JP2959857B2 - 走査ヘッドの支持板 - Google Patents

走査ヘッドの支持板

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JP2959857B2
JP2959857B2 JP3995391A JP3995391A JP2959857B2 JP 2959857 B2 JP2959857 B2 JP 2959857B2 JP 3995391 A JP3995391 A JP 3995391A JP 3995391 A JP3995391 A JP 3995391A JP 2959857 B2 JP2959857 B2 JP 2959857B2
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print head
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峰夫 西川
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Rohm Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリントヘッドや密着
型イメージセンサ等の、プラテンに押圧されて使用され
る走査ヘッドの支持板の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】プラテンに押圧された状態で使用される
走査ヘッドとして、印字用ではサーマルプリントヘッ
ド、読み取り用では密着型イメージセンサ等が知られて
いる。この内、サーマルプリントヘッドを例に挙げて説
明すると、サーマルプリントヘッド自体は、セラミック
基板上に、印字素子としての発熱抵抗体を走査方向に配
したものである。通常は、このサーマルプリントヘッド
自体(以下、サーマルプリントヘッド基板という)に直
接押圧力を加えてプラテンに押圧するのではなく、放熱
板をも兼ねた支持板上にサーマルプリントヘッド基板を
取り付けて、この支持板をプラテンに押圧する構成を取
っている。
【0003】図3は従来の一般的な支持板2を示す。こ
の支持板2上にサーマルプリントヘッド基板(図1の符
号12参照)が取付けられる。支持板2の両端にはプラ
テンの回転軸(図示せず)を案内するガイド10、10
が設けられ、中央の端縁寄りには後記のパレット上のピ
ンを挿通するためのピン孔2dが2箇所形成されてい
る。
【0004】支持板2上には、図5に示す如く、サーマ
ルプリントヘッド基板12が固着され、ヘッド基板12
は印字走査方向に配した発熱抵抗体13を有する。ヘッ
ド基板12は印刷回路基板16上に設けたフレキシブル
基板(特に図示せず)と導通され、フレキシブル基板は
回路基板16にビス25で取付けた押えカバー21の圧
接ゴム22でヘッド基板12に押圧されると共に、支持
板2にヘッド基板12、回路基板16(フレキシブル基
板を含む)、押えカバー21が一体に固定される。な
お、回路基板16には外部接続用のコネクタ20が接続
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、支持板2上
へのヘッド基板12の取付けは、ヘッド基板12上の発
熱抵抗体13とプラテンとの印字走査上の兼ね合いから
位置決めを精確に行う必要がある。これには、図5にお
いて、発熱抵抗体13とガイド10とのY方向の位置精
度を良くしなければならず、通常は図4に示す如く走査
ヘッドの組立の際に用いる組立装置(図示せず)上のパ
レット101上に設けたピン103を支持板2に形成し
たピン孔2dに差し込んで、支持板2をセットする。そ
の後、パレット101上に或る程度の精度を持って設け
てある認識マーク102を利用して、発熱抵抗体13を
有するヘッド基板12を支持板2上に位置決めして取付
ける。
【0006】走査ヘッドの設計上、特に高い組立精度が
要求されるところは、図5に示す寸法a(発熱抵抗体1
3とガイド10とのY方向の間隔)であるが、この寸法
精度を獲得するために、上記の如くパレット101上の
認識マーク102とピン103及び支持板2のピン孔2
dを利用している。しかし、かかる位置決めでは位置精
度を間接的に得ているために精度が悪い。精度を高めよ
うとすると、ピン103とピン孔2dの嵌め合い公差
(D−d)が厳格になり、又ピン103と認識マーク1
02の位置精度にも厳しさが求められることになる。そ
の結果、支持板2やパレット101の加工精度が高まる
ため、支持板2やパレット101の製造コスト高、自動
搬送時(特に脱着時)の一時停止の増大を招く。
【0007】従って、本発明の目的は、組立時に位置決
めの認識作業を簡単に行え、しかもコスト高を招くこと
なく、ヘッド基板の支持板上への位置決め精度を向上さ
せることが可能な走査ヘッドの支持板を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の走査ヘッドの支持板は、支持板の両端に設
けられ、プラテンの回転軸を受ける切欠きを有する各ガ
イドの切欠きを挟んだ内側部分の頂部に、それぞれ少な
くとも1個の指標を設けたことを特徴とするものであ
る。本発明の支持板では指標を設けてあるから、位置決
めのための認識が従来の認識マークと発熱抵抗体から指
標と発熱抵抗体に変わるため、換言すると従来のピンと
ピン孔との嵌め合い誤差及びピンと認識マークとの誤差
が無くなるため、位置決めを一層直接的に行え、位置精
度(支持板と発熱抵抗体の位置精度)が高まる。
【0009】本発明において、支持板のガイドに形成す
る指標は、支持板上に特にサーマルプリントヘッド基板
を位置決めする際の目印となれば、その形態や個数に特
に制限はない。最適な指標として、スリットが例示され
る。スリットの幅は余り大きくする必要はなく、1mm
以下、好ましくは0.5mm程度である。但し、ガイド
は図2からも分かるように通常U字状を呈し、位置決め
認識をし易くするために内側(発熱抵抗体の駆動回路
側)のU字状部分にスリットを形成することが肝要であ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の走査ヘッドの支持板を実施例
に基づいて説明する。図1に示す支持板はサーマルプリ
ントヘッドに適用したものであり、図1はその分解斜視
図である。支持板2は、鋼板をプレス加工して成形した
ものであり、縁部2a、2bが下方に折り曲げられる。
支持板2の中央部には孔7、7が形成され、孔7の横に
は、パレットのピンを挿入するためのピン孔2dが2箇
所形成されている。
【0011】支持板端部2c、2cには、プラテンの回
転軸(図示せず)を受ける切欠きを有するガイド10、
10が一体に成形されている。各ガイド10の切欠きを
挟んだ内側部分の頂部には、本発明の特徴である指標と
してスリット11が形成されている。サーマルプリント
ヘッド基板12は、セラミック基板上に電極パターン
(図示せず)、発熱抵抗体13を形成し、駆動用IC
(図示せず)を搭載したものである。これら駆動用IC
は樹脂モールド14にて被覆・保護されている。このサ
ーマルプリントヘッド基板12は支持板2上に接着され
るが、この時の位置決めについては後述する。
【0012】印刷回路基板16の上面には更にフレキシ
ブル基板17が重ねられている。フレキシブル基板17
の前縁部は、印刷回路基板16より突出して、サーマル
プリントヘッド基板12の接続端子部15上に重なる。
この印刷回路基板16にも、孔19、18、18、19
が設けられている。又、印刷回路基板16の下面には、
外部接続用のコネクタ20、20が取り付けられてい
る。
【0013】印刷回路基板16上には、押さえカバー2
1が取り付けられる。押さえカバー21の下面には、印
字走査方向に延在する圧接ゴム22が設けられ、孔2
4、23、23、24が開設されている。この実施例で
は、2本のビス25、25を、それぞれ孔23、23、
18、18に挿通させ、孔7、7に螺入して、押さえカ
バー21、印刷回路基板16を固定している。この時、
圧接ゴム22がフレキシブル基板17の前縁部を接続端
子部15に圧接し、印刷回路基板16とサーマルプリン
トヘッド基板12との電気的導通がとられる。
【0014】上記の如く構成したサーマルプリントヘッ
ド基板12、印刷回路基板16(フレキシブル基板17
を含む)、押えカバー21の支持板2上への組立は下記
の通り行う。まず、図4に示すように、組立装置上のパ
レット101上のピン103を支持板2のピン孔2dに
挿通し、支持板2をパレット101上にセットする。次
に、支持板2上にヘッド基板12を載置する。そして、
ガイド10のスリット11とヘッド基板12の発熱抵抗
体13を相互に見ながら、或る程度の精度で支持板2に
対してヘッド基板12を位置決めする。この際、スリッ
ト11と発熱抵抗体13との両者のみを認識しながら位
置決めを行うので、位置精度は従来に比べて各段に向上
する。
【0015】その後、回路基板16上のフレキシブル基
板17をピン103に対して適度の位置精度を確保しつ
つヘッド基板12に導通・固定する。押えカバー21を
回路基板16の所定位置に設置した後、ビス25を締め
付けることにより、押えカバー21の圧接ゴム22でフ
レキシブル基板17をヘッド基板12上に押圧すると共
に、支持板2上にヘッド基板12、回路基板16(フレ
キシブル基板17を含む)、押えカバー21を一体に固
定する。
【0016】支持板2上へのヘッド基板12の位置決め
に関して、もう少し述べる。本発明の支持板では、図5
に示す寸法aの精度を高めるために、発熱抵抗体13に
近い場所としてガイド10にスリット11を形成してあ
る。即ち、図2(a)に示すヘッド基板12上の発熱抵
抗体13とガイド10のスリット11とのY方向の間隔
bは、例えば図2(b)に示す指標(貫通孔)2fを支
持板2に形成した場合における発熱抵抗体13と貫通孔
2fとのY方向の間隔cよりも相当小さい。そのため、
位置決め認識が容易であり、寸法aの精度が向上する。
【0017】しかも、貫通孔2fを支持板2に形成した
場合には、支持板の素材となる板金の曲げ加工によっ
て、間隔c’の寸法差が大きくなる。しかし、ガイド1
0にスリット11を形成すると、曲げ加工による間隔
b’の寸法差は僅かである。この点からも、本発明の支
持板は寸法aの精度を高める上で有利である。
【0018】
【発明の効果】本発明の走査ヘッドの支持板は、以上説
明したように、支持板の両端に設けられ、プラテンの回
転軸を受ける切欠きを有する各ガイドの切欠きを挟んだ
内側部分の頂部に、それぞれ少なくとも1個の指標を設
けたので、下記の如き効果を有する。 (1)支持板に走査ヘッドを取付ける際に、走査ヘッド
が例えばサーマルプリントヘッドの場合には、支持板の
真上からガイドの指標を見ながら支持板に対してサーマ
ルプリントヘッドの発熱抵抗体を位置決めできるので、
支持板とサーマルプリントヘッドの発熱抵抗体との位置
決め精度が格段に向上する。
【0019】(2)支持板は一般に板金を用いて金型プ
レスによって成形するため、指標を設けた支持板の製造
コストは高くならず、従来のままである。 (3)支持板上にヘッド基板を始めとする各部品を組み
立てる際に使用する組立装置上のパレットの構造が単純
化される。即ち、従来の認識マークは不要であるばかり
か、認識マークとピンとの厳密な位置精度を取る必要も
なくなり、組立装置を安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る支持板及び支持板上に
組み立てる各部品を示したサーマルプリントヘッドの分
解斜視図である。
【図2】支持板のガイドに指標を設けた場合と、これの
比較例として支持板に指標を設けた場合の支持板の概略
側面図である。
【図3】従来の一般的な支持板を示す外観斜視図であ
る。
【図4】支持板を組立装置のパレット上に載置する際の
様子を示す一部省略斜視図である。
【図5】支持板上に各部品を組み立てたサーマルプリン
トヘッドの側面図である。
【符号の説明】
2 支持板 2d ピン孔 10 ガイド 11 スリット(指標) 12 サーマルプリントヘッド基板 13 発熱抵抗体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/32 B41J 25/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走査ヘッド本体が取付けられ、プラテンに
    押圧される走査ヘッドの支持板において、支持板の両端に設けられ、プラテンの回転軸を受ける切
    欠きを有する各ガイドの切欠きを挟んだ内側部分の頂部
    に、 それぞれ少なくとも1個の指標を設けたことを特徴
    とする走査ヘッドの支持板。
  2. 【請求項2】前記指標が幅1mm以下のスリットである
    ことを特徴とする請求項1記載の走査ヘッドの支持板。
JP3995391A 1991-02-19 1991-03-06 走査ヘッドの支持板 Expired - Lifetime JP2959857B2 (ja)

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GB9119730A GB2252939B (en) 1991-02-19 1991-09-16 Thermal printing head
FR9111682A FR2672844B1 (fr) 1991-02-19 1991-09-23 Tete d'impression thermique.
KR1019910017200A KR960010516B1 (ko) 1991-02-19 1991-09-30 서멀 프린팅 헤드
US07/896,979 US5245356A (en) 1991-02-19 1992-06-11 Thermal printing head

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