JP6365270B2 - 設計プログラム、情報処理装置、および設計方法 - Google Patents

設計プログラム、情報処理装置、および設計方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6365270B2
JP6365270B2 JP2014242746A JP2014242746A JP6365270B2 JP 6365270 B2 JP6365270 B2 JP 6365270B2 JP 2014242746 A JP2014242746 A JP 2014242746A JP 2014242746 A JP2014242746 A JP 2014242746A JP 6365270 B2 JP6365270 B2 JP 6365270B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
circle
arc
fillet
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014242746A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016105215A (ja
Inventor
喜孝 西尾
喜孝 西尾
一徳 熊谷
一徳 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2014242746A priority Critical patent/JP6365270B2/ja
Priority to US14/918,641 priority patent/US9785733B2/en
Publication of JP2016105215A publication Critical patent/JP2016105215A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6365270B2 publication Critical patent/JP6365270B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/30Circuit design
    • G06F30/39Circuit design at the physical level

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Description

本件は、設計プログラム、情報処理装置、および設計方法に関する。
電子機器の製品設計は、例えばプリント配線板のレイアウト設計CAD(Computer Aided Design)システムを用いて行なわれる。その際、プリント配線板上への部品の配置設計や、プリント配線板上に配置された部品間の配線設計が行なわれる。
部品のプリント配線板上への実装や層間接続を、スルーホールビア(貫通ビア)を用いて行なう場合、部品間の配線は、スルーホールビアのランド間に、所定線幅のライン(配線パターン)を形成することによって行なわれる。なお、ランドは、プリント配線板上において、実装対象の部品のリードを挿入する穴(ビア)または層間を接続する穴の周囲に形成された円形のパターンである。
そして、プリント配線板の配線設計では、接続の信頼性を高めるビア接続導体の剥離対策として、図46〜図49に示すように、プリント配線板1上の直線ライン2と円形ランド3との接続部にフィレット4を形成するフィレット処理が施される場合がある。フィレットはティアドロップと呼ばれる場合もある。フィレット4の形状としては、両側に直線の辺を有し、直線ライン2から円形ランド3に向かって扇状に拡幅する形状が知られている(例えば下記特許文献1〜4参照)。なお、図46および図47において、符号3aはスルーホールビア(貫通ビア,ビア)を示す。
プリント配線板1の配線設計において上述のフィレット処理を行なう際、設計者は、例えば図46〜図49に示すように、フィレット4について、設計装置ごとに様々の形状パラメータを指定する。これにより、当該形状パラメータに応じた形状のフィレット4が形成される。
図46に示す第1例では、フィレット4の長さLが形状パラメータとして指定される。長さLは、フィレット4両側の辺と直線ライン2との交差位置と、ランド3の外周との間の距離である。フィレット4両側の辺は、ランド3の外周に接する。フィレット4両側の辺とランド3の外周と直線ライン2とによって囲まれた領域が、フィレット4となる。
図47に示す第2例では、フィレット4の長さと幅との比R(=長さ/幅)が形状パラメータとして指定される。このとき、フィレット4の幅Wの値は予め与えられており、当該幅Wを、指定された比Rに乗算することによって、フィレット4の長さL(=WxR)が算出される。したがって、幅Wが大きくなるほど、長さLは大きくなる。そして、算出された長さLに基づき、図46の第1例と同様、フィレット4が形成される。なお、幅Wは、例えば、ランド3の直径からライン2の所定線幅を減じた値である。
図48に示す第3例では、フィレット4両側の辺の成す角度θと、オフセットLとが、形状パラメータとして指定される。オフセットLは、第1例および第2例で前述したフィレット4の長さに対応する。この場合、ライン2とランド3の外周との間にオフセットLを有し且つ角度θを成す両側辺を有するフィレット4が形成される。
図49に示す第4例では、長さ率rが形状パラメータとして指定される。当該長さ率rは、ランド3の半径を1とした時の、直線ライン2の端部(フィレット4の起点)とランド3の中心との距離である。このとき、ランド3の半径は予め与えられており、当該半径を、指定された長さ率rに乗算することによって、ランド3に対するフィレット4の起点位置が決定される。当該起点位置を通過し且つランド3の外周に接する2本の接線がフィレット4両側の辺として算出される。
特開2005−322946号公報 特開平09−259175号公報 特願平10−124544号公報 特開平04−330569号公報
ところで、近年の高速信号や高周波回路の顕著な進化に伴い、インピーダンス変動抑制のため、円弧による配線が知られている。この場合、例えば図50に示すように、ビア(円形ランド3)への接続も円弧ライン2Aによって行なわれる。円弧配線の場合、現状では、フィレットの形成は行なわれていない。円弧ライン2Aと円形ランド3との接続部において、例えば図51に示すごとく、単にフィレット4を形成すると、配線長が大幅に短くなり信号伝達が早くなってしまうため、好ましくない。
ビア3a(円形ランド3)への接続が直線ライン2によって行なわれる場合、図46〜図49に示すような直線フィレット4のための形状パラメータと同じものを使用して円弧フィレットを生成することが可能である。ここで、直線フィレットは、両側の辺が直線のフィレットであり、円弧フィレットは、両側の辺が円弧状のフィレットである。
しかしながら、図46〜図49に示す例は左右対称のフィレット4を作成する手法であるため、ビア3a(円形ランド3)への接続が円弧ライン2A(図50参照)によって行なわれる場合、直線フィレットも円弧フィレットも作成することができない。
一つの側面で、本件は、円形ランドと接続ラインとの接続部におけるフィレットの領域を算出できるようにすることを目的とする。
本件の設計プログラムは、円形ランドと当該円形ランドに接続される接続ラインとの接続部に円弧フィレットを生成するコンピュータに、以下の処理(1)〜(3)を実行させる。
(1)所定の第1半径を有し前記円形ランドと前記接続ラインとの両方に接する第1の円について、前記接続ラインと前記第1の円との第1接点、および、前記円形ランドと前記第1の円との第2接点を算出する処理。
(2)所定の第2半径を有し前記第1の円とは反対側から前記円形ランドと前記接続ラインとの両方に接する第2の円について、前記円形ランドと前記第2の円との第3接点、および、前記接続ラインと前記第2の円との第4接点を算出する処理。
(3)前記第1の円における前記第1接点と前記第2接点とを結ぶ第1円弧と、前記第2の円における前記第3接点と前記第4接点を結ぶ第2円弧と、前記接続ラインにおける前記第4接点と前記第1接点とを結ぶ第3円弧と、前記第2接点と前記第3接点とを結ぶ線分とによって囲まれた領域を、前記円弧フィレットとして算出する処理。
一実施形態によれば、円形ランドと接続ラインとの接続部におけるフィレットの領域を算出することができる。
本発明の一実施形態としての設計支援機能を有する情報処理装置のハードウェア構成および機能構成を示すブロック図である。 本実施形態における円弧フィレット形状の設定ウインドウの一例を示す図である。 本実施形態において生成される円弧フィレット形状および同形状に係る値や設定値について説明する図である。 本実施形態の第1算出部による、円弧ラインに対する円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第1算出部による、円弧ラインに対する円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第1算出部による、円弧ラインに対する円弧フィレットの生成処理手順を説明するフローチャートである。 本実施形態の第1算出部による、直線ラインに対する円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第1算出部による、直線ラインに対する円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第2算出部による、円弧フィレットの自動調整機能を説明する図である。 本実施形態の第2算出部による、円弧フィレットの自動調整機能を説明する図である。 本実施形態の第2算出部による、円弧フィレットの自動調整機能を説明する図である。 本実施形態の第2算出部による、円弧フィレットの自動調整機能を説明する図である。 本実施形態の第2算出部による、円弧フィレットの自動調整機能を説明する図である。 本実施形態の第2算出部による、円弧フィレットの自動調整機能を説明する図である。 本実施形態の第2算出部による、円弧フィレットの自動調整機能を説明する図である。 本実施形態の第2算出部による、円弧フィレットの自動調整機能を説明する図である。 本実施形態の第2算出部による、円弧フィレットの自動調整処理手順を説明するフローチャートである。 本実施形態の第2算出部による、円弧フィレットの自動調整機能を説明する図である。 本実施形態の第2算出部による、円弧フィレットの自動調整機能を説明する図である。 本実施形態の第2算出部による、円弧フィレットの自動調整機能を説明する図である。 本実施形態の第2算出部による、円弧フィレットの自動調整機能を説明する図である。 本実施形態の第2算出部による、円弧フィレットの自動調整機能を説明する図である。 本実施形態の第2算出部による、円弧フィレットの自動調整機能を説明する図である。 本実施形態の第3算出部による、円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第3算出部による、円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第3算出部による、円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第3算出部による、円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第3算出部による、円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第4算出部による、円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第4算出部による、円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第4算出部による、円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第4算出部による、円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第5算出部による、矩形ランドと当該矩形ランドに接続される円弧ラインとの接続部に対する円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第5算出部による、矩形ランドと当該矩形ランドに接続される円弧ラインとの接続部に対する円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第5算出部による、円弧ラインどうしのT字状接続部に対する円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第5算出部による、円弧ラインどうしのT字状接続部に対する円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第5算出部による、直線ラインどうしのT字状接続部に対する円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第5算出部による、直線ラインどうしのT字状接続部に対する円弧フィレットの生成機能を説明する図である。 本実施形態の第6算出部による、対象障害物の選択機能を説明する図である。 本実施形態の第6算出部による、対象障害物の選択機能を説明する図である。 本実施形態の第6算出部による、対象障害物の選択機能を説明する図である。 本実施形態の第6算出部による、対象障害物の選択機能を説明する図である。 本実施形態の第6算出部による、対象障害物の選択機能を説明する図である。 本実施形態の第6算出部による、対象障害物の選択機能を説明する図である。 円弧フィレットの生成処理,円弧フィレットの自動調整処理および対象障害物の選択処理を含む、本実施形態の情報処理装置による処理の手順全体の一例を概略的に説明するフローチャートである。 フィレットの形状と当該形状を指定するパラメータの第1例を示す図である。 フィレットの形状と当該形状を指定するパラメータの第2例を示す図である。 フィレットの形状と当該形状を指定するパラメータの第3例を示す図である。 フィレットの形状と当該形状を指定するパラメータの第4例を示す図である。 円形ランドに円弧ラインを接続する例を示す図である。 図50に示す円形ランドと円弧ラインとの接続部にフィレットを形成した例を示す図である。
以下に、図面を参照し、本願の開示する設計プログラム、情報処理装置、および設計方法の実施形態について、詳細に説明する。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形例や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、各図は、図中に示す構成要素のみを備えるという趣旨ではなく、他の機能を含むことができる。そして、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔1〕本実施形態の設計支援機能を有する情報処理装置のハードウェア構成
図1は、本発明の一実施形態としての設計支援機能を有する情報処理装置100のハードウエア構成および機能構成を示すブロック図である。図1に示す情報処理装置100は、プリント配線板1(図3等参照)上への部品の配置設計や、プリント配線板1上に配置された部品間の配線設計を支援する機能を実現する。
情報処理装置100は、一般的なパーソナルコンピュータ等の計算機から構成され、記憶部(メモリ)10および処理部(プロセッサ)20のほか、入力部30や表示部40を有している。メモリ10,プロセッサ20,入力部30および表示部40は、バス50を介して相互に通信可能に接続されている。
メモリ10は、RAM(Random Access Memory),HDD(Hard Disk Drive),SSD(Solid State Drive)等の内部記憶装置であってもよいし、外部記憶装置であってもよい。メモリ10は、設計支援対象のプリント配線板1に係る各種データや、プロセッサ20が後述の機能や処理によって生成したフィレットに係る各種データを含む設計データ(設計情報)11を保存する。また、メモリ10には、プロセッサ20に本実施形態の設計支援機能を実行させる設計プログラム12が保存されていてもよい。
ここで、図46〜図51を参照しながら前述したように、本実施形態のプリント配線板1においても、部品間の配線は、スルーホールビア3aの円形ランド3間に、所定線幅の直線ライン(接続ライン)2または円弧ライン(接続ライン)2Aを配線パターンとして形成することによって行なわれる。なお、円形ランド3は、上述したように、プリント配線板1上において、実装対象の部品のリードを挿入するビア3aまたは層間を接続するビア3aの周囲に形成された円形のパターンである。
特に、本実施形態の情報処理装置100による設計支援機能では、プリント配線板1の配線設計に際し、プリント配線板1上の直線ライン2又は円弧ライン2Aと円形ランド3との接続部に円弧フィレット4A(図3等参照)を形成するフィレット処理が施される。フィレット処理は、接続の信頼性を高めるビア接続導体の剥離対策として施される。円弧フィレット4Aは、例えば図3に示すように、接続ライン2又は2Aから円形ランド3に向かって扇状に拡幅する形状を有し、円弧フィレット4A両側の辺4a,4bは、円弧状になっている。また、円弧ライン2Aは、上述したように、近年の高速信号や高周波回路の顕著な進化に伴うインピーダンス変動抑制のために採用される。本実施形態の情報処理装置100による設計支援機能は、円形ランド3と円弧ライン2Aとの接続部における円弧フィレット4Aのパターン領域を算出可能にするものである。
プロセッサ20は、CPU(Central Processing Unit)等である。プロセッサ20は、メモリ10などに保持される設計プログラム12を実行することにより、後述する第1算出部21,第2算出部22,第3算出部23,第4算出部24,第5算出部25および第6算出部26としての機能を果たす。
入力部30は、設計者(ユーザ)によって操作され各種情報を本装置100に入力するマンマシンインタフェース、例えばマウス,キーボード等である。特に、本実施形態において、入力部30は、後述するごとく、円弧フィレット4Aの円弧形状を規定するフィレット円(図3,図5等参照)の半径値、または当該半径値を設定するための値を入力設定する際に、設計者によって用いられる。また、入力部30は、後述するごとく、「近傍の障害物を考慮して径を自動調整」を行なうか否かに関する情報を入力設定する際にも、設計者によって用いられる。
表示部40は、プロセッサ20で生成された各種情報、例えば、図2に示す設定ウインドウ41や、図3〜図5,図7〜図16,図18〜図43に示すフィレット生成の過程などを表示するもので、CRT(Cathode Ray Tube),LCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイである。
〔2〕円弧フィレット形状の設定
本実施形態の情報処理装置100においては、設計支援動作の開始に際し、例えば図2に示すような、「円弧フィレット形状」についての設定ウインドウ41が表示部40上に表示される。そして、設定ウインドウ41を参照した設計者(ユーザ)は、入力部30を操作することによって、以下のような情報を設定(指定)する。なお、図2は、本実施形態における円弧フィレット形状の設定ウインドウ41の一例を示す図である。
図2に示す設定ウインドウ41には、2つのラジオボタン41a,41bと、チェックボックス41cと、半径値入力欄41dおよび半径/幅比入力欄41eとが表示されている。
設計者は、ラジオボタン41aをチェックした場合、入力部30を用いて、円弧フィレット4Aの円弧形状を規定する円5,5A,5B(図3,図5等参照)の半径R0の値(パラメータ)を、半径値入力欄41dに直接入力するか、プルダウンメニューから半径値入力欄41dに選択入力する。なお、以下では、円弧フィレット4Aの円弧形状を規定する円5,5A,5Bを、フィレット円という。
設計者は、ラジオボタン41bをチェックした場合、入力部30を用いて、円弧フィレット4Aの円弧形状を規定する円5,5A,5B(図3,図5等参照)の半径R0を設定するための値(パラメータ)として、半径/幅比Rを半径/幅比入力欄41eに直接入力する。なお、半径/幅比Rと半径値R0との関係については、図3を参照しながら後述する。
また、チェックボックス41cは、「近傍の障害物を考慮して径を自動調整」を行なう場合、設計者により入力部30を用いてチェックされる。一方、「近傍の障害物を考慮して径を自動調整」を行なわない場合、チェックボックス41cはチェックされない。チェックボックス41cがチェックされていない場合、情報処理装置100は、近傍の障害物を考慮せず、図4〜図8を参照しながら後述する処理手順(基本ケース)に従った円弧フィレット生成処理のみを行なう。そして、チェックボックス41cがチェックされている場合、情報処理装置100は、基本ケース(デフォルトサイズ)での処理を行なってから、近傍の障害物を考慮して、図9〜図23を参照しながら後述する処理手順(自動調整ケース)に従った円弧フィレット生成処理を行なう。
なお、図2では、ラジオボタン41bおよびチェックボックス41cをチェックし、半径値入力欄41dに“0.0500mm”を設定し、半径/幅比入力欄41eに“0.500”を設定した例が示されている。
ついで、図3を参照しながら、本実施形態において生成される、プリント配線板1上の円弧フィレット4Aの形状および同形状に係る値や設定値について説明する。
図3において、円形ランド3には、線幅dの直線ライン(接続ライン)2が接続されるとともに、当該直線ライン2には円弧ライン2Aが接続されている。直線ライン2の一端側の端点2aの位置は円形ランド3の中心3cの位置と一致している。直線ライン2の他端側の端点2bの位置は、線幅dの円弧ライン2Aの一端側の端点2cの位置と一致している。端点2a〜2c、および、円弧ライン2Aの他端側の端点2dは、直線ライン2または円弧ライン2Aの中心線上に位置している。
また、図3において、円形ランド3と同心のオフセット円3bは、円形ランド3の直径を、ライン2,2Aの線幅d分だけオフセットして得られる円である。当該オフセット円3bの直径は、設計データ11に含まれる幅wの値として予め与えられる。図2を参照しながら前述したように設定ウインドウ41においてラジオボタン41bがチェックされ半径/幅比Rの値が設定されている場合、円弧フィレット4Aの円弧形状を規定する円5(または円5A,5B;図5参照)の半径R0は、R0=R×wとして算出される。
ここで、図3に示す本実施形態における円弧フィレット4Aの形状について説明する。図3では、円形ランド3と直線ライン2との接続部において生成される円弧フィレット4Aの形状例が示されている。なお、図3では、スルーホールビア3a(図46〜図48参照)の図示は省略されている。
図3に示す円弧フィレット4Aは、2つの円弧ライン4d,4eと直線ライン4fとによって囲まれた領域として算出される。つまり、円弧フィレット4Aは、円弧ライン4d外側の円弧状辺4aと、円弧ライン4e外側の円弧状辺4bと、直線ライン4f外側の直線状辺4cとによって囲まれた領域として算出される。
円弧ライン4d,4eおよび直線ライン4fの配線位置は、3つの点A,B,Cの位置によって決まる。3つの点A,B,Cの位置は、所定の半径R0を有する円5によって決まる。円5(第1の円5A)は、円形ランド3のオフセット円3bと直線ライン2の中心線との両方に接する。点Aは、直線ライン2の中心線と円5との接点である。点Bは、オフセット円3bと円5との接点である。
また、図3では、図示を省略しているが、所定の半径R0を有する円(第2の円5B)が、直線ライン2を挟んで円5とは反対側から円形ランド3のオフセット円3bと直線ライン2の中心線との両方に接するように配置される。このように配置された円(第2の円5B)について、点Cは、円形ランド3のオフセット円3bと円(第2の円5B)との接点であり、点Dは、直線ライン2の中心線と円5との接点である。ただし、図3に示す例では、直線ライン2を対象としているため、円弧フィレット4Aの形状は、直線ライン2について対称であり、点Aと点Dとは一致している。
円弧ライン4dは、点Aと点Bとを結ぶ円5(第1の円5A)の円弧を中心線として配線される。同様に、円弧ライン4eは、点A(点D)と点Cとを結ぶ円(第2の円5B)の円弧を中心線として配線される。また、直線ライン4fは、点Bと点Cとを結ぶ直線を中心線として配線される。このように配線された円弧ライン4d,4eおよび直線ライン4fによって、円弧フィレット4Aの円弧形状が決まる。
〔3〕本実施形態の設計支援機能を有する情報処理装置の機能構成および具体的な処理
ついで、図4〜図45を参照しながら、円形ランド3(ビア3a)と当該円形ランド3に接続される接続ライン2Aまたは2との接続部に対して円弧フィレット4Aを生成する際にプロセッサ20が果たす各種機能について説明する。つまり、本実施形態の情報処理装置100(プロセッサ20)において、第1算出部21,第2算出部22,第3算出部23,第4算出部24,第5算出部25および第6算出部26は、それぞれ、下記機能(1)〜(6)を果たす。
機能(1)は、上記接続部近傍の要素(障害物)を考慮することなく、デフォルトサイズの円弧フィレット4Aの領域(形状)を、設計データ11等に基づいて算出生成する機能である。当該機能(1)は、上記接続部近傍に要素(障害物)が無い場合(基本ケース)や、後述する機能(2)の対象となる円弧フィレット4Aの領域を算出生成する場合(基本ケース)に用いられる。当該機能(1)は、第1算出部21によって実現される。当該機能(1)については、図4〜図8を参照しながら後述する。なお、上記接続部近傍の要素(障害物)は、例えば、プリント配線板1上における他の円形ランド(円形障害物)6A,6B(図9〜図16,図18〜図23参照)である。また、デフォルトサイズは、図2を参照しながら上述したように設定されたパラメータ(半径値R0又は半径/幅比R)に基づくサイズである。
機能(2)は、上記機能(1)によって生成されたデフォルトサイズの円弧フィレット4Aの領域(形状)を、当該領域と上記接続部近傍の要素との間隙が所定間隙条件を満たすよう、自動調整して算出生成する機能である。ここで、所定間隙条件とは、例えば、当該間隙がプリント配線板1上での絶縁間隔に対応する所定閾値(絶縁状態を確保できる最小の許容間隙値)以上であることである。当該機能(2)は、第2算出部22によって実現される。当該機能(2)については、図9〜図23を参照しながら後述する。
機能(3)は、円形ランド3に接続される円弧ライン(接続ライン)2Aの半径がフィレット円5(5A,5B)の半径よりも小さいため上記機能(1)によってデフォルトサイズの円弧フィレット4Aの領域を算出生成することができない場合に対応する機能である。このため、当該機能(3)は、フィレット円5(5A,5B)の半径を変更し、半径変更後のフィレット円に基づき円弧フィレット4Aの領域(形状)を算出生成する機能である。当該機能(3)は、第3算出部23によって実現される。当該機能(3)については、図24〜図28を参照しながら後述する。
機能(4)は、円形ランド3に接続される接続ライン2または2Aが短いため上記機能(1)によって円弧フィレット4Aの領域を算出生成することができない場合に対応する機能である。このため、当該機能(4)は、円弧フィレット4Aを生成できなかったライン2または2Aにつながるラインを検索し、検索されたラインに基づき円弧フィレット4Aの領域(形状)を算出生成する機能である。当該機能(4)は、第4算出部24によって実現される。当該機能(4)については、図29〜図32を参照しながら後述する。
機能(5)は、各種接続部に対し、デフォルトサイズの円弧フィレット4Aの領域(形状)を、設計データ11等に基づいて算出生成する機能である。各種接続部としては、例えば、矩形ランド(部品ピン)と当該矩形ランドに接続される接続ライン2,2Aとの接続部や、円弧ライン2A,2AどうしのT字状接続部や、直線ライン2,2どうしのT字状接続部などが挙げられる。当該機能(5)は、第5算出部25によって実現される。当該機能(5)については、図33〜図38を参照しながら後述する。
機能(6)は、上記機能(2)による自動調整を行なう際に上記接続部近傍に複数の円形ランドが障害物として存在する場合に、複数の障害物から対象障害物を算出選択する機能である。当該機能(6)は、第6算出部26によって実現される。当該機能(6)については、図39〜図44を参照しながら後述する。
〔3−1〕第1算出部の機能および具体的な処理(基本ケースの処理)
図4〜図8を参照しながら、本実施形態の第1算出部21による上記機能(1)および具体的な処理(基本ケースの処理)について説明する。なお、図4および図5は、円弧ライン(接続ライン)2Aに対する円弧フィレット4Aの生成機能を説明する図である。図6は、円弧ライン(接続ライン)2Aに対する円弧フィレット4Aの生成処理手順を説明するフローチャート(ステップS1〜S4)である。図7および図8は、直線ライン(線分ライン)2に対する円弧フィレット4Aの生成機能を説明する図である。図4,図5,図7,図8では、スルーホールビア3a(図46〜図48参照)の図示は省略されている。
まず、図4に示すような円形ランド3と当該円形ランド3に接続される円弧ライン2Aとの接続部に対する、円弧フィレット4Aの生成機能および生成処理手順について、図5および図6を参照しながら説明する。このとき、第1算出部21は、上記接続部近傍の要素(障害物)を考慮することなく、デフォルトサイズの円弧フィレット4Aの領域を、設計データ11等に基づいて算出生成する。
ここで、図4に示す円形ランド3と円弧ライン2Aとの接続部において、円形ランド3には、線幅dの円弧ライン2Aが接続されている。円弧ライン2Aの一端側の端点2cの位置は円形ランド3の中心3cの位置と一致している。端点2c、および、円弧ライン2Aの他端側の端点2dは、円弧ライン2Aの中心線上に位置している。また、前述したように、円形ランド3と同心のオフセット円3bは、円形ランド3の直径を、円弧ライン2Aの線幅d分だけオフセットして得られる円である。本実施形態では、このようなオフセット円3bが、円形ランド3の実質的な外周円として扱われる。
第1算出部21は、図4に示すような接続部に対し、図5および図6に示すようにして円弧フィレット4Aの領域を算出生成する。まず、第1算出部21は、設定ウインドウ41で設定されるパラメータに基づき、フィレット円5A,5Bの半径R0を算出する(図6のステップS1参照)。なお、本実施形態では、第1の円としてのフィレット円5Aの所定の第1半径と、第2の円としてのフィレット円5Bの所定の第2半径とは、同じ値とする。このとき、設定ウインドウ41でラジオボタン41aがチェックされ半径R0の値が設定されている場合、当該半径R0の値が、そのままフィレット円5A,5Bの半径として算出される。一方、設定ウインドウ41でラジオボタン41bがチェックされ半径/幅比Rの値の値が設定されている場合、当該半径R0の値が、R0=R×wとして算出される。幅wの値は、前述したように、オフセット円3bの直径の値に相当し、設計データ11に含まれている。
この後、第1算出部21は、図5に示すように、半径R0を有し円形ランド(要素)3と円弧ライン(要素)2Aとの両方に接するフィレット円(第1の円)5Aについて、第1接点Aおよび第2接点Bを算出する(図6のステップS2参照)。第1接点Aは、円弧ライン2Aの中心線とフィレット円5Aとの接点である。第2接点Bは、円形ランド3のオフセット円3bとフィレット円5Aとの接点である。
同様に、第1算出部21は、図5に示すように、半径R0を有しフィレット円5Aとは反対側から円形ランド3と円弧ライン2Aとの両方に接するフィレット円(第2の円)5Bについて、第3接点Cおよび第4接点Dを算出する(図6のステップS3参照)。第3接点Cは、円形ランド3のオフセット円3bとフィレット円5Bとの接点である。第4接点Dは、円弧ライン2Aの中心線とフィレット円5Bとの接点である。
そして、第1算出部21は、図5に示すように、第1円弧ABと、第2円弧CDと、第3円弧DAと、線分BCとによって囲まれた領域を、円弧フィレット4Aとして算出する(図6のステップS4参照)。これにより、図5に示すように、円形ランド3と円弧ライン2Aとの接続部に対する円弧フィレット4Aが生成される。
ここで、第1円弧ABは、フィレット円5Aにおける第1接点Aと第2接点Bとを結ぶ円弧であり、当該円弧ABを中心線とする線幅dの円弧ライン4dに相当する。第2円弧CDは、フィレット円5Bにおける第3接点Cと第4接点Dとを結ぶ円弧であり、当該円弧CDを中心線とする線幅dの円弧ライン4eに相当する。第3円弧DAは、円弧ライン2Aにおける第4接点Dと第1接点Aとを結ぶ円弧であり、当該円弧DAを中心線とする線幅dの円弧ライン2Aに相当する。線分BCは、第2接点Bと第3接点Cとを結ぶ直線(線分)であり、当該線分BCを中心線とする直線ライン4fに相当する。
このように、図5に示す円弧フィレット4Aは、実際には、3つの円弧ライン4d,4e,2Aと直線ライン4fとによって囲まれた領域として算出される。つまり、図5に示す円弧フィレット4Aは、円弧ライン4d外側の円弧状辺4aと、円弧ライン4e外側の円弧状辺4bと、円弧ライン2A外側の円弧状辺2eと、直線ライン4f外側の直線状辺4cとによって囲まれた領域として算出される。
ついで、図7に示すような円形ランド3と当該円形ランド3に接続される直線ライン(接続ライン)2との接続部に対する、円弧フィレット4Aの生成機能および生成処理手順について、図8を参照しながら説明する。このときも、第1算出部21は、上記接続部近傍の要素(障害物)を考慮することなく、デフォルトサイズの円弧フィレット4Aの領域を、設計データ11等に基づいて算出生成する。
ここで、図7に示す円形ランド3と直線ライン2との接続部においては、図3に示す例と同様、円形ランド3には、線幅dの直線ライン2が接続されている。直線ライン2の一端側の端点2aの位置は円形ランド3の中心3cの位置と一致している。端点2a、および、直線ライン2の他端側の端点2bは、直線ライン2の中心線上に位置している。また、前述したように、円形ランド3と同心のオフセット円3bは、円形ランド3の直径を、直線ライン2の線幅d分だけオフセットして得られる円である。本実施形態では、このようなオフセット円3bが、円形ランド3の実質的な外周円として扱われる。
そして、第1算出部21は、図6のステップS1と同様、フィレット円5A,5Bの半径R0を算出する。この後、第1算出部21は、図8に示すように、半径R0を有し円形ランド3と直線ライン2との両方に接するフィレット円(第1の円)5Aについて、第1接点Aおよび第2接点Bを算出する。第1接点Aは、直線ライン2の中心線とフィレット円5Aとの接点である。第2接点Bは、円形ランド3のオフセット円3bとフィレット円5Aとの接点である。
同様に、第1算出部21は、図8に示すように、半径R0を有しフィレット円5Aとは反対側から円形ランド3と直線ライン2との両方に接するフィレット円(第2の円)5Bについて、第3接点Cおよび第4接点Dを算出する。第3接点Cは、円形ランド3のオフセット円3bとフィレット円5Bとの接点である。第4接点Dは、直線ライン2の中心線とフィレット円5Bとの接点である。ただし、この場合、円弧フィレット4Aの形状は、直線ライン2について対称であり、点Aと点Dとは一致する。したがって、図8では、第4接点Dを第1接点Aとして扱う。
そして、第1算出部21は、図8に示すように、第1円弧ABと、第2円弧CAと、線分BCとによって囲まれた領域を、円弧フィレット4Aとして算出する。これにより、図8に示すように、円形ランド3と直線ライン2との接続部に対する円弧フィレット4Aが生成される。
ここで、第1円弧ABは、フィレット円5Aにおける第1接点Aと第2接点Bとを結ぶ円弧であり、当該円弧ABを中心線とする線幅dの円弧ライン4dに相当する。第2円弧CAは、フィレット円5Bにおける第3接点Cと第1接点A(D)とを結ぶ円弧であり、当該円弧CAを中心線とする線幅dの円弧ライン4eに相当する。線分BCは、第2接点Bと第3接点Cとを結ぶ直線(線分)であり、当該線分BCを中心線とする直線ライン4fに相当する。
このように、図8に示す円弧フィレット4Aは、実際には、2つの円弧ライン4d,4eと直線ライン4fとによって囲まれた領域として算出される。図8に示す円弧フィレット4Aは、円弧ライン4d外側の円弧状辺4aと、円弧ライン4e外側の円弧状辺4bと、直線ライン4f外側の直線状辺4cとによって囲まれた領域として算出される。
〔3−2〕第2算出部の機能および具体的な処理(自動調整ケースの処理)
次に、図9〜図23を参照しながら、本実施形態の第2算出部22による上記機能(2)および具体的な処理(自動調整ケースの処理)について説明する。なお、図9〜図16および図18〜図23は、本実施形態の第2算出部22による、円弧フィレット4Aの自動調整機能を説明する図である。図17は、円弧フィレット4Aの自動調整処理手順を説明するフローチャート(ステップS11〜S17)である。図中、既述の符号と同一の符号は同一もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その説明は省略する。図9〜図16および図18〜図23では、スルーホールビア3a(図46〜図48参照)の図示は省略されている。
設定ウインドウ41でチェックボックス41cがチェックされている場合、第2算出部22によって例えば図9および図10に示すような円弧フィレット4Aの自動調整が行なわれる。
図9に示す例では、第1算出部21によって算出されたデフォルトサイズの円弧フィレット4Aの第1円弧AB(円弧状辺4a)と、円形障害物6Aとの間で所定間隔条件が満たされていない。同様に、図9に示す例では、第1算出部21によって算出されたデフォルトサイズの円弧フィレット4Aの第2円弧CA(またはCD;円弧状辺4b)と、円形障害物6Bとの間で所定間隔条件が満たされていない。ここで、「所定間隔条件が満たされていない」状態とは、第1円弧AB(円弧状辺4a)と円形障害物6Aとの間隔、又は第2円弧CA(円弧状辺4b)と円形障害物6Bとの間隔が、絶縁間隔に対応する所定閾値(許容間隙値)未満になっている状態(間隙エラー状態)である。なお、円形障害物6A,6Bは、例えば、円形ランド3と同様、プリント配線板1上において、実装対象の部品のリードを挿入するビア(図示略)または層間を接続するビア(図示略)の周囲に形成される円形のパターンである。
このように、第1算出部21によって算出された円弧フィレット4Aが所定間隔条件を満たさない場合、第2算出部22は、図10に示すごとく、所定間隙条件を満たすように、円弧フィレット4Aの自動調整を行なう。つまり、第2算出部22は、後述する自動調整処理を行なう行なうことで、図10に示すように所定間隙条件を満たす円弧フィレット4Aを算出生成する。図10に示す自動調整後の円弧フィレット4Aは、第1円弧A′B′(円弧状辺4a′)と、第2円弧C′A′(円弧状辺4b′)と、線分B′C′(直線状辺4c′)とによって囲まれた領域として算出生成されている。以下では、図11〜図23を参照しながら、第2算出部22による円弧フィレット4Aの自動調整機能(ケース1〜ケース3)について説明する。
〔3−2−1〕ケース1
まず、図11に示すように、円弧フィレット生成対象の円形ランド3および直線ライン(接続ライン)2の近傍に円形障害物6Aが存在する場合の自動調整機能および自動調整処理手順について、図11〜図17を参照しながら説明する。特に、ケース1では、円形障害物6Aと円形ランド3との距離(間隔,間隙)と、円形障害物6Aと直線ライン2との距離(間隔,間隙)とが同じ場合について説明する。また、図11に示す例では、当該距離が許容間隙値(所定閾値)sをぎりぎり超えている。
このような場合に第1算出部21によってデフォルトサイズの円弧フィレット4Aが生成されると、図12に示すように、円弧フィレット4Aの第1円弧AB(円弧状辺4a)と円形障害物6Aとの間で間隙エラーが発生する。間隙エラーが発生すると、プロセッサ20は、第2算出部22の自動調整機能(2)による処理へ移行する。
このとき、第2算出部22は、図13〜図16に示すごとく、所定間隙条件(間隙が許容間隙値s以上であること)を満たす円弧フィレット4Aが生成されるように、フィレット円5Aの半径および中心位置P1の調整を行なう。
つまり、図13に示すように、第2算出部22は、フィレット円5Aの半径として、円形障害物6Aの半径R1と所定間隙条件としての許容間隙値sと直線ライン2(円弧ライン2A)の線幅dの半分d/2との合計値を算出する(図17のステップS11参照)。ここで、許容間隙値sは、設計スペック(設計仕様)として設計データ11に含まれている。
また、図14に示すように、第2算出部22は、円形障害物6A側へ直線ライン2の中心線を前記合計値R1+s+d/2だけ平行移動した直線ラインL1(第2直線ライン)を算出する。さらに、第2算出部22は、円形ランド3(オフセット円3b)の半径R2に前記合計値R1+s+d/2を加算した値R2+(R1+s+d/2)を半径とし且つ円形ランド3の中心3cを中心とする円C1を算出する。そして、第2算出部22は、直線ラインL1と円C1との交点P1を、調整後のフィレット円5Aの中心として求める(図17のステップS12参照)。なお、図14に示す例において、交点P1と円形障害物6Aの中心6aとは一致する。また、以下、「調整後」を「修正後」と記載する場合がある。
この後、第2算出部22は、図15に示すように、交点P1を中心とし前記合計値R1+s+d/2を半径とするフィレット円(第3の円)5Aを算出する(図17のステップS13参照)。つまり、フィレット円5Aの半径は、R0から前記合計値R1+s+d/2に変更される。そして、第2算出部22は、図16に示すように、調整後のフィレット円5Aについて、直線ライン2の中心線とフィレット円5Aとの接点を修正後第1接点A′として算出する。さらに、第2算出部22は、図16に示すように、円形ランド3のオフセット円3bとフィレット円5Aとの接点を修正後第2接点B′として算出する(図17のステップS14)。
そして、第2算出部22は、円形障害物6A側の円弧フィレット4Aの形状については図12に示す第1接点Aおよび第2接点Bに代え修正後第1接点A′および修正後第2接点B′を用いて算出規定する。つまり、第2算出部22は、フィレット円5Aにおける第1接点A′と第2接点B′とを結ぶ円弧A′B′を第1円弧として作成し、当該第1円弧A′B′によって円形障害物6A側の円弧フィレット4Aの形状を規定する(図17のステップS15参照)。
また、第2算出部22は、円形障害物の存在しない側の円弧フィレット4Aの形状については、図12に示す例と同様、フィレット円5Bにおける第3接点Cと第1接点Aとを結ぶ円弧CAを第2円弧として作成する(図17のステップS16参照)。当該第2円弧CAによって、円形障害物の存在しない側の円弧フィレット4Aの形状が規定される。さらに、第2算出部22は、第2接点B′と第3接点Cとを結ぶ線分B′Cを作成する(図17のステップS17参照)。当該線分B′Cによって、円形ランド3の中心3c側の円弧フィレット4Aの形状が規定される。
円形ランド3および直線ライン2の近傍に円形障害物6Aが存在し円弧フィレット4Aが所定間隔条件を満たさない場合、上述のような第2算出部22の機能(2)により、フィレット円5Aの半径や中心位置が調整され、円弧フィレット4Aの形状が自動調整される。これにより、図16に示すように、円形障害物6Aと円形ランド3および直線ライン2との間に許容間隙値s即ち絶縁間隔が確保される。
〔3−2−2〕ケース2
次に、図18に示すように、円弧フィレット生成対象の円形ランド3および直線ライン(接続ライン)2の近傍に円形障害物6Aが存在する場合の自動調整機能および自動調整処理手順について、図17および図18〜図20を参照しながら説明する。特に、ケース2では、図18に示すように、円形障害物6Aと円形ランド3との距離と、円形障害物6Aと直線ライン2との距離とが異なる場合について説明する。また、図18に示す例では、円形障害物6Aと円形ランド3との距離が許容間隙値(所定閾値)sをぎりぎり超えている。
このような場合に第1算出部21によってデフォルトサイズの円弧フィレット4Aが生成されると、円弧フィレット4Aの第1円弧ABと円形障害物6Aとの間で間隙エラー(図示略)が発生する可能性が高い。このような場合、プロセッサ20は、第2算出部22の自動調整機能(2)による処理へ移行する。
つまり、ケース1と同様、第2算出部22は、フィレット円5Aの半径として、円形障害物6Aの半径R1と所定間隙条件としての許容間隙値sと直線ライン2(円弧ライン2A)の線幅dの半分d/2との合計値を算出する(図17のステップS11参照)。
また、第2算出部22は、図19に示すように、円形障害物6A側へ直線ライン2の中心線を前記合計値R1+s+d/2だけ平行移動した直線L1を算出する。さらに、第2算出部22は、円形ランド3(オフセット円3b)の半径R2に前記合計値R1+s+d/2を加算した値R2+(R1+s+d/2)を半径とし且つ円形ランド3の中心3cを中心とする円C1を算出する。そして、第2算出部22は、直線L1と円C1との交点P2を、調整後のフィレット円5Aの中心として求める(図17のステップS12参照)。
この後、第2算出部22は、図20に示すように、交点P2を中心とし前記合計値R1+s+d/2を半径とするフィレット円(第3の円)5Aを算出する(図17のステップS13参照)。つまり、フィレット円5Aの半径は、R0から前記合計値R1+s+d/2に変更される。そして、第2算出部22は、図20に示すように、調整後のフィレット円5Aについて、直線ライン2の中心線とフィレット円5Aとの接点を修正後第1接点A′として算出する。さらに、第2算出部22は、図20に示すように、円形ランド3のオフセット円3bとフィレット円5Aとの接点を修正後第2接点B′として算出する(図17のステップS14)。
そして、第2算出部22は、図20に示すように、図16を参照しながら上述したケース1と同様、円弧フィレット4Aの形状を調整して規定する(図17のステップS15〜S17参照)。このように、円形ランド3および直線ライン2の近傍に円形障害物6Aが存在し円弧フィレット4Aが所定間隔条件を満たさない可能性が高い場合、第2算出部22の機能(2)により、フィレット円5Aの半径や中心位置が調整され、円弧フィレット4Aの形状が自動調整される。これにより、図20に示すように、円形障害物6Aと円形ランド3および直線ライン2との間に絶縁間隔sが確保される。
〔3−2−3〕ケース3
次に、図21に示すように、円弧フィレット生成対象の円形ランド3および円弧ライン(接続ライン)2Aの近傍に円形障害物6Aが存在する場合の自動調整機能および自動調整処理手順について、図17および図21〜図23を参照しながら説明する。特に、ケース3では、第1算出部21によってデフォルトサイズの円弧フィレット4Aを図5と同様に生成した際、図21に示すように、円弧フィレット4Aの第1円弧AB(円弧状辺4a)と円形障害物6Aとの間に間隙エラーが発生する場合について説明する。間隙エラーが発生すると、プロセッサ20は、第2算出部22の自動調整機能(2)による処理へ移行する。
このとき、第2算出部22は、図22および図23に示すごとく、所定間隙条件(間隙が許容間隙値s以上であること)を満たす円弧フィレット4Aが生成されるように、フィレット円5Aの半径および中心位置P3の調整を行なう。
つまり、図22に示すように、第2算出部22は、フィレット円5Aの半径として、円形障害物6Aの半径R1と所定間隙条件としての許容間隙値sと円弧ライン2Aの線幅dの半分d/2との合計値を算出する(図17のステップS11参照)。
また、図22に示すように、第2算出部22は、円形障害物6A側へ円弧ライン2Aの中心線を前記合計値R1+s+d/2だけ平行移動した線(円弧)L2を算出する。さらに、第2算出部22は、円形ランド3(オフセット円3b)の半径R2に前記合計値R1+s+d/2を加算した値R2+(R1+s+d/2)を半径とし且つ円形ランド3の中心3cを中心とする円C1を算出する。そして、第2算出部22は、線L2と円C1との交点P3を、調整後のフィレット円5Aの中心として求める(図17のステップS12参照)。
この後、第2算出部22は、図22に示すように、交点P3を中心とし前記合計値R1+s+d/2を半径とするフィレット円(第3の円)5Aを算出する(図17のステップS13参照)。つまり、フィレット円5Aの半径は、R0から前記合計値R1+s+d/2に変更される。そして、第2算出部22は、図22に示すように、調整後のフィレット円5Aについて、直線ライン2の中心線とフィレット円5Aとの接点を修正後第1接点A′として算出する。さらに、第2算出部22は、図22に示すように、円形ランド3のオフセット円3bとフィレット円5Aとの接点を修正後第2接点B′として算出する(図17のステップS14)。
そして、第2算出部22は、円形障害物6A側の円弧フィレット4Aの形状については図21に示す第1接点Aおよび第2接点Bに代え修正後第1接点A′および修正後第2接点B′を用いて算出規定する。つまり、第2算出部22は、図23に示すように、フィレット円5Aにおける第1接点A′と第2接点B′とを結ぶ円弧A′B′を第1円弧として作成する。また、第2算出部22は、フィレット円5Aにおける第1接点A′と円弧ライン2Aにおける第4接点Dとを結ぶ円弧DA′を第3円弧として作成する。そして、第2算出部22は、第1円弧A′B′および第3円弧DA′によって円形障害物6A側の円弧フィレット4Aの形状を規定する(図17のステップS15参照)。
また、第2算出部22は、円形障害物の存在しない側の円弧フィレット4Aの形状については、図5に示す例と同様、フィレット円5Bにおける第3接点Cと第1接点Aとを結ぶ円弧CAを第2円弧として作成する(図17のステップS16参照)。当該第2円弧CAによって、円形障害物の存在しない側の円弧フィレット4Aの形状が規定される。さらに、第2算出部22は、第2接点B′と第3接点Cとを結ぶ線分B′Cを作成する(図17のステップS17参照)。当該線分B′Cによって、円形ランド3の中心3c側の円弧フィレット4Aの形状が規定される。
円形ランド3および円弧ライン2Aの近傍に円形障害物6Aが存在し円弧フィレット4Aが所定間隔条件を満たさない場合、上述のような第2算出部22の機能(2)により、フィレット円5Aの半径や中心位置が調整され、円弧フィレット4Aの形状が自動調整される。これにより、図23に示すように、円形障害物6Aと円形ランド3および円弧ライン2Aとの間に絶縁間隔sが確保される。
〔3−3〕第3算出部の機能および具体的な処理
次に、図24〜図28を参照しながら、本実施形態の第3算出部23による上記機能(3)および具体的な処理について説明する。なお、図24〜図28は、本実施形態の第3算出部23による、円弧フィレット4Aの生成機能(3)を説明する図である。図中、既述の符号と同一の符号は同一もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その説明は省略する。図24〜図28では、スルーホールビア3a(図46〜図48参照)の図示は省略されている。
第3算出部23の機能(3)は、図24や図25に示すように、円形ランド3に接続される円弧ライン(接続ライン)2Aの半径がフィレット円5Aの半径R0よりも小さいため機能(1)によって第1〜第4接点A〜Dを算出できず、デフォルトサイズの円弧フィレット4Aを生成できない場合に対応する機能である。
この場合、第3算出部23は、フィレット円5A,5Bの半径(第1半径および第2半径)R0に代え、同一ネット内許容間隙値s1を用いて、第1〜第4接点A〜Dおよび円弧フィレット4Aの領域(形状)を算出生成する。ここで、同一ネット内許容間隙値s1は、円形ランド3および円弧ライン2Aの属するネットについて予め設定される値で、設計スペック(設計仕様)として設計データ11に含まれている。
つまり、第3算出部23は、図26に示すように、フィレット円5A,5Bの半径R0を、同一ネット内許容間隙値s1の値の半分s1/2に変更(調整)する。そして、第3算出部23は、図4〜図6を参照しながら前述した第1算出部21の機能(1)と同様にして、半径変更後のフィレット円5A,5Bに基づき円弧フィレット4Aの領域(形状)を算出生成する。
つまり、第3算出部23は、図27に示すように、半径s1/2を有し円形ランド3と円弧ライン2Aとの両方に接するフィレット円5Aについて、第1接点Aおよび第2接点Bを算出し、第1円弧ABを作成する。第1接点Aは、円弧ライン2Aの中心線とフィレット円5Aとの接点である。第2接点Bは、円形ランド3のオフセット円3bとフィレット円5Aとの接点である。
以下、図5に示す例と同様、第3算出部23は、図28に示すように、半径s1/2を有するフィレット円5Bを用いて第3接点Cおよび第4接点Dを算出し、第2円弧CD,第3円弧DAおよび線分BCを作成する。このようにして、図28に示すように、円形ランド3と半径R0よりも小さい半径を有する円弧ライン2Aとの接続部に対する円弧フィレット4Aが生成される。
これにより、円形ランド3に接続される円弧ライン2Aの半径がフィレット円5Aの半径R0よりも小さいためにデフォルトサイズの円弧フィレットを生成できない場合であっても、同一ネット内許容間隙値s1を確保しながら円弧フィレット4Aを生成することが可能になる。
〔3−4〕第4算出部の機能および具体的な処理
次に、図29〜図32を参照しながら、本実施形態の第4算出部24による上記機能(4)および具体的な処理について説明する。なお、図29〜図32は、本実施形態の第4算出部24による、円弧フィレット4Aの生成機能(4)を説明する図である。図中、既述の符号と同一の符号は同一もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その説明は省略する。
第4算出部24の機能(4)は、図29に示すように、円形ランド3(ビア3a)に接続される直線ライン2または円弧ライン2Aが短いため第1算出部21によって円弧フィレット4Aの領域を算出生成することができない場合に対応する機能である。このため、第4算出部24は、円弧フィレット4Aを生成できなかった接続ライン2または2Aにつながるラインを検索し、検索されたラインに基づき円弧フィレット4Aの領域を算出生成する。
設計データ(設計情報)11には、円形ランド3に接続される直線ライン2または円弧ライン2Aにつながるラインの情報が含まれる。図30に示すように、1本目ラインは、円弧フィレットが付与される要素である円形ランド3に接続されるラインである。1本目ラインに接続される後続のラインは、線分または円弧の要素単位に区切られ、順に、2本目ライン,3本目ライン,・・・,n本目ライン(nは整数)と呼ばれる。設計データ11には、円形ランド3と、当該円形ランド3に接続される1本目ライン〜n本目ラインとに係る情報が含まれている。第4算出部24は、設計データ11に含まれるラインの情報を参照することで、1本目ラインにつながらラインを一区間ずつ順に読み出すことができる。
そこで、円形ランド3に接続された1本目ライン(接続ライン)2または2Aの長さが短いためにフィレット円5A,5Bについて第1〜第4接点A〜Dを算出することができない場合、第4算出部24は、設計データ11から、1本目ラインにつながるラインを一区間ずつ読み出す。そして、第4算出部24は、読み出された、1本目ラインの後続ラインについて、前記第1〜第4接点A〜Dおよび円弧フィレット4Aを算出する。
例えば、図31では、円形ランド3に接続された1本目ライン2(2A)が短いため、円形ランド3と1本目ライン2(2A)とを対象にして接点を見つけることができない。このとき、第4算出部24は、1本目ライン2(2A)に続く2本目ラインを読み出し、当該2本目ラインと円形ランド3とを対象にすることで、フィレット円5A,5Bについて接点A〜Dを算出し円弧フィレット4を生成することができる。このように1本目ラインが短い場合、第4算出部24は、2本目ライン,3本目ライン,・・・,n本目ラインまで検索対象を拡げ、フィレット円5A,5Bについて接点A〜Dを探索する。これにより、円形ランド3に接続される1本目ラインが短いため第1算出部21によって円弧フィレット4Aの領域を算出生成することができない場合であっても、第4算出部24によって円弧フィレット4Aの領域を算出生成することが可能になる。
なお、第4算出部24は、読み出された後続ラインについて算出された円弧フィレット4Aの領域を規定する円弧から、読み出された後続ラインと1本目ライン2,2Aとの一部がはみ出している場合、当該円弧フィレット4Aを不採用とする、つまり当該円弧フィレット4Aを生成しない。つまり、円形ランド3とn本目ラインとを対象にして円弧フィレット4Aを生成する場合に、1本目〜n−1本目ラインの一部が円弧フィレット4Aの形状からはみ出す場合、第4算出部24は、円弧フィレット4Aを生成しない。
図32には、読み出された後続ラインについて算出された円弧フィレット4Aの領域を規定する円弧から、読み出されたラインの一部がはみ出した例が示されている。図32では、円形ランド3と3本目ラインとを対象にして円弧フィレット4Aを生成した場合に、円弧フィレット4Aの円弧状辺4aから、1本目ライン2および2本目ライン2の一部がはみ出している。このようにライン2がはみ出した状態では、円弧フィレット4Aによるビア接続導体の剥離防止効果が得られず接続の信頼性を高めることができない。このため、このような状態の円弧フィレット4Aの生成は抑止される。
〔3−5〕第5算出部の機能および具体的な処理
次に、図33〜図38を参照しながら、本実施形態の第5算出部25による上記機能(5)および具体的な処理について説明する。第5算出部25は、各種接続部に対し、デフォルトサイズの円弧フィレット4Aの領域(形状)を、設計データ11等に基づいて算出生成する。
〔3−5−1〕矩形ランドと円弧ラインとの接続部に対する円弧フィレット生成機能
図33および図34は、本実施形態の第5算出部25による、矩形ランド3Aと当該矩形ランド3Aに接続される円弧ライン(接続ライン)2Aとの接続部に対する円弧フィレット4Aの生成機能(5)を説明する図である。図中、既述の符号と同一の符号は同一もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その説明は省略する。
第5算出部25は、矩形ランド3Aと当該矩形ランド3Aに接続される円弧ライン2Aとの接続部(図33参照)に対する円弧フィレット4A(図34参照)を、以下のように算出生成する。図33および図34において、矩形ランド3Aは例えば部品ピンである。また、オフセット矩形3dは、矩形ランド3Aの外形をライン2,2Aの線幅dの半分(d/2)だけオフセットして得られる矩形であり、矩形ランド3Aの実質的な外形として扱われる。
まず、第5算出部25は、半径R0を有し矩形ランド3Aと円弧ライン2Aとの両方に接するフィレット円5Aについて、第1接点Aおよび第2接点Bを算出する。第1接点Aは、円弧ライン2Aの中心線とフィレット円5Aとの接点である。第2接点Bは、矩形ランド3Aのオフセット矩形3dとフィレット円5Aとの接点である。
同様に、第5算出部25は、半径R0を有しフィレット円5Aとは反対側から矩形ランド3Aと円弧ライン2Aとの両方に接するフィレット円5Bについて、第3接点Cおよび第4接点Dを算出する。第3接点Cは、矩形ランド3Aのオフセット矩形3dとフィレット円5Bとの接点である。第4接点Dは、円弧ライン2Aの中心線とフィレット円5Bとの接点である。
そして、第5算出部25は、第1円弧ABと、第2円弧CDと、第3円弧DAと、線分BCとによって囲まれた領域を、円弧フィレット4Aとして算出する。これにより、図34に示すように、矩形ランド3Aと円弧ライン2Aとの接続部に対しても、円弧フィレット4Aを生成することができる。
〔3−5−2〕円弧ラインどうしのT字状接続部に対する円弧フィレット生成機能
図35および図36は、本実施形態の第5算出部25による、円弧ライン2B,2CどうしのT字状接続部に対する円弧フィレット4Aの生成機能(5)を説明する図である。図中、既述の符号と同一の符号は同一もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その説明は省略する。
第5算出部25は、円弧ライン2B,2CどうしのT字状接続部(図35参照)に対し、図36に示すようにして円弧フィレット4Aの領域を算出生成する。まず、第5算出部25は、半径R0を有し円弧ライン2B,2Cの両方に接するフィレット円5Aについて、第1接点Aおよび第2接点Bを算出する。第1接点Aは、円弧ライン2Bの中心線とフィレット円5Aとの接点である。第2接点Bは、円弧ライン2Cの中心線とフィレット円5Aとの接点である。
同様に、第5算出部25は、半径R0を有しフィレット円5Aとは反対側から円弧ライン2B,2Cの両方に接するフィレット円5Bについて、第3接点Cおよび第4接点Dを算出する。第3接点Cは、円弧ライン2Cの中心線とフィレット円5Bとの接点である。第4接点Dは、円弧ライン2Bの中心線とフィレット円5Bとの接点である。
そして、第5算出部25は、第1円弧ABと、第2円弧CDと、第3円弧DAと、第4円弧BCとによって囲まれた領域を、円弧フィレット4Aとして算出する。これにより、図36に示すように、円弧ライン2B,2CどうしのT字状接続部に対しても、円弧フィレット4Aを生成することができる。
〔3−5−3〕直線ラインどうしのT字状接続部に対する円弧フィレット生成機能
図37および図38は、本実施形態の第5算出部25による、直線ライン2D,2EどうしのT字状接続部に対する円弧フィレット4Aの生成機能(5)を説明する図である。図中、既述の符号と同一の符号は同一もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その説明は省略する。
第5算出部25は、直線ライン2D,2EどうしのT字状接続部(図37参照)に対し、図38に示すようにして円弧フィレット4Aの領域を算出生成する。まず、第5算出部25は、半径R0を有し直線ライン2D,2Eの両方に接するフィレット円5Aについて、第1接点Aおよび第2接点Bを算出する。第1接点Aは、直線ライン2Dの中心線とフィレット円5Aとの接点である。第2接点Bは、直線ライン2Eの中心線とフィレット円5Aとの接点である。
同様に、第5算出部25は、半径R0を有しフィレット円5Aとは反対側から直線ライン2D,2Eの両方に接するフィレット円5Bについて、第3接点Cおよび第4接点Dを算出する。第3接点Cは、直線ライン2Eの中心線とフィレット円5Bとの接点である。第4接点Dは、直線ライン2Dの中心線とフィレット円5Bとの接点である。ただし、この場合、円弧フィレット4Aの形状は、直線ライン2Dについて対称であり、点Aと点Dとは一致する。したがって、図38では、第4接点Dを第1接点Aとして扱う。
そして、第5算出部25は、第1円弧ABと、第2円弧CAと、線分BCとによって囲まれた領域を、円弧フィレット4Aとして算出する。これにより、図38に示すように、直線ライン2D,2EどうしのT字状接続部に対しても、円弧フィレット4Aを生成することができる。
〔3−6〕第6算出部の機能および具体的な処理
次に、図39〜図44を参照しながら、本実施形態の第6算出部26による上記機能(6)および具体的な処理について説明する。なお、図39〜図44は、本実施形態の第6算出部26による、対象障害物の選択機能(6)を説明する図である。図中、既述の符号と同一の符号は同一もしくはほぼ同一の部分を示しているので、その説明は省略する。
第6算出部26の機能(6)は、第2算出部22による自動調整を行なう際に円形ランド3と接続ライン2,2Aとの接続部近傍に複数の円形ランドが円形障害物として存在する場合に、複数の円形障害物から一の円形障害物を対象障害物として算出選択する機能である。以下では、図39に示す具体例について、当該選択機能(6)を実現するための手順1〜手順6を説明する。図39では、円形ランド3と直線ライン2との接続部に生成された円弧フィレット4Aの円弧状辺4a側に、2つの円形障害物(円形ランド)6C,6Dが存在している。下記手順1〜手順6によって、2つの円形障害物6C,6Dのうちの一方が、フィレット円5A,5Bの半径の調整(図13〜図16,図20〜図23参照)を行なう際に用いられる対象障害物として算出選択される。なお、以下の説明や図中において、円形障害物6Cおよび円形障害物6Dは、それぞれ障害物1および障害物2と記載される場合がある。
図40に示すように、まず、第6算出部26は、設計データ11を参照し、設計スペック(設計仕様)の最大許容間隙値Sを取得する(手順1)。このとき、第6算出部26は、設計スペック(設計仕様)における間隙ルールを参照し、フィレット4A(ライン2,2A)と、その他の要素との間隙設定(許容間隙値)を全て調べ、最大許容間隙値Sを取得する。図40に示す間隙ルールでは、ライン(フィレット)とラインとの許容間隙値としてVmmが、ラインとビア(ランド)との許容間隙値としてXmmが、ラインと面との許容間隙値としてYmmが、ラインとフットプリントとの許容間隙値としてZmmが設定されている。第6算出部26は、これらの許容間隙値V,X,Y,Z,・・・の中から最大値を最大許容間隙値Sとして取得する。
また、図41に示すように、第6算出部26は、円弧フィレット4Aの一部を成す円弧ライン4d(フィレット円弧辺)を包含する矩形T1を取得する(手順2)。ここで、円弧ライン4dは、フィレット円5Aに沿う円弧、つまりフィレット円5の一部を中心線とする円弧である。また、円弧ライン4dは、障害物1および障害物2に対向しており、円弧ライン4dと障害物1または障害物2とが上記所定間隙条件を満たすか否かが判断される。ここでは、障害物1および障害物2のうちの一方が、後述するように対象障害物として選択され、円弧ライン4dと対象障害物とが上記所定間隙条件を満たすか否かが判断される。
さらに、図42に示すように、第6算出部26は、手順2で得られた包含矩形T1を手順1で得られた最大許容間隙値Sだけ拡大させた矩形T2を取得する(手順3)。そして、第6算出部26は、手順3で得られた矩形T2の範囲内における障害物を検索する(手順4)。図42に示す例では、手順4によって障害物1および障害物2が検索される。なお、矩形T2の範囲外における要素は、フィレットライン4dとの間で間隙エラーを発生させることはないので、矩形T2内が障害物の探索範囲となる。
この後、図43に示すように、第6算出部26は、手順4で検索された障害物の全形状について、フィレット円弧辺4dとの実際の間隙値(A)と、設計スペックの許容間隙値(B)とを取得する(手順5)。図43に示す例では、障害物1とフィレット円弧辺4dとの間について、実際の間隙値(A)としてx1mmが得られ、許容間隙値(B)としてライン〜ビア間のXmm(図40の間隙ルール参照)が得られるものとする。同様に、障害物2とフィレット円弧辺4dとの間について、実際の間隙値(A)としてx2mmが得られ、許容間隙値(B)としてライン〜ビア間のXmm(図40の間隙ルール参照)が得られるものとする。
そして、図44に示すように、第6算出部26は、手順5で取得した実際の間隙値Aと許容間隙値Bとの差「A−B」を、手順4で検索された障害物のそれぞれについて算出し、当該差「A−B」が最小になる障害物を対象障害物として選択する(手順6)。図44に示す例では、障害物1についてA−B=x1−Xが得られ、障害物2についてA−B=x2−Xが得られる。このとき、x1−Xがx2−Xよりも小さいとすると、第6算出部は、障害物1を対象障害物として選定することになる。
これにより、複数の障害物と円弧フィレット4Aとの間で間隙エラーが発生する際に、当該間隙エラーに最も影響を与える障害物が、対象障害物として選択される。
〔4〕本実施形態の情報処理装置による処理の手順全体の一例
次に、図45に示すフローチャート(ステップS21〜S29)に従って、円弧フィレット4Aの生成処理,円弧フィレット4Aの自動調整処理および対象障害物の選択処理を含む、本実施形態の情報処理装置100(プロセッサ20)による処理の手順全体の一例を概略的に説明する。
プロセッサ20は、処理を開始すると、まず、作成すべきパラメータを判断する(ステップS21)。つまり、プロセッサ20は、設定ウインドウ41においてラジオボタン41aと41bとのいずれがチェックする。ラジオボタン41aがチェックされ半径R0の値が設定されている場合(ステップS21の「半径」ルート)、当該半径R0の値が、そのままフィレット円5A,5Bの半径(フィレット半径)として算出される。一方、ラジオボタン41bがチェックされ半径/幅比Rの値の値が設定されている場合(ステップS21の「半径/幅比」ルート)、フィレット半径R0の値がR0=R×wとして算出される(ステップS22)。
この後、プロセッサ20は、n=1の接続ライン(図30の1本目ライン参照)を円弧フィレット4Aの生成対象とする(ステップS23)。そして、プロセッサ20は、第1算出部21によって生成対象の接続ラインに対し指定半径R0の円弧フィレット4Aの領域(フィレット図形)を算出することが可能か否か判断する(ステップS24)。
第1算出部21によってフィレット図形を算出可能である場合(ステップS24のYESルート)、プロセッサ20は、第1算出部21によって、図4〜図8を参照しながら前述したように、フィレット図形を算出する。そして、プロセッサ20は、第6算出部26によって、図39〜図44を参照しながら前述したように、複数の円形障害物の中から対象障害物を選定する(ステップS25)。そして、プロセッサ20は、第6算出部26によって選定された対象障害物と第1算出部21によって算出されたフィレットとの間に間隙エラーが発生するか否か判断する(ステップS26)。
間隙エラーが発生しない場合や対象障害物が無い場合(選定されない場合)、ステップS26でNO判定となり、プロセッサ20は、処理を終了する。一方、間隙エラーが発生する場合(ステップS26のYESルート)、プロセッサ20は、第2算出部22によって、図9〜図23を参照しながら前述した自動調整を行ない、フィレット図形を算出し(ステップS27)、処理を終了する。
また、第1算出部21によって生成対象の接続ラインに対し指定半径R0のフィレット図形を算出することができない場合(ステップS24のNOルート)、プロセッサ20は、第3算出部23によってフィレット図形を算出することが可能であるか否か判断する(ステップS28)。
第3算出部23によってフィレット図形を算出することができない場合(ステップS28のNOルート)、プロセッサ20は、第4算出部24によって、図29〜図32を参照しながら前述したように、n=n+1本目の接続ラインを円弧フィレット4Aの生成対象とし(ステップS29)、ステップS24の処理へ移行する。
一方、第3算出部23によってフィレット図形を算出可能である場合(ステップS28のYESルート)、プロセッサ20は、第3算出部23によって、図24〜図28を参照しながら前述したように、フィレット図形を算出する。そして、プロセッサ20は、ステップS25の処理へ移行する。
〔5〕本実施形態の情報処理装置による効果
本実施形態の情報処理装置100によれば、円形ランド3と接続ライン2,2Aとの接続部における円弧フィレット4Aの領域を算出することができる。
このとき、フィレット形状が左右対称となる場合であっても左右非対称となる場合であっても、円弧フィレット4Aが生成される。例えば、円形ランド3に接続される接続ラインが直線ライン2であっても円弧ライン2Aであっても、円形ランド3と接続ラインとの接続部に円弧フィレット4Aを生成することが可能になる。特に、図5などに示すように、円弧ライン2Aに対する円弧フィレット4Aの生成が可能になることで、信号特性を大幅に向上させることができる。
さらに、図12〜図23に示すように、接続部近傍の円形障害物などによってDRC(Design Rule Check)エラー等が発生する場合であっても、円形障害物に合わせてフィレット半径等のパラメータが自動調整される。これにより、絶縁間隔sが確保されDRCエラー等が解消されるように、円弧フィレット4Aの形状を自動調整することができる。
また、図25〜図28に示すように、円形ランド3に接続される円弧ライン2Aの半径がフィレット半径よりも小さくて円弧フィレットを生成できない場合であっても、同一ネット内許容間隙値s1を確保しながら円弧フィレット4Aを生成することが可能になる。これにより、円弧ライン2Aと円形ランド3との接続部において、図50や図51に示すごとく配線長が大幅に短くなるのを防止しながら円弧フィレット4Aを生成することができ、信号伝達が早くなるのを確実に防止できる利点も得られる。
さらに、図30および図31に示すように、円形ランド3に接続される1本目ラインが短いため第1算出部21によって円弧フィレット4Aの領域を算出生成することができない場合であっても、第4算出部24によって円弧フィレット4Aの領域を算出生成することが可能になる。
このとき、図32に示すように円弧フィレット4Aの領域から接続ラインや後続のラインがはみ出した状態の円弧フィレット4Aの生成は抑止される。したがって、円弧フィレット4Aによるビア接続導体の剥離防止効果が得られなくなるような円弧フィレット4Aは不採用となり、接続の信頼性の低下を抑止することができる。
また、図33〜図38に示すように、矩形ランド3Aと円弧ライン2Aとの接続部や、円弧ライン2B,2CどうしのT字状接続部や、直線ライン2D,2EどうしのT字状接続部に対しても、円弧フィレット4Aを生成することができる。したがって、各種接続部において円弧フィレット4Aが自動生成され、信号特性を大幅に向上させることができる。
さらに、図39〜図44に示すように、複数の障害物と円弧フィレット4Aとの間で間隙エラーが発生する際に、当該間隙エラーに最も影響を与える障害物が、対象障害物として選択される。これにより、DRCエラー等が解消されるように、円弧フィレット4Aの形状を自動調整することができる。
〔6〕その他
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形、変更して実施することができる。
なお、上述した実施形態では、第1のフィレット円5Aの第1半径と第2のフィレット円5Bの第2半径とが等しい場合について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、第1のフィレット円5Aの第1半径と第2のフィレット円5Bの第2半径とは異なる値に設定されてもよい。この場合も、上述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
また、本実施形態では、円形ランド3に直線ライン2を接続する場合、図3,図7,図8などに示すように、直線ライン2は、円形ランド3の半径方向に向かって接続されている。このため、本実施形態では、直線ライン2を含む接続部に対する円弧フィレット4Aの形状は、直線ライン2について対称であり、点Aと点Dとが一致している。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、直線ライン2は、円形ランド3の半径方向とは異なる方向に向かって接続されてもよい。
この場合、直線ライン2を含む接続部に対する円弧フィレット4Aの形状は、直線ライン2について非対象となり、点Aと点Dとが不一致となり、図5などに示すように、4つの接点A〜Dによって規定される円弧フィレット4Aが生成される。この場合も、上述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、上述した第1〜第6算出部21〜26を含む、本実施形態の情報処理装置100の各種機能の全部もしくは一部は、コンピュータ(CPU,情報処理装置,各種端末を含む)が所定のアプリケーションプログラム(設計プログラム)を実行することによって実現される。
そのプログラムは、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RWなど),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD−RW,DVD+R,DVD+RWなど),ブルーレイディスク等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置または外部記憶装置に転送し格納して用いる。
〔7〕付記
以上の各実施形態を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
円形ランドと当該円形ランドに接続される接続ラインとの接続部に円弧フィレットを生成するコンピュータに、
所定の第1半径を有し前記円形ランドと前記接続ラインとの両方に接する第1の円について、前記接続ラインと前記第1の円との第1接点、および、前記円形ランドと前記第1の円との第2接点を算出し、
所定の第2半径を有し前記第1の円とは反対側から前記円形ランドと前記接続ラインとの両方に接する第2の円について、前記円形ランドと前記第2の円との第3接点、および、前記接続ラインと前記第2の円との第4接点を算出し、
前記第1の円における前記第1接点と前記第2接点とを結ぶ第1円弧と、前記第2の円における前記第3接点と前記第4接点を結ぶ第2円弧と、前記接続ラインにおける前記第4接点と前記第1接点とを結ぶ第3円弧と、前記第2接点と前記第3接点とを結ぶ線分とによって囲まれた領域を、前記円弧フィレットとして算出する、
処理を実行させる、設計プログラム。
(付記2)
前記第1円弧と円形障害物との間で所定間隙条件が満たされない場合、前記円形障害物の半径と前記所定間隙条件としての許容間隙値と前記接続ラインの線幅の半分との合計値を算出し、
前記円形障害物側へ当該接続ラインの中心線を前記合計値だけ平行移動した線と、前記円形ランドの半径に前記合計値を加算した値を半径とし前記円形ランドの中心を中心とする円と、の交点を算出し、
前記交点を中心とし前記合計値を半径とする第3の円について、前記接続ラインと前記第3の円との接点を修正後第1接点として算出するとともに、前記円形ランドと前記第3の円との接点を修正後第2接点として算出し、
前記第1接点および第2接点に代え前記修正後第1接点および前記修正後第2接点を用いて前記円弧フィレットを算出する、
処理を前記コンピュータに実行させる、付記1に記載の設計プログラム。
(付記3)
複数の前記円形障害物が存在する場合、前記複数の円形障害物のうちの一の円形障害物を対象障害物として選択し、
選択された前記対象障害物の半径を前記円形障害物の半径として用いて前記合計値を算出する、
処理を前記コンピュータに実行させる、付記2に記載の設計プログラム。
(付記4)
前記接続ラインとしての円弧ラインの半径が前記所定の第1半径または前記所定の第2半径よりも小さいために、前記第1の円または前記第2の円について、前記第1接点と前記第2接点、または、前記第3接点と前記第4接点を算出することができない場合、前記所定の第1半径または前記所定の第2半径に代え、前記円形ランドおよび前記接続ラインの属するネットについて予め設定される同一ネット内許容間隙値を用いて、前記第1〜第4接点および前記円弧フィレットを算出する、
処理を前記コンピュータに実行させる、付記1〜付記3のいずれか一項に記載の設計プログラム。
(付記5)
前記接続ラインの長さが短いために、前記第1の円または前記第2の円について、前記第1接点と前記第2接点、または、前記第3接点と前記第4接点を算出することができない場合、設計情報から前記接続ラインにつながるラインを一区間ずつ読み出し、
読み出されたラインについて、前記第1〜第4接点および前記円弧フィレットを算出する、
処理を前記コンピュータに実行させる、付記1〜付記4のいずれか一項に記載の設計プログラム。
(付記6)
前記読み出されたラインについて算出された前記円弧フィレットの前記領域を規定する円弧から、前記読み出されたラインと前記接続ラインとの一部がはみ出している場合、当該円弧フィレットを不採用とする、
処理を前記コンピュータに実行させる、付記5に記載の設計プログラム。
(付記7)
設計情報を格納するメモリと、
前記メモリに格納された前記設計情報に基づき、円形ランドと当該円形ランドに接続される接続ラインとの接続部に円弧フィレットを生成するプロセッサとを有し、
前記プロセッサは、
所定の第1半径を有し前記円形ランドと前記接続ラインとの両方に接する第1の円について、前記接続ラインと前記第1の円との第1接点、および、前記円形ランドと前記第1の円との第2接点を算出し、
所定の第2半径を有し前記第1の円とは反対側から前記円形ランドと前記接続ラインとの両方に接する第2の円について、前記円形ランドと前記第2の円との第3接点、および、前記接続ラインと前記第2の円との第4接点を算出し、
前記第1の円における前記第1接点と前記第2接点とを結ぶ第1円弧と、前記第2の円における前記第3接点と前記第4接点を結ぶ第2円弧と、前記接続ラインにおける前記第4接点と前記第1接点とを結ぶ第3円弧と、前記第2接点と前記第3接点とを結ぶ線分とによって囲まれた領域を、前記円弧フィレットとして算出する、情報処理装置。
(付記8)
前記プロセッサは、
前記第1円弧と円形障害物との間で所定間隙条件が満たされない場合、前記円形障害物の半径と前記所定間隙条件としての許容間隙値と前記接続ラインの線幅の半分との合計値を算出し、
前記円形障害物側へ当該接続ラインの中心線を前記合計値だけ平行移動した線と、前記円形ランドの半径に前記合計値を加算した値を半径とし前記円形ランドの中心を中心とする円と、の交点を算出し、
前記交点を中心とし前記合計値を半径とする第3の円について、前記接続ラインと前記第3の円との接点を修正後第1接点として算出するとともに、前記円形ランドと前記第3の円との接点を修正後第2接点として算出し、
前記第1接点および第2接点に代え前記修正後第1接点および前記修正後第2接点を用いて前記円弧フィレットを算出する、付記7に記載の情報処理装置。
(付記9)
前記プロセッサは、
複数の前記円形障害物が存在する場合、前記複数の円形障害物のうちの一の円形障害物を対象障害物として選択し、
選択された前記対象障害物の半径を前記円形障害物の半径として用いて前記合計値を算出する、付記8に記載の情報処理装置。
(付記10)
前記プロセッサは、
前記接続ラインとしての円弧ラインの半径が前記所定の第1半径または前記所定の第2半径よりも小さいために、前記第1の円または前記第2の円について、前記第1接点と前記第2接点、または、前記第3接点と前記第4接点を算出することができない場合、前記所定の第1半径または前記所定の第2半径に代え、前記円形ランドおよび前記接続ラインの属するネットについて予め設定される同一ネット内許容間隙値を用いて、前記第1〜第4接点および前記円弧フィレットを算出する、付記7〜付記9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記11)
前記プロセッサは、
前記接続ラインの長さが短いために、前記第1の円または前記第2の円について、前記第1接点と前記第2接点、または、前記第3接点と前記第4接点を算出することができない場合、前記設計情報から前記接続ラインにつながるラインを一区間ずつ読み出し、
読み出されたラインについて、前記第1〜第4接点および前記円弧フィレットを算出する、付記7〜付記10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
(付記12)
前記プロセッサは、
前記読み出されたラインについて算出された前記円弧フィレットの前記領域を規定する円弧から、前記読み出されたラインと前記接続ラインとの一部がはみ出している場合、当該円弧フィレットを不採用とする、付記11に記載の情報処理装置。
(付記13)
円形ランドと当該円形ランドに接続される接続ラインとの接続部に円弧フィレットを生成するコンピュータが、
所定の第1半径を有し前記円形ランドと前記接続ラインとの両方に接する第1の円について、前記接続ラインと前記第1の円との第1接点、および、前記円形ランドと前記第1の円との第2接点を算出し、
所定の第2半径を有し前記第1の円とは反対側から前記円形ランドと前記接続ラインとの両方に接する第2の円について、前記円形ランドと前記第2の円との第3接点、および、前記接続ラインと前記第2の円との第4接点を算出し、
前記第1の円における前記第1接点と前記第2接点とを結ぶ第1円弧と、前記第2の円における前記第3接点と前記第4接点を結ぶ第2円弧と、前記接続ラインにおける前記第4接点と前記第1接点とを結ぶ第3円弧と、前記第2接点と前記第3接点とを結ぶ線分とによって囲まれた領域を、前記円弧フィレットとして算出する、設計方法。
(付記14)
前記コンピュータが、
前記第1円弧と円形障害物との間で所定間隙条件が満たされない場合、前記円形障害物の半径と前記所定間隙条件としての許容間隙値と前記接続ラインの線幅の半分との合計値を算出し、
前記円形障害物側へ当該接続ラインの中心線を前記合計値だけ平行移動した線と、前記円形ランドの半径に前記合計値を加算した値を半径とし前記円形ランドの中心を中心とする円と、の交点を算出し、
前記交点を中心とし前記合計値を半径とする第3の円について、前記接続ラインと前記第3の円との接点を修正後第1接点として算出するとともに、前記円形ランドと前記第3の円との接点を修正後第2接点として算出し、
前記第1接点および第2接点に代え前記修正後第1接点および前記修正後第2接点を用いて前記円弧フィレットを算出する、付記13に記載の設計方法。
(付記15)
前記コンピュータが、
複数の前記円形障害物が存在する場合、前記複数の円形障害物のうちの一の円形障害物を対象障害物として選択し、
選択された前記対象障害物の半径を前記円形障害物の半径として用いて前記合計値を算出する、付記14に記載の設計方法。
(付記16)
前記コンピュータが、
前記接続ラインとしての円弧ラインの半径が前記所定の第1半径または前記所定の第2半径よりも小さいために、前記第1の円または前記第2の円について、前記第1接点と前記第2接点、または、前記第3接点と前記第4接点を算出することができない場合、前記所定の第1半径または前記所定の第2半径に代え、前記円形ランドおよび前記接続ラインの属するネットについて予め設定される同一ネット内許容間隙値を用いて、前記第1〜第4接点および前記円弧フィレットを算出する、付記13〜付記15のいずれか一項に記載の設計方法。
(付記17)
前記コンピュータが、
前記接続ラインの長さが短いために、前記第1の円または前記第2の円について、前記第1接点と前記第2接点、または、前記第3接点と前記第4接点を算出することができない場合、前記設計情報から前記接続ラインにつながるラインを一区間ずつ読み出し、
読み出されたラインについて、前記第1〜第4接点および前記円弧フィレットを算出する、付記13〜付記16のいずれか一項に記載の設計方法。
(付記18)
前記コンピュータが、
前記読み出されたラインについて算出された前記円弧フィレットの前記領域を規定する円弧から、前記読み出されたラインと前記接続ラインとの一部がはみ出している場合、当該円弧フィレットを不採用とする、付記17に記載の設計方法。
1 プリント配線板
2 直線ライン(接続ライン,配線パターン,線分ライン)
2A 円弧ライン(接続ライン,配線パターン)
2B,2C 円弧ライン(配線パターン)
2D,2E 直線ライン(配線パターン,線分ライン)
2a,2b,2c,2d 端点
2e 円弧状辺
3 円形ランド
3A 矩形ランド(部品ピン)
3a スルーホールビア(貫通ビア,ビア)
3b オフセット円
3c 中心
3d オフセット矩形
4 直線フィレット
4A 円弧フィレット
4a,4b,4a′,4b′ 円弧状辺
4c,4c′ 直線状辺
4d,4e 円弧ライン
4f 直線ライン
5 フィレット円
5A 第1の円,第3の円(フィレット円)
5B 第2の円(フィレット円)
5a 中心
6A,6B,6C,6D 円形障害物(円形ランド)
6a 中心
100 情報処理援装置
10 記憶部(メモリ)
11 設計データ(設計情報)
12 設計プログラム
20 処理部(プロセッサ,コンピュータ)
21 第1算出部
22 第2算出部
23 第3算出部
24 第4算出部
25 第5算出部
26 第6算出部
30 入力部
40 表示部
41 設定ウインドウ
41a,41b ラジオボタン
41c チェックボックス
41d 半径値入力欄
41e 半径/幅比入力欄

Claims (8)

  1. 円形ランドと当該円形ランドに接続される接続ラインとの接続部に円弧フィレットを生成するコンピュータに、
    所定の第1半径を有し前記円形ランドと前記接続ラインとの両方に接する第1の円について、前記接続ラインと前記第1の円との第1接点、および、前記円形ランドと前記第1の円との第2接点を算出し、
    所定の第2半径を有し前記第1の円とは反対側から前記円形ランドと前記接続ラインとの両方に接する第2の円について、前記円形ランドと前記第2の円との第3接点、および、前記接続ラインと前記第2の円との第4接点を算出し、
    前記第1の円における前記第1接点と前記第2接点とを結ぶ第1円弧と、前記第2の円における前記第3接点と前記第4接点を結ぶ第2円弧と、前記接続ラインにおける前記第4接点と前記第1接点とを結ぶ第3円弧と、前記第2接点と前記第3接点とを結ぶ線分とによって囲まれた領域を、前記円弧フィレットとして算出する、
    処理を実行させる、設計プログラム。
  2. 前記第1円弧と円形障害物との間で所定間隙条件が満たされない場合、前記円形障害物の半径と前記所定間隙条件としての許容間隙値と前記接続ラインの線幅の半分との合計値を算出し、
    前記円形障害物側へ当該接続ラインの中心線を前記合計値だけ平行移動した線と、前記円形ランドの半径に前記合計値を加算した値を半径とし前記円形ランドの中心を中心とする円と、の交点を算出し、
    前記交点を中心とし前記合計値を半径とする第3の円について、前記接続ラインと前記第3の円との接点を修正後第1接点として算出するとともに、前記円形ランドと前記第3の円との接点を修正後第2接点として算出し、
    前記第1接点および第2接点に代え前記修正後第1接点および前記修正後第2接点を用いて前記円弧フィレットを算出する、
    処理を前記コンピュータに実行させる、請求項1に記載の設計プログラム。
  3. 複数の前記円形障害物が存在する場合、前記複数の円形障害物のうちの一の円形障害物を対象障害物として選択し、
    選択された前記対象障害物の半径を前記円形障害物の半径として用いて前記合計値を算出する、
    処理を前記コンピュータに実行させる、請求項2に記載の設計プログラム。
  4. 前記接続ラインとしての円弧ラインの半径が前記所定の第1半径または前記所定の第2半径よりも小さいために、前記第1の円または前記第2の円について、前記第1接点と前記第2接点、または、前記第3接点と前記第4接点を算出することができない場合、前記所定の第1半径または前記所定の第2半径に代え、前記円形ランドおよび前記接続ラインの属するネットについて予め設定される同一ネット内許容間隙値を用いて、前記第1〜第4接点および前記円弧フィレットを算出する、
    処理を前記コンピュータに実行させる、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の設計プログラム。
  5. 前記接続ラインの長さが短いために、前記第1の円または前記第2の円について、前記第1接点と前記第2接点、または、前記第3接点と前記第4接点を算出することができない場合、設計情報から前記接続ラインにつながるラインを一区間ずつ読み出し、
    読み出されたラインについて、前記第1〜第4接点および前記円弧フィレットを算出する、
    処理を前記コンピュータに実行させる、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の設計プログラム。
  6. 前記読み出されたラインについて算出された前記円弧フィレットの前記領域を規定する円弧から、前記読み出されたラインと前記接続ラインとの一部がはみ出している場合、当該円弧フィレットを不採用とする、
    処理を前記コンピュータに実行させる、請求項5に記載の設計プログラム。
  7. 設計情報を格納するメモリと、
    前記メモリに格納された前記設計情報に基づき、円形ランドと当該円形ランドに接続される接続ラインとの接続部に円弧フィレットを生成するプロセッサとを有し、
    前記プロセッサは、
    所定の第1半径を有し前記円形ランドと前記接続ラインとの両方に接する第1の円について、前記接続ラインと前記第1の円との第1接点、および、前記円形ランドと前記第1の円との第2接点を算出し、
    所定の第2半径を有し前記第1の円とは反対側から前記円形ランドと前記接続ラインとの両方に接する第2の円について、前記円形ランドと前記第2の円との第3接点、および、前記接続ラインと前記第2の円との第4接点を算出し、
    前記第1の円における前記第1接点と前記第2接点とを結ぶ第1円弧と、前記第2の円における前記第3接点と前記第4接点を結ぶ第2円弧と、前記接続ラインにおける前記第4接点と前記第1接点とを結ぶ第3円弧と、前記第2接点と前記第3接点とを結ぶ線分とによって囲まれた領域を、前記円弧フィレットとして算出する、情報処理装置。
  8. 円形ランドと当該円形ランドに接続される接続ラインとの接続部に円弧フィレットを生成するコンピュータが、
    所定の第1半径を有し前記円形ランドと前記接続ラインとの両方に接する第1の円について、前記接続ラインと前記第1の円との第1接点、および、前記円形ランドと前記第1の円との第2接点を算出し、
    所定の第2半径を有し前記第1の円とは反対側から前記円形ランドと前記接続ラインとの両方に接する第2の円について、前記円形ランドと前記第2の円との第3接点、および、前記接続ラインと前記第2の円との第4接点を算出し、
    前記第1の円における前記第1接点と前記第2接点とを結ぶ第1円弧と、前記第2の円における前記第3接点と前記第4接点を結ぶ第2円弧と、前記接続ラインにおける前記第4接点と前記第1接点とを結ぶ第3円弧と、前記第2接点と前記第3接点とを結ぶ線分とによって囲まれた領域を、前記円弧フィレットとして算出する、設計方法。
JP2014242746A 2014-12-01 2014-12-01 設計プログラム、情報処理装置、および設計方法 Active JP6365270B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014242746A JP6365270B2 (ja) 2014-12-01 2014-12-01 設計プログラム、情報処理装置、および設計方法
US14/918,641 US9785733B2 (en) 2014-12-01 2015-10-21 Non-transitory computer-readable recording medium having stored therein design program, information processing apparatus, and computer-implemented method for designing

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014242746A JP6365270B2 (ja) 2014-12-01 2014-12-01 設計プログラム、情報処理装置、および設計方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016105215A JP2016105215A (ja) 2016-06-09
JP6365270B2 true JP6365270B2 (ja) 2018-08-01

Family

ID=56079366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014242746A Active JP6365270B2 (ja) 2014-12-01 2014-12-01 設計プログラム、情報処理装置、および設計方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9785733B2 (ja)
JP (1) JP6365270B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6342213B2 (ja) * 2014-05-13 2018-06-13 株式会社日立製作所 絶縁距離チェック装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2964551B2 (ja) * 1990-06-05 1999-10-18 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社 図形処理方法
JP2940173B2 (ja) 1991-02-12 1999-08-25 横河電機株式会社 基板cadシステム
JPH09259175A (ja) * 1996-03-26 1997-10-03 Ibiden Co Ltd ティアドロップパターンの自動作成装置
JP2943727B2 (ja) 1996-10-16 1999-08-30 日本電気株式会社 サブランドの発生方法
JP2005322946A (ja) 2005-08-01 2005-11-17 Ibiden Co Ltd プリント配線板の製造方法及びプリント配線板
US7761836B1 (en) * 2006-10-11 2010-07-20 Cadence Design Systems, Inc. Circuit autorouter with object oriented constraints
NO328237B1 (no) * 2007-11-09 2010-01-11 Amr Engineering As En fremgangsmate for sveising av ror, stenger, bolter eller andre aksialsymmetriske profiler

Also Published As

Publication number Publication date
US20160154919A1 (en) 2016-06-02
US9785733B2 (en) 2017-10-10
JP2016105215A (ja) 2016-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1657659B1 (en) Printed circuit board return route check method and printed circuit board pattern design cad device
US20110061039A1 (en) Circuit board design aid apparatus, circuit board design aid method, and computer-readable storage medium storting circuit board design aid program
JP6365270B2 (ja) 設計プログラム、情報処理装置、および設計方法
US8423938B2 (en) Wire spacing verification method, wire spacing verification apparatus, and computer-readable medium
JP2002342397A (ja) 配線基板の設計支援装置、設計支援方法、プログラム記録媒体、及びプログラム
JP4728944B2 (ja) 電源ノイズ解析モデル生成プログラム及び電源ノイズ解析モデル作成装置
JP5264388B2 (ja) プログラム及びプリント基板設計支援方法
JP6672791B2 (ja) 半導体設計支援装置、半導体設計支援方法、及び半導体設計支援プログラム
JP4606280B2 (ja) 線状部品干渉検証装置及びその検証方法と線状部品干渉検証機能を備えた線状部品設計装置及びその設計方法
JP2015026173A (ja) 接合判定装置、接合判定方法、及びプログラム
JP4935232B2 (ja) 情報処理装置、配線設計方法及びプログラム
JP2009146271A (ja) 基板評価装置、基板評価方法、基板評価プログラム、および基板評価プログラムを格納した記録媒体
JP2009026825A (ja) 半導体設計装置および半導体回路
JPWO2007066411A1 (ja) 半導体装置などの回路の設計装置、その設計方法、及びプログラム
JP2006040265A (ja) フレキシブル基板設計支援装置、方法、及びプログラム
JP4283647B2 (ja) レイアウトチェックシステム
JP2012190260A (ja) 半導体装置の設計支援装置、設計支援プログラム及びレイアウト情報生成方法
JP2008217231A (ja) 伝送線路設計支援装置およびプログラム
JP5924029B2 (ja) 設計支援装置、設計支援方法およびプログラム
JP5845932B2 (ja) 文字列配置変更方法、プログラムおよび情報処理装置
JP7549216B2 (ja) プリント基板設計プログラム、プリント基板設計方法及びプリント基板設計装置
JP5942442B2 (ja) 検証方法、検証プログラムおよび検証装置
JP2020181544A (ja) 接続箇所探索プログラム、情報処理装置、及び接続箇所探索方法
CN118091366A (zh) 信号线穿越检查方法及信号线穿越检查系统
JP5974651B2 (ja) 設計支援プログラムおよび設計支援方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170804

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180618

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6365270

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150