JP2956616B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Description
方法に関し、特にSi基板上へのエピタキシャル膜の成
長方法に関する。
ャル膜はSi基板を用いる半導体装置の製造工程で広く
用いられている。例えば、バイポーラトランジスタ(B
ipTr)のコレクタ層やベース層として、又、最近で
は、微細MOS Trのチャネル部やソース・ドレイン
(SD)部に用いられている。
基板洗浄、表面の自然酸化膜除去、及び原料ガスを供給
しての膜成長などの工程からなる。例えば、アンモニ
ア、過酸化水素水の混合液で基板を洗浄した後、成長炉
内で基板を高温に加熱して、水素雰囲気もしくは高真空
中でアニールし表面自然酸化膜を除去し、その後エピタ
キシャル膜を成長するプロセスが広く用いられてきた。
今後、さらなるTrの微細化に伴う浅接合化や、SiG
e混晶成長におけるの格子不整合に伴うミスフィット転
移発生抑制などの要求から、低温でエピプロセスを行う
必要があり、アンモニア、過酸化水素水で基板洗浄した
後、希HF液であらかじめ基板表面の自然酸化膜を除去
することにより、成長炉内での自然酸化膜除去温度を低
温化する方法が検討されている。従来の成長方法を、具
体的に図7のフローチャートを参照して説明する。
と過酸化水素水の混合液でSi基板を洗浄する。次に希
HFに浸けて自然酸化膜を除去し、この希HFを流すた
め純水で水洗したのちスピンドライヤーで乾燥する。そ
の後UHV−CVD(高真空CVD)装置中にSi基板
をロードし、高真空中でフラッシュ処理(UHV−CV
D装置内、800〜950℃)を施した後、基板温度を
650℃にし、原料ガスとして、Si2 H6 ガス(又は
Si2 H6 ガスとGeH4 ガス)を供給してSi膜やS
i1-x Gex 膜のエピタキシャル膜を成長する。
た従来のエピタキシャル膜の成長方法では、Si膜と基
板界面の炭素濃度を測定したところ、図6に示すよう
に、1019/cm3 以上の濃度の炭素が残留しているこ
とが確認された。プロセスの雰囲気中より導入されたこ
の炭素の残留は、エピタキシャル膜と基板界面に結晶欠
陥を生じさせ、例えばSi1-x Gex ベースHBT(ヘ
テロバイポーラトランジスタ)のコレクタベース間リー
ク電流の増大や、Siエピタキシャル層をチャネル部や
ソース・ドレイン領域として用いたMOSトランジスタ
の接合リーク電流の増大などをもたらし、デバイス特性
を悪化させるという問題がある。
る結晶成長中に、原料ガスと同時にHClガスを供給
し、HClガスと化合物半導体の結晶成長層との反応で
生じた活性水素を用いて、基板表面の炭素を除去すると
いう技術もある(特開平1−286991号公報)。こ
の方法では原料ガスとHClガスを同時に供給している
ので、エピタキシャル膜中に含有されるClが多くなっ
て欠陥が発生し、リーク電流が多くなる。
解決するためになされたものであって、エピタキシャル
膜と基板界面の炭素を減少させ、生産歩留まりや信頼性
を向上させることの可能な半導体装置の製造方法を提供
することにある。
造方法は、シリコン基板をCVD装置内に導入し、加熱
したのちSi2 H6 ガスを供給して基板上にSi膜を形
成する第1の工程と、前記Si2 H6 ガスを止めたのち
Cl2 ガスを供給し前記Si膜の少くとも一部をエッチ
ングする第2の工程と、前記Cl2 ガスを止めたのちS
i2 H6 ガス又はSi2 H6 ガスとGeH4 ガスを供給
し、前記第2の工程でエッチングされたSi膜(又はシ
リコン基板)上に第2のSi膜又はSi1-x Gex 膜を
形成する第3の工程とを含むことを特徴とするものであ
る。
装置中で、基板温度を675℃〜775℃に加熱し、S
i2 H6 ガスを10-5Torr以下の分圧で供給しSi
膜の成長を行う。この条件で成長すると炭素の表面偏析
が見られる。この成長でエピタキシャル膜表面もしくは
エピタキシャル膜上部に存在するようになった炭素を、
次の工程でCl2 を供給してエピタキシャル膜ごとにエ
ッチングする。エッチング工程は、シリコン酸化膜をエ
ッチングせずにシリコンのみをエッチングする選択エッ
チングを用いている。これらの炭素除去工程をデバイス
的に厚いせり上げ膜を成長できる場合は一回で行い、デ
バイス的に厚いせり上げ膜を成長できない場合は、薄い
せり上げ膜成長とエッチングを複数回繰り返すことで炭
素を除去させる。このようにして、エピタキシャル膜と
Si基板界面の炭素を除去した後、Si2 H6 もしくは
Si2 H6 とGeH4 を供給して、SiもしくはSi
1-x Gex のエピタキシャル膜を成長させることによ
り、リーク電流の少い半導体装置が得られる。
照して説明する。図1及び図2(a),(b)は本発明
の第1の実施の形態を説明する為のフローチャート図及
び半導体チップの断面図である。図4は本発明の実施形
態に用いた、UHV−CVD装置の成長チャンバーの構
成図である。
基板1上にLOCOS法により素子分離酸化膜2を形成
した後、リンのイオン注入によりNウェル3を形成す
る。次に熱酸化法により酸化膜を、CVD法により厚さ
150nmのポリSi膜を形成した後、フォトリソグラ
フィー技術により酸化膜およびポリSi膜をパターンニ
ングして、ゲート酸化膜4とゲート電極5を形成する。
その後、CVD法によりSi酸化膜を成長後、ドライエ
ッチング法を用いてSi基板表面が露出するまでSi酸
化膜を除去し、サイドウォール6を形成する。次に保護
酸化膜を介してBF2 のイオン注入を行いソースとドレ
イン領域7,8を形成し、次に、ソース領域7、ドレイ
ン領域8及びゲート電極5上にSi膜9を、図1に示す
手順で選択成長し、せり上げ構造を形成する。
成長前の基板洗浄工程として、基板をアンモニアと過酸
化水素水の混合液で洗浄する。次に希HFに30sec
浸けて自然酸化膜を除去したのち純水水洗し、次でスピ
ンドライヤーで乾燥する。その後図3に示すUHV−C
VD装置中のサセプター24上にSi基板1をロード
し、ターボ分子ポンプ26等により高真空(10-8To
rr)中でヒータ室23のヒータ24により800℃、
5分のフラッシュ処理を施して残りの自然酸化膜を除去
する。その後、第1の工程として、基板温度を720℃
とし、ガスノズル25よりSi2 H6 を供給し分圧10
-5Torrの条件でSiのエピタキシャル膜を30nm
程度成長する。このとき基板表面に残留していた炭素が
Si膜中にせり上がる。
Si膜の表面をエッチングする。このときエピタキシャ
ル膜の表面付近にせり上がっている炭素も除去される。
次に、第3の工程として基板温度650℃、Si2 H6
分圧10-4Torrの条件で厚さ30〜60nmのSi
膜9を成長し、ソース・ドレイン領域7,8とゲート電
極5上を選択的にせり上げる。
0nmのTi膜をスパッタ法で形成し加熱する周知の技
術を用いSiエピタキシャル部をシリサイド化しTiシ
リサイド膜10を形成する。次で厚さ400〜500n
mの層間膜11、コンタクト孔12及びアルミ配線13
を形成してPMOS Trを完成させる。
膜とSi基板界面の炭素量をSIMS(2次イオン質量
分析計)で測定したものである。図6で示した従来のも
のと比較して、界面炭素量が2桁減少していることが確
認された。又、本実施の形態で製造したPMOS Tr
の5Vの逆バイアス電圧をかけたときの接合リーク電流
は、従来法では10-9A程度であったものから、2桁低
減され10-11 A程度に低減された。
施の形態を説明する為の半導体チップの断面図であり、
本発明をヘテロバイポーラTr(HBT)のベースの形
成に適用した場合である。
00)のSi基板14上にN+ 型コレクタ層15をイオ
ン注入により形成したのち、全面に酸化膜16及びP+
型ポリSi膜17を形成する。
て開口部を形成したのち、窒化膜18を堆積させる。次
にこの窒化膜18を異方性エッチングし、開口部内の酸
化膜16を露出させたのち、窒化膜18をマスクとし酸
化膜16をウエットエッチングする。この操作によりポ
リシリコン膜17の端部の下に空洞が生じる。
F処理し純水水洗2min、スピンドライ乾燥5min
を施して、UHV−CVD装置中に基板14をロードす
る。次に、高真空中で800℃、5minのフラッシュ
処理を施す。その後、第1の工程として、基板温度を7
00℃とし、Si2 H6 を供給し分圧10-5Torrの
条件でSiのエピタキシャル膜を30nm程成長する。
このとき基板表面に残留していた炭素がSi膜中にせり
上がる。次に、第2の工程としてCl2 を照射してSi
膜表面をエッチングする。このときエピタキシャル膜の
表面付近にせり上がっている炭素も除去される。この第
1及び第2の工程を5回繰り返す。
程としてノンドープSi1-x Gexのエピタキシャル膜
(ベース)の成長を行う。このときの成長条件は、成長
温度700℃、原料ガス流量として、Si2 H6 10s
ccm、GeH4 10sccmである。次に、Bドープ
Si1-x Gex エピタキシャル膜を成長する。これも上
記のノンドープSi1-x Gex エピタキシャル膜の成長
と同様の方法で行う。ただし、Bをドープピングするた
めH2 希釈1%B2 H6 10sccmも加える。この2
層からなるSi1-x Gex エピタキシャル膜19を成長
後、N+ 型ポリSi膜からなるエミッタ20等を形成し
バイポーラTrを完成させる。
1-x Gex 膜ベースのHBTでは、従来法で製造したも
のと比較して、C−Bリーク電流が約2桁減少した。
の製造方法は、シリコン基板上にSi2 H6 ガスを供給
しSi膜を形成したのち、Cl2 を供給してSiエピタ
キシャル膜の一部もしくは全部をエッチングし、次でS
i2 H6 もしくはSi2 H6 とGeH4 を供給して、S
iもしくはSi1-x Gex 膜を成長させることにより、
従来技術では、エピタキシャル膜と基板界面の炭素濃度
が1019cm3 以上も存在していたのを約1017/cm
3 と2桁減少させることができた。これにより、エピタ
キシャル膜と基板界面の結晶性の向上が図れる為、エピ
タキシャル膜を使用する高集積半導体デバイスの、生産
歩留まりや信頼性を向上させることができる。
ート図。
体チップの断面図。
図。
体チップの断面図。
図。
ート図。
Claims (2)
- 【請求項1】 シリコン基板をCVD装置内に導入し、
加熱したのちSi2H6 ガスを供給して基板上にSi膜
を形成する第1の工程と、前記Si2 H6 ガスを止めた
のちCl2 ガスを供給し前記Si膜の少くとも一部をエ
ッチングする第2の工程と、前記Cl2 ガスを止めたの
ちSi2 H6 ガス又はSi2 H6 ガスとGeH4 ガスを
供給し、前記第2の工程でエッチングされたSi膜(又
はシリコン基板)上に第2のSi膜又はSi1-x Gex
膜を形成する第3の工程とを含むことを特徴とする半導
体装置の製造方法。 - 【請求項2】 Si膜を成長させる第1の工程と成長し
たSi膜の少くとも一部をエッチングする第2の工程と
を複数回くり返したのち第3の工程を行う請求項1記載
の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP8277759A JP2956616B2 (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP8277759A JP2956616B2 (ja) | 1996-10-21 | 1996-10-21 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10125605A JPH10125605A (ja) | 1998-05-15 |
JP2956616B2 true JP2956616B2 (ja) | 1999-10-04 |
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---|---|---|---|---|
KR100642646B1 (ko) | 2005-07-08 | 2006-11-10 | 삼성전자주식회사 | 고진공 화학기상증착 기술을 사용하여 에피택시얼반도체층을 선택적으로 형성하는 방법들 및 이에 사용되는배치형 고진공 화학기상증착 장비들 |
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1996
- 1996-10-21 JP JP8277759A patent/JP2956616B2/ja not_active Expired - Fee Related
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