JP3484520B2 - 抗菌性繊維製品及びその製造法 - Google Patents

抗菌性繊維製品及びその製造法

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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体、生物に障害を与
えることなく、繊維製品に耐久性のある抗菌性、保湿
性、紫外線遮断性等の多機能を付与するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維製品、殊にポリエステル繊維のよう
な合成繊維を主体とする繊維製品に、人体には安全で、
しかも耐久性のある抗菌性を付与することは決して容易
なことではなく、古くから殺菌剤、抗菌剤が繊維処理剤
として用いられているにもかかわらず満足な結果をもた
らすものは得られていない。
【0003】特に最近ではMRSAのような耐性菌の出
現により、抗生物質が抗菌性万能とはいえなくなり、こ
のような耐性菌への配慮も必要となっている。
【0004】更に、ジフェニルエーテル系の抗菌剤のよ
うに加工繊維の焼却時に、発がん物質のダイオキシンが
生成する事例が報告されるなど、環境への配慮も必要と
なっている。
【0005】耐性菌に対しても強い抗菌性を示し、かつ
発がん物質の生成もない抗菌剤として、ゼオライトの
銀、銅もしくは亜鉛のイオン交換体等の無機化合物が試
みられているが、耐洗濯性に乏しいのが欠点である。
【0006】周期表第Ib族、第IIa族、第IIb
族、第IIIb族または第IVb族金属の水溶性塩は、
殺菌剤として知られている。例えば銀、銅、亜鉛等の水
溶性塩は人畜に対して障害の少ない殺菌剤として古く知
られているが、これを繊維製品に適用した場合、耐洗濯
性が乏しいのが難点である。
【0007】一方、キトサン有機酸塩は、繊維製品の処
理剤として知られ、若干の抗菌性を有することも知られ
ているが、これのみで充分な抗菌性を得ることはできな
い。
【0008】また特開平4−193275号には、無機
あるいは有機の粉末状物にキトサンを固定化し、その後
に原子番号12〜13、20〜30、38〜51、57
〜83及び88〜89の金属元素からなる群より選ばれ
た一種又は二種以上の金属元素を固定化させて粉末状消
臭材料を得る技術が記載されている。
【0009】上記先行技術では、処理手段は、本発明と
似ているが、殺菌性の付与について、なんらの示唆もな
されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した従
来の抗菌性繊維製品の欠点を改良して、耐洗濯性が優れ
た人体、生物等に障害のない抗菌性繊維製品を得るもの
であり、合わせて耐久性のある保湿性、吸水性、pHバ
ランス性、紫外線遮断性等を付与することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、天然、再生も
しくは合成繊維からなる繊維製品であって、周期表第I
b族、第IIa族、第IIb族、第IIIb族及び/ま
たは第IVb族金属の有機酸水溶性塩とキトサン有機酸
水溶性塩を必須成分とする混合物もしくは複合体が、該
繊維製品に対してキトサン含有率として0.01〜7重
量%、金属塩の金属含有率として0.02〜3重量%含
有されていることを特徴とする。ここに複合体とは、
塩、錯塩を形成したり、物理的に結合されたものを意味
する。
【0012】本発明と前記特開平4−193275号と
を比較すれば分かるように、偶々共通の金属はあるもの
の、効果は一致せず、被処理物に含有させるキトサン及
び金属塩の量も異なっている。
【0013】例えば、鉄は悪臭ガス吸収能は優れている
が、殺菌性は乏しい。また本発明では、繊維製品に含有
されるキトサン含有率は0.01〜7重量%、金属換算
金属化合物含有率は0.02〜3重量%であるのに対
し、前記先行技術では、該技術の実施例によれば、キト
サン含有率で9.1〜15.1重量%、金属化合物の金
属換算含有率で3.6〜5.3重量%となっていて、本
発明においては付着量が低いところにあることが分か
る。また、キトサン有機酸塩は、抗菌性を示すことは知
られているが、これのみでは充分な抗菌性は得られな
い。特にアルカリ性条件下では酸が脱離し、抗菌性の基
となるアミノ基の4級化塩が消失して、抗菌性を喪失す
る欠点がある。しかし、本発明のようにキトサンが金属
と複合体を形成して被処理体表層に皮膜を形成すると、
抗菌性は消滅しない。
【0014】本発明に使用する天然、再生もしくは合成
繊維としては、綿、麻、羊毛等の天然繊維、レイヨン等
の再生繊維、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロ
ニトリル等の合成繊維等が挙げられ、単独もしくは複合
して繊維、糸、織物、編物、不織布、紙等の状態で使用
される。
【0015】本発明に使用される周期表第Ib族、第I
Ia族、第IIb族、第IIIb族または第IVb族金
属の水溶性塩としては、第Ib族の銅、銀、第IIa族
のマグネシウム、カルシウム、第IIb族の亜鉛、第I
IIb族のアルミニウム、第IVb族の錫の有機酸水溶
性塩が好ましいものとして挙げられる。
【0016】これらの塩類は中性もしくは中性に近いこ
と、酸化性もしくは還元性が少ないこと、着色が少ない
ものが好ましい。その理由は繊維製品の着色、変色また
は劣化を防ぐために重要だからである。またキトサンと
結合して錯塩を形成しやすい金属塩が好ましい。これに
よって金属塩を繊維製品に強固に接着させることができ
る。
【0017】これらの条件を充たす有機酸塩類として
は、酢酸、修酸、乳酸、酒石酸、りんご酸等が挙げられ
る。
【0018】特に好ましい水溶性塩としては、金属とし
て銅、銀、亜鉛、酸として酢酸、修酸、乳酸から選択さ
れた水溶性塩を挙げることができる。
【0019】上記金属の水溶性塩の繊維製品に対する付
着量は、金属換算含有率で0.02〜3重量%、好まし
くは0.1〜2重量%である。金属塩の量が多すぎると
着色、変色、劣化等の障害が多いのみでなく、金属塩の
脱落も多く、脱落金属塩による弊害も起こる。
【0020】本発明に使用するキトサンは蟹等の甲殻類
や「きのこ」等から得られるキチンを高濃度のアルカリ
で処理して脱アセチル化して得られる遊離アミノ基を有
するものであり、脱アセチル化度は30%以上が好まし
い。
【0021】また上記キトサンは、有機酸塩として使用
されるが、該有機酸としては、酢酸、修酸、乳酸、蟻
酸、りんご酸等が例示される。特に好ましい酸は、酢
酸、修酸、乳酸である。
【0022】キトサンの繊維製品への付着量は、0.0
1〜7重量%であって、0.1〜5重量%が好ましい。
付着量が大きすぎると繊維が黄変したり、風合が硬化す
る障害が生ずる。従って上記金属塩とキトサンとの混合
物もしくは複合体の繊維に対する含有量は0.03〜8
重量%であることが好ましい。
【0023】上記金属塩とキトサンは、少なくとも一部
が複合体を形成して被処理繊維上に耐洗濯性の優れた皮
膜を形成し、特にキトサン塩は繊維に対して親和性が強
いために耐洗濯性の優れた抗菌性繊維を得ることができ
る。
【0024】上記繊維製品に上記金属塩とキトサン塩と
を付与する手段としては、常法に従って上記両薬剤の水
溶液もしくは水分散液をパッディング法、浸漬法等の手
段を用いて施せばよい。ただし、この際、キトサン塩濃
度は20%以下で、pHは3〜6の範囲にあることが好
ましい。これは上記金属塩とキトサン塩とが複合体を作
って、耐久性が発現する条件である。
【0025】更に、該複合体が繊維製品上で形成される
ことが、耐久性の点で最も好ましいことであり、そのた
めに上記金属塩とキトサン塩とを別々に繊維製品に付与
して(順序は問わない)、該製品上で複合体を形成する
のが好ましい。
【0026】なお、この処理とともに染料、蛍光漂白
剤、帯電防止剤、柔軟剤、風合調節剤等を適宜添加して
もさしつかえない。
【0027】次に実施例について、本発明を更に詳細に
説明する。なお、実施例中、抗菌性、吸水性、保湿性、
紫外線遮断性等の試験は次の方法で行った。
【0028】抗菌性:シェークフラスコ法で試験菌(黄
色ブドウ状球菌)1〜2×10/mlの懸濁液を調整
したのち、生菌数を測定する。次に0.75gの試験片
を加えて25℃、320rpmで1時間振盪したのち、
再度生菌数を測定して次式により滅菌率を求めた。
【0029】保湿性:試験片を20℃、65%RHの雰
囲気で48時間放置した後の水分率(1)及び20℃、
95%RHの雰囲気で60分間放置した後の水分率
(2)によって示した。
【0030】紫外線遮断性:分光光度計150−20
(日立製作所製)を使用し、310μmと365μmの
紫外線透過率(%)を測定した。
【0031】滅菌率、保湿性、紫外線遮断性の耐洗濯
性:各々JIS L 0217−103号の方法によっ
て洗濯を30回繰返したのちの滅菌率、保湿性及び紫外
線遮断性で示した。
【0032】キトサン塩の耐洗濯性:キトサン塩のアミ
ノ基と酸性側で反応する酸性染料(カヤノールフロキシ
ンNK 保土谷化学社製)の1重量%水溶液の1:20
の浴比の染浴で100℃、10分間染色し、呈色濃度に
よって判定する。即ち洗濯前の呈色濃度を5として、グ
レースケールの5段階法で比色し、濃度が濃い程、耐洗
濯性が良好と判定する。
【0033】実施例1 下記3種の試験布を、常法に従い、各々精練、過酸化水
素漂白したものを、次の処方の溶液によってパッディン
グ(絞り率100%)し、100℃で2分間乾燥し、1
20℃で2分間熱処理した。
【0034】試験布 (1) 30番手の綿糸使い天竺組織編布(試験布
(1)) (2) ポリエステル、綿混紡(混紡率60:40)3
0番手糸使い天竺丸編布(試験布(2)) (3) ポリエステル100% 30番手糸使い天竺丸
編布(試験布(3))
【0035】 処方 キトサン酢酸塩※ 0.5重量% 酢酸亜鉛 0.3重量% ※ 脱アセチル化度80%のキトサンの酢酸(48%)1:1溶液
【0036】なお、比較例1として試験布(2)を用
い、キトサン酢酸塩0.5重量%のみの処方、及び比較
例2として酢酸亜鉛0.3重量%のみの処方によって実
施例1と同様に処理を行った。
【0037】得られた処理布について、抗菌性、耐洗濯
性、保湿性、紫外線遮断性を測定した。その結果は、表
1及び表2のとおりである。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】また試験布をpHが4,5,8,11の液
に各々に浸して、浴から取出し、30分後の試料布のp
Hを測ったが、pHは7付近でpHバランスが良好であ
ることが分かった。
【0041】実施例2 下記3種の試験布を、常法に従って各々精練、過酸化水
素漂白したものを、次の処方の溶液によって、パッディ
ング(絞り率100%)し、100℃で2分間乾燥し、
120℃で2分間熱処理した。
【0042】試験布 (1) 30番手の綿糸使い天竺組織編布(試験布
(4)) (2) ポリエステル長繊維、綿繊維複合糸使い天竺丸
編布(試験布(5)) (3) ポリエステル100%30番手紡績糸使い天竺
丸編布(試験布(6))
【0043】 処方 第1パッド浴 酢酸カルシウム 1.0重量% 第2パッド浴 キトサン酢酸塩※ 0.5重量% ※ 脱アセチル化度30%のキトサンの酢酸(48%)1:1溶液
【0044】更に試験布(5)を用い、酢酸カルシウム
1.0重量%とキトサン酢酸塩0.5重量%とを含む浴
で1浴パッディング処理をした例についても行った。
【0045】得られた処理布について抗菌性、耐洗濯
性、保湿性、紫外線遮断性を測定した結果は表3、表4
のとおりである。
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】表3、表4の結果から明らかなように、抗
菌性、保湿性、紫外線遮断性のいずれにおいても優れた
耐久性が見られた。また一浴処理よりも二浴処理の方
が、耐久性がやや大きいことが分かる。
【0049】実施例3 下記3種の試験布を、常法に従い、各々精練、過酸化水
素漂白したものを、次の処方の溶液によってパッディン
グ(絞り率100%)し、100℃で2分間乾燥し、1
20℃で2分間熱処理した。
【0050】試験布 (7) 30番手の綿糸使い天竺組織編布 (8) ポリエステル、綿混紡(混紡率60:40)3
0番手糸使い天竺丸編布 (9) ポリエステル100% 30番手糸使い天竺丸
編布
【0051】 処方 キトサン酢酸塩※ 0.5重量% 酢酸アルミニウム 1.0重量% ※ 脱アセチル化度50%のキトサンの酢酸(48%)1:1溶液
【0052】なお、比較例3として試験布(8)を用
い、キトサン酢酸塩0.5重量%のみの処方、及び比較
例4として酢酸アルミニウム1.0重量%のみの処方に
よって実施例1と同様に処理を行った。
【0053】得られた処理布について、抗菌性、耐洗濯
性を測定した。その結果は、表5のとおりであり、優れ
た耐洗濯性を示すことが分かる。
【0054】
【表5】
【0055】実施例4 下記3種の試験布を、常法に従い、各々精練、過酸化水
素漂白したものを、次の処方の溶液によってパッディン
グ(絞り率100%)し、100℃で2分間乾燥し、1
20℃で2分間熱処理した。
【0056】試験布 (10) 30番手の綿糸使い天竺組織編布 (11) ポリエステル、綿混紡(混紡率60:40)
30番手糸使い天竺丸編布 (12) ポリエステル100% 短繊維不織布
【0057】 処方 キトサン酢酸塩※ 0.5重量% 酢酸マグネシウム 0.3重量% ※ 脱アセチル化度50%のキトサンの酢酸(48%)1:1溶液
【0058】なお、比較例5として試験布(8)を用
い、キトサン酢酸塩0.5重量%のみの処方、及び比較
例6として酢酸マグネシウム1.0重量%のみの処方に
よって実施例1と同様に処理を行った。
【0059】得られた処理布について、抗菌性、耐洗濯
性を測定した。その結果は、表6のとおりである。
【0060】
【表6】
【0061】実施例5 下記3種の試験布を、常法に従い、各々精練、過酸化水
素漂白したものを、次の処方の溶液によってパッディン
グ(絞り率100%)し、100℃で2分間乾燥し、1
20℃で2分間熱処理した。
【0062】試験布 (13) 30番手の綿糸使い天竺組織編布 (14) ポリエステル、綿混紡(混紡率60:40)
30番手糸使い天竺丸編布 (15) ポリエステル100% 長繊維スパンボンド
不織布
【0063】 処方 キトサン酢酸塩※ 0.5重量% 酢酸第2銅水和物 0.7重量% ※ 脱アセチル化度50%のキトサンの酢酸(48%)1:1溶液
【0064】なお、比較例7として試験布(8)を用
い、キトサン酢酸塩0.5重量%のみの処方、及び比較
例8として酢酸第2銅水和物1.0重量%のみの処方に
よって実施例1と同様に処理を行った。
【0065】得られた処理布について、抗菌性、耐洗濯
性を測定した。その結果は、表7のとおりであり、耐洗
濯性が優れていることが分かる。
【0066】
【表7】
【0067】実施例6 下記3種の試料ソックスを常法に従い、各々精練、洗浄
し、次の処方の溶液によって浸漬処理後、遠心脱水(絞
り率85%)し、5分間水洗後、120℃で10分間乾
燥し、次いで0.5気圧で45秒間飽和蒸気による密閉
釜による蒸熱、型セットを行った。得られた試料ソック
スについて各種テストをした。
【0068】各種テストの方法は次のとおりである。 抗かび性テスト法:SEK法(繊維製品衛生加工協議会
法)の菌数測定法に準拠する方法で、試験菌として黒か
び菌(アスペルギルスニガーFERM−S−1)を用
い、菌数5〜30×10個/mlとなるように調整す
る。一方、0.2gの試験布片を採取し、これを湿熱滅
菌したのち、上記試験菌懸濁液0.2mlを接種して3
5〜37℃で18時間静置培養する。その後、各々の生
菌数を測定して、次の式により増減値差を計算する。
【0069】試験布 (16) 30番手の綿糸使い紳士ソックス (17) ウール65%、ポリエステル20%、ナイロ
ン15%の混紡糸(30番手)使い紳士ソックス (18) アクリル60%、ナイロン40%の混紡糸
(30番手)使い紳士ソックス
【0070】 処方 キトサン乳酸塩液※ 0.5重量% 酢酸銀 1.0重量% ※ 脱アセチル化度86%のキトサンと乳酸(50%)1:1水溶液
【0071】なお、比較例9として、試験布(16)の
ソックスを用い、キトサン乳酸塩0.5重量%のみの処
方、及び比較例10として酢酸銀1.0重量%のみによ
る処方によって、実施例6と同様に処理を行った。
【0072】得られた処理布について抗かび性、耐洗濯
性を測定した結果は表8のとおりであり、抗かび性、耐
洗濯性が優れていることが分かる。
【0073】
【表8】
【0074】
【発明の効果】実施例で示したように、本発明の製品
は、耐洗濯性が優れた抗菌性を示し、紫外線遮断性、保
湿性も優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−193275(JP,A) 特開 昭62−162083(JP,A) 特開 平2−160972(JP,A) 特開 平4−257301(JP,A) 国際公開94/012034(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06M 11/00 - 15/72

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然、再生もしくは合成繊維からなる繊
    維製品であって、周期表第Ib族、第IIa族、第II
    b族、第IIIb族及び/または第IVb族金属の有機
    水溶性塩とキトサン有機酸塩を必須成分とする混合物
    もしくは複合体が、該繊維製品に対してキトサン含有率
    として0.01〜7重量%、有機酸水溶性金属塩の金属
    換算含有率として0.02〜3重量%含有されているこ
    とを特徴とする抗菌性繊維製品。
  2. 【請求項2】 キトサンが、脱アセチル化度が30%以
    上のキチンである請求項1記載の抗菌性繊維製品。
  3. 【請求項3】 周期表第Ib族の金属が銅もしくは銀、
    第IIa族の金属がマグネシウムもしくはカルシウム、
    第IIb族の金属が亜鉛、第IIIb族の金属がアルミ
    ニウム、第IVb族の金属が錫である請求項1記載の抗
    菌性繊維製品。
  4. 【請求項4】 金属が銅、銀及び亜鉛から選択された1
    種もしくは2種以上である請求項1もしくは請求項3記
    載の抗菌性繊維製品。
  5. 【請求項5】 天然、再生もしくは合成繊維からなる繊
    維製品に、周期表第Ib族、第IIa族、第IIb族、
    第IIIb族及び/または第IVb族金属の有機酸水溶
    性塩とキトサン有機酸塩を必須成分とする混合物もしく
    は複合体を、該繊維製品に対してキトサン含有率として
    0.01〜7重量%、有機酸水溶性金属塩の金属換算含
    有率として0.02〜3重量%となるように付与し、熱
    処理することを特徴とする抗菌性繊維製品の製造法。
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