JP2972492B2 - 味付け魚節の製造方法 - Google Patents
味付け魚節の製造方法Info
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Description
を含浸した味付け魚節の製造方法に関する。
えば特開平3−236737号公報に記載されているよ
うに、生の魚体を調味液にて煮熟した後、ばい乾して魚
節を製造する方法が提案されている。
7号公報に記載の味付け魚節の製造方法では、煮熟後
に、魚体が高温でばい乾されるので、魚体に浸透した調
味液の旨味は煮熟工程およびばい乾工程の2工程によっ
て熱変性してしまい、旨味が損なわれるという問題を有
している。
ば特開昭61−268125号公報に記載のように、生
の魚体を蒸煮し乾燥して得られた魚節を調味液に浸漬し
た後に乾燥して殺菌する構成が知られている。
25号公報に記載の味付け魚節の製造方法では、調味液
が容易に魚節内に浸透しないので均一な味付けが困難で
あるとともに、調味液が浸漬した後に行う殺菌の際に、
魚節に含浸した調味液が流出して効率よく良好な調味が
できないおそれがある問題がある。
従来の特開平3−236737号公報に記載の方法で
は、煮熟後に、魚体が高温でばい乾されるので、魚体に
浸透した調味液の旨味は煮熟工程およびばい乾工程の2
工程によって熱変性してしまい、旨味が損なわれるとい
う問題を有している。
記載の味付け魚節の製造方法では、単に魚節を調味液に
浸漬するので調味液が浸透しにくく良好な味付けができ
ないとともに、調味後の殺菌の際に調味液が流出して良
好な調味が効率よくできないおそれがある問題がある。
で、効率よく調味でき、良好な味付け魚節が得られる味
付け魚節の製造方法を提供することを目的とする。
節の製造方法は、魚節を蒸気殺菌し、この蒸気殺菌した
魚節を調味液に浸漬し、この調味液に浸漬した魚節を自
然乾燥し、この自然乾燥した魚節を遠赤外線を照射して
殺菌処理するものである。
請求項1記載の味付け魚節の製造方法において、調味液
への浸漬は、前記調味液の温度を25℃〜45℃で浸漬
時間を30分〜60分とするものである。
請求項1または2記載の味付け魚節の製造方法におい
て、殺菌処理は、80℃以下であるものである。
気殺菌した後、魚節を調味液に浸漬して味付けし、次に
味付けした魚節を自然乾燥して自然乾燥している間に魚
節内に調味液を浸透させて、遠赤外線を照射して殺菌処
理し、味付け魚節を得る。そして、味付け後の乾燥を自
然乾燥により比較的低温で行うため、魚節内に浸透した
調味液のいわゆる旨味を熱変性させることなくそのまま
保持して魚節に付与する。また、魚節の調味液への浸漬
に先立って蒸気殺菌することにより、調味液の魚節内へ
の浸透を促進する。
は、請求項1記載の味付け魚節の製造方法において、調
味液の温度を25℃〜45℃として30分〜60分調味
液に魚節を浸漬するため、魚節の旨味が流出することを
防止しつつ効率よく調味液が浸透し、良好な味付け魚節
が得られる。なお、調味液の温度が25℃未満では調味
液の魚節内への浸透速度が遅くなり、45℃を超えると
魚節から旨味が調味液に流出するため、調味液の温度を
25℃〜45℃に設定する。また、浸漬時間が30分間
未満では調味液のかつお節内への浸透が不十分になり、
60分間を超えると魚節から旨味が調味液に流出するた
め、浸漬時間を30分〜60分に設定する。
は、請求項1または2記載の味付け魚節の製造方法にお
いて、80℃以下で殺菌処理するため、調味液の旨味の
熱変性 を防止する。
節、いわし節、あじ節などの種々の魚節を用いることが
できるが、以下、かつお節を用いた場合について説明す
る。
どして常法によりかつお節を製造する。
る。
に30分間〜60分間浸漬して味付けする。なお、この
浸漬処理は、調味液の温度を25℃〜45℃に加温しな
がら行う。また、調味液としては、例えばかつおエキ
ス、蛋白加水分解物、食塩を含む水溶液を用いる。
のかつお節内への浸透速度が遅くなる一方、45℃を超
えるとかつお節から節本体の旨味が調味液に流出される
ので好ましくないことから、調味液の温度を25℃〜4
5℃に設定する。
のかつお節内への浸透が不十分になる一方、60分間を
超えるとかつお節から節本来の旨味が調味液に流出され
るので好ましくないことから、浸漬時間を30分間〜6
0分間に設定する。
し、自然乾燥を行う。
(雰囲気温度)で10分間遠赤外線を照射して殺菌処理
する。なお、従来のかつお節製造の最終工程としては通
常蒸気殺菌が行われているが、蒸気殺菌するとかつお節
に浸透した調味液が蒸気凝縮液に流出されてしまうの
で、好ましくない。また、遠赤外線照射して短時間殺菌
することにより、かつお節表面の温度を最大80℃程度
に抑えて、調味液の旨味の熱変性を防止している。
法により削成してかつお節削りを得て、このかつお節削
りを濃度3%になるように湯中に入れて煮てだし汁Aを
得る。そして、この得られただし汁Aの旨味を数人のパ
ネラによるパネルテストを行い、次のような結果を得
た。
しないかつお節削り市販品から得ただし汁B(濃度3
%)の旨味および前記工程(3) で用いた調味液の400
倍稀釈液(水溶液)Cと比較した結果、だし汁Aはだし
汁Bの節本来の旨味に加えて調味液の稀釈液Cと同様の
旨味を有することが分かった。
と旨味である遊離アミノ酸総量と関係について実験し
た。なお、魚節としては、かつお節を用い、調味液温度
と遊離アミノ酸総量との関係の実験では、浸漬時間を4
5分に設定した。また、浸漬時間と遊離アミノ酸総量と
の関係の実験では、調味液の温度を35℃に設定した。
そして、これら実験結果を表1および表2に示す。
関係の実験結果から、25℃〜35℃および35℃〜4
5℃の範囲に設定したものが最も旨味である遊離アミノ
酸総量が多くなり、これらの温度から離れる、すなわち
低温側および高温側になると遊離アミノ酸総量が少なく
なることがわかる。これは、浸漬温度が25℃未満では
調味液のかつお節内への浸透速度が遅くなる一方、45
℃を超えるとかつお節から節本体の旨味が調味液に流出
してしまうためと考えられる。このことから、調味液の
温度を25℃〜45℃に設定することが好ましい。
総量との関係の実験結果から、30分〜45分および4
5分〜60分の範囲に設定したものが最も旨味である遊
離ア ミノ酸総量が多くなり、これらの浸漬時間から離れ
る、すなわち浸漬時間が30分より短い場合や長い場合
では、遊離アミノ酸総量が少なくなることがわかる。こ
れは、浸漬時間が30分間未満では調味液のかつお節内
への浸透が不十分になる一方、60分間を超えるとかつ
お節から節本来の旨味が調味液に流出してしまうためと
考えられる。このことから、調味液への浸漬時間を30
分から60分に設定することが好ましい。
おエキス、蛋白加水分解物、食塩を含む水溶液としたも
のについて説明したが、調味液はこれに限られるもので
はなく、他の種々の調味液を用いることもできる。
よれば、蒸気殺菌した後に魚節を調味液に浸漬して味付
けし、この味付けした魚節を自然乾燥して遠赤外線を照
射して殺菌処理し味付け魚節を得るため、魚節の調味液
への浸漬に先立って蒸気殺菌することにより調味液の魚
節への浸透を促進でき、短時間に効率良く味付けでき、
この効率よく味付けした魚節の調味液の旨味が流出した
り熱変性することなくそのまま保持して魚節に付与する
ことができ、長期保存性も向上できるとともに、調味液
の成分を変えることにより、嗜好に応じた自在の味付け
ができる。
れば、請求項1記載の味付け魚節の製造方法の効果に加
え、調味液の温度を25℃〜45℃として30分〜60
分調味液に魚節を浸漬するため、魚節の旨味が流出する
ことを防止しつつ効率よく調味液を浸透でき、良好な味
付け魚節が得られる。
れば、請求項1または2記載の味付け魚節の製造方法の
効果に加え、80℃以下で殺菌処理するため、調味液の
旨味の熱変性を防止できる。
Claims (3)
- 【請求項1】 魚節を蒸気殺菌し、 この蒸気殺菌した魚節を 調味液に浸漬し、この調味液に浸漬した魚節を 自然乾燥し、 この自然乾燥した魚節を遠赤外線を照射して殺菌処理 す
る ことを特徴とする味付け魚節の製造方法。 - 【請求項2】 調味液への浸漬は、前記調味液の温度を
25℃〜45℃で浸漬時間を30分〜60分とする ことを特徴とする請求項1記載の味付け魚節の製造方
法。 - 【請求項3】 殺菌処理は、80℃以下である ことを特徴とする請求項1または2記載の味付け魚節の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5170511A JP2972492B2 (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 味付け魚節の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5170511A JP2972492B2 (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 味付け魚節の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0723701A JPH0723701A (ja) | 1995-01-27 |
JP2972492B2 true JP2972492B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=15906308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5170511A Expired - Lifetime JP2972492B2 (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 味付け魚節の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2972492B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4271360B2 (ja) * | 2000-11-21 | 2009-06-03 | 株式会社丸俊 | 調味料含浸魚削り節及びその製造方法 |
JP5865586B2 (ja) * | 2011-01-07 | 2016-02-17 | 味の素株式会社 | 風味原料の製造方法 |
-
1993
- 1993-07-09 JP JP5170511A patent/JP2972492B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0723701A (ja) | 1995-01-27 |
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