JP4142532B2 - 光学式速度計、変位情報測定装置および搬送処理装置 - Google Patents

光学式速度計、変位情報測定装置および搬送処理装置 Download PDF

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Description

この発明は、移動する被測定物にレーザ光を照射し、上記被測定物の移動速度に応じた光の周波数偏移を上記被測定物からの拡散光を受光して上記被測定物の速度を検出する速度計、上記被測定物の速度情報と時間情報をもとに変位情報を算出する変位情報測定装置、および、上記被測定物の速度情報もしくは変位情報に基づいて上記被測定物の搬送を制御し上記被測定物に所定の処理を行う搬送処理装置に関する。
一般に光源と観測者が相対的な運動をしている時、ドップラー効果により光は周波数の変化を受ける。レーザドップラー速度計(以下、LDV(Laser Doppler Velocimeter)と言う。)はこの効果を利用して、移動する被測定物にレーザ光を照射して、その被測定物からの散乱光のドップラー周波数偏移を測定し、被測定物の移動速度を測定するものである。このLDVは1964年にYehとCumminsによって発表され(Appl. Phys. Lett. 4‐10 (1964) 176)、現在では一般に広く知られており、実用化されている。
図13に従来の代表的なLDVの光学系図を示す。
図13において、101は半導体レーザであるレーザーダイオード(以下、LD(Laser Diode)と言う。)、102は受光素子であるフォトダイオード(以下、PD(Photo Diode)と言う。)、103は回折格子、104はコリメータレンズ(以下、CLと言う。)、105はミラー、106は集光レンズ、107は回折格子103による+1次回折光の第1光束、108は回折格子103による−1次回折光の第2光束、113は被測定物である。
上記構成の光学系では、LD101から出射したレーザ光はCL104により平行光束に変換された後、回折格子103により角度θの回折角で±1次回折光に分割されて第1光束107と第2光束108となる。そして、第1,第2光束107,108は、それぞれ、ミラー105で反射された後、被測定物113の表面に入射角θでもって入射して再度重ね合わせられる。被測定物113により散乱された第1,第2の光束107,108はドップラー周波数偏移を受けており、LD101の発振周波数と若干異なる。このため、被測定物113により散乱された第1,第2の光束107,108の干渉波はうなりを生じる。このうなりをビート信号と呼ぶ。このビート信号のうなり周波数をPD102でヘテロダイン検波することにより、被測定物113の移動速度を求めることができる。以下詳細に説明する。
いま、被測定物113が図13のように右向きに移動する方向を正方向とすると、第1光束107においては−fd、第2光束108においては+fdのドップラー周波数偏移を受け、第1光束107の見かけの周波数は(f0−fd)、第2光束108の見かけの周波数は(f0+fd)となる。ただし、f0はLD101の発振周波数である。このとき、LD101から出射する光の電場は、E0・cos(2πf0t)と表すことができるので、第1光束107は次の式1で、第2光束108は次の式2で表わすことができる。
[式1]
Figure 0004142532
[式2]
Figure 0004142532
ただし、f0はLD101の出射光の周波数、E0はLD101の出射光の振幅、EAは第1光束107の振幅、EBは第2光束108の振幅、φAは第1光束107の位相、φBは第2光束108の位相である。
光の周波数は一般に100THz(〜1014Hz)であるので、式1や式2の周波数情報を直接測定することができない。このため、上記のようにヘテロダイン検波が一般に用いられ、f0≫fdが成り立つので、式1と式2の干渉波は、
[式3]
Figure 0004142532
と表すことができる。ただし、式3で左辺の<>は時間平均を表す。よって、PD102によりこの干渉波の周波数を測定することができる。
図14は被測定物113が速度Vで移動するとき、2つの光束がそれぞれ任意の角度α,βで被測定物113に入射し、任意の角度γで散乱光を受光した時の図である。
ドップラー効果による周波数の偏移量は厳密には相対論によるローレンツ変換を用いて求めるが、移動速度Vが光速cに比べて十分小さいときには、近似的に以下のように求めることができる。光源A、光源Bからの光と移動物体の相対速度VA1,VB1は、
[式4]
Figure 0004142532
と表せる。また、被測定物113から見たそれぞれの光の見かけの周波数fA1,fB1は、
[式5]
Figure 0004142532
それぞれの散乱(反射)光と被測定物113の相対速度VA2,VB2は、
[式6]
Figure 0004142532
となる。よって、観測点から見た光の周波数fA2,fB2は、
[式7]
Figure 0004142532
と表すことができる。式7の周波数と入射光の周波数f0=c/λの差がドップラー周波数偏移量fdになる。いま、観測点で測定される2つの光束のうなり周波数2fdは、c≫Vを用いて、
[式8]
Figure 0004142532
となり、観測点の位置(角度:γ)に依らないことがわかる。図13においてはα=β=θであるので、図13の一般的なLDV光学系において、式8より、
[式9]
Figure 0004142532
が成立する。よって、式3で表される周波数fdを測定し、式9を用いて計算することにより、被測定物113の移動速度Vを求めることができる。
また、式9は幾何学的に次のように考えることも可能である。図15は図13の2つの光束(第1,第2光束107,108)が再度重なり合う領域の拡大図である。それぞれ入射角θで2つの光束が交差しており、図中の破線はそれぞれの光束の等波面の一部を示している。この破線と破線との間隔が光の波長λとなる。また、垂直の太線が干渉縞の明部であり、その間隔をΔとすると、このΔは次の式10で求まる。
[式10]
Figure 0004142532
図15のように、物体(●で図示)が速度Vで干渉縞に垂直に通過するとき、その周波数fは
[式11]
Figure 0004142532
となり、式9と等しくなる。この考え方は、干渉縞モデルと言われるものである。
また、以上のような一般的なLDVにおいては上記のようにして移動速度を求めることはできるが、被測定物の移動方向を検知することはできない。これに対して、特開平3−235060号公報(特許文献1)では図13の回折格子103を速度Vgで回転させることにより移動方向検知を可能としている。これにより、回折格子103で光が反射する際、それぞれの光束はVgに比例したドップラー周波数偏移を受けるので、PD102で測定されるうなりの周波数2fdは、
[式12]
Figure 0004142532
で得られる。よって、既知の速度Vgに対し、移動速度Vの符号(正負)により2fdの大小関係が決まるので移動方向を求めることができる。しかし、このような光学系においては、回折格子103の回転機構が必要であるため、装置の大型化、コスト増大となる。また、回折格子103の回転速度を精密に保つ必要があるが、偏心等による誤差、回転による振動等も問題となるため精密な測定に用いることは困難であるという問題がある。
このような問題を解決する速度計が特開平4−204104号公報(特許文献2)に開示されている。この特開平4−204104号公報では周波数シフタを用い、入射光束の周波数を変化させることにより被測定物の移動方向の検出を可能にしている。
図16に特開平4−204104号公報の速度計の光学系図を示す。
上記速度計によれば、レーザ光源101より出射した光は、CL104で平行光束となり、ビームスプリッタ(以下、BSと言う。)109にて2つの光束に分割される。それぞれの光束はミラー105で反射された後、音響光学素子(以下、AOMと言う。)110によりf1,f2の周波数シフトを受ける。そして、回折格子103により被測定物113の表面に再び集光されて、PD102を用いて被測定物113からの散乱光のうなり周波数を検出する。このとき検出される周波数2fdは、
[式13]
Figure 0004142532
となる。よって、被測定物113の移動方向によりVの符号が変わるので、既知の周波数シフト量|f1−f2|に対する2fdの大小関係により、被測定物113の移動方向を検知することができる。
また、特開平8−15435号公報(特許文献3)では、上記特開平4‐204104号公報と同様の原理によって、図17に示す電気光学素子(以下、EOMと言う。)111を用いて周波数を変化させている。より詳しくは、レーザ光源であるLD101より出射した光は、CL104で平行光束となった後、回折格子103にて2つの第1,第2光束107,108に分割される。その第1,第2光束107,108はともにEOM111に入射する。このとき、第2光束108に対してはバイアスを印加してfRだけ周波数をシフトさせる。そして、第1,第2光束107,108はミラー105で反射された後、被測定物113の表面に集光される。この被測定物113の表面からの散乱光のうなり周波数をPD102で検出する。このとき検出される周波数2fdは、
[式14]
Figure 0004142532
となる。よって、式13と同様、被測定物113の移動方向によりVの符号が変わるので、既知の周波数シフト量fRに対するfdの大小関係により移動方向を検出することができる。
しかしながら、上記AOM110,EOM111のような周波数シフタを用いて被測定物113の移動方向を検知する光学系においては、光学系が複雑になり、また周波数シフタを駆動するための電源等が必要となり、例えばAOM110により周波数変調を与えるために必要な電圧は約数十V、EOM111により周波数変調を与えるために必要な電圧は約百Vであり、大型の電源が必要となるため装置が大型化してしまうという問題がある。
また、LDVを含め各種センサに対する装置小型化、低消費電力化への要望は高まる一方で、殊に民生用機器においてはそのトレンドは非常に強い。LDVでは光の散乱光を検出するため、測定する物体により異なるが、一般にその物体からの信号光は微弱である。光感度の高い光検出器である光電子増倍管を用いる方法もあるが、光電子増倍管をLDVに用いると装置自体が大きくなってしまう。つまり、光電子増倍管を備えたLDVを小型の民生機器に応用するには不適である。このため、装置の小型化を阻害しないように、光検出器としては光感度が劣るもののフォトダイオードを一般に用いている。そのため、できるだけ多くの信号光を光検出器に入射させることが望ましい。しかしながら、光学部品の配置等の問題により、被測定物113の光の散乱面から集光レンズ106までの距離に制限があることが多く、単に受光系を接近させるには限界がある。また、入射光量を増加させることも考えられ、高出力レーザ光源としてHe−NeやAr+の気体レーザ等を使用することができるが、装置の小型化や低消費電力化という観点からは半導体レーザを用いることが望ましい。さらに、LDVでは、被測定物の移動方向は決まっており、1次元の検出に限られている。したがって、LDVで2次元の速度を求めるには、異なる2方向に2つのLDVを配置して、それぞれのLDVから得られた速度から、2次元の速度を算出しなければならない。このように、2つのLDVを用いた場合、検出点が違うために被測定物の回転や伸縮による誤差が生じる可能性があるばかりか、装置2台分のスペースとコストがかかるため効率的ではない。
特開平3−235060号公報 特開平4−204104号公報 特開平8−15435号公報
そこで、この発明の課題は、小型化および低消費電力化できると共に、被測定物の2次元の移動速度を高精度に検出できる光学式速度計、変位情報測定装置および搬送処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の光学式速度計は、
可干渉性の光を出射する発光素子と、
この発光素子からの放射光を3つの光束に分岐する光分岐手段と、
この光分岐手段により分岐されたそれぞれの光束の光軸を被測定物上で重ね合わせて1つの検出点を形成する光学系と、
この検出点からの上記被測定物の移動により周波数偏移が生じた拡散光を受光する2つの受光部と、
この2つの受光部から出力される受光信号を信号処理して上記被測定物の2つの方向の移動速度を検出する信号処理回路と
を備え、
上記検出点を形成する上記光束は、第1光束と第2光束と第3光束との3つの光束であり、
上記光学系は、上記第2光束および上記第3光束の光軸を偏向する偏向手段と、少なくとも上記第1光束の偏光状態と上記第2光束および上記第3光束の偏光状態とを異なるように変更する偏光状態変更手段とを備え、
上記受光部は、偏光状態の相違する上記第1光束の拡散光と上記第2光束の拡散光とを受光する第1受光部と、偏光状態の相違する上記第1光束の拡散光と上記第3光束の拡散光とを受光する第2受光部であり、
上記第1受光部と上記第2受光部とは、それぞれ、入射された上記拡散光を2分割する分割手段と、この分割手段にて分割された各分割光を互いに直交した偏光子を介して受光する2つの受光素子とを有し、
上記信号処理回路は、上記各受光部の2つの受光素子にて得られた偏光状態の差異により生じる位相の異なる2つの受光信号に基づいて、上記被測定物の移動方向を判別すると共に上記被測定物の2次元の移動速度を検出し、
上記検出点は、xyz座標系の原点に配置され、
上記発光素子および上記第1光束の光軸は、z軸上にあり、
上記第2光束の光軸は、xz平面上にあって、上記検出点へ斜入射され、
上記第3光束の光軸は、yz平面上にあって、上記検出点へ斜入射され、
上記第2光束がx軸の正の領域から検出点へ斜入射される場合、上記第1受光部はx軸の負の領域に配置され、または、上記第2光束がx軸の負の領域から検出点へ斜入射される場合、上記第1受光部はx軸の正の領域に配置される一方、
上記第3光束がy軸の正の領域から検出点へ斜入射される場合、上記第2受光部はy軸の負の領域に配置され、または、上記第3光束がy軸の負の領域から検出点へ斜入射される場合、上記第2受光部はy軸の正の領域に配置されることを特徴としている。
ここで、この明細書では、上記発光素子としては、例えば、半導体レーザダイオードや発光ダイオードを用いる。上記光分岐手段としては、例えば、回折格子やビームスプリッタを用いる。上記光学系は、上記分割された光束の光軸の向きを変えるミラーや、上記分割された光束の偏光状態を変える(λ/2板やλ/4板等の)波長板を含む。上記受光部は、(フォトダイオード等の)受光素子を有し、この受光素子にて上記拡散光を光電変換して受光信号を得る。この受光信号の周波数は、上記被測定物の速度に対応している。また、上記分割手段として、例えば、回折格子を用い、上記偏光子としては、例えば、直線偏光板を用いる。
この発明の光学式速度計によれば、可干渉性の光を放射する発光素子からの光束を分割し複数方向から1つの検出点で重ね合わせ、この検出点からの各拡散光を複数の受光部で受光することで、2次元の光学式速度計が実現でき、従来からのレーザを用いたLDVに比べ、1つの装置で2次元の速度を低消費電流で高感度、高精度に検出できる小型のLDVを提供することができる。また、最小単位の簡単な構成で上記被測定物の2次元の移動速度を検出できる。また、上記受光部が、上記検出点への入射光束の入射がx方向およびy方向の正方向からであれば、負の領域に配置され、入射光束が負方向からであれば正の領域に配置されるので、拡散光を確実に受光することができる。
また、一実施形態の光学式速度計では、上記光分岐手段は、回折格子であり、上記第1光束は、上記回折格子により分岐される0次の回折光に相当し、上記第2光束と上記第3光束とは、上記回折格子により分岐される所定の次数からなる回折光に相当している。
この一実施形態の光学式速度計によれば、上記回折格子により(最小単位の)3つの光束に分岐できるので、小型化が可能となる。
また、一実施形態の光学式速度計では、上記回折格子は、上記第1光束と上記第2光束で形成される第1平面と上記第1光束と上記第3光束で形成される第2平面とが略直交となるような格子構造を有している。
ここで、この明細書では、上記検出点が原点に配置される座標において、例えば、上記第1平面は、x‐z入射面に相当し、上記第2平面は、y‐z入射面に相当する。
この一実施形態の光学式速度計によれば、上記回折格子は、上記第1平面と上記第2平面とが略直交となるような格子構造を有しているので、光束の向きを変えるミラー等の部品点数が減り、さらに安価で小型化できる。
また、一実施形態の光学式速度計では、上記信号処理回路は、上記第1平面に平行でかつ上記第1光束に直交する方向の速度成分と、上記第2平面に平行でかつ上記第1光束に直交する方向の速度成分とを算出して、上記被測定物の2次元の移動速度を検出する。
この一実施形態の光学式速度計によれば、上記信号処理回路にて、x方向の速度成分とy方向の速度成分とを算出して、上記被測定物の2次元の移動速度を確実に検出できる。
また、一実施形態の光学式速度計では、上記受光部は、上記検出点へ斜入射される光束の正反射の位置に配置される。
この一実施形態の光学式速度計によれば、上記受光部への拡散光の入射強度を大きくできる。
また、一実施形態の光学式速度計では、上記偏光状態変更手段は、上記第1光束の偏光状態を変更するλ/4板を備える。
また、一実施形態の光学式速度計では、上記偏光状態変更手段は、上記第1光束の偏光状態を変更するλ/4板と、上記第2光束もしくは上記第3光束のどちらか一方の偏光状態を変更するλ/2板とを備える。
また、一実施形態の光学式速度計では、上記偏光状態変更手段は、上記第2光束の偏光状態を変更するλ/4板と上記第3光束の偏光状態を変更するλ/4板を備える。
また、一実施形態の光学式速度計では、上記偏光状態変更手段は、上記第2光束の偏光状態を変更するλ/4板と、この偏光状態を変更された第2光束の光の位相よりπずれるように上記第3光束の偏光状態を変更するλ/4板とを備える。
また、一実施形態の光学式速度計では、上記回折格子は、ブレーズド型である。
この一実施形態の光学式速度計によれば、使用する所定次数の回折効率を上げることができて、受光強度が上がり、検出精度を上げることができる。
また、一実施形態の光学式速度計では、上記回折格子の格子は、上記第2光束を生成する領域と上記第3光束を生成する領域とに2分割されている。
また、一実施形態の光学式速度計では、上記回折格子の格子は、上記第2光束を生成する領域と上記第3光束を生成する領域とにおいて、マトリクス状に配置されている。
この一実施形態の光学式速度計によれば、上記発光素子からの放射光が、上記回折格子の中心に入射しなくても、各光束の強度変化を少なくできて、2方向の速度成分検出のSNが向上する。
また、一実施形態の光学式速度計では、上記回折格子は、上記検出点を形成する上記各光束についての上記検出点から拡散した光の強度が上記受光部で同程度になるような回折効率を有している。
この一実施形態の光学式速度計によれば、受光信号のSNが向上できる。
また、一実施形態の光学式速度計では、上記光分岐手段と上記偏向手段と上記偏光状態変更手段とを一体化する光学ブロックを設けている。
この一実施形態の光学式速度計によれば、光学部品の配置精度が向上すると共に小型化できる。
また、一実施形態の光学式速度計では、上記偏光状態変更手段は、入射される上記光束の光軸に対して垂直になるように、上記光学ブロックに設けられた切欠部に配置される。
この一実施形態の光学式速度計によれば、光路差による誤差も少なくなり検出精度が向上する。
また、一実施形態の光学式速度計では、上記各受光部の2つの受光素子は、1チップ内に設けられる。
この一実施形態の光学式速度計によれば、部品点数が減ると共に、配置精度が向上する。
また、一実施形態の光学式速度計では、上記2つの受光素子は、分割型の受光素子である。
この一実施形態の光学式速度計によれば、素子面積が小さくできて、コストが下がる。
また、一実施形態の光学式速度計では、上記各受光部は、上記受光素子に上記信号処理回路を組み合わせた信号処理回路内蔵型である。
この一実施形態の光学式速度計によれば、装置の小型化が可能となる。
また、一実施形態の光学式速度計では、上記発光素子は、半導体レーザダイオードである。
この一実施形態の光学式速度計によれば、可干渉性の光を放射するものとして小型で安価なものにできる。
また、この発明の変位情報測定装置は、上記発明の光学式速度計を備え、上記被測定物に関する速度情報および時間情報に基づいて、上記被測定物の変位情報を測定することを特徴としている。
この発明の変位情報測定装置によれば、上記発明の光学式速度計を備えているので、上記被測定物の変位量を高精度に測定できる。
また、この発明の搬送処理装置は、上記発明の光学式速度計と、上記被測定物を搬送する搬送手段と、上記被測定物に所定の処理を行なう処理手段とを備え、上記光学式速度計から得られる速度情報もしくは変位情報に基づいて、上記被測定物の搬送を制御し上記被測定物に所定の処理を行うことを特徴としている。
この発明の搬送処理装置によれば、上記発明の光学式速度計を備えているので、上記被測定物に所定の処理を高精度に行なうことができる。
この発明の光学式速度計によれば、発光素子からの光束を分割し複数方向から1つの検出点で重ね合わせ、この検出点からの各拡散光を複数の受光部で受光するので、被測定物の2次元のの移動速度を高精度に検出できると共に、小型化および低消費電力化できる。
また、この発明の変位情報測定装置によれば、上記発明の光学式速度計を備えているので、上記被測定物の変位量を高精度に測定できる。
また、この発明の搬送処理装置によれば、上記発明の光学式速度計を備えているので、上記被測定物に所定の処理を高精度に行なうことができる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明の光学式速度計の一実施形態である簡略構成説明図を示している。図1では、各光学部品等の配置のみを図示し、その他の各光学部品を保持する部品等は省略している。また、図1の破線の矢印は座標軸を示す。
この光学式速度計は、被測定物13の移動速度を検出するものであり、可干渉性の光を出射する発光素子30と、この発光素子30からの放射光を3つの光束に分岐する光分岐手段61と、この光分岐手段61により分岐されたそれぞれの光束の光軸を上記被測定物13上で重ね合わせて1つの検出点14を形成する光学系62と、この検出点14からの上記被測定物13の移動による周波数偏移を受けた拡散光を受光する2つの受光部31,32と、この2つの受光部31,32から出力される受光信号を信号処理して上記被測定物13の2つの方向の移動速度を検出する信号処理回路60とを備える。
上記発光素子30は、半導体レーザダイオード(LD)であり、上記式3で示される2光束の干渉によるうなりを容易に生じる。なお、上記発光素子30としては、光学系の光路長内で可干渉性を示せば、発光ダイオード(Light Emitting Diode(LED))を用いてもよく、例えば、電流狭窄型LEDがある。
一般に、LDより出射した光の強度分布は、光軸を中心にガウス分布をしており、楕円形のファーフィールドパターン(FFP)となる。このため、出射したLD光をそのまま上記検出点14に照射すると、この検出点14上で光強度のムラができて、図5に示す干渉縞の強度が一様でなくなるため、ビート信号を高精度に評価することが困難になる。この問題を回避するために、絞り12が設けられ、この絞り12により、LDから出射した光束18外側の光強度の弱い部分をカットし、光強度の一様な円形光束18を形成できる。なお、上記絞り12の代わりにプリズムを用いて、楕円形のFFPを円形に変えるようにしてもよい。
また、上記絞り12の下流側に照射側レンズ36が設けられ、この照射側レンズ36は、上記光束18をコリメート化するためのコリメートレンズである。なお、上記検出点14からの拡散光の上記受光部31,32での受光強度が低い場合は、上記検出点14で焦点を結ぶ組み合わせレンズもしくは非球面レンズを用いて、上記検出点14である光スポットに集光し強度を上げるようにしてもよい。
要するに、上記発光素子30、上記絞り12、上記照射側レンズ36は、順次、z軸上に配置される。
上記光分岐手段61は、分割型回折格子20であり、上記照射側レンズ36にてコリメート化された上記LDの光束18を、第1光束33と第2光束34と第3光束35との3つの光束に分割する。なお、上記光分岐手段61としては、ビームスプリッターを用いてもよい。
図2は、上記第2光束34と上記第3光束35とを直交状に分割する回折格子の簡略構成説明図を示す。
図2(a)は、直交した溝を有する分割型回折格子20を示し、この溝により直交した回折光が得られる。この回折格子20によれば、2つの直交した回折光ができるため、ミラーの部品数を少なくして2つの入射面が生成できる。なお、ブレーズド型の回折格子を用いれば、各分割光束の回折効率を向上させることができる。さらに、上記溝の形状を双曲線状(図示しない)にすることで、所定の方向に集光させることができる。
図2(b)は、マトリクス状に溝の向きの違うセルを組み合わせて構成されたマトリクス型回折格子19を示し、この回折格子19によれば、上記光束18がこの回折格子19の中心に入射しなくても、上記第2光束34と上記第3光束35の強度、および、上記検出点14の大きさ(スポットサイズ)の変動を抑えることができる。なお、実際のマトリクス1セルの大きさは、上記光束18の大きさに対して非常に小さい。
上記光学系62は、上記第2光束34および上記第3光束35の光軸を偏向する偏向手段と、上記第1光束33の偏光状態と上記第2光束34および上記第3光束35の偏光状態とを異なるように変更する偏光状態変更手段とを備える。
上記第1光束33は、上記回折格子20により分岐される0次の回折光に相当し、上記第2光束34と上記第3光束35とは、上記回折格子20により分岐される所定の次数からなる回折光に相当する。
上記偏向手段は、上記第2光束34の向きを変える第1ミラー27と、上記第3光束35の向きを変える第2ミラー28とを有する。
上記偏光状態変更手段は、上記第1光束33を上記光束18の直線偏光から円偏光に変えるλ/4板16と、上記第3光束35を上記第2光束34と直交方向(位相差π)の直線偏光に変えるλ/2板24とを有する。
そして、上記第1、第2、第3光束33,34,35は、座標系原点にある光スポットである上記検出点14で1つに重ね合わされる。
ここで、上記第1ミラー27は(x1,0,z1)に位置し、上記第2光束34は、x‐z入射面(第1平面)25内を通って、上記検出点14に重なるように配置される。また、上記第2ミラー28は(y1,0,z1)に位置し、上記第3光束35は、y‐z入射面(第2平面)26内を通って、上記検出点14に重なるように配置される。
図3は、上記x‐z入射面25内の光束の様子、図4は、上記y‐z入射面26内の光束の様子を示した模式図である。
まず、図3に示すように、上記検出点14に、円偏光である上記第1光束33が垂直に入射すると共に角度θで直線偏光の上記第2光束34が入射して、1つのスポットを形成すると干渉縞が生じる。
ここで、図5は、干渉縞モデルで考えた場合の模式図を示す。具体的に述べると、上記第1光束33と上記第2光束34が、角度θで交差しており、図中の一点鎖線は、各光束の等波面の一部を示している。この隣り合う一点鎖線の間隔が光の波長λとなる。そして、上記第1光束33と上記第2光束34との干渉により生じた干渉縞17の間隔は、
[式15]
Figure 0004142532
となる。この干渉縞17により、粒子38(被測定物13)が速度Vで移動した際に、うなりによるビート信号が上記受光部31,32にて周波数Fで検出される。この時検出されるFは、式15より、
[式16]
Figure 0004142532
となる。この結果は、上記式8においてα=θ、β=0とした場合とも一致する。
図3に示すように、上記第1光束33の偏光状態は、上記λ/4板16により、円偏光40になっており、上記第1光束33の第1拡散光48もこの偏光状態をほぼ保っており(円偏光51)、一方、上記第2光束34の偏光状態は直線偏光43であり、上記第2光束34の第2拡散光49もこの偏光状態をほぼ保っている(直線偏光52)。ここで、上記第1光束33の円偏光への変換について説明する。一般に、λ/4板の光学軸を入射光の偏光方向に対して45度傾けて設置することにより、遅相軸成分の光の位相が進相軸成分に比べてπ/2だけ遅れるので直線偏光は円偏光に変換される。
上記第1、第2拡散光48,49は、第1受光部31で受光される。この第1受光部31は、入射された上記第1、第2拡散光48,49を2分割する分割手段21と、この分割手段21にて分割された各分割光を互いに直交した偏光子23,23を介して受光する2つの受光素子45a,45bとを有する。
上記分割手段21は回折格子であり、上記拡散光の光束の分割に好適となる。なお、上記分割手段21として、ビームスプリッターを用いてもよい。
上記偏光子23は、直線偏光子であり、各分割光の所定の偏光成分のみを上記受光素子45a,45bに入射する。なお、所定の偏光成分とは、例えば、上記第2拡散光49の直線偏光52の偏光方向に対して±45度傾いた偏光方向であり、かつ、上記第1拡散光48の円偏光51の進相軸と遅相軸に沿った偏光方向である。
上記受光素子45a,45bとしては、フォトダイオード(Photo Diode(PD))が用いられる。この受光素子としては、1チップに2つの受光面をもつ素子でもよいが、分割型受光素子の方が大きさと価格の面で望ましい。
次に、上記受光素子45a,45bにて得られる受光信号(ビート信号)は、上記分割手段(回折格子)21から上記受光素子45a,45bまでの距離が等しいとすると、一方の受光素子45aの第1ビート信号は、次式17となり、他方の受光素子45bの第2ビート信号は、次式18となる。
[式17]
Figure 0004142532
[式18]
Figure 0004142532
ここで、E1a,E1bは上記第1拡散光48の光の振幅であり、E2a,E2bは上記第2拡散光49の光の振幅であり、Fはビート周波数であり、tは時間である。ただし、式18の第2ビート信号は、円偏光の遅相軸の信号であり、上記直線偏光子23により生成される。式18では、円偏光の遅相軸により位相成分が現れ、第2項の余弦にある位相成分の符号は上記被測定物13の移動方向により異なり、+x方向に移動するとき+π/2、‐x方向に移動するとき‐π/2となる。
図6に、式17と式18を示す。すなわち、図6(a)は、式17で表される第1ビート信号を示しており、上記被測定物13の移動方向に依存しない。図6(b)は、上記被測定物13が軸上正方向に移動するときの第2ビート信号を示し、図6(c)は、上記被測定物13が軸上負方向に移動するときの第2ビート信号を示しており、移動方向によりビート信号の位相が、図6(a)のビート信号に比べて、π/2ずれることがわかる。この位相のずれを上記受光素子45a,45bで検出することにより、上記被測定物13の移動方向を検出できる。ただし、移動方向を検知するには、第1ビート信号の位相に対し、第2ビート信号の位相が進んでいるのか、遅れているのかが判断できればよく、正確に±π/2である必要はない。このため、光路差や波長板、直線偏光子の配置誤差がある程度あっても問題はない。
また、上記第1受光部31では、上記第1光束33による上記第1拡散光48と、上記第2光束34による上記第2拡散光49とを受光することになり、上記第3光束35の上記第3拡散光50も一部入射するが、上記第1受光部31の配置を最適化することで無視でき、検出精度が向上できる。
例えば、上記y‐z入射面26から離れた位置で上記第1拡散光48および上記第2拡散光49の検出可能な位置である上記x‐z面25内の上記第2光束34の正反射(θ=φ)軸上等である。
なお、符号46は、入射光束の直線偏光よりπ/4の位相ズレを有する直線偏光を示し、符号47は、この直線偏光46に直交する直線偏光を示す。
上記構成で上記第1、第2ビート信号を検出するが、式16によりビート周波数fdからx軸方向速度、および、式17と式18の位相ズレから軸上正負の向きを上記信号処理回路60により検出する。なお、上記信号処理回路60を上記受光部31,32に内蔵した回路内蔵受光部を用いれば小型化が可能になる。
このように、上記第1受光部31を用いた上記方法により、1次元の速度検出ができる。
次に、図4に示す上記y‐z入射面26における光学系においても、図3に示す上記x‐z入射面25と同様に、y軸方向速度と軸上の正負の向きが検出できる。
図3と図4の検出方法の差異は、上記第3光束35の直線偏光44は、上記第2光束34の直線偏光43より位相がπずれており、これは、図3中の上記第2光束34の上記第2拡散光49に対応した上記第1受光部31における上記第3光束35の上記第3拡散光50の影響、および、図4中の上記第3光束35の上記第3拡散光50に対応した上記第2受光部32における上記第2光束34の上記第2拡散光49の影響を、偏光方向を変えることにより低減させ、検出精度を向上させるためのものである。もちろん、上記第2受光部32における上記第2光束34の上記第2拡散光49の影響が無視できる場合は、上記第3光束35の直線偏光44の位相を、上記第2光束34の直線偏光43よりπずらす必要はない(λ/2板24は不要である)。
また、上記第3光束35では、光の偏光状態の変更は、λ/2板24を用いて行っている。なお、上記第3光束35の偏光状態は直線偏光44であり、上記第3拡散光50もこの偏光状態をほぼ保っている(直線偏光53)。
よって、上記第1受光部31と上記第2受光部32により、上記x‐z入射面25と上記y‐z入射面26の上記被測定物13の移動速度と軸上正負の方向が検出できることから、ベクトル的に和を取ることにより、2次元の速度検出が可能となる。
次に、図7(a)の側面断面図、および、図7(b)の底面図に示すように、上記各光学部品が、ハウジング54内に、保持され配置されている。このハウジング54の底面には、光束通過用開口部56が設けられている。
次に、図8に示すように、上記回折格子20、上記第1、第2ミラー27,28、上記λ/4板16および上記λ/2板24を一体化する(直方体状の)光学ブロック55を設け、配置誤差を減少させて検出の精度を向上させるようにしてもよい。
図8(a)は、上記光学ブロック55の各面に上記光学部品を配置しており、図8(b)は、上記光学ブロック55に切欠部57を設け、この切欠部57に上記λ/2板24を斜めに配置しており、上記第3光束35を上記λ/2板24に垂直に入射させることができ、波長板の配置誤差を低減させて精度が向上する。
(第2の実施形態)
図9は、この発明の他の実施形態を示している。図9では、各光学部品等の配置のみを図示し、その他の各光学部品を保持する部品等は省略している。また、偏光状態変更手段である波長板以外の光学部品とその配置は、上記第1の実施形態に準じるので、その説明は省略する。
この光学式速度計では、上記回折格子20で分割した上記第1光束33は、LDから放射された光の直線偏光を保ったまま上記検出点14である光スポットに入射する。上記第2光束34は、上記第1ミラー27で、上記検出点14方向に向きが変えられた後、λ/4板16にて直線偏光から円偏光に変わり、上記検出点14に入射する。上記第3光束35は、上記第2ミラー28で、上記検出点14方向に向きが変えられた後、上記第2光束34の円偏光の位相に対してπずれた状態になるよう配置された上記λ/4板16により、上記第2光束34とは逆周りの円偏光で上記検出点14に入射する。
よって、図10と図11に示すように、上記第2光束34が、左回り円偏光41の場合は、上記第3光束35は、右回り円偏光42となる。また、上記第1光束33は直線偏光43であり、上記第1拡散光48は直線偏光51であり、上記第2拡散光49は右回り円偏光52であり、上記第3拡散光50は左回り円偏光53である。
上記第1拡散光48と上記第2拡散光49との強度が効率よく受光できる位置に、上記第1受光部31を配置し、この第1受光部31の入射面に、上記第1拡散光48が円偏光に、かつ、上記第2拡散光49が直線偏光になるように、上記λ/4板16を設ける。
また、上記第1拡散光48と上記第3拡散光50との強度が効率よく受光できる位置に、上記第2受光部32を配置し、この第2受光部32も同様に、上記第1拡散光48が円偏光に、かつ、上記第3拡散光50が直線偏光になるように、上記λ/4板16を設ける。
上記λ/4板16は、上記第2拡散光49および上記第3拡散光50が、円偏光から崩れて楕円偏光になった場合に、移動方向検出のための位相差を持つビート信号が充分に得られない場合を考慮したもので、直線偏光である上記第1拡散光48を円偏光に変えた場合の方が位相差を得られやすい。ただし、上記第1の実施形態で説明したように、明確に位相差π/2である必要はない。もちろん、位相差が得られる場合は、上記λ/4板16は必ずしも必要ない。
よって、式17と式18(位相差は約π/2)のビート信号が得られ、式16を用いて、上記第1の実施形態と同様の方法で信号処理することにより2次元の被測定物移動速度および移動方向が検出できる。
また、上記各光学部品および上記発光素子30を収めたハウジングは、上記第1の実施形態と同様な構造(図示しない)が可能であり、図12に示すように、上記光学部品を上記光学ブロック55に一体化させることもできて配置精度あがる。すなわち、図12(a)は、上記光学ブロック55の各面に上記光学部品を配置しており、図12(b)は、上記光学ブロック55に切欠部57を形成して、上記λ/4板16を配置しており、波長板の配置誤差を低減し検出精度をさらに向上できる。
なお、上記第1と上記第2の全ての実施形態において、上記受光部31,32を配置する場所により、上記ビート信号検出のための上記各拡散光の強度に差が生じるが、上記受光部31,32の配置が決まっていれば、LDからの放射光が入射する上記回折格子20の構造(溝深さ、溝傾斜角、溝のデューティー比)を最適化することで、回折効率を調整して、拡散光強度をほぼ等しくすることができ、信号のSNを向上できる。
(第3の実施形態)
次に、図示しないが、この発明の変位情報測定装置は、上記光学式速度計を備え、上記被測定物に関する速度情報および時間情報に基づいて、上記被測定物の変位情報を測定するものである。この変位情報測定装置によれば、上記光学式速度計を備えているので、容易に正確な変位量を測定することができる。
(第4の実施形態)
次に、図示しないが、この発明の搬送処理装置は、上記光学式速度計と、上記被測定物を搬送する搬送手段と、上記被測定物に所定の処理を行なう処理手段とを備え、上記光学式速度計から得られる速度情報もしくは変位情報に基づいて、上記被測定物の搬送を制御し上記被測定物に所定の処理を行うものである。この搬送処理装置によれば、上記光学式速度計を備えているので、高精度な搬送処理装置を提供できる。この搬送処理装置としては、例えば、プリンタや複写機等に用いられる。
なお、ビート信号の波形を計数し高精度のエンコーダとすることでモーションセンサとして用いることもでき、各種精密機器の制御系に用いることも可能である。さらに、現在広く普及している光学式のマウスは、撮像デバイスにより検出面の拡散光パターンからの移動情報を画像として認識して移動量を検出しているが、上記光学式速度計を用いて、光学式マウス、タッチポイント等のポインティングデバイスや文字入力、操作入力用電子ペンなどに適用することも可能である。このように、これらすべての実施形態の速度計は変位を検出する変位計や振動計にも応用可能である。
本発明の光学式速度計の第1実施形態を示す簡略構成図である。 回折格子の作用説明を兼ねた簡略構成図である。 x‐z入射面における照射光束と拡散光束との検出を説明する簡略構成図である。 y‐z入射面における照射光束と拡散光束との検出を説明する簡略構成図である。 第1光束と第2光束による干渉縞を示した簡略説明図である。 受光素子で得られるビート信号の位相情報による被測定物移動方向検知を説明する信号図である。 光学素子、光学部品がハウジングに取り付けられた状態を示す簡略構成図である。 LDV光学系を光学ブロックにした状態を示す簡略構成図である。 本発明の光学式速度計の第2実施形態を示す簡略構成図である。 x‐z入射面における照射光束と拡散光束との検出を説明する簡略構成図である。 y‐z入射面における照射光束と拡散光束との検出を説明する簡略構成図である。 LDV光学系を光学ブロックにした状態を示す簡略構成図である。 従来のLDVの要部の概略構成図である。 上記従来のLDVの検出点近傍における光束の重なりを示す拡大図である。 被測定物の移動速度とドップラー偏移周波数とを結びつける式を説明するための説明図である。 他の従来のLDVの要部の概略構成図である。 さらに他の従来のLDVの要部の概略構成図である。
符号の説明
13 被測定物
14 検出点
16 λ/4板
20 回折格子
21 分割手段
23 (直線)偏光子
24 λ/2板
30 発光素子
31 第1受光部
32 第2受光部
33 第1光束
34 第2光束
35 第3光束
45a 受光素子
45b 受光素子
48 第1拡散光
49 第2拡散光
50 第3拡散光
55 光学ブロック
57 切欠部
60 信号処理回路
61 光分岐手段
62 光学系

Claims (22)

  1. 可干渉性の光を出射する発光素子と、
    この発光素子からの放射光を3つの光束に分岐する光分岐手段と、
    この光分岐手段により分岐されたそれぞれの光束の光軸を被測定物上で重ね合わせて1つの検出点を形成する光学系と、
    この検出点からの上記被測定物の移動により周波数偏移が生じた拡散光を受光する2つの受光部と、
    この2つの受光部から出力される受光信号を信号処理して上記被測定物の2つの方向の移動速度を検出する信号処理回路と
    を備え、
    上記検出点を形成する上記光束は、第1光束と第2光束と第3光束との3つの光束であり、
    上記光学系は、上記第2光束および上記第3光束の光軸を偏向する偏向手段と、少なくとも上記第1光束の偏光状態と上記第2光束および上記第3光束の偏光状態とを異なるように変更する偏光状態変更手段とを備え、
    上記受光部は、偏光状態の相違する上記第1光束の拡散光と上記第2光束の拡散光とを受光する第1受光部と、偏光状態の相違する上記第1光束の拡散光と上記第3光束の拡散光とを受光する第2受光部であり、
    上記第1受光部と上記第2受光部とは、それぞれ、入射された上記拡散光を2分割する分割手段と、この分割手段にて分割された各分割光を互いに直交した偏光子を介して受光する2つの受光素子とを有し、
    上記信号処理回路は、上記各受光部の2つの受光素子にて得られた偏光状態の差異により生じる位相の異なる2つの受光信号に基づいて、上記被測定物の移動方向を判別すると共に上記被測定物の2次元の移動速度を検出し、
    上記検出点は、xyz座標系の原点に配置され、
    上記発光素子および上記第1光束の光軸は、z軸上にあり、
    上記第2光束の光軸は、xz平面上にあって、上記検出点へ斜入射され、
    上記第3光束の光軸は、yz平面上にあって、上記検出点へ斜入射され、
    上記第2光束がx軸の正の領域から検出点へ斜入射される場合、上記第1受光部はx軸の負の領域に配置され、または、上記第2光束がx軸の負の領域から検出点へ斜入射される場合、上記第1受光部はx軸の正の領域に配置される一方、
    上記第3光束がy軸の正の領域から検出点へ斜入射される場合、上記第2受光部はy軸の負の領域に配置され、または、上記第3光束がy軸の負の領域から検出点へ斜入射される場合、上記第2受光部はy軸の正の領域に配置されることを特徴とする光学式速度計。
  2. 請求項1に記載の光学式速度計において、
    上記光分岐手段は、回折格子であることを特徴とする光学式速度計。
  3. 請求項2に記載の光学式速度計において、
    上記第1光束は、上記回折格子により分岐される0次の回折光に相当し、上記第2光束と上記第3光束とは、上記回折格子により分岐される所定の次数からなる回折光に相当することを特徴とする光学式速度計。
  4. 請求項3に記載の光学式速度計において、
    上記回折格子は、上記第1光束と上記第2光束で形成される第1平面と上記第1光束と上記第3光束で形成される第2平面とが略直交となるような構造を有していることを特徴とする光学式速度計。
  5. 請求項4に記載の光学式速度計において、
    上記信号処理回路は、上記第1平面に平行でかつ上記第1光束に直交する方向の速度成分と、上記第2平面に平行でかつ上記第1光束に直交する方向の速度成分とを算出して、上記被測定物の2次元の移動速度を検出することを特徴とする光学式速度計。
  6. 請求項に記載の光学式速度計において、
    上記受光部は、上記検出点へ斜入射される光束の正反射の位置に配置されることを特徴とする光学式速度計。
  7. 請求項1乃至のいずれか1つに記載の光学式速度計において、
    上記偏光状態変更手段は、上記第1光束の偏光状態を変更するλ/4板を備えることを特徴とする光学式速度計。
  8. 請求項1乃至のいずれか1つに記載の光学式速度計において、
    上記偏光状態変更手段は、上記第1光束の偏光状態を変更するλ/4板と、上記第2光束もしくは上記第3光束のどちらか一方の偏光状態を変更するλ/2板とを備えることを特徴とする光学式速度計。
  9. 請求項1乃至のいずれか1つに記載の光学式速度計において、
    上記偏光状態変更手段は、上記第2光束の偏光状態を変更するλ/4板と上記第3光束の偏光状態を変更するλ/4板を備えることを特徴とする光学式速度計。
  10. 請求項1乃至のいずれか1つに記載の光学式速度計において、
    上記偏光状態変更手段は、上記第2光束の偏光状態を変更するλ/4板と、この偏光状態を変更された第2光束の光の位相よりπずれるように上記第3光束の偏光状態を変更するλ/4板とを備えることを特徴とする光学式速度計。
  11. 請求項2乃至のいずれか1つに記載の光学式速度計において、
    上記回折格子は、ブレーズド型であることを特徴とする光学式速度計。
  12. 請求項2乃至5、11のいずれか1つに記載の光学式速度計において、
    上記回折格子の格子は、上記第2光束を生成する領域と上記第3光束を生成する領域とに2分割されていることを特徴とする光学式速度計。
  13. 請求項2乃至5、11のいずれか1つに記載の光学式速度計において、
    上記回折格子の格子は、上記第2光束を生成する領域と上記第3光束を生成する領域とにおいて、マトリクス状に配置されていることを特徴とする光学式速度計。
  14. 請求項2乃至5、11、12,13のいずれか1つに記載の光学式速度計において、
    上記回折格子は、上記検出点を形成する上記各光束についての上記検出点から拡散した光の強度が上記受光部で同程度になるような回折効率を有することを特徴とする光学式速度計。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1つに記載の光学式速度計において、
    上記光分岐手段と上記偏向手段と上記偏光状態変更手段とを一体化する光学ブロックを設けたことを特徴とする光学式速度計。
  16. 請求項15に記載の光学式速度計において、
    上記偏光状態変更手段は、入射される上記光束の光軸に対して垂直になるように、上記光学ブロックに設けられた切欠部に配置されることを特徴とする光学式速度計。
  17. 請求項1乃至16のいずれか1つに記載の光学式速度計において、
    上記各受光部の2つの受光素子は、1チップ内に設けられることを特徴とする光学式速度計。
  18. 請求項17に記載の光学式速度計において、
    上記2つの受光素子は、分割型の受光素子であることを特徴とする光学式速度計。
  19. 請求項1乃至18のいずれか1つに記載の光学式速度計において、
    上記各受光部は、上記受光素子に上記信号処理回路を組み合わせた信号処理回路内蔵型であることを特徴とする光学式速度計。
  20. 請求項1乃至19のいずれか1つに記載の光学式速度計において、
    上記発光素子は、半導体レーザダイオードであることを特徴とする光学式速度計。
  21. 請求項1乃至20のいずれか1つに記載の光学式速度計を備え、上記被測定物に関する速度情報および時間情報に基づいて、上記被測定物の変位情報を測定することを特徴とする変位情報測定装置。
  22. 請求項1乃至20のいずれか1つに記載の光学式速度計と、
    上記被測定物を搬送する搬送手段と、
    上記被測定物に所定の処理を行なう処理手段とを備え、
    上記光学式速度計から得られる速度情報もしくは変位情報に基づいて、上記被測定物の搬送を制御し上記被測定物に所定の処理を行うことを特徴とする搬送処理装置。
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