JP2957215B2 - 工業化住宅の上下住宅ユニットの結合構造 - Google Patents

工業化住宅の上下住宅ユニットの結合構造

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ユニット工法で建てられる工業化住宅の階
下住宅ユニットと階上住宅ユニットとの結合方法に関す
る。
[背景技術] 従来の工業化住宅の組立において、階下住宅ユニット
と階上住宅ユニットとの結合は、階下と階上の住宅ユニ
ットの骨組みを構成する梁にそれぞれブラケットを取り
付け、これらのブラケットに形成された孔にボルトを挿
通してナットて螺合することにより行われていた。
[発明が解決しようとする課題] ユニット工法による工業化住宅は、工場でできるだけ
多くの部材をユニット化し、建築現場ではこれらのユニ
ット化したものを簡単な作業で組み立てられるようにす
ることにより、工業化率の向上と現場作業割合の低下を
図り、これにより工期の短縮とコストの低減を図ること
を主要目的としている。
しかし、上述した従来の階下住宅ユニットと階上住宅
ユニットとの結合方法によれば、建築現場でのボルトと
ナットの締め付け作業には手間と時間がかかるため、現
場での組立作業の効率化を阻害する一因となっていた。
本発明は、建築現場での組立作業の効率化を促進する
ことができる工業化住宅の上下住宅ユニットの結合方法
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明に係る工業化住宅の上下住宅ユニットの結合構
造は、柱および梁からなる骨組みを備えた上下階の住宅
ユニットを結合する結合構造であって、前記上下階の住
宅ユニットの骨組みを構成する柱および梁は、六面体状
の金物を介して互いに接合され、下階住宅ユニットの骨
組みの上端部に設けられた金物には、上方に突出したア
ンカー部材が固設され、上階住宅ユニットの骨組みの下
端部に設けられた金物には、前記下階住宅ユニットに固
設されたアンカー部材が略貫通した状態に挿通され、前
記上階側住宅ユニットの前記金物内には、当該金物の中
空部を満たすようにグラウト材が注入されていることを
特徴とする。
前記住宅ユニットの骨組みは、四隅の4本の柱の上端
間に天井梁を接合し、また下端間に床梁を接合すること
により構成されている。住宅ユニットが階下又は階上の
いずれかであるかに応じて、これらの柱の上端部又は下
端部に金物が取付けられる。
前記アンカー部材は、階上住宅ユニットを階下住宅ユ
ニットに設置する際のおおよその位置決めピンとなると
共に、両住宅ユニットの結合部材となるものである。
前記グラウト材は、前記階上住宅ユニットの金物内に
注入した後に凝固してアンカー部材を金物に固定するた
めのものであり、例えばセメントモルタル、高分子樹脂
等を使用することができる。なお、このグラウト材は、
柱、梁材内側の防錆効果も有する。
[実施例] 図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
先ず、第1図に示すように、本実施例において使用す
る階下住宅ユニットである1階住宅ユニット10Aと階上
住宅ユニットである2階住宅ユニット10Bとを用意す
る。これらの住宅ユニット10A,10Bの骨組み11A,11Bは、
四隅の4本の柱12の上端間に天井梁13を接合し、また下
端間に床梁14を接合することにより構成されている。
前記1階住宅ユニット10Aの柱12の上端部には、鋳造
製の略正六面体の金物15が取付けられている。この金物
15は、中空部15Aを有し、その上面の中央にアンカー部
材であるアンカーボルト16が固設可能なねじ孔15Cが形
成され、その側面と底面に柱12と天井梁13がそれぞれ接
合される口部15Bが形成されたものである。
また、前記2階住宅ユニット10Bの柱12の下端部に
は、鋳造製の略正六面体の金物17が取付けられている。
この金物17は、中空部17Aを有し、その下面の中央にア
ンカーボルト16が挿通される挿通孔18が形成され、その
側面と底面に柱12と床梁14がそれぞれ接合される口部17
Bが形成されたものである。また、この金物17の上面に
は、鋳造時に孔部17Cが形成されており、これが中心部1
7Aに後述するグラウト材を注入するための孔部となる。
一方、この金物17と接合している柱12の側面部には、グ
ラウト材を中空部17Aに注入するための注入口19が形成
されている。
このような構造を有する1階住宅ユニット10Aと2階
住宅ユニット10Bを使用し、次のようにして両住宅ユニ
ット10A,10Bの結合を行う。
即ち、第1図(A)に示すように、建築現場におい
て、1階住宅ユニット10Aを所定位置に設置した後、1
階住宅ユニット10Aの金物15のねじ孔15Cにアンカーボル
ト16を螺合し、このアンカーボルト16をガイドとして、
このアンカーボルト16を2階住宅ユニット10Bの金物17
の挿通孔18に挿通させながら、2階住宅ユニット10Bを
1階住宅ユニット10A上に設置し、アンカーボルト16を
金物17に貫通させる。
次に、第1図(B)に示すように、2階住宅ユニット
10Bの柱12のグラウト材注入孔19より、グラウト材であ
る例えばモルタルセメント21をアンカーボルト16が挿通
された金物17中空部17Aに注入して、当該中空部17Aをモ
ルタルセメント21で完全に満たし、モルタルセメント21
を凝固させる。このように、2階住宅ユニット10Bの金
物17の中空部17Aに挿入されたアンカーボルト16がモル
タルセメント21を介して金物17に固設されることによ
り、2階住宅ユニット10Bの1階住宅ユニット10Aへの結
合が行われる。
本実施例によれば、2階住宅ユニット10Bの1階住宅
ユニット10Aへの結合は、アンカーボルト16が挿通され
た2階住宅ユニット10Bの金物17の中空部17Aにモルタル
セメント21を注入することにより行うため、従来のよう
なボルト締め等の作業が不要となり、組立作業の簡略化
が実現できる。
また、アンカーボルト16は、2階住宅ユニット10Bの
金物17内で凝固したモルタルセメント21を介して両住宅
ユニット10A,10Bの結合部材となると共に、2階住宅ユ
ニット10Bの金物17に形成された挿通孔18に対してガイ
ド作用も有しているため、2階住宅ユニット10Bの1階
住宅ユニット10Aへの位置決め作業を容易に行うことが
できる。
更に、2階住宅ユニット10Bの金物17の中空部17Aへの
モルタルセメント21の注入は、2階住宅ユニット10Bの
柱12に形成されたグラウト材注入孔19より行うため、そ
の注入作業が容易である。
また、特に2階住宅ユニット10Bにおいては、柱12と
床梁14とを接合させる金物17内がモルタルセメント21で
満たされているから、モルタルセメント21が凝固するこ
とで、アンカーボルト16、金物17、およびセメントモル
タル21を一体にでき、もともと大きい剛性を有する六面
体状の金物17を一段と剛性の大きいものにできる。従っ
て、建物の中で最も強度が要求される柱12と床梁14との
接合部分において、外力に対する対抗強度を大幅に向上
させることができる。
なお、上記実施例では、グラウト材としてモルタルセ
メント21を使用したが、金物17内に注入して凝固させた
後、アンカー部材を強固に固設するものであればその他
の材料、例えば高分子樹脂等を使用してもよい。
また、上記実施例では、アンカー部材としてアンカー
ボルト16を使用したが、両住宅ユニット10A,10Bの結合
部材となると共に、2階住宅ユニット10Bの位置決め時
のガイド作用も有しているものであれば、その形状は問
わない。しかし、その長さ寸法は、グラウト材が凝固し
た後、このアンカー部材を介して両住宅ユニット10A,10
Bの良好な結合状態が得られるように、少なくとも金物1
7の一辺の長さ程度有していることが望ましい。
上記実施例では、アンカーボルト16を金物15に固設す
るために金物15にねじ孔15Cを形成したが、金物15の中
空部15A内面にナットを溶着して固設するようにしても
よい。
また、アンカー部材は、タッピングねじとして、金物
15の方のねじ孔15Cの代わりに、単なる孔としておいて
もよい。
更に、金物15,17は、必ずしも鋳造製の略正六面体状
のものに限らず、柱状の六面体でもよい。しかし、鋳造
製とすれば、製作が容易となって安価に提供できる。加
えて、略正六面体に形成すれば、口部15B,17Bの内側に
形成された円周状の凸部15D,17Dが補強用リブとして作
用し、梁13,14の接合部の強度を大きくできるという利
点が得られる。
[発明の効果] 本発明によれば、工業化住宅の上下住宅ユニットの結
合を容易、かつ速やかに行うことができるため、建築現
場での組立作業の効率化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B)は本発明の一実施例に係る1階と
2階の住宅ユニットの結合方法を示す工程図である。 10A……階下住宅ユニットである1階住宅ユニット、10B
……階上住宅ユニットである2階住宅ユニット、11A,11
B……骨組み、12……骨組みを構成する柱、13……骨組
みを構成する天井梁、14……骨組みを構成する床梁、1
5,17……金物、16……アンカー部材であるアンカーボル
ト、18……挿通孔、19……グラウト材注入口、21……グ
ラウト材であるモルタルセメント。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱および梁からなる骨組みを備えた上下階
    の住宅ユニットを結合する結合構造であって、 前記上下階の住宅ユニットの骨組みを構成する柱および
    梁は、六面体状の金物を介して互いに接合され、 下階住宅ユニットの骨組みの上端部に設けられた金物に
    は、上方に突出したアンカー部材が固設され、 上階住宅ユニットの骨組みの下端部に設けられた金物に
    は、前記下階住宅ユニットに固設されたアンカー部材が
    略貫通した状態に挿通され、 前記上階側住宅ユニットの前記金物内には、当該金物の
    中空部を満たすようにグラウト材が注入されている ことを特徴とする工業化住宅の上下住宅ユニットの結合
    構造。
JP1211790A 1990-01-22 1990-01-22 工業化住宅の上下住宅ユニットの結合構造 Expired - Lifetime JP2957215B2 (ja)

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