JP4779117B2 - Xyz軸変位測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、精密XYステージや表面粗さ計等の各種測定機等に用いられるXYZ軸3自由度の相対変位を同時に検出できる変位測定装置に関する。
変位検出の技術は、産業分野で必要不可欠になっているが、その中でXYZ方向3自由度の変位検出が要求されている分野がある。その例として、精密XYステージ、また工作機械や表面粗さ計等の各種測定機等が挙げられる。例えば、半導体露光装置や液晶露光装置等に用いられる精密XYステージにおいては、更なる高精度化に伴ってXY方向の変位検出を行うと同時にZ方向の運動誤差を測定することも求められている。
従来、XYZ方向3自由度の変位を求めるためには、光学式リニアエンコーダやレーザー干渉計等の1自由度変位測定用のセンサを組み合わせていた。しかし、この方法では、計測システムが大きくなってしまうという欠点がある。例えば、レーザー干渉計であれば、光学部品をステージの周囲におくことになるので、空気の揺らぎによる光伝播の乱れを防止する必要がある。そのために各方向にレーザーの光路となる金属パイプを装架する必要があり、ステージ装置全体が大型化する。
このような欠点を解消する技術として、非特許文献1に示すように2次元方向に正弦波状の形状を持つ2次元正弦波格子にレーザー光を入射し、反射した光の反射角を2次元角度センサにより検出することでXY方向の位置決めを行う、サーフェスエンコーダというセンサが開発されている。サーフェスエンコーダは、コンパクトな構造でありながら1つのセンサ・ユニットでXY方向2自由度の変位を同時に検出できるという特徴を有している。
しかしながら、サーフェスエンコーダは2次元正弦波格子の反射角を読み取って変位検出を行う構成となっているので、高精度化と高分解能化のために2次元正弦波格子を短ピッチ化すると入射光が回折してしまい、機能しなくなるという問題点があった。また、サーフェスエンコーダ単体ではZ方向の変位を検出できない。
精密工学会誌 Vol.66/No.2.2000、pp.272-276
本発明は、このような従来技術の問題点を解消し、コンパクトな構造で、且つ変位検出の高精度化と高分解能化が実現できるXYZ軸変位測定装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のXYZ軸変位測定装置は、XYZ軸変位測定装置であって、計測基準面である2次元回折格子と、該2次元回折格子からの回折光を検出するセンサ・ユニットを備え、該センサ・ユニットは、検出器と、前記2次元回折格子に対して垂直に配置された参照2次元回折格子と、レーザー光源と、該レーザー光源からのレーザー光を前記計測基準面である2次元回折格子および前記参照2次元回折格子に垂直に入射させるとともに、前記計測基準面である2次元回折格子および前記参照2次元回折格子からの回折光を対物レンズによって干渉させる光学系と、を含み、 回折光の干渉が生じている領域に前記検出器を複数設置して互いに位相が180度異なる干渉信号の対を複数検出し、該複数検出した干渉信号の対から正弦波信号を複数生成してXYZ軸の移動量を求めることを特徴としている。
上記課題を解決するために、本発明のXYZ軸変位測定装置は、前記検出器が、前記光学系の1次回折光による干渉信号をフォトダイオードによって検出することを特徴としている。
上記課題を解決するために、本発明のXYZ軸変位測定装置は、前記光学系が波長板を有し、該波長板によって回折光に位相差をつけて位相の異なる複数の干渉光を生成するものであって、前記センサ・ユニットは、互いに位相の異なる干渉光に基づき90度位相の異なる前記正弦波信号を算出する演算手段と、前記正弦波信号に基づき移動方向判別情報を出力する方向弁別回路を有するものであることを特徴としている。
本発明によれば、計測基準面である2次元回折格子とそれに対して垂直に配置された参照2次元回折格子の回折光を互いに干渉させ、その干渉光からXYZ軸の3方向の変位を検出するので、全ての光路を平面的に配置したセンサ・ユニットが実現でき、XYZ軸の3方向の移動量を求めるXYZ軸変位測定装置がコンパクトな構造となる。しかも、2次元回折格子からの回折光の干渉光を用いているので、2次元回折格子を短ピッチ化しても格別の問題が発生せず、高精度化と高分解能化に対応可能である。2次元回折格子にはXY2次元方向に正弦波状の形状を持つ2次元正弦波格子を採用すると、切削工具を用いた工作機械により微細な2次元正弦波格子の加工が容易であるとともに、計測基準面の大面積加工が容易である。
また、複数のフォトダイオードの各々を、1次回折光を検出する位置に設けることで、センサ・ユニットをよりコンパクトな構造にできる。
また、波長板によって回折光に位相差をつけ、それにより90度位相の異なる位置検出信号を得て、それら位置検出信号に基づき移動方向判別情報を得るようにすると、XYZ軸の3方向の移動量に加えてXYZ軸の3方向の移動方向を求めることができる。
以下、図面を参照にして、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明のXYZ軸変位測定装置の実施の形態の基本構成を示す要部概観図である。同図において、1は計測基準面である2次元正弦波格子、2は2次元正弦波格子1の相対変位を検出するためのセンサ・ユニットである。センサ・ユニット2は、参照面として2次元正弦波格子21が2次元正弦波格子1の計測基準面に対して垂直方向に搭載されている。2次元正弦波格子1及び2次元正弦波格子21は、図2に示すようなXY2次元方向に断面が正弦波状の形状を持つ2次元正弦波格子であり、その形状は式(1)のように表せる。図2において、Pは格子間のピッチ、Aは格子の凹凸を示す振幅である。
センサ・ユニット2には、2次元正弦波格子1の基準面に対して平行にかつ2次元正弦波格子21の参照面に対して垂直にレーザーを出力するレーザーダイオード22が設けられている。23はレーザーダイオード22から出たレーザーを直進方向と垂直方向とに2分割する偏光ビームスプリッタであり、偏光ビームスプリッタ23の後には対物レンズ26が配置され、さらに対物レンズ26の後には対物レンズ26からの光を2分割するビームスプリッタ27が配置されている。ビームスプリッタ27の後にはビームスプリッタ27にて2分割された光を各々2分割する偏光ビームスプリッタ29と偏光ビームスプリッタ32が配置されている。
偏光ビームスプリッタ29にて2分割された一方の出力光の光路に垂直なX平面にはフォトダイオード41、51、61が配置されており、偏光ビームスプリッタ29にて2分割された他方の出力光の光路に垂直なX平面にはフォトダイオード42、52、62が配置されている。偏光ビームスプリッタ32にて2分割された一方の出力光の光路に垂直なX平面にはフォトダイオード43、53、63が配置されており、偏光ビームスプリッタ32にて2分割された他方の出力光の光路に垂直なX平面にはフォトダイオード44、54、64が配置されている。フォトダイオード41、51、61が配置されているX平面、フォトダイオード42、52、62が配置されているX平面、フォトダイオード43、53、63が配置されているX平面およびフォトダイオード44、54、64が配置されているX平面は、各々対物レンズ26の焦点面に相当する。
光路中に配置された24、25、28、30および31は4分の1波長板であり、光路中の4分の1波長板24、25、28、30、31、偏光ビームスプリッタ23、対物レンズ26、ビームスプリッタ27、偏光ビームスプリッタ29、32は各光路が2次元正弦波格子1の基準面と2次元正弦波格子21の参照面に対し垂直で、かつレーザーダイオード22の光軸を含む平面2aに形成されるよう光学素子が互いに配置されている。以上の説明に示される通り、図1の要部概観図は、XYZ軸変位測定装置の実施の形態の基本構成について、2次元正弦波格子1、21、レーザーダイオード22、偏光ビームスプリッタ23、対物レンズ26、4分の1波長板24、25、28、30、31、ビームスプリッタ27、偏光ビームスプリッタ29、32の各構成を断面図で表し、X平面を含むフォトダイオード41、51、61、X平面を含むフォトダイオード42、52、62、X平面を含むフォトダイオード43、53、63およびX平面を含むフォトダイオード44、54、64を斜視図で表し、それらを組合せた図となっている。
このような構成のXYZ軸変位測定装置において、レーザーダイオード22から出たレーザーは、偏光ビームスプリッタ23で2分割され、それぞれ計測基準面および参照面の2次元正弦波格子1、21に入射する。これらの光は2次元正弦波格子1および2次元正弦波格子21で回折し、干渉する。干渉した光は、各々偏光ビームスプリッタ23を通り対物レンズ26によって集光するが、対物レンズ26の焦点面に到達する前に、ビームスプリッタ27及び偏光ビームスプリッタ29、32によって4つに分けられる。フォトダイオード41、51、61が配置されているX平面上では図3に示されるような回折による光のスポットが現れる。すなわち、X軸Y軸の交点に0次回折スポット40a0が、X軸上に+1次のスポット40a1、+2次のスポット40a2、−1次のスポット40a−1、−2次のスポット40a−2が、またY軸上に+1次のスポット40b1、+2次のスポット40b2、−1次のスポット40b−1、−2次のスポット40b−2が各々表れる。これらスポットの中、X方向の+1次のスポット40a1の強度はフォトダイオード41で、Y方向の+1次のスポット40b1の強度はフォトダイオード51で、また、X方向の−1次のスポット40a−1の強度はフォトダイオード61で観察できるようになっている。
以下他の平面の光のスポットの図示を省略しているが、フォトダイオード42、52、62が配置されているX平面上では、X方向の+1次のスポットの強度はフォトダイオード42で、Y方向の+1次のスポットの強度はフォトダイオード52で、また、X方向の−1次のスポットの強度はフォトダイオード62で観察できるようになっている。同様に、フォトダイオード43、53、63が配置されているX平面上では、X方向の+1次のスポットの強度はフォトダイオード43で、Y方向の+1次のスポットの強度はフォトダイオード53で、また、X方向の−1次のスポットの強度はフォトダイオード63で観察できるようになっており、フォトダイオード44、54、64が配置されているX平面上では、X方向の+1次のスポットの強度はフォトダイオード44で、Y方向の+1次のスポットの強度はフォトダイオード54で、また、X方向の−1次のスポットの強度はフォトダイオード64で観察できるようになっている。つまり、X方向の+1次のスポットがフォトダイオード41、42、43、44で、Y方向の+1次のスポットがフォトダイオード51、52、53、54で、また、X方向の−1次のスポットがフォトダイオード61、62、63、64で観察できるようになっている。
図4は、図1に係わる対物レンズ26までのXZ軸断面の光波の様子を示す説明図であり、2次元正弦波格子1および2次元正弦波格子21に入射した光波Uaと光波Ubは、ある回折角をもって2次元的に回折し、4分の1波長板24と偏光ビームスプリッタ23あるいは4分の1波長板25と偏光ビームスプリッタ23を通過した後、対物レンズ26によってその焦点面上に集光する。対物レンズ26には、同じ角度で入射した光を焦点面上で1点に集光させるという働きがあるので、2次元正弦波格子1からのn次回折光と、2次元正弦波格子21からのn次回折光が、焦点面上でn次のスポットを形成することになる。以上、図4を用いてXZ軸に関する回折について説明したが、2次元正弦波格子1および2次元正弦波格子21は、XZ軸方向とYZ軸方向とで断面が全く同じ正弦波状の形状を持っている。従って、YZ軸の場合も全く同様に回折光が集光し、その場合は、XをYに置き換えたものになる。すなわち、フォトダイオード41、42、43、44ではX方向の+1次光が、フォトダイオード51、52、53、54ではY方向の+1次光が、フォトダイオード61、62、63、64ではX方向の−1次光が集光する。
次に、光の干渉を利用してXYZ3自由度の変位を検出する詳細な原理を、光波の位相と偏光状態に注目して説明する。まず、レーザーダイオード22から対物レンズ26までの光波について説明する。今、2次元正弦波格子1にΔx、Δy、Δzの変位が生じたとする。この時、回折光の位相シフト現象とZ方向に関する光路の変化を考慮すれば、光波Ua及び光波Ubの位相状態は以下の式(2)、式(3)のように表される。
ただし、K=2π/P、k=2π/λ、Pは2次元正弦波格子のピッチ、λはレーザー光の波長である。θは1次回折光の回折角である。またLは図4に示すように2次元正弦波格子21から対物レンズまでの光路長である。ところで、光波Uaは偏光ビームスプリッタ23によって分割された直後はS偏光であるが、4分の1波長板24を通過することで、P偏光となる。同様に光波Ubは4分の1波長板25を通過することでS偏光となるので、偏光状態まで考慮すると2つの光波Ua及び光波Ubはベクトルとして以下の式(4)及び(5)の様に表すことができる。(以下、光波のP偏光成分及びS偏光成分を考慮する場合、光波をベクトルとして考える。)
次に、対物レンズ26からビームスプリッタ27までの光波について、図5を用いて説明する。図5は、図1に係わる対物レンズ26とビームスプリッタ27における光波の様子を示す説明図であり、対物レンズ26を通った直後の光波ベクトルUは以下の式(6)の様に、ベクトルUa及び光波ベクトルUbの重ね合わせで表される。
また、ビームスプリッタ27によって2分割された直後の光波ベクトルU2は、エネルギーが各々2分の1になるので、振幅成分は式(7)のようにルート2分の1倍になる。
続いて、フォトダイオード41及び42に向かう光波について図6を用いて説明する。図6は、ビームスプリッタ27から焦点面までの光波の様子を示す説明図であり、ビームスプリッタ27にて2分割された一方の光波ベクトルU2は4分の1波長板28を通過し、偏光ビームスプリッタ29によって更に2分割される。4分の1波長板28の高速軸はP偏光の振動方向に対して45度傾けて配置してある。4分の1波長板28を通過後の光波ベクトルU3の偏光状態は、ジョーンズベクトルを用いて以下の式(8)の様に演算される。
光波ベクトルU3は、偏光ビームスプリッタ29を通過した後フォトダイオード41ではそのP成分が、フォトダイオード42ではそのS成分が検出される。従って、フォトダイオード41及び42における光波U[41]及びU[42]は以下の式(9)及び式(10)式の様に表される。
これらを用いると、フォトダイオード41及び42によって検出される干渉信号I[41]とI[42]は以下の式(11)及び(12)の様に表される。
式(11)及び(12)から、I[41]とI[42]は互いに位相が180度ずれた信号になることが分かる。
次いで、フォトダイオード43及び44に向かう光波について図7を用いて説明する。図7は、ビームスプリッタ27から別の焦点面までの光波の様子を示す説明図であり、ビームスプリッタ27にて2分割された他方の光波ベクトルVは最初に4分の1波長板30を通過する。ここで4分の1波長板30の高速軸は、P偏光の振動方向に対して平行に配置してある。この時、4分の1波長板30を通過後の光波ベクトルV2の偏光状態はジョーンズベクトルを用いて下の式(13)の様に演算される。
更に、光波ベクトルVは4分の1波長板31を通過する。ここで4分の1波長板31の高速軸は、P偏光に対して45度傾けて配置してある。従って、4分の1波長板31を通過後の光波ベクトルV2の偏光状態は、ジョーンズベクトルを用いて下の式(13)の様に演算される。
光波ベクトルV2は、偏光ビームスプリッタ31を通過した後フォトダイオード43ではそのP成分が、フォトダイオード44ではそのS成分が検出されるので、フォトダイオード43及び44における光波U[43]及びU[44]は以下の式(14)及び式(15)の様に表される。
従って、フォトダイオード43及び44によって検出される干渉信号I[43]とI[44]は以下の式(17)及び(18)式の様に表される。
式(17)及び(18)から、I[43]とI[44]は互いに位相が180度ずれた信号になることが分かる。
以上の説明では、X方向の+1次のスポット40a1を含むX方向の+1次回折光についてフォトダイオード41ないし44が検出する干渉信号を説明したが、Y方向の+1次のスポット40b1を含むY方向の+1次回折光についてフォトダイオード51ないし54及び、X方向の−1次のスポット40a−1を含むX方向の−1次回折光についてフォトダイオード61ないし64が検出する干渉信号も同様に求められる。つまり、Y方向の+1次のスポット40b1であれば、X方向の+1次のスポット40a1に関する光波におけるKΔxの部分がKΔyに変わり、X方向の−1次のスポット40a−1であれば、X方向の+1次のスポット40a1に関する光波におけるKΔxの部分が−KΔxに変わる。これを考慮すると、各フォトダイオード41ないし44、フォトダイオード51ないし54、フォトダイオード61ないし64で検出される干渉信号は表1の様になる。
これらの干渉信号を、以下のような式(19)ないし式(24)により演算処理する。実際は加減算回路及び除算回路を用いてこの演算を行うが、ここではその説明を省略する。
これらの演算処理により6つの正弦波信号が得られる。式(19)、(21)及び(23)から以下の式(25)ないし(27)の様にΔx、Δy、Δz、すなわちXYZ軸の3方向の移動量が求められる。
また、信号(19)及び信号(20)は位相差が90度であるが、方向弁別回路を用いることにより、KΔx+k(1+1/cosθ)Δzの増減を知ることができる。同様にして、信号(21)及び信号(22)から、KΔy+k(1+1/cosθ)Δzの増減を、信号(23)及び信号(24)から、−KΔx+k(1+1/cosθ)Δzの増減を知ることができる。結果、Δx、Δy、Δzの増減、すなわちXYZ軸の3方向の移動方向が判別できる。
以上説明したように、本発明によれば、1つのセンサ・ユニットでXYZ方向の変位を検出できるので、コンパクトな構造でXYZ軸方向の相対変位を求めることができる。しかも、光波の回折原理を用いているので、2次元正弦波格子を短ピッチ化しても格別の問題が発生せず、高精度化と高分解能化が可能である。
また、以上の本発明のXYZ軸変位測定装置の実施の形態においては、2次元回折格子を2次元正弦波格子としたが、1次光が回折される形状であれば何でも良い。例えば、2次元的に矩形的に変化する2次元回折格子でも構わない。
本発明に係わるXYZ軸変位測定装置は、工作機械や表面粗さ計等の各種測定機、および半導体露光装置や液晶露光装置等の精密XYステージ等の様々な分野に適用できる。
本発明のXYZ軸変位測定装置の実施の形態の基本構成を示す要部概観図である。 図1に係わる2次元正弦波格子の要部斜視図である。 図1に係わるX平面上での光のスポットの様子を示す説明図である。 図1に係わる対物レンズ26までのXZ軸断面の光波の様子を示す説明図である。 図1に係わる対物レンズ26とビームスプリッタ27における光波の様子を示す説明図である。 図1に係わるビームスプリッタ27から焦点面までの光波の様子を示す説明図である。 図1に係わるビームスプリッタ27から別の焦点面までの光波の様子を示す説明図である。
符号の説明
1 2次元正弦波格子
2 センサ・ユニット
21 2次元正弦波格子
22 レーザーダイオード
23 偏光ビームスプリッタ
24、25 4分の1波長板
26 対物レンズ
27 ビームスプリッタ
28、30、31 4分の1波長板
29、32 偏光ビームスプリッタ
41、42、43 フォトダイオード
44、51、52 フォトダイオード
53、54、61 フォトダイオード
62、63、64 フォトダイオード
40a0 X平面上における0次のスポット
40a1 X平面上におけるX方向の1次のスポット
40a2 X平面上におけるX方向の2次のスポット
40a−1 X平面上におけるX方向の−1次のスポット
40a−2 X平面上におけるX方向の−2次のスポット
40b1 X平面上におけるY方向の1次のスポット
40b2 X平面上におけるY方向の2次のスポット
40b−1 X平面上におけるY方向の−1次のスポット
40b−2 X平面上におけるY方向の−2次のスポット

Claims (3)

  1. XYZ軸変位測定装置であって、計測基準面である2次元回折格子と、該2次元回折格子からの回折光を検出するセンサ・ユニットを備え、該センサ・ユニットは、検出器と、前記2次元回折格子に対して垂直に配置された参照2次元回折格子と、レーザー光源と、該レーザー光源からのレーザー光を前記計測基準面である2次元回折格子および前記参照2次元回折格子に垂直に入射させるとともに、前記計測基準面である2次元回折格子および前記参照2次元回折格子からの回折光を対物レンズによって干渉させる光学系と、を含み、
    回折光の干渉が生じている領域に前記検出器を複数設置して互いに位相が180度異なる干渉信号の対を複数検出し、該複数検出した干渉信号の対から正弦波信号を複数生成してXYZ軸の移動量を求めることを特徴とするXYZ軸変位測定装置。
  2. 前記検出器が、前記光学系の1次回折光による干渉信号をフォトダイオードによって検出することを特徴とする請求項1に記載のXYZ軸変位測定装置。
  3. 前記光学系が波長板を有し、該波長板によって回折光に位相差をつけて位相の異なる複数の干渉光を生成するものであって、前記センサ・ユニットは、互いに位相の異なる干渉光に基づき90度位相の異なる前記正弦波信号を算出する演算手段と、前記正弦波信号に基づき移動方向判別情報を出力する方向弁別回路を有するものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のXYZ軸変位測定装置。
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