JP2967252B2 - グリシジルメタクリレートの製造法 - Google Patents

グリシジルメタクリレートの製造法

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JP2967252B2 JP5172735A JP17273593A JP2967252B2 JP 2967252 B2 JP2967252 B2 JP 2967252B2 JP 5172735 A JP5172735 A JP 5172735A JP 17273593 A JP17273593 A JP 17273593A JP 2967252 B2 JP2967252 B2 JP 2967252B2
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    • C07D303/00Compounds containing three-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D303/02Compounds containing oxirane rings
    • C07D303/12Compounds containing oxirane rings with hydrocarbon radicals, substituted by singly or doubly bound oxygen atoms
    • C07D303/16Compounds containing oxirane rings with hydrocarbon radicals, substituted by singly or doubly bound oxygen atoms by esterified hydroxyl radicals

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  • Epoxy Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエピクロルヒドリンを実
質上含まない低塩素含量かつ高純度のグリシジルメタク
リレートの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】グリシジルメタクリレートの製造は、一
般的にメタクリル酸とエピクロルヒドリンを反応させ、
メタクリル酸クロルヒドリンエステルを得、次いで脱塩
酸を行う方法による。また、メタクリル酸のアルカリ金
属塩とエピクロルヒドリンとを、触媒として第4級アン
モニウム塩の存在下に反応させる方法によっても製造さ
れている。しかしこれらの方法により製造されたグリシ
ジルメタクリレートは、エピクロルヒドリン等の塩素化
合物が0.1〜1.0重量%残存し、グリシジルメタク
リレートの純度低下と遊離塩素の含量の増加を招いてい
る。
【0003】エピクロルヒドリン等の遊離塩素の含量を
低下させる方法として、2段階の共沸蒸留を行う(フラ
ンス特許第2656305号)方法や第4級アンモニウ
ム塩の存在下に酸素含有ガスでストリッピングした後蒸
留を行う方法(特開平4−187682号公報)等が開
示されているが、100ppm以上のエピクロルヒドリ
ン等が残存し、十分目的を達しているとは言えない。更
に、これらの操作による工程の増加も問題となる。一
方、反応終了後ヘテロポリ酸処理を行い、その後蒸留す
ることにより低クロル化を達成できることが知られてい
る(特開昭63−255273号公報)が、高価なヘテ
ロポリ酸を使用するため、より経済的な手法が望まれ
る。
【0004】また、理論的に塩素を含まない方法とし
て、メタクリル酸エステルとグリシドールとのエステル
交換反応(特開昭50−15420号公報、特開昭52
−25714号公報、特開昭54−3007号公報、特
開昭56−118075号公報、特開昭55−1025
75号公報、特開昭55−94379号公報など多数)
がある。これらの方法は、原料グリシドールの貯蔵安定
性が悪く、室温でも経時的に含量低下を起こすため、グ
リシジルメタクリレートの工業的製造を行うには適して
いない。
【0005】さらに、アリルメタクリレートを過酸化水
素によりエポキシ化する製造法(欧州特許第19060
9号、Chim. Ind. 72, 610-616、(1990) 、微生物
によりエポキシ化する製造法(特開昭61−26089
3号公報)などが開示されているが、原料面からも工業
的製造には不適当であり、経済性の面からも工業化の方
法としては適さない。
【0006】グリシジルメタクリレートの従来の製造法
しては、メタクリル酸アルカリ金属塩と3〜10倍モル
のエピクロルヒドリンを、触媒である第4級アンモニウ
ム塩0.3〜2.0モル%及び重合防止剤0.01〜
0.2重量%程度の存在下で、反応温度80〜120
℃、1〜5時間反応させ、副生する塩を濾別・水洗等に
より除去して、粗グリシジルメタクリレートを得、最終
的に減圧下、蒸留することにより精製する方法が採られ
ている。こうして得られる精製グリシジルメタクリレー
トはエピクロルヒドリンが0.1〜1.0重量%残存
し、グリシジルメタクリレートの含量は最高でも98.
5重量%であり、グリシジルメタクリレートの純度低下
と遊離塩素の含量の増加を招いている。特に遊離塩素の
増加は、グリシジルメタクリレートの用途が塗料やレジ
ストを始めとする電子材料等であるため、金属基板の腐
食を促進する結果となり、さらにエピクロルヒドリンに
は、極めて強い皮膚刺激性等の毒性があり、これが残存
しているグリシジルメタクリレートの取り扱いも特に注
意を必要とするなど、安全面、衛生面、環境面での問題
があり、また法的規制もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の技術的課題を解決し、有害なエピクロルヒドリン等の
塩素化合物の低減とグリシジルメタクリレートの純度を
高めた高純度かつ低塩素含量のグリシジルメタクリレー
トの簡便な製造法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、メタクリ
ル酸のアルカリ金属塩とエピクロルヒドリンとから製造
されるグリシジルメタクリレート中に残存する0.1〜
1.0重量%のエピクロルヒドリンを除去する方法につ
いて鋭意検討したところ、意外にも、グリシジルメタク
リレート合成反応系の水分含量のコントロールにより、
および得られるグリシジルメタクリレートの水蒸気蒸留
により、容易に残存するエピクロルヒドリンを除去する
ことが可能であることを見出した。
【0009】本発明は、かかる発見に基づいてさらに研
究を重ねて完成されたものである。即ち、本発明の要旨
は、(1) メタクリル酸のアルカリ金属塩とエピクロ
ルヒドリンとを第4級アンモニウム塩および重合防止剤
の存在下に反応させてグリシジルメタクリレートを製造
する方法において、反応系内の水分濃度を600〜16
00ppmに調整することを特徴とするグリシジルメタ
クリレートの製造法、並びに(2)(1)に記載の製造
法により得られた反応液を希水酸化ナトリウム水溶液で
洗浄し、減圧下に加熱して未反応のエピクロルヒドリン
を留去した後、減圧加熱下に水蒸気を吹き込み、残りの
エピクロルヒドリンをグリシジルメタクリレートと共に
初留として留出せしめ、次いで、水蒸気の吹き込みを止
め、減圧加熱下に蒸留することによりグリシジルメタク
リレートを主留として得ることを特徴とする精製グリシ
ジルメタクリレートの製造法に関する。
【0010】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明に用いられるメタクリル酸のアルカリ金属塩は、メ
タクリル酸を水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム
水溶液または水酸化リチウム水溶液に冷却下に添加し、
中和反応により調製し、熱風乾燥等により水分含量0.
05〜0.2%の乾燥粉末とした後使用に供される。
【0011】本発明に用いられるエピクロルヒドリンの
使用量は、通常、メタクリル酸のアルカリ金属塩に対し
て、3〜10倍モルである。3倍モル未満であると反応
収率が低下し、10倍モルを越えても収率の上昇はみら
れず、反応生成物の精製にかかる負荷が大きくなるから
である。
【0012】本発明に用いられる触媒である第4級アン
モニウム塩としては、テトラメチルアンモニウムクロラ
イド、テトラエチルアンモニウムクロライド、トリメチ
ルベンジルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジ
ルアンモニウムクロライド等が挙げられる。この触媒の
使用量は、メタクリル酸のアルカリ金属塩に対して、通
常、0.3〜2.0モル%である。
【0013】本発明に用いられる重合防止剤としては、
フェノチアジン、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノ
メチルエーテル、N,N’−ジフェニルパラフェニレン
ジアミン等が例示される。重合防止剤の使用量は、通
常、0.01〜0.2重量%である。
【0014】本発明のグリシジルメタクリレートの製造
方法においては、反応系の水分含量の調整が最も重要で
ある。反応系内に水が所望の量で存在すると、エピクロ
ルヒドリンとメタクリル酸のアルカリ金属塩との反応性
が高まり選択率が向上することにより、グリシジルメタ
クリレートの精製およびエピクロルヒドリンの留去の障
害となる不純物の副生が抑制される。メタクリル酸のア
ルカリ金属塩、エピクロルヒドリン、第4級アンモニウ
ム塩および重合防止剤からなる反応液中の水分含量は、
カールフィッシャー法により測定した場合、混合時は通
常500ppm以下である。本発明においては、これを
600〜1600ppm、好ましくは1100〜130
0ppmに調整する。600ppm未満であると、グリ
シジルメタクリレートと沸点が近接したグリシドール、
ジクロルヒドリン、ジグリシジルエーテル等の不純物の
濃度が増加し、これらの不純物の蒸留・除去が困難とな
り、高品質のグリシジルメタクリレートが得られない。
また、1600ppmを越えると、反応性が上昇する結
果、生成したグリシジルメタクリレートにさらにメタク
リル酸塩が攻撃して生ずるグリセリンのジメタクリレー
トやトリメタクリレートの生成量が増加する。これら
は、蒸留により分離精製が可能であるが、結果として収
率の低下を招く。また、これらの高沸点分の生成によ
り、洗浄分離が悪くなり、収率低下に加えて操作性の低
下をも招く。本発明における反応系内の水分濃度を調整
するには、例えば所望の水分含量になるように反応系に
水を添加することによって行なわれる。
【0015】その他の反応条件については特に限定され
るものではなく、通常のグリシジルメタクリレート製造
において使用される条件が採用可能である。即ち、反応
温度は、80〜120℃が、反応時間は、反応温度にも
よるが、通常1〜5時間である。
【0016】本反応は発熱反応であり、発熱がおさまっ
た後、一定時間熟成を行い、その後、反応液のGC分析
を行ってグリシジルメタクリレートを定量することによ
り、反応終点を決定する。GC分析は、例えば、TCD
検出、シリコンGE60、10%、ガラスカラム1.5
mで、カラム温度70℃から5℃/分で250℃まで昇
温することにより行うことができる。
【0017】本発明の製造方法によって得られたグリシ
ジルメタクリレートの精製は、エピクロルヒドリンの徹
底除去を目的とする本発明の精製法により行われる。ま
ず、反応液をほぼ等量の希水酸化ナトリウム水溶液(2
〜5%)と混合攪拌し、静置して水層を除く。ついで2
〜3回蒸留水で洗浄して粗グリシジルメタクリレート層
を得る(洗浄工程)。さらに、粗グリシジルメタクリレ
ートから未反応のエピクロルヒドリンを除去するため、
減圧下(50〜70mmHg)に、ボトム温度約55℃
で粗グリシジルメタクリレート層の蒸留を行う(濃縮工
程)。
【0018】次に、残存するエピクロルヒドリンおよび
1,3−ジクロロ−2−プロパノール、2,3−ジクロ
ロ−1−プロパノール、2−ヒドロキシ−3−クロロプ
ロピルメタクリレート等の副成した含塩素化合物を除去
するため、水蒸気を吹き込みながら減圧蒸留を行い、こ
れらの含塩素化合物をグリシジルメタクリレートと共に
初留として留出せしめる。水蒸気の吹き込み量は、使用
する装置によっても異なるが、通常、全留出取り出し量
に対し1〜5重量%であり、好ましくは、1〜3重量%
である。1%未満の場合は、含塩素化合物の除去が不十
分となるため、グリシジルメタクリレート中の塩素含量
が多くなり好ましくない。また、5%を越えると、グリ
シジルメタクリレートの収量低下を招き、また用いる重
合防止剤によっては水蒸気とともに留出してしまう結
果、初留時から主留時にかけて重合を生じ収率低下の原
因となる。蒸留は、通常、30〜13mmHgの減圧
下、36〜68℃の塔温度、60〜85℃のボトム温度
で行われる。
【0019】初留を分離したのち、水蒸気の添加を止
め、下記の条件下で主蒸留を行うことにより、精製グリ
シジルメタクリレートを主留として得ることができる。
即ち、13〜3mmHgの減圧下、65〜66℃の塔温
度、および85〜100℃のボトム温度である。得られ
る主留のGC分析および塩素についての化学分析により
その成分を分析すると、グリシジルメタクリレートは9
9.0%以上であり、エピクロルヒドリンの含量は、4
0ppm以下である。
【0020】GC分析の条件は、FID検出、H2 0.
5,空気0.6kg/cm2 、20Mキャピラリーカラ
ム25m、カラム温度100℃、8℃/分で200℃ま
で昇温、注入温度250℃、キャリアーガスN2 50m
l/minである。塩素分析は、次のようにして行われ
る。乾燥管を取り付けた濃縮器中で、エチレンジアミン
とグリシジルメタクリレートを1時間還流することによ
り反応させ、グリシジルメタクリレート中の塩素系化合
物によって消費されたエチレンジアミンの量を0.1N
アルコール性KOHで逆滴定して求める(A20バイオレ
ット指示薬を用いる)。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定さ
れるものではない。
【0022】実施例1 メタクリル酸ナトリウムの調製 30%水酸化ナトリウム水溶液5kg(37.5モル)
を60℃以下に冷却した後撹拌しながらメタクリル酸
3.23kg(37.5モル)を滴下した。中和反応に
より得られたメタクリル酸ナトリウムの水溶液を300
℃の熱風を用いて噴霧乾燥し、メタクリル酸ナトリウム
の乾燥粉末4.04kgを得た。この粉末の含水率は
0.08%であった。
【0023】グリシジルメタクリレートの合成 撹拌機、温度計、還流冷却器の付いた反応容器に、メタ
クリル酸ナトリウム3.5kg(32.38モル)とエ
ピクロルヒドリン16.48kg(178.10モル)
を仕込み、系内水分をカールフィッシャー法により測定
し、水を添加して系内水分を1100ppmに調整し
た。その後、触媒としてテトラメチルアンモニウムクロ
ライド17.8g(0.16モル、メタクリル酸ナトリ
ウムに対して0.5モル%)およびフェノチアジン5.
25g(メタクリル酸ナトリウムに対して0.15重量
%)を加え、90℃で5時間、撹拌しながら反応させ
た。
【0024】反応終了後、GC分析により、反応液中の
各生成物を定量した。その結果、グリシドール等のグリ
シジルメタクリレートより沸点の低いものが0.38
%、ジグリシジルエーテル、ジクロルヒドリン等が0.
30%、そしてグリセリンの1,3−または1,2−ジ
メタクリレートが1.1%、グリセリントリメタクリレ
ートが3.3%であり、グリシジルメタクリレートが9
4.9%であった。次いで、反応液に3%水酸化ナトリ
ウム水溶液6kgを添加し、混合攪拌した後、静置して
エステル層と水層に分離した。水層を除去して蒸留水で
洗浄することにより粗グリシジルメタクリレートを得
た。
【0025】粗グリシジルメタクリレートの精製 上記により得られた粗グリシジルメタクリレートを10
段リフトトレーを用い、釜温度約60℃、50〜70m
mHgにて濃縮し、未反応エピクロルヒドリンを除去し
回収した(13.09kg)。次いで、留出量に対して
2重量%の水蒸気が吹き込まれるように水蒸気量を設定
し、水蒸気を吹き込みながら、釜温度約85℃、減圧3
0〜13mmHg、塔頂温度36〜68℃で蒸留し、残
りのエピクロルヒドリンをグリシジルメタクリレートと
共に初留として回収し、1.372kgを得た。次に、
水蒸気の吹き込みを中止し、3mmHg、釜温度約85
℃、塔頂温度65〜66℃で蒸留し、精製グリシジルメ
タクリレート4.235kgを得た。製品収量は92重
量%であった。
【0026】こうして得られた精製グリシジルメタクリ
レートはGC分析の結果、グリシジルメタクリレート9
9.2%、エピクロルヒドリン33ppm、塩素分0.
10%からなる高品質グリシジルメタクリレートであっ
た。
【0027】実施例2 実施例1と同様の条件において、反応系内の水分量を3
00ppmから2500ppmまで変えてグリシジルメ
タクリレートの合成を行い、得られた反応液中の生成物
のGC分析を行った。その結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】系内水分含量が600ppm未満である
と、グリシジルメタクリレートの精製を阻害するグリシ
ドール等の生成量が増大することが分かる。一方、水分
含量が1600ppmを越えると、グリセリンジメタク
リレートやグリセリントリメタクリレートの生成量が増
大することが分かる。
【0030】実施例3 実施例2と同様にして得られた粗グリシジルメタクリレ
ートのうち、反応系水分含量300ppm、1100p
pm、および1600ppmの各条件で得られたものを
対象に精製工程における水蒸気吹き込み量の効果を調べ
た。その結果を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】表2から明らかなように、水蒸気吹き込み
量0%の場合はエピクロルヒドリン3800〜4600
ppmが残存するのに対し、水蒸気吹き込み量が2〜5
%の場合はエピクロルヒドリン40ppm以下(合成反
応時の水分含量300ppmの場合を除く)にまで低減
した。また、合成反応時の水分含量300ppmで得ら
れた粗グリシジルメタクリレートの精製効率は、110
0ppmて得られたものに比べ劣ることが分かる。
【0033】
【発明の効果】本発明のグリシジルメタクリレートの製
造方法を用いることにより、エピクロルヒドリン等の塩
素分の含量の低い高品質のグリシジルメタクリレートを
簡易かつ容易に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−123176(JP,A) 特開 平5−1050(JP,A) 特開 昭57−21380(JP,A) 特開 昭55−85575(JP,A) 特公 昭43−18522(JP,B1) 特公 昭48−40335(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 301/00 - 301/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタクリル酸のアルカリ金属塩とエピク
    ロルヒドリンとを第4級アンモニウム塩および重合防止
    剤の存在下に反応させてグリシジルメタクリレートを製
    造する方法において、反応系内の水分濃度を600〜1
    600ppmに調整することを特徴とするグリシジルメ
    タクリレートの製造法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製造法により得られた
    反応液を希水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、減圧下に
    加熱して未反応のエピクロルヒドリンを留去した後、減
    圧加熱下に水蒸気を吹き込み、残りのエピクロルヒドリ
    ンをグリシジルメタクリレートと共に初留として留出せ
    しめ、次いで、水蒸気の吹き込みを止め、減圧加熱下に
    蒸留することによりグリシジルメタクリレートを主留と
    して得ることを特徴とする精製グリシジルメタクリレー
    トの製造法。
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