JP2962553B2 - 内視鏡画像記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は内視鏡画像を記録する内視鏡画像記録装置に
関する。

［従来の技術と発明が解決しようとする課題］ 近年、挿入部先端部に、撮像手段として電荷結合素子
（CCD）等の固体撮像素子を設けた電子内視鏡や、ファ
イバスコープ等の接眼部にテレビカメラを取付けた内視
鏡等、撮像手段を備えた電子内視鏡装置が種々使用され
ている。また、上記内視鏡によって得られた内視鏡像は
内視鏡像記録装置によって記録されるようになってい
る。内視鏡像を記録する際にはデータ写し込み装置でフ
ィルムの１駒目全面にケガキデータ、すなわち患者名，
年齢，性別，日付等のデータを写し込み、その後、２駒
目から内視鏡像の撮影が行なわれている。ところが従来
の内視鏡データ写し込み装置を使用してフィルムの最初
のフレームにほぼ前面にわたってケガキデータを写し込
む場合、カメラをデータ写し込み装置に装着し、このデ
ータ写し込み装置のデータ表示体から直接データを写し
撮り、その後にカメラを内視鏡像記録装置に接続して内
視鏡像を写すことが行なわれている。このためにケガキ
データを写し込むことが面倒であった。

特に、フィルムは20枚撮りであるが、一人の患者に対
して、20枚を越すことがしばしばあり、そのためにフィ
ルム交換が必要となり、その都度１駒目にケガキデータ
を写し込むためにカメラのデータ写し込み装置への装着
が繰返されていた。

また、ケガキデータの写し込みを行なわないと写し撮
ったフィルムを投影機で観察する場合、フィルムが16mm
もしくは35mmのサイズであるので、どの患者のものなの
か目視によって確認することが困難であった。

なお、特開昭58−12639号公報では光源装置内にデー
タ表示体を配設して光源の漏光によって照明されたデー
タ表示体のデータを光源装置に装着したカメラで撮影す
るという技術が示されているが、この技術でもデータの
写し撮りと内視鏡像の撮影を行うためにカメラをそれぞ
れの装置に装着しなければならなかった。

本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、
患者データのみをカメラの着脱なしで、記録することが
でき、これによって記録された内視鏡像の検索を容易に
行うことのできる内視鏡画像記録装置を提供することを
本発明の内視鏡画像記録装置は、内視鏡より得られた内
視鏡像およびデータ入力装置から入力された患者データ
を表示する表示手段を、撮影指示手段の指示に応じて撮
影する内視鏡画像記録装置において、前記撮影手段に装
着されるフィルムの交換を検出するフィルム検出手段
と、前記フィルム検出手段の検出結果に基づき、前記フ
ィルムの交換が検出された後の最初の撮影指示に応じ
て、前記表示手段に表示される前記内視鏡像および患者
データからなる記録情報の情報形態を切り換えて患者デ
ータとしてケガキデータを表示するとともに、該ケガキ
データを前記フィルムの１駒目に撮影させる記録制御手
段と、を具備したことを特徴とする。

また、前記記録制御手段は、前記フィルム検出手段に
よって前記フィルムの交換が検出された後の最初の撮影
指示と、２回目以降の撮影指示とに応じて、前記表示手
段に表示される前記患者データの情報形態を異ならせて
表示させることを特徴とする。を図面を参照して説明す
る。

第１図乃至第５図は本発明の一実施例に係り、第１図
は内視鏡画像記録装置の全体の構成を示すブロック図、
第２図は内視鏡画像記録装置の動作説明図、第３図は内
視鏡画像記録装置の全体概略図、第４図はフィルムに撮
影されたケガキデータとコメントデータの説明図、第５
図は内視鏡画像記録装置の動作を説明するフローチャー
ト図である。

第３図において、内視鏡画像記録装置１は電子内視鏡
２と、この電子内視鏡２に照明光を供給する光源部と電
子内視鏡２の出力信号を信号処理する信号処理部とを有
するビデオプロセッサ３と、このビデオプロセッサ３か
ら出力される映像信号を画面上に表示するモニタ４と、
前記映像信号を受けて画像を記録するハードコピー装置
６と、映像信号に重畳するデータを入力するデータ入力
装置７とを備えている。

前記電子内視鏡２は細長の挿入部８と、この挿入部８
の後端側に連設された太径の操作部９と、この操作部９
の側部から延設されたライトガイドおよび信号用ケーブ
ル11とを備えている。

前記挿入部８の先端部側には、硬性の先端部12が設け
られ、この先端部12に隣接する後方側に湾曲可能な湾曲
部13が設けられている。更に、この湾曲部13の後方に
は、可撓性の軟性部14が連設されている。前記湾曲部13
は、前記操作部９に設けられた湾曲操作ノブ16を操作す
ることにより上下／左右方向に湾曲できるようになって
いる。また、操作部９の後端部には内視鏡像を記録する
レリーズスイッチ27が設けられている。

前記ライトガイドおよび信号用ケーブル11の後端に
は、ライトガイドおよび信号用コネクタ17が設けられて
おり、前記ビデオプロセッサ３に接続されている。更
に、ビデオプロセッサ３は信号ケーブル18によって前記
モニタ４に接続されている。

第１図において、ビデオプロセッサ３には映像信号処
理回路19が設けられており、電子内視鏡２から出力信号
を受けて所定の信号処理を行うようになっている。この
映像信号処理回路19は信号処理して生成した映像信号を
スイッチ回路21に出力できるようになっている。このス
イッチ回路21の出力はスーパーインポーズ回路22に入力
されるようになっている。スーパーインポーズ回路22は
前記モニタ４と前記ハードコピー装置６に設けられたモ
ニタ23に接続されており、モニタ4,23には内視鏡像が表
示されるようになっている。

一方、前記データ入力装置７では、患者データを入力
できるようになっている。このデータ入力装置７はビデ
オプロセッサ３内に設けられ、データ入力装置７から入
力される患者データを記録するデータメモリ24に接続さ
れている。このデータメモリ24はCPU26に接続されてい
る。このCPU26は電子内視鏡２からのレリーズスイッチ2
7とビデオプロセッサ３に設けられた検査終了ボタン28
と接続されており、レリーズスイッチ27からはレリーズ
信号が、検査終了ボタン28からは検査終了信号が各々入
力されるようになっている。

前記CPU26は前記スイッチ回路21に制御信号を出力
し、データ表示モード信号である場合には、スイッチ回
路21を開として映像信号処理回路19からの映像信号を前
記スーパーインポーズ回路22に送出せず、検査画像表示
モード信号である場合は、映像信号をスーパーインポー
ズ回路22に送出するようになっている。

更に、CPU26は患者データに対応するキャラクタを格
納するキャラクタROM29に接続されており、このキャラ
クタROM29のキャラクタを指定する信号を送出する。キ
ャラクタROM29は指定されたキャラクタを読み出して、
ビデオRAM31に送出し、このビデオRAM31に垂直帰線期間
に書込むようになっている。ビデオRAM31は前記スーパ
ーインポーズ回路22に接続されており、書込まれたキャ
ラクタを読み出して前記スーパーインポーズ回路22に出
力するようになっている。このスーパーインポーズ回路
22は前記映像信号が入力している場合には、映像信号に
キャラクタが重畳され、映像信号が入力されていない場
合にはキャラクタのみをモニタ4,23に出力するようにな
っている。

前記ハードコピー装置６には前記モニタ23の画像を撮
影するカメラ32が設けられている。このカメラ32にはフ
ィルム33の有無とフィルム33が交換された場合に信号を
出力するフィルム検出器34が設けられており、このフィ
ルム検出器34の出力する信号は前記CPU26に送出される
ようになっている。

第４図において、ハードコピー装置６で撮影されたフ
ィルム33の１駒目の全面にはケガキデータ36として患者
名，年齢，性別等の患者データが写し込まれており、２
駒目には内視鏡像とこの内視鏡像38の横にケガキデータ
36より小さく、患者データであるコメントデータ37が写
し込まれている。

上記のように構成さえた内視鏡画像記録装置１の作用
を説明する。

電子内視鏡２より出力された電気信号は映像信号処理
回路19によって所定の信号処理が行なわれて映像信号が
生成される。この映像信号はスイッチ回路21とスーパー
インポーズ回路22とを介して、モニタ4,23に送出され
る。モニタ４に表示される画像は観察画像として、術者
によって観察される。

モニタ23に表示された画像を記録する場合は、カメラ
32にフィルム33を装填する。フィルム33が装填されてい
ない場合は、フィルム検出器34によってフィルム33が装
填されていないことを示す信号がCPU26に送出されて、C
PU26はキャラクタROM29に格納されたこの信号に対応す
るキャラクタのアドレスを指定する。キャラクタROM29
は指定されたアドレスのキャラクタを読み出して、ビデ
オRAM31に垂直帰線期間に書込み読み出し、スーパーイ
ンポーズ回路22によって内視鏡像に重畳して、例えば、
点滅信号等によってモニタ4,23に表示される。

フィルム33の装填を行い、データ入力装置７より患者
データを入力する。この患者データはデータメモリ24を
介してCPU26に入力される。CPU26はデータ表示モードと
なっており、スイッチ回路21を開いて映像信号処理回路
19からの映像信号をスーパーインポーズ回路22に入力し
ないようにする。この患者データはデータメモリ24に記
憶されると共にCPU26に送出される。CPU26はキャラクタ
ROM29に格納された患者データに対応するキャラクタの
アドレスを指定する。キャラクタROM29は指定されたア
ドレスのキャラクタを読み出して、ビデオRAM31に垂直
帰線期間に書込み読み出し、スーパーインポーズ回路22
を介してモニタ4,23に表示する。術者は電子内視鏡２の
操作部９に設けられたレリーズスイッチ27を押す。この
レリーズ信号はCPU26を介してカメラ32に送られて図示
しないカメラ制御部によって撮影が行なわれる。撮影が
行なわれたフィルム33の１駒目は第４図に示すように１
駒目全面にケガキデータ36が写し込まれる。ケガキデー
タ36が写し込まれた後、CPU26は検査画像表示モードと
なり、スイッチ回路21を閉じ、これによって映像信号は
スーパーインポーズ回路22に送出される。映像信号には
スーパーインポーズ回路22でコメントデータ37が重畳さ
れて、モニタ4,23に送られる。CPU26はフィルム検出器3
4からの信号が入力されていないために映像信号に患者
データがコメントデータ37として重畳され続ける。そし
て、レリーズスイッチ27を押すと、第４図に示すように
２駒目からは内視鏡像38にコメントデータ37が重畳され
た画像が写し込まれる。

検査が終了すると、検査終了ボタン28を押し、CPU26
に終了信号を入力する。この信号によってCPU26は患者
データの入力待ち状態となる。

検査が２本目のフィルム33に及ぶ場合は、術者は検査
終了ボタン28を押さずに２本目のフィルム33を装着す
る。これによってフィルム検出器34からフィルム交換の
信号がCPU26に出力される。CPU26は検査終了ボタン28よ
りの終了信号が入力されていないために、検査がそのま
ま続行されていると判断してフィルム検出器34からの信
号が入力されると、スイッチ回路21を開としてスーパー
インポーズ回路22への映像信号の送出を断つ。以下、上
記と同様に第４図に示すように２本目のフィルム33の１
駒目の全面にケガキデータ36が、２駒目に内視鏡像38と
コメントデータ37とが写し込まれるようになっている。

上記の作用は第５図のフローチャート図によって示さ
れている。

第５図において、モニタ4,23には検査画像が表示され
ており、フィルム33の確認が行なわれる。フィルム33が
装填されていない場合にはモニタ4,23上にアラームが点
灯され、装填された場合には、患者データが読み込まれ
る。そしてデータ表示モードにモード設定をした後に、
この患者データをケガキデータ36としてモニタ4,23上に
表示する。そして、レリーズされた場合にはモードが検
査画像表示モードに設定されて検査画像がモニタ4,23に
表示される。レリーズされずに終了ボタン28が押される
と友へ戻り患者データを読み込む。検査画像表示モード
において、フィルム33が終了していない場合は検査画像
の表示をそのまま行い、フィルム検出器34によってフィ
ルム33の終了、すなわちフィルム33が検出されるとスタ
ートに戻るようになっている。

更に、第２図において、患者データを画面上に拡大し
て表示するデータ表示モードと通常の検査画面上に患者
データを表示する検査画像表示モードの切換について説
明を行う。

データ入力装置７から読み込んだ患者データはCPU26
のデータバスにセットされ、そして、ラッチ39に書込ま
れて保持される。この患者データはケガキ用キャラクタ
ROM29aあるいはコメント用キャラクタROM29bのアドレス
となり、キャラクタを指定する。ここでデータ表示モー
ドの場合は、ケガキ用キャラクタROM29aが指定され、検
査画像表示モードの場合はコメント用キャラクタROM29b
が指定される。指定されたキャラクタはバッファ41,42
を経てデータセレクタ43でケガキキャラクタとコメント
キャラクタに選択される。このキャラクタを垂直帰線期
間にCPU26に制御されるアドレス切換器44によってビデ
オRAM31の指定のアドレスに書込む。キャラクタの読出
し期間は水平同期信号に同期したカウンタ46にてアドレ
ス指定を行い書込まれたデータをビデオRAM31から読み
出し、パラレル・シリアル変換をP/S変換器47で行い、
スーパーインポーズ回路22で映像信号と合成して画面表
示する。患者データのみを拡大して表示する場合は、ス
イッチ回路21にて映像信号を開として表示を行う。

上記実施例では、フィルム33を複数本使用する検査に
おいても、ケガキデータ36を入力するためにカメラ32を
取外し、データ入力装置７にて記録することはなく、容
易にケガキデータ36を入力可能になり、検査時間を短縮
して患者に与える苦痛を低減し、撮影の誤りを防止する
ことができる。

なお、上記の実施例では電子内視鏡についた述べた
が、これに限定されることなく、ファイバスコープに外
付けTVカメラを装着した内視鏡装置に適用してもよい。

更に、モニタの画面上に内視鏡像のみ表示するように
しても良い。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、患者データのみ
をカメラの着脱なしで、記録することができ、これによ
って記録された内視鏡像の検索を容易に行うことのでき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本発明の一実施例に係り、第１図は
内視鏡画像記録装置の全体の構成を示すブロック図、第
２図は内視鏡画像記録装置の動作説明図、第３図は内視
鏡画像記録装置の全体概略図、第４図はフィルムに撮影
されたケガキデータとコメントデータの説明図、第５図
は内視鏡画像記録装置の動作を説明するフローチャート
図である。 １……内視鏡画像記録装置 ２……電子内視鏡 ３……ビデオプロセッサ ４……モニタ ６……ハードコピー装置 ７……データ入力装置 19……映像信号処理回路 21……スイッチ回路 24……データメモリ 28……検査終了ボタン 34……フィルム検出器

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】内視鏡より得られた内視鏡像およびデータ
   入力装置から入力された患者データを表示する表示手段
   を、撮影指示手段の指示に応じて撮影する内視鏡画像記
   録装置において、 前記撮影手段に装着されるフィルムの交換を検出するフ
   ィルム検出手段と、 前記フィルム検出手段の検出結果に基づき、前記フィル
   ムの交換が検出された後の最初の撮影指示に応じて、前
   記表示手段に表示される前記内視鏡像および患者データ
   からなる記録情報の情報形態を切り換えて患者データと
   してケガキデータを表示するとともに、該ケガキデータ
   を前記フィルムの１駒目に撮影させる記録制御手段と を具備したことを特徴とする内視鏡画像記録装置。
2. 【請求項２】前記記録制御手段は、前記フィルム検出手
   段によって前記フィルムの交換が検出された後の最初の
   撮影指示と、２回目以降の撮影指示とに応じて、前記表
   示手段に表示される前記患者データの情報形態を異なら
   せて表示させることを特徴とする請求項１記載の内視鏡
   画像記録装置。