JP2964551B2 - 図形処理方法 - Google Patents

図形処理方法

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JP2964551B2
JP2964551B2 JP2147038A JP14703890A JP2964551B2 JP 2964551 B2 JP2964551 B2 JP 2964551B2 JP 2147038 A JP2147038 A JP 2147038A JP 14703890 A JP14703890 A JP 14703890A JP 2964551 B2 JP2964551 B2 JP 2964551B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プリント基板の設計を支援する図形処理装
置に係り、特にプリント基板図面の設計過程で対話形式
にテーパー付けを行う図形処理方法に関する。
〔従来の技術〕
プリント基板には、格子状に幅の均一の導電部分を配
線したもの(デジタル基板)と、それ以外のもの(アナ
ログ基板)がある。
一般にアナログ基板においては、導電部分の幅が一定
でないので、幅の細い線から幅の太い線につなぐ場合
に、断線を防ぐために連続部分を補強する必要がある。
この連結部分に円弧状の図形を付加して、幅の細い線と
幅の太い線を滑らかにつなぐことをテーパー付けと称し
ている。
従来のプリント基板(アナログ基板)の設計を支援す
る図形処理装置では、プンリント基板の随所で必要とな
る数多くのテーパー付けを、基板の設計図面が完成した
後、一括して処理する方式がとられていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
プリント基板の設計で必要とする作業には、テーパー
付の他に図面と図形が接触したり、近すぎたりすること
をチェックして、完成した基板がショートしたり、ノイ
ズが発生したりしないようにする、いわゆるデザインル
ールチェックがある。
ところで、従来は基板の設計図面が完成した後、テー
パー付けを一括して処理するため、デザインルールチェ
ックは該テーパー付けが終了した後にしか行えず、そこ
で図形間の接触等を発見すると、テーパー付けのやり直
しが必要となる場合があり、非常に効率が悪いという問
題があった。
本発明の目的は、プリント基板の設計を支援する図形
処理装置において、基板の成形図面の完成過程で対話形
式にテーパー付を施こし、これとりアルタイムにデザイ
ンルールチェックを行えるようにして、作業時間の短縮
を図り、効率を高めることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明は、図面を作図する
ための図形データと前記図面にテーパーを付けるための
テーパーデータとを入力する座標入力部と、前記図形デ
ータ及びテーパーデータを格納する記憶部と、前記図形
データ及びテーパーデータに基づき図形処理を行う図形
処理部と、前記図形データ及びテーパーデータに基づく
図形処理の結果を表示する図形表示部を備え、対話形式
でプリント基板の設計を支援する図形処理装置におい
て、座標入力部から図形データが入力されると該図形デ
ータにより前記図形表示部に該当図形を表示し、該表示
した図形に対してテーパー付けのためのテーパーデータ
及びテーパー付けの指示が入力されると、該テーパーデ
ータに基づいて前記図形に対するテーパー付け計算処理
を行い、テーパー付けを行う毎に該テーパー付けの処理
途中結果を逐次、前記図形と共に前記図形表示部に表示
して、テーパー付けされた図形を必要に応じて位置修正
できるようにしたことを特徴とするものである。
〔作 用〕
プリント基板の設計図面は対話形式に作成されてい
く。この過程において、テーパー付けが必要となると、
その都度、オペレータはテーパー付けのためのデータ
(テーパーデータ)を座標入力装置を用いて入力する。
このテーパーデータの入力があると、図形処理装置は直
ちにテーパー付け処理を実行し、この処理途中結果を逐
次、表示装置に表示する。この表示装置の画面により、
デザインルールチェックをリアルタイムに行い、修正を
必要とする場合にはテーパーデータを再び入力する。こ
のようにテーパー付け時におけるデザインルールチェッ
クも対話形式に行えることにより、作業時間の短縮が図
れる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体的に説明
する。
第1図は、本発明の一実施例にかかる図形処理装置の
要部の構成を示すブロック図である。本図形処理装置
は、座標入力部1、計算処理部2、画面表示部3を備え
た中央処理装置4、図形データを入力する座標入力装置
5、図形データを画面に表示する表示装置6、および図
形データファイル8を収容する記憶装置7から構成され
る。図形データファイル8には、基板設計の図形データ
格納されるが、その一つとして第2図に示すようにテー
パデータ9が格納される。
第3図にテーパー付けの具体例を示す。図(A)は、
幅の細い線分30を幅の太い線分31にテーパー付けしてつ
なぐ場合、座標入力装置5より入力される後述の3点A,
B,Cがテーパー付け完了後にどの位置にあたるかを示し
たものである。以下、線分30をテーパー付けの始点側、
線分31を終点側と呼ぶことにする。この例では、終点側
の線分31の幅に対して、始点側の線分30の幅は1/3であ
るとしている。破線23は終点側の線分31の中心点、破線
24は始点側の線分30の中心線をそれぞれ示し、点Bはこ
れら破線23,24の交点を示す。点A,Cは、線分30,31のそ
れぞれの中心線上の任意の点を示す。
テーパー付けは、線分30と31の連結部分に円弧状の図
形を付加することで達成される。第3図(A)の場合、
テーパー付けの始点側の線分30の幅は終点側の線分31の
幅の1/3であるため、テーパー付けはa〜cの3回に分
けて行われる。
テーパー付けの状況は、リアルタイムに表示装置6に
表示される。この表示装置6の画面を見ながら、オペレ
ータは必要ならばテーパ付けされた図形の位置修正等を
施こす。第3図(B)はこれを示したもので、表示装置
6の画面上においてカーソル20に追従して(即ち、C点
の移動に追従して)、テーパー付けされた図形21が図形
22のように位置修正されることを示している。
以下に、第3図の例にもとづいて本発明によるテーパ
ー付け処理を詳述する。
基板の設計図面の作成過程において、オペレータはテ
ーパー付けの必要の都度、対話形式で座標入力装置5か
らテーパー付けのパラメータ(テーパーデータ)を入力
する。このオペレータの操作手順を第4図に示す。ま
ず、ステップ10でテーパーの中心線の曲率半径を入力す
る。次に、ステップ11で、テーパーの始点側30の幅(始
点側径)を入力する。次に、ステップ12で点Aを入力す
る。それから、ステップ13で点Bを入力する。ステップ
14では、テーパーの終点側31の幅(終点側径)を入力す
る。最後に、ステップ15で点Cを入力し、テーパー付け
処理を指示する。
これにより、中央処理装置4はテーパー処理を実行
し、その状況をリアルタイムに表示装置6に表示する。
カーソルは、座標入力装置5より入力される点のデータ
に対応して、該表示装置6の画面上を動く。このカーソ
ル操作により点Cを移動すると、第3図(B)に示した
ように、カーソル20を追従してテーパー付けされた図形
が画面上を移動する。このようにして、座標入力装置5
より点Cの最終的な位置を指示すれば、テーパー付けが
終了する。
第5図は、中央処理装置4が座入力装置5から入力さ
れたテーパーデータを基にテーパー処理を実行し、表示
装置6に表示する処理手順のフローチャートである。ま
た、第6図は表示装置6に表示されるテーパー付け処理
の過程を順を追って表したものである。
今、ステップ100において、座標入力部1によりテー
パーデータを入力すると、まず、ステップ101で計算処
理部2により、第6図(A)に示すように線分AB24と線
分BC23に同時に接する円25をテーパーデータの曲率半径
をもとに求める。円25と直線23との接点を点E、円25と
直線24との接点を点Dとすると、第6図(B)に示すよ
うに、線分AD、円弧DE、線分ECの3つの部分でできた図
形ができる。これが、以下の手順により幅付けされ、テ
ーパー付けされてできる最終的な図形の中心線となる。
ステップ102で計算処理部2により、線分ADに始点側径
を、線分ECに終点側径を与えて幅を持たせ、ステップ10
3で画面表示部3により、線分ADと線分ECを表示装置6
に表示する。ここまでが準備段階であり、以下、テーパ
ー付け段階に入る。以下では第6図(C)を参照して説
明する。
ステップ104で計算処理部2により、点Eを通り線EC2
3に垂直な直線60を求める。次のステップ105で、直線60
上にあり、線分ADの幅の半分の長さ分だけ線分ECの内側
にある2点を求め、円弧DEの中心線Fから遠い方の点を
PEa40、近い方の点をPEb50とする。更にステップ106
で、PEa40を通り、線分EC23に平行に直線61を求める。
そして、ステップ107で、直線61と直線AD24との交点を
求め、PCRa41とする。続いてステップ108で、線分AD24
上にあり、PCRa41から見てREa40までと同じ距離にある
点PMa42を求める。次にステップ109で、PMa42を通り、
直線24に垂直な直線62を求める。更にステップ110で、
直線60と直線62の交点を求め、PCa43とする。そしてス
テップ111で、PCa43を中心とし、PMa42を始点、PEa40を
終点とする円弧を求め、これを外側テーパー円弧とす
る。またステップ112で、点Dを始点、PMa42を終点とす
る線分を求め、これを外側テーパー線分とする。そし
て、ステップ113で、外側テーパー円弧と外側テーパー
線分に始点側径を与え、幅を持てせて、ステップ114
で、画面表示部3により表示装置6に外側のテーパーを
表示する(第3図(A)のaの部分がこれに該当す
る)。
同様にして内側のテーパーを処理する。まず、ステッ
プ115で、計算処理部2により、PEb50を通り、線分EC23
に平行な直線71を求める。そしてステップ116で、直線7
1と直線AD24との交点を求め、PCRb51とする。続いてス
テップ117で、直線71上にあり、PCRb51から見て、点D
までと同じ距離にある点PMb52を求める。次に、ステッ
プ118で、PMb52を通り、直線71に垂直な直線72を求め
る。更にステップ119で、点Dを通り、直線AD24に垂直
な直線73を求める。そして、ステップ120で直線72と直
線73の交点を求め、PCb53とする。ステップ121では、PC
b53を中心とし、点Dを始点、MPb52を終点とする円弧を
求め、これを内側テーパー円弧とする。またステップ12
2で、PMb52を始点、PEb50を終点とする線分を求め、こ
れを内側テーパー線分とする。そして、ステップ123
で、内側テーパー円弧と内側テーパー線分に始点側径を
与え、幅を持たせて、ステップ124で画面表示部3によ
り表示装置6に内側のテーパーを表示する(第3図
(A)のbの部分がこれに該当する)。
表示装置6上において、外側と内側のテーパーを表示
しても、その間に隙間が生じることがである。そこでス
テップ125で、計算処理部2により、隙間32が存在する
かどうかチェックし(これは始点側径と終点側径を比較
することで容易に可能である)、隙間が存在しないなら
ば終了し、隙間が存在するならば、ステップ126で終点
側径から始点側径の2倍を引いたものを新しく終点側径
とする。そして、ステップ127で新しい終点側径が始点
側径より小さいかどうかチェックし、小さいならばステ
ップ128へ進み、そうでなければステップ105へループす
る。ステップ128では、計算処理部2により、点Fを中
心とし、点Dを始点、点Eを終点とする円弧を求め、こ
れを隙間埋め用テーパーとする。そして、ステップ129
で、隙間埋め用テーパーに始点側径を与え、幅を持たせ
て、ステップ130で画面表示部3により表示装置6に表
示し(第3図(A)のCの部分がこれに該当する)、テ
ーパー付けを終了する。
こうして完成したテーパー付けの図が第6図(D)で
ある。また、このときのテーパーデータは記憶装置7の
図形データファイル8に格納される。
第7図(A)及び(B)は、テーパー付けの一括処理
によるショートエラーを示したものである。即ち、第7
図(A)は、表示装置6の画面上で、図形81から図形82
へと円弧図形83で結んでいる様子を表した図である。こ
のとき、図形83は図形80とは接触していない。しかし、
テーパー付けを施すと、第7図(B)のように、テーパ
ー部84は図形80と接触してしまうことが分かる。
一方、本発明では、第3図(B)に示したように、ア
ナログ基板の実装設計において、テーパー付けについて
も対話形式でデザインルールチェックが可能となるの
で、例えば第8図の90,91に示されるように、近すぎる
ことも接触することもなく、テーパー付けを施すことが
できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、図形処理装置
による対話形式でのプリント基板の設計図面の作成にお
いて、図面にテーパーを付けるための処理をテーパーデ
ータの入力がある毎に行い、その処理途中結果を逐次、
当該図面の図形と共に表示装置に表示するため、オペレ
ータはテーパー付け処理状況が表示される度にリアルタ
イムでデザインルールチェックが可能であり、必要なら
ばテーパー付けされた図形の位置修正を行うことがで
き、作業時間の短縮を図れ、作業効率を上げることがで
きる。また、視覚的にも、その形状の確認等が容易に行
える。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例にかかる図形処理装置の要部
の構成を示すブロック図、第2図は図形データファイル
内においてテーパーデータの格納されている様子を示す
図、第3図はテーパー付けの具体例を示す図、第4図は
テーパーデータの入力操作手順を示すフローチャート、
第5図はテーパー付けの処理手順を示すフローチャー
ト、第6図はテーパーの作図例を段階を追って示した
図、第7図はテーパー付けの一括処理によるショートエ
ラーを説明する図、第8図はアナログのプリント基板の
設計図中でテーパー付け処理が施されている様子を説明
する図である。 1……座標入力部、2……計算処理部、 3……画面表示部、4……中央処理装置、 5……座標入力装置、6……表示装置、 7……記憶装置、8……図形データファイル、 9……テーパーデータ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】図面を作図するための図形データと前記図
    面にテーパーを付けるためのテーパーデータとを入力す
    る座標入力部と、前記図形データ及びテーパーデータを
    格納する記憶部と、前記図形データ及びテーパーデータ
    に基づき図形処理を行う図形処理部と、前記図形データ
    及びテーパーデータに基づく図形処理の結果を表示する
    図形表示部を備え、対話形式でプリント基板の設計を支
    援する図形処理装置において、 前記座標入力部から図形データが入力されると該図形デ
    ータにより前記図形表示部に該当図形を表示し、該表示
    した図形に対してテーパー付けのためのテーパーデータ
    及びテーパー付けの指示が入力されると、該テーパーデ
    ータに基づいて前記図形に対するテーパー付け計算処理
    を行い、テーパー付けを行う毎に該テーパー付けの処理
    途中結果を逐次、前記図形と共に前記図形表示部に表示
    して、テーパー付けされた図形を必要に応じて位置修正
    できるようにしたことを特徴とする図形処理方法。
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JPS6381891A (ja) * 1986-09-25 1988-04-12 イビデン株式会社 プリント配線板及びそのパタ−ンフイルム作成用デ−タの編集方法
JPH0756878B2 (ja) * 1990-05-30 1995-06-14 シャープ株式会社 プリント配線板の検査方法

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