JP2974675B1 - 手荒れを防ぎ環境保護に貢献できる食器用洗剤及び汚れ落とし洗剤の作り方 - Google Patents

手荒れを防ぎ環境保護に貢献できる食器用洗剤及び汚れ落とし洗剤の作り方

Info

Publication number
JP2974675B1
JP2974675B1 JP34428398A JP34428398A JP2974675B1 JP 2974675 B1 JP2974675 B1 JP 2974675B1 JP 34428398 A JP34428398 A JP 34428398A JP 34428398 A JP34428398 A JP 34428398A JP 2974675 B1 JP2974675 B1 JP 2974675B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lactobacillus
culture
detergent
weight
cleaning agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP34428398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000169891A (ja
Inventor
京子 山川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP34428398A priority Critical patent/JP2974675B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2974675B1 publication Critical patent/JP2974675B1/ja
Publication of JP2000169891A publication Critical patent/JP2000169891A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

【要約】 【解決手段】 ラクトバチルス・カセイ・サブスピーシ
ーズ・カセイ(Lactobacillus casei subsp. casei)に
属する微生物、ラクトバチルス・ブレビス(Lactobacil
lus brevis)に属する微生物、ラクトバチルス・プラン
タラム(Lactobacillus plantarum)に属する微生物、
ラクトバチルス・アリメンタリウス(Lactobacillus al
imentarius)に属する微生物、及びサッカロミセス・セ
レビシエ(Saccharomyces cerevisiae)に属する微生物
を含む混合微生物を、ジャガイモ、りんご、人参、飯
米、糖、小麦粉及び水を含む培地中で培養し、醗酵させ
た後、醗酵物を採取し、該醗酵物中にキトサンを添加し
て培養することにより得られる培養物を有効成分として
含有することを特徴とする洗浄剤である。 【効果】 優れた洗浄力及び殺菌力を有する自然環境保
全型の洗浄剤が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自然環境の保護に
貢献できる洗浄剤、すなわち、自然環境保全型の洗浄剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から使用されている合成洗浄剤は、
石油など原料として化学合成されており、その主成分は
アルキルアリルスルホン酸塩などである。合成洗浄剤の
長所は、硬水でも使用でき、洗浄力が強い点にあるが、
その短所は、自然界で分解されにくく、水質や生態系に
大きな影響を与え、環境問題を引き起こす点にある。そ
こで、合成洗浄剤と同等の優れた洗浄力を有し、かつ天
然原料を有効成分とする自然環境保全型の洗浄剤の開発
が切望されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、合成洗浄剤
と同等の優れた洗浄力を有し、かつ天然原料を有効成分
とする自然環境保全型の洗浄剤を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究した結果、ラクトバチルス・
カセイ・サブスピーシーズ・カセイ(Lactobacillus ca
sei subsp. casei)に属する微生物、ラクトバチルス・
ブレビス(Lactobacillus brevis)に属する微生物、ラ
クトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantaru
m)に属する微生物、ラクトバチルス・アリメンタリウ
ス(Lactobacillus alimentarius)に属する微生物、及
びサッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevi
siae)に属する微生物を含む混合微生物を、ジャガイ
モ、りんご、人参、飯米、糖、小麦粉及び水を含む培地
中で培養し、醗酵させた後、醗酵物を採取し、該醗酵物
中にキトサンを添加して培養することにより、キトサン
が水溶性の液体に分解されることを見出した。そして、
水溶性の液体に分解されたキトサンを含む培養物を有効
成分とする洗浄剤が、優れた洗浄力及び抗菌力を有する
ことを見出した。また、本発明者らは、この培養物を有
効成分とする洗浄剤は、水質や生態系等の自然環境に悪
影響を与えず、自然環境の保護に貢献し得ることを見出
した。
【0005】これらの知見に基づいて、本発明は完成さ
れるに至った。すなわち、本発明は、ラクトバチルス・
カセイ・サブスピーシーズ・カセイ(Lactobacillus ca
sei subsp. casei)に属する微生物、ラクトバチルス・
ブレビス(Lactobacillus brevis)に属する微生物、ラ
クトバチルス・プランタラム(Lactobacillus plantaru
m)に属する微生物、ラクトバチルス・アリメンタリウ
ス(Lactobacillus alimentarius)に属する微生物、及
びサッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevi
siae)に属する微生物を含む混合微生物を、ジャガイ
モ、りんご、人参、飯米、糖、小麦粉及び水を含む培地
中で培養し、醗酵させた後、醗酵物を採取し、該醗酵物
にキトサンを添加して培養することにより得られる培養
物を有効成分として含有することを特徴とする洗浄剤で
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の洗浄剤は、ラクトバチルス・カセイ・サブスピ
ーシーズ・カセイ(Lactobacillus casei subsp. case
i)に属する微生物、ラクトバチルス・ブレビス(Lacto
bacillus brevis)に属する微生物、ラクトバチルス・
プランタラム(Lactobacillus plantarum)に属する微
生物、ラクトバチルス・アリメンタリウス(Lactobacil
lus alimentarius)に属する微生物、及びサッカロミセ
ス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)に属する
微生物を含む混合微生物を、ジャガイモ、りんご、人
参、飯米、糖、小麦粉及び水を含む培地中で培養し、醗
酵させた後、醗酵物を採取し、該醗酵物にキトサンを添
加して培養することにより得られる培養物を有効成分と
して含有することを特徴とする。
【0007】本発明においては、まず、ラクトバチルス
・カセイ・サブスピーシーズ・カセイ(Lactobacillus
casei subsp. casei)に属する微生物、ラクトバチルス
・ブレビス(Lactobacillus brevis)に属する微生物、
ラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillus planta
rum)に属する微生物、ラクトバチルス・アリメンタリ
ウス(Lactobacillus alimentarius)に属する微生物、
及びサッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cere
visiae)に属する微生物を含む混合微生物(以下、「混
合微生物」という)を、ジャガイモ、りんご、人参、飯
米、糖、小麦粉及び水を含む培地中で培養し、醗酵させ
る(以下、この培養を「第一の培養」という)。ここ
で、第一の培養で使用する培地は、ジャガイモ、りん
ご、人参、飯米、糖、小麦粉及び水を含む培地である。
【0008】第一の培養で使用する培地は、上記混合微
生物が生育し得る限り、ジャガイモ、りんご、人参、飯
米、糖、小麦粉及び水以外のいかなる成分を含んでいて
もよい。例えば、山の芋、サツマイモ(外皮部分を含
む)等を含んでいてもよく、それらの成分の含有量は、
上記混合微生物が生育し得る限り、特に限定されない。
第一の培養で使用する培地中に含まれるジャガイモ、り
んご、人参、飯米、糖、小麦粉及び水の含有量は特に限
定されないが、ジャガイモ45〜55重量部、りんご45〜55
重量部、人参45〜55重量部、飯米35〜45重量部、糖15〜
25重量部、小麦粉40〜50重量部及び水45〜55重量部であ
るのが好ましい。
【0009】また、第一の培養で使用する培地中に含ま
れる飯米、糖、小麦粉及び水は、それぞれ、白米の飯
米、三温糖、強力小麦粉及び天然水であるのが好まし
い。ここで、天然水としては、例えば、地下水、雨水、
井戸水等の天然水を使用することができるし、市販の天
然水(ハウス食品(株)YK製の「六甲のおいしい水」
等)を使用することもできる。また、小麦粉は、酸素を
与えるために網目に細かいフルイ(例えば、ピース社製
の「キッチンカシェットステンレスフルイ」等の市販
品)にかけたものを使用するのが好ましい。
【0010】第一の培養で使用する混合微生物は、ラク
トバチルス・カセイ・サブスピーシーズ・カセイ(Lact
obacillus casei subsp. casei)に属する微生物、ラク
トバチルス・ブレビス(Lactobacillus brevis)に属す
る微生物、ラクトバチルス・プランタラム(Lactobacil
lus plantarum)に属する微生物、ラクトバチルス・ア
リメンタリウス(Lactobacillus alimentarius)に属す
る微生物、及びサッカロミセス・セレビシエ(Saccharo
myces cerevisiae)に属する微生物を含む混合微生物で
ある。第一の培養で使用する混合微生物は、上記5種の
微生物以外の微生物を含んでいてもよい。
【0011】ここで、ラクトバチルス・カセイ・サブス
ピーシーズ・カセイ(Lactobacillus casei subsp. cas
ei)に属する微生物としては、ラクトバチルス・カセイ
・サブスピーシーズ・カセイ(Lactobacillus casei su
bsp. casei)に属する限り、いかなる微生物を使用して
もよいが、47072470−分離菌a株を使用するのが好まし
い。また、ラクトバチルス・ブレビス(Lactobacillus
brevis)に属する微生物としては、ラクトバチルス・ブ
レビス(Lactobacillus brevis)に属する限り、いかな
る微生物を使用してもよいが、47072470−分離菌b株を
使用するのが好ましい。また、ラクトバチルス・プラン
タラム(Lactobacillus plantarum)に属する微生物と
しては、ラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillu
s plantarum)に属する限り、いかなる微生物を使用し
てもよいが、47072470−分離菌c株を使用するのが好ま
しい。また、ラクトバチルス・アリメンタリウス(Lact
obacillus alimentarius)に属する微生物としては、ラ
クトバチルス・アリメンタリウス(Lactobacillus alim
entarius)に属する限り、いかなる微生物を使用しても
よいが、47072470−分離菌d株を使用するのが好まし
い。また、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyce
s cerevisiae)に属する微生物としては、サッカロミセ
ス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)に属する
限り、いかなる微生物を使用してもよいが、47072470−
分離酵母株を使用するのが好ましい。
【0012】なお、47072470−分離菌a株はFERM P-148
91として、47072470−分離菌b株はFERM P-14892とし
て、47072470−分離菌c株はFERM P-14893として、4707
2470−分離菌d株はFERM P-14894として、47072470−分
離酵母株はFERM P-14890として、それぞれ工業技術院生
命工学工業技術研究所に寄託されている(寄託日:平成
7年4月12日)。また、47072470−分離菌a株〜d株及
び47072470−分離酵母株の菌学的性質は、特許第273176
3号明細書に記載されている。
【0013】上記混合微生物の培養は、ジャガイモ、り
んご、人参、飯米、糖、小麦粉及び水を含む培地中で行
うが、その培養条件は、上記混合微生物が培地成分を醗
酵し得る限り、特に限定されない。ここで、「醗酵」と
は、培地中の有機物質が微生物により分解されることを
意味する。培養温度は、5〜38℃とすることができる
が、培養時間の面からは32〜35℃とするのが好ましい。
しかし、30℃を超える温度下で培養するよりも、冷蔵庫
等を使用して一晩程度培養する方が、発酵が緩やかでピ
ークに達した状態が長時間(3〜4日)続くため、好ま
しい。
【0014】また、培地のpHは、5.0〜8.0とすることが
できるが、6.0〜7.0とするのが好ましい。培地のpHの調
整は常法に従って行うことができる。また、培養時間
は、培養温度等の他の培養条件によって適宜設定するこ
とができる。例えば、冷蔵庫等の使用により5〜10℃で
培養する場合には、初期段階で40〜43時間程度、2回目
以降で10〜15時間程度の培養時間とすることができ、32
〜35℃で培養する場合には、2〜3時間程度の培養時間
とすることができる。また、培養方法は、特に限定され
ず、例えば、振盪培養、ジャーファーメンターを用いた
通気条件下での培養、広口の底の深いガラスビンや陶器
のかめ等を用いて布巾又は和紙等で蓋をした状態での培
養等の培養方法を使用することができる。
【0015】上記混合微生物の培養は、より具体的に
は、以下のようにして行うことができる。まず、ジャガ
イモ、りんご及び人参の皮を剥き、水道水等により流水
洗浄する。これらのジャガイモ、りんご及び人参は、約
1.5cm角程度の大きさに切断するのが好ましい。次い
で、ジャガイモ、りんご、人参、飯米及び水を混合し、
ミキサーで粉砕攪拌する。得られた混合物の内容物は搾
らずに、糖及び混合微生物をそれぞれ添加するととも
に、フルイにかけた小麦粉を添加し、攪拌する。このと
き、微生物の培養の面からも、混合物が粘らず、味噌よ
りもやわらかめになるように小麦粉を添加して攪拌する
のが好ましい。また、よく攪拌することにより、上記混
合微生物を均一に分散させるとともに、栄養源や酸素も
均等に分散させることができる。このようにして得られ
た混合物は、混合微生物が呼吸できるよう、和紙又は清
潔な布巾等で蓋をして4〜5℃程度で保管するのが好ま
しく、ビン等に詰める場合には密封しないように注意す
る必要がある。容器が広口のビンであれば、空気に接す
る培養物の面積を大きくすることができ、酸素の供給を
十分に行うことができる。培養終了後の培養物は、第一
の培養を行うためのスターター(元種)として使用する
こともできる。培養物をスターターとして用いる場合、
新たに用いる培地に山の芋等を加えることもできる。例
えば、培養物150重量部をスターターとして使用する場
合、培地として山の芋を40重量部、ジャガイモ30重量
部、リンゴ100重量部、人参100重量部、飯米80重量部、
水150重量部、小麦粉約100重量部、砂糖40重量部を含む
もの(合計640重量部)を使用することができ、640重量
部の培地に上記スターター150重量部を混入して培養す
ると790重量部の培養物が得られる。
【0016】本発明においては、第一の培養後、醗酵物
を採取し、該醗酵物にキトサンを添加して培養する(以
下、この培養を「第二の培養」という)。ここで、「醗
酵物」には、第一の培養により得られる醗酵物そのもの
の他、醗酵物に濾過等の処理を施したものも含まれる。
醗酵物に施す処理は、常法に従って行うことができる。
【0017】キチンは、甲殻類、昆虫等の甲皮を構成す
るアミノ多糖類であり、キトサンはキチンを脱アセチル
化したものである。従って、キトサンはキチンを脱アセ
チル化することにより得ることができる。例えば、甲皮
(例えば、カニガラ)中に含まれる石灰分を希酸で除去
するとともに甲皮に含まれるタンパク質を希アルカリで
除去することにより、キチンを得ることができ、キチン
を濃アルカリで脱アセチル化することによりキトサンを
得ることができる。第二の培養の際に添加するキトサン
としては、上記方法によって製造したものの他、市販の
ものを使用することもできる。
【0018】キトサンの添加量は、第一の培養により得
られる醗酵物量及び該醗酵物中の微生物数等によって適
宜設定し得るが、通常は、醗酵物1Lに対して10〜80gで
ある。第二の培養は、第一の培養で得られる醗酵物にキ
トサンを添加して行うが、その培養条件は、上記混合微
生物がキトサンを分解し得る限り、特に限定されない。
培養温度は、10〜32℃とすることができるが、28〜30℃
とするのが好ましい。また、培地のpHは、5.0〜8.0とす
ることができるが、6.8〜7.0とするのが好ましい。
【0019】また、培養時間は、培養温度等の他の培養
条件によって適宜設定することができるが、醗酵液中に
添加したキトサンが完全に分解されるまで培養を行うの
が好ましい。例えば、培養温度が29〜30℃の場合には、
培養時間を4〜5日とすることができ、培養温度が27〜
28℃の場合には、培養時間を7〜10日とすることができ
る。また、培養方法は、特に限定されず、例えば、振盪
培養、ジャーファーメンターを用いた通気条件下での培
養、広口の底の深いガラスビンや陶器のかめ等を用いて
布巾又は和紙等で蓋をした状態での培養等の培養方法を
使用することができる。
【0020】本発明の洗浄剤は、第二の培養により得ら
れる培養物を有効成分とする。ここで、「培養物」とし
ては、第二の培養により得られる培養物そのものの他、
培養物に濾過、加熱、低温殺菌等の処理を施したものも
含まれる。培養物に施す処理は、常法に従って行うこと
ができる。例えば、培養物中の酵素除去を目的とする場
合には、培養物中の他の成分の変性を防止する点から、
60〜80℃に加熱することができる。また、培養物の殺菌
を目的とする場合には、60〜80℃に加熱することができ
る。
【0021】本発明の洗浄剤は、第二の培養により得ら
れる培養物そのものであってもよいが、一般には適当な
液体担体と混合し製剤化する。液体担体としては、例え
ば、水(例えば、水道水、蒸留水等)、アルコール類
(例えば、メタノール、エタノール等)、エーテル類
(例えば、エチレングリコール等)、水酸化ナトリウム
水溶液等を単独で、又はこれらの2種以上を組み合わせ
て使用することができる。また、本発明の洗浄剤には、
必要に応じて界面活性剤、安定化剤、粘度調整剤、市販
の台所用合成洗剤、脂肪酸系洗浄剤、アルカリ性合成洗
剤、洗濯用合成洗剤等の1種又は2種以上を添加してもよ
い。培養物を適当な液体担体と混合して製剤化する場
合、有効成分である培養物の濃度は、洗浄剤1Lに対し
て30〜60mlとすることができるが、40〜60mlとするのが
好ましく、50〜60mlとするのがさらに好ましい。
【0022】本発明の洗浄剤は、油汚れ、食器の汚れ、
調理用器具の汚れ、野菜や果物の汚れ、衣類の汚れ等の
各種の汚れに対して優れた洗浄力を有する。さらに、本
発明の洗浄剤は、抗菌力を併せ持つから、除菌効果をも
発揮し得る。本発明の洗浄剤は、金属製品、プラスチッ
ク製品、陶磁器、漆器、銀製品等のいかなる製品に対す
る洗浄剤としても使用することができる。例えば、食
器、ガスレンジ、換気扇、壁、シャッター、金属の窓
枠、浴室やトイレのタイル、ガラス、スチール製家具、
車の内装等に対する洗浄剤として使用することができ
る。本発明の洗浄剤を使用する際、洗浄しようとする製
品の種類によって、有効成分濃度及び使用量を適宜設定
することができる。
【0023】
【実施例】〔実施例1〕ジャガイモ、りんご及び人参の
皮を剥き、水道水により流水洗浄し、それぞれ約1.5cm
角に切断した。切断したジャガイモ50g、りんご50g及び
人参50gと、白米ごはん40gと、天然水50ccとを混合し、
40〜50秒間ミキサー(ナショナル社製、ジューサー・ミ
キサーMJ-(32))にかけた。得られた混合物は、シェー
ルピンク色を有し、なめらかでどろっとしていた。
【0024】この混合物に、三温糖20gを添加するとと
もに、ラクトバチルス・カセイ・サブスピーシーズ・カ
セイ(Lactobacillus casei subsp. casei)に属する微
生物の乾燥菌体1白金耳、ラクトバチルス・ブレビス
(Lactobacillus brevis)に属する微生物の乾燥菌体1
白金耳、ラクトバチルス・プランタラム(Lactobacillu
s plantarum)に属する微生物の乾燥菌体1白金耳、ラ
クトバチルス・アリメンタリウス(Lactobacillus alim
entarius)に属する微生物の乾燥菌体1白金耳、及びサ
ッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisia
e)に属する微生物の乾燥菌体1白金耳を添加し、よく
かき混ぜた。
【0025】次に、この混合物の粘度が味噌よりもやわ
らか目程度となるように、フルイ(ピース社製、キッチ
ンカシェットステンレスフルイ)にかけた強力小麦粉を
加え、攪拌混合した。得られた混合物を底の深いガラス
ビン(インスタントコーヒーの空き瓶)に入れ、布巾で
蓋をした。培地のpHは5.0〜8.0の範囲内となるように調
整して、32〜35℃で2〜3時間培養し、醗酵させた。醗
酵後、得られた醗酵物の容積は、当初の約2倍にふれ上
がっていた。
【0026】この醗酵物のpHを6.8〜7.0に調整した後、
醗酵物1Lに対し30gの割合でキトサンを添加して、室温
で7〜10日間程度、酸素通気攪拌培養した。その結果、
キトサンは分解され、透明な水溶性液体となった(以
下、「キトサン分解物」という)。このキトサン分解物
25mlを市販の台所用合成洗剤(ジョイ(P&G社製))50
mlに混合し、約425mlの水道水で希釈した後、1分間程
度60℃に加熱し、冷却した後、濾過した。得られた濾液
を、以下、「洗浄剤A」という。
【0027】洗浄剤Aを使用して、ステーキを載せた
洋食皿(10枚)の汚れ、使用後のフライパン(1
個)、天ぷら鍋(1個)及びステンレス調理用具(5
個)の汚れ、使用後のグラス(10個)、臭いのついた
プラスチック容器及びザル(各1個)並びに銀スプーン
(10本)の汚れ、果物(リンゴ10個)の汚れを落し、
その際に必要な洗浄剤Aの使用量を計量した。なお、洗
浄剤Aを使用して上記〜の汚れを落とす際には、洗
浄剤Aを希釈せず直接スポンジにつけて使用した。
【0028】また、上記台所用合成洗剤(以下、「洗浄
剤B」という)を使用して上記〜の汚れを落し、そ
の際に必要な洗浄剤Bの使用量を計量した。なお、洗浄
剤Bを使用して上記の汚れを落とす際には、洗浄剤B
を希釈せず直接スポンジにつけるとともに、洗浄剤Bを
洗い桶に入れて水道水で希釈し(水道水1Lに対して洗浄
剤B0.75ml)、かかるスポンジ及び洗い桶を使用した。
また、洗浄剤Bを使用して上記の汚れを落とす際に
は、洗浄剤Bを希釈せず直接スポンジにつけて使用し
た。また、洗浄剤Bを使用して上記の汚れを落とす際
には、洗浄剤Bを水道水で希釈して使用した(水道水1L
に対して洗浄剤B1.25ml)。また、洗浄剤Bを使用して
上記の汚れを落とす際には、洗浄剤Bを水道水で希釈
して使用した(水道水1Lに対して洗浄剤B0.64ml)。上
記〜の汚れを落とすために必要であった洗浄剤A及
びBの使用量を表1及び2に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】なお、表1中の括弧内の数値は、洗浄剤A
中の台所用合成洗剤含有量を示す。表1に示すように、
上記〜の汚れを落とすために必要な洗浄剤Aの合計
使用量は48.5mlであった。洗浄剤Aの合計使用量48.5ml
のうち台所用合成洗剤含有量は4.85mlである。一方、表
2に示すように、上記〜の汚れを落とすために必要
な洗浄剤Bの合成使用量は36.75mlであった。洗浄剤B
は台所用合成洗剤そのものであるから、台所用合成洗剤
使用量も36.75mlということになる。
【0032】従って、洗浄剤Aを使用することにより、
少ない合成洗剤量で高い洗浄力が発揮されることが判明
した。これにより、上記キトサン分解物は高い洗浄力を
有していることが明らかとなった。また、洗浄剤Aを使
用すれば合成洗剤の使用量が少なくて済むから、合成洗
剤をそのまま使用する場合に起こり得る環境破壊を防止
できることが明らかとなった。また、洗浄剤Aを使用し
た場合には、「臭いのついたプラスチック容器及びザ
ル」の汚れだけでなく臭いも落とすことができたが、洗
浄剤Bを使用した場合には、汚れを落とすことはできた
が、臭いまで落とすことはできなかった。
【0033】さらに、洗浄剤Aを使用した場合には、
洗浄後、食器に輝きがあること、泡切れがよく、濯ぎ
のための水も少なくて済むこと、手荒れが起きないこ
と、泡もちがよく、汚れを迅速かつ効率的に落とすこ
とができることが明らかとなった。ここで、洗浄剤Aを
使用した場合に手荒れが起きないのは、上記キトサン分
解物が粘性、保湿性、保水性、乳化性、増粘性等を示
し、洗浄中に手の表面を覆い、洗浄成分の手への吸着を
抑制し、角質層がむき出しになることを防止するからで
あると考えられる。さらに、洗浄剤Aを調製した後1〜
2日保存しておくことにより、洗浄剤Aの手荒れ防止効
果、泡もち効果、洗浄力等が向上することも明らかとな
った。
【0034】
【発明の効果】本発明より、優れた洗浄力及び殺菌力を
有する自然環境保全型の洗浄剤が提供される。本発明の
洗浄剤の有効成分は天然物由来であるので、そのまま自
然界に排泄されても容易かつ迅速に生分解され、環境や
生態系に悪影響を及ぼさない。本発明の洗浄剤は、優れ
た洗浄力及び殺菌力を有するため、各種製品に対する洗
浄剤として有用である。
【0035】本発明の洗浄剤は、各種製品の油汚れ、食
器の汚れ、調理器具の汚れ、野菜や果物の汚れ、衣類の
汚れ等を容易かつ迅速に洗浄できるだけでなく、泡立ち
が少ないため各種製品のすすぎも容易かつ迅速に行うこ
とができ、さらに、使用者の手荒れ及び各種製品の劣化
を防止できる。そのうえ、本発明の洗浄剤は、クレンザ
ーと同程度の洗浄力を有する一方、クレンザーのように
研磨剤を含有していないため、各種製品の表面を傷つけ
ずに優れた洗浄力を発揮することができる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラクトバチルス・カセイ・サブスピーシ
    ーズ・カセイ(Lactobacillus casei subsp. casei)に
    属する微生物、ラクトバチルス・ブレビス(Lactobacil
    lus brevis)に属する微生物、ラクトバチルス・プラン
    タラム(Lactobacillus plantarum)に属する微生物、
    ラクトバチルス・アリメンタリウス(Lactobacillus al
    imentarius)に属する微生物、及びサッカロミセス・セ
    レビシエ(Saccharomyces cerevisiae)に属する微生物
    を含む混合微生物を、ジャガイモ、りんご、人参、飯
    米、糖、小麦粉及び水を含む培地中で培養し、醗酵させ
    た後、醗酵物を採取し、該醗酵物中にキトサンを添加し
    て培養することにより得られる培養物を有効成分として
    含有することを特徴とする洗浄剤。
  2. 【請求項2】 前記飯米が白米の飯米であり、前記糖が
    三温糖であり、前記小麦粉が強力小麦粉であり、前記水
    が天然水であることを特徴とする、請求項1記載の洗浄
    剤。
  3. 【請求項3】 前記培地が、ジャガイモ45〜55重量部、
    りんご45〜55重量部、人参45〜55重量部、飯米35〜45重
    量部、糖15〜25重量部、小麦粉40〜50重量部、及び水45
    〜55重量部を含む培地であることを特徴とする、請求項
    1又は2記載の洗浄剤。
JP34428398A 1998-12-03 1998-12-03 手荒れを防ぎ環境保護に貢献できる食器用洗剤及び汚れ落とし洗剤の作り方 Expired - Fee Related JP2974675B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34428398A JP2974675B1 (ja) 1998-12-03 1998-12-03 手荒れを防ぎ環境保護に貢献できる食器用洗剤及び汚れ落とし洗剤の作り方

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34428398A JP2974675B1 (ja) 1998-12-03 1998-12-03 手荒れを防ぎ環境保護に貢献できる食器用洗剤及び汚れ落とし洗剤の作り方

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2974675B1 true JP2974675B1 (ja) 1999-11-10
JP2000169891A JP2000169891A (ja) 2000-06-20

Family

ID=18368047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34428398A Expired - Fee Related JP2974675B1 (ja) 1998-12-03 1998-12-03 手荒れを防ぎ環境保護に貢献できる食器用洗剤及び汚れ落とし洗剤の作り方

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2974675B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105441224A (zh) * 2015-12-17 2016-03-30 郑州远航农业科技有限公司 一种酵素原液、环保酵素、制备方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3711377B2 (ja) * 2001-01-31 2005-11-02 共栄化学工業株式会社 乳化剤及び乳化化粧料並びにその製造法
JP2014128216A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Snow Shoji Kk 乳酸菌発酵食品素材及びその製法
JP6312985B2 (ja) * 2013-03-25 2018-04-18 梁瀬 美智代 液体組成物
MX2018007252A (es) * 2015-12-17 2018-09-28 Proklean Tech Pvt Ltd Composicion de detergente biodegradable.
KR102512244B1 (ko) * 2022-12-26 2023-03-21 주식회사 엔터트리 락토바실러스 발효 여과물 및 천연식물 추출혼합물을 이용한 세탁 세제 조성물 및 이의 제조방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105441224A (zh) * 2015-12-17 2016-03-30 郑州远航农业科技有限公司 一种酵素原液、环保酵素、制备方法
CN105441224B (zh) * 2015-12-17 2019-04-02 郑州远航农业科技有限公司 一种酵素原液、环保酵素、制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000169891A (ja) 2000-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108004031B (zh) 一种厨房用洗涤剂及其制备方法
CN105053976B (zh) 一种混合菌种分步发酵辣椒酱及其制备方法
KR20170084082A (ko) 효모 세포의 풍미 개선방법 및 식품 품질 개량제
CN102138666A (zh) 林下森林食用植物泡菜及其生物质洗涤剂的制备与方法
CN109266455A (zh) 一种茶枯粉的制备方法
CN108433043A (zh) 一种具有特殊风味的复合乳酸菌发酵肉脯及其制备方法
KR20010037013A (ko) 과채즙 발효액 제조방법, 그 추출물, 추출물을 조미용으로 이용하는 방법 및 추출물을 탈취제로 이용하는 방법
CN102551007A (zh) 泡辣椒加工技术
JP2004357509A (ja) 乳酸発酵食品およびその製造方法
CN105767984A (zh) 一种发酵辣椒制品及其制备方法
CN108359538A (zh) 绿色安全的果蔬、禽蛋及肉类清洗保鲜剂及其制备方法
JP2974675B1 (ja) 手荒れを防ぎ環境保護に貢献できる食器用洗剤及び汚れ落とし洗剤の作り方
WO2020034841A1 (zh) 含有柑肉的洗涤剂及其制备方法
JPH09163977A (ja) 発酵用乳酸菌、乳酸菌発酵物およびその製造方法
CN107828544A (zh) 一种高效安全洗涤剂的环保酵素的生产方法
KR20130018140A (ko) 미생물을 이용한 곡물 및 식물의 효소 추출방법 및 이 방법에 의해 제조된 과,채류효소함유 발효음료
CN106701350B (zh) 一种多功能蓝莓酵素洗衣露
CN102028243B (zh) 发酵牛肉的加工方法
JPH0386799A (ja) 食品用洗浄剤
JPH08131143A (ja) 食品の洗浄方法
CN108184834A (zh) 一种餐具消毒剂的制备方法
CN115161142A (zh) 一种果酒的酿造工艺
KR20130078929A (ko) 세정제 조성물
JP2731763B2 (ja) 微生物の培養法
CN101766287A (zh) 工业化接菌生产冬菜的方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees