JP2959138B2 - 帯域フィルタ回路 - Google Patents

帯域フィルタ回路

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JP2959138B2 JP1859491A JP1859491A JP2959138B2 JP 2959138 B2 JP2959138 B2 JP 2959138B2 JP 1859491 A JP1859491 A JP 1859491A JP 1859491 A JP1859491 A JP 1859491A JP 2959138 B2 JP2959138 B2 JP 2959138B2
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篤志 千木良
富士雄 槇
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は帯域フィルタ回路に関す
るものであり、特に集積回路(以下、ICと称す)に内
蔵されたバンドパスフィルタに関するものである
【0002】
【従来の技術】従来よりフィルタを内蔵したICが広く
利用されており、近年、ディジタル信号処理用ICにも
活用されるようになってきた。以下、従来の帯域フィル
タ回路の一つとしてバンドパスフィルタについて説明す
る。
【0003】図3はICに内蔵された従来のバンドパス
フィルタ(以下、BPFと称す)の構成をブロック図で
示す。同図に示されるように、従来のBPFはハイパス
フィルタ(以下、HPFと称す)1とローパスフィルタ
(以下、LPFと称す)2とを直列に接続して構成され
る。この構成ではHPF1とLPF2に信号を順次
過させることで、BPFとしての周波数特性を得てい
。これらのHPF1とLPF2とを集積化したICを
実現するために、主としてサレンキー回路が用いられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のバン
ドパスフィルタでは、IC内に内蔵するとき、構成要素
となるコンデンサの容量値や抵抗値のばらつきにより、
カットオフ周波数や信号レベルがばらつくという問題が
あった。
【0005】本発明は、このような上記課題を解決する
もので、構成要素のばらつきが自動的に補正され、特性
のばらつきが生じない帯域フィルタ回路を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の帯域フィルタ回路は、同じ信号が入力され
る複数のバンドパスフィルタと、前記各バンドパスフィ
ルタの出力信号を加算して出力する加算器と、前記信号
を所定のトラップ周波数で減衰させるトラップとを
し、同一回路形式且つ同一パターンのジャイレータを用
いて前記各バンドパスフィルタおよび前記トラップを構
成した帯域フィルタ回路であって、前記トラップで減衰
させる信号を前記トラップ周波数で位相検波し前記トラ
ップの中心周波数ずれに対応する電圧を出力する位相検
波器と、その電圧から前記各ジャイレータのインダクタ
ンス値を変化させる制御電圧を発生させて前記各ジャイ
レータに供給し、前記トラップおよび前記各バンドパス
フィルタの中心周波数を補正するL調整器とを備えた
成である。
【0007】
【作用】上記の構成により、位相検波器がトラップの中
心周波数のずれを検出し、L調整器がその中心周波数ず
れに対応した電圧からジャイレータのインダクタンス値
を変化させる制御電圧を発生させ、トラップを構成する
ジャイレータのインダクタンス値を可変してトラップの
中心周波数を補正する。その制御電圧を各バンドパスフ
ィルタのジャイレータにも供給して、回路全体の周波数
特性を自動的に補正する。
【0008】
【実施例】(実施例1) 以下、本発明の一実施例に係る帯域フィルタ回路につい
て、図面を参照しながら説明する。図1に二つのバンド
パスフィルタを活用した本発明の帯域フィルタ回路の構
成をブロック図で示す。同図において、同じ信号がそれ
ぞれ入力される第1のバンドパスフィルタ(BPF1)
及び第2のバンドパスフィルタ(BPF2)と、BPF
1の出力とBPF2の出力を電流加算する加算器6と、
前記加算器6の出力を入力して通過帯域の上側減衰域に
所定のトラップ周波数で減衰を与えるトラップ3と、そ
の出力を前記トラップ周波数で位相検波する位相検波器
4と、その位相検波器4の出力電圧からBPF1および
BPF2とトラップ3におけるジャイレータのインダク
タンス値を変化させる制御電圧を発生するL調整器とを
備える。
【0009】上記の回路構成をIC化する場合、Gm可
変型ジャイレータを用いてBPF1及びBPF2とトラ
ップ3を構成し、BPF1及びBPF2とトラップ3に
おけるジャイレータを同一回路形式且つ同一パターンで
構成することで、IC内での特性変化が同じになるよう
に配慮する。また、コンデンサとジャイレイタの直列共
振回路でトラップ3を構成した場合、位相検波器4にお
けるジャイレータ電圧と比較する電圧はコンデンサの両
端の電圧を90度回転した電圧を用いれば良い。
【0010】また、中心周波数が異なる二つのBPF、
すなわち、BPF1とBPF2とを用いることで、単純
な構成でありながら広帯域特性が得られるバンドパスフ
ィルタを構成している。
【0011】次に、上記構成の回路動作を説明する。同
入力信号がBPF1とBPF2とに入力され、それぞ
れの電流出力が加算器6で加算され、加算された出力の
通過帯域特性はBPF1の通過帯域特性とBPF2の通
過帯域特性を合成した特性となる。加算器6の出力はト
ラップ3に入力され、通過帯域の上側減衰域における特
定のトラップ周波数で減衰特性が得られる。
【0012】図2は、図1に図示された帯域フィルタ回
の周波数特性を示す図であり、図中の(a)は振幅伝
達特性を示し、図中の(b)は群遅延特性を示す。図に
おいて、中心周波数Fscは、3.58MHz、帯域幅
が500KHzである所望の帯域特性が、3dB帯域幅
250KHzの二つのバンドパスフィルタBPF1とB
PF2の帯域特性を合成して得られる。すなわち、BP
F1の中心周波数Fsc1をおよそ3.465MHz、
BPF2の中心周波数Fsc2をおよそ3.705MH
zとし、それぞれの3db帯域幅を250KHzに設定
する。これにより、中心周波数Fscにおいてレベルが
平坦で3dB帯域幅が500KHzのBPFを構成す
る。また、トラップ周波数4.84MHzのトラップ3
でおよそ40dB減衰させて、上側減衰域における減衰
特性を急峻にしている。
【0013】このような設定において、トラップ3を通
過した信号を位相検波器4がトラップ周波数4.84M
Hzの位相検波を行うと、入力信号に含まれた4.84
MHzの信号成分がトラップ周波数4.84MHzで位
相検波される。一般に、位相検波器は入力信号の周波数
ずれを検出するために利用されるが、入力信号が一定な
時には逆に位相検波器自身の周波数ずれを検出すること
できる。この実施例では、除去したい一定周波数4.
84MHzの信号を位相検波することで、トラップ3の
中心周波数ずれを検出する。ずれに対応した位相検波器
4の出力電圧をL調整回路5に入力して、トラップ3
おけるジャイレータのインダクタンス値を変化させる制
御電圧に変換する。この制御電圧はトラップ3内のジャ
イレータに帰還され、構成要素のトランジスタのGmを
可変して、トラップ3の中心周波数を所定のトラップ周
波数に近づけるように制御する。この動作は帰還動作で
あるから、常にトラップ3の中心周波数が所定のトラッ
プ周波数を保つように自動的に動作する。
【0014】さらに、BPF1およびBPF2の構成要
素であるジャイレータにも制御電圧が供給され、トラッ
プ3と同一傾向のインダクタンス値のずれが補正され
る。すなわち、BPF1とBPF2のジャイレータをト
ラップ3のジャイレータと同一構成で且つ同一パターン
としているので、インダクタンス値のずれはトラップ3
のジャイレータのそれと同一傾向を持つ。したがって、
トラップ3に帰還した制御電圧をBPF1とBPF2に
も供給することで、これらのフィルタ(BPF1及びB
PF2)のずれもトラップ3と共に補正することができ
る。このように、本発明では4.84MHz(トラップ
周波数)の信号がL値を調整する動作に貢献している。
【0015】図2の(b)に本実施例の群遅延特性を示
す。同図に示すように、中心周波数Fscにおいて平坦
な群遅延特性を示し、このような好ましい特性は図3に
示した従来の構成では得られなかったものである。
【0016】このように、本実施例の帯域フィルタ回路
によれば、第1と第2のバンドパスフィルタの並列合成
によるフィルタと、所定の周波数を減衰するトラップ
備えた帯域フィルタ回路において、同様のジャイレー
タを用いて前記第1及び第2のバンドパスフィルタとト
ラップを構成し、トラップする信号を所定のトラップ周
波数で位相検波する位相検波器と、位相検波器の出力電
圧から前記ジャイレータのインダクタンス値を可変する
制御電圧を発生するL調整器を設け、その制御電圧を前
記トラップのジャイレータに帰還させるとともに、前記
第1及び第2のバンドパスフィルタにも供給してインダ
クタンス値を補正する帯域フィルタ回路とすることによ
り、第1及び第2のバンドパスフィルタとトラップの中
心周波数を所定の値に自動的に保つことができる。
【0017】なお、上記の実施例では第1,第2のバン
ドパスフィルタを複合したフィルタ回路の後段にトラッ
プを挿入したが、前段に挿入しても良く、また、ジャイ
レータの構成が同じトラップであれば、構成要素のバン
ドパスフィルタ内にトラップ を挿入しても良いことは言
うまでもない。また、トラップ周波数の設定については
本実施例のように上側減衰域に設定するものとは限らな
い。また、所望する帯域幅が狭い時には、単一のバンド
パスフィルタとトラップとで構成しても良いし、3個以
上のバンドパスフィルタを用いて幅広い帯域特性のフィ
ルタを構成しても良い。さらに、ハイパスフィルタやロ
ーパスフィルタもバンドパスフィルタに含まれることは
言うまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
の帯域フィルタ回路は、トラップの中心周波数と構成
要素の各バンドパスフィルタの中心周波数を所定の値に
保って、合成した各バンドパスフィルタの特性を所定の
特性に自動的に保ち、素子のばらつきを吸収することが
できるという格別の効果を奏し、素子のばらつきが発生
しやすい集積回路にとくに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の帯域フィルタ回路の回路
成を示す図
【図2】図1に示す一実施例の帯域フィルタ回路の周波
数特性を示す図であり、 (a)は振幅伝達特性を示す図 (b)は群遅延特性を示す図
【図3】従来のバンドパスフィルタの回路構成を示す
【符号の説明】
1 バンドパスフィルタ(BPF1) 2 バンドパスフィルタ(BPF2) 3 トラップ 4 位相検波器 5 L調整器 6 加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱口 耕造 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 五百井 俊明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−274115(JP,A) 特開 昭63−167511(JP,A) 特開 昭63−167515(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03H 11/04 - 11/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同じ信号が入力される複数のバンドパス
    フィルタと、前記各バンドパスフィルタの出力信号を加
    算して出力する加算器と、前記信号を所定のトラップ周
    波数で減衰させるトラップとを有し、同一回路形式且つ
    同一パターンのジャイレータを用いて前記各バンドパス
    フィルタおよび前記トラップを構成した帯域フィルタ回
    路であって、 前記トラップで減衰させる信号を前記トラップ周波数で
    位相検波し前記トラップの中心周波数ずれに対応する電
    圧を出力する位相検波器と、その電圧から前記各 ジャイレータのインダクタンス値を
    変化させる制御電圧を発生させて前記各ジャイレータに
    供給し、前記トラップおよび前記各バンドパスフィルタ
    の中心周波数を補正するL調整器とを備えた帯域フィル
    タ回路
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