JP2962485B2 - 複合型光学素子の離型方法 - Google Patents

複合型光学素子の離型方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はガラス基板上に樹脂を塗布して所望の形状を
成形する所謂レプリカ成形法の離型方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、上記レプリカ成形法による成形を行った後の離
型は、樹脂が型表面に密着あるいは接着してしまい成形
品を容易に離型することできなかった。
因って、上記問題を解決すべく以下の様な発明が開示
されている。
例えば、特開昭63−47111号公報記載の発明において
は、多孔性のガラス製の型を使用し、型の外表面から型
の細孔内に圧縮気体を圧入することにより、型の表面か
ら成形品に対して気体の圧力を加えて成形品を型より離
型する発明が提案されている。
また、特開昭55−123428号公報記載の発明において
は、ガラス型とプラスチック成形品とを離型させるため
にガラスとプラスチックの熱線膨張率の違いを利用し、
温度差を設けた2つ以上の液槽を通過させ、その液槽中
でさらに超音波を照射してガラス型とプラスチック成形
品とを離型させる発明が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかるに、前記従来技術には以下の様な欠点がある。
すなわち、特開昭63−47111号公報記載の発明につい
ては、型が多孔性ガラスに限定されてしまい、その結
果、型を加工する機械,加工方法および加工精度が限定
されてしまう。具体的には、例えば非球面な光学素子を
成形するための型を加工する場合、型が金属であれば型
材表面にPNiのメッキを施して切削加工する方法が用い
られる。しかしながら、型が多孔性ガラスでは型材表面
にPNiのメッキを施して切削加工する方法は不可能であ
り、研磨加工をしなければならない。この研磨加工は非
常に難しく、費用もかかる。
また、特開昭55−123428号公報記載の発明について
は、型とレンズとを密着させた状態のままで液槽を通過
させるのは、1つのレンズを成形するのに成形時間が非
常に長くなる。さらに、型とレンズの移動機構を設けな
ければならず、装置自体が非常に大きくなってしまう
等、生産性があまり良くない欠点がある。
因って、本発明は前記従来技術における欠点に鑑みて
開発されたもので、型の材料を限定せず、簡単な機構で
かつ短時間で成形が行え、容易に型と成形品とを剥離で
きる複合型光学素子の離型方法の提供を目的とする。
[課題を解決するための手段および作用] 本発明は、金型を使用して複合型光学素子を成形した
後、成形品と金型とを離型するにあたり、前記金型を上
下動自在な内型と外型とにより構成し、該内型と外型と
で同時に押圧成形した後、内型と外型の少なくともどち
らか一方を上下動させて前記成形品を離型する方法であ
る。
第1図〜第5図は本発明に係る複合型光学素子の離型
方法を示す概念図である。
第1図に示す如く、金型1は、内型2の外周に外型3
が摺動自在に嵌合されて構成され、内型2と外型3とは
それぞれ上下動自在に保持されている。この内型2と外
型3の各成形面2a,3aをガラスレンズ基材4上に塗布さ
れた樹脂5に同時に押しつけて、樹脂5に所望の形状の
レンズ面を成形し、加熱またはUV照射等により樹脂5を
硬化させる。次に、第2図に示す如く、内型2をわずか
に上昇させて樹脂5より引き離す、あるいは外型3をわ
ずかに下降させて樹脂5に押し込むと、内型2の外周部
に空間6が形成される。この時、第3図の破線にて示す
如く、樹脂5はすでに硬化しているために、もとの面形
状に戻ろうとする復元力が働き、徐々に内型2の外周部
から樹脂5が離型され、最終的には内型2と樹脂5との
接触面積が小さくなる(時間的には瞬時に行われる)。
そして、第4図に示す如く、小さな力で内型2と樹脂5
とは離型される。最後に、第5図に示す如く、樹脂5を
外型3より離型させる。外型3と接触する樹脂5は、そ
の接触面積が小さいために小さな力で離型させることが
できる。
〔実 施 例〕
以下、本発明に係る複合型光学素子の離型方法の実施
例について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施例) 第6図および第7図は本発明の第1実施例に用いる装
置を示し、第6図は縦断面図、第7図は内型と外型の部
分拡大断面図である。
11は略コの字形状のフレームで、このフレーム11の上
部11a上面には内型用成形アクチュエータ12が固設さ
れ、上部11a下面には外型用成形アクチュエータ13が固
設されており、内型用成形アクチュエータ12と外型用成
形アクチュエータ13とはフレーム11近傍に設置された油
圧制御回路14に接続されている。外型用成形アクチュエ
ータ13には外型3の上部が上下動自在に嵌合保持されて
おり、内型用成形アクチュエータ12には外型3に摺動自
在に嵌合された内型2の上部が上下動自在に嵌合保持さ
れている。
第7図に示す如く、外型3と内型2との間には10μm
程度の隙間(クリアランス)15があり、それぞれの成形
アクチュエータ12,13により外型3と内型2とは別々に
上下動できるように構成されている。
一方、フレーム11の下部11b上面には支持台16が固設
され、支持台16の上面にはガラスレンズ基材4を固定す
るコレットチャック17が取着されている。
以上の構成から成る装置を用いての複合型光学素子の
離型方法は、まずガラスレンズ基材4を支持台16の上面
にコレットチャック17を用いて固定する。次に、ガラス
レンズ基材4に塗布機(図示省略)で樹脂5を塗布す
る。
この後、前記第1図に示す如く、内型2と外型3とを
同時にそれぞれの成形アクチュエータ12,13により下降
させ、樹脂5に所望のレンズ面を形成し、加熱またはUV
照射等の手段により樹脂5を硬化させる。次に、前記第
2図に示す如く、内型2をわずかに上昇させて樹脂5よ
り引き離す。すると、内型2と外型3との間の隙間15よ
り空気が流れ込み、空間6が形成される。この時、一般
的に複合型光学素子に用いられる樹脂5は、粘度が5000
cps〜10000cpsと空気に比べて粘度がはるかに高いこと
と、樹脂5にはあまり大きな圧力がかからないことか
ら、10μm程度の隙間15には樹脂5が侵入しない。
そして、空間6の部分がきっかけとなり、前記第3図
の破線にて示す如く、硬化された樹脂5の復元力が働
き、樹脂5が内型2の外周部から離れ、最終的には内型
2と樹脂5との接触面積が小さくなる(時間的には瞬時
に行われる)。これにより、弱い力で樹脂5を内型2よ
り離型させることができる。また、樹脂5と接触する外
型3はその接触面積が小さなため、弱い力で樹脂5を外
型3より剥がすことができる。
本実施例によれば、例えば、φ20mm程度の一般的な一
体構造の型より樹脂を離型させようとすると70〜80kgの
力が必要であるが、本実施例の離型方法は10kg以下の力
で離型できる。また、型の材質が制限されず、簡単な構
成で短時間で離型できる。
(第2実施例) 本実施例では、前記第1実施例で用いた第6図および
第7図を用いて説明する。また、本実施例に用いる装置
の構成は前記第1実施例と同一な構成であり、構成の説
明を省略する。
本発明は、前記第1実施例と同様に内型2と外型3と
を同時に降下させてガラスレンズ基材4上の樹脂5を押
圧し、硬化させて樹脂5にレンズ面を形成する。その
後、外型3をわずかに降下し、外型3を樹脂5に微小長
さだけ押し込む。すると、内型2と外型3との間の隙間
15より空気が流れ込み、空間6が形成される。以下、前
記第1実施例の作用と同様な作用であり、作用の説明を
省略する。
本実施例によれば、前記第1実施例と同様な効果が得
られる。
(第3実施例) 第8図および第9図は本発明の第3実施例に用いる装
置の要部を示し、第8図は半截断面図、第9図は縦断面
図である。
本実施例は、前記第1実施例における外型3の内周面
下部に凹凸部を形成して構成した点が異なり、他の構成
は同一の構成から成るので、同一構成部分には同一番号
を付してその説明を省略する。
本実施例で用いる装置の外型18には内周面下部に凹凸
部18aが形成されている。成形に際しては、外型18の凹
凸部18aが内型2の成形面2a外周より突出するように外
型18を微小長さ下降させた状態のままで前記第1実施例
と同様な成形を行う。
成形終了後、外型18をわずかに下降させて樹脂5に微
小長さだけ押し込む。すると、外型18の凹凸部18aに樹
脂5が食い込んだ状態となっているため、樹脂5と内型
2の外周部との間に空間6ができ易くなり、前記第1実
施例と同様に樹脂5と内型2との離型が容易になる。し
かし、外型18は凹凸部18aのために、離型がしにくくな
る。そこで、第6図に示す如く、一旦離型させた内型2
を再度樹脂5に押し当て、この状態で外型18を樹脂5よ
り離型させる。
本実施例によれば、前記第1実施例と同様な効果が得
られる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係る複合型光学素子の
離型方法によれば、所謂レプリカ成形法による成形にお
いて、型の材質が制限されず、簡単な構造で、かつ短時
間で成形品を離型させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1〜第5図は本発明に係る複合型光学素子の離型方法
を示す概念図、第6図および第7図は同第1実施例に用
いる装置を示し、第6図は縦断面図、第7図は内型と外
型の部分拡大断面図、第8図および第9図は同第3実施
例に用いる装置の要部を示し、第8図は半截断面図、第
9図は縦断面図である。 1……金型 2……内型 3,18……外型 4……ガラスレンズ基材 5……樹脂 6……空間 11……フレーム 12……内型用成形アクチュエータ 13……外型用成形アクチュエータ 14……油圧制御回路 15……隙間 16……支持台 17……コレットチャック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 33/00 - 33/76 B29C 43/00 - 43/58 G02B 3/00 - 3/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型を使用して複合型光学素子を成形した
    後、成形品と金型とを離型するにあたり、前記金型を上
    下動自在な内型と外型とにより構成し、該内型と外型と
    で同時に押圧成形した後、内型と外型の少なくともどち
    らか一方を上下動させて前記成形品を離型することを特
    徴とする複合型光学素子の離型方法。
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