JPH06160020A - 計測装置 - Google Patents

計測装置

Info

Publication number
JPH06160020A
JPH06160020A JP4333746A JP33374692A JPH06160020A JP H06160020 A JPH06160020 A JP H06160020A JP 4333746 A JP4333746 A JP 4333746A JP 33374692 A JP33374692 A JP 33374692A JP H06160020 A JPH06160020 A JP H06160020A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
diffraction gratings
beam splitter
wafer
diffraction grating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4333746A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsushi Nose
哲志 野瀬
Takahiro Matsumoto
隆宏 松本
Koichi Chitoku
孝一 千徳
Kenji Saito
謙治 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP4333746A priority Critical patent/JPH06160020A/ja
Publication of JPH06160020A publication Critical patent/JPH06160020A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動化が可能で計測時間が短縮でき、かつ安
定した高い計測精度が得られる計測装置を提供すること
にある。 【構成】 僅かに波長が異なり、偏光面が直交する2光
束を出射する光源1の光路上には、偏光ビームスプリッ
タ4が設けられ、偏光ビームスプリッタ4の透過方向に
はウエハ6上の回折格子7、8が形成され、反射方向に
は物体10上の回折格子11、12が形成されている。
また、偏光ビームスプリッタ4の上方にはエッジミラー
15が設けられ、エッジミラー15の透過方向には光電
検出器19、20が設けられ、反射方向にはミラー3、
25が設けられている。回折格子7、8から回折される
光束と、参照光発生手段である回折格子11、12から
回折される光束とを干渉させることにより、物体10上
に設けられたパターンのずれ検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体素子製造
用の露光装置における計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紫外光、X線等を用いてレチクルの回路
パターンをウエハの感光体上に露光転写する半導体製造
用の露光転写装置においては、レチクルとウエハの相対
的な位置合わせは、性能向上を図るための重要な要素と
なっている。特に、最近の露光装置における位置合わせ
においては、半導体素子の高集積化のために例えばサブ
ミクロン以下の位置合わせ精度が要求されている。
【0003】多くの位置合わせ装置においては、レチク
ル及びウエハ面上に位置合わせ用の所謂アライメントパ
ターンを設け、これらより得られる位置情報を利用して
双方の位置合わせを行っている。このときの位置合わせ
方法としては、例えば双方のアライメントパターンのず
れ量を光学画像とし、画像処理を行うことにより検出し
ている。
【0004】また、露光装置として組み上げられた装置
の位置合わせ性能を実際に計測評価するには、従来、レ
チクル上に形成された微細なパターンをウエハ上に重ね
合わせ焼き付けし、ウエハ上のパターンとのずれ量の測
定を顕微鏡を用いた目視或いは画像処理する等によって
なされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の方
法においては、光学画像によるアライメントの場合に
は、画像処理が複雑になることを防ぐため、パターンに
は比較的単純な田の字や十文字のマークを用いている。
このため、パターンのエッジ長が短くなり、ウエハプロ
セスによる部分的なパターン変動によって、アライメン
トの精度が低下するという問題がある。
【0006】また、同一ウエハ上に重ね合わせ、複数の
焼き付けされたパターン相対のずれ量の測定方法につい
ては、顕微鏡を用いた目視による測定を行うと、測定者
の経験や熟練度に依存する点が多く、計測精度が安定し
ていない、自動計測ではないので時間と手間が掛かる、
高い計測精度が得られない、等の問題がある。
【0007】本発明の目的は、自動化が可能で計測時間
が短縮でき、かつ安定した高い計測精度が得られる計測
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明に係る計測装置は、1つ又は2つの被検物体
上に形成された少なくとも2つの回折格子パターンから
の回折光を、前記被検物体と別途に設けた少なくとも1
つの回折格子を含む参照光発生手段により発生した参照
波とを合成し干渉させ、かつ前記被検物体上に形成され
た各パターンからの光束を分離手段を経てそれぞれ得ら
れる干渉信号を基に位相差を検出する手段により、1物
体上に設けられたパターン間のずれ検出或いは2物体の
相互のずれ検出を行うことを特徴とする。
【0009】
【作用】上述の構成を有する計測装置は、被検物体面上
に設けられた回折格子パターンに可干渉光を照射し、格
子パターンから回折される光束と、別途設けた回折格子
を含む参照光発生手段による光束を干渉させ、測定物体
上の格子パターンの位相を干渉信号の位相として検出す
ることにより、物体上に設けられたパターンのずれ検
出、或いは2物体の相互のずれ検出を高精度に行う。
【0010】
【実施例】本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は本発明の実施例を示し、1物体上に設けら
れたパターン間のずれ検出についての構成図である。1
は可干渉の光源であり、この光源1は2つの僅かに周波
数が異なり更に偏光状態が異なる光束を出射する。これ
には、例えばゼーマンレーザー光源や音響光学素子変調
器を用いた2周波発生光源等があり、ゼーマンレーザー
光源は例えばヒューレットパッカード社等のレーザー干
渉測長器の光源として通常良く知られている。
【0011】光源1の光路上にはレンズ2を介してミラ
ー3が設けられ、ミラー3の反射方向には偏光ビームス
プリッタ4、レンズ5、レンズ5の焦点位置に設けられ
たウエハ6が順次に配列されている。また、ウエハ6上
には回折格子7、回折格子8が図2に示すように形成さ
れ、回折格子7にはN番目のレイヤが焼き付けられ、回
折格子8にはN+1番目のレイヤが焼き付けられてい
る。更に、偏光ビームスプリッタ4の反射方向にはレン
ズ9を介して物体10が設けられ、物体10上には回折
格子11、12が図3に示すように位置ずれなく形成さ
れている。
【0012】また、ミラー3の上方には偏光板13、レ
ンズ14、エッジミラー15、レンズ16が順次に配列
され、エッジミラー15は図4に示すように反射部15
aと透過部15bから構成されている。なお、ウエハ6
とエッジミラー15はレンズ5、14に関して共役とな
るように配置され、物体10とエッジミラー15もレン
ズ5、14に関して共役となるように配置されており、
図4に示すようにエッジミラー上に回折格子7、8、1
1、12のそれぞれの像7’、8’、11’、12’が
形成される。更に、レンズ16の透過方向にはレンズ1
7、レンズ18が並設され、レンズ17、18の透過方
向にはそれぞれ光電検出器19、光電検出器20が設け
られている。
【0013】エッジミラー15の反射方向にはレンズ2
1が設けられ、レンズ21の透過方向にはレンズ22、
レンズ23が並設されている。また、レンズ22の透過
方向には光電検出器24が設けられ、レンズ23の透過
方向には光電検出器25が設けられている。光電検出器
19、20の出力はロックインアンプ26に接続され、
光電検出器24、25の出力はロックインアンプ27に
接続されており、更にロックインアンプ26、27の出
力は演算器28に接続されている。
【0014】光源1は周波数が僅かに異なり、偏向面が
直交する光束を出射する。この光束はレンズ2、ミラー
3を介して偏光ビームスプリッタ4に入射し、P偏光の
光束L1とS偏光の光束L2とに分離される。P偏光の光束
L1は偏光ビームスプリッタ4を透過し、レンズ5を介し
てウエハ6上の回折格子7、8に入射して回折される。
図2(a) はこのような回折を示す説明図であり、−1次
回折光が光束L3、+1次回折光が光束L4となって、再び
偏光ビームスプリッタ4に入射する。
【0015】図5haレンズ5の瞳位置における回折光
の配置を示す説明図であり、回折格子7、8から光束L3
7 、L38 及び光束L47 、L48 及び0次光LNが下側に見え
る格子7、8に対して図のように得られる。
【0016】また、S偏光の光束L2は偏光ビームスプリ
ッタ4で反射し、レンズ9を介して物体10上の回折格
子11、12に入射して回折され、+1次回折光が光束
L5、−1次回折光が光束L6となって再び偏光ビームスプ
リッタ4を反射する。光束L3と光束L5、及び光束L4と光
束L6はそれぞれ偏光ビームスプリッタ4によって合成さ
れ、偏光板13によって偏光面を揃えられて干渉し、レ
ンズ14により集光されてエッジミラー15に入射す
る。エッジミラー15に入射した光束のうち、回折格子
7、11の回折光は透過して光束L7、L8となり、回折格
子8、12の回折光は反射して光束L9、L10 となる。光
束L7、L8、L9、L10 はそれぞれレンズ17、18、2
2、23を介して光電検出器19、20、24、25に
よって検出される。
【0017】光源1からの2光束の周波数をf1、f2とす
ると、周波数Δf=|f1−f2|のビート出力が光電検出
器19、20、24、25によって得られ、ロックイン
アンプ26、27を用いてビートの電気出力の位相ずれ
を検出し、ロックインアンプ26の出力信号とロックイ
ンアンプ27の出力信号とを演算器28によって演算す
ることにより、ウエハ6上の回折格子7、8のx方向の
位置ずれ量Δxを測定することができる。
【0018】この原理について以下に詳細に説明する
と、回折格子7、8間には図2の(b)に示すようにx方
向に焼き付け時の位置ずれ量Δxが生じている。先ず、
光電検出器19に入射する光束L7は、回折格子7からの
−1次回折光である光束L3と回折格子11からの+1次
回折光である光束L5の干渉光である。このとき、ウエハ
6上の或る位置を基準とした場合の回折格子7の座標を
xa、物体10上の或る位置を基準とした場合の回折格子
11の座標をzcとすると、光束L1は(−2π/P)・xa、
光束L3は(2π/P)・zcの位相変化を受けるため、結果
として光束L7は(−2π/P)・xa+(2π/P)・zcの位
相変化を受ける。同様に、光電検出器20に入射する干
渉光束L8は回折格子7からの+1次回折光L4、回折格子
11からの−1次回折光L6の干渉光として(2π/P)・
xa−(2π/P)・zcの位相変化を受けるため、光束L7、
L8の位相差φ(a、c)は次式のようになる。 φ(a,c)={−(2π/P)・xa +(2π/P)・zc}−{(2π/P)・xa −(2π/P)・zc}=(4π/P)・(zc−xa) …(1)
【0019】図6は光電検出器19、20の出力のグラ
フ図であり、例えば光電検出器19からは信号Aが得ら
れ、光電検出器20からは信号Bが得られる。また同様
に、干渉光束L9、L10 については、回折格子8の座標を
xb、回折格子12の座標をzdとすると、位相差φ(b,
d)は次式のようになる。 φ(b,d)=(4π/P)・(zd −xb) …(2)
【0020】なお、これらの位相差φ(a,c)、φ
(b,d)はロックインアンプ26、27によって得ら
れる。更に、演算器28により、式(1) と式(2) の差を
取ると次式のようになる。 φ=φ(b,d)−φ(a,c) =(4π/P)・{(xa−xb)−(zc−zd)} …(3)
【0021】ここで、回折格子11、12のZ方向のず
れ量は0になるように形成されているため、式(3) は次
式のようになる。 φ=(4π/P)・(xb−xa) =(4π/P)・Δx …(4)
【0022】φ(b,d)とφ(a,c)とを演算器2
6に入力して得られた位相差φにより、所望の回折格子
7、8間のずれΔxが式(4) から求められる。
【0023】なお、図1ではロックインアンプ26によ
り光電検出器19、20の信号の位相差出力を求め、ロ
ックインアンプ27により光電検出器24、25の信号
の位相差出力を求めた後に演算器26に入力している
が、図7に示すように各光電検出器19、20、24、
25から得られた信号とロックインアンプ及び演算の組
み合わせを変えることも可能である。即ち、この場合に
はロックインアンプ26’の出力である位相差φ(1
9、25)は次式のようになる。 φ(19,25)=(2π/P)・{(xb−xa)−(zd−zc)} …(5)
【0024】また、ロックインアンプ27’の出力であ
る位相差φ(20,24)は次式のようになる。 φ(20,24)=(2π/P)・{−(xb−xa)+( zd−zc)} …(6)
【0025】演算器28’において式(5) 、(6) から位
相差φを求めても、式(4) と同様の式となり、回折格子
7、8間のずれ量Δxを求めることができる。
【0026】例えば、P=2μm、ラインアンドスペー
ス1μmの格子パターンを設け、ロックインアンプの位
相検出精度を0.2°とすると、 (4π/2μm)・Δx=(360°・2)・Δx/2μm=0.2° …(7) となり、式(7) から、 Δx=(0.2・2)/(360°・2)μm=0.0
0055μm=0.55nm の位置ずれ検出精度を得ることができる。
【0027】また、図8は音響光学素子を用いた2周波
発生光源手段の詳細な説明図である。通常の1周波数の
レーザー光を発する,例えばHe−Neレーザー光源で
あるレーザー光源31の光路上には、λ/4板32、偏
光ビームスプリッタ33、音響光学素子34、ミラー3
5が順次に配列されている。また、偏光ビームスプリッ
タ33の反射方向には音響光学素子36、ミラー37が
配列され、ミラー35、37の反射方向には偏光ビーム
スプリッタ38が設けられている。
【0028】レーザー光源31は直線偏光の光束L11 を
出射し、光束L11 はλ/4板32によって円偏光L12 に
変換され、偏光ビームスプリッタ33に入射する。円偏
光L12 は偏光ビームスプリッタ33によってP偏光の光
束L13 とS偏光の光束L14 に分離され、光束L13 は偏光
ビームスプリッタ33を透過し、光束L14 はこれを反射
する。 この光束L13 、L14 は音響光学素子34、36に
よってそれぞれ周波数変調され、ミラー35、37を介
して偏光ビームスプリッタ38で再び合成される。例え
ば、音響光学素子34を80MHz、音響光学素子36が
81MHzでドライブすると、合成光は1MHzの周波数の
2周波の光束L15 となる。
【0029】更に、図1においては回折格子7、8のず
れはx方向のみの場合について示したが、xy2方向の
ずれパターンを計測する場合には、ウエハ6及び物体1
0上の回折格子をそれぞれ図9に示すように設定すれば
よい。このとき、光電検出器は図10に示すように4個
必要となる。なお、この図10に示す変形例では、図1
と同一の符号は同一の部材を示し、偏光板13までの光
学系は全て省略してあるが、配置は図1と同様である。
【0030】ウエハ6上の回折格子41、42及び部材
10上の回折格子43、44からの回折光が新たに加わ
り、これらの回折光をそれぞれL21 、L22 及びL23 、L2
4 とする。光束L21 〜L24 の光路上にはエッジミラー4
5が設けられ、図11はこのようなエッジミラー45の
平面図であり、反対部45aと透過部45bが成ってい
る。エッジミラー45の透過方向にはそれぞれレンズ1
7、18、46、47を介して光電検出器19、20、
48、49が設けられ、反射方向にはレンズ22、2
3、50、51を介して光電検出器24、25、52、
53が設けられている。また、光電検出器19、20、
48、49の出力はロックインアンプ54に接続され、
光電検出器24、25、52、53の出力はロックイン
アンプ55に接続されている。更に、ロックインアンプ
54、55の出力は演算器56に接続されている。
【0031】光束L21 〜L24 のうち、回折格子41、4
3からの回折光はエッジミラー45を透過して光束L25
、L26 となり、回折格子42、44からの回折光は反
射して光束L27、L28 となる。光束L25 〜L28 は光電検出
器48、49、52、53によってそれぞれ検出され、
ロックインアンプ54、55に入力される。このとき、
ロックインアンプ54、55は光電検出器19、20、
24、25からの出力に対して入力停止状態にしてお
く。
【0032】これまでは、1物体上に設けられた2つの
パターンの相互のずれを計測する場合について示した
が、次に2物体の相互の位置ずれを計測する場合につい
て説明する。図12は第2の実施例のX線露光装置への
適用例であり、マスクとウエハを5μm〜100μm程
度に近接して露光する場合の、マスクとウエハの相互の
位置合わせを行うずれ計測装置の構成図を示している。
【0033】レンズ5の焦点距離にはマスク61、ウエ
ハ62が設けられ、マスク61上には回折格子63が形
成され、ウエハ62上には回折格子64が形成されてい
る。また、ウエハ62上には図13に示すように所謂ス
クライブライン65が形成されている。x方向のずれ信
号が演算器26の出力として得られる。図13は回折格
子63、64に光束L1が入射する状態を示す説明図であ
り、図14は各回折格子63、64のxy平面図であ
る。
【0034】なお、図13、図14で示したマスク61
及びウエハ62の回折格子63、64の配置は、図1
5、図16、図17のようにしてもよい。即ち、x方向
のずれを計測する場合において、x方向にマスク61及
びウエハ62上の回折格子66、67を並べて行うこと
ができる。ただし、この場合には物体10上の参照パタ
ーンもこれと同様に配置すればよい。即ち、図18に示
すように回折格子68、69をz方向に直列状に配置
し、これに対応してエッジミラー15は図19に示すよ
うに透過部15bに回折格子66の投影像が設けられ、
反射部15aに回折格子67の投影像が入射するように
すればよい。
【0035】図20は第3の実施例の構成図であり、光
源1の光路上には偏光ビームスプリッタ71が設けられ
ている。偏光ビームスプリッタ71の反射方向にはλ/
4板72を介してレンズ5が設けられ、透過方向にはλ
/4板73を介してレンズ9が設けられている。
【0036】光源1から出射された光束は偏光ビームス
プリッタ71により2光束に分離され、P偏光の光束は
偏光ビームスプリッタ71を透過し、λ/4板73によ
ってS偏光に変換され、物体10上の回折格子11、1
2で回折されて偏光ビームスプリッタ71を反射する。
また、S偏光の光束は偏光ビームスプリッタ71を反射
し、λ/4板72によってP偏光に変換され、ウエハ6
上の回折格子7、8で回折されて偏光ビームスプリッタ
71を透過する。以後、第1の実施例と同様の手順に従
って、ウエハ上の2つの回折格子の焼き付けずれを計測
することができる。
【0037】なお、本実施例においても、x方向だけで
なくx、y両方向のずれを計測する場合には、ウエハ6
上の回折格子7、8及び部材10上の回折格子11、1
2を図9に示すように配置し、光電検出器及びロックイ
ンアンプ及び演算器の配置を図10と同様にし、エッジ
ミラー15も図11のようにすればよい。更に、第3の
実施例が1物体上の回折格子7、8の相互のずれを検出
するのに対し、これを2物体の相互の位置ずれを検出す
る場合にも、第2の実施例と同様に容易に適用可能であ
る。
【0038】図21は第4の実施例を示し、対物レンズ
5の下方に偏光ビームスプリッタ4を配置し、このよう
にしても第1の実施例と同様の効果が得られる。光束を
集光した後に参照波発生用の物体10上の回折格子1
1、12に光束を照射する構成になっている。
【0039】図22は第5の実施例の構成図であり、光
源1の光路上にはレンズ2、ハーフミラー76、ミラー
77が順次に配列され、それぞれの反射光が偏光ビーム
スプリッタ4に入射するようになっている。
【0040】光源1から出射された光束はハーフミラー
76で2分割され、この2光束は共に偏光ビームスプリ
ッタ4に入射する。ハーフミラー76を反射した光束は
偏光ビームスプリッタ4で分離され、P偏光は透過して
光束L31 となり、S偏光は反射して光束L32 となる。同
様に、ハーフミラー76を透過しミラー77を反射した
光束も偏光ビームスプリッタ4で分離され、P偏光は光
束L33 、S偏光は光束L34 となる。
【0041】図23は対物レンズ5を通過した光束が、
ウエハ6上の回折格子7、8からどのように回折される
かを詳細に示す説明図である。回折格子7、8への入射
角つまりウエハ6の法線と成す角をθin、回折角をθou
t 、入射光の波長をλ、回折格子7、8のピッチをPと
すると、入射光L31 の回折光L3については、Nを整数と
すると、次の関係が成立する。 P・sin(θin) +P・sin(θout)=N・λ …(8)
【0042】従って、1次の回折光を用い、λ=0.6
328μm(He−Neレーザー光)の場合にθin=1
2°、P=2μmとすると、θout =6.228°とな
る。従って、第1の実施例の場合には、θ=sin -1(λ
/P)=sin -1(0.6328/2)=18.448°
であるのに対し、本実施例の場合には対物レンズ5を通
る光の回折格子7、8と張る角度が図1の場合より小さ
くて済むことにより、対物レンズ5の所謂NA(Numeri
cal Aperture)が小さくて済むという効果がある。以
後、第1の実施例と同様にウエハ上の回折格子の焼付ず
れを高精度に計測することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る計測装
置は、被検物体面上に設けられた回折格子パターンに干
渉光を照射し、格子パターンから回折される光束と、別
途に設けた少なくとも1つの回折格子を含む参照光発生
手段による光束を干渉させ、測定物体上の格子パターン
の位相を干渉信号の位相として検出することにより、1
物体上に設けられたパターン間のずれ検出、或いは2物
体の相互のずれ検出を高精度に行い、これにより参照光
と被検物の回折光の干渉光量のマッチングと干渉させる
空間位置のマッチング効率良く行うことが可能な手段が
実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の詳細な構成図である。
【図2】第1の実施例の回折格子の説明図である。
【図3】参照波発生用パターンの説明図である。
【図4】エッジミラーの説明図である。
【図5】第1の実施例の対物レンズの瞳とパターンから
の回折光の説明図である。
【図6】ヘテロダイン法の原理についての電気信号と位
相の説明図である。
【図7】電気処理回路の変形例の構成図である。
【図8】音響光学素子変調を用いた構成図である。
【図9】xy二次元方向の計測可能な実施例の格子パタ
ーンである。
【図10】xy二次元方向の計測可能な変形例の構成図
である。
【図11】エッジミラーの正面図である。
【図12】第2の実施例の構成図である。
【図13】マスク、ウエハの斜視図である。
【図14】回折格子の説明図である。
【図15】マスクとウエハ上の回折格子の配置の説明図
である。
【図16】マスクとウエハの斜視図である。
【図17】回折格子の配置の説明図である。
【図18】回折格子の配置の説明図である。
【図19】エッジミラーの正面図である。
【図20】第3の実施例の構成図である。
【図21】第4の実施例の構成図である。
【図22】第5の実施例の構成図である。
【図23】作用説明図である。
【符号の説明】
1 光源 4 偏光ビームスプリッタ 6、62 ウエハ 7、8、11、12、41、42、43、44、63、
64、66、67、68、69 回折格子 10 物体 13 偏光板 15、45 エッジミラー 19、20、24、25、48、49、52、53 光
電検出器 26、27、54、55 ロックインアンプ 28、56 演算器 61 マスク 76 ハーフミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 謙治 東京都大田区下丸子三丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つ又は2つの被検物体上に形成された
    少なくとも2つの回折格子パターンからの回折光を、前
    記被検物体と別途に設けた少なくとも1つの回折格子を
    含む参照光発生手段により発生した参照波とを合成し干
    渉させ、かつ前記被検物体上に形成された各パターンか
    らの光束を分離手段を経てそれぞれ得られる干渉信号を
    基に位相差を検出する手段により、1物体上に設けられ
    たパターン間のずれ検出或いは2物体の相互のずれ検出
    を行うことを特徴とする計測装置。
  2. 【請求項2】 前記回折格子のずれ検出はヘテロダイン
    検出法とした請求項1に記載の計測装置。
  3. 【請求項3】 前記ずれ検出をx、y2方向に対して行
    う請求項1に記載の計測装置。
JP4333746A 1992-11-20 1992-11-20 計測装置 Pending JPH06160020A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4333746A JPH06160020A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4333746A JPH06160020A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 計測装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06160020A true JPH06160020A (ja) 1994-06-07

Family

ID=18269499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4333746A Pending JPH06160020A (ja) 1992-11-20 1992-11-20 計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06160020A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007304039A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Tohoku Univ Xyz軸変位測定装置
JP2010091832A (ja) * 2008-10-09 2010-04-22 Dainippon Printing Co Ltd フォトマスク基板の作製方法及びその方法により作製されたフォトマスク基板
WO2014006935A1 (ja) * 2012-07-06 2014-01-09 株式会社ニコン 位置計測装置、ステージ装置、露光装置、およびデバイス製造方法
CN106292203A (zh) * 2015-05-24 2017-01-04 上海微电子装备有限公司 一种自动调焦的对准系统及对准方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007304039A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Tohoku Univ Xyz軸変位測定装置
JP2010091832A (ja) * 2008-10-09 2010-04-22 Dainippon Printing Co Ltd フォトマスク基板の作製方法及びその方法により作製されたフォトマスク基板
WO2014006935A1 (ja) * 2012-07-06 2014-01-09 株式会社ニコン 位置計測装置、ステージ装置、露光装置、およびデバイス製造方法
CN106292203A (zh) * 2015-05-24 2017-01-04 上海微电子装备有限公司 一种自动调焦的对准系统及对准方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5369486A (en) Position detector for detecting the position of an object using a diffraction grating positioned at an angle
EP0634702B1 (en) Measuring method and apparatus
JP2658051B2 (ja) 位置合わせ装置,該装置を用いた投影露光装置及び投影露光方法
JP3352249B2 (ja) 位置ずれ検出装置
US5689339A (en) Alignment apparatus
US5610718A (en) Apparatus and method for detecting a relative displacement between first and second diffraction gratings arranged close to each other wherein said gratings have different pitch sizes
JP3364382B2 (ja) 試料面位置測定装置及び測定方法
JPH0685387B2 (ja) 位置合わせ方法
US5465148A (en) Apparatus and method for detecting the relative positional deviation between two diffraction gratings
JP3244769B2 (ja) 測定方法及び測定装置
JP3029133B2 (ja) 測定方法及び装置
JPH0749926B2 (ja) 位置合わせ方法および位置合わせ装置
JPH06160020A (ja) 計測装置
JP3275273B2 (ja) アライメント装置及び露光装置
JP3368015B2 (ja) 光ヘテロダイン干渉計測装置
JPH02133913A (ja) 位置合わせ装置,露光装置及び素子製造方法
JP2683385B2 (ja) 位置合せ方法および位置合せ装置
JP3323609B2 (ja) 測定方法及びそれを用いた測定装置
JPH0587528A (ja) 光ヘテロダイン干渉計測方法及び計測装置
JPH11233438A (ja) 半導体装置の製造方法及び露光方法
JPH0587530A (ja) 干渉計測装置
JP2683409B2 (ja) 位置合わせ装置
JPH0587529A (ja) 計測方法及び装置
JP2809439B2 (ja) 位置合せ装置
JPH0666243B2 (ja) 位置合わせ装置