JP2956920B2 - マーク率1/2パターン再生器 - Google Patents

マーク率1/2パターン再生器

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JP2956920B2 JP5036824A JP3682493A JP2956920B2 JP 2956920 B2 JP2956920 B2 JP 2956920B2 JP 5036824 A JP5036824 A JP 5036824A JP 3682493 A JP3682493 A JP 3682493A JP 2956920 B2 JP2956920 B2 JP 2956920B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、誤り率を測
定するためにもちいられ、マーク率が1/2 n のパター
ンから、これと対応する擬似ランダムパターンを再生す
るマーク率1/2パターン再生器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の誤り率検出器を図6に示す。端子
11からの入力データは排他的論理和回路12の一方の
端子に供給される。又クロック端子13からの入力デー
タと同期したクロックがスキップ回路14を通じてパタ
ーン発生器15に供給される。このパターン発生器15
から、その入力されたクロックと同期した基準パターン
が発生される。これと同時にそのクロックがカウンタ1
6で計数される。パターン発生器15からの基準パター
ンは排他的論理和回路12の他方の入力端子に供給さ
れ、よって排他的論理和回路12から入力パターンと基
準パターンとが不一致のとき論理1出力される。この
排他的論理和回路12の出力は同期制御回路17に供給
される。同期制御回路17はパターン発生器15の入力
クロックと同期して動作し、端子18からの起動信号に
よりリセットされて起動される。排他的論理和回路12
からの不一致の数が所定数に達すると、同期制御回路1
7の端子19からリセット信号を出し、カウンタ16を
リセットするとともにスキップ回路14を制御してクロ
ックを1つ阻止するか、或いは、1つ多くのパルスを加
える。これによりパターン発生器15から発生するパタ
ーンの位相が1ビットシフトされる。このようにして入
力パターンとパターン発生器15の基準パターンとが一
致するまでパターン発生器15の発生パターンの位相が
順次シフトされる。
【0003】パターン発生器15は通常シフトレジスタ
の最終段と途中の段と各出力の排他的論理和を入力側に
帰還して構成される擬似ランダムパターン発生器を備
え、入力パターンのマーク率が1/2の場合はその擬似
ランダムパターン発生器の出力パターンが直接基準パタ
ーンとされ、マーク率が1/2で無い場合は、例えば1
/4の場合は、発生擬似ランダムパターンの順次隣接す
るビットの論理積をとってマーク率が1/4の基準パタ
ーンとされる。マーク率が1/2の場合パターン発生器
15内の擬似ランダムパターン発生器のシフトダウン数
がn段の場合は、n回連続して誤りが無い状態が検出さ
れた場合は、その発生した基準パターンは入力パターン
同期した状態となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、入力
パターンに同期した基準パターンを発生して、これによ
り入力パターンの誤り割合を調べるが、その前に入力パ
ターンに基準パターンを同期させる必要がある。その同
期動作を1ビットづつシフトして同期を取っていると、
同期状態になるまで長い時間がかかる。目的とするパタ
ーンが擬似ランダムパターン(マーク率1/2)である
場合は、入力パターンをパターン発生器15中の擬似ラ
ンダムパターン発生器に順次取り込んで、その全シフト
段に入力パターンを取り込んだ状態で自走状態にすれば
短時間で同期状態が得られる。しかし目的とするパター
ンのマーク率が1/4或いは1/8或いは3/4等、各
種の場合があるが、これらの場合においては入力パター
ンを、パターン発生器15内に取り込んで自走状態にす
ることはできない。従って、入力パターンに発生基準パ
ターンが同期するようにさせるため発生基準パターンを
1ビットづつシフトさせる必要があった。従って、例え
ばシフト段が23の場合このパターンの周期は223−1
ビットであって、クロック周波数を100MHzとする
と、同期するには最悪で83.9mSとなる。シフト段
数が31の場合は、パターン周期は231−1ビットとな
り、従って同期が確立するまで最も悪いと21.5秒も
かかってしまう。
【0005】この発明の目的は、マーク率が1/2でな
い入力パターンと対応したもとのマーク率が1/2の擬
似ランダムパターンを再生することができるパターン再
生器を提供することを目的とする。このように入力パタ
ーンと対応したマーク率が1/2のパターンを再生する
ことができれば、その再生したマーク率が1/2のパタ
ーンを擬似ランダムパターン発生器内に入れて、この擬
似ランダムパターン発生器を自走状態とし、その擬似ラ
ンダムパターン発生器の発生擬似ランダムパターンから
入力パターンと対応したマーク率の基準パターンを作
り、その基準パターンと入力パターンとの比較を行う場
合短時間で入力パターンと同期した基準パターンを得る
ことができる。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、マー
ク率再生回路において入力パターンとこれをシフトした
パターンとの論理和をとることにより、マーク率が1/
2の仮パターンが再生される。その仮パターンは選択回
路を通じて擬似ランダムパターン発生回路に入力され
る。この擬似ランダムパターン発生回路から発生される
パターンが真であるものは真検出回路で検出され、また
この擬似ランダムパターン発生回路の帰還段のビットと
終段のビットとが共に真であることが帰還出力真検出手
段で検出され、この帰還出力真検出手段が真を検出する
と、その時だけ擬似ランダムパターン発生回路の帰還出
力が、仮再生パターンに代えて入力側に帰還入力され、
更に真検出回路の真検出状態からパターン再生が確立さ
れたか否かの判定が再生確立判定手段によって行われ、
パターン再生が確立されたと判定されると前記選択回路
は入力が切り換えられて、擬似ランダムパターン発生回
路の帰還出力を入力とする自走状態とされる。
【0007】この発明の原理となるものを先ず説明す
る。擬似ランダムパターンは1と0の割合が同等であっ
て、マーク率が1/2と考えられる。実際には1周期の
ビット長が奇数であるため1/2から極わずか異なって
いる。マーク率が1/2の擬似ランダムパターンの隣り
合う2ビットについて順次論理積をとるとマーク率が1
/4のパターンとなり、隣り合う3ビットについて順次
論理積をとっていくとマーク率が1/8のパターンとな
る。即ち図7Aに示すように、マーク率が1/2のパタ
ーンの各ビットを順次D21、D22、D23、D24、D25
し、これら各ビットがそれぞれ図に示すような1、0の
値をとった場合、これと対応したマーク率が1/4のパ
ターンの各ビットをそれぞれD41、D42、D43、D44
するとき図に示すようなパターンとなる。ここでD41
21・D22、D42=D22・D23、D 43=D23・D24……
である。又マーク率が1/8のパターンのその各ビット
をD 81、D82、D83……とすると、前記マーク率が1/
2のパターンと対応したマーク率が1/8の時図に示す
ようになる。ここでD81=D21・D22・D23であり、D
82=D22・D23・D24であり、D83=D23・D24・D25
であり、以下同様である。
【0008】このような関係にあるから、逆にマーク率
が1/4のパターンのビットD41が1であるということ
は、もとのマーク率が1/2のパターンのビットD21
22が共に1でなければならない。同様にマーク率が1
/8のパターンのビットD81が1であれば、もとのマー
ク率が1/2のパターンのビットD21・D22・D23は共
に1でなければならない。そこでマーク率が1/4のパ
ターンを、その各ビットの隣り合うものについて順次論
理和をとればマーク率が1/2のパターンに一部が再生
されることになる。同様にマーク率が1/8のパターン
の隣り合う3ビットについて順次論理和をとればマーク
率が1/2のパターンの一部が再生されることになる。
【0009】このようにして得られたマーク率1/2の
再生パターンが真であるためには、(1)マーク率が1
/4のパターンのビットが1の場合は再生パターンは常
に2ビット以上連続して1である。又、マーク率が1/
8のパターンの場合は再生パターンが3ビット以上連続
すれば真の1である。(2)再生パターンの1は真のデ
ータである(誤りがない状態において)。(3)再生パ
ターンの1の隣が0の場合も真である(誤りがないと
き)。これら(1)乃至(3)の条件から再生パターン
のビットDK について、これが真であるか否かを表に示
すと図7Bのようになる。つまり注目するビットD
K と、その前後のビットDK-1 とDK+1 との3つの状態
からビットDK が真の状態であるか否かの判定をするこ
とができ、DK- 1 とDK とDK+1 との論理和をとった出
力が1であればビットDK は真であるということにな
る。
【0010】またマーク率1/8のパターンと対応する
マーク率1/2の再生パターンが真である条件は、
(1)再生パターンの1は真である。(2)再生パター
ンの“11”の隣のビットは真である。(3)再生パタ
ーンの“101”の0は真である。これらより再生パタ
ーンの任意のビットDK について、そのビットが真であ
るか否かは図8に示す表で表わされる。これより任意の
再生ビットDK が真となる条件は、 DK-2 ・DK-1 +DK +DK+1 ・DK+2 +DK-1 ・DK+1 となる。 この第1項と第3項は連続する2ビットが1
である条件であり、第4項は両隣のビットが共に1であ
る条件である。そこで擬似ランダムパターン発生回路に
マーク率再生回路の仮再生パターンを入力するととも
に、帰還段及び終段の両ビットが共に真であるときに帰
還データを帰還させる。Nビット連続して真であれば、
この擬似ランダムパターン発生回路は自走状態とされマ
ーク率1/2のパターンが再生されたことになる。
【0011】
【実施例】図1にこの発明の実施例を示し、図6と対応
する部分には同一符号を付けてある。この発明において
は入力端子11からの入力パターンはマーク率再生回路
21に入力されてマーク率が1/2の仮再生パターンが
生成される。この仮再生パターンは入力パターンとこれ
をシフトしたパターンとの論理和をとることにより得ら
れる。生成された仮再生パターンは擬似ランダムパター
ン発生回路22に供給され、その各シフト段に順次デー
タとして入力される。その擬似ランダムパターン発生回
路22は端子13からのクロックと同期して動作する。
擬似ランダムパターン発生回路22の連続する3つのシ
フト段の出力が真検出回路23、24に供給される。真
検出回路23は擬似ランダムパルス発生回路22の初段
のビットが真であることを検出する回路であり、真検出
回路24は次段以後の任意の段のビットが真であること
を検出する回路であって、その真検出回路24が検出し
た真値はカウンタ25において端子13のクロックごと
に計数される。真検出回路23が真を検出し、且つカウ
ンタ25が擬似ランダムパターン発生回路22のシフト
段数Nより1少ないN−1だけ計数すると、このカウン
タ25の出力と真検出回路23の出力との論理積がアン
ド回路26でとられ、これが同期確立信号として擬似ラ
ンダムパターン発生回路22及び同期制御回路17に供
給され、これより同期制御回路17を通して、その端子
27から自走信号としてオア回路28に供給され、この
オア回路28の出力で擬似ランダムパターン発生回路2
2が自走状態に切り変えられ、パターン再生が確立され
る。
【0012】更に擬似ランダムパターン発生回路22の
帰還段、つまりK番目のシフト段の出力ビットが真であ
る状態を真検出回路33で検出し、同様に終段、つまり
第N番目のシフト段の出力ビットが真である状態を真検
出回路34で検出し、これら真検出回路33、34が共
に真であることがアンド回路35で検出され、アンド回
路35の出力はオア回路28に供給されて、真検出回路
33、34が共に真を検出している状態のときだけ、擬
似ランダムパターン発生回路22は、その終段の出力と
帰還段の出力との排他的論理和を帰還出力として擬似ラ
ンダムパターン発生回路22の入力側に帰還入力され
る。
【0013】尚、端子18の起動信号に起動されたとき
は、その他リセット状態から動作したとき、擬似ランダ
ムパターン発生回路22の各シフトレジスタの内容も0
となり、誤ってこの0を真と検出しないようにするため
端子13からのクロックはカウンタ29で計数され、こ
の計数値がNとなったとき、つまり擬似ランダムパター
ン発生回路22に仮再生パターンがNビット入力された
ことを検出して、各真検出回路23、24、33、34
をイネーブル状態とする。又、誤り率検出器として使用
する場合はこのようにしてパターン再生が確立された状
態で擬似ランダムパターン発生回路22、つまり自走状
態となった擬似ランダムパターン発生回路22の出力パ
ターンが基準パターン変換回路31に供給され、これに
より入力パターンと同一のマーク率の基準パターンに変
換され、この基準パターンと、マーク率発生回路21を
介し、更にシフトレジスタ32を介して取り出された入
力パターンとが排他的論理和回路12で比較して誤りの
検出がおこなわれ、その出力が同期制御回路17に供給
される。シフトレジスタ32は基準パターン変換回路3
1における遅れを補償するものである。
【0014】マーク率再生回路21の具体例を図2に示
す。入力端子11からの入力パターンは極性制御回路3
7を介してシフトレジスタ38に供給される。シフトレ
ジスタ38は2段のシフトレジスタであって、その初段
38aと終段38bとからなり、終段38bよりの出力
はセレクタ39の入力端子D0 に供給されるとともに、
初段38aの出力との論理和がオア回路41でとられ
て、オア回路41の出力はセレクタ39の入力端子D1
に供給される。またオア回路41の出力とシフトレジス
タ38の入力との論理和がオア回路42でとられて、セ
レクタ39の入力端子D2 に供給される。セレクタ39
は端子43、44の制御信号A、Bが共に低レベルLの
ときは端子D0 の入力を出力し、制御信号Aが高レベル
H、制御信号Bが低レベルLの場合は入力端子D1 の入
力を出力し、制御信号Aが低レベル、制御信号Bが高レ
ベルの時は入力端子D2 の入力を出力する。入力端子D
0 よりの信号は入力パターンと同一であり、これは入力
パターンのマーク率が1/2の場合この入力端子D0
選択される。
【0015】オア回路41の出力は隣接ビットの論理和
が順次とられたものであり、マーク率が1/4の入力パ
ターンの一部がマーク率1/2のパターンに再生され、
従ってマーク率が1/4の入力パターンの場合は入力端
子D1 が選択される。オア回路42の出力は隣接する3
つのビットの論理和が順次ずらされてとられ、従ってマ
ーク率が1/8の入力パターンの一部がオア回路42で
マーク率1/2のパターンとして再生され、マーク率が
1/8の入力パターンの場合は入力端子D2 が選択され
る。入力パターンのマーク率が3/4の場合は極性制御
端子45を高レベルとして極性制御回路37の排他的論
理和回路によって入力パターンの極性を反転して、マー
ク率が1/4のパターンに変換してシフトレジスタ38
に供給する。同様に入力パターンのマーク率が7/8の
場合は、端子45を高レベルHとして入力パターンの極
性を反転してマーク率が1/8のパターンとしてシフト
レジスタ38に供給する。セレクタ39の出力はマーク
率再生回路21の出力として擬似ランダムパターン発生
回路22へ供給される。又、シフトレジスタ38の出力
はマーク率再生回路21を通過した入力パターンとして
シフトレジスタ32へ供給される。
【0016】擬似ランダムパターン発生回路22は、例
えば図3に示すようにシフト段が461 乃至46N+2
N+2段のシフトレジスタ46を備え、そのN段目46
N の出力とK段目46 K の出力との排他的論理和が回路
47でとられ、この出力は、入力選択回路48において
マーク率再生回路21よりの仮再生パターンとのいずれ
かが選択されて初段461 に供給される。オア回路28
の出力が低レベルでマーク率再生回路21の出力が初段
461 に供給される。
【0017】図1中の真検出回路23は、図4Aに示す
ようにマーク率再生回路21の出力がバッファ51を通
じてオア回路52に供給され、擬似ランダムパターン発
生回路22のシフト段461 の入力D0 とシフト段46
2 の出力とD2 とのアンドが回路53でとられ、シフト
段462 、463 の出力D2 とD3 のアンドが回路54
でとられ、アンド回路53、54の出力とバッファ51
の出力とシフト段46 1 の出力D1 とがオア回路52に
供給される。更に、出力D0 、D1 、D2 はオア回路5
5に供給され、オア回路55の出力が端子43の制御信
号Aでゲート回路56で制御され、オア回路52の出力
は端子44の制御信号Bでゲート回路57で制御され
る。ゲート回路56、57の出力はオア回路58を通じ
てゲート59へ供給され、ゲート59にはカウンタ29
の出力が供給される。ゲート59の出力は真検出回路2
3の出力としてアンド回路26へ供給される。入力パタ
ーンがマーク率1/4の時はゲート回路56が開かれ、
マーク率1/8の時はゲート回路57が開かれる。
【0018】真検出回路24、33、34は、それぞれ
図4Aとほぼ同様に構成され、注目のシフト段をi段目
46i とすると擬似ランダムパターン発生回路22から
の出力Di-2,i-1,i,i+1,i+2 が用いられ、バッ
ファ51にDi-2,i-1 が供給されてその論理積がとら
れ、Di-1 とDi+1 とがアンド回路53へ供給され、D
i+1 とDi+2 がアンド回路54へ供給される。真検出回
路24の場合はゲート59の出力がカウウンタ25へ供
給され、真検出回路33、34の場合はゲート59の出
力はアンド回路35へ供給される。
【0019】基準パターン変換回路31は、例えば図4
Bに示すように構成される。即ちパターン再生が確立さ
れた状態の擬似ランダムパターン発生回路22よりの擬
似ランダムパターンが2段のシフトレジスタ64に供給
され、そのシフトレジスタは端子13よりのクロックに
よってシフトされ、その終段のシフト段642 の出力が
セレクタ65の入力端子D0 に供給され、これとともに
初段のシフト段641の出力との論理積が回路66でと
られて、回路66の出力がセレクタ65の入力端子D1
に供給され、この回路66の出力とシフトレジスタ64
の入力との論理積が回路67でとられ、その出力がセレ
クタ65の入力端子D2 に供給される。セレクタ65は
端子43、44の制御信号A、Bによりその入力が選択
されるが、この入力の選択は図2におけるセレクタ39
に対する選択と同様に行われる。セレクタ65の出力は
排他的論理和回路12に基準パターンとして供給され
る。
【0020】アンド回路66においては隣接する2ビッ
トの論理積が順次とられてマーク率が1/4のパターン
として出力される。アンド回路67においては、隣接す
る3つの論理積が順次とられてマーク率1/8のパター
ンとされて出力される。このようにして得られた基準パ
ターンと入力パターンとが排他的論理和回路12におい
て比較されることになる。
【0021】次に同期制御回路17の具体例を図5を参
照して説明する。端子18からの起動信号はオア回路6
8を通じてリセット信号として端子19に供給されると
ともに、フリップフロップ69がリセットされ、その出
力は低レベルとなる。このフリップフロップ69の出力
が図1のオア回路28に供給される。図1のアンド回路
26よりの出力が高レベルになると、パターン再生が確
立されたとして、その出力によりフリップフロップ69
がセットされて、その出力が高レベルとなり、従ってそ
の高レベルがオア回路28を通じて擬似ランダムパター
ン発生回路22に供給され、図3中の入力選択回路48
において、それまでマーク率再生回路21よりのパター
ンがシフトレジスタ46に供給されていた状態から排他
的論理和回路46の出力がシフトレジスタ46に帰還入
力されるようになって自走状態となる。
【0022】一方、誤り検出回路である排他的論理和回
路12の出力は、カウンタ71のイネーブル端子に供給
され、誤りが検出されるとカウンタ71がイネーブル状
態となる。又、アンド回路26の出力がゲート72に供
給され、端子13よりのクロックがゲート72を通じて
カウンタ71及び73に計数入力として与えられる。カ
ウンタ73は常時動作可能とされており、従ってクロッ
クの数を計数し、つまり入力パターンのビット数が計数
されるが、カウンタ71は誤りが検出されたときだけ計
数可能となるから、カウンタ71は誤ったビット数が計
数されることになる。カウンタ71の計数値が所定値よ
りも大きくなるとその出力がオア回路68を通じてリセ
ット信号として端子19に供給され、各部がリセットさ
れる。つまり誤りが著しく多い場合は基準パターンと入
力パターンとが同期していないと判定されて初期状態に
戻される。カウンタ71の出力はオア回路74を通じて
D型フリップフロップ75にも供給され、従って、次の
クロックによってD型フリップフロップ75にカウンタ
71の出力がとりこまれて、その出力はオア回路76を
通じてカウンタ71、73のリセット端子へ与えられて
これらがリセットされる。オア回路76には端子18か
らの起動信号も与えられている。カウンタ73が所定値
に達すると、この所定計数値はカウンタ71の所定計数
値より著しく大きな値であり、この所定値に達したとき
カウンタ73より出力が生じ、これはオア回路74に供
給されるとともにD型フリップフロップ77をトリガし
て、その高レベルがD型フリップフロップ77に取り込
まれ、D型フリップフロップ77は端子78に同期確立
信号を出力する。
【0023】以上の説明から理解されるように、この発
明によれば入力パターンより、これと対応するマーク率
が1/2の仮再生パターンがマーク率再生回路21によ
り再生され、その仮再生パターンが擬似ランダムパター
ン発生回路22に供給されて、その擬似ランダムパター
ン発生回路22内のシフトレジスタの全体の状態が真に
なったことを真検出回路23,24およびカウンタ25
で確認して擬似ランダムパターン発生回路22を自走状
態とするため、従来技術の項で述べたように入力パター
ンの誤り率を検出する場合において、その入力パターン
のマーク率が1/2でない場合も、入力パターンからマ
ーク率が1/2のパターンを再生し、その擬似ランダム
パターン発生回路22の自走パターンを基準パターン変
換回路31により基準パターンを作ることにより、高
に、入力パターンに同期した基準パターンを発生するこ
とができる。擬似ランダムパターン発生回路22中の帰
還段46K と、終段46N との各出力が共に真であるこ
とを検出すると、その時は帰還データ(排他的論理和回
路47の出力)を、仮再生パターンに代えて擬似ランダ
ムパターン発生回路22に入力しているためそれだけ速
く擬似ランダムパターン発生回路22の状態が真の再生
パターンになる。
【0024】尚、上述においては擬似ランダムパターン
発生回路22の各部が真の状態になったかを、つまり、
パターン再生が確立されたかどうかの判定を検出するた
め、擬似ランダムパターン発生回路22の2段目462
のビットが真である回数を連続してN−1回数え、且つ
初段461 のビットが真であることを検出したときにパ
ターン再生が確立したと判定したが、擬似ランダムパタ
ーン発生回路22の各シフト段について、その各出力が
真であるか否かを検出する真検出回路をそれぞれ設け
て、その真検出回路が全て真を検出した状態でパターン
再生が確立したと判断してもよい。図4の基準パターン
変換回路31においてシフトレジスタ64を省略して、
擬似ランダムパターン発生回路22中の、そのシフトレ
ジスタ46の第2段目462 の出力D2 をセレクタ65
の入力端子D0 に供給すると共に、第1段目461 の出
力D1 との論理積をアンド回路66でとり、シフトレジ
スタ46の入力D0 とアンド回路66の出力とをアンド
回路67に供給してもよい。
【0025】上述においては、入力パターンのマーク率
が1/4、1/8、3/4、7/8の何れかの場合に、
その対応するマーク率が1/2のパターンを再生した
が、一般的にマーク率が1/2n の入力に対して順次1
ビットずつずれたn−1の系列を作り、これと入力パタ
ーンとから各対応ビットの論理和を作ってマーク率再生
回路21を構成することによって、マーク率を再生する
ことができる。更にマーク率再生回路21においては、
順次1ビットずつずらしたものではなく、適当に整数ビ
ットずつ順次ずらした系列をn個作って、1/2のマー
ク率の一部再生を行うこともできる。但しこの場合は、
それに対応して真検出回路を作る必要がある。
【0026】上述においては、擬似ランダムパターン発
生回路22内における仮再生パターンがパターン再生確
立状態になったか否かの判定を真値検出回路23とカウ
ンタ25の出力の論理積とによって判定したが、擬似ラ
ンダムパターン発生回路22のシフト段461 乃至46
2 の各ビットについてN個の真検出回路で真を検出し、
そのN個の真検出回路が同時に真を検出した状態を検出
して、これを同期制御回路17に供給し、その端子27
より同期確立信号が生じ、これがオア回路28を通じて
擬似ランダムパターン発生回路22を自走状態にしても
よい。
【0027】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、マ
ーク率が1/2n の入力パターンをマーク率1/2の仮
パターンに再生して、その再生された仮パターンを擬似
ランダムパターン発生回路22に入力して、その擬似ラ
ンダムパターン発生回路のシフトレジスタの状態が真の
状態となったことを検出することによってマーク率1/
2のパターンの再生が確立したことを検出しているた
め、入力パターンに応じたマーク率1/2のパターンの
再生を短時間に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すブロック図。
【図2】図1中のマーク率再生回路21の具体例を示す
ブロック図。
【図3】図1中の擬似ランダムパターン発生回路22、
真検出回路23及びカウンタ24の具体例を示すブロッ
ク図。
【図4】Aは図1中の真検出回路23の具体例を示す論
理回路図、Bは図1中の基準パターン変換回路31の具
体例を示すブロック図である。
【図5】図1中の同期制御回路17の具体例を示すブロ
ック図。
【図6】従来の誤り率検出回路を示すブロック図。
【図7】Aはマーク率1/2のパターンに対応したマー
ク率1/4のパターンと、マーク率1/8のパターンと
の関係を示す図、Bはマーク率1/2の再生パターンの
ビットDK に対するその前後のビットの状態によって真
であるか否かを示す図である。
【図8】マーク率1/8のパターンに対するマーク率1
/2の再生パターンのビットD K に対するその前後のビ
ットの状態によって真であるか否かを示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03K 3/84

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マーク率が1/2n のパターンを入力し
    て、これと対応するマーク率が1/2のパターンを再生
    するマーク率1/2パターン再生器であって、 上記入力パターンと、これをシフトしたものとからマー
    ク率が1/2パターンの仮再生パターンとして生成する
    マーク率再生回路と、 上記入力パターンとビット同期した擬似ランダムパター
    ンを発生する擬似ランダムパターン発生回路と、 その擬似ランダムパターン発生回路の発生パターンのビ
    ットが真であることを検出する真検出回路と、 上記擬似ランダムパターン発生回路の帰還段のビットと
    終段のビットとが共に真であることを検出する帰還出力
    真検出手段と、 上記擬似ランダムパターン発生回路が、上記真検出回路
    の検出状態からパターン再生が確立されたか否かを判定
    する再生確立判定手段と、 上記再生確立判定手段がパターン再生を確立と判定して
    いない状態で、上記マーク率再生回路の出力を、上記擬
    似ランダムパターン発生回路にデータとして供給し、上
    記再生確立判定手段がパターン再生の確立を判定する
    と、上記擬似ランダムパターン発生回路を自走状態と
    し、又、上記帰還出力真検出手段が真を検出すると、そ
    の時の擬似ランダムパターン発生回路の帰還出力を、上
    記仮再生パターンに替えてその入力側に帰還入力する入
    力選択回路と、 を具備することを特徴とするマーク率1/2パターン再
    生器。
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