JP5091274B2 - ガス処理装置およびその運転方法 - Google Patents
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Description
バイオガスまたは臭気ガスまたはVOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)を含むガスの内の少なくともいずれか1つのガス(以下、「被処理ガス」と称す)と酸素が導入される生物反応塔と、
この生物反応塔内が分離壁により複数の区画に分割され、この分割された複数の区画内に前記被処理ガスを分解する微生物が付着された担体をそれぞれ充填した複数の担体充填層と、
この複数の担体充填層にそれぞれ間欠的に散水可能な散水機構と、を備え、
前記散水機構には、さらに前記複数の担体充填層の内の所定の担体充填層に所定時間だけ散水し、この散水が行なわれている間、前記所定の担体充填層以外の担体充填層への散水は停止され、かつ、散水対象となる前記所定の担体充填層も前記所定時間が経過した後には順次変更可能にする散水アルゴリズムを備えた制御手段を有し、
さらに前記複数の担体充填層全体の入口側における前記被処理ガスの平均圧力(以下、「入口側平均圧力」と称す)と前記複数の担体充填層を通過した後の前記複数の担体充填層全体の出口側における前記被処理ガスの平均圧力(以下、「出口側平均圧力」と称す)をそれぞれ検出するために、前記複数の担体充填層全体の入口側と出口側にそれぞれ1つ設けられた圧力検出手段と、
前記入口側平均圧力から前記出口側平均圧力を減ずることにより差圧を算出し、この差圧と予め決定された所定の基準圧力値とを比較する比較手段と、
前記複数の担体充填層にそれぞれ対応して散水量を増加可能にする増量手段と、を有し、前記制御手段には、前記散水アルゴリズムに基づき散水する際に、前記差圧が前記所定の基準圧力値を超えた後、再び前記差圧が前記所定の基準圧力値以下になるタイミングを検出し、この検出されたタイミング時の散水対象の担体充填層が閉塞した担体充填層であると特定し、この特定された担体充填層に対応する増量手段に前記比較手段より信号が送られ、この信号に基づき前記特定された担体充填層に所定の増量された散水が行なわれる制御機能をさらに有したことを特徴とするガス処理装置である。
被処理ガスと酸素が導入される生物反応塔と、
この生物反応塔内が分離壁により複数の区画に分割され、この分割された複数の区画内に前記被処理ガスを分解する微生物が付着された担体をそれぞれ充填した複数の担体充填層と、
この複数の担体充填層にそれぞれ間欠的に散水可能な散水機構と、
を備えたガス処理装置の運転方法であって、
前記複数の担体充填層の内の所定の担体充填層に所定時間だけ散水し、この散水が行なわれている間、前記所定の担体充填層以外の担体充填層への散水は停止され、かつ、散水対象となる前記所定の担体充填層も前記所定時間が経過した後には順次変更される散水アルゴリズムを備えた散水制御工程を有し、
前記散水機構には、さらに前記複数の担体充填層全体の入口側平均圧力と前記複数の担体充填層を通過した後の前記複数の担体充填層全体の出口側平均圧力をそれぞれ検出するために、前記複数の担体充填層全体の入口側と出口側にそれぞれ1つ設けられた圧力検出手段と、
前記入口側平均圧力から前記出口側平均圧力を減ずることにより差圧を算出し、この差圧と予め決定された所定の基準圧力値とを比較する比較手段と、
前記複数の担体充填層にそれぞれ対応して散水量を増加可能にする増量手段と、を有し、前記散水制御工程には、前記散水アルゴリズムに基づき散水する際に、前記差圧が前記所定の基準圧力値を超えた後、再び前記差圧が前記所定の基準圧力値以下になるタイミングを検出し、この検出されたタイミング時の散水対象の担体充填層が閉塞した担体充填層であると特定し、この特定された担体充填層に対応する増量手段に前記比較手段より信号が送られ、この信号に基づき前記特定された担体充填層に所定の増量された散水が行なわれる増量散水工程をさらに有したことを特徴とするガス処理装置の運転方法である。
被処理ガスと酸素が導入される生物反応塔と、
この生物反応塔内が分離壁により複数の区画に分割され、この分割された複数の区画内に前記被処理ガスを分解する微生物が付着された担体をそれぞれ充填した複数の担体充填層と、
この複数の担体充填層にそれぞれ間欠的に散水可能な散水機構と、を備え、
前記散水機構には、さらに前記複数の担体充填層の内の所定の担体充填層に所定時間だけ散水し、この散水が行なわれている間、前記所定の担体充填層以外の担体充填層への散水は停止され、かつ、散水対象となる前記所定の担体充填層も前記所定時間が経過した後には順次変更可能にする散水アルゴリズムを備えた制御手段を有し、
さらに前記複数の担体充填層全体の入口側平均圧力と前記複数の担体充填層を通過した後の前記複数の担体充填層全体の出口側平均圧力をそれぞれ検出するために、前記複数の担体充填層全体の入口側と出口側にそれぞれ1つ設けられた圧力検出手段と、
前記入口側平均圧力から前記出口側平均圧力を減ずることにより差圧を算出し、この差圧と予め決定された所定の基準圧力値とを比較する比較手段と、
前記複数の担体充填層にそれぞれ対応して散水量を増加可能にする増量手段と、を有し、前記制御手段には、前記散水アルゴリズムに基づき散水する際に、前記差圧が前記所定の基準圧力値を超えた後、再び前記差圧が前記所定の基準圧力値以下になるタイミングを検出し、この検出されたタイミング時の散水対象の担体充填層が閉塞した担体充填層であると特定し、この特定された担体充填層に対応する増量手段に前記比較手段より信号が送られ、この信号に基づき前記特定された担体充填層に所定の増量された散水が行なわれる制御機能をさらに有しているため、常時低い圧力損失で運転が可能であり、圧力検出手段が合計2個という安価な構成でありながら、万が一、複数の担体充填層への散水が一巡する工程中のいずれかの担体充填層が閉塞した場合にも、ガス処理装置を停止させることなく、前記閉塞された担体充填層に所定の増量された散水を行ない、前記閉塞された担体充填層を正常な担体充填層に復活させることが可能なガス処理装置を実現できる。
被処理ガスと酸素が導入される生物反応塔と、
この生物反応塔内が分離壁により複数の区画に分割され、この分割された複数の区画内に前記被処理ガスを分解する微生物が付着された担体をそれぞれ充填した複数の担体充填層と、
この複数の担体充填層にそれぞれ間欠的に散水可能な散水機構と、
を備えたガス処理装置の運転方法であって、
前記複数の担体充填層の内の所定の担体充填層に所定時間だけ散水し、この散水が行なわれている間、前記所定の担体充填層以外の担体充填層への散水は停止され、かつ、散水対象となる前記所定の担体充填層も前記所定時間が経過した後には順次変更される散水アルゴリズムを備えた散水制御工程を有し、
前記散水機構には、さらに前記複数の担体充填層全体の入口側平均圧力と前記複数の担体充填層を通過した後の前記複数の担体充填層全体の出口側平均圧力をそれぞれ検出するために、前記複数の担体充填層全体の入口側と出口側にそれぞれ1つ設けられた圧力検出手段と、
前記入口側平均圧力から前記出口側平均圧力を減ずることにより差圧を算出し、この差圧と予め決定された所定の基準圧力値とを比較する比較手段と、
前記複数の担体充填層にそれぞれ対応して散水量を増加可能にする増量手段と、を有し、前記散水制御工程には、前記散水アルゴリズムに基づき散水する際に、前記差圧が前記所定の基準圧力値を超えた後、再び前記差圧が前記所定の基準圧力値以下になるタイミングを検出し、この検出されたタイミング時の散水対象の担体充填層が閉塞した担体充填層であると特定し、この特定された担体充填層に対応する増量手段に前記比較手段より信号が送られ、この信号に基づき前記特定された担体充填層に所定の増量された散水が行なわれる増量散水工程をさらに有しているため、ガス処理装置を常時低い圧力損失で運転でき、圧力検出手段が合計2個という安価な構成でありながら、万が一、複数の担体充填層への散水が一巡する工程中のいずれかの担体充填層が閉塞した場合にも、ガス処理装置を停止させることなく、前記閉塞された担体充填層に所定の増量された散水を行ない、前記閉塞された担体充填層を正常な担体充填層に復活させることができる。
2)ポンプ30により給水タンク20から水を予めバルブ40a、40b、40c、40d、40e、40fの手前まで供給しておく。
3)図3に示すフローチャートに従って、制御手段60からバルブ40a、40b、40c、40d、40e、40fに、バルブ開閉信号65a、65b、65c、65d、65e、65fを送る。このバルブ開閉信号に基づき、ノズル50a、50b、50c、50d、50e、50fから対応する担体充填層10a、10b、10c、10d、10e、10fに間欠的に散水する。すなわち、バルブ40aが所定時間だけ開き、担体充填層10aに散水している間は、残りのバルブ40b、40c、40d、40e、40fは閉じ、担体充填層10b、10c、10d、10e、10fへの散水は停止している。次のタイミングで(所定時間経過後)、バルブ40aが閉じ、代わりにバルブ40bが開き、散水対象となる担体充填層が担体充填層10aから担体充填層10bに変更される。このタイミングでは、残りのバルブ40a、40c、40d、40e、40fは閉じたままで、担体充填層10a、10c、10d、10e、10fへの散水は停止している。このように、所定時間が経過する都度、散水対象となる担体充填層が、順次変更される。
(本発明例:試験条件1)
・ 担体充填層容積: 合計 約1.2m3
・ 単位時間当りの被処理ガス容量: 144m3/h(ただし、空筒速度SV=120/h、実質的な線速度LV=0.048m/s)
・ 被処理ガス中の硫化水素(H2S)濃度: 1000ppm
・ 単位時間当りの散水量: 1152L(Lはリットル)/h{ただし、散水量(L)/被処理ガス容量(m3)の値(L/G)で管理する。したがって、本試験条件1ではL/G=48となる。}
・ 散水方法: 間欠散水(1つの担体充填層につき、10分間散水し、50分間停止する。すなわち、担体充填層10a、10b、10c、10d、10e、10fを10分毎にL/G=48で散水する。)
(比較例:試験条件2)
・ 担体充填層容積: 1.2m3
・ 単位時間当りの被処理ガス容量: 144m3/h(ただし、空筒速度SV=120/h、線速度LV=0.04m/s)
・ 被処理ガス中の硫化水素(H2S)濃度: 1000ppm
・ 単位時間当りの散水量: 1536L(Lはリットル)/h{ただし、散水量(L)/被処理ガス容量(m3)の値(L/G)で管理する。したがって、本試験条件2ではL/G=48となる。}
・ 散水方法: 間欠散水(一体の担体充填層全体に、10分間散水し、50分間停止する。)
2、3、4、5、6、80、81、82 分離壁
10、90 担体充填層の集合体
10a、10b、10c、10d、10e、10f、90a、90b、90c、90 d、90e、90f 担体充填層
15 バイオガス(被処理ガス)
20 給水タンク
30 ポンプ
35 配管
40a、40b、40c、40d、40e、40f バルブ
50a、50b、50c、50d、50e、50f ノズル
60 制御手段
65a、65b、65c、65d、65e、65f バルブ開閉信号
70 散水機構
75、76 弁
Claims (2)
- バイオガスまたは臭気ガスまたはVOCを含むガスの内の少なくともいずれか1つのガス(以下、「被処理ガス」と称す)と酸素が導入される生物反応塔と、
この生物反応塔内が分離壁により複数の区画に分割され、この分割された複数の区画内に前記被処理ガスを分解する微生物が付着された担体をそれぞれ充填した複数の担体充填層と、
この複数の担体充填層にそれぞれ間欠的に散水可能な散水機構と、を備え、
前記散水機構には、さらに前記複数の担体充填層の内の所定の担体充填層に所定時間だけ散水し、この散水が行なわれている間、前記所定の担体充填層以外の担体充填層への散水は停止され、かつ、散水対象となる前記所定の担体充填層も前記所定時間が経過した後には順次変更可能にする散水アルゴリズムを備えた制御手段を有し、
さらに前記複数の担体充填層全体の入口側における前記被処理ガスの平均圧力(以下、「入口側平均圧力」と称す)と前記複数の担体充填層を通過した後の前記複数の担体充填層全体の出口側における前記被処理ガスの平均圧力(以下、「出口側平均圧力」と称す)をそれぞれ検出するために、前記複数の担体充填層全体の入口側と出口側にそれぞれ1つ設けられた圧力検出手段と、
前記入口側平均圧力から前記出口側平均圧力を減ずることにより差圧を算出し、この差圧と予め決定された所定の基準圧力値とを比較する比較手段と、
前記複数の担体充填層にそれぞれ対応して散水量を増加可能にする増量手段と、を有し、前記制御手段には、前記散水アルゴリズムに基づき散水する際に、前記差圧が前記所定の基準圧力値を超えた後、再び前記差圧が前記所定の基準圧力値以下になるタイミングを検出し、この検出されたタイミング時の散水対象の担体充填層が閉塞した担体充填層であると特定し、この特定された担体充填層に対応する増量手段に前記比較手段より信号が送られ、この信号に基づき前記特定された担体充填層に所定の増量された散水が行なわれる制御機能をさらに有したことを特徴とするガス処理装置。 - 被処理ガスと酸素が導入される生物反応塔と、
この生物反応塔内が分離壁により複数の区画に分割され、この分割された複数の区画内に前記被処理ガスを分解する微生物が付着された担体をそれぞれ充填した複数の担体充填層と、
この複数の担体充填層にそれぞれ間欠的に散水可能な散水機構と、
を備えたガス処理装置の運転方法であって、
前記複数の担体充填層の内の所定の担体充填層に所定時間だけ散水し、この散水が行なわれている間、前記所定の担体充填層以外の担体充填層への散水は停止され、かつ、散水対象となる前記所定の担体充填層も前記所定時間が経過した後には順次変更される散水アルゴリズムを備えた散水制御工程を有し、
前記散水機構には、さらに前記複数の担体充填層全体の入口側平均圧力と前記複数の担体充填層を通過した後の前記複数の担体充填層全体の出口側平均圧力をそれぞれ検出するために、前記複数の担体充填層全体の入口側と出口側にそれぞれ1つ設けられた圧力検出手段と、
前記入口側平均圧力から前記出口側平均圧力を減ずることにより差圧を算出し、この差圧と予め決定された所定の基準圧力値とを比較する比較手段と、
前記複数の担体充填層にそれぞれ対応して散水量を増加可能にする増量手段と、を有し、前記散水制御工程には、前記散水アルゴリズムに基づき散水する際に、前記差圧が前記所定の基準圧力値を超えた後、再び前記差圧が前記所定の基準圧力値以下になるタイミングを検出し、この検出されたタイミング時の散水対象の担体充填層が閉塞した担体充填層であると特定し、この特定された担体充填層に対応する増量手段に前記比較手段より信号が送られ、この信号に基づき前記特定された担体充填層に所定の増量された散水が行なわれる増量散水工程をさらに有したことを特徴とするガス処理装置の運転方法。
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