JP2956730B2 - 送風装置 - Google Patents

送風装置

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JP2956730B2
JP2956730B2 JP4148792A JP4148792A JP2956730B2 JP 2956730 B2 JP2956730 B2 JP 2956730B2 JP 4148792 A JP4148792 A JP 4148792A JP 4148792 A JP4148792 A JP 4148792A JP 2956730 B2 JP2956730 B2 JP 2956730B2
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基博 北田
茂 赤池
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シュラウドと軸流ファ
ンとを備えた送風装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術の一例として、実開平
3−17138号公報に開示された技術が知られてい
る。この技術は、軸流ファンと、ファンを内部に配する
筒状部(この筒状部内が開口部)を備えたシュラウドと
を備え、軸流ファンの生じる空気流を効率的に熱交換器
に生じさせるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の送風装置は、
送風装置の設置状態や、シュラウドとファンとの位置関
係などによって、ファンが回転駆動された際、開口部内
に、ファンの生じる空気の流れが、流れやすい部分と、
流れにくい部分とが生じる。つまり、ファンが回転する
と、開口部内に圧力差が生じる。このことを、図8の一
例を用いて説明する。この送風装置100は、車両用ラ
ジエータなどの熱交換器に空気を流すもので、軸流ファ
ン101のファン102が、取り付けスペースの制約等
でシュラウド103の矩形中心よりずれて設けられてい
る。このように軸流ファン101がシュラウド103に
対して偏心したものは、図8の矢印(長さが流量、向き
が流れ方向)に示すように、ファン102が回転した
際、開口部104内に空気の流れやすい部分(開口部1
04内の左側)と、流れにくい部分(開口部104内の
右側)とが生じる。そして、この圧力差の生じた開口部
104の内部をファンが回転すると、図9のファン10
2の風切り音の周波数特性(ファンの回転速度2000rpm)
に示すように、その圧力差に起因して騒音の1次、3次
成分が大きくなり、結果的にファン102の風切り音が
増大する。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、開口部内の圧力差をなくし、ファ
ンの風切り音を小さく抑えた送風装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の送風装置は、次
の技術的手段を採用した。送風装置は、回転駆動される
軸を備えるとともに、この軸に設けられ、この軸の回転
によって軸方向へ空気流を生じさせるファンを備えた軸
流ファンと、前記ファンを内側に配する円形の開口部を
備え、前記ファンの生じる空気流を前記開口部内へ導く
シュラウドとを備え、前記ファンが回転駆動された際、
前記開口部内に、前記ファンの生じる空気の流れが、流
れやすい部分と、流れにくい部分とが生じる。そして、
前記ファンと前記開口部の端との間のクリアランスは、
空気の流れにくい側が、空気の流れやすい側に比較して
大きく設けられる。
【0006】
【発明の作用】軸が回転駆動されると、ファンが回転し
て開口部内の空気を送風する。開口部内で空気の流れに
くい側は、ファンと開口部の端との間のクリアランスが
大きく設けられている。すると、大きく設けられたクリ
アランスからの空気の漏れ量が大きくなり、開口部内に
おける空気の流れにくい側と、流れやすい側との圧力差
が小さくなる。
【0007】
【発明の効果】本発明の送風装置は、上記の作用で示し
たように、開口部内における空気の流れにくい側と、流
れやすい側との圧力差が小さくなるため、ファンが圧力
差の小さい開口部内を回転する。この結果、従来に比較
して、ファンの風切り音を小さく抑えることができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の送風装置を、図に示す一実施
例に基づき説明する。 〔第1実施例の構成〕図1ないし図3は本発明の第1実
施例を示すもので、図1は送風装置の正面図、図2は図
1のI−I線に沿う断面図である。本実施例の送風装置
1は、車両用ラジエータ2に強制的に空気流を生じさせ
る吸い込み型冷却ファンシステムで、軸流ファン3とシ
ュラウド4とからなる。
【0009】軸流ファン3は、通電を受けて回転する電
動モータ5と、この電動モータ5の軸6によって回転駆
動されるファン7とからなり、ファン7が軸6によって
回転駆動されることによって、ファン7が軸方向へ空気
流を生じさせる。シュラウド4は、ラジエータ2の一面
を覆う矩形形状を呈し、ラジエータ2の一面を覆う面
に、ファン7を内側に配する円形の開口部8を備える。
そして、このシュラウド4は、ファン7が回転した際
に、ファン7の生じる空気流を開口部8内へ導き、ラジ
エータ2の全体に、空気流を生じさせるものである。開
口部8の周囲には、ファン7の周囲を覆う円筒状の筒状
部9が形成されている。なお、ファン7と筒状部9(つ
まり、開口部8の端)との間のクリアランスについて
は、後述する。本実施例の軸流ファン3は、エンジン内
の取り付けスペースの関係で、シュラウド4の一辺(図
1の右側)に偏って取り付けられる。これによって、フ
ァン7が回転駆動された際、ファン7の生じる空気の流
れが、開口部8内の図1の左側が流れやすく、図1の右
側が流れにくくなる。
【0010】ファン7と、開口部8の端である筒状部9
の内周との間のクリアランスは、空気の流れにくい側
が、流れやすい側に比較して大きく設けられている。具
体的な一例を示すと、シュラウド4の外形寸法が400
×400(mm)で、ファン7の外形寸法が300(m
m)である場合、流れやすい側のクリアランスtaが3
mmに設定されているのに対して、流れにくい側のクリ
アランスtbが5mmと大きく設定されている。
【0011】〔実施例の作動〕次に、上記実施例の作動
を簡単に説明する。ファン7が電動モータ5の軸6によ
って回転駆動されると、ファン7が回転して開口部8内
の空気を軸方向へ駆動して空気流を生じさせる。する
と、ファン7がラジエータ2を通過する空気を吸引し、
ラジエータ全体に空気流を生じさせる。開口部8内の空
気が流れにくい側のクリアランスtbは、流れやすい側
のクリアランスtaに比較して大きく設けられている。
このため、ファン7が回転すると、ファン7の送風する
空気が、空気の流れにくい側の大きく設けられたクリア
ランスtbから漏れる。この結果、開口部8内における
空気の流れにくい側と、流れやすい側との圧力差が小さ
くなる。
【0012】〔実施例の効果〕本実施例の送風装置1
は、上記の作用で示したように、大きく設けられたクリ
アランスtbからの空気の漏れによって、ファン7が回
転した際の開口部8内における圧力差が小さくなるた
め、ファン7が圧力差の小さい開口部8内を回転する。
本実施例によって開口部8内における圧力差が小さくな
った開口部8内をファン7が回転した際のファン7の風
切り音の周波数特性(ファン7の回転速度2000rpm)を、
図3のグラフに示す。このグラフが示すように、開口部
8内の圧力差が小さくなったことにより、従来(図9参
照)に比較して、騒音の1次、3次成分が小さくなり、
結果的にファン7の風切り音を従来に比較して小さく抑
えることができる。
【0013】〔第2実施例〕図4ないし図6は第2実施
例を示すもので、図4は送風装置1の正面図、図5は図
4のII−II線に沿う断面図である。上記の第1実施
例では、空気の流れにくい側のクリアランスtbを大き
くしたことにより、大きくしたクリアランスtbからの
漏れ流量が大きくなり、空気の流れにくい側の流量が増
加する。すると、第1実施例では、空気の流れにくい側
が、流量の増加に伴い、第1実施例の図1の矢印A、B
に示すように、ファン7に対向する流れが強くなり、第
1実施例の図3に示すように、騒音の2次成分が大きく
なる。そこで、本実施例では、対向する流れを抑制する
ために、図4に示す位置のシュラウド4に、図5に示す
整流板10を設けたものである。なお、この整流板10
は、厚みが3mm、ファン7側の端部と筒状部9の内周
端との間Cが5mm、ラジエータ2側の端部とラジエー
タ2との間Dが1mmに設定されている。さらに、クリ
アランスの最大部分とファン7の中心とを結ぶ線と、整
流板10とファン7の中心とを結ぶ線との角度θは45
°に設けられている。このように、シュラウド4に整流
板10を設けることにより、図4の各矢印に示すように
対向する流れが減少する。本実施例のファン7の風切り
音の周波数特性(ファン7の回転速度2000rpm)を、図6
のグラフに示す。このグラフが示すように、対向する流
れが減少することにより、第1実施例に比較して、騒音
の2次成分が小さくなり、第1実施例に比較して、ファ
ン7の風切り音をさらに小さく抑えることができる。
【0014】〔第3実施例〕図7は第3実施例を示す送
風装置1の正面図である。本実施例は、軸流ファン3が
シュラウド4の図示上辺と右辺との2辺へ偏った場合の
適用例である。本実施例では、ファン7がシュラウド4
の図示右上に位置するため、ファン7が回転した際、図
示右上が空気の流れにくい側になり、図示左下側が空気
の流れやすい側になる。そして、本実施例では、空気の
流れにくい側に対応するラジエータ2の入口開口面積
が、上記の第1、第2実施例に比較して小さいため、さ
らに空気が流れにくくなっている。このため、本実施例
では、空気の流れにくい側のクリアランスtcを、上記
の第1、第2実施例よりも大きく設けている。具体的な
一例を示すと、シュラウド4の外形寸法が400×40
0(mm)で、ファン7の外形寸法が300(mm)で
ある場合、流れやすい側のクリアランスtaが3mmに
設定されているのに対して、図示上辺側および右辺側の
クリアランスtdが5mmに設定されている。このよう
に、空気の流れにくい側のクリアランスtcを大きく設
けることによって、ファン7が回転した際、開口部8内
における圧力差が小さくなるため、ファン7の風切り音
を抑えることができる。
【0015】〔変形例〕上記の実施例では、空気の流れ
にくい側のクリアランスを大きく設ける手段として、真
円に設けた筒状部(開口部)の中心とファン中心とをず
らして設定した例を示したが、筒状部(開口部)を楕円
に設けるなど他の手段によって空気の流れにくい側のク
リアランスを大きく設けても良い。吸い込み型の送風装
置を例に示したが、押し込み型の送風装置でも適用可能
なものである。シュラウドとファンとの位置関係によっ
て、空気の流れやすい部分と流れにくい部分とが生じた
例を示したが、空気の流れに対して障害物があって、空
気の流れやすい部分と流れにくい部分とが生じる場合で
あっても適用可能なものである。電動モータによってフ
ァンを駆動した例を示したが、エンジン出力軸によって
ファンを駆動させても良い。送風装置を、車両用ラジエ
ータに適用した例を示したが、車両用空気調和装置の室
外熱交換器や、家庭用など置型の空気調和装置の室外機
など、軸流ファンの発生する空気流をシュラウドによっ
てダクト内や熱交換器に生じさせるものであれば適用可
能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】送風装置の正面図である(第1実施例)。
【図2】図1のI−I線に沿う断面図である(第1実施
例)。
【図3】ファンの風切り音の周波数特性を示すグラフで
ある(第1実施例)。
【図4】送風装置の正面図である(第2実施例)。
【図5】図4のII−II線に沿う断面図である(第2
実施例)。
【図6】ファンの風切り音の周波数特性を示すグラフで
ある(第2実施例)。
【図7】送風装置の正面図である(第3実施例)。
【図8】送風装置の正面図である(従来技術)。
【図9】ファンの風切り音の周波数特性を示すグラフで
ある(従来技術)。
【符号の説明】
1 送風装置 3 軸流ファン 4 シュラウド 6 軸 7 ファン 8 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−17138(JP,U) 実開 昭62−176021(JP,U) 実開 昭63−67620(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01P 11/10 F04D 29/54

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される軸を備えるとともに、こ
    の軸に設けられ、この軸の回転によって軸方向へ空気流
    を生じさせるファンを備えた軸流ファンと、 前記ファンを内側に配する円形の開口部を備え、前記フ
    ァンの生じる空気流を前記開口部内へ導くシュラウドと
    を備え、 前記ファンが回転駆動された際、前記開口部内に、前記
    ファンの生じる空気の流れが、流れやすい部分と、流れ
    にくい部分とが生じる送風装置において、 前記ファンと前記開口部の端との間のクリアランスは、 空気の流れにくい側が、空気の流れやすい側に比較して
    大きく設けられたことを特徴とする送風装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6003294B2 (ja) * 2012-06-29 2016-10-05 いすゞ自動車株式会社 ファンシュラウド構造
JP6390348B2 (ja) * 2014-10-29 2018-09-19 株式会社デンソー 送風装置

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