時のファイル管理部201の処理の説明図で
ある。
第2図のアプリケーション管理部202は、仮想記憶部2
03上の第4図Cに示される一般空間と呼ばれる処理空間
上でアプリケーションプログラムを実行する。ここで、
一般空間C上でアプリケーションプログラムの一部であ
るファイルをオープンする命令が実行された場合(第4
図)、第2図のアプリケーション管理部202からファ
イル管理部201に対して、ファイル資源の使用要求が出
される。
これに対して、ファイル管理部201は、稼働中のファ
イル管理空間A上で、オープン環境の開設処理を実行す
る(第4図)。この処理においては、ファイル管理空
間Aの仮想記憶部203上でのアドレスに依存しないファ
イルの資源情報が中間媒体204及び仮想記憶部203上の資
源管理機構Bに記憶されると共に、ファイル管理空間A
の仮想記憶部203上でのアドレスに依存するオープン環
境におけるファイルのキュー情報(或いは後述する排他
情報)等の資源が資源管理機構Bに登録される。このよ
うにアドレスに依存しないファイルの資源情報をアドレ
スに依存する資源と分離して中間媒体204に書き込む点
が、この実施例の最も特徴とする点である。オープン環
境の開設処理の詳細を第5図に示す。
ファイル管理部201によって第4図の仮想記憶部203上
に設けられる資源管理機構Bは、第5図に示されるよう
に、資源管理表B−1と制御表B−2とからなる。
そして、ファイル管理部201は、まず、ファイル管理
空間Aの仮想記憶部203上でのアドレスに依存しないフ
ァイルの資源情報として、アプリケーションプログラム
によって指定されたファイルのタイプ、オープンの要求
元の識別情報、ファイルの排他強度等のオープン環境そ
のものの資源情報を、第5図のように制御表B−2に書
き込むと共に、その情報を中間媒体204上の制御表Eに
書き込む。
それに続いて、ファイル管理部201は、ファイル管理
空間Aの仮想記憶部203上でのアドレスに依存するファ
イル資源として、上述の資源情報を基にして、ファイル
管理空間A内で獲得した排他レベル等の排他情報及び他
のファイルとの排他関係の情報等の資源を、第5図のよ
うに制御表B−2に書き込む。これらの情報は、中間媒
体204には複写されない。
そして、ファイル管理部201は、資源管理表B−1上
の特定のエントリ(これをiとする)に、上記制御表B
−2へのポインタを設定することにより、資源の登録を
行なう。再び第4図に戻って、以上の動作の後、ファイ
ル管理部201は、上述の資源管理表B−1のエントリi
に対応する識別子(ID番号)を決定して、一般空間C上
のアプリケーションプログラムに通知する(第4図
)。
この識別子は、一般空間Cに関連してアプリケーショ
ン管理部202によって仮想記憶部203上に設けられる識別
子管理機構Dに自動的に登録される。これ以後、第2図
のアプリケーション管理部202は、この識別子に基づい
てファイルアクセスを行なう。
次に、第6図は、ファイル管理空間Aにフォールト
(障害)が発生してクラッシュした場合の処理と、一般
空間C上のアプリケーションプログラムからファイルの
クローズ要求が発生した場合の処理の説明図である。こ
のうち、前者の処理が本発明に最も関連する処理であ
る。
ファイル管理空間Aでフォールトが発生する場合とし
ては、例えばマルチタスクのオペレーティングシステム
上で並列に実行されているアプリケーションプログラム
のいずれかがバグ等の原因によって暴走し、ファイル管
理空間Aの記憶領域にアドレスジャンプしてその内容を
破壊してしまうような場合、或いはオペレーティングシ
ステム自体に障害が発生してファイル管理空間Aの内容
を破壊してしまうような場合等が考えられる。
ファイル管理空間Aがクラッシュすると(第6図
)、第2図のファイル管理部201は、第3図で説明し
た初期化処理で待機状態にしておいた予備のファイル管
理空間A′を、待機状態から稼働状態に変化させる。
ここで、中間媒体204には、前述の第4図又は第5図
のオープン環境の開設処理によって、ファイル資源情
報として、ファイルタイプ、オープン要求者の情報及び
排他強度等の、仮想記憶部203上のアドレスに依存しな
い資源情報が記憶されている。そして、中間媒体204の
内容は、例えば補助記憶装置上に記憶されているため、
その内容はファイル管理空間Aがクラッシュしても破壊
されない。
そこで、ファイル管理部201は、新たに稼働状態にし
たファイル管理空間A′上で、まず、中間媒体204から
引き継ぎ情報として資源情報を読み出す処理を実行する
(第6図)。そして、この資源情報に基づいて、ファ
イル管理空間A′の仮想記憶部203上でのアドレスに依
存するファイルのキュー情報(或いは後述する排他情
報)等の資源を、資源管理機構B′に登録する処理を実
行する(第6図)。この資源管理機構B′は、ファイ
ル管理空間A′に関連してファイル管理部201により仮
想記憶部203上に設けられる。これら第6図及びの
処理の詳細を、第7図〜の処理として示す。
ファイル管理部201は、まず、ファイル管理空間A′上
で、同空間に関連する資源管理表B−1′を仮想記憶部
203上に再構築する処理を実行する(第7図)。この
処理は、オペレーティングシステムのスーパーバイザ機
能の一部である。
次に、ファイル管理部201は、ファイル管理空間A′
上で、中間媒体204上の制御表E(第5図参照)から、
仮想記憶部203上のアドレスに依存しないファイルの資
源情報として、ファイルのタイプ、オープンの要求元の
識別情報、ファイルの排他強度等のオープン環境そのも
のの資源情報を読み込む(第7図)。
続いて、ファイル管理部201は、ファイル管理空間
A′上で、資源管理機構B′としての資源管理表B−
1′及び制御表B−2′を仮想記憶部203上に再構築す
るための以下に示す3つの処理を実行する(第7図
)。
すなわち、ファイル管理部201は、上述した第7図
の処理により中間媒体204から読み込んだ資源情報を、
第7図のように制御表B−2′に書き込む。
更に、ファイル管理部201は、ファイル管理空間A′
内で排他レベル等の排他情報を獲得し、その排他情報を
制御表B−2′に書き込むと共に、他のファイルとの排
他関係の情報等の資源も同様に書き込む。
そして、ファイル管理部201は、資源管理表B−1′
上のエントリiに、上記制御表B−2′へのポインタを
設定することにより、資源の登録を行なう。このエント
リiは、クラッシュ前のファイル管理空間Aに関する資
源管理表B−1上のエントリiと同じになるように設定
される。この処理は、オペレーティングシステムのスー
パーバイザ機能の一部である。
再び第6図に戻って、以上の動作によって、クラッシ
ュしたファイル管理空間Aから切り替えられたファイル
管理空間A′を使用して、ファイル管理の処理が再開で
きる(第6図)。
以上に示されるように、ファイル管理空間Aにフォー
ルトが発生した場合には、ファイル管理空間A′への切
り替えが行なわれた後、仮想記憶部203上でのアドレス
に依存しない資源情報が中間媒体204から読み出されて
ファイル管理空間A′における資源が再構築され、これ
がクラッシュしたファイル管理空間Aに関する資源管理
機構B上のエントリと同一の資源管理機構B′上のエン
トリiに登録される。これにより、ファイル管理空間
A′においてもファイル管理空間Aにおける資源と識別
子の関係を維持することができ、一般空間C上のアプリ
ケーションプログラムは、ファイル管理空間Aのクラッ
シュを認識することなく、自空間での処理を続行でき
る。
最後に、通常の処理として、一般空間C上のアプリケ
ーションプログラムからファイルのクローズ要求が発生
した場合の処理につき説明する。
第2図のアプリケーション管理部202が、一般空間C
上のアプリケーションプログラムの処理として、ファイ
ルのクローズ命令を実行した場合、アプリケーション管
理部202は、一般空間Cに対応して設けられている仮想
記憶部203上の識別子管理機構D上に記録してある識別
子を取り出し、その識別子を付加したファイル資源のク
ローズ要求をファイル管理部201に発行する(第6図
)。
これに対して、ファイル管理部201は、稼働中のファ
イル管理空間A′上で、中間媒体204上に書き込まれて
いる仮想記憶部203上でのアドレスに依存しない資源情
報を削除すると共に、仮想記憶部203上の資源管理機構
B′に登録されている資源を削除する(第6図)。
以上の実施例では、ファイル資源の管理を例にして説
明したが、本発明はファイル管理に限られるものではな
く、計算機システム上で利用可能な様々な資源(例えば
入出力装置等の周辺機器も資源の1つである)の管理に
適用することが可能である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、資源登録時には資源情報のみを中間
媒体に記録することにより、アドレス制御等の複雑な処
理が必要なくなり、フォールト対策のための処理の計算
量の増大を抑えることが可能となる。
また、フォールトが発生した元の処理空間から切り替
えられた新たな処理空間上では、中間媒体に記録されて
いた資源情報のみに基づいて新たな資源が再構築される
ことにより、元の処理空間上で発生したフォールト原因
が新たな処理空間に波及してしまう事態を防ぐことが可
能となる。
更に、資源の使用要求を出したアプリケーションプロ
グラム等は、フォールトの発生を一切認識する必要な
く、フォールト発生前と同様の識別子に基づいて資源を
利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は、本発明の原理説明図、 第2図は、本発明の実施例のブロック図、 第3図は、ファイル管理空間の初期化処理の説明図、 第4図は、一般空間からのファイルのオープン要求時の
処理の説明図、 第5図は、オープン環境の開設処理の詳細説明図、 第6図は、ファイル管理空間のクラッシュ時の処理と一
般空間からのファイルのクローズ要求時の処理の説明
図、 第7図は、ファイル管理空間の切替え処理の詳細説明図
である。 201……ファイル管理部、202……アプリケーション管理
部、203……仮想記憶部、204……中間媒体.

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】資源管理を行う処理空間で正常動作時にシ
    ステムの資源を登録する場合に、該資源管理を行う処理
    空間のアドレスに依存する資源を仮想記憶上に設けられ
    前記資源管理を行う処理空間に対応する資源管理機構に
    記憶し、該資源に対応する識別子を発行すると共に、該
    資源の内容を表し前記資源管理を行う処理空間のアドレ
    スに依存しない資源情報を中間媒体に記憶する資源登録
    過程と、 前記資源管理を行う処理空間においてフォールトが発生
    した場合に、その元の資源管理を行う処理空間及びそれ
    に対応する元の資源管理機構を他の新たな資源管理を行
    う処理空間及びそれに対応する新たな資源管理機構に切
    り替えると共に、該新たな資源管理を行う処理空間にお
    いて、前記中間媒体に記憶してあった資源情報を読み込
    み、該資源情報に基づいて前記元の資源管理機構に登録
    されていた資源と同じ内容の資源であって前記新たな資
    源管理を行う処理空間のアドレスに依存する資源を再構
    築して前記新たな資源管理機構に再登録し、その場合に
    再登録される各資源とそれに対応する識別子との対応関
    係が前記元の資源管理機構で登録されていた各資源と識
    別子との対応関係と同じくなるように再登録する資源再
    登録過程と、 を有することを特徴とするフォールトトレラントシステ
    ムにおける資源管理方法。
  2. 【請求項2】前記資源再登録過程においては、前記再登
    録される各資源の前記新たな資源管理機構上でのエント
    リが、前記元の資源管理機構上での前記各資源に対応す
    る各資源のエントリと同じになるように再登録が行われ
    ることを特徴とする請求項1記載のフォールトトレラン
    トシステムにおける資源管理方法。
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