JP2960923B1 - 2層紙袋 - Google Patents

2層紙袋

Info

Publication number
JP2960923B1
JP2960923B1 JP16768298A JP16768298A JP2960923B1 JP 2960923 B1 JP2960923 B1 JP 2960923B1 JP 16768298 A JP16768298 A JP 16768298A JP 16768298 A JP16768298 A JP 16768298A JP 2960923 B1 JP2960923 B1 JP 2960923B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
bag
flap
paper bag
mouth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16768298A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11342957A (ja
Inventor
秋雄 斉藤
博 牧口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Paxxs Corp
Original Assignee
Showa Paxxs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Paxxs Corp filed Critical Showa Paxxs Corp
Priority to JP16768298A priority Critical patent/JP2960923B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2960923B1 publication Critical patent/JP2960923B1/ja
Publication of JPH11342957A publication Critical patent/JPH11342957A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 筒状のひだ付き2層袋本体の下端部を2回折
曲げて封緘し、底部とした2層紙袋において、口部のフ
ラップ折曲げ予定線付近での柔軟性を保持しながらも強
度を高め、口部のフラップ折曲げ予定線付近での破れの
発生を防止した2層紙袋を提供すること。 【解決手段】 ピンチ袋を構成している基本構成要素で
ある両端が階段切りで形成された筒状のひだ付き2層袋
本体12の下端部を2回折曲げて封緘し、底部11とし
た2層紙袋10において、口部のフラップ折曲げ予定線
18を跨ぐように2層袋本体12の層間にその長手方向
に所定の長さで且つ幅方向に所定の間隔をあけて線状に
糊入れして2層を接着すると共に、この線状糊入れ部2
1により接着された口部フラップ13の折曲げ予定線1
8を跨ぐ領域以外の胴部層間は非接着としたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は2層紙袋に関し、
更に詳しく言えばピンチ袋の基本構成要素である筒状の
ひだ付き2層袋本体を使用した2層紙袋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クラフト紙からなるひだ付きの階
段切り紙袋は、ピンチ袋と称して国際的にも広く使用さ
れており非常によく知られている。このような紙袋即ち
ピンチ袋は、一般的には、次のような構造のものを言
う。
【0003】すなわち、主としてクラフト紙からなり且
つ両端が階段切りで形成された筒状の袋本体を基本構成
要素とし、底部となる一端部のフラップ階段面にホット
メルトを塗布し、所定位置で折り曲げて接着することに
より閉鎖する。次いで、口部となる袋本体他端部のフラ
ップ階段面にもホットメルトを塗布して冷却固化させて
おく。
【0004】このように構成されたピンチ袋を使用する
際には、内容物を口部から充填し、その後当該ピンチ袋
の口部をトップシーラーと呼ばれている封緘機により封
緘する。このトップシーラーは、口部のフラップ階段面
に予め塗布されて冷却固化されたホットメルトに熱風を
吹き付けて再活性させると共に階段面のフラップを所定
位置で折り曲げ、再活性したホットメルトで袋本体の壁
面に貼り合わせるものである。
【0005】このようなクラフト紙からなるピンチ袋
は、防漏性や防湿性等に優れ、また口部及び底部が対称
形であることから堆積性(ピンチ袋を積み上げる時の重
なり具合)にも優れている。そのため、粉体や粒状物等
の輸送に際してもっとも優れた袋として既に長年に渡っ
て使用されてきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、輸送
する内容物の軽量化に伴って、この種の紙袋の2層化は
時代の流れとして定着しつつある。しかしながら、この
ような紙袋を2層で構成すると品質的に問題が出やすく
なる。例えば、紙袋は内部に内容物を充填した後、口部
のフラップを折曲げて封緘されるが、従来の紙袋では3
層で構成することが主流であり、そのため封緘された口
部フラップにおける破損はほとんど発生しなかった。
【0007】しかし、この紙袋を2層で構成すると、封
緘後の口部フラップに「破れ」を生じることがある。す
なわち、玄米20kgを入れた、84g/m2のクラフ
ト紙からなる2層紙袋で落下試験を高さ1.2mで実施
したところ、3回程度の比較的に早い落下回数で口部フ
ラップ(図9に符号Fで示す)の折曲げ部1から「切
れ」即ち「破れ」が発生し(図9(a)に符号2で示
す)、このような現象は従来の3層紙袋ではみられなか
った。
【0008】発明者はこの原因について鋭意研究した結
果、次のような理由により口部フラップの折曲げ線部分
に破れが起こるのではないかと推察した。すなわち、破
れた紙袋の口部を、図9(a)に示されるように閉じら
れた状態のままでフラップ折曲げ部1から約120mm
程度だけ紙袋中央に寄った位置で壁面を真横(紙袋幅方
向)に切り取ったところ、切断部からフラップFの先端
部、更に詳細にはフラップ折曲げ部1から切断部までの
長さが各層毎に違いのあることが分かった。
【0009】この違いは、この落下試験例の場合、内側
の層の紙が約1.5mm程度長かったのである。破れた
紙袋の口部を、閉じたままの状態で紙袋中央に寄った位
置で壁面を2層同時に真横に切断したのであるから、本
来であれば各層の切断部は揃っているはずである。しか
し、現実には切断した後にその寸法を測ったところ、各
層で長さに違いがあるということは、切断した後になっ
て各層にずれが出たと考えるべきである。
【0010】そこで、この現象を解明するため、別の簡
単な実験をした。それは、図10に示されるように短冊
状の紙片3、4を2枚重ね、その長手方向両端部を糊付
け(接着部を符号5で示す)して固定し、2層短冊紙6
を作成した。この2層短冊紙6を紙袋の一部(フラップ
からそれに連接する壁面)に見たてて、図11に示され
るように長手方向に直交する折曲げ線7に沿って折り曲
げると、内層側の紙片3の一部に弛み部8ができること
が確認された。
【0011】これは、2枚重ねの紙片を折り曲げた場
合、通常は外側の紙片4が基準となって曲げられるた
め、内側の紙片3は折曲げ部でその内側を通る時に一端
から測った同一長さ分の位置に相違が出る。そのため、
2層短冊紙6の両端部を接着部5で固定してしまうと、
内側の紙片3はこの位置ズレを起こすことができず、折
曲げ部7を境にしてフラップ(折り曲げ片)とは反対側
の他端側に弛み部8ができるのである。
【0012】一般的に、この種の紙袋における口部で
は、図9(b)に示されるように、内容物を充填するた
めに内外層を一体化しておく必要があり、そのため口部
における端縁部付近にのみ平らな状態で層間に接着剤9
が入れられている。そして、このような紙袋に内容物を
入れた後、接着剤9で固定された内外層端部よりも紙袋
長手方向(縦方向)中央よりの折曲げ線でフラップFを
折り、このフラップ面に塗布されているホットメルト系
接着剤で対向する壁面に固着封緘している。
【0013】落下試験を行った紙袋についても口部の構
造は上述のようになっているため、落下試験の後に、フ
ラップに連接する紙袋壁面を切断した時、内側の層の紙
が外側のそれより約1.5mm程度長かった理由は、内
層に弛み部8ができていて、この弛み部8が切断後に元
に戻ったためであると考えられる。それでは、このよう
な弛み部8があると、なぜ紙袋におけるフラップ折曲げ
部1から「切れ」即ち「破れ」が発生し易いか、という
点について考えてみると、次のような理由によるものと
推測できる。
【0014】結局、内層に弛みがあるということは、内
外層の一体化がほとんどなく、個々に独立して存在する
だけとなる。言い換えれば、単に2枚の紙が存在するだ
けで、例えば外層に加わった応力を2層で受け持って当
該応力に抵抗するというような「荷重の分散」効果は極
めて低い。
【0015】そのため、前述したように2層紙袋の水平
落下試験では、紙袋両端部のフラップ折曲げ部付近に最
も力が掛かり、その際に口部のフラップ折曲げ部付近に
おいては、内層に弛みができているため、衝撃力等応力
の大部分は外層が受けることになる。
【0016】その結果、比較的に早い落下試験回数で口
部のフラップ折曲げ部付近の外層が破れることになる。
外層が破れれば、残りの内層に100%の応力が作用す
るため、当該部分の内層は瞬時に破れることになる。そ
して、紙袋口部のフラップ折曲げ部付近において、外層
が破れてから内層に破れが発生するまでの時間は、ほと
んど瞬時であると考えられる。
【0017】本発明の目的は、かかる従来の問題点を解
決するためになされたもので、筒状のひだ付き2層袋本
体の下端部を2回折曲げて封緘し、底部とした2層紙袋
において、口部のフラップ折曲げ予定線付近での柔軟性
を保持しながらも強度を高め、この口部のフラップ折曲
げ予定線付近での破れの発生を防止した2層紙袋を提供
することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は、ピンチ袋を
構成している基本構成要素である両端が階段切りで形成
された筒状のひだ付き2層袋本体の下端部を2回折曲げ
て封緘し、底部とした2層紙袋において、口部のフラッ
プ折曲げ予定線を跨ぐように前記2層袋本体の層間にそ
の長手方向に所定の長さで且つ幅方向に所定の間隔をあ
けて線状に糊入れして2層を接着すると共に、この線状
糊入れ部により接着された口部フラップの折曲げ予定線
を跨ぐ領域以外の胴部層間は非接着としたことを特徴と
する。
【0019】また、この発明の2層紙袋は、2層袋本体
内に内容物を充填した後にフラップを折り曲げて封緘す
るため、口部のフラップ面に予めホットメルト系接着剤
を塗布したことを特徴とする。更に、この発明の2層紙
袋では、フラップ折曲げ予定線より2層袋本体の中央寄
り壁面に、内容物充填後にフラップを折り曲げて封緘す
るための接着剤層を設けたことを特徴とする。その場
合、この接着剤層が両面接着テープを貼り付けて構成す
ることもできる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、この発明の2層紙袋を図に
示された実施形態について説明する。この発明の実施形
態を示す各図では、構成を明瞭に示すため、製袋で通常
必要な層間の糊入れ部を省略して示している。
【0021】図1はこの発明の一実施形態に係る2層紙
袋10を扁平状態で示す平面図であり、図2は図1に示
される2層紙袋10を2−2線に沿って切断し、その底
部閉鎖部11を模式的に示す断面図であり、また図3は
この実施形態に係る2層紙袋10の構成要素である筒状
のひだ付き2層袋本体12を示す平面図であり、更に図
4は図3に示される2層袋本体12を4−4線に沿って
切断してその断面を模式的に示す断面図である。
【0022】この2層紙袋10は、図3及び図4に示さ
れるように両端部が階段切りで形成された筒状のひだ付
き2層袋本体12を含む。このひだ付き2層袋本体12
は、ピンチ袋の基本構成要素として用いられているもの
であり、2層で形成され且つ両端部の階段切り構造がま
ったく対称に形成されている。すなわち、ひだ付き2層
袋本体12における両端の階段切り構造は全く同一で、
しかしその階段切り面の向きが相反している。
【0023】このようなひだ付き2層袋本体12は、ロ
ールに巻かれた帯状の紙を所定長さ位置で当該紙シート
を横断する方向に階段状のミシン目を入れ、これを連続
的に筒状に形成した後当該ミシン目で切断して筒状体と
し、このような筒状体を2層重ね合わせることで形成す
ることができる。このようなひだ付き2層袋本体12
は、例えば実公昭58−28977号公報に開示されて
おり、既によく知られているのでその詳細な説明は省略
する。
【0024】この実施形態の2層紙袋10における底部
閉鎖部11については、図4に示されるようにひだ付き
2層袋本体12の階段切り一端部(フラップ13)を最
内層の端縁12cを通る折り線hに沿って内向きに折り
曲げ、次いでその折り曲げたフラップ13の先端部上を
通る折り線に沿って更にもう一度折り曲げる。
【0025】そして、その後、図2に示されるように開
封テープ14が内面に貼り付けられた当て紙15で包囲
し、この当て紙15を所定位置に塗布された接着剤16
によってひだ付き2層袋本体12の両壁面12a、12
b及び必要に応じてフラップ13の外面に固着すること
により形成されている。
【0026】次に、この2層紙袋10における口部17
については、図1、図3及び図4に示されるようにひだ
付き2層袋本体12の階段切り他端部における最も下側
の端縁即ち最外層の端縁12dにほぼ沿って折曲げ癖部
18を設けてフラップ折曲げ予定線とし、この折曲げ癖
部18よりも外側の階段切り端部全体を口部側のフラッ
プ13とする。言い換えれば、予め折曲げ癖部18を設
けることによりフラップの大きさを設定しておく。
【0027】ここで「折曲げ癖部」と称したのは単に折
り曲げる位置を示唆するという意味だけではなく、実際
に折り曲げることにより曲げ癖を付けた部分をも含む意
味である。従って、階段切りの2層袋本体12における
他端部である口部側のフラップ13は、使用者が自らの
意志で折り曲げ位置を決めるのではなく、単にそのフラ
ップ13を横から軽く押し倒すだけで予め癖付けされた
折曲げ癖部18から折り曲がることになる。
【0028】この折曲げ癖部18により区画形成された
フラップ13が、当該折曲げ癖部18で折り曲げられて
2層紙袋10の壁面12aに重なる領域部分(図1及び
図3に影線で示す)には、粘着剤層19が設けられ、更
にこの粘着剤層19の表面には離型紙20が貼り付けら
れている(この離型紙20はフラップ13が重ね合わさ
れる際には剥がされる)。ところで、離型紙20の付い
た粘着剤層19は、市販されている所定幅の両面接着テ
ープを壁面と同じ幅寸法の長さで切って貼り付けること
によって設けることができる。
【0029】更に、この2層紙袋10は、図5及び図6
に示されるように2層袋本体12においてフラップ13
及びそれに続く(連接する)壁面を構成している各層部
分が口部のフラップ折曲げ予定線である折曲げ癖部18
を跨ぐようにその長手方向に所定の長さで且つ幅方向に
所定の間隔をあけて当該層間に線状に糊入れされた多数
の線状糊入れ部21によって相互に接着されて構成され
ている。
【0030】この多数の線状糊入れ部21は、前述した
ように折曲げ癖部18を跨ぐように所定の長さで設けら
れ、それ以外即ち実質的に2層紙袋の胴部となる部分ま
でには及んでいないか、もし及んでもごく僅かである。
すなわち、この2層紙袋10では、その胴部となる実質
的な壁面の層間には接着剤はまったく入られてはおら
ず、非接着な状態とされている。
【0031】ここで、2層紙袋の「胴部」とは、当該2
層紙袋に内容物が充填された時に全体が直方体状に膨ら
むが、その膨らんだ状態で口部封緘部と底部封緘部の端
面に連接するほぼ長方形状の表面を言う。2層紙袋にお
ける胴部の層間に接着剤を入れて内外層を固着する必要
がない理由は、平らで縦方向の折曲げがないため、層の
弛みが発生せず、その上前述したように内容部が充填さ
れて口部が封緘された紙袋の取扱中に、当該紙袋を構成
している紙自体にそれを引き破くような応力(衝撃力な
ど)は口部閉鎖部又は底部閉鎖部の端面、特にフラップ
の折曲げ部付近に集中し、壁面にはあまり掛からないか
らである。
【0032】この発明の発明者が以前に創作した紙袋と
して、筒状のひだ付き多層袋本体の長手方向全長に亘っ
て線状の糊入れ部を形成して各層を接着したものが知ら
れているが(実公昭62−4516号公報)、これと比
較した場合でも多層袋本体の長手方向全長に亘る線状の
糊入れ工程が必要なくなり、また材料代も節約でき、そ
の結果製造コストを低くできるという大きな利点があ
る。
【0033】また、筒状のひだ付き多層袋本体の各層を
全面糊付けで固着することも考えられるが、そのように
すると各層が完全に一体化するのでその剛性は確かに高
くなるが、逆に紙の自由度がなくなると共に硬くなり過
ぎて衝撃に弱くなる。この発明は、このような従来知ら
れている紙袋や容易に考えられる層間全面接着によらず
に、如何にして可能な限り無駄のない設計で目的を達成
するかという点を巧妙な手段で解決していることに大き
な特徴がある。
【0034】このように構成された2層紙袋10を使用
する場合には、当該2層紙袋10の口部から内容物を充
填し、その後、粘着剤層19表面に貼り付けられている
離型紙20をはがして粘着剤層19を露出させ、フラッ
プ13を倒してこの粘着剤層19に重ね合わせて貼り付
ける。
【0035】粘着剤層19は、前述したように壁面12
aにおけるフラップ13が重ね合わされる正確な領域、
即ち正確な位置と正確な大きさに設けられていることと
相まってフラップ13が予め癖付けされた折曲げ癖部1
8から折り曲がることから、フラップ13は誰が行って
も粘着剤層19に一分の狂いもなく正確に重なって貼り
付けられることになる。
【0036】これにより、この2層紙袋10の口部を内
容物充填後に手作業で封緘しても必ず所定のフラップ貼
り付け強度を得ることができ、輸送中のフラップのはが
れ等の発生を避けることができ、信頼性の高い封緘を得
ることができる。しかも、この2層紙袋10は、前述し
たようにその基本構成要素である筒状のひだ付き2層袋
本体12が従来のピンチ袋の基本構成要素とまったく同
じであるため、封緘後の当該2層紙袋10は、ピンチ袋
と外観的には何ら変わるところがなく、従ってピンチ袋
と混在して荷扱いしても堆積性の悪さ等の問題はまった
く生じることがない。
【0037】このように構成された2層紙袋10につい
て、前述した落下試験とまたく同じ条件で同様な落下試
験をしたところ、20回を越える落下でもまったく破れ
などの発生は認められず、口部におけるフラップ折曲げ
部18の強度が著しく改善されていることが明らかとな
った。
【0038】次に、この発明における他の実施形態に係
る2層紙袋30を図7及び図8について説明する。図7
は、この発明における他の実施形態に係る2層紙袋30
を示す、図1と同様な平面図であり、図8はこの2層紙
袋30を構成する筒状のひだ付き2層袋本体31を示
す、図3と同様な平面図である。この実施形態に係る紙
袋30において、底部閉鎖部32は図1に示された実施
形態の2層紙袋10の場合と実質的に同じであるので説
明を省略する。
【0039】図1に示された2層紙袋10では、フラッ
プ13が折り曲げられて2層紙袋10の壁面12aに重
なる領域部分に粘着剤層19が設けられ、この粘着剤層
19の表面に離型紙20が貼り付けられている構成であ
ったが、このような粘着剤層19に代えて、この実施形
態の2層紙袋30では、これに内容物を充填した後にフ
ラップ32を折り曲げて封緘する接着手段として、口部
33のフラップ面に予めホットメルト系接着剤34(図
7に影線で示す)を塗布したものである。
【0040】このような2層紙袋30において、口部3
3のフラップ面に予めホットメルト系接着剤34を塗布
した点以外は図1に示される実施形態の2層紙袋10の
構成と実質的に同じであるので、同一又は相当する構成
部分には同一の参照符号を付して詳細な説明を省略す
る。この2層紙袋30によれば、同一場所で大量に袋詰
めする場合には、トップシーラー(フラップ面のホット
メルト系接着剤に熱風を吹き付けてフラップを折り曲げ
る自動封緘機)を用いることができるため封緘作業が非
常に容易となる。
【0041】なお、前述した各実施形態に係る2層紙袋
については、その素材としてクラフト紙を用いたものと
して説明したが、この発明の2層紙袋はこの素材に限定
されるものではなく、例えばクラフト伸張紙を用いて形
成された2層紙袋にも適用できることは言うまでもな
い。
【0042】以上説明したように、この発明の2層紙袋
によれば、内容物充填後の口部が封緘された当該紙袋の
全体形状はピンチ袋とほとんど同じとなり、見た目も統
一がとれているばかりではなく、ピンチ袋と混在して堆
積させても堆積性に全く問題が起こらず、非常に有効に
利用することができるばかりではなく、取扱中に受ける
各種の応力に対して、特に破れやすい口部のフラップ折
曲げ部付近の強度を著しく改善でき、その耐久性を格段
に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る2層紙袋を示す平
面図である。
【図2】図1に示されたこの発明の一実施形態に係る2
層紙袋を2−2線で切断して底部閉鎖部を模式的に示す
部分的な断面図である。
【図3】図1に示される2層紙袋の構成要素である筒状
のひだ付き2層袋本体を示す平面図である。
【図4】図3に示されるひだ付き2層袋本体を4−4線
で切断した状態を模式的に示す断面図である。
【図5】図1に示される実施形態の2層紙袋において口
部のフラップ折曲げ線を跨ぐように層間に入れられた線
状糊入れ部を示すため口部付近を部分的に示す断片的な
平面図である。
【図6】図5における6−6線で切断した2層紙袋の口
部付近を模式的に示す断面図である。
【図7】この発明の他の実施形態に係る2層紙袋を示す
平面図である。
【図8】図7に示される2層紙袋の構成要素である筒状
のひだ付き2層袋本体を模式的に示す断面図である。
【図9】従来の2層紙袋の口部におけるフラップ折曲げ
部付近に発生した破れの状態を示す部分的な斜視図であ
る。
【図10】図9に示される従来の2層紙袋が口部におけ
るフラップ折曲げ部付近で破れの発生する原因を考察す
るために使用した2層短冊紙を示す斜視図である。
【図11】図10に示される2層短冊紙を折り曲げた時
に内層側に弛み部ができる状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 2層紙袋 11 底部閉鎖部 12 2層袋本体 12a 壁面 12b 壁面 13 フラップ 14 開封テープ 15 当て紙 16 接着剤 17 口部 18 折曲げ癖部(折曲げ予定線) 19 粘着剤層 20 離型紙 21 線状糊入れ部 30 2層紙袋 31 2層袋本体 32 底部閉鎖部 33 口部 34 ホットメルト系接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 30/00 - 33/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピンチ袋を構成している基本構成要素で
    ある両端が階段切りで形成された筒状のひだ付き2層袋
    本体の下端部を2回折曲げて封緘し、底部とした2層紙
    袋において、 口部のフラップ折曲げ予定線を跨ぐように前記2層袋本
    体の層間にその長手方向に所定の長さで且つ幅方向に所
    定の間隔をあけて線状に糊入れして2層を接着すると共
    に、この線状糊入れ部により接着された前記口部フラッ
    プの折曲げ予定線を跨ぐ領域以外の胴部層間は非接着と
    したことを特徴とする2層紙袋。
  2. 【請求項2】 前記2層袋本体内に内容物を充填した後
    に前記フラップを折り曲げて封緘するため、前記口部の
    フラップ面に予めホットメルト系接着剤を塗布したこと
    を特徴とする請求項1に記載の2層紙袋。
  3. 【請求項3】 前記フラップ折曲げ予定線より前記2層
    袋本体の中央寄り壁面に、内容物充填後に前記フラップ
    を折り曲げて封緘するための接着剤層を設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の2層紙袋。
  4. 【請求項4】 前記接着剤層が両面接着テープを貼り付
    けて構成されていることを特徴とする請求項3に記載の
    2層紙袋。
JP16768298A 1998-06-01 1998-06-01 2層紙袋 Expired - Fee Related JP2960923B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16768298A JP2960923B1 (ja) 1998-06-01 1998-06-01 2層紙袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16768298A JP2960923B1 (ja) 1998-06-01 1998-06-01 2層紙袋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2960923B1 true JP2960923B1 (ja) 1999-10-12
JPH11342957A JPH11342957A (ja) 1999-12-14

Family

ID=15854282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16768298A Expired - Fee Related JP2960923B1 (ja) 1998-06-01 1998-06-01 2層紙袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2960923B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11342957A (ja) 1999-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4721709B2 (ja) ファスナーバッグ
JP4526884B2 (ja) チャックテープ付き袋
JPS62502679A (ja) 安全性の高い自己密封性郵送用収容体
US7703980B2 (en) Resealable flexible packaging
JP2008515729A (ja) 紙製又は合成樹脂製の袋体
JPH0455943B2 (ja)
JPH09207948A (ja) 包装袋
JP2960923B1 (ja) 2層紙袋
JPS6344451A (ja) 持ち運び可能な包装袋とその製造方法
KR100556714B1 (ko) 담배 패키지
KR100702624B1 (ko) 지대용지 및 지대
JP2948813B1 (ja) 開封機能付き紙袋
JPS61127462A (ja) 可撓材製容器
JP4083979B2 (ja) 複数回使用可能な紙袋
JPS5937470Y2 (ja) 包装用袋
JP2987622B2 (ja) 製袋方法
JP3116211B2 (ja) 合成樹脂製チャック付の袋体
JP2613842B2 (ja) 包装袋
JP4135851B2 (ja) ひだ付き紙袋
JP4768118B2 (ja) 再使用可能な紙袋
JPH10310152A (ja) 紙 袋
JP2742651B2 (ja) サンドイッチの包装体
JPH0732426Y2 (ja) 紙 袋
JPS6236771Y2 (ja)
JP3292695B2 (ja) サンドイッチ包装用袋及びサンドイッチ包装用袋の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080730

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100730

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100730

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees