JP2973478B2 - 射出成形機並びに射出成形機における型締装置及び射出装置 - Google Patents

射出成形機並びに射出成形機における型締装置及び射出装置

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JP2973478B2
JP2973478B2 JP2164421A JP16442190A JP2973478B2 JP 2973478 B2 JP2973478 B2 JP 2973478B2 JP 2164421 A JP2164421 A JP 2164421A JP 16442190 A JP16442190 A JP 16442190A JP 2973478 B2 JP2973478 B2 JP 2973478B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、閉回路構成による型締装置及び射出装置並
びにこれらを組合わせた射出成形機に関する。
(従来の技術) 従来、射出成形機の型締装置等を構成する場合、シリ
ンダと液圧ポンプとの間で閉回路を形成すれば、開回路
のものに比べて、タンク容量を小型化でき、また、シリ
ンダの排出側に適度な背圧を付与できてラムの作動を安
定化できる等の利点があることから、例えば特開昭62−
177303号公報に開示され且つ第2図に示すように、型締
装置(X)における型締シリンダ(E)及び射出装置
(Y)における射出シリンダ(F)に各々内装する型締
ラム(J)及び射出ラム(K)を共に両ロッド式にし
て、各々対抗するロッド側室の受圧面積を均等にし、各
シリンダ(E)(F)の給排出流量を等しくすることに
より、該各シリンダを液圧ポンプ(G)の吐出ライン
(P)と吸入ライン(T)に切換弁(V)(W)を介し
て直結できるようにし、閉回路を構成するようにしてい
る。
(発明が解決しようとする課題) しかし、以上のものでは、閉回路の実現にあたり、対
抗する受圧面積を均等にする両ロッド方式を採用してい
るが、型締装置(X)の型締ラム(J)の場合、軸方向
一端側に配設する可動金型を操作できれば足り、本来片
ロッドでよく、受圧面積を揃えるためにのみ他方にロッ
ドを延設していたのでは、装置全体が軸方向に長くな
り、省スペース化の要請に反する問題がある。又、片締
装置(X)では、型閉め時、可動金型を高速で移動さ
せ、型開き時、成形品の付着力に打ち勝つ大きな力で金
型をゆっくり待避させたいが、以上のものは2つのロッ
ド側室の受圧面積が等しいため、型閉じ時の高速要求に
合わせてロッドを太くし、その受圧面積を小さくすれ
ば、型開き時の力が小さくなり、一方、型開き時に合わ
せて受圧面積を大きくすれば、型閉じ時の速度が遅くな
る問題があり、又、これら相反する問題解決に例えば型
開き時に合わせて受圧面積を大きくすれば、型閉じ時の
速度低下を補償するため、液圧ポンプ(G)を大容量化
してその吐出流量を大幅に増大できるようにしなければ
ならず、コスト高を招く問題がある。
一方、射出装置(Y)では、射出ラム(K)の軸方向
一側にはペレット注入操作体を、又、他側にはこれを回
転させる動力源を配設するのが通例であるから、両ロッ
ド式にしても、ペレット注入操作体の反対側のロッドを
回転動力を伝達するシャフトに利用でき、不用意に軸方
向長さが延びるわけではないが、一般に射出ラム(K)
のピストンと操作体とを結ぶロッドは、剛性確保の要請
から太く、反対側のロッドは、ペレット注入操作体を射
出側に強い力で押出し得る大きな受圧面積を確保し、
又、回転動力源との結合性を確保すべき要請から細くし
たいため、閉回路の実現のため、対抗する受圧面積を均
等化すべく2本のロッド太さを統一していては、いずれ
か一方側のロッドに要求される機能が満足できない問題
がある。
つまり、以上のものでは、型締装置(X)にしろ、射
出装置(Y)にしろ、閉回路の実現のため、両ロッド式
にして各シリンダ(E)(F)の内部で受圧面積を揃え
るようにしているため、各ラム(J)(K)に要求され
る機能を十分に果たせない問題がある。
本発明では、型締シリンダや射出シリンダの外部に補
助シリンダを設けて、これらとの間で給排出量を均等化
することにより、閉回路の実現を可能にし、上記問題を
解決することができる射出成形機並びに射出成形機にお
ける型締装置及び射出装置を提供することを主目的とす
る。
(課題を解決するための手段) そこで、上記目的を達成するために、第1に、型締シ
リンダ(1)に、可動金型(2)を進退させる片ロッド
式の型締ラム(3)と、該ラム(3)の反ロッド側に挿
嵌する固定ピストン(4)とを備え、固定ピストン
(4)の挿嵌端面に対向する型締ラム(3)の対向面に
型締め時に前記ラム(3)を高速動作させる小面積の第
1受圧面(a)を、型締ラム(3)のロッド側端面に型
開き時に前記ラム(3)を低速動作させる大面積の第2
受圧面(b)を各々設けると共に、 型締ラム(3)の径方向外方に型締補助シリンダ
(5)を配置して、この補助シリンダ(5)のピストン
ロッド(50)を型締ラム(3)に結合する一方、 型締補助シリンダ(5)のロッド側端面に前記第1受
圧面(a)と等面積にした小面積の第3受圧面(c)
を、また、型締補助シリンダ(5)のヘッド側端面に前
記第2受圧面(b)と等面積にした大面積の第4受圧面
(d)を各々設けて、 型締め時、液圧ポンプ(10)の供給ライン(P)を前
記第1受圧面(a)側に、前記第2受圧面(b)側を第
4受圧面(d)側に、前記第3受圧面(c)側を液圧ポ
ンプ(10)の戻りライン(T)に各々連通させる閉回路
を形成し、 型開き時、液圧ポンプ(10)の供給ライン(P)を前
記第2受圧面(b)側に、前記第1受圧面(a)側を第
3受圧面(c)側に、前記第4受圧面(d)側を液圧ポ
ンプ(10)の戻りライン(T)に各々連通させる閉回路
を形成した。
第2に、上記第1の構成で、型締補助シリンダ(5)
を複数の分割シリンダ(51,52)で構成して、該各分割
シリンダ(51,52)を型締ラム(3)の円周方向に対称
に配置した。
第3に、上記第1又は第2の構成で、型開き時、液圧
ポンプ(10)の供給ライン(P)を前記第2受圧面
(b)側に、前記第1受圧面(a)側を第3受圧面
(c)側に、第4受圧面(d)側を液圧ポンプ(10)の
戻りライン(T)にそれぞれ連通させる低速モードと、 同型開き時、液圧ポンプ(10)の供給ライン(P)を
前記第3受圧面(c)側に、前記第4受圧面(d)側を
第2受圧面(b)側に、第1受圧面(a)側を液圧ポン
プ(10)の戻りライン(T)にそれぞれ連通させる高速
モードとを切り換える変速手段を設けた。
第4に、射出シリンダ(6)に、ペレット注入操作体
(7)を進退させる射出ラム(8)を備え、この射出ラ
ム(8)のピストン(81)に反ペレット注入操作体
(7)側に延びる回転駆動用のシャフト(82)を突設し
て、ピストン(81)のシャフト(82)側端面に、反シャ
フト(82)側端面と異なる面積をもち且つ射出ラム
(8)を進出側に移動させる第1受圧面(A)を設ける
と共に、 射出ラム(8)の径方向外方に射出補助シリンダ
(9)を配置して、この補助シリンダ(9)のピストン
ロッド(90)を射出ラム(8)に結合する一方、 射出補助シリンダ(9)に、射出ラム(8)を後退側
に移動させ、前記第1受圧面(A)と等面積とした第2
受圧面(B)を設けて、 射出ラム(8)の進出時、液圧ポンプ(10)の供給ラ
イン(P)を前記第1受圧面(A)側に、前記第2受圧
面(B)側を液圧ポンプ(10)の戻りライン(T)に各
々連通させる閉回路を形成し、 射出ラム(8)の後退時、液圧ポンプ(10)の供給ラ
イン(P)を前記第2受圧面(B)側に、前記第1受圧
面(A)側を液圧ポンプ(10)の戻りライン(T)に各
々連通させる閉回路を形成した。
第5に、上記第4の構成で、射出補助シリンダ(9)
を複数の分割シリンダ(91,92)で構成して、該各分割
シリンダ(91,92)を射出ラム(8)の円周方向に対称
に配置した。
第6に、上記第4又は第5の構成で、射出シリンダ
(6)並びに射出補助シリンダ(9)に接続される給排
出ラインに、ペレット注入操作体(7)へのペレットの
装填時、射出ラム(8)に作用する反力に対抗する力を
該射出ラム(8)に与える抵抗手段を介装した。
第7に、上記第1の構成と第4の構成とを組み合わせ
た。
(作用) 第1手段により、型閉め時、型締ラム(3)を高速
で、型開き時、型締ラム(3)を低速で駆動でき、又、
これら型閉め時及び型開き時における型締シリンダ
(1)への導入流量と該シリンダ(1)からの排出流量
とのアンバランスは、補助シリンダ(5)で是正され、
液圧ポンプ(10)に対する給排出流量を等しくでき、閉
回路の構成について支障もない。
第2又は第5手段により、型締ラム(3)又は射出ラ
ム(8)を進退方向にバランスよく作動させることがで
きる。
第3手段により、型開き時、当初低速モードにするこ
とにより、低速の大きな力で型外しを行え、後に高速モ
ードにすることにより、型外れ後の移動を速やかに行う
ことができる。
第4手段により、射出ラム(8)におけるピストン
(81)のシャフト(82)側端面と反シャフト(82)側端
面との面積を両側の突設ロッドの太さが異なる等の事情
により違えていても、射出シリンダ(6)の給排のアン
バランスは射出補助シリンダ(9)で是正でき、閉回路
を実現することができる。
第6の手段により、ペレットの装填時、射出ラム
(8)に作用する反力に対抗して該ラムの移動力を規制
てき、安定した装填動作が行える。
第7手段により、射出成形機全体を閉回路で良好に構
成できる。
(実施例) 第1図に示すものは、型締装置(100)と射出装置(2
00)とを組合わせた射出成形機である。
型締装置(100)は、型締シリンダ(1)に、可動金
型(2)を固定金型(21)に対し進退させる片ロッド式
の型締ラム(3)と、該ラム(3)のピストン(31)側
すなわち反ロッド側に挿嵌する固定ピストン(4)とを
備え、該固定ピストン(4)の挿嵌端面に対向する型締
ラム(3)の対向面に小面積の第1受圧面(a)を、前
記ラム(3)のロッド側端面に大面積の第2受圧面
(b)を各々設け、液圧ポンプ(10)の吐出ライン
(P)及び吸入ライン(T)に接続する方向切換弁(4
0)を図中左のポート位置に切換える型締め時、小面積
の第1受圧面(a)側に圧油を導いて前記ラム(3)を
進出側に高速移動させ、又、方向切換弁(40)を図中右
のポート位置に切換える型開き時、大面積の第2受圧面
(b)側に圧油を導いて前記ラム(3)を後退側に低速
移動させるようにしたものである。
前記液圧ポンプ(10)は、斜板(11)を備え、圧力及
び流量入力(Pin,Qin)並びに圧力センサ(13)及び斜
板角センサ(14)の各検出値をコントローラ(15)に入
力し、制御弁(16)及び制御プランジャー(17)を介し
て斜板(11)をフィードバック制御することにより、任
意の圧力及び流量制御が行えるようにしている。又、該
ポンプ(10)は閉回路ポンプを構成するもので、漏れ等
による系内の不足流量をチャージポンプ(12)からチェ
ック弁(27)を介して補給できるようにしている。(1
8)はチャージ圧のリリーフ弁、又、(19)はメインの
吐出及び吸入圧力の異常上昇を逃がすリリーフ弁であ
り、チェック弁(28,29)を介して吐出及び吸入ライン
(P,T)に接続している。
以上の構成で、2つの分割シリンダ(51)(52)から
成り、合計のロッド側受圧面である小面積の第3受圧面
(c)をこれに対抗する前記シリンダ(1)におけるラ
ム(3)の小面積の第1受圧面(a)に、又、合計の反
ロッド側受圧面である大面積の第4受圧面(d)をこれ
に対抗する前記ラム(3)の大面積第2受圧面(b)に
各々等しくして、前記ラム(3)を進出側に移動させる
受圧面(a+d)と後退側に移動させる受圧面(b+
c)とを等面積に揃え、かつ、後述する変速手段を兼ね
る2つの切換弁(41)(42)を介して、型閉め時に大面
積受圧面同士(bとd)を、型開き時に小面積受圧面同
士(aとc)を各々相互に結んで、液圧ポンプ(10)に
対する給排出流量を等しくする補助シリンダ(5)を形
成する。そして、この補助シリンダ(5)を構成する前
記各分割シリンダ(51)(52)を、前記ラム(3)の径
方向外方部で円周方向対称位置に配置して、各ピストン
ロッド(50)(50)を前記ラム(3)に結合する。
こうして、型締め時、前記各切換弁(41)(42)を図
示位置することにより、シリンダ(1)におけるラム
(3)の小面積の第1受圧面(a)側に、吐出ライン
(P)から圧油を導入でき、ラム(3)を高速度で進出
させることができるのであり、このとき、シリンダ
(1)における大面積の第2受圧面(b)側からは小面
積の第1受圧面(a)側に導入された油量よりも多い油
が排出されるが、この排出油はそのまま吸入ライン
(T)に返るのでなく、補助シリンダ(5)における大
面積の第4受圧面(d)側に注入され、該補助シリンダ
(5)における小面積の第3受圧面(c)側から排出さ
れる油が吸入ライン(T)に返されるのである。そし
て、各受圧面の面積関係がa=c、b=dとしているた
め、シリンダ(1)での給排出流量のアンバランスは補
助シリンダ(5)で吸収でき、前記シリンダ(1)にお
ける小面積の第1受圧面(a)側に導入された油量と、
補助シリンダ(5)における小面積の第3受圧面(c)
側から排出される油量とは等しくなり、閉回路が支障な
く実現できるのである。
一方、型開き時、前記方向切換弁(40)を図中右のポ
ート位置に切換え、かつ、各切換弁(41)(42)を図示
の位置から他方の位置に切換えることにより、シリンダ
(1)におけるラム(3)の大面積の第2受圧面(b)
側に、吐出ライン(P)から圧油を導入でき、ラム
(3)を低速度で後退させることができるのであり、こ
のとき、シリンダ(1)における小面積の第1受圧面
(a)側からは大面積の第2受圧面(b)側に導入され
た油量よりも少ない油が排出されるが、この排出油はそ
のまま吸入ライン(T)に返るのでなく、補助シリンダ
(5)における小面積の第3受圧面(c)側に注入さ
れ、該補助シリンダ(5)における大面積の第4受圧面
(d)側から排出される油が吸入ライン(T)に返され
るのである。そして、同様に、各受圧面の面積関係がa
=c、b=dとしているため、シリンダ(1)での給排
出流量のアンバランスは補助シリンダ(5)で吸収で
き、前記シリンダ(1)における大面積の第2受圧面
(b)側に導入された油量と、補助シリンダ(5)にお
ける大面積の第4受圧面(d)側から排出される油量と
は等しくなり、閉回路が支障なく実現できるのである。
従って、閉回路構成を実現できながら、型閉め時には
ラム(3)を高速で、型開き時には低速つまり大きな力
で作動できるため、機能上の向上が図れるのである。
又、軸方向に長くなることもなく、スペースの節約も図
れるのである。
又、前記補助シリンダ(5)を分割シリンダ(51)
(52)で構成して、ラム(3)の円周方向に対称に配置
したから、ラム(3)を進退方向にバランスよく作動で
きるのである。
ところで、上記構成で、型開き時、低速で可動金型
(2)を少し待避させれば成形品は型から外れ、後は高
速度で後退させる方が効率的で好ましい。このため、該
型開き時、シリンダ(1)における大面積の第2受圧面
(b)側を吐出ライン(P)に、小面積の第1及び第3
受圧面同士(aとc)を接続する低速モードと、補助シ
リンダ(5)における小面積の第3受圧面(c)側を吐
出ライン(P)に、大面積の第2及び第4受圧面同士
(bとd)を接続する高速モードとを切換える変速手段
を設ける。該変速手段は、前記切換弁(41)(42)をそ
のまま用いて構成され、型開き当初は、各切換弁(41)
(42)を図示位置に対して切換えられた位置に操作し、
型外れした後は、方向切換弁(40)は型開きの位置つま
り右のポート位置に接続した状態ままで、各切換弁(4
1)(42)を図示位置に戻すように操作するのである。
これにより、型外れ後は、吐出ライン(P)の圧油
は、補助シリンダ(5)における小面積の第3受圧面
(c)側に導入され、該補助シリンダ(5)を介してラ
ム(3)を高速度で後退できるのであり、又このとき、
補助シリンダ(5)における小面積の第1受圧面(a)
側から排出される量の多い油はシリンダ(1)における
大面積の第2受圧面(b)側に注入され、該シリンダ
(1)における小面積の第1受圧面(a)側から排出さ
れる油が吸入ライン(T)に返ることになり、閉回路も
勿論支障なく実現できる。
尚、以上の型締装置(100)において、符号(30)は
クランプ用シリンダであって、ラム(3)に設ける大径
のピストン(32)を備え、型閉め状態で、切換弁(44)
を切換え、チェック弁(43)を介して左室に圧油を導く
と共に右室を圧力弁(45)を介してドレンに開放し、ラ
ム(3)をクランプするようにしている。型開き時は、
切換弁(47)を切換え、圧力弁(46)を介して左室をア
キュムレータ(48)に接続した後、切換弁(44)を戻
し、左室と右室とを連通させて同圧状態とし、クランプ
を解除するようにしている。アキュムレータ(48)に溜
る油はチェック弁(49)を介してチャージラインに戻す
ようにしている。
又、固定金型(21)には、後述する射出装置(200)
からのペレットの注入穴(22)を開口していると共に、
成形品を型から落とす操作穴(23)を設け、これに切換
弁(25)を介してチャージラインと結ばれるエジェクタ
シリンダ(24)を接続している。
次に、射出装置(200)を説明する。
この装置(200)は、射出シリンダ(6)に、前方部
にスクリュー式のペレット注入操作体(7)を一体化し
た大径のロッド(85)を、後方部に油圧モータ(84)と
スプライン(83)で結ばれる細径のシャフト(82)を各
々突設したピストン(81)をもつ射出ラム(8)を内装
している。そして、ペレットの装填時、前記ラム(8)
を回転させ、前記操作体(7)を覆う加熱筒(70)内で
その挿入口(71)から取り込む樹脂を溶かし、射出時、
方向切換弁(60)を図中左のポート位置に切換えて前記
操作体(7)を進出させ、射出完了後、方向切換弁(6
0)を図中右のポート位置に切換えて前記操作体(7)
を後退させるようにしている。
以上の構成で、2つの分割シリンダ(91)(92)から
成り、合計のヘッド側受圧面となる第2受圧面(B)を
これに対抗する前記シリンダ(6)におけるラム(8)
の背面側の第1受圧面(A)に等しくして、前記ラム
(8)を進出側に移動させる第1受圧面(A)と後退側
に移動させる第2受圧面(B)とを等面積に揃え、か
つ、液圧ポンプ(10)に対する給排出流量を等しくする
射出補助シリンダ(9)を形成する。そして、この補助
シリンダ(9)を構成する前記各分割シリンダ(91)
(92)を、前記ラム(8)の径方向外方部で円周方向対
称位置に配置して、各ピストンロッド(90)(90)を回
転方向のスリップ機構(90a)を介して前記ラム(8)
に結合する。尚、前記シリンダ(6)(9)における他
方のロッド側室はいずれもドレンに開放する。
これにより、射出時、吐出ライン(P)の圧油は、シ
リンダ(6)におけるピストン(81)の背面側の第1受
圧面(A)側に導入され、前記操作体(7)を進出させ
ることができ、この導入した油と同量の油が、補助シリ
ンダ(9)から吸入ライン(T)に返される。
一方、射出完了後は、吐出ライン(P)の圧油は、補
助シリンダ(9)における第2受圧面(B)に導入さ
れ、前記操作体(7)を後退させることができ、この導
入した油と同量の油が、シリンダ(6)から吸入ライン
(T)に返される。
従って、閉回路を実現でき、射出ラム(8)の2本の
ロッド太さを無理に揃える必要性はなく操作体(7)側
のロッド(85)は太く、モータ(84)側のシャフト(8
2)は細くすることになんら支障はなく、射出時に大き
な押し出し力を得ることができると共に、前記操作体
(7)とラム(8)との剛性を確保することができる。
又、型締装置(100)の場合と同様に、補助シリンダ
(9)を分割シリンダ(91,92)で構成して、円周方向
に対称に配置したから、バランスのよい進退動作が行え
る。
ところで、以上の構成で、ペレットの装填時には、方
向切換弁(60)は図示位置とし、切換弁(80)を図中右
の位置に切換えて、油圧モータ(84)で操作体(7)を
回転動作のみ行わせる。このとき、ピストン(81)に、
該ピストン(81)を後退させる反力が発生する。その反
力を調整するため、前記各シリンダ(6)(9)に至る
給排出ラインに、切換弁(61)により接続される圧力弁
(62)から成る抵抗手段を介装する。
これによれば、ペレットの装填時、前記ラム(8)の
第1受圧面(A)側の液体が圧力弁(62)を介して補助
シリンダ(9)の第2受圧面(B)側に流入することに
なるため、前記操作体(7)の回転動作に伴いラム
(8)を後退させようとする力に対抗でき、該ラム
(8)の軸方向移動力を規制することができるのであ
る。
尚、以上説明してきた型締装置及び射出装置は単独で
構成することも可能だが、図面に示したように組合わせ
て構成してもよい。又、各補助シリンダ(5)(9)は
3つ以上分割して構成してもよい。更に、型締ラム
(3)は図示の直結型の他、トグル型で構成してもよ
い。
(発明の効果) 以上、本発明では、型締装置において、型閉め時及び
型開き時の変速が行え、それでいて、型締シリンダ
(1)の給排出量のアンバランスを是正でき、機能上の
向上が図れながら、閉回路を良好に実現することができ
る。
又、補助シリンダ(5)(9)を分割構成にして対称
配置したから、ラム(3)(8)をバランスよく進退さ
せることができる。
更に、型締装置で、型開き時の変速手段を設けたか
ら、当初は強い力で型外しが行え、後の移動を高速化で
き、その作業性が向上できる。
その上、射出装置においても、ラム(8)のピストン
(81)の両側の受圧面積を揃えることなく閉回路を良好
に実現することができる。
又、射出装置で、抵抗手段を設けたから、ペレットの
装填時、射出ラム(8)の移動力を規制でき、安定した
装填動作が行える。
更に、射出成形機全体としても閉回路を良好に構成す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明型締装置及び射出装置並びにこれらを組
合わせた射出成形機の回路図、第2図は従来例の回路図
である。 (1)……型締シリンダ (2)……可動金型 (3)……型締ラム (4)……固定ピストン (5)……型締補助シリンダ (6)……射出シリンダ (7)……ペレット注入操作体 (8)……射出ラム (9)……射出補助シリンダ (10)……液圧ポンプ (50)……ピストンロッド (90)……ピストンロッド (31)……ピストン (81)……ピストン (51,52)……分割シリンダ (91,92)……分割シリンダ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/64 - 45/68 B29C 33/20 - 33/24 B29C 45/46 - 45/50

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】型締シリンダ(1)に、可動金型(2)を
    進退させる片ロッド式の型締ラム(3)と、該ラム
    (3)の反ロッド側に挿嵌する固定ピストン(4)とを
    備え、固定ピストン(4)の挿嵌端面に対向する型締ラ
    ム(3)の対向面に型締め時に前記ラム(3)を高速動
    作させる小面積の第1受圧面(a)を、型締ラム(3)
    のロッド側端面に型開き時に前記ラム(3)を低速動作
    させる大面積の第2受圧面(b)を各々設けると共に、 型締ラム(3)の径方向外方に型締補助シリンダ(5)
    を配置して、この補助シリンダ(5)のピストンロッド
    (50)を型締ラム(3)に結合する一方、 型締補助シリンダ(5)のロッド側端面に前記第1受圧
    面(a)と等面積にした小面積の第3受圧面(c)を、
    また、型締補助シリンダ(5)のヘッド側端面に前記第
    2受圧面(b)と等面積にした大面積の第4受圧面
    (d)を各々設けて、 型締め時、液圧ポンプ(10)の供給ライン(P)を前記
    第1受圧面(a)側に、前記第2受圧面(b)側を第4
    受圧面(d)側に、前記第3受圧面(c)側を液圧ポン
    プ(10)の戻りライン(T)に各々連通させる閉回路を
    形成し、 型開き時、液圧ポンプ(10)の供給ライン(P)を前記
    第2受圧面(b)側に、前記第1受圧面(a)側を第3
    受圧面(c)側に、前記第4受圧面(d)側を液圧ポン
    プ(10)の戻りライン(T)に各々連通させる閉回路を
    形成したことを特徴とする射出成形機における型締装
    置。
  2. 【請求項2】型締補助シリンダ(5)を複数の分割シリ
    ンダ(51,52)で構成して、該各分割シリンダ(51,52)
    を型締ラム(3)の円周方向に対称に配置している請求
    項1記載の射出成形機における型締装置。
  3. 【請求項3】型開き時、液圧ポンプ(10)の供給ライン
    (P)を前記第2受圧面(b)側に、前記第1受圧面
    (a)側を第3受圧面(c)側に、第4受圧面(d)側
    を液圧ポンプ(10)の戻りライン(T)にそれぞれ連通
    させる低速モードと、 同型開き時、液圧ポンプ(10)の供給ライン(P)を前
    記第3受圧面(c)側に、前記第4受圧面(d)側を第
    2受圧面(b)側に、第1受圧面(a)側を液圧ポンプ
    (10)の戻りライン(T)にそれぞれ連通させる高速モ
    ードとを切換える変速手段を備える請求項1又は請求項
    2記載の射出成形機における型締装置。
  4. 【請求項4】射出シリンダ(6)に、ペレット注入操作
    体(7)を進退させる射出ラム(8)を備え、この射出
    ラム(8)のピストン(81)に反ペレット注入操作体
    (7)側に延びる回転駆動用のシャフト(82)を突設し
    て、ピストン(81)のシャフト(82)側端面に、反シャ
    フト(82)側端面と異なる面積をもち且つ射出ラム
    (8)を進出側に移動させる第1受圧面(A)を設ける
    と共に、 射出ラム(8)の径方向外方に射出補助シリンダ(9)
    を配置して、この補助シリンダ(9)のピストンロッド
    (90)を射出ラム(8)に結合する一方、 射出補助シリンダ(9)に、射出ラム(8)を後退側に
    移動させ、前記第1受圧面(A)と等面積とした第2受
    圧面(B)を設けて、 射出ラム(8)の進退時、液圧ポンプ(10)の供給ライ
    ン(P)を前記第1受圧面(A)側に、前記第2受圧面
    (B)側を液圧ポンプ(10)の戻りライン(T)に各々
    連通させる閉回路を形成し、 射出ラム(8)の後退時、液圧ポンプ(10)を供給ライ
    ン(P)を前記第2受圧面(B)側に、前記第1受圧面
    (A)側を液圧ポンプ(10)の戻りライン(T)に各々
    連通させる閉回路を形成した ことを特徴とする射出成形機における射出装置。
  5. 【請求項5】射出補助シリンダ(9)を複数の分割シリ
    ンダ(91,92)で構成して、該各分割シリンダ(91,92)
    を射出ラム(8)の円周方向に対称に配置している請求
    項4記載の射出成形機における射出装置。
  6. 【請求項6】射出シリンダ(6)並びに射出補助シリン
    ダ(9)に接続される給排出ラインに、ペレット注入操
    作体(7)へのペレットの装填時、射出ラム(8)に作
    用する反力に対抗する力を該射出ラム(8)に与える抵
    抗手段を介装している請求項4又は請求項5に記載の射
    出成形機における射出装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の射出成形機における型締装
    置及び請求項4記載の射出成形機における射出装置から
    成る射出成形機。
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