JP2963942B2 - ホイ−ルバランサ−用車輪取付装置 - Google Patents

ホイ−ルバランサ−用車輪取付装置

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JP2963942B2
JP2963942B2 JP7117646A JP11764695A JP2963942B2 JP 2963942 B2 JP2963942 B2 JP 2963942B2 JP 7117646 A JP7117646 A JP 7117646A JP 11764695 A JP11764695 A JP 11764695A JP 2963942 B2 JP2963942 B2 JP 2963942B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホイ−ルバランサ−に
て車両の車輪の重量平衡の具合を検査しその不具合を調
整するために、ホイ−ルバランサ−の車輪取付軸に被検
査車輪(以下、単に「車輪」という。)を嵌合装着して
取り付ける際に用いる、ホイ−ルバランサ−用車輪取付
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来においては、床上所定の高さにある
ホイ−ルバランサ−の車輪取付軸に対し、車輪を人手を
介して持ち運び移動し或は適宜のリフトにより適当な高
さまで持ち上げて嵌合装着することにより、その取り付
けが行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ホイ−ルバランサ−に
て車輪の重量平衡のアンバランスを検出し所定に調整す
る際には、その車輪取付軸に車輪の車軸孔を正確に嵌合
装着するための心合わせが必要である。しかるに前記の
如き従来の手段では、斯かるホイ−ルバランサ−の車輪
取付軸と車輪の車軸孔との心合わせをなす適切な手段を
欠いているため、そしてその車輪取付軸が車輪の種別に
応じて床上所定の高さにあって車輪は相当な重量がある
ため、前記心合わせに多くの時間と手間を要するととも
に困難性が伴い、その結果その取付作業能率に優れない
ばかりでなく、時としてその心合わせの際にホイ−ルバ
ランサ−の車輪取付軸のテ−パ面等を傷付けてしまう等
の難点を有していた。そこで本発明は、ホイ−ルバラン
サ−の車輪取付軸に対し,左右及び上下方向の位置決め
が装置の据付時に予めなされて所定位置に配置された径
の異なる車輪を、昇降手段を介して上昇せしめ、車輪の
車軸孔の中心がホイ−ルバランサ−の車輪取付軸の軸心
と同一高さに達した時にその上昇を自動的に停止させ
る、更には同時に昇降手段の駆動をも自動的に停止せし
めることにより、前記車輪取付軸と車輪の車軸孔との心
合わせを自動的に迅速,容易,確実に行うことができ、
上記従来技術の有する諸難点を解消し得るホイ−ルバラ
ンサ−用車輪取付装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】前記の課題を解
決し目的を達成するために、本発明は請求項1乃至4記
載の構成を採っている。 これらは、径の異なる車輪
が、ホイ−ルバンサ−の車輪取付軸に対し、左右及び上
下方向の位置決めが装置の据付時に予めなされて所定位
置に配置される点ではいずれも共通であり、昇降手段を
介した車輪の上昇時に,車輪の車軸孔の中心が前記車輪
取付軸の軸心と同一高さに達した時にその上昇を自動的
に停止せしめる或は昇降手段の駆動をも同時に自動停止
させる手段の点で異なっている。
【0005】請求項1の構成では、昇降手段を介した車
輪の上昇の前記所定位置での停止を機械的自動的に行
い、昇降手段の駆動の停止は作業者が適宜行う。即ち具
体的には、ホイールバランサーの車輪取付軸に対向して
床面に配設されたレール上を走行する架台と、この架台
上に高さ調節自在に直立された支柱と、この支柱に摺動
可能に配設され,径の異なる車輪をその車軸孔がホイー
ルバランサーの車輪取付軸に対面起立する状態に支持す
る上部及び下部の車輪支持具と、この上部及び下部の車
輪支持具における上限及び下限位置の中点に相当する支
柱上の定点がホイールバランサーの車輪取付軸の軸心と
同一高さとなるように支柱の高さ調整を行う高さ調整金
具と、車輪を支持した下部車輪支持具の上昇と車輪を支
持していない上部車輪支持具の下降とを前記支柱に沿っ
て行わしめて,車輪の車軸孔の中心が前記車輪取付軸の
軸心と同一高さに達した時に上部車輪支持具も同期して
車輪上部を支持するように,この上部及び下部の車輪支
持具を前記支柱に沿って互いに同調移動せしめる昇降手
段とを具備してなり、且つ前記下部の車輪支持具は車輪
をその下部の一部を挟んで支持する支持棒挟持形又は車
輪をその下端に接して支持する支持枠載置形となす一
方、上部の車輪支持具はそれに対応して車輪をその上部
の一部を挟んで支持する支持棒挟持形又は車輪をその上
端に接して支持する,支持枠載置形若しくは押さえ棒当
接形となしたことを特徴とする。
【0006】前記の構成において、ホイ−ルバランサ−
の車輪取付軸に対する車輪の左右方向の位置決めは、装
置の据付時に、車輪支持具を備えた架台とこの架台を走
行させるレ−ルをホイ−ルバランサ−に対し所定にセッ
トすることにより、予めなされる。例えば図4で示すよ
うに、架台上で支柱に摺動可能に配設されている下部の
車輪支持具のセンタ−C1の延長線とホイ−ルバランサ
−の車輪取付軸S(図1及び図3に図示)の軸線の延長
線とが垂直面において平行となるように,架台を車輪取
付軸Sに対向して配置し、架台の両側端部に付いている
走行ロ−ラ−の位置にレ−ルを車輪取付軸Sに向かって
対向配設する。 或は車輪支持具のセンタ−C1から架
台の左右両端に位置するレ−ルまでの距離L1,L2は
一定であるので、車輪取付軸Sの軸線の延長線から左右
にこのL1,L2の距離のところにレ−ルを車輪取付軸
に対向配設し、その上に架台を載せるようになしてもよ
い。レ−ルは必ずしも2本配設するものに限らず、1本
の場合もある。
【0007】またホイ−ルバランサ−の車輪取付軸に対
する車輪の上下方向の位置決めも、装置の据付時に、架
台上における支柱の高さ調節を介して予め行う。上部及
び下部の車輪支持具は、支柱に対し上下対称位置に摺動
可能に配設されてその上限と下限の位置が設定されてい
るので、例えば図4で示すように、その上限位置と下限
位置の中点となる支柱上のC2点の高さを前記車輪取付
軸Sの軸心の高さに調整金具を介して合わせることによ
って行う。そしてホイ−ルバランサ−の車輪取付軸と車
輪の車軸孔との心合わせは、前記の位置決めにて所定位
置に配置されている上部及び下部の車輪支持具を昇降手
段を介して支柱に沿って上下方向に互いに同調移動せし
めることによって行う。即ち前記の下部車輪支持具に、
車輪をホイ−ルバランサ−の車輪取付軸に対面起立する
状態に載せ、昇降手段を駆動させて支柱に沿って上昇さ
せる。昇降手段は車輪を載せた下部車輪支持具の上昇と
車輪を支持していない上部車輪支持具の下降とを同期移
動せしめるので、下部及び上部の車輪支持具は夫々下限
と上限の位置から同一時間に同一距離支柱に沿って上昇
及び下降し、下部車輪支持具に支持された車輪の車軸孔
の中心が前記支柱上のC2点の位置即ち車輪取付軸Sの
軸心と同一高さに達した時に,同時に上部の車輪支持具
も車輪の上部を支持する状態となり、車輪の上昇は上部
及び下部からの車輪支持具による支持によって自動的に
停止され、従ってホイ−ルバランサ−の車輪取付軸と車
輪の車軸孔との心合わせがなされる。 そして架台をレ
−ルに沿ってホイ−ルバランサ−まで走行させれば、こ
の心合わせがなされた状態で車輪を車輪取付軸に対し円
滑に取付けることができる。なお昇降手段の駆動の停止
は、車輪の上昇が停止した時に適宜行う。また前記上部
及び下部の車輪支持具の昇降のガイドとなる支柱は、架
台上に1本配設しても一対のものを対向して配設しても
いずれでもよい。
【0008】前記昇降手段は、例えば支柱の上下端部に
配設した一対のプ−リ−間にワイヤ−を並行線状に巻回
し、この一方の側のワイヤ−に上部車輪支持具を,他方
の側のワイヤ−に下部車輪支持具を夫々装着し、上部又
は下部の車輪支持具にシリンダ−のピストンロッドを装
着して、このシリンダ−の伸縮動作とこれに伴うプ−リ
−を介したワイヤ−の回動動作を介して上部及び下部の
車輪支持具を支柱に沿って上下方向に同調移動せしめる
ものを用いる。 又は前記プ−リ−に替えてスプロケッ
トを,ワイヤ−に替えてチェ−ンを用い、スプロケット
をモ−タにて回転せしめてもよい。 或は、中央腕に対
し上部腕と下部腕とを枢着した3節リンク機構を用い、
中央腕を支柱に回転軸にて枢着し、上部腕と下部腕を夫
々上部車輪支持具と下部車輪支持具に枢着し、上部又は
下部車輪支持具にシリンダ−を介装せしめたものでもよ
い。 更には、支柱に回転軸を介して枢着したピニオン
とこのピニオンの180度反対側両側面に噛み合う上部
ラックと下部ラックとを用い、上部及び下部ラックに夫
々上部車輪支持具と下部車輪支持具を固定し、上部又は
下部の車輪支持具にシリンダ−を介装せしめたもの等、
上部及び下部の車輪支持具を支柱に沿って上下方向に互
いに同調移動せしめるものであれば適宜の構造のもので
差し支えない。
【0009】上部及び下部の車輪支持具は、径の異なる
車輪をその車軸孔がホイ−ルバランサ−の車輪取付軸に
対面起立する状態に支持するものであり、更に具体的詳
細な構造は実施例にて後記に示すが、車輪をその上部及
び下部の一部を挟んで支持する支持棒挾持形又は車輪を
その上端及び下端に接して支持する支持枠載置形に形成
されている。そして昇降手段を介して車輪を前記所定時
に同期して上下より支持するものであるため、上下部と
も同一条件で車輪を支持する同一形構造のものを用い
る。 もっとも、車輪を載置して上昇する下部車輪支持
具として,車輪の下端に接してこれを支持する支持枠載
置形のものを用いた場合には、上部車輪支持具としては
同期して車輪の上端に接するものであればよいから、支
持枠載置形に限らず車輪の上端に接してこれを支持する
押さえ棒当接形のものを用いても差し支えない。そし
て、車輪をホイ−ルバランサ−の車輪取付軸に対面起立
する状態に支持するために、背面にストッパ−用の支持
板体又はパイプを配設しておく。
【0010】請求項2の構成では、前記請求項1の構成
のものが車輪の上昇の所定位置での停止を自動的に行う
が,車輪を上昇せしめる昇降手段の駆動の停止は適宜行
うものであるのに対し、同時にその駆動の停止をも自動
的に行うものである。即ちこの場合には、上部の車輪支
持具に、それが前記の同期して車輪の上端に接した時に
それに伴い動作して昇降手段の駆動を自動的に停止せし
めるセンサ−を具備せしめたものである。車輪の径の相
違に拘らずホイ−ルバランサ−の車輪取付軸と車輪の車
軸孔との心合わせがなされた時に前記動作が行われなけ
ればならないので、下部車輪支持具は車輪をその下端に
接して支持する支持枠載置形を用い、上部車輪支持具も
これと同一形のもの又は同様の支持条件である押さえ棒
当接形のものを用いる。その他の構成は請求項1のもの
と同一である。
【0011】請求項3の構成では、請求項2の構成と
は、前記の所定位置での車輪の上昇及び昇降手段の駆動
を自動的に停止させる手段の点で異なり、その他の点で
は共通である。具体的には、ホイールバランサーの車輪
取付軸に対向して床面に配設されたレール上を走行する
架台と、この架台上に直立された支柱と、この支柱に摺
動可能に配設され,径の異なる車輪をその車軸孔がホイ
ールバランサーの車輪取付軸に対面起立する状態にその
下端に接して支持する,支持枠載置形となした車輪支持
具と、この車輪支持具を前記支柱に沿って昇降せしめる
昇降手段と、下限位置にある車輪支持具に起立載置され
た車輪の上端の位置を検出しその位置からその鉛直上方
の計測センサーの上限位置までの所定の距離を計測する
計測手段と、この所定距離の計測情報に基づき前記車輪
を支持した車輪支持具を昇降手段を介して支柱に沿って
上昇せしめるとともに,車輪の車軸孔の中心が前記車輪
取付軸の軸心と同一高さに達した時にその上昇を停止せ
しめるように,昇降手段の駆動を制御する制御手段とを
具備したことを特徴とする。
【0012】この場合には、請求項2の構成のように,
上部及び車輪を載せた下部の車輪支持具を支柱に沿って
昇降手段を介して上下方向に互いに同調移動させること
により,前記心合わせがなされた所定の位置でその上昇
及び昇降手段の駆動を自動的に停止させるものではな
く、車輪を載せた車輪支持具が支柱に沿って昇降手段を
介してその径に応じて前記心合わせがなされる所定の距
離まで上昇されるように,制御手段によりその上昇及び
昇降手段の駆動を自動的に停止させるものであるから、
車輪支持具の昇降ガイドとなる支柱は架台に対し必ずし
も高さ調節自在に直立される必要はない。 即ち、装置
の据付時に上記と同様の操作により、ホイ−ルバランサ
−の車輪取付軸に対する車輪の配置の左右方向の位置決
めを予めなしておけば、上下方向の位置決めも自動的に
なされた状態となっている。また車輪支持具も、起立状
態の車輪を上下方向から同期して支持する必要がないの
で、上部の車輪支持具は必ずしも配設する必要がなく、
車輪を起立状態で載置して支持する上記の下部の車輪支
持具に相当するもののみ配設すればよい。但し、下限の
位置にある車輪支持具に起立載置された車輪の上端の位
置を検出しその位置に関連する所定の距離を計測して,
その計測値に基づき車輪の径に応じた心合わせに必要な
車輪の上昇距離を演算し昇降装置の駆動の制御を図るも
のであるから、車輪支持具に支持される車輪の下端の位
置が車輪の径の相違に拘らず常に一定でなければなら
ず、そのため車輪支持具としては、車輪をその下端に接
して支持する支持枠載置形となしている。
【0013】昇降手段としては、例えば支柱の上下端部
に配設した一対のプ−リ−間に並行線状にワイヤ−又は
ベルトを巻回し、このワイヤ−又はベルトに車輪支持具
を装着し、プ−リ−をモ−タにて回転させ、ワイヤ−又
はベルトのプ−リ−間の回動に伴い車輪を載せた車輪支
持具を支柱に沿って昇降移動させるものを用いる。或
は、前記のプ−リ−をスプロケットに,ワイヤ−又はベ
ルトをチェ−ンとなし、チェ−ンに車輪支持具を装着す
るとともに、車輪支持具をシリンダ−にて押圧又は引張
するものであってもよい。
【0014】計測手段としては、例えばスケ−ル上をス
ライダ−形のセンサ−が摺動しその直線移動量を電気磁
気的に測定してその間の距離を計測し,その計測値を制
御手段に電気的に入力する,既存の距離測定用の計測ユ
ニットを用いる。 制御手段としては、例えばマイクロ
コンピュ−タを用いる。図7は、前記計測ユニットによ
る計測情報に基づき前記心合わせに必要な車輪の径に応
じたその所定の上昇距離の制御方法の一例を示すもので
ある。同図において、支持枠載置形の車輪支持具は架台
上に直立された支柱に、ガイドロ−ラ−を有する取付枠
を介して摺動可能に配設されている。 支柱は架台上に
直立されており、その上下両端部に一対のプ−リ−が配
設されて、その間にワイヤ−が支柱の厚み方向両側に隔
てられてその垂直表面に沿って並行線状に巻回されてお
り、そのワイヤ−の一方の側に前記車輪支持具の取付枠
が固定されているとともに、上端のプ−リ−はモ−タの
回転軸に連結されている。一方、前記架台上には、車輪
支持具のセンタ−に符合するその背面側の位置にスケ−
ルを付設した計測用のガイド支柱が直立されており、こ
のガイド支柱にはモ−タに連結したプ−リ−とワイヤ−
を介してスライダ−形の距離測定用のセンサ−が上限位
置から下方に昇降自在に配設されている。図中の,H、
h、r、a、x、y、mの記号は、次の距離寸法を示
す。 H;距離測定用センサ−の上限位置から床面Gまでの距
離 h;上記ホイ−ルバランサ−の車輪取付軸Sの軸心から
床面Gまでの高さ r;車輪Tの半径 a;下限位置にある車輪支持具に起立載置された車輪T
の下端から床面Gまでの距離 x;車輪Tをその車軸孔の中心がホイ−ルバランサ−の
車輪取付軸Sの軸心と同一高さとなるまで上昇させるに
必要な上昇距離(前記心合わせに必要な上昇距離) y;車輪Tの上端から距離測定用のセンサ−の上限位置
までの距離 m;車輪Tの上端から架台上面までの距離 しかして、車輪Tの径に応じた前記心合わせに必要な上
昇距離xは、次の関係式,により、式で表され、
その内h,H及びaはいずれも一定で予め定数化してお
くことができるから、前記車輪Tの上端から距離測定用
のセンサ−の上限位置までの距離yを計測することによ
って式から容易に演算して求めることができる。 H=y+2r+a ・・・ h=x+ r+a ・・・ x=(1/2)y+{h−(1/2)H−(1/2)a} ・・・ ここで,{h−(1/2)H−(1/2)a}は定数で
ある。従って、距離測定用のセンサ−をモ−タの回転を
介してガイド支柱に沿って上限位置より車輪Tの上端に
接するまで下降させ、車輪Tの上端との接触に伴いその
センサ−にて前記yの距離を計測し、その計測値を制御
手段に入力することによって、制御手段はその入力され
た計測値に基づき前記の演算式により車輪Tの心合わせ
に必要な上昇距離xを演算する。 制御手段はその演算
によりモ−タに制御指令を出し、モ−タを回転させて車
輪Tを載せた車輪支持具を支柱に沿って上昇させ、その
上昇距離が前記xと一致した時にモ−タの駆動を停止さ
せる。これによって、車輪Tはその車軸孔の中心がホイ
−ルバランサ−の車輪取付軸Sの軸心と同一高さ(h)
となった時に停止されるので、前記心合わせがなされた
こととなる。 前記モ−タの駆動制御は、その回転数制
御等により行う。昇降手段として,車輪支持具をシリン
ダ−にて押圧又は引張するものを用いた場合には、その
駆動制御は圧力流体の圧力調整等により行う。
【0015】前記車輪の心合わせに必要な上昇距離の演
算は、架台の床面からの高さが一定であるから、上記の
yの計測を行う代わりに、車輪Tの上端から架台の上面
までの距離mを計測することによってもできる。演算式
は省略する。また前記距離測定用の計測ユニットに替え
て,モ−タの回転軸に回転式ポテンショメ−タを連結
し、センサ−が上限位置から下降して車輪Tの上端に接
触した時にモ−タの回転を停止させて、ポテンショメ−
タによりそのセンサ−の下降に要したモ−タの回転数を
検出することによっても、前記心合わせに必要な車輪の
上昇距離の計測は可能である。
【0016】請求項4の構成では、請求項3の構成と、
昇降手段を介した車輪支持具の昇降が支柱をガイドとし
て行われるか否かの点で異なるのみで、下限位置の車輪
支持具に起立載置された車輪の上端の位置を検出しその
位置に関連する所定の距離を計測し,その計測情報に基
づき昇降手段の駆動を制御して,車輪の心合わせに必要
な上昇距離を初手に制御する等その他の点は共通であ
る。即ち具体的には、ホイールバランサーの車輪取付軸
に対向して床面に配設されたレール上を走行する架台
と、径の異なる車輪をその車軸孔がホイールバランサー
の車輪取付軸と対面起立する状態にその下端に接して支
持する,支持枠載置形となした車輪支持具と、架台に配
設され,この車輪支持具を装着してこれを架台上で昇降
せしめる昇降手段と、下限位置にある車輪支持具に起立
載置された車輪の上端の位置を検出しその位置からその
鉛直上方の計測センサーの上限位置までの所定距離を計
測する計測手段と、この所定距離の計測情報に基づき前
記車輪を支持した車輪支持具を昇降手段を介して架台上
で上昇せしめるとともに,車輪の車軸孔の中心が前記車
輪取付軸の軸心と同一高さに達した時にその上昇を停止
せしめるように,昇降手段の駆動を制御する制御手段を
具備したことを特徴とする。 昇降手段としては、例え
ば架台内にシリンダーをその基端部を上下方向に回動可
能に枢着して配設し、このシリンダーのピストンロッド
先端部に,一対のアームを一側端部で枢着した適宜数の
2節リンク機構の枢着部側を回動可能に連結するととも
に、この2節リンク機構の他側部自由端部側で車輪支持
具の下面を支持し、シリンダーとリンク機構との伸縮動
作により車輪支持具を架台上で昇降せしめるものを用い
る。
【0017】
【実施例】別紙図面に基づき本発明の1実施例について
説明する。
【0018】図1〜図3は、第1の実施例を示す。1
は、ホイ−ルバランサ−の車輪取付軸Sに対向して床面
Gに配設されたレ−ル2,2上を走行ロ−ラ−3を介し
て走行する架台で、この架台1上には支柱4が調節金具
5を介して高さ調節自在に直立されている。 レ−ル
2,2は、チャンネル状に形成され、その溝内に走行ロ
−ラ−3が嵌合されているとともに、レ−ル2,2の上
端部は下方に鉤形に屈曲されて走行ロ−ラ−3の溝内上
部に係合し、走行ロ−ラ−の脱落防止と架台1の車輪載
置時における前方への転倒防止が図られている。
【0019】前記支柱4には、車輪を支持する上部及び
下部の車輪支持具6,7が摺動可能に配設されている。
上部及び下部の車輪支持具6,7は、ガイドロ−ラ−6
b,7bを有する取付枠6a,7aと車輪を支持する支
持棒6c,7cとからなっている。 ガイドロ−ラ−6
b,7bは支柱4を前後から挟んでおり、このガイドロ
−ラ−6b,7bを介して取付枠6a,7aが支柱4に
沿って摺動する。支持棒6c,7cはU字形で、取付枠
6a,7aの前面に突出して固定されている。車輪は、
このU字形の支持棒6c,7cにより、その外周方向へ
の転がりが制約されて安定するようにその上部及び下部
の一部が挟まれて、車軸孔がホイ−ルバランサ−の車輪
取付軸Sに対面起立する状態に支持される。 車輪をそ
の対面起立状態に支持するために、支持棒6c,7cに
はストッパ−板6d,7dが突出して取付けられてい
る。上部及び下部の車輪支持具6,7は、後記の昇降手
段を介して支柱4上の定点C2に向かって互いに同調移
動せしめられるように、支柱4上でC2点に対し上下対
称位置に摺動可能に配設され、その上限及び下限位置
A,Bが設定されている。
【0020】8は、前記上部及び下部の車輪支持具6,
7を支柱4に沿って上下方向に互いに同調移動させる昇
降手段で、プ−リ−8a,8aとワイヤ−8bとエアシ
リンダ−8cとからなっている。プ−リ−8a,8aは
支柱4の上下端部に取付板を介して配設させており、こ
のプ−リ−8a,8a間には、ワイヤ−8bが支柱4を
間に挟んでその両側に長さ方向に沿って並行線状に巻回
されている。 エアシリンダ−8cは、支柱4の上端部
に取付板を介してピストンロッドを下方に向けて配設さ
れており、ピストンロッドは先端部が上部車輪支持具6
の取付枠6aに連結されている。上部車輪支持具6の取
付枠6aは、前記プ−リ−8a,8aを介し支柱4を間
に挟んでその両側に分けられているワイヤ−8bの一方
の側に、下部車輪支持具7の取付枠7aは、ワイヤ−8
bの他方の側に、夫々固定されている。 9は、ワイヤ
−8bの張り具合を調節するタ−ンバックルである。タ
−ンバックル9の一端は取付枠6aに他端はワイヤ−8
bに固定されている。
【0021】前記の装置をホイ−ルバランサ−に対向し
て据え付ける場合には、ホイ−ルバランサ−の車輪取付
軸Sに対する車輪の配置の左右及び上下方向の位置決め
を上記のとおり所定に行う。 即ち上記と同様に、左右
方向の位置決めは、下部車輪支持具7のセンタ−(図2
で支持棒7cのU字形の屈曲部中央位置)の床面Gに沿
った延長線と前記車輪取付軸Sの軸線方向の延長線とが
同一垂直面上において平行となるように、架台1とレ−
ル2,2を車輪取付軸Sに対向配設して行う。次に上下
方向の位置決めは、前記定点C2(図3で上部車輪支持
具6の上限位置Aと下部車輪支持具7の下限位置Bとの
中点)が上記車輪取付軸Sの軸心の高さhと一致するよ
うに、架台1上に直立されている支柱4を高さ調整金具
5を介して高さ調節して行う。
【0022】車輪Tをホイ−ルバランサ−の車輪取付軸
Sに取り付ける場合には、先ず車輪Tを下限位置にある
車輪支持具7のU字形支持棒7c間に立てて載置し,そ
の間に車輪Tの下部をその外周方向への転がりが制約さ
れて安定するように挾持するとともに、ストッパ−板7
dを介して車輪Tをその車軸孔が前記車輪取付軸Sに対
面起立する状態に支持させる。 次に昇降手段8を動作
させて上部車輪支持具6と下部車輪支持具7を支柱4に
沿って上下方向に互いに同調移動させる。即ち、フット
ペダル(図示せず)を介してエアシリンダ−8cのピス
トンヘッド側に圧縮空気を送り、ピストンロッドを伸長
させて(図1X方向)車輪Tを支持していない上部車輪
支持具6を下方に押圧する。
【0023】すると、ワイヤ−8bの一方の側に上部車
輪支持具6が固定されているので、ワイヤ−8bはプ−
リ−8a,8aを介して反時計方向(図3矢印X方向)
に回動する。 従ってエアシリンダ−8cの押圧に伴い
上部車輪支持具6は、図3のAの上限位置から支柱4に
沿って下降し、ワイヤ−8bの他方の側に固定されて車
輪Tを支持した下部車輪支持具7は、同図Bの下限位置
から支柱4に沿って上昇する。 そして上部車輪支持具
6と下部車輪支持具7は、その上限位置Aと下限位置B
がその中点C2に対し対称位置に設定されているから、
ワイヤ−8bの反時計方向の回動により同点C2に向か
って同一時間に同一距離だけ即ち同調して支柱4に沿っ
て夫々下降及び上昇する。 そのため、下部車輪支持具
7に載置され起立状態に支持されて上昇する車輪Tの車
軸孔の中心が前記中点C2と同一高さとなった時に、上
部車輪支持具6のU字形支持棒6cが車輪Tの上部を挟
んで支持する状態となり、車輪Tはこの上部及び下部の
車輪支持具6及び7による上下方向からの同期した挾持
によってその上昇が停止され、上部及び下部車輪支持具
6及び7の支柱4に沿った昇降も図3のD,Eの位置で
停止する。前記中点C2は、装置の据付時に予め、ホイ
−ルバランサ−の車輪取付軸Sの軸心の高さに合わせて
いる。 従って、前記の車輪Tの上昇の停止により、車
輪Tの車軸孔の中心がホイ−ルバランサ−の車輪取付軸
Sの軸心の高さと一致し、その心合わせがなされたこと
となる。 エアシリンダ−8cの駆動の停止は、前記車
輪Tの上昇が停止した時に作業者が適宜行う。しかし
て,この状態から架台1をレ−ル2,2に沿ってホイ−
ルバランサ−まで走行させると、車輪Tを前記車輪取付
軸Sに対しその心合わせがなされた状態で円滑に嵌合す
ることができ、車輪Tを上部及び下部の車輪支持具から
外してホイ−ルバランサ−に容易に装着することができ
る。
【0024】車輪Tのホイ−ルバランサ−による重量平
衡の検査と調整後、その車輪Tを上部及び下部の車輪支
持具6及び7に支持させ、架台1を元位置に戻し、フッ
トペダルにより圧縮空気の供給をエアシリンダ−8cの
ピストンロッド側に切り替えてピストンロッドを短縮さ
せ、上部車輪支持具6を上方(図1Y方向)に引張す
る。 すると、ワイヤ−8bは時計方向(図3の矢印Y
方向)に回動し、上部車輪支持具6及び下部車輪支持具
7は夫々図3のD及びEの位置から支柱4に沿って上昇
及び下降し、上限位置A及び下限位置Bに至って停止す
る。 エアシリンダ−8cの駆動を停止し、車輪Tを下
ろす。なお,前記上部及び下部の車輪支持具6,7は、
いずれもU字形の支持棒6c,7cにてその間に車輪の
上部及び下部の一部を落とし込みその外周方向への転が
りが制約されて安定するように、それを挟んで支持する
ものであるから、車輪の径の相違に拘らずこれを確実に
支持することができる。
【0025】図4及び図5は、第2の実施例を示す。こ
の場合には、前記第1の実施例と、上部及び下部の車輪
支持具における車輪を支持する部分の形態を異にしたも
ので、その他の点の構造は同一である。即ち,第1の実
施例では、U字形の支持棒6c,7cにて車輪の上部及
び下部の一部を挟んで支持する支持棒挟持形を用いたも
のであるが、この場合には、車輪をその上端及び下端に
接して支持する支持枠載置形の上部及び下部の車輪支持
具16,17となしたものである。上部及び下部の車輪
支持具16,17は、ガイドローラー16b,17b
(図示省略)を有する取付枠16a,17aと車輪を支
持する支持枠16c,17cとからなっている。 取付
枠16a,17aは、ガイドローラー16b,17bを
介して前記と同様支柱4に沿って摺動可能に配設されて
いる。 また、取付枠16a,17aは、ワイヤー8b
の一方の側と他方の側に夫々固定されている。支持枠1
6c,17cは、取付棒を介して取付枠16a,17a
の側面から支柱4に直交する方向に突出して固定されて
いる。 またこの支持枠16c,17cは、箱体16c
1,17c1とこの箱体内にスプリングを介してその内
部から外部に向かって一部が出入可能に配設された受枠
16c2,17c2とからなっている。 図5(a)
は、下部車輪支持具17の支持枠17cを示すもので、
箱体17c1の閉塞された上面には一対の切欠孔17c
3,17c3が形成されている。 受枠17c2は受皿
形で、平板状の底面板の両側に斜め上方に向かって外側
に傾斜する側面板が設けられており、この両側面板の部
分が前記一対の切欠孔17c3,17c3に遊嵌してそ
こから上方外部に突出し、底面板の部分は箱体17c1
内に配置されている。 底面板の下方にはガイド棒が突
出形成されており、このガイド棒はガイド筒17c4上
面の切欠孔からその内部に摺動可能に嵌合されている。
ガイド筒17c4内に嵌合したガイド棒にはストッパ
ーの突起が付設されており、その突起とガイド筒17c
4の底面との間には押圧スプリング17c5が配設され
ている。従って車輪を支持しない通常時においては、図
5(a)の如く、受枠17c2はスプリング17c5の
押圧力により、底面板の部分が箱体17c1の上面板の
下面に接し、逆ハ字形の両側板の部分が切欠孔17c
3,17c3から上方外部に突出した状態となってい
る。 この受枠17c2に小径の車輪T1を載せると、
図5(b)の如く、その重量によりスプリング17c5
の押圧力に抗して受枠17c2が下方にやや沈んで車輪
T1の下端が箱体17c1の上面板に接する状態とな
る。 そのため車輪T1は、その下部の受枠17c2の
両側面板との接触及び下端の箱体17c1の上面板との
接触の3点支持により支持される。 これより大径の車
輪T2を載せると、図5(c)の如く、その重量により
受枠17c2は更に下方に沈み同様に車輪T2の下端が
箱体17c1の上面板に接する。従ってこの場合も前記
小径の車輪T1と同様に、支持枠17cにて3点支持に
より支持される。 なお,箱体17c1の後面にはスト
ッパー板17dが突出形成されており、これによって車
輪T1,T2は支持枠17cに起立載置して支持され
。上部車輪支持具16の支持枠16cは、前記支持枠
17cを上下逆に配置しただけであり、これと全く同一
構造である。
【0026】上記実施例のように、下部車輪支持具とし
て、車輪の下端に接してこれを支持する支持枠載置形の
ものを用いた場合には、上部車輪支持具としては、それ
と同じ支持枠載置形のものに限らず、車輪の上端に接し
て同様の条件でそれを支持する1本の支持棒当接形のも
のを用いても差し支えない。
【0027】また、上部及び下部の車輪支持具を支柱に
沿って上下方向に互いに同調移動せしめる昇降手段とし
ては、上記実施例のものに限らず、シリンダーにてワイ
ヤーに装着した車輪支持具を押圧又は引張するものに代
えて,プーリーをモータにて回動させる、或いはプーリ
ーとワイヤーに代えて,車輪支持具を3節リンク機構又
はラックとピニオン機構に連結したものを用いてもよ
い。
【0028】図6は、第3の実施例を示す。この場合に
は、上記の実施例の上部車輪支持具に昇降手段の駆動制
御用センサ−を配設して、車輪の上昇の所定位置での自
動停止のみならず昇降手段の駆動の自動停止をも図るよ
うになしたものである。26は上部車輪支持具で、架台
1(図示省略)上に高さ調節自在に直立された支柱4
に,ガイドロ−ラ−を介して摺動可能に配設された取付
枠26aと、この取付枠26aの側面から車輪Tの上端
に当接するように支柱4に直交する方向に延出された支
持棒26cとからなっている。 支持棒26cの先端部
に、昇降手段の駆動制御用センサ−10が配設されてい
る。 27は下部車輪支持具で、支柱4にガイドロ−ラ
−を介して摺動可能に配設された取付枠27aと、この
取付枠27aの側面に取付棒を介して固定された支持枠
27cとからなっている。この支持枠27cは、径の異
なる車輪をその下端に接して支持するように箱体内に一
対の受枠がシャフトに対し左右方向に摺動可能に配設さ
れているものであるが、その詳細な構造は後記に示す。
しかして、下限位置にある下部車輪支持具27の支持枠
27cに、車輪Tをその車軸孔がホイ−ルバランサ−の
車輪取付軸Sに対面起立する状態に載置して支持し、昇
降手段を介して上限位置にある上部車輪支持具26と前
記車輪Tを支持して下限位置にある下部車輪支持具27
とを支柱4に沿って互いに同調移動せしめると、下部車
輪支持具27にその下端が接する状態に起立載置して支
持された車輪Tがその車軸孔の中心が前記車輪取付軸S
の軸心と同一高さとなるまで上昇した時に、上部及び下
部の車輪支持具間の中点即ち車輪取付軸Sの軸心の高さ
に対し,車輪Tの下端に接している下部車輪支持具27
の部位と対称的部位にある上部車輪支持具26の支持棒
26cの先端部が同期して車輪Tの上端に接する状態と
なるので、これにより車輪Tの上昇が自動的に停止され
るとともに、車輪Tの前記車輪取付軸Sに対する心合わ
せがなされる。そして、その際支持棒26cの先端部に
配設されているセンサ−10が車輪Tの上端に接触して
動作し昇降手段の駆動が同時に停止される。センサ−1
0としては、例えばモ−タと電源を接続する電磁開閉
器,又はシリンダ−と圧力流体供給源を接続する電磁弁
を開閉制御するマイクロスイッチを用いる。
【0029】図7〜図11は、第4の実施例を示す。こ
の場合には、制御手段により、車輪Tの上記心合わせに
必要なその径に応じた上昇距離(図7のx)を演算して
それに基づき車輪Tを昇降手段を介して下限位置より支
柱4に沿って上昇せしめるとともに、その上昇距離が前
記xに達した時に昇降手段の駆動を停止せしめるように
なしたものである。
【0030】図7において、支柱4は架台1上に直立さ
れている。 37は、前記第3実施例の下部車輪支持具
27と同一構造の支持枠載置形の車輪支持具で、支柱4
にガイドロ−ラ−を介して摺動可能に配設された取付枠
37aと、この取付枠37aの側面に取付棒を介して固
定された支持枠37cとからなっている。 この支持枠
37cは、図9及び図10に示す如く、箱体37c1
と,シャフト37c2と,一対の受枠37c3,37c
3とを具備している。箱体37c1は、上側面部がその
両側部分の一部を除き所定の長さ,巾,深さに亘って切
欠開口されており、この箱体内部にその両側面間に亘っ
て杆体状のシャフト37c2が水平に掛け渡されてい
る。 シャフト37c2の上面は、前記箱体37c1上
側面部における切欠開口部の下面よりやや上方に突出し
て位置している。 このシャフト37c2には、箱体3
7c1内において、一対の受枠37c3,37c3がガ
イドロ−ラ−37c4を介して左右方向に摺動可能に対
向して嵌合されている。 一対の受枠37c3,37c
3は、箱枠状であり、その対向面が上端部より内側に向
かって下方に傾斜している。 ガイドロ−ラ−37c4
は、図10に示す如く、受枠37c3内にその前後方向
に対向して取付けられた一対のコ形字保持枠に軸受けを
介して夫々3個ずつ配設されており、これら3個ずつの
ガイドロ−ラ−は、夫々シャフト37c2の前後方向両
側に長さ方向に沿って突出された一対のガイドレ−ル3
7c5,37c5をその上下面及び側面の三方向より挟
んで、その面に沿って転動するようになっている。左右
一対の受枠37c3,37c3は、図11に示す如く、
リンク機構とスプリングを介して連結されており、これ
により左右方向に同調して連動するようになっている。
前記リンク機構は、中央腕とこれに枢着された左右腕と
からなる3節リンクである。 中央腕11は、長方形の
板体で、箱体37c1内の底面板上中央部に軸12によ
り回転可能に配設されている。 この中央腕11の長さ
方向両側端部には軸を挟んで対称的に長方形板体状の左
右腕13,14の一端部が枢着されており、左右腕1
3,14の他端部は夫々左右の受枠37c3,37c3
の底面板に枢着されている。また中央腕の長さ方向両側
端部は、夫々引張スプリング15,15を介して左右の
受枠37c3,37c3の底面板に連結されている。
P,Pは、箱体37c1の底面所定位置に起立して配設
されたストッパ−ピンで、スプリング15,15の引張
力による受枠37c3,37c3の中央腕11方向への
摺動を所定位置で停止させるものである。
【0031】左右の受枠37c3,37c3間に車輪T
を載置しない不使用時には、この一対の受枠は、スプリ
ング15,15の引張力と前記ストッパ−ピンP,Pの
規制により、図11に示す状態即ち図9の実線の位置と
なり、その対向間隔が小径の車輪の載置に見合うように
所定に保持されている。 即ちこの対向間隔は、図9に
示す如く、小径の車輪T1を起立して載置したときに、
その下部外周面の2点を左右の受枠37c3,37c3
の対向面上端部で支持するように設定されている。 こ
のとき,車輪T1の下端は、前記シャフト37c2の上
面に接して支持される。次に大径の車輪T2を載置した
場合には、左右の受枠37c3,37c3は、その対向
面が上端部より内側に向かって斜め下方に傾斜している
ので車輪T2の重量により夫々左及び右方向に押され
て、ガイドロ−ラ−37c4を介してシャフト37c2
に沿って対称的に摺動しながら後退し、車輪T2の下端
がシャフト37c2上面に接したときに摺動が停止して
図9の破線の位置となる。 この受枠37c3,37c
3が車輪T2の重量により左及び右方向に押圧力を受け
たとき、中央腕11の両側端部は夫々左腕13と右腕1
4を介して左及び右方向に引張され、それに伴って中央
腕11は、スプリング15,15の引張力に抗して軸1
2を中心として図11の状態から時計方向に回転し、そ
の両側端部は夫々左及び右方向に回転変位する。 車輪
T2は、下部外周面の受枠37c3,37c3の対向面
上端による支持と,下端のシャフト37c2上面による
支持との3点支持を受けて安定して載置される。 車輪
T2を支持枠37cから外すと、その重量による受枠3
7c3,37c3に対する押圧力が無くなるので、中央
腕11はスプリング15,15の引張力により軸12を
中心として反時計方向に回転し、左右腕13,14を介
して受枠37c3,37c3も中央腕11方向に引張さ
れて摺動しストッパ−ピンP,Pに当接して図11の元
位置に復帰する。なお,箱体37c1の後面は閉塞され
てストッパ−板37dとなっており、これによって車輪
T1,T2は支持枠37cに起立載置して支持される。
【0032】支柱4の上下両端部には上記実施例と同様
に、プ−リ−8a,8aが配設されており、上端部側の
プ−リ−の回転軸はモ−タ8dの出力回転軸に連結され
ている。 一対のプ−リ−8a,8a間には、支柱4を
間に挟んでその長さ方向に沿って両側に分けられた状態
でワイヤ−8bが巻回されており、そのワイヤ−8bの
一方の側には車輪支持具37の取付枠37aが固定され
ている。 車輪支持具37は、モ−タ8dの駆動によ
り、プ−リ−8a,8aとワイヤ−8bの回動を介し
て、支柱4に沿って昇降する。
【0033】18は計測用のガイド支柱で、架台1上で
支持枠37cに起立載置された車輪Tの車軸孔の中心に
符合するその背面側の位置に直立されており、前面には
長さ方向に沿って計測スケ−ルが付設されている。 こ
のガイド支柱18には、スライダ−形の距離測定用の計
測センサ−19が車輪Tの上端に当接するように摺動可
能に配設されており、計測センサ−19は上限位置から
車輪Tの上端に接するまで計測スケ−ル上を走行した直
線移動量を電気磁気的に計測し、後記の制御手段にその
計測出力信号を入力する。ガイド支柱18の上下両端部
にプ−リ−20,20が配設されて、その間にガイド支
柱18を間に挟んでその両側に長さ方向に沿って分けら
れたワイヤ−21が巻回されており、このワイヤ−21
の一方の側に計測センサ−19が固定されて、上端のプ
−リ−20はモ−タ22に連結されている。 従って計
測センサ−19は、モ−タ22の駆動に伴うプ−リ−2
0,20とワイヤ−21の回動を介してその上限の位置
(図7の破線の位置)から下方の範囲内でガイド支柱1
8に沿って昇降する。 23は前記計測センサ−19に
付設されたマイクロスイッチからなるセンサ−で、計測
センサ−19の下降に伴い車輪Tの上端に接触したとき
にその位置を検出して、上記の計測出力信号の読込みと
計測用昇降手段であるモ−タ22の回転切替のための出
力信号を後記の制御手段に入力する。
【0034】図8は架台1に装着された制御盤(図示せ
ず)に配設された制御系統のブロック構成図で、同図に
おいてCは、制御手段であり、前記ガイド支柱18に付
設された計測スケ−ルとこの上を走行する計測センサ−
19とからなる距離測定用の計測ユニットによる計測情
報とセンサ−23の検出信号に基づき車輪Tの昇降手段
であるモ−タ8d及び計測センサ−19の昇降手段であ
るモ−タ22の駆動を所定に制御するものである。制御
手段Cはマイクロコンピュ−タを用い、CPU(中央演
算処理回路)24,メモリ(記憶回路)25,入力回路
26,出力回路27とを具備している。入力回路26に
は、前記制御盤の操作パネルに配設された制御用及び手
動用の操作スイッチからなる操作手段28と,計測セン
サ−19に付設されたセンサ−23とが接続しており、
また計測センサ−19が信号変換回路29を介して接続
している。 そして出力回路27は、操作回路30を介
して、モ−タ8dとモ−タ22とに接続している。 メ
モリ25は、上記の車輪Tの心合わせに必要な上昇距離
(図7のx)の演算式とともに,計測センサ−19の上
限位置の高さ(図7のH)と,ホイ−ルバランサ−の車
輪取付軸Sの軸心の高さ(同図のh)と,下限位置にあ
る車輪支持具37に起立載置された車輪Tの下端(シャ
フト37c2の上面)から床面Gまでの距離(同図の
a)とを予め記憶している。
【0035】車輪支持具37に起立載置される車輪Tの
配置の,ホイ−ルバランサ−の車輪取付軸Sに対する左
右方向の位置決めは、装置の据付時に、上記の実施例と
同様の操作により予めなされており、また上下方向の位
置決めも制御手段による昇降手段を介した車輪支持具3
7の上昇制御によって予めなされている。下限位置にあ
る車輪支持具37に、車輪Tをその車軸孔がホイ−ルバ
ランサ−の車輪取付軸Sに対面起立する状態に載置し、
操作手段28における制御用操作スイッチを入れる。す
ると制御手段Cは、その操作指令の入力により、操作回
路30を介してモ−タ22を作動させて計測センサ−1
9をガイド支柱18に沿って下降させる。計測センサ−
19は、その上限位置から車輪Tの上端に接するまでの
直線移動距離(図7のy)を計測し、その計測出力信号
を信号変換回路29を介して制御手段Cに入力する。
計測センサ−19が車輪Tの上端に接したとき、同時に
センサ−23もその上端に接触してその位置を検出し
て、前記計測出力信号の読込みとモ−タ22の回転切替
のための出力信号を制御手段Cに入力する。制御手段C
は、そのセンサ−23からの出力信号の入力により、そ
のときの計測センサ−19からの計測出力信号の値を上
記yの距離として読み込んでメモリ25に記憶するとと
もに、計測センサ−19の下降距離であるこの計測デ−
タに基づいて、モ−タ22の回転を逆転させて計測セン
サ−19を上昇せしめ、前記上限位置に復帰停止させ
る。そして、この計測センサ−19の復帰停止に続い
て、車輪Tの心合わせが行われる。即ち制御手段Cは、
前記yの距離のメモリデ−タに基づき、上記の演算式に
より、上記車輪Tの心合わせに必要な上昇距離(図7の
x)を演算し、それに基づき操作手段30を介してモ−
タ8dを駆動させて車輪Tを載せた車輪支持具37を支
柱4に沿って上昇せしめ、その上昇距離が前記xに達し
た時に操作手段30を介してモ−タ8dの駆動を停止さ
せて車輪Tの上昇を自動停止させる。 このとき、車輪
Tの車軸孔の中心はホイ−ルバランサ−の車輪取付軸S
の軸心の高さhと同一高さに位置しており、上記心合わ
せがなされる。斯かる心合わせがなされた車輪Tのホイ
−ルバランサ−への着脱操作の際及び作業終了後の車輪
Tの取り外しと次の作業に備えて車輪支持具を下限の位
置まで下降させるときには、操作手段28における手動
用の操作スイッチを用いる。
【0036】図12及び図13は、第5の実施例を示
す。この場合には、前記第4の実施例と、車輪Tを支持
した車輪支持具の昇降手段の具体的構造の点で異なる
が、その他の点では同一である。47は前記車輪支持具
37と同様の構造の支持枠載置形の車輪支持具で、後面
を除き上部側の部分が所定に切欠開口された箱体状の支
持枠47aと、この支持枠内に水平方向に掛け渡され車
輪Tの下端に接してそれを支持するシャフト47bと、
対向面が互いに上端部より内側下方に傾斜する箱枠状に
形成され,前記シャフト47bに設けたレ−ルにガイド
ロ−ラ−を介して嵌合して支持枠47a内においてシャ
フト47bに沿って左右同調して摺動し車輪Tの下部外
周面の2点を対向面上端で支持する左右一対の受枠47
c,47cとからなっている。 左右一対の受枠47
c,47cは、前記車輪支持具37の場合と同様に、左
右一対の引張スプリングと3節リンクにて連結され,こ
れらと一対のストッパ−ピンを介して,車輪Tを載置し
ない不使用時においてその対向面の間隔が小径の車輪の
載置に見合うように所定に設定されている。 支持枠4
7aの後面は閉塞されており、車輪Tを起立載置するた
めのストッパ−板47dとなっている。但しこの車輪支
持具47は、後記のように昇降手段を介した昇降が支柱
に沿って行われるものではないため、前記の車輪支持具
37とは異なり、ガイドロ−ラ−を内装した取付枠37
aに相当するものは具備していない。 そして、車輪支
持具47の支持枠47a下端部は、下限の位置において
架台1上面に設けた切欠開口部1a内に収容配置され、
後記昇降手段のリンク機構の一部に連結支持されてい
る。 支持枠47a上には、車輪Tが前記第4実施例と
同様に,その車軸孔をホイ−ルバランサ−の車輪取付軸
Sと対面起立させた状態で支持される。
【0037】33は、前記上面に切欠開口部1aを有す
る箱形の架台1内に配設された昇降手段で、油圧シリン
ダ−とリンク機構とからなっている。 油圧シリンダ−
33aは、架台1内に横に寝かした状態で配設され、シ
リンダ−のピストン側基端部は軸受と回転軸を介して架
台1に対し上下方向に回動可能に取付けられている。リ
ンク機構は、2枚のア−ムをV字形に枢着した一対の2
節リンク33b,33bからなり、この一対のリンクは
その枢着部相互を連結棒33cにて連結しており、一方
のリンク33bの枢着部は前記油圧シリンダ−33aの
ピストンロッドの先端部に枢着されている。 また、V
字形のリンク33b,33bの夫々の一方のア−ムの自
由端部は架台1の底面に枢着されており、他方のア−ム
の自由端部は前記車輪支持具47の支持枠47a下面に
枢着してこれを支持している。
【0038】架台1上で,支持枠47aに起立載置され
た車輪Tの車軸孔の中心に符合するその背面側の位置
に、前面に計測用のスケ−ルを付設したガイド支柱18
が直立されており、このガイド支柱18に、前記第4実
施例と同様の計測手段とその昇降手段が配設されてい
る。 即ちガイド支柱18には、センサ−23を付設し
た計測センサ−19が上限位置より下方の位置で昇降可
能に配設されており、ガイド支柱18の上下端部に配設
されたプ−リ−20,20間にガイド支柱18の長さ方
向両側に沿ってワイヤ−21が巻回されているととも
に、上端部側プ−リ−20はモ−タ22に連結され、ワ
イヤ−21の一方の側に計測センサ−19が固定されて
いる。
【0039】図13は架台1に装着された制御盤(図示
せず)に配設された制御系統のブロック構成図で、前記
第4実施例のものとほぼ同様である。 即ち制御手段K
は、CPU(中央演算処理回路)24,メモリ(記憶回
路)25と,入力回路26,出力回路27とからなって
いる。 入力回路26には、操作手段28とセンサ−2
3とが,また計測センサ−19が変換回路29を介して
接続している。 出力回路27は、操作回路30を介し
てモ−タ22と,そして圧力調整用油圧操作回路31と
油圧源に接続した油圧回路32を介して油圧シリンダ−
33aとに接続している。 前記操作手段28は、制御
用と手動用の操作スイッチとからなり、前記制御盤の操
作パネルに配設されている。
【0040】下限位置にある車輪支持具47に車輪Tを
所定にセットし,操作手段28の制御用操作スイッチを
入れる。 すると、制御手段Kからの指令によりモ−タ
22が回転し,それに伴うプ−リ−20,20とワイヤ
−21の回動を介して計測センサ−19がガイド支柱1
8に沿って上限位置から下降し,車輪Tの上端に接して
その間の移動距離(図7のy)を計測しその計測出力信
号を制御手段Kに入力するとともに、同時にセンサ−2
3が車輪Tの上端に接触して前記計測出力信号の読込み
とモ−タ22の回転切替の出力信号を制御手段Kに入力
する。 制御手段Kは、このセンサ−23からの信号入
力により、そのときの計測センサ−19からの計測出力
信号の値を上記yの距離として読み込んでメモリ25に
記憶させるとともに、モ−タ22の回転を逆転させて計
測センサ−19を上昇させ,前記上限位置で停止せしめ
る。次いで制御手段Kは、前記メモリ25に記憶させた
yの距離の計測デ−タに基づき上記の演算式により、車
輪Tの上記心合わせに必要な上昇距離(図7のx)を演
算し、それに基づき圧力調整用油圧操作回路31及び油
圧回路32を介して油圧シリンダ−33aを駆動させて
車輪Tを載せた車輪支持具47を架台1上で上昇せし
め、その上昇距離が前記xに達した時に油圧シリンダ−
33aの駆動を停止させて車輪Tの上昇を自動停止させ
る。 このとき、車輪Tの車軸孔の中心はホイ−ルバラ
ンサ−の車輪取付軸Sの軸心の高さhと同一高さとなっ
ているので、上記心合わせがなされる。前記油圧シリン
ダ−33aが駆動してピストンロッドが伸長すると、そ
の先端部に連結されている一対のリンク33b,33b
の枢着部が図12の左側横方向に押され、それに伴い一
対のリンク33b,33bはV字形のア−ムの交叉角度
が次第に拡開されて直線状に起立せしめられるので、こ
れによってこのリンクに支持されている車輪支持具47
も架台1上で所定の距離だけ押し上げられ上昇する。
操作手段28の手動用操作スイッチを入れて油圧シリン
ダ−33aのピスツンロッドを短縮させると、一対のリ
ンク33b,33bも拡開されたア−ムの交叉角度を閉
じる方向に短縮されてV字形に折り畳まれ、これに伴い
車輪支持具47は下降して元の下限位置に復帰する。
【0041】
【発明の効果】本発明は上記の構成となしたので、上述
の従来技術の難点を解消し得るとともに、装置の据付時
にホイ−ルバランサ−の車輪取付軸に対する車輪の配置
の左右方向及び上下方向の位置決めを上記のとおり予め
なしておくことにより、請求項1乃至4記載の構成に基
づき次の特有の効果を奏する。
【0042】請求項1の構成では、ホイールバランサー
の車輪取付軸に対向して床面に配設されたレール上を走
行する架台上に支柱を高さ調節自在に直立し,この支柱
に摺動可能に配設された上部及び下部の車輪支持具にお
ける上限及び下限位置の中点に相当する支柱上の定点が
ホイールバランサーの車輪取付軸の軸心と同一高さとな
るように高さ調整金具を介して支柱の高さ調整を行い,
この支柱に沿って下部及び上部の車輪支持具を昇降手段
により所定位置(下限及び上限位置)より同調して上昇
及び下降せしめるようになしたので、下部車輪支持具に
車輪をその車軸孔がホイールバランサーの車輪取付軸に
対面起立する状態で支持し両車輪支持具を前記のように
昇降せしめることにより、車軸孔の中心がホイールバラ
ンサーの車輪取付軸の軸心と同一高さとなるまで車輪が
上昇した時に、車輪は下部のみならず上部も上部車輪支
持具の下降により同期して支持される状態となり、その
両車輪支持具の上下方向からの支持により車輪の上昇が
自動的に停止される。従って、単に昇降手段を動作せし
めることによって、車輪のホイールバランサーの車輪取
付軸に対する心合わせをその径の相違に拘らず自動的
に,迅速,容易,確実に行うことができ、ホイールバラ
ンサーに対する車輪の取付作業能率を向上させることが
できる。
【0043】請求項2の構成では、請求項1の構成に加
えて,上部及び下部の車輪支持具を車輪の上端及び下端
に接してそれを支持する形のものとなすとともに,上部
車輪支持具に車輪の上端に接したときに動作し昇降手段
の駆動を停止させるセンサ−を配設したから、前記の車
輪の径の相違に拘らずその心合わせを的確且つ容易にな
し得るとともに,昇降手段の駆動をも自動的に停止させ
ることができ使用上一層好適である。
【0044】請求項3の構成では、下限位置の車輪支持
具に車軸孔がホイールバランサーの車輪取付軸に対面起
立する状態に載置された車輪の上端の位置を検出し,そ
の位置からその鉛直上方の計測センサーの上限位置まで
所定の距離を計測し、制御手段が、その計測情報及び
所定の演算式により前記車輪の心合わせに必要な上昇距
離を演算しそれに基づいて車輪を支持した車輪支持具を
支柱に沿って昇降手段を介して上昇せしめるとともに,
車軸孔の中心がホイールバランサーの車輪取付軸の軸心
同一高さとなるまで車輪が上昇した時に,昇降手段の
駆動を停止せしめるので、単に制御手段の操作スイッチ
を操作することにより、前記の車輪の径の相違に拘らず
その心合わせを的確且つ容易になし,昇降手段の駆動の
自動的停止も行い得るとともに、車輪の上部を支持する
上部車輪支持具を必要としないから,装置の全体構成を
簡潔になし得る。
【0045】請求項4の構成では、請求項3の構成と同
様に,下限位置にある車輪支持具に起立載置された車輪
の上端の位置を検出しその位置からその鉛直上方の計測
センサーの上限位置までの所定の距離を計測し,制御手
段にて前記車輪の心合わせに必要な車輪の上昇制御をな
すとともに、昇降手段がシリンダーとリンク機構にて行
うように車輪支持具を架台上で昇降せしめるものである
ので、前記の車輪の径の相違に拘らずその心合わせを的
確且つ容易になし,昇降手段の駆動の自動的停止も行い
得るとともに、上部車輪支持具のみならず車輪支持具の
昇降のガイドとなる支柱も必要としないから,装置の全
体構成及び組立を一層簡潔になし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係る装置の側面図。
【図2】 同上の正面図。
【図3】 同上における上部及び下部の車輪支持具の動
作説明図。
【図4】 一部を省略した第2の実施例に係る装置の正
面図。
【図5】 同上の車輪支持具の断面及び動作説明図。
【図6】 第3の実施例に係る装置の要部を示す正面
図。
【図7】 第4の実施例に係る装置の正面図及び演算式
の算定説明図。
【図8】 同上の装置における制御系統のブロック構成
図。
【図9】 同上の装置における車輪支持枠の一部截断正
面図。
【図10】図9のA−A断面図。
【図11】図9のB−B断面図。
【図12】第5の実施例に係る装置の一部截断正面図。
【図13】同上の装置における制御系統のブロック構成
図。
【符号の説明】
1 架台 2,2 レール 3 走行ローラー 4 支柱 5,5 高さ調整金具 6 支持棒挟持形の上部車輪支持具 6a 取付枠 6b ガイドローラー 6c 支持棒 6d ストッパー板 7 支持棒挟持形の下部車輪支持具 7a 取付枠 7b ガイドローラー 7c 支持棒 7d ストッパー板 8 昇降手段 8a,8a プーリー 8b ワイヤー 8c エアシリンダー 8d モータ 9 ターンバックル X エアシリンダー8cの下方への伸長方向
及びこれに伴うプーリー8a,8aの反時計方向への回
転方向 Y エアシリンダー8cの上方への短縮方向
及びこれに伴うプーリー8a,8aの時計方向への回転
方向 A 支柱4上における上部車輪支持具6の上
限位置 B 支柱4上における下部車輪支持具7の下
限位置 C1 車輪の車軸孔中心に符合する車輪支持枠
の中点 C2 上部及び下部車輪支持具間の中点に符合
する支柱上の定点 D 車輪のホイールバランサーの車輪取付軸
に対する心合わせがなされた時の支柱4上における上部
車輪支持具6の下降の停止位置 E 同上の時の支柱4上における下部車輪支
持具7の上昇の停止位置 T 車輪 S ホイールバランサーの車輪取付軸 G 床面 16 支持枠載置形の上部車輪支持具 16a 取付枠 16c 支持枠 16c1 箱体 16c2 受枠 17 支持枠載置形の下部車輪支持具 17a 取付枠 17c 支持枠 17c1 箱体 17c2 受枠 17c3,17c3 切欠孔 17c4 ガイド筒 17c5 スプリング17d ストッパー板 T1 小径の車輪 T2 大径の車輪 L1 車輪支持枠の中点C1から床面Gに下ろ
した垂線と左側レール2間の距離 L2 同上の垂線と右側レール間の距離 26 支持棒当接形の上部車輪支持具 26a 取付枠 26c 支持棒 10 昇降手段駆動制御用センサー 27 支持枠載置形の下部車輪支持具 27a 取付枠 27c 支持枠 37 支持枠載置形の車輪支持具 37a 取付枠 37c 支持枠 37c1 箱体 37c2 シャフト 37c3,37c3 受枠 37c4 ガイドローラー 37c5,37c5 ガイドレール 37d ストッパー板 11 中央腕 12 軸 13 左腕 14 右腕 15,15 スプリング P,P ストッパーピン 18 計測用ガイド支柱 19 距離測定用計測センサー 20,20 プーリー 21 ワイヤー 22 モータ 23 センサー 24 CPU(中央演算処理回路) 25 メモリ(記憶回路) 26 入力回路 27 出力回路 28 操作手段 29 信号変換回路 30 操作回路 H 計測センサー19の上限位置の高さ h ホイールバランサーの車輪取付軸Sの軸
心の高さ m 下限位置の車輪Tの上端から架台1上面
までの距離 r 車輪Tの半径 a 下限位置の車輪Tの下端から床面Gまで
の距離 x 車輪Tの心合わせに必要な上昇距離 y 下限位置の車輪Tの上端から計測センサ
ーの上限位置までの距離 47 支持枠載置形の車輪支持具 47a 支持枠 47b シャフト 47c,47c 受枠 47d ストッパー板 1a 切欠開口部 33 昇降手段 33a 油圧シリンダー 33b,33b リンク K 制御手段 31 油圧操作回路 32 油圧回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイールバランサーの車輪取付軸に対向
    して床面に配設されたレール上を走行する架台と、この
    架台上に高さ調節自在に直立された支柱と、この支柱に
    摺動可能に配設され,径の異なる車輪をその車軸孔がホ
    イールバランサーの車輪取付軸に対面起立する状態に支
    持する上部及び下部の車輪支持具と、この上部及び下部
    の車輪支持具における上限及び下限位置の中点に相当す
    る支柱上の定点がホイールバランサーの車輪取付軸の軸
    心と同一高さとなるように支柱の高さ調整を行う高さ調
    整金具と、車輪を支持した下部車輪支持具の上昇と車輪
    を支持していない上部車輪支持具の下降とを前記支柱に
    沿って行わしめて,車輪の車軸孔の中心が前記車輪取付
    軸の軸心と同一高さに達した時に上部車輪支持具も同期
    して車輪上部を支持するように,この上部及び下部の車
    輪支持具を前記支柱に沿って互いに同調移動せしめる昇
    降手段とを具備してなり、且つ前記下部の車輪支持具は
    車輪をその下部の一部を挟んで支持する支持棒挟持形又
    は車輪をその下端に接して支持する支持枠載置形となす
    一方、上部の車輪支持具はそれに対応して車輪をその上
    部の一部を挟んで支持する支持棒挟持形又は車輪をその
    上端に接して支持する,支持枠載置形若しくは押さえ棒
    当接形となしたことをとく特徴とするホイールバランサ
    ー用車輪取付装置。
  2. 【請求項2】 ホイールバランサーの車輪取付軸に対向
    して床面に配設されたレール上を走行する架台と、この
    架台上に高さ調節自在に直立された支柱と、この支柱に
    摺動可能に配設され,径の異なる車輪をその車軸孔がホ
    イールバランサーの車輪取付軸に対面起立する状態に支
    持する上部及び下部の車輪支持具と、この上部及び下部
    の車輪支持具における上限及び下限位置の中点に相当す
    る支柱上の定点がホイールバランサーの車輪取付軸の軸
    心と同一高さとなるように支柱の高さ調整を行う高さ調
    整金具と、車輪をその下端に接して支持した下部車輪支
    持具の上昇と車輪を支持していない上部車輪支持具の下
    降とを前記支柱に沿って行わしめて,車輪の車軸孔の中
    心が前記車輪取付軸の軸心と同一高さに達した時に上部
    車輪支持具も同期して車輪をその上端に接して支持する
    ように,この上部及び下部の車輪支持具を前記支柱に沿
    って互いに同調移動せしめる昇降手段と、上部の車輪支
    持具に配設され,この上部車輪支持具が前記同期して車
    輪の上端に接した時に動作して前記昇降手段の駆動を停
    止せしめるセンサーとを具備してなり、且つ前記下部の
    車輪支持具は車輪をその下端に接して支持する支持枠載
    置形となす一方、上部の車輪支持具は車輪をその上端に
    接して支持する,支持枠載置形又は押さえ棒当接形とな
    したことを特徴とするホイールバランサー用車輪取付装
    置。
  3. 【請求項3】 ホイールバランサーの車輪取付軸に対向
    して床面に配設されたレール上を走行する架台と、この
    架台上に直立された支柱と、この支柱に摺動可能に配設
    され,径の異なる車輪をその車軸孔がホイールバランサ
    ーの車輪取付軸に対面起立する状態にその下端に接して
    支持する,支持枠載置形となした車輪支持具と、この車
    輪支持具を前記支柱に沿って昇降せしめる昇降手段と、
    下限位置にある車輪支持具に起立載置された車輪の上端
    の位置を検出しその位置からその鉛直上方の計測センサ
    ーの上限位置までの所定の距離を計測する計測手段と、
    この所定距離の計測情報に基づき前記車輪を支持した車
    輪支持具を昇降手段を介して支柱に沿って上昇せしめる
    とともに,車輪の車軸孔の中心が前記車輪取付軸の軸心
    と同一高さに達した時にその上昇を停止せしめるよう
    に,昇降手段の駆動を制御する制御手段とを具備したこ
    とを特徴とするホイールバランサー用車輪取付装置。
  4. 【請求項4】 ホイールバランサーの車輪取付軸に対向
    して床面に配設されたレール上を走行する架台と、径の
    異なる車輪をその車軸孔がホイールバランサーの車輪取
    付軸と対面起立する状態にその下端に接して支持する,
    支持枠載置形となした車輪支持具と、架台に配設され,
    この車輪支持具を装着してこれを架台上で昇降せしめる
    昇降手段と、下限位置にある車輪支持具に起立載置され
    た車輪の上端の位置を検出しその位置から鉛直上方の計
    測センサーの上限位置までの所定距離を計測する計測手
    段と、この所定距離の計測情報に基づき前記車輪を支持
    した車輪支持具を昇降手段を介して架台上で上昇せしめ
    るとともに,車輪の車軸孔の中心が前記車輪取付軸の軸
    心と同一高さに達した時にその上昇を停止せしめるよう
    に,昇降手段の駆動を制御する制御手段とを具備したこ
    とを特徴とするホイールバランサー用車輪取付装置。
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