JP2976184B2 - ポリアミド系合成繊維の親水化加工方法 - Google Patents

ポリアミド系合成繊維の親水化加工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリアミド系合成繊
維に耐久性の優れた親水性能を付与する加工方法に関す
る。さらに詳しくは、キトサンのような多糖を用いて、
レッグ製品やランジェリー製品,外着用品,家庭用品等
へ利用するのに安定であって好適な親水性能を、ポリア
ミド系合成繊維に付与する加工方法を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド系合成繊維は、天然系繊維に
比べ強度や耐久性といった物理的特性,加工特性に優れ
ているが、疎水性が高いことから、吸水性,吸湿性に劣
り、特に肌と直接接するパンティストッキング,ソック
ス,タイツ等のレッグ製品や、スリップ,パンティ,ネ
グリジェ,ペチコート,キャミソール等のランジェリー
製品に用いた場合は、ムレ感やベタツキ感といった不快
感を与えるという欠点を有する。
【0003】この様な問題を解決するには、該繊維を、
糊剤を含む親水性物質の溶液に含浸またはこの溶液をス
プレー処理等により該繊維に塗布して、該繊維上に親水
性物質を付与する方法が一般に知られている。また、特
開平7−90774号公報に親水性の酸性基を有するビ
ニル系モノマーをグラフト重合し、更に親水性の樹脂を
付与する方法が開示されている。
【0004】更に、近年では、天然多糖の持つ風合い改
善性や機能性,安全性,生分解性等が好感を与えること
から、これらの素材を合成繊維に付与する試みがなされ
ている。多糖は親水性高分子であることから、上述の問
題解決法の親水性物質として用いると、合成繊維表面上
に比較的強固に固着させることができ、他の天然系親水
性物質よりも洗濯耐久性に優れる傾向がある上、吸収し
た水分の放出速度も比較的早く、ムレ感やベタツキ感が
効果的に抑えられることから、合成繊維の親水化加工に
広く利用されている。中でも、多糖の一種であるキトサ
ンおよびその誘導体を合成繊維に固着すると、繊維上に
て特に安定でかつ高い親水性を得ることができ、しか
も、染色性の改善や抗菌性,生体適合性をも付与できる
ため、近年その研究が多くなされている。
【0005】例えば、特開平3−76801号公報に
は、粉体状キトサンを熱可塑性の合成樹脂と混合し、布
地に付着する方法が、また、特開平7−229064号
公報には基布をキトサンとポリペプチドを含有する溶液
で処理する方法が記載されている。しかしながら、この
ようにポリアミド系繊維にキトサンを単に付着せしめる
方法においては、洗濯による多糖の剥離は避けられず、
繰り返し使用に充分耐えられないという欠点があった。
【0006】また、特開平3−76871号公報及び特
開平4−257301号公報には、多糖であるキトサン
の脱落を防止するために、種々の架橋化試薬による架橋
化処理を提案しているが、架橋化処理を多糖であるキト
サンの繊維製品への付着と同時またはその後に行ってい
る。そのため、架橋化試薬が該繊維と合成樹脂,合成樹
脂同士,多糖であるキトサン同士を橋かけする割合が高
くなってしまい、多糖であるキトサンが該繊維と架橋す
る機会が少ないことから、架橋に関与していない部分が
洗濯により漏出してしまい、一方架橋化試薬の添加量を
多くし、キトサンと多く反応させるようにすると、風合
いを極度に悪くしてしまうという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の如き
欠点を解消すべくポリアミド系合成繊維を酸で部分加水
分解させて、グリシジルエーテル基又はカルボキシル基
を導入し、キトサンのような多糖をこれらの官能基を介
して直接該繊維上に保持させ、洗濯後も親水性能を維持
し、繰り返しての使用に充分耐えられ、風合いにも優れ
たポリアミド系合成繊維の親水化加工方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【発明を解決するための手段】本発明者らは、ポリアミ
ド系合成繊維を酸水溶液で処理することにより、該繊維
上に架橋化試薬が反応しやすい部位を形成させ、次いで
グリシジルエーテル基またはカルボキシル基を複数有す
る架橋化試薬水溶液を反応させて、該繊維上にグリシジ
ルエーテル基またはカルボキシル基を共有結合により配
位させ、これに多糖水溶液を反応させると、該繊維上に
架橋化試薬を介して共有結合により多糖が結合されるの
で、得られた該繊維が長期にわたり、優れた親水性を具
備することを見い出し本発明に至った。即ち、本発明
は、ポリアミド系合成繊維を酸水溶液処理し、次いでグ
リシジルエーテル基またはカルボキシル基を複数有する
架橋化試薬水溶液で処理し、更に多糖水溶液で処理する
ことを特徴とするポリアミド系合成繊維の親水化加工方
法であり、更に、多糖水溶液がキトサン酸塩水溶液であ
るポリアミド系合成繊維の親水化加工方法を提供するも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるポリアミド系
合成繊維は、通常の6−ナイロン、6,6−ナイロン、
6,10−ナイロン、ポリアミノ酸等の合成繊維のいず
れでも良い。また、該繊維の形態も糸状,編織布状,不
織布状等のいずれであっても良く、ポリウレタンを芯糸
にし、該繊維で被覆したものや、該繊維が50%以上で
それ以外の繊維、例えばポリエステル,アクリル,ポリ
ウレタン,ポリプロピレン,ポリエチレン等の合成繊
維、木綿,絹,ウール,麻,パルプ等の天然繊維、ビス
コースレーヨン,銅アンモニアレーヨン,リヨセル,ア
セテート等の再生セルロース繊維等が混繊あるいは交編
織されているもので、これらの繊維は酸処理,アルカリ
処理に耐えうるものが好ましい。そして、予め染色工程
を施したものでも良い。
【0010】本発明では、先ずポリアミド系合成繊維を
酸水溶液で部分加水分解処理する。即ち、2〜30重量
%、より好ましくは5〜20重量%の酸水溶液に40〜
80℃にて30〜120分間浸漬した後、5〜30分間
充分水洗する。その後、0.5〜2重量%のアルカリ水
溶液で中和し、次いで5〜30分間充分水洗して脱水
し、必要に応じて乾燥処理する。
【0011】この時、使用する酸水溶液の酸は特に限定
されず、硫酸、塩酸、硝酸、リン酸等が挙げられるが好
ましくは硫酸を使用する。また中和に使用するアルカリ
についても特に限定されず、水酸化ナトリウム,水酸化
カリウム,アンモニア等が挙げられるが水酸化ナトリウ
ムの使用が好ましい。この処理により、該繊維が部分加
水分解され、該繊維上に架橋化試薬の反応しやすい部位
が形成される。
【0012】次に、上記のように部分加水分解された繊
維をグリシジルエーテル基またはカルボキシル基を複数
有する架橋化試薬で処理する。即ち、0.05〜10重
量%、より好ましくは0.1〜5重量%の架橋化試薬水
溶液に30〜80℃にて10〜120分浸漬した後、5
〜30分間充分水洗して脱水し、必要に応じて乾燥処理
する。この時、反応の進行を促進するような触媒を併せ
て添加しても良い。
【0013】この時使用するグリシジルエーテル基また
はカルボキシル基を複数有する架橋化試薬水溶液の架橋
化試薬としては、特に限定されるものではないが、具体
的にグリシジルエーテル基を複数有するものとしては、
エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレ
ングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリ
シジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジ
ルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエ
ーテル等が挙げられ、好ましくはエチレングリコールジ
グリシジルエーテルが挙げられ、またカルボキシル基を
複数有するものとしては、マロン酸,マレイン酸,フマ
ル酸,コハク酸,リンゴ酸,シトラコン酸,グルタール
酸,アジピン酸,ピメリン酸,スベリン酸,セバシン
酸,フタル酸,メリト酸,マレイン酸−メチルビニルエ
ーテル共重合体,シトラコン酸−メチルビニルエーテル
共重合体、及びこれらの酸無水物,酸ハロゲン化物等の
誘導体も挙げられ、好ましくは無水マレイン酸−メチル
ビニルエーテル共重合体が挙げられる。これらは単独で
使用しても2種類以上を混合して用いても良い。この処
理により、該酸処理したポリアミド系合成繊維にジグリ
シジルエーテル基またはカルボキシル基が共有結合によ
って配位される。
【0014】次に、上記ポリアミド系繊維を多糖で処理
するが、その方法は、0.05〜5重量%、より好まし
くは0.1〜1重量%の多糖水溶液に30〜80℃にて
10〜120分間浸漬した後、5〜30分間充分水洗し
て脱水し、乾燥処理をする。この時、反応の進行を促進
するような触媒として、例えば、グリシジルエーテル基
が配位している場合は、ホウフッ化亜鉛を、カルボキシ
ル基が配位している場合は、酢酸ナトリウムを、夫々、
0.05〜5重量%併せて添加しても良い。この処理に
より、架橋化試薬を介して共有結合で多糖が保持され
る。
【0015】この時使用される多糖水溶液の多糖として
は、澱粉,セルロース,キチン,キトサン,ヒアルロン
酸,アルギン酸,カラギーナン,寒天,グアーガム,ロ
ーカストビーンガム,タラガム,コンニャクマンナン,
ペクチン,アラビヤガム,タマリンドガム,キサンタン
ガム,ゲランガム,ウェランガム,ラムザンガム,プル
ラン,カードラン等及びこれらの誘導体のうち、pH3
〜11、温度30〜80℃の範囲内で水溶性であるもの
であれば特に限定されるものではなく、これらは単独で
使用しても2種以上を混合して用いても良いが、ジエチ
ルアミノエチル化セルロース,ヒドロキシプロピル化セ
ルロース,カルボキシメチル化セルロース,ヒアルロン
酸,キトサン,ジエチルアミノエチル化キトサンを用い
るのが好ましい。キトサンを用いるときはギ酸,塩酸,
酢酸,乳酸,リンゴ酸等の水溶液に溶解したキトサン酸
塩水溶液として用いるのが好適である。
【0016】このように本発明の方法で得られたポリア
ミド系合成繊維の親水化加工繊維は、架橋化試薬が該繊
維に直接結合し、該繊維上の架橋化試薬を介して共有結
合によりキトサンのような多糖が保持されているため、
優れた親水性を発揮すると共に、洗濯しても親水性が保
持できるという特徴を有し、繰り返し使用することがで
きるものとなる。また、風合いにも優れ、先染等がなさ
れていない時は、更に通常の染色加工を行ってもその性
能は充分維持される。
【0017】
【実施例】以下、本発明について実施例により具体的に
説明するが、本発明はこの範囲に限定されるものではな
い。尚、実施例に記載した濃度は重量%で示し、各測定
値は次の方法で測定した。
【0018】(洗濯処理)JIS L 0217−19
95「繊維製品の取り扱いに関する表示記号及び表示方
法」2.1.(1)洗い方番号103に準じて行った。
【0019】(吸湿率の測定)温度35℃、湿度90%
にセットした恒温恒湿機内に、4.5cm×4.5cmの試
験布をふたを開けた秤量瓶に入れ、60分後に秤量瓶の
ふたを閉めて取り出し、重量を測定した。予め何も入れ
ない秤量瓶のふたを閉めた際の重量を測定しておき、こ
れらの重量の差から吸湿量を求め、試験布の絶乾重量の
比から次式で吸湿率を求めた。
【数1】
【0020】(放湿率の測定)温度25℃、湿度60%
の室内に置いたMg(NO3 2 飽和溶液入りデシケー
タ内に、既述の吸湿率の測定を行った試験布をふたを開
けた秤量瓶ごと入れ、60分後の重量を測定した。吸湿
性と同様に計算して、放湿率を求めた。
【0021】(風合いの評価)5名のパネラーにより以
下の基準で未処理布と比較して評価し、最も多い判定を
風合いの評価結果とした。 ◎:大変良い ○:良い △:どちらとも言えない
×:悪い
【0022】《実施例1》4.5cm×4.5cmの6,6
−ナイロン織物の7つの試験片(70d:経,緯計21
0本/inch)を2.5,5,10,15,20,25%
の硫酸水溶液100mlに夫々入れ、80℃で1時間処理
した後に1%水酸化ナトリウム水溶液で中和後水洗,脱
水した。これらの各試験片をエチレングリコールジグリ
シジルエーテル(商品名:デナコールEX−810,ナ
ガセ化成工業(株)製)の1%水溶液100mlに入れ、
50℃,1時間処理し、充分水洗,脱水後、0.1%キ
トサン酢酸塩水溶液100mlに入れ、80℃,1時間処
理し、充分水洗,乾燥して試料No.1〜6を得た。ま
た、比較として、硫酸水溶液処理と中和処理を行わず、
その後の操作を同様に行い試料No.7を得た。得られ
た各試料について、吸・放湿率と風合いの評価の結果を
表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1より、25%硫酸水溶液で処理した試
料No.6は、吸・放湿率には優れていたが、走査電子
顕微鏡で観察したところ、繊維表面が溶けた状態になっ
ており、硫酸水溶液処理によって分解が進み、風合いも
堅くなった。また、硫酸水溶液濃度が2.5%の試料N
o.1では洗濯後に吸・放湿率が落ちており、硫酸水溶
液処理が不十分であった。硫酸水溶液処理と中和処理し
ない試料No.7では、試料No.1と同様に洗濯後に
性能が低下している。試料No.2〜5ではいずれも未
処理のものに比べて、硫酸水溶液処理の悪影響もなく、
吸・放湿性が上昇しており、風合いも良く、洗濯後でも
その性能が維持され、キトサンが6,6−ナイロン織物
に固着されていることが明らかである。
【0025】《実施例2》4.5cm×4.5cmの6,6
−ナイロン織物(70d:経,緯計210本/inch)の
6つの試料片を夫々500mlの15%硫酸水溶液に入
れ、80℃で1時間処理をした後に1%水酸化ナトリウ
ム水溶液で中和後水洗,脱水した。これらの各試験片を
夫々0.05,0.1,0.5,1,5,10%のエチ
レングリコールジグリシジルエーテル水溶液100mlに
入れ、80℃,1時間処理した。充分水洗,脱水後、夫
々を0.1%キトサン酢酸塩水溶液100mlに入れ、8
0℃,1時間処理し、充分水洗,乾燥して試料No.8
〜13を得た。得られた各試料について、吸・放湿率と
風合いの評価の結果を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】表2より、試料No.8ではキトサン酢酸
塩溶液処理した効果がほとんど見られないが、試料N
o.9〜13はキトサン酢酸塩溶液処理によって未処理
のものと比較して吸・放湿率が向上している。しかしな
がら、試料No.12と13ではほとんど変化が見られ
ず、5%以上の架橋試薬水溶液を使用しても効果がない
ことが明らかである。
【0028】《実施例3》実施例2のエチレングリコー
ルジグリシジルエーテル水溶液の代りに無水マレイン酸
−メチルビニルエーテル共重合体(商品名GANTRE
Z AN、五協産業(株)製)水溶液を用いた以外は実
施例2と同様の方法によって、試料No.14〜19を
得た。得られた各試料について、吸・放湿率と風合いの
評価の結果を表3に示す。
【0029】
【表3】
【0030】表3より、試料No.14ではキトサン酢
酸塩溶液処理した効果がほとんど見られないが、試料N
o.15〜19はキトサン酢酸塩溶液処理によって未処
理のものと比較して吸・放湿率が向上している。しかし
ながら、試料No.18と19ではほとんど変化が見ら
れず、5%以上の架橋試薬水溶液を使用しても効果がな
いことが明らかである。
【0031】《実施例4》ポリウレタン弾性繊維を芯と
し、6,6−ナイロンで被覆したフィラメントツイスト
ヤーンで編成したパンティストッキング6足より5足の
試料を10lの15%硫酸水溶液に入れ、80℃で1時
間処理した後に1%水酸化ナトリウム水溶液で中和後水
洗,脱水した。これら各試料を0.1%の無水マレイン
酸−メチルビニルエーテル共重合体(商品名GANTR
EZ AN、五協産業(株)製)水溶液に入れ、80
℃,1時間処理した。充分水洗後、夫々1足づつを0.
05,0.1,0.5,1,2%のキトサン酢酸塩水溶
液100mlに加え、80℃,1時間処理し、充分水洗,
脱水後乾燥し試料No.20〜24を得た。得られた各
試料について、吸・放湿率と風合いの評価の結果を表4
に示す。
【0032】
【表4】
【0033】表4より、試料No.20〜24の吸・放
湿率が未処理のものと比較して明らかに向上したが、キ
トサン酢酸塩水溶液の濃度が0.05%の試料No.2
0では十分な効果は得られず、2%以上の試料No.2
4ではキトサン酢酸塩水溶液の濃度を増やしても効果が
変わらなくなることが明らかである。試料No.21〜
23を着用した処、未処理のパンティストッキングに比
較してムレ感がなかった。
【0034】
【発明の効果】本発明のポリアミド系合成繊維の親水化
加工方法は、該繊維を酸処理した後、架橋化試薬水溶液
で処理し、これを多糖水溶液で処理する方法であり、親
水化に優れ、耐洗濯性もあり風合いも向上させる効果を
発揮する。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミド系合成繊維を酸水溶液処理
    し、次いでグリシジルエーテル基またはカルボキシル基
    を複数有する架橋化試薬水溶液で処理し、更に多糖水溶
    液で処理することを特徴とするポリアミド系合成繊維の
    親水化加工方法。
  2. 【請求項2】 多糖水溶液がキトサン酸塩水溶液である
    請求項1記載のポリアミド系合成繊維の親水化加工方
    法。
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