JP2965494B2 - 立坑内壁ライニング方法及び装置 - Google Patents

立坑内壁ライニング方法及び装置

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JP2965494B2 JP30675595A JP30675595A JP2965494B2 JP 2965494 B2 JP2965494 B2 JP 2965494B2 JP 30675595 A JP30675595 A JP 30675595A JP 30675595 A JP30675595 A JP 30675595A JP 2965494 B2 JP2965494 B2 JP 2965494B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立坑の内壁をコン
クリート等のセメント系の土留め材料でライニングする
方法並びに装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】深礎杭等を施工するための立坑の掘削工
程においては、所定深度まで掘削した段階で内壁に土留
めを施し、再び掘削を進めるという作業が目標深度まで
繰り返し行われる。この土留めには、一般的に、ライナ
ープレート等の鋼製部材が用いられている。これに対し
て、近年、加圧されたコンクリートをノズルから噴射し
て掘削壁面にコンクリートライニング層を形成する、い
わゆる吹き付け工法が採用されることがある。これによ
ると、掘削面に密着した杭を形成し得ることから支持力
が増大し、しかもライナープレートの規格に制約される
ことなく最適口径に施工できるといった利点がある。
【0003】さらに、このような吹き付け工法では、作
業の自動化が容易であり、各種の自動吹き付け装置が発
案されている(実開昭62−16195号公報、特開平
5−263525号公報並びに特開平6−221082
号公報参照)。
【0004】ところで、このようなコンクリート吹き付
け工法においては、均一な厚さを有する強固なライニン
グ層を形成するため、コンクリート中のセメント分を急
速に凝結硬化させる急結剤を混入するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この急結剤
を有効に作用させるには、コンクリートをノズルから噴
射するのに先だって混合機において十分混合する必要が
あり、このために混合機内やノズルへ搬送途中で硬化反
応が進行し始め、混合機やパイプ内面に固結して流れを
阻害したり、或いはノズルを閉塞したりして、安定した
吹き付け作業を行うことができないといった不都合があ
った。これは、上述の自動吹付け装置においても同様で
ある。
【0006】また、急結剤には液状のものと粉状のもの
とがあるが、液状の急結剤でも結晶化によって閉塞し易
い特性を有している。このため、これを搬送する導管や
噴射ノズルが閉塞しないようにできるだけ大径のものが
好都合である。しかし、土留め材料に混入する量は僅か
であり、安定した噴射を確保する上で大径化には限界が
あり、閉塞を防止する有効な手段がないのが現状であ
る。
【0007】本発明は、このような従来技術の不都合を
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
土留め材料を噴射するまで急結剤による硬化反応を抑制
して閉塞トラブルを防止し、かつ壁面において土留め材
料を急速に硬化させて強固なライニング層を形成し得る
立坑内壁ライニング方法及び装置を提供することにあ
る。また、本発明の第2の目的は、急結剤による閉塞ト
ラブルを防止できるような立坑内壁ライニング方法及び
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、略円形断面をなす立坑の掘削内壁にセメン
ト系の土留め材料をライニングする立坑内壁ライニング
方法であって、連続的に供給される流動状態にある土留
め材料に向けて急結剤を連続的に噴射した後、これを粗
混合して土留め材料中に急結剤が分散混入された状態と
し、次いでこれを立坑の掘削壁面に向けて遠心投射し
て、その壁面上で土留め材料中に急結剤を拡散させて土
留め材料を硬化させることを特徴とする立坑内壁ライニ
ング方法を提供することにより達成される。
【0009】特に、土留め材料に向けて噴射するべく急
結剤に圧搾空気を混入して噴射ノズルへ搬送するように
すると好ましい。
【0010】また、略円形断面をなす立坑の掘削内壁に
セメント系の土留め材料をライニングする立坑内壁ライ
ニング装置であって、立坑内に昇降可能に吊持され、流
動状態にある土留め材料を収容する材料タンクと、該材
料タンクの下部に設けられた流下筒に内設され、該流下
筒内に前記材料タンク内の土留め材料を連続的に導入す
る材料供給手段と、前記材料供給手段によって前記流下
筒内に導入された土留め材料に急結剤を連続的に噴射す
る噴射ノズルと、前記流下筒に内設され、急結剤を伴っ
て前記流下筒内を降下する土留め材料を粗混合する材料
混合手段と、前記流下筒の下側に設けられ、該流下筒か
ら降下して中心部に導入された土留め材料を立坑の掘削
壁面に向けて遠心投射するインペラと、急結剤に圧搾空
気を混入するコンプレッサとを有することを特徴とする
立坑内壁ライニング装置を提供することにより達成され
る。
【0011】特に、前記材料供給手段は、真直な円筒状
をなす前記流下筒に内設されたスクリューロータであ
り、前記材料混合手段は、前記スクリューロータの軸部
から径方向に突出したパドルであり、該パドルの上方に
おける前記スクリューロータのスクリュー羽根の下端近
傍に噴射孔を臨ませて前記噴射ノズルを配設すると良
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された実施
形態に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明に基づく立坑内壁ライニン
グ装置の概略構成を示している。この立坑内壁ライニン
グ装置1は、深礎杭の施工において掘削された立坑の内
壁面に、土留め用コンクリートライニング層を形成する
ものであり、流動状態にある土留め材料としてのコンク
リートを貯える材料タンク2と、この材料タンク2の下
部に設けられた流下筒3内にコンクリートを連続的に送
り込むスクリューロータ4と、このスクリューロータ4
で流下筒3内に送り込まれたコンクリートへ液状の急結
剤を噴射注入するノズル5と、急結剤が混入されて流下
筒3内を降下するコンクリートをせん断混合する傾斜パ
ドル6と、流下筒3の下端から中心部に導入されたコン
クリートを遠心投射するインペラ7とを備えている。
【0014】材料タンク2は、上部が真直な円筒状に、
下部が漏斗状にそれぞれ形成された胴部2aと、その上
端を覆う天板2bとからなっており、胴部2aの上部の
側周には、洗浄水を貯留する水タンク8が配設されてい
る。材料タンク2の天板2bには、コンクリートの投入
口9が設けられている他、フィーダ駆動用モータ10
と、液状の急結剤を貯留する急結剤タンク11と、急結
剤又は洗浄水を加圧するポンプ12と、このポンプ12
から吐出される急結剤又は洗浄水に圧搾空気を混入する
コンプレッサ13とが搭載されている。
【0015】フィーダ駆動用モータ10の出力軸は、材
料タンク2の胴体2aの中心線位置に配設されたシャフ
ト14に変速機構を介して連結されており、その下端に
接続されたスクリューロータ4を正逆回転させるように
なっている。
【0016】ポンプ12の吸込み側は、三方弁15を介
して急結剤タンク11と水タンク8とに接続されてお
り、この三方弁15を切り替えることで、急結剤並びに
洗浄水のいずれか一方がポンプ12に供給される。一
方、その吐出側は、導管16を介して流下筒3のノズル
5に接続されており、ライニング施工時には急結剤が、
施工後の洗浄時には洗浄水がそれぞれ送られる。
【0017】この導管16には、コンプレッサ13から
の送気管が合流しており、ここでポンプ12から圧送さ
れる急結剤又は洗浄水に圧搾空気が混入される。このよ
うに急結剤に圧搾空気を混入して搬送するようにする
と、全体として導管16やノズル5内の流量が増大する
ことから、導管16やノズル5の口径を大きく採っても
安定した噴射を確保することが可能となり、閉塞し難い
ものとすることができる。また、液状の急結剤を気液混
合状態で搬送することによる払拭作用で、結晶化による
導管5の内面への固結が抑制されるといった効果も期待
できる。
【0018】この他、材料タンク2の天板2bには、連
結具17が互いに等間隔をおいて複数固設されており、
ここに吊り索18が留められる。この吊り索18は、図
2に示すように、立坑Aの坑外のクレーン車Bから吊り
下げられた並進型アクチュエータCに連結されて、立坑
内壁ライニング装置1を吊持するようになっている。並
進型アクチュエータCを伸縮すると、立坑内壁ライニン
グ装置1が昇降し、インペラ7による立坑Aの内壁面へ
のコンクリートの投射位置を変位させることができ、高
さ方向で均一厚さのコンクリートライニング層を円滑に
かつ能率よく形成することができる。
【0019】また、図1に示すように、材料タンク2の
胴体2aの下部に設けられた流下筒3は、胴体2aと同
心状に配置されており、この内部にスクリューロータ4
が同心状に配置されている。このスクリューロータ4の
軸部4aの上端は、シャフト14に同軸的に連結されて
おり、フィーダ駆動用モータ10の回転駆動力が伝達さ
れる。一方、スクリューロータ4の軸部4aの下端は、
流下筒3の下端に回転可能に装着されたインペラ7の中
心に設けられた分散部体19に支持されている。
【0020】スクリューロータ4は、材料タンク2の胴
体2aと流下筒3との接続部分にスクリュー羽根20を
有しており、フィーダ駆動用モータ10によってスクリ
ューロータ4が正転すると、材料タンク2に収容された
コンクリートが一定量連続して送り出され、逆転すると
材料タンク2内のコンクリートが下方のインペラ7に落
下するのを阻止することができる。
【0021】スクリューロータ4のスクリュー羽根20
の上方には、材料タンク2の胴部2aの漏斗状部分に堆
積するコンクリートをほぐすための攪拌ロッド21が、
順次90度ずつ突出角度を変えながら軸線方向に等間隔
を置いて4つ配設されている。一方、スクリュー羽根2
0の下方に設けられた傾斜パドル6は、帯板状に形成さ
れたものであり、軸部4aから直径方向に突出して対を
なすものが、交互に直交しながら軸線方向に等間隔を置
いて4対配設されている。この傾斜パドル6は、送り性
能を持つようにたとえば軸部4aの軸線に対して所定の
傾斜角度を持って取り付けられている。
【0022】流下筒3の外周には、架台22が水平方向
に固設されており、この架台22には、インペラ駆動用
モータ23が流下筒3を挟んで両側に1対搭載されてい
る。このインペラ駆動用モータ23は、架台22の下面
側で出力軸に連結された駆動プーリ24とこれに装着さ
れたVベルト25とを介して、インペラ7の筒軸26を
回転駆動するようになっており、必要であれば、インペ
ラ駆動用モータ23を変速・逆転可能なように構成し
て、インペラ7の回転を適宜制御できるようにしても良
い。駆動プーリ24、Vベルト25並びに筒軸26は、
インペラ7から投射されるコンクリートの飛沫が付着す
るのを防止するためにカバー27によって覆われてい
る。
【0023】急結剤又は洗浄水を噴射するノズル5は、
スクリュー羽根20の下端に対向する流下筒3部分に設
けられており、図3に示すように、流下筒3の中心方向
に噴射孔を臨ませて互いに等間隔をおいて4基配置され
ており、導管16を介してポンプ12並びにコンプレッ
サ13から送られてくる急結剤又は水と圧搾空気との混
合物を流下筒3の内部に噴射するようになっている。
【0024】図1に示すように、インペラ7は、互いに
対向配置された円盤状の上板部28並びに下板部29
と、両者を連結する放射状に複数枚配置された羽根部3
0とからなっており、上板部28の上面に固設された筒
軸26が流下筒3に外嵌されて相対回転可能なように保
持されている。また、下板部29の内面中心部には、下
方が拡径した円錐状の分散部体19が固設されており、
スクリューロータ4の軸部4aの下端を相対回転可能な
状態で支持している。
【0025】なお、フィーダ駆動用モータ10、ポンプ
12、コンプレッサ13並びにインペラ駆動用モータ2
3の駆動形式は電動並びに油圧のいずれでもよく、電動
駆動形式の場合には制御ケーブルを介して、また油圧駆
動形式の場合には油圧導管を介してそれぞれ坑外の駆動
制御装置に接続されて遠隔操作される。
【0026】ここで、この立坑内壁ライニング装置1に
よるコンクリートライニングの施工手順を説明する。
【0027】まず、ライニングを開始するに先立って、
図2に示すように、坑外の設置架台Dに受載された立坑
内壁ライニング装置1の投入口9から材料タンク2内
に、所定の水/セルント比並びにスランプ値に配合され
たコンクリートを必要量投入する。ここで投入されたコ
ンクリートは、スクリューロータ4のスクリュー羽根2
0の逆転によって落下が阻止される。また、急結剤タン
ク11に急結剤を装填しておく。
【0028】さく岩機や発破等で地山をほぐして土砂を
坑外に搬出するといった一連の掘削工程を経て所定深度
まで掘り下げられると、クレーン車Bで立坑内壁ライニ
ング装置1を立坑A内に吊り込み、立坑Aの中心線に沿
って降ろしてライニング開始位置に位置決めする。
【0029】そして、坑外の図示しない駆動制御装置に
よる遠隔操作でフィーダ駆動用モータ10を所定回転数
で正転させると、材料タンク2の内部のコンクリート
は、スクリューロータ4の攪拌ロッド21で攪拌されつ
つ、スクリュー羽根20の回転数に比例した速度で材料
タンク2の漏斗状部分から流下筒3内に連続的に定量ず
つ順次押し込まれていく。
【0030】流下筒3の内部に押し込まれたコンクリー
トは、スクリュー羽根20の下端付近でノズル5から適
量の急結剤が連続的に噴射注入された後、流下筒3を降
下しながら傾斜パドル6によってせん断混合されて、回
転作動しているインペラ7の中心部に投入される。この
ようにしてコンクリートを粗混合することで、急結剤が
比較的大径の粒状になってコンクリート中に適度に分散
混入された状態となる。この状態では、急結剤とコンク
リートとの接触面積が小さく、硬化反応が発生する部分
が限定されているため、コンクリートは全体として硬化
が促進されずにインペラ7にスムーズに送られる。こう
して、装置内への土留め材料の固結等による閉塞トラブ
ルが回避される。
【0031】インペラ7の中心部に投入されたコンクリ
ートは、このインペラ7の中心部の分散部体19で、軸
線に直交する向きに方向変換されて四方に分散された
後、遠心力で羽根部30の間を通って略接線方向に放出
される。
【0032】放出されたコンクリートは、小塊となって
広い範囲に飛散し、略円形断面をなす立坑Aの掘削壁面
の全周に渡って一様に衝突付着して薄膜状に広がり、こ
れが次々に堆積してコンクリートライニング層が形成さ
れる。このとき、コンクリートは衝突の衝撃で激しく動
揺して対流混合される上に、壁面上でコンクリートの小
塊が薄層状に押し広がるのに伴って内部の粒状の急結剤
も薄層化してコンクリート中に素早く拡散する。こうし
て、立坑Aの内壁面上で硬化反応が一気に進行してコン
クリートが急速に硬化し、立坑Aの内壁の周面全体に強
固で均一な厚さを有するライニング層が形成される。
【0033】このようにしてコンクリートを遠心投射す
ると同時に、立坑内壁ライニング装置1は、並進型アク
チュエータCの伸縮作動で立坑Aの軸線方向に所定速度
で繰り返し昇降されている。このため、コンクリートラ
イニング層は深さ方向においても均一な厚さに形成され
る。このとき、並進型アクチュエータCの伸縮動作の反
復回数、インペラ駆動用モータ23の回転数及び回転方
向、並びにフィーダ駆動用モータ10の回転数を適宜制
御することによって所望の厚さの均一なライニング層を
施工することができる。
【0034】ライニング作業が終了して流下筒3の内部
の洗浄を行うには、三方弁15を操作して水タンク8の
洗浄水をポンプ12に供給し、ここで加圧された洗浄水
を、導管16を経てノズル5から流下筒3内に噴出し、
流下筒3の内面やスクリュー羽根20に付着しているコ
ンクリートや急結剤を洗い流す。また、ポンプ12によ
る急結剤や洗浄水の供給を停止した上でコンプレッサ1
3を作動させて圧搾空気のみを送ることで、導管16や
ノズル5の内面の付着物を払拭除去することができる。
【0035】なお、本実施形態においては、ノズル5を
流下筒3の同一円周上に複数配設するようにしたが、高
さ方向に複数段配設するようにしても良い。また、ノズ
ル5の配設位置は、スクリュー羽根20の下端に近い領
域としたが、本発明はこれに限定されるものではない。
これより上方や、或いは下方の傾斜パドルに対応する位
置に設けるようにしても良い。さらに、流下筒3の中心
方向から変位した位置に噴射孔を臨ませて配置するよう
にしても良い。また、本実施形態においては、液状の急
結剤を用いたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、紛状等固形の急結剤であっても同様に適用可能であ
る。
【0036】
【発明の効果】このように本発明によれば、装置内で土
留め材料と急結剤とを十分混合しなくとも、遠心投射さ
れた立坑の壁面上で急結剤が土留め材料中に素早く拡散
して土留め材料を急速に硬化させ、強固で均一なライニ
ング層を形成することができ、土留め材料の硬化に起因
する閉塞トラブルを回避し得る。
【0037】特に、土留め材料に急結剤を混入するにあ
たり、急結剤に圧搾空気を混入してノズルまで搬送する
ようにすると、全体として導管やノズル内の流量が増大
することから、導管やノズルの口径を大きく採ることが
可能となり、閉塞し難いものとすることができる。ま
た、液状の急結剤を気液混合状態で搬送することによる
払拭作用で、結晶化による導管内面への固結が抑制され
るといった効果も期待できる。さらに、作業終了後に急
結剤の供給を停止した上で圧搾空気のみを送って導管や
ノズル内面の付着物を除去することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づき構成された立坑内壁ライニング
装置を示す縦断面図。
【図2】図1に示す立坑内壁ライニング装置による施工
状況を示す概略図。
【図3】急結剤を供給する機構を示す概念図。
【符号の説明】
1 立坑内壁ライニング装置 2 材料タンク 2a 胴部 2b 天板 3 流下筒 4 スクリューロータ 4a 軸部 5 ノズル 6 傾斜パドル 7 インペラ 8 水タンク 9 投入口 10 フィーダ駆動用モータ 11 急結剤タンク 12 ポンプ 13 コンプレッサ 14 シャフト 15 三方弁 16 導管 17 連結具 18 吊り索 19 分散部体 20 スクリュー羽根 21 撹拌ロッド 22 架台 23 インペラ駆動用モータ 24 駆動プーリ 25 Vベルト 26 筒軸 27 カバー 28 上板部 29 下板部 30 羽根部 A 立坑 B クレーン車 C 並進型アクチュエータ D 設置架台
フロントページの続き (72)発明者 宇賀田 康男 神奈川県横浜市鶴見区江ヶ崎町4番1号 東京電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 中井 栄 千葉県流山市駒木518番地1号 三井建 設株式会社技術研究所内 (72)発明者 魚住 雅孝 千葉県流山市駒木518番地1号 三井建 設株式会社技術研究所内 (72)発明者 伊藤 達男 千葉県流山市駒木518番地1号 三井建 設株式会社技術研究所内 (56)参考文献 特開 平7−158380(JP,A) 特開 平8−246475(JP,A) 実開 平5−7796(JP,U) 実公 平7−8635(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 5/00 E21D 5/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円形断面をなす立坑の掘削内壁にセ
    メント系の土留め材料をライニングする立坑内壁ライニ
    ング方法であって、 連続的に供給される流動状態にある土留め材料に向けて
    急結剤を連続的に噴射した後、これを粗混合して土留め
    材料中に急結剤が分散混入された状態とし、次いでこれ
    を立坑の掘削壁面に向けて遠心投射して、その壁面上で
    土留め材料中に急結剤を拡散させて土留め材料を硬化さ
    せることを特徴とする立坑内壁ライニング方法。
  2. 【請求項2】 土留め材料に向けて噴射するべく急結
    剤に圧搾空気を混入して噴射ノズルへ搬送することを特
    徴とする請求項1に記載の立坑内壁ライニング方法。
  3. 【請求項3】 略円形断面をなす立坑の掘削内壁にセ
    メント系の土留め材料をライニングする立坑内壁ライニ
    ング装置であって、 立坑内に昇降可能に吊持され、流動状態にある土留め材
    料を収容する材料タンクと、該材料タンクの下部に設け
    られた流下筒に内設され、該流下筒内に前記材料タンク
    内の土留め材料を連続的に導入する材料供給手段と、前
    記材料供給手段によって前記流下筒内に導入された土留
    め材料に急結剤を連続的に噴射する噴射ノズルと、前記
    流下筒に内設され、急結剤を伴って前記流下筒内を降下
    する土留め材料を粗混合する材料混合手段と、前記流下
    筒の下側に設けられ、該流下筒から降下して中心部に導
    入された土留め材料を立坑の掘削壁面に向けて遠心投射
    するインペラと、急結剤に圧搾空気を混入するコンプレ
    ッサとを有することを特徴とする立坑内壁ライニング装
    置。
  4. 【請求項4】 前記材料供給手段は、真直な円筒状を
    なす前記流下筒に内設されたスクリューロータであり、
    前記材料混合手段は、前記スクリューロータの軸部から
    径方向に突出したパドルであり、該パドルの上方におけ
    る前記スクリューロータのスクリュー羽根の下端近傍に
    噴射孔を臨ませて前記噴射ノズルを配設したことを特徴
    とする請求項3に記載の立坑内壁ライニング装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5628452B1 (ja) * 2014-04-16 2014-11-19 株式会社小宮山土木 遠心力回転吹付け機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5628452B1 (ja) * 2014-04-16 2014-11-19 株式会社小宮山土木 遠心力回転吹付け機

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JPH09125863A (ja) 1997-05-13

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