JP2966162B2 - ボビンレスコイルの巻線治具 - Google Patents

ボビンレスコイルの巻線治具

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JP2966162B2
JP2966162B2 JP3267760A JP26776091A JP2966162B2 JP 2966162 B2 JP2966162 B2 JP 2966162B2 JP 3267760 A JP3267760 A JP 3267760A JP 26776091 A JP26776091 A JP 26776091A JP 2966162 B2 JP2966162 B2 JP 2966162B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ボビンレスコイルの
巻線用の治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブラシレスモータのコイル等に用
いられるボビンレスのコイルにあっては、巻線時に巻始
めおよび巻終わりのリード部をコイルから余して製作す
るようになっており、巻線後、リード部の先端の絶縁被
膜等を剥離し、または予め巻線前に剥離しておき、プリ
ント基板に半田付けしていた。
【0003】このため、プリント基板のスペースを取る
などの不具合があった。
【0004】そこで、巻始め、巻終わりのリード部の所
定部位の絶縁被膜等を剥離して巻線すると共に、図14
のようにこれらのリード部1,2をコイル3に密接さ
せ、その状態でプリント基板に半田付けすることで、省
スペース化を図るようにしたものがある(例えば特開昭
56ー49641号公報等参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、リード部1,
2をコイル3に密接させる場合、巻終わり側の処理は巻
線機等により自動で行えるものの、巻始め側はコイル3
の内側になるため、密接巻きはできても、線材のカット
を作業者の手作業に頼らざるを得ない。
【0006】このため、作業性が悪く、改善が望まれて
いた。
【0007】この発明は、このような問題点を解決する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、線材を巻き
付ける軸部およびその軸部の基部に形成した円錐台状の
フランジ部を有する凸型治具部と、前記軸部と嵌合する
嵌挿穴を有する円錐台状のフランジ部からなる凹型治具
部とを備え、凸型治具部と凹型治具部を結合して一体に
回転させ、対向するフランジ部の間でコイルを形成させ
るボビンレスコイルの巻線治具において、凹型治具部の
嵌挿穴付近に線材の巻き始め端をつかみ、前記治具と共
に回転するクランプを配設し、凹型治具部の円錐台状面
にクランプ側のフランジ部外周から嵌挿穴にかけて線材
を埋伏する逃げ溝を形成し、凸型治具部の軸端部に前記
逃げ溝の延長部位に重なる位置にて同じく線材を埋伏す
る横断溝を形成し、線材の巻き始めにクランプを起点に
繰り出した線材を前記逃げ溝および横断溝に埋伏しなが
ら、前記軸端部を嵌挿穴に挿入して線材を横断溝の端部
と嵌挿穴の逃げ溝が無い位置の開口端部で挟んで保持す
ることでここを線材の巻き始めとし、線材の巻き終わり
後に凸型治具部の軸端部をさらに押し込むことで横断溝
の端部と嵌挿穴の逃げ溝が無い位置の開口端部により線
材の巻き始め端をリード部を残さない状態で切断し、
の後、軸部を嵌挿穴から離してコイルを取り出す。
【0009】
【作用】線材の端部を凹型治具部のクランプにつかみ、
線材を凹型治具部の逃げ溝ならびに凸型治具部の軸端面
の横断溝に合わせながら、その軸端部を凹型治具部の嵌
挿穴の所定位置まで挿入した後、治具全体を回転する。
【0010】このため、横断溝の一端側を巻始め端に、
線材が凸型治具部の軸部周囲に巻回される。
【0011】そして、所定の巻回を終え、この後凸型治
具部の軸端部を所定位置以上に押し込むと、横断溝端部
と嵌挿穴開口端部とにより、線材が巻始め端にて切断さ
れる。
【0012】これにより、巻始め部分にて線材の密接巻
きを行える。なお、巻終わり側は、カッタ等にて切断
後、ローラ等で撫でつけることで、密接巻きを行える。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】図1〜図3において、10は凸型治具部
を、11は凹型治具部を表す。
【0015】凸型治具部10は、前部にボビンレスコイ
ルの内形状(図1の場合、三角形)に合う所定長さの軸
部12が、その軸部12の基部に円錐台状のフランジ部
13が形成され、フランジ部13の後側に図外の巻線機
の駆動軸、従動軸等に装着するためのシャンク部14が
設けられる。
【0016】この軸部12の端面には、所定の位置にて
横切り、線材を埋伏する所定深さの横断溝15が形成さ
れる。
【0017】凹型治具部11は、前部に円錐台状のフラ
ンジ部16が形成され、フランジ部16の後側に図外の
巻線機の駆動軸、従動軸等に装着するためのシャンク部
17が設けられる。
【0018】このフランジ部16の台状端部18には、
凸型治具部10の軸部12の端部19を隙間なく嵌挿す
る、軸部12の断面と同一形状をした嵌挿穴20が形成
される。
【0019】このフランジ部16には、フランジ部16
の外周側から台状端部18の嵌挿穴20にかけて線材を
埋伏する所定深さの逃げ溝21が形成される。この逃げ
溝21は、嵌挿穴20に凸型治具部10の軸端部19を
嵌挿した状態で、その端面の横断溝15に連続するよう
に、つまり横断溝15が逃げ溝21の延長部位に重なる
ように形成される。
【0020】この逃げ溝21と同一側にて凹型治具部1
1には、逃げ溝21に一致する位置に線材をつかむクラ
ンプ22が設けられる。このクランプ22は、圧接する
一対のプレート間に線材を挟持するもの、あるいはエア
駆動によって線材をつかむハンド等が用いられる。
【0021】なお、フランジ部16にはクランプ22側
(逃げ溝21側)およびその反対側に切欠き部23が形
成される。
【0022】次に、この治具を用いた巻線の動作および
作用を、図4〜図13に基づいて説明する。
【0023】凸型治具部10、凹型治具部11は、巻線
機の駆動軸、駆動軸に対向する従動軸に同一回転可能に
取付けられると共に、図示しないアクチュエータにより
少なくとも一方が相対移動および位置決め可能にセット
される。
【0024】線材は、巻線機の巻線ノズルから繰り出さ
れるが、予めコイルの巻始めおよび巻終わりのリード部
の所定部位の絶縁被膜、接着被膜を剥離するように、ノ
ズルに導く途中にて、剥離装置がセットされる。
【0025】これらのセット後、巻線ノズルの線材30
の端部31を、図4のように凹型治具部11のクランプ
22に保持し、線材30の途中を凸型治具部10の軸端
部の横断溝15に合わせ、及び凹型治具部11の逃げ溝
21に合わせ、アクチュエータを介して凸型治具部10
または凹型治具部11を駆動し、図5、図6のようにそ
の軸端部19をその嵌挿穴20に、線材30を保持でき
所定位置まで挿入する。
【0026】この状態で、両治具部10,11を回転
し、図7,図8のように線材30を軸部12に卷回す
る。このため、線材30は凸型治具部10の軸端部19
外周つまり横断溝15の一端側(逃げ溝21の反対側)
を巻始め端として卷回される。
【0027】この場合、線材30を互いに融着させるた
め、その接着被膜に熱風装置から熱風を吹きかけるか、
ノズルから繰り出す線材30にアルコールが塗布され
る。
【0028】所定数の卷回を終えると、回転を停止した
後、図9のようにカッタ32により所定位置にて線材3
0を切断し、切断後、図10のようにその巻終わり部3
3にローラ34を当てがいながら両治具部10,11を
わずかに回転し、巻終わり部33を撫でつける。これに
より、線材30の巻終わり部33がコイル35に密接す
る。
【0029】なお、カッタ32、ローラ34は巻線機側
のもので良い。
【0030】そして、巻終わり部33の処理を終える
と、アクチュエータを介して、図11のように凸型治具
部10の軸端部19を凹型治具部11の嵌挿穴20に所
定位置以上(線径分で良い)に押し込む。
【0031】これにより、図12、図13のように線材
30の巻始め端36が、凸型治具部10の横断溝15の
端部と凹型治具部11の嵌挿穴20の開口端部とによ
り、切断される。即ち、線材30の巻始め部がコイル3
5に密接した状態で切断が行われる。
【0032】このようにして、コイルの巻始め、巻終わ
りのリード部の密接巻きを、自動にて行うことができ
る。この結果、優れた作業性、高い作業能率を確保でき
る共に、製品の信頼性が大きく向上する。
【0033】なお、平角の線材を用いた場合にも、密接
巻きを行うことができるが、この場合には線幅に応じて
逃げ溝、横断溝を深く形成しておけば良い。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、線材を巻
き付ける軸部を有する凸型治具部と、この軸部と嵌合す
る嵌挿穴を有する凹型治具部との相対移動によって、前
記軸端部を嵌挿穴に挿入して線材を横断溝の端部と嵌挿
穴の逃げ溝が無い位置の開口端部で挟んで保持すること
でここを線材の巻き始めとしたので、リード部がコイル
作成中の邪魔にならず、クランプによるリード部の保持
も確実になる。また、線材の巻き終わり後に凸型治具部
の軸端部をさらに押し込むことで横断溝の端部と嵌挿穴
の逃げ溝が無い位置の開口端部により線材の巻き始め端
をリード部を残さない状態で切断したので、線材の巻き
始め端をコイルに密接した状態で切断でき、リード部が
手に絡むことが無く、優れた作業性が得られ、信頼性が
大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】構成斜視図である。
【図2】凸型治具部の正面図である。
【図3】凹型治具部の正面図である。
【図4】動作説明図である。
【図5】動作説明図である。
【図6】動作説明図である。
【図7】動作説明図である。
【図8】動作説明図である。
【図9】動作説明図である。
【図10】動作説明図である。
【図11】線材巻始め端の切断動作説明図である。
【図12】線材巻始め端の切断動作説明図である。
【図13】線材巻始め端の切断動作説明図である。
【図14】ボビンレスコイルの斜視図である。
【符号の説明】
10 凸型治具部 11 凹型治具部 12 軸部 13 フランジ部 15 横断溝 16 フランジ部 18 台状端部 19 軸端部 20 嵌挿穴 21 逃げ溝 22 クランプ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材を巻き付ける軸部およびその軸部の
    基部に形成した円錐台状のフランジ部を有する凸型治具
    部と、前記軸部と嵌合する嵌挿穴を有する円錐台状のフ
    ランジ部からなる凹型治具部とを備え、凸型治具部と凹
    型治具部を結合して一体に回転させ、対向するフランジ
    部の間でコイルを形成させるボビンレスコイルの巻線治
    具において、凹型治具部の嵌挿穴付近に線材の巻き始め
    端をつかみ、前記治具と共に回転するクランプを配設
    、凹型治具部の円錐台状面にクランプ側のフランジ部
    外周から嵌挿穴にかけて線材を埋伏する逃げ溝を形成
    し、凸型治具部の軸端部に前記逃げ溝の延長部位に重な
    る位置にて同じく線材を埋伏する横断溝を形成し、線材
    の巻き始めにクランプを起点に繰り出した線材を前記逃
    げ溝および横断溝に埋伏しながら、前記軸端部を嵌挿穴
    挿入して線材を横断溝の端部と嵌挿穴の逃げ溝が無い
    位置の開口端部で挟んで保持することでここを線材の巻
    き始めとし、線材の巻き終わり後に凸型治具部の軸端部
    さらに押し込むことで横断溝の端部と嵌挿穴の逃げ溝
    が無い位置の開口端部により線材の巻き始め端をリード
    部を残さない状態で切断し、その後、軸部を嵌挿穴から
    離してコイルを取り出すことを特徴とするボビンレスコ
    イルの巻線治具。
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