JP2001082069A - ライニング材と急結材の攪拌混合方法及び装置 - Google Patents

ライニング材と急結材の攪拌混合方法及び装置

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JP2001082069A
JP2001082069A JP25650299A JP25650299A JP2001082069A JP 2001082069 A JP2001082069 A JP 2001082069A JP 25650299 A JP25650299 A JP 25650299A JP 25650299 A JP25650299 A JP 25650299A JP 2001082069 A JP2001082069 A JP 2001082069A
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quick
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lining material
impeller
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JP25650299A
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Yuji Nagano
祐司 長野
Masataka Uozumi
雅孝 魚住
Tatsuo Ito
達男 伊藤
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Mitsui Construction Co Ltd
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Mitsui Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ライニング材に急結材を添加して攪拌混合し
た急結性ライニング材を遠心投射用インペラで掘削した
立坑内壁にライニングする立坑内壁ライニング装置にお
いて、ライニング材に対して急結材を迅速且つ均一に添
加するライニング材と急結材の攪拌混合方法及び装置を
提供する。 【解決手段】 急結材bは、攪拌筒3内に設けた攪拌混
合手段9,10の上端側に噴射状態で供給されると共
に、飛散添加用インペラ11が受けて高速回転する羽根
板から遠心力で攪拌筒3の外周側へ分散状態で飛散さ
せ、攪拌筒3内を落下する小塊状のライニング材aに添
加し、攪拌筒3内で高速回転する攪拌混合手段9,10
で攪拌混合させると共に、攪拌筒3の直下で高速回転す
る遠心投射用インペラ12に落下した急結性ライニング
材cを遠心力で掘削した立坑内壁面へ投射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掘削した立坑の内
壁に急結性ライニング材を遠心投射してライニングを行
う立坑内壁ライニング装置において、コンクリートやモ
ルタル等のセメント系のライニング材に急結材を攪拌混
合させて急結性ライニング材を造るための、ライニング
材と急結材との攪拌混合方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の立坑内壁ライニング装置として
は、例えば本件出願人が先に提案して特許第28126
66号公報及び特開平9−125864号公報で開示さ
れたもの等があり、これらの装置では従来技術で多用さ
れていたライニング材を高圧噴射する吹き付け工法の課
題を解決すべく、高速回転するインペラで急結性ライニ
ング材を遠心投射することによって、粉塵の発生やリバ
ウンドを軽減させることができると共に、均一な厚さの
ライニング層を円滑・正確にかつ能率良く施工すること
が可能なものである。
【0003】そのための構成として、例えば特開平9−
125864号によるライニング装置では、立坑内に昇
降可能に縣吊されるライニング材を収容する材料タンク
の下部に、スクリューロータなどによる材料供給手段と
縦置き円筒状の攪拌筒を設け、攪拌筒には軸心に配置し
た回転軸から半径方向へ複数の攪拌ロッドを突出させた
攪拌混合手段を配置させると共に、圧送された急結材を
噴射するノズルを設け、攪拌筒の直下には急結性ライニ
ング材を遠心投射するインペラを配置させ、攪拌混合手
段と連動して高速回転可能に連結した。
【0004】前記ライニング装置によるライニングの施
工は、材料供給手段を介して攪拌筒内に送り込まれて小
塊状で落下するライニング材に対し、ノズルを介して攪
拌混合手段の上端側に急結材を噴射して添加させ、イン
ペラに落下する間に攪拌混合手段によって攪拌混合させ
て急結性ライニング材を造り、この急結性ライニング材
をインペラの遠心力によって掘削した立坑の内壁面に投
射して行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のライニング装置を用いてインペラによる急結性ライニ
ング材の遠心投射を行った場合でも、その前段階である
攪拌筒内におけるライニング材と急結材の攪拌混合が均
一で且つ迅速に行なわれないと、必ずしも期待される効
果を達成できないこともあるので、本件出願人は先の提
案以降もこの点における改良について引き続き検討を重
ねていた。
【0006】また従来は急結材として、ライニング材に
対する添加及び攪拌混合が容易であって、粉塵の発生が
ないこと等の利点を備えていることを理由に、主として
液体急結材が用いられていたが、液体急結材の場合は粉
体急結材に比べて凝結時間が遅いので、例えば湧水個所
で使用した際には壁面に固着する前に流出する恐れがあ
り、特に冬期低温時には凝結するまでの時間が長くなっ
て、ライニングした後に自重で剥落する恐れがあり、こ
れらの点も改良するために粉体急結材の使用についても
併せて検討を行った。
【0007】特に、粉体急結材の場合は液体急結材に比
べて凝結時間が非常に早いので、ライニング材に対して
迅速に攪拌混合が完了するような工夫が必要であるこ
と、液体急結材に比べて流動性が乏しことや湿度などの
影響で固まり易いので、ライニング材に対して均一に添
加及び攪拌混合することが可能な工夫が必要であるこ
と、粉塵の発生をできるだけ少なくすること、等を課題
として検討を行った。
【0008】その結果、これらの課題を解決する有効な
手段を見いだしたので、立坑内壁ライニング装置におけ
るライニング材の攪拌混合方法及び装置として新たに提
案するものであり、本発明の主たる目的はライニング材
に対する急結材の添加及び攪拌混合を迅速且つ均一に行
うことにより、立坑の掘削内壁に均一な厚さで良質な土
留め用ライニング層を能率良く施工すること、従来多用
されていた液体急結材に加えて粉体急結材の使用も可能
とし、特に粉体急結材の利点を生かして弊害を除く効果
的な使用を可能にすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるライニング
材の攪拌混合方法及び装置は、縦置き円筒状の攪拌筒内
に供給されて小塊状で落下するライニング材に対して急
結材を添加し、攪拌筒内の軸心に設けた高速回転する回
転軸から半径方向へ攪拌ロッド突出させた攪拌混合手段
で攪拌混合させると共に、攪拌筒の直下で高速回転する
羽根板付きの遠心投射用インペラに落下した急結性ライ
ニング材を、当該インペラの遠心力で掘削した立坑内壁
面へ投射する立坑内壁ライニング装置を実施対象とす
る。
【0010】本発明によるライニング材の攪拌混合方法
は、前記立坑内壁ライニング装置における前記急結材
は、攪拌筒内に設けた攪拌混合手段の上端側に噴射状態
で供給されると共に、これを飛散添加用インペラが受け
て高速回転する羽根板から遠心力で攪拌筒の外周側へ分
散状態で飛散させ、攪拌筒内を落下する小塊状のライニ
ング材に添加することである。(請求項1)
【0011】請求項1のライニング材の攪拌混合方法に
よると、急結材用インペラの羽根板によって攪拌筒の外
周側へ分散状態で飛散して小塊状のライニング材に対し
て迅速且つ均一に添加されるので、攪拌混合手段による
攪拌混合が容易且つ確実に行われると共に、攪拌混合し
て遠心投射用インペラに移送された急結性ライニング材
は急結材が均一に分散された均質で高強度のものが得ら
れる。
【0012】また、使用する急結材は液体急結材又は粉
体急結材の何れであっても適合するものであり、特に粉
体急結材を使用した場合でも飛散添加用インペラで迅速
且つ均一に分散して添加され、高速回転する攪拌ロッド
で迅速且つ均一に攪拌混合されるので、前記粉体急結材
が有する欠点が解消されると共に、凝結時間が短い利点
を生かして湧水個所でも容易に流出することなく、同様
に崩落性の強い地山でも崩落前に素早く凝結し、冬期低
温時でも自重によって剥落することなく素早く凝結する
のでライニング層を形成することが可能である。
【0013】本発明によるライニング材の攪拌混合装置
は、前記立坑内壁ライニング装置における前記攪拌筒内
で攪拌混合手段を構成する回転軸の上端側近傍に、外部
から攪拌筒内へ急結材を供給する噴射ノズルを設けると
共に、回転軸の上端には連動状態で高速回転して急結材
を攪拌筒の外周側へ飛散させる羽根板付きの飛散添加用
インペラを設けたことである。(請求項2)
【0014】請求項2のライニング材の攪拌混合装置に
よると、請求項1の効果に加えて、構成が簡単なことに
よって安価な装置を用いて容易に実施することができ
る。
【0015】請求項2のライニング材の攪拌混合装置に
おける前記噴射ノズルは、前記回転軸の上端側近傍に攪
拌筒の軸心に沿った鉛直状態で配置されると共に、当該
攪拌筒の上部に設けた材料タンクからライニング材を供
給するスクリューロータの回転筒先端によって兼用さ
れ、前記飛散添加用インペラは、前記噴射ノズルから噴
射される急結材を受け止める衝止板と、その上面に設け
た羽根板で形成される形態を採ることができる。(請求
項3)
【0016】請求項3のライニング材の攪拌混合装置に
よると、低圧の空気圧送でも急結材の滞留が少なく、又
外周側の全域に対して均一な分散状態で添加することが
可能であり、特に粉体急結材の場合には粉塵の発生を抑
制することが可能である。
【0017】請求項3のライニング材の攪拌混合装置に
おける前記飛散添加用インペラには、中央に前記噴射ノ
ズルが遊嵌されて下端側に前記羽根板の上端側が連結さ
れる挿入筒を設けた形態を採ることができる。(請求項
4)
【0018】請求項3のライニング材の攪拌混合装置に
よると、噴射状態で供給される急結材の領域を制限して
飛散添加用インペラによる飛散添加が効率良く行われる
と共に、特に粉体急結材の場合には供給された粉体急結
材が飛散される前に湿度の影響を受けて固まるのを防止
することがでる。
【0019】請求項2のライニング材の攪拌混合装置に
おける前記噴射ノズルは、前記回転軸の上端側近傍に攪
拌筒の軸心に直交した水平状態で配置されると共に、当
該攪拌筒の外周壁を連通する態様で装着され、前記飛散
添加用インペラは、前記噴射ノズルから噴射された急結
材を受け止める衝止板兼用の羽根板で形成される形態を
採ることができる。(請求項5)
【0020】請求項5のライニング材の攪拌混合装置に
よると、構成がきわめて簡単で安価な装置を用いて容易
に実施することができ、特に粉体急結材に比べて添加及
び攪拌混合が容易な液体急結材には好適である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の立坑内壁ライニン
グ装置おけるライニング材の攪拌混合方法及び装置につ
いて、望ましい実施形態を示す添付した図1〜5の図面
に基づいて詳細に説明するが、図1は実施対象となる立
坑内壁ライニング装置の概略構成を示し、図2は本発明
によるイニング材の攪拌混合装置の実施形態を示す縦断
面図、図3は図2の攪拌混合装置における要部を示す斜
視図である。
【0022】立坑内壁ライニング装置1は、コンクリー
トやモルタル等のライニング材aを収容する漏斗状の材
料タンク2を備え、材料タンク2の開口する下部側には
縦長円筒状の攪拌筒3が同心状に連設され、内部の中央
にはライニング材aを連続的に送り込むスクリューロー
タ4を設け、スクリューロータ4は低速用モータ5を駆
動源として回転筒6の先端側外周に装着されている。
【0023】回転筒6は、急結材bの給送管7に連結さ
れて給送中継管を兼用するものであって、先端側は攪拌
筒3の中間部に開口して噴射ノズル6aを形成すると共
に、隣接する上部の外周には円錐台形状をした遮蔽部材
8を設け、材料タンク2内から外部に引き出された基端
側には図示を省略する急結材容器と、急結材容器内の急
結材bを低圧の圧縮空気で給送する急結材供給機が設け
られている。
【0024】攪拌筒3の内部には、回転筒6に装着され
たスクリューロータ4の下部側が上半部に収容されると
共に、下半部には半径方向へ複数の攪拌ロッド9を突設
させた攪拌混合用の回転軸10が収容され、回転軸10
の上端には急結材bの添加手段として遠心力で飛散させ
る飛散添加用インペラ11が装着され、回転軸10の下
端は急結性ライニング材cを遠心投射する遠心投射用イ
ンペラ12の中心に円錐台状の分散部材13を介して連
結されている。
【0025】急結材の飛散添加用インペラ11は、回転
軸10の上端に取付けられた円板状の衝止板14と、衝
止板14の上部に所定間隔を置いて配置される円錐台筒
による挿入筒15との間を、放射状に配設した複数(図
示の形態では4枚)の羽根板16で連結して一体に形成
され、前記回転筒6の先端は噴射ノズル6aが挿入筒1
5内に開口する態様で収容される。
【0026】急結性ライニング材の遠心投射用インペラ
12は、攪拌筒3の下端が遊嵌して連通する円孔が開設
されたリング状の上板部17と、その下側に対向配置さ
れた円盤状の下板部18とを、放射状に配設した複数
(図示の形態では4枚)の羽根板20で連結させてお
り、当該心投射用インペラ12は回転伝達軸19を介し
て高速用モータ24による回転駆動部側と連結されてい
る。
【0027】回転伝達軸19は、攪拌筒3の下端側に外
嵌された支持筒21の外周に軸受部材22を介して回転
可能に装着された従動回転体23に連結されると共に、
従動回転体23は高速用モータ24の出力軸に取り付け
た主動回転体25との間を伝動ベルト26で連結され、
第2のモータ24を回転されると飛散添加用インペラ1
1と攪拌ロッド9及び遠心投射用インペラ12が連動回
転される。
【0028】インペラ12は、プーリカバー29内に収
容された軸受部材22を介して回転自在に支承され、第
2のモータ24は、支持筒21と取付ブラケット30を
介して攪拌筒3に固着され、遠心投射用インペラ12の
下方には、間隔保持ロッド28を突設させ、坑底へ吊り
降ろした際に誤って遠心投射用インペラ12を損傷させ
ないように保護している。
【0029】また材料タンク2とフレーム27の適所に
は、クレーンなどで懸吊する際に使用する係止具31を
設け、材料タンク2の外周には、ライニング材aに対す
る移送助勢手段として、外周壁の一部を構成するゴム板
32に振動モータなどによるバイプレータ33が設けら
れている。
【0030】ライニング装置1を用いてライニングを行
う手順は、材料タンク2内に所定量のライニング材aを
収容させた状態で、掘削した立坑内にクレーンで懸吊し
て所定位置に吊り降ろし、遠隔操作で各モータ5,24
及びバイプレータ33を作動させ、スクリューロータ4
と各インペラ11,12及び攪拌ロッド9を回転駆動す
ると共に、急結材供給機を作動させて給送管7から給送
中継管を兼用する回転筒6を介して粉体急結材bを低圧
で空気圧送する。
【0031】これらの回転駆動は、材料供給手段である
スクリューロータ4の場合には、ライニング材aに対す
る急結材bの接触する機会を多くして攪拌混合が均一に
行われるようにすることが望ましいので、ライニング材
aが攪拌筒3内へゆっくりした速度で滴下されるよう
に、モータ5と回転筒6との間に減速機構を介在させて
低速(例えば、150rpm程度)で回転駆動させてい
る。
【0032】急結材bに対する飛散添加手段であるイン
ペラ11は、ライニング材aに対する接触機会を逃さな
いように迅速且つ均一に急結材bを飛散させることが望
ましく、ライニング材aに対する急結材bの攪拌混合手
段である攪拌ロッド9は、迅速且つ均一に混練りするた
めに高速回転させることが望ましく、攪拌混合された急
結性ライニング材cの遠心投射手段であるインペラ12
は、できるだけ遠距離へ集中して遠心投射するために高
速回転させることが望ましいので、モータ24によって
高速(例えば、750rpm程度)で回転駆動させてい
る。
【0033】ライニング材aは、スクリューロータ4で
材料タンク2から攪拌筒3内の上部側へ順次移送され、
スクリューロータ4が終端する先端側から自重による自
然落下状態で攪拌筒3内の下部側へ滴下され、攪拌筒3
の下端部と連通するインペラ12の中心部へ移送される
が、その途中でスクリューロータ4の終端部に配置され
たインペラ11を介して急結材bが添加され、回転軸1
0で高速回転される攪拌ロッド9によって攪拌混合が行
われる。
【0034】攪拌筒3内における攪拌混合は、攪拌筒3
内に充満されない分散した小塊状にあるライニング材a
と飛散状態で添加された急結材bに対して、水平面上を
高速回転する多数の攪拌ロッド9が断ち切るような剪断
混合状態を繰り返して行われるので、混練りして得られ
た急結性ライニング材cは急結材bが均一な分散状態で
あって均質なものとなる。なお、攪拌ロッド9は棒状の
ものに限らず、同様の剪断混合状態が得られるならば細
幅の板状又はその他の断面形状でも良い。
【0035】急結材bの添加は、給送中継管を兼用する
回転筒6の先端に設けた噴射ノズル6aからインペラ1
1に噴射された急結材bは、直交する衝止板14に衝突
して方向転換した後に羽根板16間の空隙から半径方向
へ飛散されるが、その際に急結材bは高速回転する羽根
板16の遠心力で飛散されるので、小塊状て落下するラ
イニング材aに対して均一な分散状態で迅速に添加され
る。
【0036】インペラ12に移送された急結性ライニン
グ材cは、円錐台上の分散部材13によって鉛直方向か
ら水平方向に方向転換され、各羽根板20が延在する放
射方向に分散状に流動された後に、高速回転するインペ
ラ12の遠心力で各羽根板20に沿って外周側へ流動さ
れ、各羽根板20に押し出されるようにして放出されて
略接線方向へ遠心投射される。
【0037】遠心投射された急結性ライニング材cは、
小塊状で飛散して立坑の内壁面に衝突して薄膜状に広が
ってた状態で順次堆積し、立坑内壁の周面全体に強固で
均一な厚さを有するライニング層が形成されるが、特に
急結材bとして粉体急結材を用いた場合には、液状急結
材では得られ難い環境に左右されずに素早く凝結して強
固なライニング層が施工できると共に、当該急結材を添
加させるインペラ11の構成と給送手段及び攪拌混合手
段は粉体急結材にも適合するものである。
【0038】すなわち、凝結時間の短い粉体急結材を用
いることによって、湧水個所でも容易に流出することな
く素早く凝結し、同様に崩落性の強い地山でも崩落前に
素早く凝結し、冬期低温時でも自重によって剥落するこ
となく素早く凝結するのでライニング層を形成すること
が可能である。
【0039】また、インペラ11のように軸心部に供給
して高速回転による遠心力で外周側へ飛散させ、小塊状
で滴下するライニング材aに付着させる構成によると、
液状急結材に比べて流動性に乏しくて湿度などの影響で
固まり易いこと等の理由から、ライニング材aに対して
均一な分散状態で添加し難い粉体急結材を用いた場合で
あっても、ライニング材aに対して均一な分散状態で迅
速に添加させることが可能である。
【0040】更に、急結材bとして粉体急結材が添加さ
れたライニング材aを高速回転する攪拌ロッド9で繰り
返し剪断混合することによって、均一に混練りされた高
強度の急結性ライニング材cが得られ、而も攪拌筒3内
は大気圧であるから、給送中継管兼用の回転筒6を介し
て供給される粉体急結材の空気圧送は低圧低風量でも可
能であり、これにより粉塵の発生を軽減させることがで
きる。
【0041】なお、インペラ11の構成と給送手段及び
攪拌混合手段は粉体急結材だけではなく液体急結材に対
しても効果的であると共に、本発明では前記実施形態以
外の構成を採ることも可能であり、図4では本発明の他
の実施形態による攪拌混合装置の縦断面図を示し、図5
では図4の攪拌混合装置におけるインペラの他の実施形
態の要部斜視図を示す。
【0042】図1〜3の攪拌混合装置では、給送中継管
兼用の回転筒6を介して供給された急結材bを軸心に沿
った鉛直方向へ噴射させ、これをインペラ11の羽根板
16で半径方向へ飛散させてライニング材aに添加する
ようにして、鉛直供給形のインペラ11を用いたのに対
し、図4の攪拌混合装置では、攪拌筒3の外周に1又は
複数個所に装着させた噴射ノズル34を介して急結材b
を水平方向に噴射させるようにした、水平供給形のイン
ペラ35を用いている。
【0043】急結材bは、図示を省略する急結材容器内
に収容され、低圧の圧縮空気で給送する急結材供給機か
ら給送管を介して噴射ノズル34に給送されて攪拌筒3
の軸心と直交する水平方向に噴射させ、回転軸10の上
端に装着されてインペラ35を構成する羽根板36に衝
突させた状態で、高速回転する羽根板36によって半径
方向へ飛散させてライニング材aに添加する構成であ
る。
【0044】インペラ35は、図4のように羽根板36
を十文字状に配置した4枚構成にしたり、図5(a)の
ように一文字状に配置した1枚構成又は図5(b)のよ
うにY文字状に配置した3枚構成にする等、攪拌混合に
適した任意な形状を採ることが可能であり、これらの実
施形態による攪拌混合装置では、回転筒6に代えて中空
でない回転軸37を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施対象である立坑内壁ライニング装
置を示す縦断面図。
【図2】図1の立坑内壁ライニング装置に用いた本発明
によるライニング材の攪拌混合装置の実施形態を示す縦
断面図。
【図3】図2の攪拌混合装置における要部を示す斜視
図。
【図4】本発明の他の実施形態による攪拌混合装置を示
す縦断面図。
【図5】図4の攪拌混合装置における他の実施形態を示
す要部斜視図。
【符号の説明】
a ライニング材 b 急結材 c 急結性ライニング材 1 立坑内壁ライニング装置 2 材料タンク 3 攪拌筒 4 スクリューロータ 5 低速用モータ 6 (給送中継管兼用の)回転筒 7 給送管 8 遮蔽部材 9 攪拌ロッド 10 (攪拌混合用の)回転軸 11 (急結材の)飛散添加用インペラ(鉛直供給形) 12 (急結性ライニング材の)遠心投射用インペラ 13 分散部材 14 衝止板 15 挿入筒 16 羽板板 17 上板部 18 下板部 19 回転伝達軸 20 羽根板 21 支持筒 22 軸受部材 23 従動回転体 24 高速用モータ 25 主動回転体 26 伝動ベルト 27 フレーム 28 間隔保持ロッド 29 プーリカバー 30 取付ブラケット 31 係止具 32 ゴム板 33 バイブレータ 34 噴射ノズル 35 急結材用インペラ(水平供給形) 36,38,39 羽根板 37 回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 達男 千葉県流山市駒木518番地1号 三井建設 株式会社技術本部技術研究所内 Fターム(参考) 4G078 AA02 AB01 AB02 BA05 CA12 DA03 DA09 DA21 EA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦置き円筒状の攪拌筒内に供給されて小
    塊状で落下するライニング材に対して急結材を添加し、
    攪拌筒内の軸心に設けた高速回転する回転軸から半径方
    向へ攪拌ロッド突出させた攪拌混合手段で攪拌混合させ
    ると共に、攪拌筒の直下で高速回転する羽根板付きの遠
    心投射用インペラに落下した急結性ライニング材を、当
    該インペラの遠心力で掘削した立坑内壁面へ投射する立
    坑内壁ライニング装置におけるライニング材と急結材の
    攪拌混合方法であって、 前記急結材は、攪拌筒内に設けた攪拌混合手段の上端側
    に噴射状態で供給されると共に、これを飛散添加用イン
    ペラが受けて高速回転する羽根板から遠心力で攪拌筒の
    外周側へ分散状態で飛散させ、攪拌筒内を落下する小塊
    状のライニング材に添加することを特徴としたライニン
    グ材と急結材の攪拌混合方法。
  2. 【請求項2】 縦置き円筒状の攪拌筒内に供給されて小
    塊状で落下するライニング材に対して急結材を添加し、
    攪拌筒内の軸心に設けた高速回転する回転軸から半径方
    向へ攪拌ロッド突出させた攪拌混合手段で攪拌混合させ
    ると共に、攪拌筒の直下で高速回転する羽根板付きの遠
    心投射用インペラに落下した急結性ライニング材を、当
    該インペラの遠心力で掘削した立坑内壁面へ投射する立
    坑内壁ライニング装置におけるライニング材と急結材の
    攪拌混合装置であって、 前記攪拌筒内で攪拌混合手段を構成する回転軸の上端側
    近傍に、外部から攪拌筒内へ急結材を供給する噴射ノズ
    ルを設けると共に、当該回転軸の上端には連動状態で高
    速回転して急結材を攪拌筒の外周側へ飛散させる羽根板
    付きの飛散添加用インペラを設けたことを特徴としたラ
    イニング材と急結材の攪拌混合装置。
  3. 【請求項3】 前記噴射ノズルは、前記回転軸の上端側
    近傍に攪拌筒の軸心に沿った鉛直状態で配置されると共
    に、当該攪拌筒の上部に設けた材料タンクからライニン
    グ材を供給するスクリューロータの回転筒先端によって
    兼用され、前記飛散添加用インペラは、前記噴射ノズル
    から噴射される急結材を受け止める衝止板と、その上面
    に設けた羽根板で形成される請求項2に記載したライニ
    ング材と急結材の攪拌混合装置。
  4. 【請求項4】 前記飛散添加用インペラには、中央に前
    記噴射ノズルが遊嵌されて下端側に前記羽根板の上端側
    が連結される挿入筒を設けた請求項3に記載したライニ
    ング材と急結材の攪拌混合装置。
  5. 【請求項5】 前記噴射ノズルは、前記回転軸の上端側
    近傍に攪拌筒の軸心に直交した水平状態で配置されると
    共に、当該攪拌筒の外周壁を連通する態様で装着され、
    前記飛散添加用インペラは、前記噴射ノズルから噴射さ
    れた急結材を受け止める衝止板兼用の羽根板で形成され
    る請求項2に記載したライニング材と急結材の攪拌混合
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5628452B1 (ja) * 2014-04-16 2014-11-19 株式会社小宮山土木 遠心力回転吹付け機
CN108295765A (zh) * 2017-12-22 2018-07-20 宁波平海建材有限公司 自动定料搅拌装置的料筒结构
CN112482772A (zh) * 2020-11-09 2021-03-12 淮南市金德实业有限公司 一种锚固剂自动填入装置

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