JP5091274B2 - ガス処理装置およびその運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、下水や産業排水等の有機性排水の嫌気性消化処理で発生するバイオガスや下水・排水処理工程で発生する臭気ガス、飲食店の調理場や廃棄物集積場所から発生する臭気ガス等のガス処理装置及びその運転方法に関する。
下水汚泥や生ごみといった有機性廃棄物や食品工場排水などの有機性排水の処理法として、メタン発酵処理法が多く適用されてきている。メタン発酵処理法は、有機性廃棄物や排水を生物反応槽に投入し、この生物反応槽内に充填したメタン発酵細菌群により有機物を分解し、メタンガスを主成分とするバイオガスを生成すると共に、排水中の有機物を分解除去する処理法である。しかしながら、排水中にたんぱく質由来などの硫黄成分が含まれている場合、硫酸還元菌の作用により、硫黄成分が還元され、バイオガス中に硫化水素ガスが含まれる。
ところで、バイオガス中に含まれるメタンガスをボイラーなどの燃料として使用する場合には、バイオガスに含まれる硫化水素ガスを除去する必要が生じる。この理由は、バイオガスを燃焼させる際にバイオガス中の硫化水素ガスが酸化されて硫黄酸化物が生成し、機器を腐食させる可能性があるためである。
また、下水・排水処理工程で発生する臭気ガス、飲食店の調理場や廃棄物集積場所から発生する臭気ガスも悪臭を伴い問題となる。
上記バイオガス中に含まれる硫化水素や臭気ガスを微生物を用いて高効率で生物脱臭もしくは脱硫させようとする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、生物反応塔内に微生物が付着された担体を充填した担体充填層を設け、この担体充填層に間欠的に散水しながら上記バイオガスや臭気ガスを通すことにより、上記ガス中に含まれる硫化水素や臭気成分を除去するものである。
特開平8−10560号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された生物脱臭技術には、以下のような問題点が存在する。
生物反応塔内に設けられた一体(分離壁により複数に分割されていない)の担体充填層全体に間欠的に散水する構成であるため、被処理ガスとしてのバイオガスや臭気ガスが担体充填層を通過する際の圧力損失が高くなるという問題点があった。
本発明の目的は、常時低い圧力損失で運転が可能なガス処理装置およびその運転方法を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の発明は、
バイオガスまたは臭気ガスまたはVOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)を含むガスの内の少なくともいずれか1つのガス(以下、「被処理ガス」と称す)と酸素が導入される生物反応塔と、
この生物反応塔内が分離壁により複数の区画に分割され、この分割された複数の区画内に前記被処理ガスを分解する微生物が付着された担体をそれぞれ充填した複数の担体充填層と、
この複数の担体充填層にそれぞれ間欠的に散水可能な散水機構と、を備え、
前記散水機構には、さらに前記複数の担体充填層の内の所定の担体充填層に所定時間だけ散水し、この散水が行なわれている間、前記所定の担体充填層以外の担体充填層への散水は停止され、かつ、散水対象となる前記所定の担体充填層も前記所定時間が経過した後には順次変更可能にする散水アルゴリズムを備えた制御手段を有し、
さらに前記複数の担体充填層全体の入口側における前記被処理ガスの平均圧力(以下、「入口側平均圧力」と称す)と前記複数の担体充填層を通過した後の前記複数の担体充填層全体の出口側における前記被処理ガスの平均圧力(以下、「出口側平均圧力」と称す)をそれぞれ検出するために、前記複数の担体充填層全体の入口側と出口側にそれぞれ1つ設けられた圧力検出手段と、
前記入口側平均圧力から前記出口側平均圧力を減ずることにより差圧を算出し、この差圧と予め決定された所定の基準圧力値とを比較する比較手段と、
前記複数の担体充填層にそれぞれ対応して散水量を増加可能にする増量手段と、を有し、前記制御手段には、前記散水アルゴリズムに基づき散水する際に、前記差圧が前記所定の基準圧力値を超えた後、再び前記差圧が前記所定の基準圧力値以下になるタイミングを検出し、この検出されたタイミング時の散水対象の担体充填層が閉塞した担体充填層であると特定し、この特定された担体充填層に対応する増量手段に前記比較手段より信号が送られ、この信号に基づき前記特定された担体充填層に所定の増量された散水が行なわれる制御機能をさらに有したことを特徴とするガス処理装置である。
請求項2に記載の発明は、
被処理ガスと酸素が導入される生物反応塔と、
この生物反応塔内が分離壁により複数の区画に分割され、この分割された複数の区画内に前記被処理ガスを分解する微生物が付着された担体をそれぞれ充填した複数の担体充填層と、
この複数の担体充填層にそれぞれ間欠的に散水可能な散水機構と、
を備えたガス処理装置の運転方法であって、
前記複数の担体充填層の内の所定の担体充填層に所定時間だけ散水し、この散水が行なわれている間、前記所定の担体充填層以外の担体充填層への散水は停止され、かつ、散水対象となる前記所定の担体充填層も前記所定時間が経過した後には順次変更される散水アルゴリズムを備えた散水制御工程を有し、
前記散水機構には、さらに前記複数の担体充填層全体の入口側平均圧力と前記複数の担体充填層を通過した後の前記複数の担体充填層全体の出口側平均圧力をそれぞれ検出するために、前記複数の担体充填層全体の入口側と出口側にそれぞれ1つ設けられた圧力検出手段と、
前記入口側平均圧力から前記出口側平均圧力を減ずることにより差圧を算出し、この差圧と予め決定された所定の基準圧力値とを比較する比較手段と、
前記複数の担体充填層にそれぞれ対応して散水量を増加可能にする増量手段と、を有し、前記散水制御工程には、前記散水アルゴリズムに基づき散水する際に、前記差圧が前記所定の基準圧力値を超えた後、再び前記差圧が前記所定の基準圧力値以下になるタイミングを検出し、この検出されたタイミング時の散水対象の担体充填層が閉塞した担体充填層であると特定し、この特定された担体充填層に対応する増量手段に前記比較手段より信号が送られ、この信号に基づき前記特定された担体充填層に所定の増量された散水が行なわれる増量散水工程をさらに有したことを特徴とするガス処理装置の運転方法である。
本発明の請求項1に係るガス処理装置によれば、
被処理ガスと酸素が導入される生物反応塔と、
この生物反応塔内が分離壁により複数の区画に分割され、この分割された複数の区画内に前記被処理ガスを分解する微生物が付着された担体をそれぞれ充填した複数の担体充填層と、
この複数の担体充填層にそれぞれ間欠的に散水可能な散水機構と、を備え、
前記散水機構には、さらに前記複数の担体充填層の内の所定の担体充填層に所定時間だけ散水し、この散水が行なわれている間、前記所定の担体充填層以外の担体充填層への散水は停止され、かつ、散水対象となる前記所定の担体充填層も前記所定時間が経過した後には順次変更可能にする散水アルゴリズムを備えた制御手段を有し、
さらに前記複数の担体充填層全体の入口側平均圧力と前記複数の担体充填層を通過した後の前記複数の担体充填層全体の出口側平均圧力をそれぞれ検出するために、前記複数の担体充填層全体の入口側と出口側にそれぞれ1つ設けられた圧力検出手段と、
前記入口側平均圧力から前記出口側平均圧力を減ずることにより差圧を算出し、この差圧と予め決定された所定の基準圧力値とを比較する比較手段と、
前記複数の担体充填層にそれぞれ対応して散水量を増加可能にする増量手段と、を有し、前記制御手段には、前記散水アルゴリズムに基づき散水する際に、前記差圧が前記所定の基準圧力値を超えた後、再び前記差圧が前記所定の基準圧力値以下になるタイミングを検出し、この検出されたタイミング時の散水対象の担体充填層が閉塞した担体充填層であると特定し、この特定された担体充填層に対応する増量手段に前記比較手段より信号が送られ、この信号に基づき前記特定された担体充填層に所定の増量された散水が行なわれる制御機能をさらに有しているため、常時低い圧力損失で運転が可能であり、圧力検出手段が合計2個という安価な構成でありながら、万が一、複数の担体充填層への散水が一巡する工程中のいずれかの担体充填層が閉塞した場合にも、ガス処理装置を停止させることなく、前記閉塞された担体充填層に所定の増量された散水を行ない、前記閉塞された担体充填層を正常な担体充填層に復活させることが可能なガス処理装置を実現できる。
請求項2に係るガス処理装置の運転方法によれば、
被処理ガスと酸素が導入される生物反応塔と、
この生物反応塔内が分離壁により複数の区画に分割され、この分割された複数の区画内に前記被処理ガスを分解する微生物が付着された担体をそれぞれ充填した複数の担体充填層と、
この複数の担体充填層にそれぞれ間欠的に散水可能な散水機構と、
を備えたガス処理装置の運転方法であって、
前記複数の担体充填層の内の所定の担体充填層に所定時間だけ散水し、この散水が行なわれている間、前記所定の担体充填層以外の担体充填層への散水は停止され、かつ、散水対象となる前記所定の担体充填層も前記所定時間が経過した後には順次変更される散水アルゴリズムを備えた散水制御工程を有し、
前記散水機構には、さらに前記複数の担体充填層全体の入口側平均圧力と前記複数の担体充填層を通過した後の前記複数の担体充填層全体の出口側平均圧力をそれぞれ検出するために、前記複数の担体充填層全体の入口側と出口側にそれぞれ1つ設けられた圧力検出手段と、
前記入口側平均圧力から前記出口側平均圧力を減ずることにより差圧を算出し、この差圧と予め決定された所定の基準圧力値とを比較する比較手段と、
前記複数の担体充填層にそれぞれ対応して散水量を増加可能にする増量手段と、を有し、前記散水制御工程には、前記散水アルゴリズムに基づき散水する際に、前記差圧が前記所定の基準圧力値を超えた後、再び前記差圧が前記所定の基準圧力値以下になるタイミングを検出し、この検出されたタイミング時の散水対象の担体充填層が閉塞した担体充填層であると特定し、この特定された担体充填層に対応する増量手段に前記比較手段より信号が送られ、この信号に基づき前記特定された担体充填層に所定の増量された散水が行なわれる増量散水工程をさらに有しているため、ガス処理装置を常時低い圧力損失で運転でき、圧力検出手段が合計2個という安価な構成でありながら、万が一、複数の担体充填層への散水が一巡する工程中のいずれかの担体充填層が閉塞した場合にも、ガス処理装置を停止させることなく、前記閉塞された担体充填層に所定の増量された散水を行ない、前記閉塞された担体充填層を正常な担体充填層に復活させることができる。
本発明の一実施の形態のガス処理装置の全体構成を模式的に説明する説明図である。 図1に示す担体充填層の集合体10のAA拡大断面図である。 図1に示すガス処理装置の散水制御工程を説明するためのフローチャートである。 図1に示すガス処理装置の脱硫性能と圧力損失を評価した結果を説明する説明図である。 図1に示す担体充填層の集合体10とは別の構造の担体充填層の集合体90の拡大断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態のガス処理装置の全体構成を模式的に説明する説明図、図2は図1に示す担体充填層の集合体の拡大断面図、図3は図1に示すガス処理装置の散水制御工程を説明するためのフローチャート、図4は図1に示すガス処理装置の脱硫性能と圧力損失を評価した結果を説明する説明図である。
図1および図2において、1は断面積(1m×1m)−担体充填層高さ1.2m(1200mm)の生物反応塔、2〜6は生物反応塔1内を複数の区画に分割するための分離壁、10は担体充填層の集合体、10a、10b、10c、10d、10e、10fは微生物としてのチオバチルス属細菌を主とした好気性硫黄酸化細菌が付着したΦ3mm〜Φ20mmの寸法の多孔質担体が充填された担体充填層、15は被処理ガスとしての硫化水素を含むバイオガス、20は給水タンク、30はポンプ、35は配管、40a、40b、40c、40d、40e、40fは配管35が分岐した先に取り付けられたバルブ、50a、50b、50c、50d、50e、50fはバルブ40a、40b、40c、40d、40e、40fの先にそれぞれ設けられた担体充填層10a、10b、10c、10d、10e、10fにそれぞれ間欠的に散水するためのノズル、60は制御手段、65a、65b、65c、65d、65e、65fは制御手段60からバルブ40a、40b、40c、40d、40e、40fに送られるバルブ開閉信号である。70は給水タンク20、ポンプ30、配管35、バルブ40a、40b、40c、40d、40e、40f、ノズル50a、50b、50c、50d、50e、50fと制御手段60から構成された散水機構である。75は脱硫後の処理ガスを取出すための弁、76は散水した水を処理後に排水として取出すための弁である。なお、本実施の形態においては、硫化水素を含むバイオガス(被処理ガス)15に酸素が予め混合してある。
次に、本発明に係るガス処理装置の運転方法について、図1〜図3を用いて説明する。
1)酸素を予め混合した硫化水素を含むバイオガス(被処理ガス)15を生物反応塔1に導入する。
2)ポンプ30により給水タンク20から水を予めバルブ40a、40b、40c、40d、40e、40fの手前まで供給しておく。
3)図3に示すフローチャートに従って、制御手段60からバルブ40a、40b、40c、40d、40e、40fに、バルブ開閉信号65a、65b、65c、65d、65e、65fを送る。このバルブ開閉信号に基づき、ノズル50a、50b、50c、50d、50e、50fから対応する担体充填層10a、10b、10c、10d、10e、10fに間欠的に散水する。すなわち、バルブ40aが所定時間だけ開き、担体充填層10aに散水している間は、残りのバルブ40b、40c、40d、40e、40fは閉じ、担体充填層10b、10c、10d、10e、10fへの散水は停止している。次のタイミングで(所定時間経過後)、バルブ40aが閉じ、代わりにバルブ40bが開き、散水対象となる担体充填層が担体充填層10aから担体充填層10bに変更される。このタイミングでは、残りのバルブ40a、40c、40d、40e、40fは閉じたままで、担体充填層10a、10c、10d、10e、10fへの散水は停止している。このように、所定時間が経過する都度、散水対象となる担体充填層が、順次変更される。
以上のような散水アルゴリズムを備えた散水制御工程が採用されたことにより、ガス処理装置を常時低い圧力損失で運転できるという本願発明に特有の作用効果を発揮する。
上述した本発明に係るガス処理装置および本発明に係るガス処理装置の運転方法(図1〜図3参照)を用いて、ガス処理装置の脱硫性能と圧力損失(例えば、後述する被処理ガスの担体充填層の入口側平均圧力と出口側平均圧力との差圧として検出可能である)を評価する試験を下記試験条件1に基づき実施した。その結果を図4に示す。また、比較のために、上述した特許文献1のようなガス処理装置とその散水方法(従来の間欠散水方法:一体(分離壁により複数に分割されていない)の担体充填層全体に間欠的に散水する方法)を用いて、ガス処理装置の脱硫性能と圧力損失を評価する試験を下記試験条件2に基づき実施した。
(本発明例:試験条件1)
・ 担体充填層容積: 合計 約1.2m
・ 単位時間当りの被処理ガス容量: 144m/h(ただし、空筒速度SV=120/h、実質的な線速度LV=0.048m/s)
・ 被処理ガス中の硫化水素(HS)濃度: 1000ppm
・ 単位時間当りの散水量: 1152L(Lはリットル)/h{ただし、散水量(L)/被処理ガス容量(m)の値(L/G)で管理する。したがって、本試験条件1ではL/G=48となる。}
・ 散水方法: 間欠散水(1つの担体充填層につき、10分間散水し、50分間停止する。すなわち、担体充填層10a、10b、10c、10d、10e、10fを10分毎にL/G=48で散水する。)

(比較例:試験条件2)
・ 担体充填層容積: 1.2m
・ 単位時間当りの被処理ガス容量: 144m/h(ただし、空筒速度SV=120/h、線速度LV=0.04m/s)
・ 被処理ガス中の硫化水素(HS)濃度: 1000ppm
・ 単位時間当りの散水量: 1536L(Lはリットル)/h{ただし、散水量(L)/被処理ガス容量(m)の値(L/G)で管理する。したがって、本試験条件2ではL/G=48となる。}
・ 散水方法: 間欠散水(一体の担体充填層全体に、10分間散水し、50分間停止する。)
図4に示すように、本発明例においては、3週間で脱硫性能は100%に達して運転が立ち上がる。また、圧力損失は常時30〜55mmAq/1200mmである。このように、圧力損失が低く抑えられたのは、1つの担体充填層へ散水している間は、残りの5つの担体充填層への散水が停止されていることに起因すると推察される。すなわち、被処理ガス15は、常時、被処理ガス15の通過抵抗が小さくなる散水が停止された残りの5つの担体充填層を優先的に通過することとなり、その結果として、常時、低い圧力損失が齎されたものと考えられる。また、比較例においては、脱硫性能は本発明例と同等であり、平均的な圧力損失こそ低くなるものの、散水時の圧力損失は約200mmAq/1200mmにもなり、本発明例の4〜6倍にも達する(図示せず)。
なお、本実施の形態においては、多孔質担体に付着される硫黄酸化細菌として、チオバチルス属細菌を用いた例について説明したが必ずしもこれに限定されるものではない。また、担体は多孔質担体に限定されるものではなく、一般に微生物担体やガス処理用スクラバー用担体として用いられる材料、例えば網目構造を有する樹脂製担体を用いることができる。
また、本実施の形態においては、硫化水素を含むバイオガス(被処理ガス)15に酸素が予め混合してある例について説明したが必ずしもこれに限定されるものではない。当然、硫化水素を含むバイオガスと酸素を別々に生物反応塔1に投入することも可能である。
また、本実施の形態においては、被処理ガスとして、硫化水素を含むバイオガスを用い、脱硫を行なう場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、被処理ガスとして、メチルメルカプタン(MM)や硫化メチル等を含む臭気ガス、VOCを含むガスを対象とし、脱臭や成分の分解を行なうことも可能である。上記硫化水素を含むバイオガスの場合と同様に、上記臭気ガスやVOCを含むガスに関しても、酸素を予め混合しておいてもよいし、別々に生物反応塔1に投入してもよい。要するに、実体としての被処理ガスと酸素が生物反応塔1に投入されればよいのである。また、酸素に関しても、100%酸素に限定されるものではなく、例えば、空気を用いることも可能であり、本願発明においては、これらを総称して「酸素」という。
また、本実施の形態においては、図3に示すフローチャートのように、担体充填層10a、10b、10c、10d、10e、10fのいずれかに常に間欠的に散水する例について説明したが必ずしもこれに限定されるものではない。すなわち、担体充填層10a、10b、10c、10d、10e、10fのいずれかに常に散水している必要はない。
また、図1に示す散水機構70に、さらに前記複数の担体充填層10a、10b、10c、10d、10e、10f全体の入口側における被処理ガス15の平均圧力(以下、「入口側平均圧力」と称す)と前記複数の担体充填層10a、10b、10c、10d、10e、10fを通過した後の前記複数の担体充填層10a、10b、10c、10d、10e、10f全体の出口側における前記被処理ガス15の平均圧力(以下、「出口側平均圧力」と称す)をそれぞれ検出するために、前記複数の担体充填層10a、10b、10c、10d、10e、10f全体の入口側と出口側にそれぞれ1つ設けられた圧力検出手段(図示せず)と、前記入口側平均圧力から前記出口側平均圧力を減ずることにより差圧を算出し、この差圧と予め決定された所定の基準圧力値とを比較する比較手段(図示せず)と、前記複数の担体充填層10a、10b、10c、10d、10e、10fにそれぞれ対応して散水量を増加可能にする増量手段(図示せず)と、を有し、制御手段60には、前述した散水アルゴリズム基づき散水する際に、前記差圧が前記所定の基準圧力値を超えた後、再び前記差圧が前記所定の基準圧力値以下になるタイミングを検出し、この検出されたタイミング時の散水対象の担体充填層が閉塞した担体充填層であると特定し、この特定された担体充填層に対応する増量手段に前記比較手段より信号が送られ、この信号に基づき前記特定された担体充填層に所定の増量された散水が行なわれる制御機能をさらに有していることで、圧力検出手段が合計2個という安価な構成でありながら、万が一、複数の担体充填層10a、10b、10c、10d、10e、10fへの散水が一巡する工程中のいずれかの担体充填層が閉塞した場合にも、ガス処理装置を停止させることなく、前記閉塞された担体充填層に所定の増量された散水を行ない、前記閉塞された担体充填層を正常な担体充填層に復活させることが可能なガス処理装置を実現できる。
また、本実施の形態においては、図2に示すように分割した担体充填層の集合体10の例について説明したが必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、図5に示すように、分離壁80、81、82を用いて生物反応塔1内を複数の区画に分割した担体充填層の集合体90(6つの担体充填層90a、90b、90c、90d、90e、90fから構成される)を用いるなど様々な形態が考えられる。
1 生物反応塔
2、3、4、5、6、80、81、82 分離壁
10、90 担体充填層の集合体
10a、10b、10c、10d、10e、10f、90a、90b、90c、90 d、90e、90f 担体充填層
15 バイオガス(被処理ガス)
20 給水タンク
30 ポンプ
35 配管
40a、40b、40c、40d、40e、40f バルブ
50a、50b、50c、50d、50e、50f ノズル
60 制御手段
65a、65b、65c、65d、65e、65f バルブ開閉信号
70 散水機構
75、76 弁

Claims (2)

  1. バイオガスまたは臭気ガスまたはVOCを含むガスの内の少なくともいずれか1つのガス(以下、「被処理ガス」と称す)と酸素が導入される生物反応塔と、
    この生物反応塔内が分離壁により複数の区画に分割され、この分割された複数の区画内に前記被処理ガスを分解する微生物が付着された担体をそれぞれ充填した複数の担体充填層と、
    この複数の担体充填層にそれぞれ間欠的に散水可能な散水機構と、を備え、
    前記散水機構には、さらに前記複数の担体充填層の内の所定の担体充填層に所定時間だけ散水し、この散水が行なわれている間、前記所定の担体充填層以外の担体充填層への散水は停止され、かつ、散水対象となる前記所定の担体充填層も前記所定時間が経過した後には順次変更可能にする散水アルゴリズムを備えた制御手段を有し、
    さらに前記複数の担体充填層全体の入口側における前記被処理ガスの平均圧力(以下、「入口側平均圧力」と称す)と前記複数の担体充填層を通過した後の前記複数の担体充填層全体の出口側における前記被処理ガスの平均圧力(以下、「出口側平均圧力」と称す)をそれぞれ検出するために、前記複数の担体充填層全体の入口側と出口側にそれぞれ1つ設けられた圧力検出手段と、
    前記入口側平均圧力から前記出口側平均圧力を減ずることにより差圧を算出し、この差圧と予め決定された所定の基準圧力値とを比較する比較手段と、
    前記複数の担体充填層にそれぞれ対応して散水量を増加可能にする増量手段と、を有し、前記制御手段には、前記散水アルゴリズムに基づき散水する際に、前記差圧が前記所定の基準圧力値を超えた後、再び前記差圧が前記所定の基準圧力値以下になるタイミングを検出し、この検出されたタイミング時の散水対象の担体充填層が閉塞した担体充填層であると特定し、この特定された担体充填層に対応する増量手段に前記比較手段より信号が送られ、この信号に基づき前記特定された担体充填層に所定の増量された散水が行なわれる制御機能をさらに有したことを特徴とするガス処理装置。
  2. 被処理ガスと酸素が導入される生物反応塔と、
    この生物反応塔内が分離壁により複数の区画に分割され、この分割された複数の区画内に前記被処理ガスを分解する微生物が付着された担体をそれぞれ充填した複数の担体充填層と、
    この複数の担体充填層にそれぞれ間欠的に散水可能な散水機構と、
    を備えたガス処理装置の運転方法であって、
    前記複数の担体充填層の内の所定の担体充填層に所定時間だけ散水し、この散水が行なわれている間、前記所定の担体充填層以外の担体充填層への散水は停止され、かつ、散水対象となる前記所定の担体充填層も前記所定時間が経過した後には順次変更される散水アルゴリズムを備えた散水制御工程を有し、
    前記散水機構には、さらに前記複数の担体充填層全体の入口側平均圧力と前記複数の担体充填層を通過した後の前記複数の担体充填層全体の出口側平均圧力をそれぞれ検出するために、前記複数の担体充填層全体の入口側と出口側にそれぞれ1つ設けられた圧力検出手段と、
    前記入口側平均圧力から前記出口側平均圧力を減ずることにより差圧を算出し、この差圧と予め決定された所定の基準圧力値とを比較する比較手段と、
    前記複数の担体充填層にそれぞれ対応して散水量を増加可能にする増量手段と、を有し、前記散水制御工程には、前記散水アルゴリズムに基づき散水する際に、前記差圧が前記所定の基準圧力値を超えた後、再び前記差圧が前記所定の基準圧力値以下になるタイミングを検出し、この検出されたタイミング時の散水対象の担体充填層が閉塞した担体充填層であると特定し、この特定された担体充填層に対応する増量手段に前記比較手段より信号が送られ、この信号に基づき前記特定された担体充填層に所定の増量された散水が行なわれる増量散水工程をさらに有したことを特徴とするガス処理装置の運転方法。
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