JP2956620B2 - 空気調和機用室外機 - Google Patents

空気調和機用室外機

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JP2956620B2
JP2956620B2 JP8304621A JP30462196A JP2956620B2 JP 2956620 B2 JP2956620 B2 JP 2956620B2 JP 8304621 A JP8304621 A JP 8304621A JP 30462196 A JP30462196 A JP 30462196A JP 2956620 B2 JP2956620 B2 JP 2956620B2
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flow fan
cross flow
air conditioner
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air
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浩三 吉永
芳正 菊池
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Kogyo Co Ltd
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  • Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)
  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Other Air-Conditioning Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空気調和機用室
外機に関し、さらに詳しくは多連式のクロスフローファ
ンを縦配置で使用した空気調和機用室外機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、マンション等の集合住宅が飛躍的
に伸びてきており、限られたスペースしかないバルコニ
ーに空気調和機用室外機を設置することが多くなってき
ている。
【0003】そこで、平面スペースは限られているが、
上下方向スペースに比較的余裕があるバルコニーに設置
するに適した空気調和機用室外機の開発が進められてき
ている。
【0004】例えば、図1および図2に示すように、縦
長のケーシング1の2側面(前面1aおよび一方の側面
1b)に形成された空気吸込口2に対向して熱交換器3
を配設する一方、前記ケーシング1の前面1aと他方の
側面1cとの角隅部1dに形成された空気吹出口9に対
向して多連式のクロスフローファン4を、その回転軸5
が上下方向に向くように配設したものがある(例えば、
特開平1−212832号公報参照)。
【0005】ところで、上記のような構成の空気調和機
用室外機をベランダ等の限られたスペースに配置する場
合、空気吹出口9から吹き出される吹出空気Wの方向に
も配慮する必要がある。例えば、水平吹出とすると、空
気吹出口の前方に障害物がある場合に吹出空気の排出が
十分に得られないことがあるため、斜め上向き吹出とす
るのが望ましい。
【0006】そこで、図1に示すように、クロスフロー
ファン4を、回転軸5に対して傾斜状態で配置された翼
片6,6・・を有する構造とすることにより、吹出空気
Wを斜め上向きに吹き出すようにしたり、図3に示すよ
うに、回転軸5に対して平行状態で配置された翼片6,
6・・を有するクロスフローファン4を回転軸5がに傾
斜した姿勢で使用して吹出空気Wを斜め上向きに吹き出
すようにしたり、図4に示すように、回転軸5に対して
傾斜状態で配置された翼片6,6・・を有するクロスフ
ローファン4を回転軸5が傾斜した姿勢で使用して吹出
空気Wを斜め上向きに吹き出すようにする試みがなされ
てきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うに吹出空気Wを斜め上向きに吹き出すようにした場
合、空気吹出口9との位置関係からクロスフローファン
4の下端部(例えば、下端に位置する一連4a)付近で
の吹出空気流Wの流速が小さくなるため、当該下端部に
対応する空気通路Xにおいてサージング現象(換言すれ
ば、息継ぎ現象)が発生する。このようなサージング現
象が発生すると、室外機の吹出側における空力性能が低
下し、運転騒音が増大するためその解決が待たれてい
る。
【0008】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、縦向き配置で使用されるクロスフローファンの下
端部に対応する空気通路におけるサージング現象を抑制
することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成で
は、上記課題を解決するための手段として、空気吸込口
2に対向して熱交換器3を配設する一方、斜め上向きに
空気を吹き出すように構成された多連式のクロスフロー
ファン4を空気吹出口9に対向し且つその回転軸5を縦
向きとして配設してなり、前記クロスフローファン4の
外周側に、高圧側と低圧側とを仕切る舌部8を有するフ
ァンガイド7を設けてなる空気調和機用室外機におい
て、前記舌部8における前記クロスフローファン4の下
端部と対向する部分と前記クロスフローファン4との間
の間隔を他の部分より狭くし、あるいは(および)前記
舌部8における前記クロスフローファン4の下端部と対
向する部分の幅を他の部分より小さくしている。
【0010】上記のように構成したことにより、クロス
フローファン4の下端部におけるファン性能が向上し、
クロスフローファン4の下端部(例えば、下端に位置す
る一連4a)付近での吹出空気流Wの流速低下が抑制さ
れることとなり、当該部位に対応する空気通路Xにおけ
るサージング現象が抑制されることとなる。
【0011】なお、前記クロスフローファン4を、鉛直
姿勢とされた回転軸5と、該回転軸5に対して傾斜状態
で配置された翼片6,6・・とを備えて構成し、あるい
は傾斜姿勢とされた回転軸5と、該回転軸5に対して平
行状態で配置された翼片6,6・・とを備えて構成し、
もしくは傾斜姿勢とされた回転軸5と、該回転軸5に対
して傾斜状態で配置された翼片6,6・・とを備えて構
成する場合もある。なお、傾斜姿勢とされた回転軸5
と、該回転軸5に対して傾斜状態で配置された翼片6,
6・・とを備えて構成したクロスフローファン4を使用
した場合、吹出空気流Wの上向き角度が大きくなるた
め、サージング現象が顕著となるが、本願発明の効果は
より顕著となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0013】第1の実施の形態 図5ないし図7には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる空気調和機用室外機が示されている。
【0014】この空気調和機用室外機は、図1および図
2に示すように、従来技術の項において説明したと同様
に、縦長のケーシング1の2側面(前面1aおよび一方
の側面1b)に形成された空気吸込口2に対向して熱交
換器3を配設する一方、前記ケーシング1の前面1aと
他方の側面1cとの角隅部1dに形成された空気吹出口
9に対向して多連式のクロスフローファン4を、その回
転軸5が鉛直方向に向くように配設して構成されている
(図1および図2参照)。なお、図3に示すように、回
転軸5に対して平行状態で配置された翼片6,6・・を
有するクロスフローファン4を回転軸5が傾斜した姿勢
で配設する場合、あるいは図4に示すように、回転軸5
に対して傾斜状態で配置された翼片6,6・・を有する
クロスフローファン4を回転軸5が傾斜した姿勢で配設
する場合もある。
【0015】前記クロスフローファン4の外周側には、
高圧側と低圧側とを仕切る舌部8を有するファンガイド
7が設けられている。また、前面空気吹出口9には、斜
め上向きに傾斜した吹出グリル15が設けられている。
符号10はケーシング1の下部に区画形成された機械
室、11は機械室10内に配設された圧縮機、12は機
械室10内に配設されたアキュームレータ、13は機械
室10内に配設された電装品ユニット、14はクロスフ
ローファン4の駆動源であるファンモータである。
【0016】しかして、本実施の形態においては、前記
舌部8における前記クロスフローファン4の下部(例え
ば、一連4a)と対向する部分と前記クロスフローファ
ン4との間の間隔D(図5参照)は、他の部分(即ち、
上方部分)の間隔D0(図6参照)より狭くされてい
る。つまり、前記舌部8には、前記クロスフローファン
4の下部(例えば、一連4a)と対向する部位に位置し
て前記クロスフローファン4に近接する近接部8aが形
成されているのである。なお、該近接部8aは、図7に
示すように、前記舌部8の下部をクロスフローファン4
側に屈曲して形成してもよいが、当該部分を肉厚とする
ことにより形成してもよい。また、この場合、舌部8の
幅L0は長手方向において同一とされている。
【0017】上記のように構成された空気調和機用室外
機においては、クロスフローファン4からの吹出空気W
が空気吹出口9から斜め上向きに吹き出されるが、舌部
8におけるクロスフローファン4の下部に対応する部分
とクロスフローファン4との間隔Dが他の部分の間隔D
0より狭くなっているため、当該部分におけるファン性
能が向上することとなり、従来生じていたサージング現
象が大幅に抑制されることとなる。従って、空力性能の
向上および運転騒音の低減を図ることができるのであ
る。
【0018】第2の実施の形態 図8ないし図10には、本願発明の第2の実施の形態に
かかる空気調和機用室外機の要部が示されている。
【0019】この場合、ファンガイド7の舌部8におけ
るクロスフローファン4の下端部(例えば、一連4a)
に対向する部分の幅L(図8参照)は、他の部分の幅L
0(図9参照)より小さくされている。つまり、前記舌
部8には、前記クロスフローファン4の下部(例えば、
一連4a)と対向する部位の先端部を切除して幅狭部8
bが形成されているのである(図10参照)。また、こ
の場合、舌部8とクロスフローファン4との間隔D0
長手方向において同一とされている。その他の構成は第
1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
【0020】上記のように構成された空気調和機用室外
機においては、クロスフローファン4からの吹出空気W
が空気吹出口9から斜め上向きに吹き出されるが、舌部
8におけるクロスフローファン4の下部に対応する部分
の幅Lが、他の部分の幅L0より小さくなっているた
め、当該部分におけるファン性能が向上することとな
り、従来生じていたサージング現象が大幅に抑制される
こととなる。従って、空力性能の向上および運転騒音の
低減を図ることができるのである。
【0021】第3の実施の形態 図11ないし図13には、本願発明の第3の実施の形態
にかかる空気調和機用室外機の要部が示されている。
【0022】この場合、ファンガイド7の舌部8におけ
るクロスフローファン4の下部(例えば、一連4a)と
対向する部分と前記クロスフローファン4との間の間隔
D(図11参照)は、他の部分(即ち、上方部分)の間
隔D0(図12参照)より狭くされ且つ前記舌部8にお
けるクロスフローファン4の下端部(例えば、一連4
a)に対向する部分の幅L(図11参照)は、他の部分
の幅L0(図12参照)より小さくされている。つま
り、前記舌部8には、前記クロスフローファン4の下部
(例えば、一連4a)と対向する部位の先端部を切除し
且つクロスフローファン4側に屈曲して幅狭近接部8c
が形成されているのである(図13参照)。その他の構
成し第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
【0023】上記のように構成された空気調和機用室外
機においては、クロスフローファン4からの吹出空気W
が空気吹出口9から斜め上向きに吹き出されるが、舌部
8におけるクロスフローファン4の下部(例えば、一連
4a)と対向する部分と前記クロスフローファン4との
間の間隔D(図11参照)が、他の部分(即ち、上方部
分)の間隔D0(図12参照)より狭くなっていること
と、前記舌部8におけるクロスフローファン4の下部に
対応する部分の幅Lが、他の部分の幅L0より小さくな
っていることの相乗効果により、当該部分におけるファ
ン性能がより一層向上することとなり、従来生じていた
サージング現象がより大幅に抑制されることとなる。従
って、空力性能のより一層の向上および運転騒音のより
一層の低減を図ることができるのである。
【0024】上記説明においては、図1および図2に示
す空気調和機用室外機を具体例としているが、図3およ
び図4に示す空気調和機用室外機においても同様であ
る。なお、図4に示すように、回転軸5に対して傾斜状
態で配置された翼片6,6・・を有するクロスフローフ
ァン4を回転軸5が傾斜した姿勢で配設したものの場
合、吹出空気流Wの上向き角度が大きくなるため、サー
ジング現象が顕著となるが、本願発明の効果はより顕著
となる。
【0025】
【発明の効果】本願発明によれば、多連式のクロスフロ
ーファン4を空気吹出口9に対向し且つその回転軸5を
縦向きとして配設してなり、前記クロスフローファン4
の外周側に、高圧側と低圧側とを仕切る舌部8を有する
ファンガイド7を設けてなる空気調和機用室外機におい
て、前記舌部8における前記クロスフローファン4の下
端部と対向する部分と前記クロスフローファン4との間
の間隔を他の部分より狭くし、あるいは(および)前記
舌部8における前記クロスフローファン4の下端部と対
向する部分の幅を他の部分より小さくして、クロスフロ
ーファン4の下端部におけるファン性能を向上させるよ
うにしているので、クロスフローファン4の下端部(例
えば、下端に位置する一連4a)付近での吹出空気流W
の流速低下が抑制され、当該部位に対応する空気通路X
におけるサージング現象が抑制されることとなり、空力
性能の向上および運転騒音の低減を図ることができると
いう優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般の空気調和機用室外機の一例を示す縦断面
図である。
【図2】一般の空気調和機用室外機の一例を示す縦断面
図である。
【図3】一般の空気調和機用室外機の他の一例を示す縦
断面図である。
【図4】一般の空気調和機用室外機の他の一例を示す縦
断面図である。
【図5】本願発明の第1の実施の形態にかかる空気調和
機用室外機における要部拡大断面図(図1のV−V拡大
断面図)である。
【図6】本願発明の第1の実施の形態にかかる空気調和
機用室外機における要部拡大断面図(図1のVI−VI
拡大断面図)である。
【図7】本願発明の第1の実施の形態にかかる空気調和
機用室外機におけるクロスフローファンと舌部とを示す
斜視図である。
【図8】本願発明の第2の実施の形態にかかる空気調和
機用室外機における要部拡大断面図(図5相当図)であ
る。
【図9】本願発明の第2の実施の形態にかかる空気調和
機用室外機における要部拡大断面図(図6相当図)であ
る。
【図10】本願発明の第2の実施の形態にかかる空気調
和機用室外機におけるクロスフローファンと舌部とを示
す斜視図である。
【図11】本願発明の第3の実施の形態にかかる空気調
和機用室外機における要部拡大断面図(図5相当図)で
ある。
【図12】本願発明の第3の実施の形態にかかる空気調
和機用室外機における要部拡大断面図(図6相当図)で
ある。
【図13】本願発明の第3の実施の形態にかかる空気調
和機用室外機におけるクロスフローファンと舌部とを示
す斜視図である。
【符号の説明】
1はケーシング、2は空気吸込口、3は熱交換器、4は
クロスフローファン、4aは一連、5は回転軸、6は翼
片、7はファンガイド、8は舌部、8aは近接部、8b
は幅狭部、8cは幅狭近接部、9は空気吹出口、Wは吹
出空気、D,D0は間隔、L,L0は幅。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気吸込口(2)に対向して熱交換器
    (3)を配設する一方、斜め上向きに空気を吹き出すよ
    うに構成された多連式のクロスフローファン(4)を空
    気吹出口(9)に対向し且つその回転軸(5)を縦向き
    として配設してなり、前記クロスフローファン(4)の
    外周側には、高圧側と低圧側とを仕切る舌部(8)を有
    するファンガイド(7)を設けてなる空気調和機用室外
    機であって、前記舌部(8)における前記クロスフロー
    ファン(4)の下部と対向する部分と前記クロスフロー
    ファン(4)との間の間隔を他の部分より狭くしたこと
    を特徴とする空気調和機用室外機。
  2. 【請求項2】 前記舌部(8)における前記クロスフロ
    ーファン(4)の下部と対向する部分の幅を他の部分よ
    り小さくしたことを特徴とする前記請求項1記載の空気
    調和機用室外機。
  3. 【請求項3】 空気吸込口(2)に対向して熱交換器
    (3)を配設する一方、斜め上向きに空気を吹き出すよ
    うに構成されたクロスフローファン(4)を空気吹出口
    (9)に対向し且つその回転軸(5)を縦向きとして配
    設してなり、前記クロスフローファン(4)の外周側に
    は、高圧側と低圧側とを仕切る舌部(8)を有するファ
    ンガイド(7)を設けてなる空気調和機用室外機であっ
    て、前記舌部(8)における前記クロスフローファン
    (4)の下部と対向する部分の幅を他の部分より小さく
    したことを特徴とする空気調和機用室外機。
  4. 【請求項4】 前記クロスフローファン(4)は、鉛直
    姿勢とされた回転軸(5)と、該回転軸(5)に対して
    傾斜状態で配置された翼片(6),(6)・・とを備え
    ていることを特徴とする前記請求項1ないし請求項3の
    いずれか一項記載の空気調和機用室外機。
  5. 【請求項5】 前記クロスフローファン(4)は、傾斜
    姿勢とされた回転軸(5)と、該回転軸(5)に対して
    平行状態で配置された翼片(6),(6)・・とを備え
    ていることを特徴とする前記請求項1ないし請求項3の
    いずれか一項記載の空気調和機用室外機。
  6. 【請求項6】 前記クロスフローファン(4)は、傾斜
    姿勢とされた回転軸(5)と、該回転軸(5)に対して
    傾斜状態で配置された翼片(6),(6)・・とを備え
    ていることを特徴とする前記請求項1ないし請求項3の
    いずれか一項記載の空気調和機用室外機。
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