JP2960013B2 - 移動物体の検出用目盛及びこれを用いた移動物体の検出装置 - Google Patents

移動物体の検出用目盛及びこれを用いた移動物体の検出装置

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    • G01D5/00Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable
    • G01D5/26Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light
    • G01D5/28Mechanical means for transferring the output of a sensing member; Means for converting the output of a sensing member to another variable where the form or nature of the sensing member does not constrain the means for converting; Transducers not specially adapted for a specific variable characterised by optical transfer means, i.e. using infrared, visible, or ultraviolet light with deflection of beams of light, e.g. for direct optical indication

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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動する物体の位
置と姿勢を検出するのに好適な目盛及び該目盛を用いた
移動物体の検出装置に関し、更に詳しくは、目盛を2つ
の異なる方向に既知の関数で変化する角度格子から構成
し、この角度格子と該角度格子面に対して相対的に移動
する角度センサとを組み合わせることにより移動物体の
位置及び姿勢を精密に検出できるようにした検出装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械等において、そのXYテ
ーブルや刃物等の移動物体の位置を検出するに際して
は、1自由度ごとにロータリエンコーダやリニアエンコ
ーダ等の測定装置が必要になる。例えば、2次元の位置
決めを行う場合は、x軸またはy軸に位置決めできるそ
れぞれのステージを2段に重ねてそれぞれに測定装置を
設けたり、円周目盛と1軸ステージを組み合わせた測定
装置で回転の位置と半径の位置をそれぞれ独立に測定し
て位置決めするようにしている。また、レーザ干渉変位
計を用いてxy方向の位置を決める場合は、2つの変位
計と、変位検出方向に直角な移動範囲に亘って形状精度
の保証された高精度の直定規等を組合せて位置を検出し
ている。
【0003】また、従来において、移動物体のピッチン
グ及びヨーイングに相当する姿勢を検出する場合は、オ
ートコリメータが利用されるが、このオートコリメータ
は1軸の直線方向の移動に対して、そのピッチング及び
ヨーイングを同時に測定できる反面、xy2軸の移動物
体に対しては高精度の直定規を必要とする。
【0004】更に、移動物体のローリングを測定する手
段として水準器が知られているが、この水準器は応答速
度や測定精度に問題があり、高精度の測定機器には不適
格である。そこで、平行な2本の直定規を設置して、そ
の直定規までの距離の差からローリング角を算出する方
法や1本の直定規を基準の鏡面としてオートコリメータ
でローリング角を検出するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の検出装置に用いられるロータリエンコーダ
やリニアエンコーダ等の測定装置は、1次元の位置決め
しかできず、2次元の位置決めには上記の測定装置を少
なくとも2組組み合わせる必要があり、移動物体検出装
置の設計に大きな制約がある。また、レーザ干渉変位計
を用いて位置決めする場合も本質的に1軸で1次元の位
置決めしかできず、2次元の位置決めを行う場合には、
高い精度の直定規が必要になり、その結果、この種の移
動物体検出装置を工作機械等に設ける場合、構造上に制
約があり、かつコスト高になるという問題がある。ま
た、従来の検出装置では、位置を決めるエンコーダと、
姿勢変化を検出する測定系が別々に構成されるため、移
動物体の2次元位置、ピッチング、ローリング及びヨー
イングを検出するには、検出装置が更に複雑になり、コ
スト高となる問題がある。また、光電式のリニアスケー
ルなどでは、目盛とその読取装置との配置に高い位置精
度を要するため、複数の読取装置を配置してスケールの
長さ以上に測定範囲を拡大することが難しく、その結
果、長い移動範囲には長いスケールが必要になる。
【0006】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、移動物体の2次元位置と移動物体が移動する時の姿
勢変化を精密に検出できる移動物体検出用の目盛及び該
目盛を用いた移動物体の検出装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、移動する物体の位置及び各種姿勢の少なく
とも1つを検出する目盛であって、目盛が、目盛基板の
平面及び自由曲面を含む表面上または面内に形成され、
角度に関する性質が2つの異なる方向に既知の関数の形
で変化する角度格子から形成されるものである。本発明
はまた、前記角度格子が、基板表面上または面内に交叉
する2方向に角度に関する性質が正弦波状に変化する一
定振幅の山谷の集合から構成されるものである。本発明
はまた、前記角度格子が、電気光学的結晶または容器内
に満たされた電磁気力または光に反応する液体に電磁気
的なパワーを付与することで該電気光学的結晶または液
体に屈折率の既知の関数の形の変化を与えて構成される
ものである。本発明はまた、前記角度格子が、直交座
標、円筒座標、極座標もしくは自由曲面に沿う座標を構
成するものである。
【0008】本発明は、移動する物体の位置を検出する
検出装置であって、目盛基板の平面及び自由曲面を含む
表面上または面内に形成され、角度に関する性質が2つ
の異なる方向(x,y方向)に既知の関数の形で変化す
る角度格子から構成される目盛と、この目盛の角度格子
面に対向して配置された少なくとも1個の2次元角度セ
ンサを備え、前記目盛及び角度センサのいずれか一方を
移動物体に取り付け、前記目盛及び角度センサの相対的
移動における移動物体の2次元座標位置を検出すること
を特徴とする。
【0009】本発明は、移動する物体の位置及び各種姿
勢を検出する検出装置であって、目盛基板の平面及び自
由曲面を含む表面上または面内に形成され、角度に関す
る性質が2つの異なる方向(x,y方向)に既知の関数
の形で変化する角度格子から構成される目盛と、この目
盛の角度格子面と対向し、かつx,y方向に互いに所定
間隔離して配置された少なくとも一対の2次元角度セン
サを備え、前記目盛及び角度センサのいずれか一方を移
動物体に取り付け、前記目盛及び角度センサの相対的移
動における移動物体の2次元座標位置とピッチング及び
ローリング角を検出することを特徴とする。
【0010】本発明は、移動する物体の位置及び各種姿
勢を検出する検出装置であって、目盛基板の平面及び自
由曲面を含む表面上または面内に形成され、角度に関す
る性質が2つの異なる方向(x,y方向)に既知の関数
の形で変化する角度格子から構成される目盛と、この目
盛の角度格子面と対向し、かつx,y方向に互いに所定
間隔離して配置された少なくとも3個の2次元角度セン
サを備え、前記目盛及び角度センサのいずれか一方を移
動物体に取り付け、前記目盛及び角度センサの相対的移
動における移動物体の2次元座標位置とピッチング、ロ
ーリング及びヨーイング角を検出することを特徴とす
る。
【0011】本発明は、移動する物体の位置もしくは各
種姿勢の1つを検出する検出装置であって、目盛基板の
平面及び自由曲面を含む表面上または面内に形成され、
角度に関する性質が1軸方向(x方向)に既知の関数の
形で変化する角度格子から構成される目盛と、この目盛
の角度格子面に対向して配置された角度センサを備え、
前記目盛及び角度センサのいずれか一方を移動物体に取
り付け、前記目盛及び角度センサの相対的移動における
移動物体の1軸方向の位置を検出することを特徴とす
る。
【0012】本発明はまた、請求項に記載の1軸方向
の角度格子に対して、その1軸方向に所定間隔離して配
置した一対の角度センサで検出した1軸方向(移動方
向)の傾斜角から角度形状関数に関する2点法により1
軸方向の移動物体の位置とピッチング角を検出すること
を特徴とする。本発明はまた、請求項に記載の角度セ
ンサを、1軸方向(移動方向)の変化を該移動方向及び
それと直角な方向の変化を検出する2次元角度センサか
ら構成し、この2次元角度センサにより1軸方向の位置
とピッチング角及びローリング角を検出することを特徴
とする。本発明はまた、前記角度格子の角度変化が、複
数の周波数の異なる正弦波を重ねた形に構成されるもの
である。本発明はまた、前記角度センサが、光学式、電
磁気量検出式や機械接触式の所定の間隔離して配列した
複数の変位計から構成され、この隣接する2つの変位計
の差動出力を角度センサの出力とすることを特徴とす
る。本発明はまた、前記角度センサに既知の方向と既知
の大きさの回転角を与えて該角度センサを距離センサと
して機能させ、相対移動における前記目盛の角度格子面
と角度センサ間の距離もしくは該距離の変化量を検出で
きるように構成されるものである。本発明はまた、前記
目盛が、弾性を有する板、弾性的な性質を有する平面ま
たは曲面や結晶体もしくは液面または密閉容器内に満た
された液体に一定周期の振動を付与した時の定在波によ
り、その表面もしくは内面に角度に関する性質が空間的
に変化する角度格子面を生成させることで構成されるも
のである。本発明はまた、前記目盛を、角度格子面を有
する複数の分割目盛から構成し、この分割目盛を移動物
体の移動領域に合わせて複数間欠的にもしくは連続して
配列する構成にしたものである。本発明はまた、進行波
を発生させ、この進行波により面の角度変化が生じる角
度格子を形成し、その角度格子の時間との関連で2次元
位置を決める構成になっているものである。本発明はま
た、前記角度格子の角度形状の誤差を校正した結果に基
づいて角度格子による座標位置と姿勢角の測定結果の補
正をする手段を備える構成にしたものである。本発明は
また、前記角度センサに対して前記角度格子のx,y方
向に一定量の相対移動を与え、該相対移動の前後におけ
る角度センサの各検出値とその差値とを基に角度格子の
既値の理想形状からの誤差を校正するデータを算出する
手段と、前記算出した校正データを格納する格納手段を
備えるものである。
【0013】上記のように構成された本発明において
は、目盛が、角度形状を表わす2次元の角度格子から形
成されるため、単一の目盛に角度センサを組み合わせる
だけで移動物体の2次元の位置検出は勿論のこと、ピッ
チング角、ローリング角及びヨーイング角をも検出する
ことが可能になる。また、角度格子とすることにより、
直交座標、円筒座標、極座標もしくは自由曲面に沿う座
標のような2次元の座標に関する位置検出も可能にな
る。
【0014】また、本発明の移動物体の検出装置におい
ては、2次元の角度格子からなる目盛に少なくとも1個
の2次元角度センサを組み合わせることにより、目盛及
び角度センサの相対的移動における移動物体の2次元座
標位置を検出することができ、更に角度センサに既知の
所定の角度変化を与えることで、目盛と角度センサ間の
距離も検出することができる。また、本発明の移動物体
の検出装置においては、2次元の角度格子からなる目盛
に少なくとも2個の2次元角度センサを組み合わせるこ
とにより、目盛及び角度センサの相対的移動における移
動物体の2次元座標位置、ピッチング及びローリング角
を検出することができ、更に角度センサに既知の所定の
角度変化を与えることで、目盛と角度センサ間の距離も
検出することができる。また、本発明の移動物体の検出
装置においては、2次元の角度格子からなる目盛に少な
くとも3個の2次元角度センサを組み合わせることによ
り、目盛及び角度センサの相対的移動における移動物体
の2次元座標位置、ピッチング角、ローリング角及びヨ
ーイング角を検出することができ、更に角度センサに既
知の所定の角度変化を与えることで、目盛と角度センサ
間の距離も検出することができる。
【0015】また、本発明の移動物体の検出装置におい
ては、1軸方向(x方向)に既知の関数の形で変化する
角度格子から構成される目盛に少なくとも1対の角度セ
ンサを組み合わせることにより、1軸方向の位置とピッ
チング角及びローリング角を検出することが可能にな
る。
【0016】また、本発明においては、角度格子の角度
変化が、複数の周波数の異なる正弦波を重ねた形に構成
されることにより、例えば、x方向の角度格子面におい
て、その全長を1周期とする正弦波的角度変化と、その
M倍の周波数の正弦波の角度変化を重ねて1つの角度格
子とする時、ある位置にある角度センサに高周波の周期
より大きい振幅で一定の振動をx方向に与えると、その
角度センサの出力には、角度格子面の2個の周波数成分
が含まれる。この中、低周波成分は全長を1周期とする
角度格子成分を与えるので、それから全長に対する角度
センサの位置が検出され、高周波成分は、高周波の角度
格子成分を与えるので、それから精密な位置検出が可能
になる。また、低周波成分として、角度形状が直線的に
変化するもの、角度形状の微分が直線的に変化するもの
を選ぶことも可能である。更に、角度格子面に原点を設
けておけば、原点復帰後の角度センサの移動は原点から
の絶対座標を与えることになる。
【0017】また、本発明においては、角度センサを、
光学式、電磁気量検出式や機械接触式の互いに所定間隔
で配列した複数の変位計から構成し、各変位計の差動出
力から高さ形状変化として与えられた前記角度格子面の
形状の傾斜角度変化を検出することにより、これを角度
情報の代わりに利用でき、x,y方向に2個ずつ、計4
個、あるいは三角形の各頂点に配列した3個の変位計を
所定間隔で配置すれば、2次元角度センサとして機能す
る。
【0018】また、本発明においては、目盛が、弾性を
有する板、弾性的な性質を有する平面または曲面や結晶
体もしくは液面または密閉容器内に満たされた液体に一
定周期の振動を付与した時の定在波により、その表面も
しくは内面に角度に関する性質が空間的に変化する角度
格子面を形成することができ、振動が付与されている間
だけ角度格子面として利用できる。
【0019】また、本発明においては、目盛を、角度格
子面を有する複数の分割目盛から構成し、この分割目盛
またはこの目盛を読みとる角度センサを移動物体の移動
領域に合わせて複数間欠的にもしくは連続して配列する
構成にすることにより、角度センサが相対的に1つの角
度格子面から外れても、これに隣接する分割目盛または
角度センサによって角度格子面の位置情報を検出するこ
とができ、角度センサと角度格子の相対的移動範囲を拡
大することが可能になる。また、本発明においては、角
度格子の角度形状の誤差を校正した結果に基づいて角度
格子による座標位置と姿勢角の測定結果を補正する補正
手段を備えることにより、角度格子を高精度に作成でき
ない場合、校正データをメモリに格納しておき、このデ
ータ間を内挿で近似演算させることで校正結果を基に測
定データの補正が可能になる。また、本発明において
は、角度センサに対して前記角度格子のx,y方向に一
定量の既知の相対移動を与え、該相対移動の前後におけ
る角度センサの各検出値とその差値とを基に角度格子の
既値の理想形状からの誤差を校正するデータを自律的に
得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態における検出装置を目盛と1つの2次元角度センサで
構成した場合の配置関係を示す原理構成図である。角度
目盛は高さが周期的に変化する波形で構成し、角度セン
サはその目盛の斜面の傾斜角を検出する光学式センサと
する。また、角度変化の関数はx,y方向の傾斜がそれ
ぞれf(x,y),g(x,y)で表わされるものとす
る。
【0021】図1において、10は固定側に配設される
目盛、20は図示省略した移動側のセンサ取付台に設け
られる角度センサである。目盛10を構成する基板10
1の平面上には、平面上の直交する2方向(x,y方
向)に既知の関数の形で変化する正弦波状の山谷の集合
からなる角度格子102が形成され、この角度格子10
2が2次元位置を検出するための目盛を構成する。この
目盛10の角度格子102と相対向する面には、この角
度格子面から所定間隔離して1つの角度センサ20が平
行に移動可能に配置され、この角度センサ20はこれか
ら発射される光線を角度格子102に照射し、角度格子
102からのx,y方向の反射方向を検出するものであ
り、この角度センサ20を目盛20に対してx,y方向
に相対的に移動させた時の移動物体の2次元座標位置を
検出する。
【0022】例えば、角度格子102における直交する
2方向、即ちx,y方向の周期をそれぞれTx ,Ty 、
振幅をa,bとした時の正弦波は、 f(x,y)=asin(2πx/Tx )・・・・・・・・・・・(A) g(x,y)=bsin(2πy/Ty )・・・・・・・・・・・(B) となる。この2次元角度格子面に対して、x,y2方向
の反射方向を検出する角度センサ20を移動させると、
角度格子102の山に対する高さが同一でも、山の斜面
によって2方向の角度が違うため、この違いにより2次
元の位置を明確に決定できる。これにより、移動物体の
2次元座標位置を検出することができる。
【0023】なお、上記式(A),(B)の単独の正弦
波の波長間の内挿には、従来の干渉計での波長間内挿の
種々の手法が応用できる。波長間を内挿するときだけ角
度センサ本体を機械的に、或いは光電式の角度センサで
は光線だけを電気光学的に、x,yそれぞれの方向に振
って、それぞれの方向にTx /4,Ty /4だけ、すな
わち、π/2だけ位相のずれた2つの信号を得ることで
も可能である。勿論、Tx /4,Ty /4だけ位相のず
れた位置を検出するセンサを追加して、π/2だけ位相
のずれた2つの信号を同時に検出してもよい。
【0024】また、光電式スケールの読取りで用いられ
る、複数の目盛の位置の平均値を読みとることで、目盛
間隔の誤差の影響を減少させる手法を応用して、隣接し
た複数個の山の同じ位相での傾斜角の平均値を読取るた
めに複数本の光線を照射して受光する角度センサを用い
てもよい。
【0025】図2は、本発明の第2の実施の形態におけ
る検出装置を目盛と2つの2次元角度センサで構成した
場合の配置関係を示す原理構成図であり、2次元の位置
とピッチング角及びローリング角を検出できる場合を示
している。図2において、目盛10を構成する基板10
1の平面上には、平面上の直交する2方向(x,y方
向)に既知の関数の形で変化する角度格子102が図1
の場合と同様に形成され、この角度格子102と相対向
する面には、この角度格子面から所定間隔離して一対の
角度センサ20A,20Bが配置されている。この角度
センサ20A,20Bは、これから発射される光線を角
度格子102に照射し、角度格子102からのx,y方
向の反射方向を検出するもので、角度格子面と平行な平
板状のセンサ取付台201に支持され、更に、この角度
センサ20Aと20Bはx,y方向にそれぞれdx ,d
y だけ離して配列されている。これにより、角度センサ
20Aは座標(x,y)の位置にあるx,y方向の傾斜
角を検出し、角度センサ20Bは座標(x+dx ,y+
dy )の位置にあるx,y方向の傾斜角を検出する。
【0026】図2の実施の形態において、センサ取付台
のピッチング角(x方向の傾斜)をpe(x,y)、ロ
ーリング角(y方向の傾斜)をre(x,y)とし、角
度センサ20A、20Bのx方向の角度出力をma1,m
a2とし、y方向の角度出力をmb1,mb2した時、それぞ
れは次式で与えられる。 ma1=f(x,y)+pe(x,y)・・・・・・・・・・・・・・・(1) mb1=g(x,y)+re(x,y)・・・・・・・・・・・・・・・(2) ma2=f(x+dx ,y+dy )+pe(x,y)・・・・・・・・・(3) mb2=g(x+dx ,y+dy )+re(x,y)・・・・・・・・・(4) この各式(1) 〜(4) により、 ma2−ma1=f(x+dx ,y+dy )−f(x,y)・・・・・・・(5) mb2−mb1=g(x+dx ,y+dy )−g(x,y)・・・・・・・(6) となり、f,gが既知関数で判っていれば、式(5) ,
(6) からx,yが決定できる。
【0027】例えば、f,gが f(x,y)=acos(2πx/Tx )・・・・・・・・・・・・・(7) g(x,y)=bcos(2πy/Ty )・・・・・・・・・・・・・(8) の周期関数で与えられると、a,b,dx ,dy ,Tx
,Ty が判っていれば、式(5) ,(6) からx,yが決
定できる。この時、出力信号の周期的変化の数(波の
数)を数えておけば、x,yがTx ,Ty よりも大きい
場合も問題はない。その結果、ピッチング角peもロー
リング角reも、式(1) ,(2) で求められる。
【0028】なお、上述した式のx,yにはピッチング
角pe、ローリング角re及び角度格子面から角度セン
サまでの距離dz に起因する、角度センサの真の位置
X,Yと角度格子面上での検出位置x,yの違いは考慮
されていない。これらの関係は次式で与えられる。 X=x−pe(x,y)dz ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(9) Y=y−re(x,y)dz ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(10) 従って、x,y,pe,reが求まった後に、式(9) ,
(10)と既知のdz を用いてX,Yを求めることができ
る。更に、この関係を利用すれば、角度センサを単独
で、或はセンサ取付台を一体で、既知の角度α0 だけ、
或はβ0 だけ回転する機構を角度センサ側に設けること
により、式(9) ,(10)と同様な関係から未知のdz を求
めることができる。即ち、角度α0 ,β0 の回転によっ
て生じる角度センサの出力変化に相当するx,y方向の
変位をx0 ,y0 として次式が成り立つ。 dz =x0 /α0 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(11) dz =y0 /β0 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(12)
【0029】また、上記式(11),(12)に示すx,y方向
の変位x0 ,y0 に相当する値を、例えば数目盛間隔の
ように一定値となる時の角度α0 ,β0 を計測して、d
z を求めることができる。これは角度センサと角度格子
面間距離を検出するセンサを兼ねることになる。
【0030】図3は、本発明の第3の実施の形態におけ
るセンサを3つの2次元角度センサで構成した場合を示
し、移動物体の2次元の位置とピッチング角、ローリン
グ角及びヨーイング角を検出できる場合を示している。
この第3の実施の形態においては、図3に示すように、
図2に示す場合と同様な角度格子面と平行な平板状のセ
ンサ取付台202の平面内における二等辺三角形の各頂
点に配設した3個の角度センサ20A,20B,20C
を備え、角度センサ20Cは、原点の角度センサ20A
からx,y方向に(dx ,−dy )の位置にあり、その
x方向及びy方向の角度出力をma3,mb3とし、角度セ
ンサ20Bのx方向及びy方向の角度出力をma2,mb2
とし、原点の角度センサ20Aを回転中心としたヨーイ
ング角度γを考慮すると、次式の関係が得られる。 ma2=f(x+dx +γdy ,y+dy +γdx )+pe(x,y)・・・ ・・(13) mb2=g(x+dx +γdy ,y+dy +γdx )+re(x,y)・・・ ・・(14) ma3=f(x+dx −γdy ,y−dy +γdx )+pe(x,y)・・・ ・・(15) mb3=g(x+dx −γdy ,y−dy +γdx )+re(x,y)・・・ ・・(16)
【0031】peが既知か、無視できるほど小さい時に
は、式(1) からxが、また式(13)からγが判り、これに
より式(14),式(16)を使ってyとreが求まる。逆に、
reが無視できるか、既知の場合の同様に、式(2) ,式
(14)からy,γが求められた後に、式(13),式(15)を使
ってxとpeが求まる。peもreも未知で、無視でき
ない大きさの時は、各角度センサの差動出力だけからγ
を求める必要がある。
【0032】なお、 f(x,y)=f(x,y+dy )=f(x,y−dy )・・・・・・(17) g(x,y)=g(x+dx ,y)・・・・・・・・・・・・・・・・(18) などとおいても一般性を失わないので、次式が得られ
る。 ma2−ma1=f(x+dx +γdy ,y)−f(x,y)・・・・・・(19) ma3−ma1=f(x+dx −γdy ,y)−f(x,y)・・・・・・(20) まず、γを微少量として、f,gのx,yによる偏微分
を添字x,yをつけてfx,fyで表わすと、 ma2−ma3=2γdy fx (x+dx ,y)・・・・・・・・・・・・(21) となり、関数fx (x+dx ,y),dy が既知なの
で、γが求まる。
【0033】同様に、 mb2−mb3=γdx {gy (x,y+dy )−gy (x,y−dy )}・・ ・・・(22) となり、y方向の角度出力からも微小量γが求まる。γ
が求まるとx,y,α,βが求まるので、これらを記録
する。この微小量γを逐次求めながら、緩やかに変化す
るγを累積すれば必要な位置での最終的なγが求められ
る。このことは、x,yが緩やかに或は微小量だけ変化
する場合にも同様で、例えば式(22)で与えられた差動出
力の変化量から、yが既知で一定ならば簡単にγが求め
られるので、一度決めたyの変化が小さいとしてγを求
め、それを元に他の量も決めて行けば、yが緩やかに、
或は微小にしか変化しない場合にも対応できることは明
らかである。
【0034】一般に、精密機器で全ての自由度が同等の
速度で、同等の大きさで変化するものは考えにくいの
で、どれか1つでも変化が小さいか、緩やかなものを選
んで上述のγの場合と同様な演算処理をすると、全ての
自由度、即ち2次元座標に関する位置、角度格子面から
角度センサまでの距離、移動物体のピッチング角、ロー
リング角及びヨーイング角の変化量がすべて決定できる
ことになる。
【0035】なお、角度センサ20B,20Cが、20
Aからx,y方向に対してそれぞれ(dx,o),
(o,dy)の位置にある直角三角形上の配置でも、ま
たもっと一般的な三角形上の配置であってもよい。ま
た、上述の原理は、移動する物体の位置検出だけでな
く、同一の物体を繰り返し同じ希望位置と姿勢に際設定
するのめにも適用できる。従って、2次元の角度変化に
よる物体上の予め決めた目印を使用して、物体と角度セ
ンサの相対位置と姿勢を検出できる構成にしておけば、
半導体製造装置などのウエハの位置決めなどに有効に利
用できる。
【0036】図4は、x方向にのみ正弦波状の角度変化
を与える平面状の角度格子と角度センサでx方向の位置
とピッチング角及びローリング角を検出できるようにし
た本発明の第4の実施の形態における原理構成図であ
る。図4において、目盛10を構成する基板101の平
面上には、x方向に角度の変化する1次元角度格子10
3が形成され、この角度格子103の角度変化は既知の
関数f(x)で表わされるものとし、2個の角度センサ
20A,20Bを間隔dx離してx方向に配列して、平
板状のセンサ取付台203に取り付けられている。この
角度センサ20A,20Bをセンサ取付台203ごとx
方向に角度格子と相対移動させた時、移動側のx方向の
位置とピッチング角及びローリング角を検出できる。
【0037】この実施の形態において、2つの角度セン
サ20A、20Bの出力をm1,m2とすると、次式で
表わされる。ただし、pe(x)はピッチング角であ
る。 m1=f(x)+pe(x)・・・・・・・・・・・・・・・・・・(23) m2=f(x+dx)+pe(x)・・・・・・・・・・・・・・・(24) もし、ピッチング角を無視できる状況では、角度センサ
を1個用いてx方向に移動すると、その出力のf(x)
の変化から、x方向の位置が判る。また、Pe(x)が
無視できない場合は、2個の角度センサの出力の差を取
ると、 m2−m1=f(x+dx )−f(x)・・・・・・・・・・・・・(25) となり、既知関数の差はやはり既知の関数である。従っ
て、この差動出力(m2−m1)の変化から、角度セン
サのxの位置を知ることができる。xが判ればm1から
ピッチング角pe(x)を計算で求めることができる。
【0038】上述する2個の角度センサをx,y両方向
に角度を検出する2次元角度センサとすると、上記のピ
ッチング角の2点法と同様に目盛のx,y方向の角度形
状(理想的には変化がゼロ)が求まり、その角度目盛の
y方向の角度がわかれば、角度センサのy方向の角度出
力からセンサ取付台、即ち、移動物体のローリング角r
e(x)を検出することができる。
【0039】図4のセンサ取付台に、図示省略した既知
量Dだけ取付台をx,y方向に微小移動する機構を備え
て角度格子の校正データを求めることのできる実施形態
もある。このとき、理想的な正弦波の形状(設計上の形
状)をf(x)、実際の角度格子のf(x)からのずれ
をe(x)とする。まず、角度センサの移動によるピッ
チングを無視して考える。まず、f(x)の関数を利用
して、xを決め、その位置(実際には誤差e(x)の影
響で未知の誤差δxを含む)で圧電素子などを使って角
度センサをDだけx方向にシフトして、シフト前後の角
度センサの出力をそれぞれm1,m1D とする。この二
つの出力の差から次式を得る。 m1D −m1=f(x+δx+D)−f(x+δx) +e(x+δx+D)−e(x+δx)・・・・・・(26) δxを微小として、e(x)の近似導関数として次式を
得る。 e′(x)={e(x+D)−e(x)}/D ≒[m1D −m1−{f(x+D)−f(x)}]/D・・・(27) この式で、{f(x+D)−f(x)}は既知関数なの
で、右辺は既知の関数である。したがって、この近似導
関数e′(x)を何等かの方法で数値積分すれば、e
(x)の近似関数eC(x)が計算される。この時に導
関数の近似や数値積分による公式誤差は、周波数毎に決
まった割合になるので、フーリエ変換と逆フーリエ変換
を介して補正できる。また、f(x)で評価したxの位
置を、上で求めたe(x)の近似曲線ec(x)を用い
て補正してから、数値積分をやり直すと、新しく求めた
e(x)の近似曲線の精度を向上させることができる。
補正量δxが十分小さくなるまでこのxの位置の補正を
繰り返せば、必要な精度の校正曲線が得られる。
【0040】つぎに、角度センサのx方向の移動の際の
ピッチングの影響を取り除くために、間隔dxでx方向
に並べた2本の角度センサをx方向に1列に並べる方式
での校正について説明する。2本の角度センサの出力を
m1,m2として、 m1(x)=f(x)+e(x)+pe(x)・・・・・・・・・・・(28) m2(x)=f(x+dx)+e(x+dx)+pe(x)・・・・・(29) ここで、pe(x)はxの位置でのセンサのピッチング
である。
【0041】ピッチングの影響を除去するために、次式
で与えられる2本のセンサの差動出力を用いる。 m2(x)−m1(x)={f(x+dx)−f(x)} +{e(x+dx)−e(x)} =f1(x)+e1(x)・・・・・・・・・(30) ここで、 f1(x)=f(x+dx)−f(x)・・・・・・・・・・・・・・(31) e1(x)=e(x+dx)−e(x)・・・・・・・・・・・・・・(32) と記述している。
【0042】このf1(x)は元の角度格子のx方向と
同じ周期を有する関数で、これを改めて格子の理想関数
と見做すことができる。dxが既知で、f(x)の理想
的な形状(変位計でいえば平均感度)が判明していれ
ば、f1(x)の理想的な形状も判り、それを用いてx
を推定することができる。
【0043】また、2本の角度センサを取り付けた台を
x方向にDだけシフトして、そのシフトの前後に角度セ
ンサの出力を読み取る態様にすれば、上記の[003
6]で述べたのと同様にe1(x)の導関数の近似値が
次式のように求まる。 e1′(x)={e1(x+D)−e1(x)}/D ≒[m2D(x)−m2(x)−{m1D(x)−m1(x)} −{f1(x+D)−f1(x)}/D・・・・・・・・(33) ただし、m1D(x),m2D(x)はxの位置でDだけ
シフトした時の角度センサ1,2の出力である。
【0044】この式で、{f1(x+D)−f1
(x)}は既知関数なので、左辺は既知の関数である。
したがって、この近似導関数e1′(x)を何等かの方法
で数値積分すれば、e1(x)の近似関数e1C(x)が
計算される。また、f1(x)で評価したxの位置を、
上で求めたe1(x)の近似曲線e1C(x)を用いて
補正(補正量をδxとする)してから数値積分をやり直
すと、新しく求めたe1(x)の近似の精度を向上させ
ることができる。補正量δxが十分小さくなるまでこの
xの位置の補正を繰り返せば、必要な精度の校正曲線が
得られる。e1(x)の最終結果をもう1度積分すると
e(x)が求まり、それより角度格子の角度形状が得ら
れ、2本のx方向角度センサでx方向の位置とピッチン
グを検出するための角度格子の校正が完了する。
【0045】図5は、極座標による位置決めを可能にし
た本発明の第5の実施の形態における原理構成図であ
る。この図5において、円板50上に半径方向と円周方
向に既知の関数で角度の変化する2次元角度格子51を
形成することにより、極座標用の目盛52を構成する。
そして、この目盛52の2次元角度格子面に沿って相対
移動する角度センサ53を対向配置し、角度センサ53
で極座標による位置決めを可能にする。なお、第5の実
施の形態において、2次元角度格子51は図5に示す形
状のものに限定されず、渦巻き線に沿って角度変化を与
える2次元角度格子であってもよい。
【0046】図6は、円筒座標による位置決めを可能に
した本発明の第6の実施の形態における原理構成図であ
る。この図6において、円筒体60の外周面の母線方向
とこれに直交する円周方向に既知の関数で変化する角度
格子61を形成して、円筒座標用の目盛62を構成す
る。そして、この目盛62の角度格子面に沿って相対移
動する角度センサ63を対向配置し、この角度センサ6
3で円筒座標による位置決めを可能にする。なお、第6
の実施の形態において、角度格子61は図6に示す形状
のものに限定されず、螺旋に沿って角度形状が変化する
形式の角度格子であってもよい。また、図1〜図6の実
施の形態において、角度センサとそれに角度情報を与え
る光線などの線源を分離して、角度格子面を挟む構成に
し、透過光線などの角度変化を検出する装置であっても
よい。この時の角度格子は、屈折率の変化でも、透過板
の裏面の凹凸で透過光の方向を変化させるものであって
もよい。
【0047】図7は、球座標による位置決めを可能にし
た本発明の第7の実施の形態における原理構成図であ
る。この図7において、球体70の内面に2次元角度格
子71を形成することにより、球座標用の目盛72を構
成する。そして移動物体に設けた3つの角度センサ73
により移動物体自身の位置を決めることができる。ま
た、球体70の中心部での回転物体の3方向の姿勢を検
出して、回転中心の微小な3方向の振れを検出すること
ができる。
【0048】図8は原子間力顕微鏡のセンサの原理を利
用して、接触式の角度センサを構成し、結晶などの微細
格子を角度格子とする2次元の位置決めを可能にした本
発明の第8の実施の形態における原理構成図である。こ
の図8において、結晶体80の結晶面81を目盛用の2
次元角度格子として利用するもので、結晶面81にその
原子間力または接触圧力で位置の決まる接触子82を近
接点の面法線の方向によってたわみ率の変化する2方向
のマイクロレバー83,84を順次結合し、このマイク
ロレバー83,84に図示省略の光源から光を照射し、
マイクロレバー83,84からの光反射方向を半導体光
位置検出器等の光センサにより検出することで、角度形
状の変化を検知し、2次元の位置決めを可能にする。こ
の実施の形態にあっては、結晶面80の原子の並びを目
盛用の2次元角度格子として利用することができる。な
お、マイクロレバー83,84のたわみを検出するため
の光センサの代わりに他の原理変化センサを用いてもよ
く、また、マイクロレバーに歪ゲージをはりつけてもよ
い。
【0049】なお、本発明は、上記実施の形態に記載し
た構成のものに限定されない。例えば、角度格子の角度
変化を、複数の周波数の異なる正弦波を重ねた形に構成
にしてもよい。また、上記角度格子は、透明な板材の内
部の材料組成の変化による光の屈折率の変化で実現する
方式であっもよく、外部から加える電磁気的力、力学的
力により屈折率の変化する材料を単体または容器に閉じ
込めて用いてもよい。また本発明の目盛は、弾性を有す
る板、弾性的な性質を有する平面、結晶体もしくは液面
に一定周期の起励力を付与した時の定在波により、その
表面もしくは内面に角度に関する性質が既知の関数の形
に変化する角度格子面を生成させることで構成にしても
よい。また本発明は、目盛を、角度格子面を有する複数
の分割目盛から構成し、この分割目盛を移動物体の移動
領域に合わせて複数間欠的にもしくは連続して配列する
構成にすることもできる。角度格子面の数を増す代わり
に、同一機能を有する角度センサの組を複数組、角度格
子面の大きさよりも狭い間隔で配設する構成にすること
もできる。また本発明は、角度センサに対して前記角度
格子のx,y方向に一定量の相対移動を与え、該相対移
動の前後における角度センサの各検出値とその差値とを
基に角度格子の既値の理想形状からの誤差を校正するデ
ータを算出する手段を備えてもよく、また、前記算出し
た校正データまたは通常の比較校正で得た校正データを
格納する格納手段及び前記校正データに基づいて角度格
子による座標位置と各種姿勢角の測定結果を補正する補
正手段を備える構成にしてもよい。また本発明は、進行
波を発生させ、この進行波により面の変化が一様な角度
格子を形成し、その角度格子の時間との関連で2次元位
置を決める構成にすることもできる。また、本発明にお
いては、角度格子を、電気光学的結晶または密閉容器内
に満たされた電磁気力または光に反応する液体に電磁気
的または光学的なパワーを付与することで該電気光学的
結晶または液体に屈折率の既知の関数の形の変化を与え
る構成にしてもよい。
【0050】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、移動物体
の位置検出または各種姿勢検出に使用される目盛が、角
度形状を表わす2次元の角度格子から形成されるため、
単一の目盛に角度センサを組み合わせるだけで移動物体
の2次元の位置検出は勿論のこと、ピッチング角、ロー
リング角及びヨーイング角をも検出することができる。
また、角度格子とすることにより、直交座標、円筒座
標、極座標もしくは自由曲面に沿う座標のような2次元
の座標に関する位置検出も可能になる。
【0051】また、本発明によれば、2次元の角度格子
からなる目盛に少なくとも1個の2次元角度センサを組
み合わせることにより、目盛及び角度センサの相対移動
における移動物体の2次元座標位置を検出することがで
きるとともに、角度センサに既知のピッチング角、ロー
リング角などの姿勢変化を与えれば、目盛と角度センサ
間の距離も同時に検出することができる。また、本発明
によれば、2次元の角度格子からなる目盛に少なくとも
1対の2次元角度センサを組み合わせることにより、目
盛と角度センサの相対移動における移動物体の2次元座
標位置とピッチング及びローリング角を検出することが
できるとともに、角度センサに既知のピッチング角、ロ
ーリング角などの姿勢変化を与えれば、目盛と角度セン
サ間の距離も同時に検出することができる。また、本発
明によれば、2次元の角度格子からなる目盛に少なくと
も3個の2次元角度センサを組み合わせることにより、
目盛と角度センサの相対移動における移動物体の2次元
座標位置と目盛とピッチング角、ローリング角及びヨー
イング角を検出することができるほか、角度センサに既
知のピッチング角、ローリング角などの姿勢変化を与え
れば、目盛と角度センサ間の距離も同時に検出すること
ができる。
【0052】また、本発明によれば、1軸方向(x方
向)に既知の関数の形で変化する角度格子から構成され
る目盛に少なくとも1対の角度センサを組み合わせるこ
とにより、1軸方向の位置とピッチング角及びローリン
グ角を検出することができる。
【0053】また、本発明によれば、角度格子の角度変
化が、複数の周波数の異なる正弦波を重ねた形に構成さ
れることにより、精密な位置検出が可能になる。また、
本発明によれば、角度センサを、光学式、電磁気量検出
式や機械接触式の互いに所定の間隔で配列した複数の変
位計から構成し、各変位計の差動出力から高さ形状変化
として与えられた前記角度格子面の形状の傾斜角度変化
に相当する量を検出することにより、これを角度情報の
代わりに利用でき、かつ3個以上の変位計を所定の間隔
に2次元的に配置すれば、2次元角度センサとして機能
させることができる。
【0054】また、本発明によれば、目盛が、弾性を有
する板、弾性的な性質を有する平面または曲面や結晶体
もしくは液面または密閉容器内に満たされた液体に一定
周期の振動を付与した時の定在波により、その表面もし
くは内面に角度に関する性質が空間的に変化する角度格
子面を形成することができ、振動が作用している間だけ
角度格子面として利用できる。
【0055】また、本発明によれば、目盛を、角度格子
面を有する複数の分割目盛から構成し、この分割目盛を
移動物体の移動領域に合わせて複数間欠的にもしくは連
続して配列する構成にすることにより、角度センサが相
対的に1つの角度格子面から外れても、これに隣接する
分割目盛の角度格子面の位置情報を検出することがで
き、角度センサと角度格子の相対的移動範囲を拡大する
ことができる。また、本発明によれば、角度格子の角度
形状の誤差を校正した結果に基づいて角度格子による座
標位置と姿勢角の測定結果を補正する補正手段を備える
ことにより、角度格子を高精度に作成できない場合、校
正データをメモリに格納しておき、このデータ間を内挿
で近似演算させることで校正結果を元に測定データの補
正が可能になるという効果を有する。また、本発明によ
れば、角度センサに既知の移動量を与えることで、角度
格子の理想形状からの誤差を自律的に校正することがで
き、角度格子の精度が悪いときに、その誤差成分を補正
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における検出装置を
目盛と1つの2次元角度センサで構成した場合の配置関
係を示す原理構成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における検出装置を
目盛と2つの2次元角度センサで構成した場合の配置関
係を示す原理構成図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態におけるセンサを3
つの2次元角度センサで構成した場合を示す概略斜視図
である。
【図4】本発明の第4の実施の形態におけるx方向にの
み正弦波状の角度変化を与える平面状の角度格子と角度
センサでx方向の位置とピッチング角及びローリング角
を検出できるようにした原理構成図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態における極座標によ
る位置決めを可能にした原理構成図である。
【図6】本発明の第6の実施の形態における円筒座標に
よる位置決めを可能にした原理構成図である。
【図7】本発明の第7の実施の形態における球座標によ
る位置決めを可能にした原理構成図である。
【図8】本発明の第8の実施の形態における原子間力顕
微鏡のセンサの原理を利用して接触式の2次元角度セン
サと微細格子による2次元位置検出装置を構成する原理
図である。
【符号の説明】
10 目盛 102 目盛基板 102,103 角度格子 20 角度センサ 20A〜20C 角度センサ 201,202,203 センサ取付台 51 角度格子 52 目盛 53 角度センサ 61 角度格子 62 目盛 63 角度センサ 71 角度格子 72 目盛 81 結晶面 82 接触子 83,84 マイクロレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 21/00 G01B 11/00 G01B 7/00 G01D 5/34

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動する物体の位置及び各種姿勢の少な
    くとも1つを検出する目盛であって、目盛基板の平面及
    び自由曲面を含む表面上または面内に形成され、角度に
    関する性質が2つの異なる方向に既知の関数の形で変化
    する角度格子から形成される移動物体の検出用目盛。
  2. 【請求項2】 前記角度格子は、基板表面上または表面
    内の交叉する2方向に角度に関する性質が正弦波状に変
    化する一定振幅の山谷の集合から構成される請求項1記
    載の移動物体の検出用目盛。
  3. 【請求項3】 前記角度格子は、電気光学的結晶または
    容器内に満たされた電磁気力または光に反応する液体に
    電磁気的または光学的なパワーを付与することで該電気
    光学的結晶または液体に屈折率の既知の関数の形の変化
    を与えて構成される請求項1記載の移動物体の検出用目
    盛。
  4. 【請求項4】 前記角度格子は、直交座標、円筒座標、
    極座標もしくは自由曲面に沿う座標を構成する請求項1
    ないしのいずれか1項に記載の移動物体の検出用目
    盛。
  5. 【請求項5】 移動する物体の位置を検出する検出装置
    であって、目盛基板の平面及び自由曲面を含む表面上に
    または面内に形成され、角度に関する性質が2つの異な
    る方向(x,y方向)に既知の関数の形で変化する角度
    格子から構成される目盛と、この目盛の角度格子面に対
    向して配置されたx,yそれぞれの方向の各度を検出で
    きる少なくとも1個の2次元角度センサを備え、前記目
    盛及び角度センサのいずれか一方を移動物体に取り付
    け、前記目盛及び角度センサの相対的移動における移動
    物体の2次元座標位置を検出することを特徴とする移動
    物体の検出装置。
  6. 【請求項6】 移動する物体の位置及び各種姿勢を検出
    する検出装置であって、目盛基板の平面及び自由曲面を
    含む表面上または面内に形成され、角度に関する性質が
    2つの異なる方向(x,y方向)に既知の関数の形で変
    化する角度格子から構成される目盛と、この目盛の角度
    格子面と対向し、かつx,y方向に互いに所定間隔離し
    て配置された少なくとも一対の2次元角度センサを備
    え、前記目盛及び角度センサのいずれか一方を移動物体
    に取り付け、前記目盛及び角度センサの相対的移動にお
    ける移動物体の2次元座標位置とピッチング及びローリ
    ング角を検出することを特徴とする移動物体の検出装
    置。
  7. 【請求項7】 移動する物体の位置及び各種姿勢を検出
    する検出装置であって、目盛基板の平面及び自由曲面を
    含む表面上または面内に形成され、角度に関する性質が
    2つの異なる方向(x,y方向)に既知の関数の形で変
    化する角度格子から構成される目盛と、この目盛の角度
    格子面と対向し、かつx,y方向に互いに所定間隔離し
    て配置された少なくとも3個の2次元角度センサを備
    え、前記目盛及び角度センサのいずれか一方を移動物体
    に取り付け、前記目盛及び角度センサの相対的移動にお
    ける移動物体の2次元座標位置とピッチング、ローリン
    グ及びヨーイング角を検出することを特徴とする移動物
    体の検出装置。
  8. 【請求項8】 移動する物体の位置もしくは各種姿勢を
    検出する検出装置であって、目盛基板の平面及び自由曲
    面を含む表面上または面内に形成され、角度に関する性
    質が1軸方向(x方向)に既知の関数の形で変化する角
    度格子から構成される目盛と、この目盛の角度格子面に
    対向して配置された角度センサを備え、前記目盛及び角
    度センサのいずれか一方を移動物体に取り付け、前記目
    盛及び角度センサの相対的移動における移動物体の1軸
    方向の位置を検出することを特徴とする移動物体の検出
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項に記載の1軸方向の角度格子に
    対して、その1軸方向に所定間隔離して配置した一対の
    角度センサで検出した1軸方向(移動方向)の傾斜角か
    ら角度形状関数に関する2点法により1軸方向の移動物
    体の位置とピッチング角を検出することを特徴とする移
    動物体の検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項に記載の角度センサを、1軸
    方向(移動方向)の変化を該移動方向及びこれと直角な
    方向の変化を検出する2次元角度センサから構成し、こ
    の角度センサにより1軸方向の位置とピッチング角及び
    ローリング角を検出することを特徴とする移動物体の検
    出装置。
  11. 【請求項11】 前記角度格子の角度変化は、複数の周
    波数の異なる正弦波を重ねた形に構成される請求項
    いし10のいずれか1項に記載の移動物体の検出装置。
  12. 【請求項12】 前記角度センサは、光学式、電磁気量
    検出式や機械接触式の所定の間隔離して配列した複数の
    変位計から構成され、この隣接する2つの変位計の差動
    出力を角度センサの出力とすることを特徴とする請求項
    ないし11のいずれか1項に記載の移動物体の検出装
    置。
  13. 【請求項13】 前記角度センサに既知の方向と既知の
    大きさの回転角を与えて該角度センサを距離センサとし
    て機能させ、相対移動における前記目盛の角度格子面と
    角度センサ間の距離もしくは該距離の変化量を検出でき
    るように構成される請求項ないし12のいずれか1項
    に記載の移動物体の検出装置。
  14. 【請求項14】 前記目盛は、弾性を有する板、弾性的
    な性質を有する平面または曲面や結晶体もしくは液面ま
    たは密閉容器内に満たされた液体に一定周期の振動を付
    与した時の定在波により、その表面もしくは内面に角度
    に関する性質が既知の関数の形で変化する角度格子面を
    生成させることで構成される請求項ないし13のいず
    れか1項に記載の移動物体の検出装置。
  15. 【請求項15】 前記目盛を、角度格子面を有する複数
    の分割目盛から構成し、この分割目盛またはこの目盛を
    読取る角度センサを移動物体の移動領域に合わせて複数
    間欠的にもしくは連続して配列する構成になっている請
    求項ないし14のいずれか1項に記載の移動物体の検
    出装置。
  16. 【請求項16】 進行波を発生させ、この進行波により
    面の角度変化が生じる角度格子を形成し、その角度格子
    の時間との関連で2次元位置を決める構成にした請求項
    ないし15のいずれか1項に記載の移動物体の検出装
    置。
  17. 【請求項17】 前記角度格子の角度形状の誤差を校正
    した結果に基づいて角度格子による座標位置と姿勢角の
    測定結果の補正をする手段を備える請求項ないし16
    のいずれか1項記載の移動物体の検出装置。
  18. 【請求項18】 前記角度センサに対して前記角度格子
    のx,y方向に一定量の相対移動を与え、該相対移動の
    前後における角度センサの各検出値とその差値とを基に
    角度格子の既値の理想形状からの誤差を校正するデータ
    を算出する手段と、前記算出した校正データを格納する
    格納手段を備える請求項ないし17のいずれか1項に
    記載の移動物体の検出装置。
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