JP2976457B2 - 生物脱臭装置 - Google Patents

生物脱臭装置

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は生物脱臭装置に係り、特にし尿処理場、下水
処理場、その他各種工場等から発生する悪臭を生物学的
に脱臭する脱臭装置であって、とりわけ硫黄系悪臭物質
を対象とした生物脱臭装置において、急激な負荷変動に
も十分に対応し、安定かつ効率的な脱臭を行なうことが
可能な生物脱臭装置に関する。
[従来の技術及び先行技術] し尿、下水等の臭気ガスの臭気成分として硫黄系臭気
物質がある。臭気ガス中の硫黄系臭気物質としては硫化
水素(以下、「H2S」と記す。)、メチルメルカプタン
(以下「MM」と記す。)、硫化メチル(以下、「DMS」
と記す。)等が知られており、従来より、これらの硫黄
系臭気物質を生物脱臭により除去する試みがなされてい
る。
従来、し尿、下水、その他の廃水の臭気ガスの脱臭を
行なうための生物脱臭装置は、脱臭を行なう微生物源と
して活性汚泥を使用している。
このため、その微生物構成は、常に生物脱臭に最適な
構成であるとはいえず、安定な脱臭を行うことができる
微生物構成となるまで、長期(40日以上)の馴養を必要
とするという欠点があった。
上記従来の問題点を解決し、臭気ガス中の硫黄系臭気
物質を効率的に分解除去し、短い接触時間で脱臭処理す
る技術として、本発明者らはジメチルスルホオキシド
(以下、「DMSO」と記す。)で培養された硫黄系臭気分
解菌を用いることを特許出願した(特願昭63−5538。以
下、「先願I」という。)。
そして、先願Iの技術をもとに、脱臭材充填層に通気
して悪臭を除去する生物脱臭装置であって、該脱臭材充
填層として、DMSOで培養された硫黄系臭気物質分解菌を
支持してなる脱臭材充填層を直列に2段以上設けてなる
生物脱臭装置を特許出願した(特願昭63−71642。以下
「先願II」という。)。
前記先願I及び先願IIによれば、硫黄系悪臭物質分解
菌の添加及びの増殖基質、即ちDMSOの添加により、装置
内の脱臭微生物量を増加させ、馴養期間の短縮化並びに
脱臭の安定化を図ることが可能とされる。
ところで、先願I及び先願IIで採用される脱臭菌及び
増殖基質は、高価であるため、脱臭効率及び脱臭安定性
をより一層改善することにより、その使用量を最低限に
抑えることが望まれる。
そこで、本発明者らは、硫黄系臭気物質を含む悪臭ガ
スを安定かつ効率的に、低コストで処理することができ
る生物脱臭装置として、底部に悪臭ガスの給気管を備え
る処理塔と、該処理塔内に上下方向に離して3段以上の
複数段設けられた、悪臭成分を分解する微生物を担持
し、かつ処理すべき悪臭ガスが、上向流で通気する充填
層と、各充填槽の上に洗浄水を散布する散水管と、相互
に上段と下段の充填層の間で、且つ下段の充填層に対す
る散水管よりも上に設けられた、悪臭ガスの流れは通す
が、上から下への水流は阻止する仕切板と、該仕切板上
に溜る水を塔外に排出する排水管とを備える生物脱臭装
置であって、前記充填層は処理塔内に給気される悪臭ガ
スの上流側から順に、硫化水素(H2S)分解層、メチル
メルカプタン(MM)分解層及び硫化メチル(DMS)分解
層を形成することを特徴とする生物脱臭装置を特許出願
した(特願平1−10376号。以下「先願III」という。) 先願IIIの生物脱臭装置によれば、悪臭成分を分解す
る微生物を担持する充填層を3段以上の複数段設け、給
気される悪臭ガスの上流側から順に、H2S分解層、MM分
解層及びDMS分解層をそれぞれ独立に形成することによ
り、運転初期から各層において安定な処理を行なうこと
が可能とされる。また、各充填層において、各々個別に
各悪臭成分に対して該悪臭成分を完全に分解できるよう
に、負荷の調整、菌量の増補等について最適な運転管理
を行なえる。更に、各々の充填層において処理する悪臭
成分に応じて、充填層に用いる微生物として、活性汚泥
又はDMSO培養菌を選択することにより、DMSO培養菌の使
用量を抑え、処理コストを低廉化することもできる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、先願IIIの装置は、処理する臭気ガス
中の各臭気成分の負荷の変動幅が小さい場合には優れた
効果を得ることができるが、装置内に流入する臭気ガス
中の臭気成分が突然高濃度になるなど、その負荷変動が
激しい場合には、この変動に対応しきれず、十分に満足
し得る効果が得られない。
例えば、通常20〜40ppmであったガス中のH2S濃度が10
0〜200ppmに突如上昇した場合、H2S分解層のみでは対応
しきれず、MM分解層及びDMS分解層にまでH2Sが流入して
くることになり、その結果、MM分解層、DMS分解層がH2S
で阻害を受け、分解能が低下し、処理効率が悪化すると
いう事態に陥いるおそれがある。
本発明は上記先願の問題点を解決し、急激な負荷変動
にも十分に対応することができ、安定かつ効率的に脱臭
を行なうことができる生物脱臭装置を提供することを目
的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の生物脱臭装置は、臭気成分分解用の微生物を
担持した充填層が複数設けられ、被処理ガスが各充填層
を順次に流通される生物脱臭装置において、少なくとも
一つの充填層のガス流通上流側にガスの吸着又は洗浄装
置を有する第1のガス流路と、該吸着又は洗浄装置を迂
回する第2のガス流路とを並列に設けると共に、被処理
ガス中の臭気成分濃度が所定値以下であるときには被処
理ガスの全量を該第2のガス流路を介して該充填層に流
し、被処理ガス中の臭気成分濃度が所定値よりも高くな
った場合に被処理ガスの少なくとも一部を該第1のガス
流路を介して該充填層に流す流路切替手段を設けたこと
を特徴とする。
[作用] 生物脱臭装置内では、処理すべき臭気成分に対して、
それを基質として分解し、資化できる微生物が増加して
脱臭が行なわれる。そのため、一定の負荷に対しては一
定の菌量が必要である。脱臭処理が良好になされている
ときは、この関係につりあいがとれている状態である。
一方、この「つりあい」以上の負荷のガスが突然流入し
た場合、これまでの菌量では対処しきれず、系外へ流出
させてしまう。しかも、この状態は増加した負荷に見合
うだけの菌量が生産されるまでは解決しない。
そのため、高濃度の臭気成分がピーク状に流入した場
合、生物分解だけでは対処しきれずにリークしてしま
い、処理を混乱させ、処理効率の悪化がしばらく続くこ
とになる。
本発明の生物脱臭装置においては、臭気成分を分解す
る充填層のガス流通上流側にガスの吸着又は洗浄装置を
有する第1のガス流路と、該吸着又は洗浄装置を迂回す
る第2のガス流路とが並列に設けられ、被処理ガス中の
臭気成分濃度が所定値以下であるときには被処理ガスの
全量を該第2のガス流路を介して該充填層を流し、被処
理ガス中の臭気成分濃度が所定値よりも高くなった場合
に被処理ガスの少なくとも一部を該第1のガス流路を介
して該充填層に流す流路切替手段が設けられているた
め、必要に応じて、即ち、被処理ガス中の臭気成分負荷
が急激に上昇した場合などに、流路を切り替えて、この
ガスを吸着又は洗浄装置で予め物理・化学的に処理し
て、前述のピーク状の過負荷を取り除くことにより、充
填層に対する負荷を常に一定の範囲として処理すること
ができる。
この吸着又は洗浄装置による物理・化学的処理方法
は、即効性であるので、瞬時に臭気成分を処理してピー
ク状の過負荷を解消することができる。
この吸着又は洗浄装置は、必要時のみ作動させれば良
く、ランニングコストの高騰は非常にわずかなもので済
む。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。
第1図及び第2図は各々本発明の生物脱臭装置の一実
施例を示す概略的な縦断面図である。
本実施例の生物脱臭装置は、底部に臭気ガスの給気管
1を備え、上部に処理ガスの排出管2を備える処理塔3
内に、充填層4、5、6が、上下方向に離して、3段に
設けられ、下から順に、H2S分解層4、MM分解層5及びD
MS分解層6が設定されている。
即ち、塔3内にはグリット(格子体)(図示せず)が
3段棚設され、その上にそれぞれ多孔板や網状シートな
どの通気、通水性の支持部材が載置され、その上にピー
トで充填層4、5、6が支持されている。これらの充填
層4、5、6のうち充填層(H2S分解層)4には活性汚
泥が、充填層(MM分解層)5には活性汚泥又はDMSO培養
菌が、充填層(DMS分解層)6には活性汚泥又はDMSO培
養菌が担持されている。
7、8、9は各充填層4、5、6に洗浄水を散布する
スプレーノズルを均一な配置で備える散水管である。
しかして、給気管1には、臭気成分の定量センサー10
が設けられ、この定量センサー10の下流側には吸着又は
洗浄装置11を備えるバイパス経路が形成されている。即
ち、給気管1のセンサー10の下流側にはバルブV1、V2
設けられ、このバルブV1とセンサー10との間の配管と、
バルブV2と処理塔3入口との間の配管を連絡する、バル
ブV3、V4及び吸着又は洗浄装置11を有するバイパス配管
12が設けられている。
このような生物脱臭装置により、臭気ガスの脱臭処理
を行なうには、バルブV3、V4を閉、バルブV1、V2を開と
して、まず、臭気ガスを給気管1より処理塔3に導入す
る。臭気ガスは充填層(H2S分散層)4を通過する過程
で活性汚泥により処理されて、含有されるH2Sが酸化分
解される。次いで、充填層(MM分解層)5を通過する過
程で活性汚泥又はDMSO培養菌により処理されて、含有さ
れるMMが酸化分解される。更に、充填層(DMS分解層)
6を通過する過程でなお含有されるDMSがDMSO培養菌に
より酸化分解される。また、臭気ガス中に二硫化メチル
があれば、それもDMS分解層で酸化分解される。
センサー10が臭気ガスの臭気成分の濃度が変動し、臭
気成分濃度が所定値よりも高くなったことを検知した場
合には、バルブV1、V2を閉、バルブV3、V4を開として、
あるいはこれらのバルブV1〜V4を調節して、給気される
臭気ガスの少なくとも一部をバイパス配管12に送給し、
吸着又は洗浄装置で処理した後、処理塔3に送給して、
同様にH2S、MM、DMS分解処理する。臭気ガスの臭気成分
の濃度が平常濃度に戻った場合には、再び、バルブV1
V2を開、バルブV3、V4を閉として、臭気ガスを直接処理
塔3に給気する。
第1図の生物脱臭装置においては、センサー10の検出
値に基いて、バルブV1〜V4の開閉及び吸着又は洗浄装置
の作動等を制御する制御器を設け、自動制御を行なうの
が有利である。
第2図に示す生物脱臭装置は、直列に接続された3個
のガス処理塔15A、15B、15Cを備えている。各処理塔15
A、15B、15Cは、それぞれ底部に被処理ガスの給気管21
A、21B、21Cを備え、上部に処理ガスの排出管22A、22
B、22Cを備えている。また、各々の内部には、通気され
る臭気ガス中の臭気成分を分解する微生物を担持した充
填層13A、13B、13Cが設けられると共に、各充填層13A、
13B、13Cに洗浄水を散布する散水管(図示せず)が各充
填層13A〜13Cの上方に設けられている。23、24は各排出
管と給気管とを連通する接続配管である。
本実施例において、各処理塔15A〜15Cは上流側からそ
れぞれH2S分解塔、MM分解塔、DMS分解塔とされている。
即ち、各処理塔15A〜15Cの充填層13A〜13Cにはピート
が充填されており、処理塔15Aの充填層13Aには活性汚泥
が担持され、処理塔15Bの充填層13Bには負荷量に応じて
活性汚泥又はDMSO培養菌が担持されている。また、処理
塔15Cの充填層13Cには活性汚泥又はDMSO培養菌が担持さ
れている。
なお、図示はされていないが、各処理塔15A〜15Cの各
充填層13A〜13Cの上方部には、散水管とは別に、DMSO培
養菌又は活性汚泥を添加するための供給管が設けられて
おり、各処理塔15A〜15Cの処理効率の低下や変動に応じ
て、DMSO培養菌又は活性汚泥を添加できるように構成さ
れている。
接続配管23、24には、それぞれ吸着又は洗浄装置16、
17を備えるバイパス配管25、26が設けられており、接続
配管23、24を通過するガスの少なくとも一部が必要に応
じて吸着又は洗浄装置16、17で処理されるように構成さ
れている。即ち、接続配管23にはバルブV5、V6が設けら
れ、このバルブV5と排出管22Aとの間の配管と、バルブV
6と給気管21Bとの間の配管を連絡する、バルブV7、V8
び吸着又は洗浄装置16を有するバイパス配管25が設けら
れている。また、同様に接続配管24にはバルブV9、V10
が設けられ、このバルブV9と排出管22Bとの間の配管
と、バルブV10と給気管21Cとの間の配管を連絡する、バ
ルブV11、V12及び吸着又は洗浄装置17を有するバイパス
配管26が設けられている。
このような生物脱臭装置により、臭気ガスの脱臭処理
を行なうには、まず、バルブV5、V6、V9、V10を開、バ
ルブV7、V8、V11、V12を閉として、臭気ガスを給気管21
AよりH2S分解塔15Aに導入する。臭気ガスH2S分解塔15A
の充填層13Aを通過する過程で活性汚泥により処理され
て、含有されるH2Sが酸化分解される。H2S分解塔15Aの
処理ガスは排出管22Aより排出され、接続配管23、給気
管21BよりMM分解塔15Bに導入されて充填層13Bを通過す
る過程で活性汚泥又はDMSO培養菌により処理されて、含
有されるMMが酸化分解される。MM分解塔15Bの処理ガス
は、排出管22Bより排出され、接続配管24、給気管21Cよ
りDMS分解塔15Cに導入されて、充填層13Cを通過する過
程でDMSO培養菌により処理されて、なお含有されるDMS
が酸化分解される。
このようにして、脱臭処理されたガスは、排出管22C
より系外へ排出される。
臭気ガスの臭気成分の濃度変動が生じた場合には、そ
の変動に応じて、 バルブV5、V6を閉、バルブV7、V8を開として、ある
いはこれらのバルブV5〜V8を調節して、接続配管23を通
過するガスの少なくとも一部をバイパス配管25に送給
し、吸着又は洗浄装置16で処理した後、MM分解塔15Bに
送給する。
及び/又は バルブV9、V10を閉、バルブV11、V12を開として、
あるいはこれらのバルブV9〜V12を調節して、接続配管2
4を通過するガスの少なくとも一部をバイパス配管26に
送給し、吸着又は洗浄装置17で処理した後、DMS分解塔1
5Cに送給する。
により、処理する。即ち、MM分解塔15B、DMS分解塔15C
にH2Sが流入することは好ましくなく、H2Sの流入は極力
防ぐ必要がある。また、DMS分解塔15CにMMが流入するこ
とも好ましくないため、MMの流入は極力防ぐ必要があ
る。従って、本実施例においては、H2S分解塔15Aの処理
ガス中にH2Sが残留する場合には、これを吸着又は洗浄
装置16で除去し、また、MM分解塔15Bの処理ガス中にMM
が残留する場合にはこれを吸着又は洗浄装置17で除去す
るように流路を切り替える。
各処理ガスの臭気成分濃度が平常範囲に復帰した場合
には、バルブV5〜V12の開閉を初期のものに戻し、通常
の処理を行なう。
本実施例の生物脱臭装置においても、給気管21A、21
B、21C又は排出管22A、22B等に臭気成分の定量センサー
を設け、このセンサーの検出値に基いて、自動的にバル
ブV5〜V12の開閉を行なうようにするのが有利である。
本発明において、吸着装置としては活性炭吸着装置等
を用いることができる。また、洗浄装置としては、各種
の薬液洗浄装置を用いることができる。このような装置
はいずれか一方のみを用いるものに限らず、吸着装置と
洗浄装置の両方を設けても良いことは言うまでもない。
なお、第1図及び第2図に示す生物脱臭装置は、本発
明の一実施例であって、本発明はその要旨を超えない限
り、図示の例に限定されるものではない。例えば、充填
層又は処理塔は3段に形成するものに限られず、2段、
4段或いは5段以上の複数段形成しても良い。また、担
体もピートに限定されず、活性炭、細かい砂利なども使
用できる。
しかしながら、充填層又は処理塔は少なくとも3段設
け、上流側から順にH2S分解層(又は分解塔)、MM分解
層(又は分解塔)、DMS分解層(分解塔)の順でそれぞ
れ独立して形成するのが好ましい。このようにすること
により、 予め臭気成分の易分解性に応じた順でそれぞれの成
分を分解する充填層(又は処理塔)が直列配置されてい
る状態であるため、馴養期間が殆どなく、早期より安定
な脱臭処理を行なうことができ、装置の立ち上げ期間を
大幅に短縮することができる。
分解する臭気ガスに応じて各充填層(又は処理塔)
の運転管理を行なうことができるため、急激な負荷変動
に対してもより適切な処理を講じて良好な対応をなすこ
とができる。
各充填層(又は処理塔)毎に微生物を選定できるた
め、DMSO培養菌の使用量を最小限に抑えることが可能と
され、処理コストを引き下げることができる。
等の効果が奏される。
また、吸着又は洗浄装置の設置位置についても、被処
理ガスの種類、その臭気成分の変動幅等に応じて適宜決
定すれば良く、何ら図示の位置に限定されるものではな
い。
[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明の生物脱臭装置によれば、
必要に応じて、被処理ガスを吸着又は洗浄装置により物
理・化学的に処理することができるため、急激な負荷変
動の際にも、負荷を軽減し、充填層の生物処理層に過剰
な負荷がかかることを防止することができる。従って、
濃度変化の激しい臭気ガスであっても円滑かつ安定に、
効率的な脱臭処理を行なうことが可能とされる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は各々本発明の生物脱臭装置の一実施
例を示す概略的な断面図である。 1……給気管、2……排出管、 3……処理塔、4……充填層(H2S分解層)、 5……充填層(MM分解層)、 6……充填層(DMS分解層)、 10……センサー、 15A……処理塔(H2S分解塔)、 15B……処理塔(MM分解塔)、 15C……処理塔(DMS分解塔)、 11,16,17……吸着又は洗浄装置。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】臭気成分分解用の微生物を担持した充填層
    が複数設けられ、被処理ガスが各充填層を順次に流通さ
    れる生物脱臭装置において、 少なくとも一つの充填層のガス流通上流側にガスの吸着
    又は洗浄装置を有する第1のガス流路と、該吸着又は洗
    浄装置を迂回する第2のガス流路とを並列に設けると共
    に、 被処理ガス中の臭気成分濃度が所定値以下であるときに
    は被処理ガスの全量を該第2のガス流路を介して該充填
    層に流し、被処理ガス中の臭気成分濃度が所定値よりも
    高くなった場合に被処理ガスの少なくとも一部を該第1
    のガス流路を介して該充填層に流す流路切替手段を設け
    たことを特徴とする生物脱臭装置。
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