JP2956070B2 - 楽音制御装置 - Google Patents

楽音制御装置

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JP2956070B2 JP1160344A JP16034489A JP2956070B2 JP 2956070 B2 JP2956070 B2 JP 2956070B2 JP 1160344 A JP1160344 A JP 1160344A JP 16034489 A JP16034489 A JP 16034489A JP 2956070 B2 JP2956070 B2 JP 2956070B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、キー入力とともにブレス入力を楽音制御
等に用いた楽音制御装置に関する。
〔従来の技術〕
リコーダやフルート等の管楽器を模した電子楽器で
は、管楽器と同様のキーを備え、限られたキー数で多数
の音高の指定を行い、ブレス入力によって発音を行うよ
うに構成されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、このような電子楽器では、管楽器と同様に
複数のキーを組み合わせて音高の指定を行うため、管楽
器特有の演奏技術が必要であるが、管楽器の奏法を習得
している演奏者がこのような電子楽器を用いて他の楽器
を模擬しようとしても、ブレス入力とキー入力との特殊
性から他の楽器の奏法を模擬できないおそれがある。例
えば、メロディの演奏に対し伴奏を行う場合、その伴奏
の制御に対する操作がし難いという欠点がある。
そこで、この発明は、ブレス入力について呼気圧だけ
でなく、吸気圧を楽音制御の入力に用いて演奏の自由度
を高めた楽音制御装置の提供を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、この発明の楽音制御装置は、音高を指定する操
作子(キー401〜409)と、呼気と吸気が通る1つの空気
室(62)に、呼気と吸気それぞれに応じて変形する1つ
の弾性膜(281)を持ち、呼気圧及び吸気圧を検出する
息検出手段(ブレスセンサ28)と、前記操作子の音高の
指定とともに、前記息検出手段の前記弾性膜の変位によ
り検出された前記呼気圧及び前記吸気圧の少なくとも一
方に応じて楽音制御する楽音発生制御手段(CPU10)と
を備えたものである。
また、この発明の楽音制御装置は、呼気及び吸気の少
なくとも一方を検出する息検出手段と、第1の自動演奏
パターンと、該第1の自動演奏パターンとは異なる第2
の自動演奏パターンを記憶した記憶手段(パターンメモ
リ16)と、この自動演奏パターンを前記記憶手段から読
み出す読出し手段(スイッチ群26)と、この読出し手段
によって読み出された自動演奏パターンに基づいて自動
演奏にかかる楽音を発生される楽音発生手段(トーンジ
ェネレータ30)とを持ち、楽音発生手段による楽音発生
中に前記息検出手段によって吸気又は呼気が検出された
とき、演奏中の自動演奏パターンを他方の自動演奏パタ
ーンに変更するようにしたものである。
また、本発明の楽音制御装置は、操作者によって操作
される操作子と、呼気及び吸気の少なくとも一方を検出
する息検出手段と、前記操作子の操作に応じて、和音の
根音を示すルート情報と和音の種類を示すタイプ情報か
らなる和音情報を発生する和音情報発生手段と、自動伴
奏用のパターンを読み出す読出し手段と、読み出された
パターンに基づく自動伴奏音の楽音を発生させる楽音発
生手段と、前記息検出手段が呼気及び吸気の少なくとも
一方を検出したときに、前記和音情報発生手段によって
発生された和音情報に基づいて、前記読出し手段によっ
て読み出されたパターンの楽音の音高を変更して出力す
るようにしたものである。
〔作用〕
この発明の楽音制御装置では、音高を指定する操作子
とともに息検出手段を備え、息検出手段を通じて演奏者
の呼気圧又は吸気圧の検出を行う。そして、楽音発生制
御手段では、操作子による音高指定に基づく楽音信号の
発生を、例えば呼気圧に基づいて行い、吸気圧では伴奏
の開始等、他の楽音制御に用いる。したがって、この発
明の楽音制御装置では、操作子及び息検出手段の呼気圧
に加えて吸気圧を楽音制御入力に利用しており、操作入
力を拡大し、演奏の自由度が高められ、例えば管楽器を
模した電子楽器によって管楽器以外の楽器演奏が実現さ
れる。
そして、息検出手段は、呼気と吸気それぞれに応じて
変形する1つの弾性膜を持ち、呼気圧及び吸気圧を検出
しており、空気室と弾性膜とは単一であることから、そ
の構成は簡単であり、マウスピースの小型化とともにそ
の製造作業を簡易化できる。
また、請求項2に係る発明では、楽音発生手段による
楽音発生中に息検出手段によって吸気又は吸気が検出さ
れたとき、演奏中の自動演奏パターンを変更するので、
本来関与していなかった自動演奏に、ブレス制御で自動
演奏の演奏形態を変更することができる。
また、請求項3に係る発明では、操作子の操作に応じ
て、和音の根音を示すルート情報と和音の種類を示すタ
イプ情報からなる和音情報を発生する和音情報発生手段
を備え、この和音情報に基づき、読出し手段によって読
み出されたパターンに基づく自動伴奏の音高を変更する
ので、本来関与していなかった自動伴奏に、ブレス制御
でルートと和音種類を示すそれぞれの情報を持つ和音情
報を変更することができ、また、ルートとタイプのデー
タなので、MIDI等で和音情報として活性しやすいデータ
を生成できる。
〔実 施 例〕
以下、この発明を図面に示した一実施例を参照して詳
細に説明する。
第1図ないし第24図は、この発明の楽音制御装置の一
実施例を示し、次に、この実施例における構成及び動作
を項目別に示す。
A.機構回路部(第1図) 6頁 B.楽器本体(第2図) 12頁 C.ブレスセンサ(第10図) 14頁 D.電子楽器の動作 (a) 動作モードの概要 i.ノーマル(NML)モード 17頁 ii.オードベースコード(ABC)モード 17頁 iii.ノーマル・ラン(NML・RUN)モード 18頁 iv.オートベースコード・ラン(ABC・RUN)モード 18頁 v.シーケンサ・記録・待機(SEQ・REC・WAIT)モード 19頁 vi.シーケンサ・記録・ラン(SEQ・REC・RUN)モード 20頁 vii.シーケンサ・再生・待機(SEQ・PLAY・WAIT)モー
ド 21頁 viii.シーケンサ・再生・ラン(SEQ・PLAY・RUN)モー
ド 21頁 (b) 初期設定モード処理 22頁 (c) NMLモード処理 23頁 (d) ABCモード処理 28頁 (e) NML・RUNモード処理 32頁 (f) ABC・RUNモード処理 36頁 (g) SEQ・REC・WAITモード処理 40頁 (h) SEQ・REC・RUNモード処理 44頁 (i) SEQ・PLAY・WAITモード処理 48頁 (j) SEQ・PLAY・RUNモード処理 52頁 (k) クロック割込み(CLA・IRQ)処理 56頁 (m) シーケンサ読出し(SEQ・READ)モード処理 63頁 (n) シーケンサスタート(SEQ・ST)モード処理 66頁 以下、各項目別に説明する。
A.機能回路部 第1図は、この発明の楽音制御装置の一実施例におけ
る機能回路部を示す。
この機能回路部2は、楽器機能を電気的に実現する手
段であって、呼気圧及び吸気圧に応じて楽音の発生を制
御する楽音発生制御機能を備えている。そこで、この機
能回路部2には、管型楽器としてのデータ演算処理を行
う演算処理手段として設置され、呼気圧及び吸気圧に応
じて楽音の発生を制御する楽音発生制御を行う中央処理
装置(CPU)10が設置されている。このCPU10には、プロ
グラムメモリ12、レジスタ群14、パターンメモリ16、テ
ーブル18、シーケンサメモリ20、テンポ発生器22、キー
回路24、スイッチ群26、ブレスセンサ28及びトーンジェ
ネレータ30が双方向性バスを以て連繋されている。
プログラムメモリ12は、例えば、読出し専用メモリ
(ROM)で構成され、管楽器としての演奏処理を行うた
めに必要な楽音制御、移調制御等の各種の制御プログラ
ムが記憶されている。
レジスタ群14には、CPU10が制御プログラムを実行す
る際に発生する各種のデータ、例えば、和音データ、リ
ズムデータ、トランスポーズデータ等が一次的に記憶さ
れ、例えば、随時読出し書き込み可能なメモリ(RAM)
に設定された任意の領域を以て構成される。
パターンメモリ16は、ROM又はRAMで構成され、リズム
パターン等が記憶されている。
テーブル18は、読出し専用メモリによって構成された
楽音等の記憶手段であって、例えば、第3図に示すよう
に、2つのテーブルTA1、TA2で構成される。テーブルTA
1にはキーコードKC、また、テーブルTA2は和音データCH
Dが記憶され、キー状態がテーブルTA1でキーコードKC、
又は、テーブルTA2で和音データCHDに変換される。即
ち、テーブルTA1では、鍵情報に対応したキーコードKC
が得られる。
ところで、和音データCHDは、第4図に示すように、
根音の12音を表すルート(ROOT)とともに和音の種類を
表すタイプ(TYPE)を以て8ビットで構成される。和音
データCHDにおけるROOT及びTYPEを第1表に示す。
また、第5図に示すように、キー及びキーコードKCが
対応している。
そして、シーケンサメモリ20は、自動伴奏を行うため
の和音とともに、その演奏順序を記憶する記憶手段であ
って、例えば、第6図に示すように、2系統のシーケン
サI、II(以下単にSEQ I、IIという)で構成されてい
る。SEQ Iには、例えば3組のシーケンサSEQ1、SEQ2、S
EQ3(以下単にSEQ1、SEQ2、SEQ3という)が設置され、S
EQ IIには、各シーケンサSEQ1、SEQ2、SEQ3に記憶され
ているデータの読出し順序が記憶される。例えば、第6
図に示すように、SEQ IIに、SEQ1、SEQ3、SEQ2の読出し
順序が書き込まれているとすると、第7図に示すよう
に、その読出し順序に応じてSEQ1からSEQ3、SEQ3からSE
Q2にアクセスされる。
ところで、SEQ Iにおいて、CHDは選択された和音、デ
ュレーションデータDURは和音間における時間情報、FFH
は終了コードを表すデータを示す。また、デュレーショ
ンデータDURは、第8図に示すように、4ビットのCH
び4ビットの拍数(BT)からなる8ビット構成である。
そして、テンポ発生器22は、発振器と分周器とを組み
合わせた発振回路、又は可変周波数発振器等で構成さ
れ、必要なテンポを表すクロックパルスを発生し、例え
ば、ABC(オートベースコード)モード処理のための割
込み処理に用いられる。
キー回路24は、音高指定手段としての操作子を通じて
入力される鍵情報の入力手段として設置され、第2図に
示す楽器本体4に設置された複数のキーによって操作さ
れるキースイッチで構成されており、選択されたキーの
押鍵操作に応じ、その押鍵、離鍵の検出とともに、操作
された鍵名を表すデータを発生する。
スイッチ群26は、楽器本体4に設置された複数の機能
スイッチを表し、キースイッチ以外のものである。この
スイッチ群26には、SEQ IにおけるSEQ1、SEQ2、SEQ3
選択するためのシーケンサ選択スイッチ{(SEQ1 SW、S
EQ2 SW、SEQ3 SW)orSEQi SW}251、252、253、選択さ
れたSEQ1、SEQ2、SEQ3に対するデータの書込みを指定す
る記録スイッチ(REC SW)254、リズム切換えスイッチ
255、256、テンポスピード変更スイッチ257、258、スタ
ート/ストップ(ST/ST)スイッチ259、260、音色切換
えスイッチ261、262、トランスポーズTRSを増加するト
ランスポーズ切換えスイッチ263、トランスポーズTRSを
減少させるトランポーズ切換えスイッチ264、ABCスイッ
チ265、オクターブを切り換えるオクターブスイッチ26
6、267、オクターブダウンスイッチ(OCT DWN SW)26
8等が含まれている。トランスポーズ切換えスイッチ26
3、264は、任意の移調量を設定するための移調設定手段
として設置されたものである。
次に、ブレスセンサ28は、呼気圧及び吸気圧を検出す
る息圧検出手段として設置されたものであって、管楽器
の要素であるマウスピース6に設置されており、演奏者
がマウスピース6に加える息圧を電気的に検出し、ブレ
スデータを発生する。
次に、トーンジェネレータ30には、メロディ、伴奏及
びリズムの発音に対応し、メロディ用トーンジェネレー
タTGM、伴奏用トーンジェネレータTGC及びリズム用トー
ンジェネレータTGRが設けられており、CPU10からの押
鍵、離鍵、音色及び音高等のデータに応じて楽音信号が
形成される。
そして、このトーンジェネレータ30には、増幅器やス
ピーカ等で構成される楽音再生手段としてサンウドシス
テム34が接続され、トーンジェネレータ30で形成された
楽音信号がサウンドシステム34を通じて楽音として発音
される。
B.楽器本体 第2図の(A)、(B)及び(C)は、この発明の楽
音制御装置の一実施例における楽音本体を示す。
この楽音制御装置には、機能回路部2を内蔵するとと
もに、演奏者が必要な演奏情報を入力するデータ入力部
としての機械的操作部及び楽音の発音手段を備えた機械
的な構成として楽器本体4が設けられている。
第2図の(A)及び(B)に示すように、管楽器の形
態を示す楽器本体4には、その一端部に演奏者が唇にく
わえ、発音の開始のために息を吹き込むマウスピース6
が取り付けられ、また、その他端部側には、開口42が設
けられているとともにその内部に、楽音を音声として再
生するサウンドシステム34におけるスピーカ44が内蔵さ
れている。
そして、楽音本体4の上面部には、シーケンサSEQ1
SEQ2、SEQ3を選択するスイッチ251、252、253、記録ス
イッチ254が設置され、この記録スイッチ254の下方に
は、音高を指定する音高指定手段を成す操作子として複
数のキー401、402、403、404、405、406、407、408、40
9が設置されている。また、楽器本体4の一方の側面部
には、リズム切換えスイッチ255、256、テンポスピード
変更スイッチ257、258、演奏のスタート・ストップを切
り換えるスイッチ259、リズムのスタート・ストップを
切り換えるスイッチ260が設置され、その他方の側面部
には、音色切換えスイッチ261、262、トランスポーズ切
換えスイッチ263、264が設置されている。
さらに、第2図の(C)に示すように、楽器本体4の
背面部には、ABCスイッチ265、オクターブスイッチイ26
6、267、オクターブダウンスイッチ268が設置されてい
る。
そして、この楽器本体4におけるキー401、402、40
3、404、405、406、407、408、409に対する運指と音階
の関係を第9図に示す。黒丸部はキーの選択操作によっ
て閉状態、白丸は開状態を表す。
C.ブレスセンサ 第10図は、第2図に示した楽器本体4に設置されたマ
ウスピース6で呼気圧及び吸気圧を検出するブレスセン
サの一実施例を示す。
マウスピース6には、演奏者が唇にくわえて息の吹込
み又は吸込みを行う通気口61が設けられ、マウスピース
6の内部には通気口61から息圧を作用させる空気室62が
設けられている。この空気室62には、通気口61との間に
吸収作用を行うため、通気口61と離れた壁部に外気に通
じた空気通路63が形成されている。また、このマウスピ
ース6の本体部64には、空気室62の下面側に、演奏者の
吹込みによる呼気圧、又は、吸込みによる吸気圧を電気
的に検出するブレスセンサ28が設置されている。このブ
レスセンサ28には、例えば、実公昭62−3827号「電子管
楽器用息圧センサ」を用いることもできる。
そして、このブレスセンサ28には、息圧によって伸縮
するゴム等の弾性体材料によって形成された弾性膜281
が設置され、この弾性膜281の背面部には、弾性膜281の
変位を電気信号に変換する変換部として、発光ダイオー
ド283と、受光素子としてのフォトトランジスタ284とが
設置されている。即ち、弾性膜281の背面側は光反射面2
82が形成され、この光反射面282に光を照射する光源と
しての発光ダイオード283が設置されており、作用する
息圧によって移動する弾性膜281の光反射面282からの反
射光がフォトトランジスタ284で息圧を表すレベル信号
として取り出される。このレベル信号は、息の吹込みに
よる息圧で弾性膜281の下降、また、息の吸込みによる
息圧で弾性膜281の上昇による弾性膜281の上下動位置に
応じた反射光がフォトトランジスタ284に入るので、反
射光の受光光量を表す。例えば、第11図に示すように、
息圧に応じた弾性膜281の変位に対し、フォトトランジ
スタ284の受光量が変化し、息圧を表すレベル信号がフ
ォトトランジスタ284を通じて得られる。このレベル信
号において、レベルL0を息圧0の平衡点とすると、レベ
ルL1をキーオフ、吹込みによって生じたレベルL2をキー
オンとし、また、吸込みによって生じたレベルL3を吸引
検出点とし、さらに、キーオンを表すレベルL2を超える
レベルをアフタータッチATによる発音制御等に用いるこ
とができる。
D.電子楽器の動作 以下、動作モードの概要を述べた上、各動作モードの
処理をフローチャートを参照して説明する。
(a) 動作モードの概要 第12図は、第1図及び第2図に示した楽音制御装置の
動作モードの状態遷移を表す。
i.NMLモード このモードは、リズムや伴奏等の自動演奏を停止した
状態で、第9図に示した運指表に基づいたキー操作によ
る音高の指定とともに、指定された音高を持つ楽音をブ
レス操作に応じて発音させるモードである。
このNMLモードとABCモードとはABCスイッチ265によっ
て相互に切り換えられるとともに、スタート/ストップ
(ST/ST)スイッチ260の操作でNML・RUNモードと相互に
切り換えられ、また、NMLモードとSEQ・PLAY・WAITモー
ドとは、ABCスイッチ265がABCモードを解除していると
き、スタート/ストップスイッチ260の操作によってSEQ
・PLAY・WAITモードからNMLモードに遷移し、シーケン
サ選択スイッチ251〜253の操作によってNMLモードからS
EQ・PLAY・WAITモードに遷移する。
ii.ABCモード このモードは、オートベースコード(ABC)の繰返し
再生が行われるモードである。
このABCモードとNMLモードとはABCスイッチ265の操作
によって遷移するとともに、スタート/ストップスイッ
チ260の操作によってABC・RUNモードに遷移し、シーケ
ンサ選択スイッチ251〜253の操作でSEQ・PLAY・WAITモ
ードに遷移する。
また、このモードは、シーケンサ選択スイッチ251〜2
53と記録スイッチ254の同時押しによってSEQ・REC・WAI
Tモードに遷移する。
iii.NML・RUNモード このモードは、伴奏の自動演奏を行わないが、リズム
による伴奏を行うとともにキーオン及びブレス操作によ
って楽音を発生するモードである。
このモードは、スタート/ストップスイッチ260でNML
モードに遷移し、また、ABCスイッチ265の操作によって
ABC・RUNモードに遷移する。
iv.ABC・RUNモード このモードは、ブレス操作に応じて自動伴奏動作を行
うためのモードである。
このモードにおいて、スタート/ストップスイッチ26
0の操作によってABCモードに遷移するとともに、ABCス
イッチ265の操作によってNML・RUNモードに遷移する。
v.SEQ・REC・WAITモード このモードは、SEQ1〜SEQ3に対する和音の記録待機状
態を表すモードである。
このモードにおいて、ABCスイッチ265を操作してABC
モードを解除した場合に、スタート/ストップスイッチ
260を操作すると、直接NMLモードに遷移する。
また、このモードで、ABC動作時にスタート/ストッ
プスイッチ260を操作すると、ABCモードに遷移する。即
ち、ABCモードからSEQ・REC・WAITモードに遷移してい
る場合{ABCスイッチ265オン(ABC=1)}には、スタ
ート/ストップスイッチ260の操作によってABCモードに
遷移し、また、NMLモードからSEQ・REC・WAITモードに
遷移している場合{ABCスイッチ265がオフ(ABC=
0)}には、スタート/ストップスイッチ260の操作に
よってNMLモードに遷移する。そして、このモードにお
いて、ブレスオンイベントが生じると、SEQ・REC・RUN
モードへ遷移することになる。
vi.SEQ・REC・RUNモード このモードは、ABCスイッチ265及び記録スイッチ254
の操作によってSEQ IにおけるSEQ1、SEQ2、SEQ3に和音
の記録及びSEQ IIにSEQ1、SEQ2、SEQ3の読出し順序の記
録を行うモードである。
そして、ABCモードからSEQ・REC・WAITモードを介し
てSEQ・REC・RUNモードに遷移している場合{ABCスイッ
チ265がオン(ABC=1)}には、スタート/ストップス
イッチ260の操作によってABCモードに遷移し、また、NM
LモードからSEQ・REC・WAITモードを介してSEQ・REC・R
UNモードに遷移している場合{ABCスイッチ265がオフ
(ABC=0)}には、スタート/ストップスイッチ260の
操作によってNMLモードに遷移する。
vii.SEQ・PLAY・WAITモード このモードは、SEQ IIを動作させ、キー操作及びブレ
ス操作によって和音の再生に遷移する待機状態を表すモ
ードである。
このモードから、2小節が経過すると、SEQ・PLAY・R
UNモードに遷移し、また、ABC動作時にスタート/スト
ップスイッチ260によってABCモードに遷移し、さらに、
ABCモードからシーケンサ選択スイッチ251、252、253の
操作によってSEQ・PLAY・WAITモードに遷移する。
viii.SEQ・PLAY・RUNモード SEQ IIに記憶されている読出し順序に従ってSEQ1、SE
Q2、SEQ3をアクセスし、キー操作及びブレス操作によっ
て和音の再生を行うモードである。
このモードにおいて、ABCスイッチ265がオンしている
場合(ABC=1)には、スタート/ストップスイッチ260
の操作でABCモードに遷移し、また、ABCスイッチ265が
オフしている場合(ABC=0)には、スタート/ストッ
プスイッチ260の操作でNMLモードに遷移する。
したがって、この楽音制御装置では、以上の状態遷移
を以て、鍵情報による発音、SEQ IにおけるSEQ1、SE
Q2、SEQ3に対する和音の記録、SEQ IIに対するSEQ1、SE
Q2、SEQ3の読出し順序の指定、自動伴奏、リズムの発音
等を行うことができる。
(b) 初期設定モード処理 第13図は、初期設定モード処理のフローチャートを示
す。
電源スイーチが投入されると、CPU10がプログラムメ
モリ12に記憶されている制御プログラムを読み出し、そ
のプログラムに従って動作を開始する。この場合、給電
と同時に初期設定モードに移行し、ステップS001ではイ
ニシャライズルーチンが動作してレジスタ群14における
各種のレジスタが初期状態にされた後、NMLモードへ遷
移する。
(c) NMLモード処理 第14図は、NMLモード処理のフローチャートを示す。
NMLモードにおいて、ステップS101では、レジスタ群1
4におけるモードレジスタMDにNMLモードを表すデータ
「0」が格納され、スタート/ストップスイッチ260に
対応したRUNレジスタにはデータ「0」、ABCスイッチ26
5に対応したABCレジスタにはデータ「0」が格納され
る。
次に、ステップS102では、スタート/ストップスイッ
チ(ST/ST SW)260のオンイベントの有無が判断され、
スタート/ストップスイッチ260にオンイベントが生じ
ている場合には、NMLモードが解除されてNML・RUNモー
ド(第16図)に遷移し、また、スタート/ストップスイ
ッチ260にオンイベントが生じていない場合には、ステ
ップS103に移行する。
ステップS103では、ABCスイッチ265のオンイベントの
有無が判断され、ABCスイッチ265にオンイベントが生じ
ている場合にはNMLモードが解除されてABCモード(第15
図)に遷移し、また、ABCスイッチ265にオンイベントが
生じていない場合にはステップS104に移行する。
ステップS104では、シーケンサ選択スイッチ(SEQ1 S
W、SEQ2 SW、SEQ3 SW)251、252、253にオンイベントが
生じているか否かが判断され、シーケンサ選択スイッチ
251〜253の何れかにオンイベントが生じている場合には
ステップS105に移行する。ステップS105では、シーケン
サ選択スイッチ251〜253と記録スイッチ(REC SW)254
の同時押しが有ったか否かが判断され、シーケンサ選択
スイッチ251〜253の何れかと記録スイッチ254の同時押
しが有った場合には、NMLモードからSEQ・REC・WAITモ
ード(第18図)へ遷移し、また、シーケンサ選択スイッ
チ251〜253の何れかと記録スイッチ254の同時押しが無
かった場合にはNMLモードからSEQ・PLAY・WAITモード
(第20図)へ遷移する。
また、ステップS104において、シーケンサ選択スイッ
チ251〜253の何れにもオンイベントが生じていない場合
にはステップS106に移行し、ステップS106では、キー状
態の変更が有るか否かが判断され、キー状態の変更が生
じていない場合にはステップS107に移行し、また、キー
状態の変更が生じている場合にはステップS108に移行す
る。
ステップS107では、ブレスセンサ28を通じて呼気圧の
検出により、ブスイベントが有るか否かが判断され、ブ
レスイベントが生じている場合にはステップS109に移行
し、また、ブレスイベントが生じていない場合にはステ
ップS110に移行する。
ステップS109では、そのオン/オフイベンドに応じて
現キーコードKCに対し、移調記憶手段としてのレジスタ
に記憶されている移調を表すトランスポーズデータTRS
を加え、その出力に基づきトーンジェネレータTGMでキ
ーオン/オフ処理を行わせる。鍵情報に基づく音高に移
調が施される。
また、ステップS108では、現在のキー状態をテーブル
TA1に加えてキーコードKCに変換した後、ステップS111
に移行する。ステップS111では、ブレスオン中か否かが
判断され、ブレスオン中でない場合にはステップS110に
移行し、また、ブレスオン中の場合にはステップS112に
移行する。ステップS112では、トーンジェネレータ30の
トーンジェネレータTGMにおけるキーコードKCを現キー
コードKCにトランスポーズを表すTRS値が加えられたデ
ータ(KC+TRS)に変換した後、ステップS110に移行す
る。
ステップS110では、トランスポーズスイッチ263、264
の操作が有ったか否か、即ち、トランスポーズの変更が
有るか否かが検出され、トランスポーズ変更が有る場合
にはステップS113に移行し、また、トランスポーズ変更
が無い場合にはステップS114に移行する。ステップS113
では。トランスポーズスイッチ263によるTRS値の増加、
トランスポーズスイッチ264によるTRS値の減少によって
得られているTRS値「±1」の制御が行われた後、ステ
ップS114に移行する。この場合、「1」=100セントを
単位として半音ずつのトランスポーズの増減が行われ
る。
そして、ステップS114では、ブレスセンサ28の吸気圧
の検出により、ブレス吸引イベントが有るか否かが判断
され、ブレス吸引イベントが有った場合にはステップS1
15に移行し、また、ブレス吸引イベントが無かった場合
にはステップS116に移行する。ステップS115では、ブレ
スイベントに応じて音色変更が行われ、現音色番号をイ
ンクリメント「+1」した後、ステップS116に移行す
る。また、ステップS116では、テンポ変更、リズムセレ
クト、音色セレクト等の処理が行われた後、ステップS1
02に戻る。
(d) ABCモード処理 第15図は、ABCモード処理のフローチャートを示す。
ABCモードにおいて、ステップS201では、モードレジ
スタMDにABCモードを表すデータ「1」が格納され、ス
タート/ストップスイッチ260に対応したRUNレジスタに
データ「0」、ABCレジスタにデータ「1」が格納され
る。
ステップS202では、スタート/ストップスイッチ260
のオンイベントの有無が判断され、スタート/ストップ
スイッチ260の操作でオンイベントが生じている場合に
は、ABCモードからABC・RUNモード(第17図)に遷移
し、また、スタート/ストップスイッチ260にオンイベ
ントが生じていない場合には、ステップS203に移行す
る。
ステップS203では、ABCスイッチ265のオンイベントの
有無が判断され、ABCスイッチ265にオンイベントが生じ
た場合にはABCモードからNMLモード(第14図)に遷移
し、また、ABCスイッチ265にオンイベントが生じていな
い場合にはステップS204に移行する。
ステップS204では、シーケンサ選択スイッチ251〜253
にオンイベントが生じているか否かを検出し、シーケン
サ選択スイッチ251〜253の何れかにオンイベントが生じ
ている場合にはステップS205に移行し、また、シーケン
サ選択スイッチ251〜253の何れにもオンイベントが生じ
ていない場合にはステップS206に移行する。
ステップS205では、記録スイッチ254の同時押しが有
ったか否かが検出され、記録スイッチ254の同時押しが
有った場合には、ABCモードからSEQ・REC・WAITモード
(第18図)へ遷移し、また、記録スイッチ254の同時押
しが無かった場合にはABCモードからSEQ・PLAY・WAITモ
ード(第20図)へ遷移する。
ステップS206では、キー操作によるキー状態の変更が
有るか否かが判断され、キー状態の変更が生じていない
場合にはステップS207に移行する。
ステップS207では、、ブレスイベントが有るか否かが
検出され、ブレスイベンドが生じている場合にはステッ
プS209に移行し、また、ブレスイベントが生じていない
場合にはステップS210に移行する。ステップS209では、
CHDレジスタに和音データTCHDを格納し、ステップSS211
に移行する。ステップS211では、オン/オフイベントに
応じてCHDレジスタの内容に基づく構成音にトランスポ
ーズデータTRSを加算してトーンジェネレータTGCにキー
オン/オフの処理を行わせ、ステップS210に移行する。
また、ステップS206でキー状態の変更が生じている場
合にはステップS208に移行し、ステップS208では、現在
のキー状態をテーブルTA2に加えて和音データTCHDに変
換し、ステップS212に移行する。
ステップS212では、ブレスオン中か否かが検出され、
ブレスオン中の場合にはステップS213に移行し、また、
ブレスオン中でない場合にはステップS210に移行する。
ステップS213では、CHDレジスタに和音データTCHDを
格納し、ステップS214に移行する。ステップS214では、
トーンジェネレータTGCをCHDレジスタの内容に基づく構
成音にてトランスポーズデータTRSを加算してキーコー
ド変更を行い、ステップS210に移行する。
ステップS210では、トランスポーズの変更が有るか否
かが判断され、トランスポーズ変更が有る場合にはステ
ップS215に移行し、また、トランスポーズ変更が無い場
合にはステップS116に移行する。ステップS215では、TR
S値「±1」の増減に応じた制御が行われた後、ステッ
プS216に移行する。
ステップS216では、テンポ変更、リズムセレクト、音
色セレクト等の処理が行われた後、ステップS202に戻
る。
(e) NML・RUNモード処理 第16図は、NML・RUNモード処理のフローチャートを示
す。
NML・RUNモードにおいて、ステップS301では、レジス
タ群14におけるモードレジスタMDにNML・RUNモードを表
すデータ「2」が格納されるとともに、RUNレジスタに
「1」が格納され、テンポクロックレジスタCLKがクリ
アされ、また、ABCレジスタにデータ「0」が格納され
る。
ステップS302では、スタート/ストップスイッチ260
に対するオンイベントの有無が判断され、スタート/ス
トップスイッチ260の操作でオンイベントが生じている
場合には、NML・RUNモードが解除されてNMLモード(第1
4図)に遷移し、また、スタート/ストップスイッチ260
にオンイベントが生じていない場合には、ステップS303
に移行する。
ステップS303では、ABCスイッチ265のオンイベントの
有無が判断され、ABCスイッチ265にオンイベントが生じ
ている場合には、NML・RUNモードが解除されてABC・RUN
モード(第17図)に遷移し、また、ABCスイッチ265にオ
ンイベントが生じていない場合にはステップS304に移行
する。
ステップS304では、シーケンサ選択スイッチ251〜253
にオンイベントが生じているか否かが判断され、シーケ
ンサ選択スイッチ251〜253の何れかにオンイベントが生
じている場合には、NML・RUNモードからSEQ・PLAY・RUN
モード(第21図)に遷移し、また、シーケンサ選択スイ
ッチ251〜253の何れにもオンイベントが生じていない場
合にはステップS305に移行する。このNML・RUNモードか
らSEQ・PLAY・RUNモードへの遷移は、第12図の状態遷移
図には特に示していない。
ステップS305では、キー状態の変更が有るか否かが検
出され、キー状態の変更が生じていない場合にはステッ
プS306に移行し、また、キー状態の変更が生じている場
合にはステップS307に移行する。ステップS307では、現
キー状態をテーブルTA1にてキーコードKCに変換し、ス
テップS308に移行する。
ステップS308では、ブレスオン中か否かが判断され、
ブレスオン中の場合にはステップS209に移行し、また、
ブレスオン中でない場合にはステップS306に移行する。
ステップS309では、トーンジェネレータTGMのキーコ
ードKCを、現キーコードKCにTRS値を加えたデータ(KC
+TRS)に変更してステップS306に移行する。
ステップS306では、ブレスイベントが有るか否かが判
断され、ブレスイベントが有る場合にはステップS310に
移行し、また、ブレスイベントが無い場合にはステップ
S311に移行する。ステップS310では、オン/オフイベン
トに応じて現キーコードKCにTRS値を加えて(KC+TRS)
に変更し、トーンジェネレータTGMのキーオン/オフ処
理が行われた後、ステップS311に移行する。
ステップS311では、トランスポーズの変更が有るか否
かが判断され、トランスポーズ変更が有る場合にはステ
ップS312に移行し、また、トランスポーズ変更が無い場
合にはステップS313に移行する。ステップS312では、そ
のTRS値の増減±1に応じた移調制御が行われた後、ス
テップS313に移行する。
ステップS313では、ブレスセンサ28の吸気圧の検出に
より、ブレス吸引イベントが有るか否かが判断され、ブ
レス吸引イベントが有る場合にはステップS314に移行
し、また、ブレス吸引イベントが無い場合にはステップ
S315に移行する。ステップS314では、リズムのフィルイ
ン制御を行うために、FILレジスタにそのデータ「1」
が格納され、ステップS315に移行する。フィルインスイ
ッチは、通常のパターンからフィルインパターンを移行
するためのものである。
ステップS315では、テンポ変更、リズムセレクト、音
色セレクト等の処理が行われた後、ステップS302に戻
る。
なお、このモードでのリズム音の発音は後述するCLK
・IRQ処理で行われる。
(f) ABC・RUNモード処理 第17図は、ABC・RUNモード処理のフローチャートを示
す。
ABC・RUNモードにおいて、ステップS401では、モード
レジスタMDにABC・RUNモードを表すデータ「3」が格納
されるとともに、スタート/ストップスイッチ260に対
応したRUNレジスタに「1」に格納され、また、テンポ
クロックレジスタCLKをクリアし、ABCスイッチ265の操
作でABCレジスタにデータ「1」が格納される。
ステップS402では、スタート/ストップスイッチ260
に対するオンイベントの有無が判断され、スタート/ス
トッスイッチ260の操作でオンイベントが生じている場
合には、ABC・RUNモードからABCモード(第15図)に遷
移し、また、スタート/ストップスイッチ260にオンイ
ベントが生じていない場合にはステップS403に移行す
る。
ステップS403では、ABCスイッチ265のオンイベントの
有無が判断され、ABCスイッチ265にオンイベントが生じ
ている場合には、ABC・RUNモードからNML・RUNモード
(第16図)に遷移し、また、ABCスイッチ265にオンイベ
ントが生じていない場合にはステップS404に移行する。
ステップS404では、シーケンサ選択スイッチ251〜253
にオンイベントが生じているか否かが判断され、シーケ
ンサ選択スイッチ251〜253の何れかにオンイベントが生
じている場合には、ABC・RUNモードからSEQ・PLAY・RUN
モード(第21図)に遷移し、また、シーケンサ選択スイ
ッチ251〜253の何れにもオンイベントが生じていない場
合にはステップS405に移行する。
なお、このABC・RUNモードからSEQ・PLAY・RUNモード
への遷移も第12図の状態遷移図には特に示していない。
ステップS405では、キー状態の変更が有るか否かが検
出され、キー状態の変更が生じていない場合にはステッ
プS406に移行し、また、キー状態の変更が生じている場
合にはステップS407に移行する。
ステップS407では、現キー状態をテーブルTA2にて和
音データTCHDに変換し、ステップS408に移行する。ステ
ップS408では、ブレスオン中か否かが判断され、ブレス
オン中の場合にはステップS409に移行し、また、ブレス
オン中でない場合にはステップS406に移行する。
ステップS409では、CHDレジスタに対しステップS407
で得られた和音データTCHDを格納し、ステップS406に移
行する。
ステップS406では、ブレスイベントが有るか否かが検
出され、ブレスイベントが有る場合にはステップS410に
移行し、また、ブレスイベントが無い場合にはステップ
S411に移行する。ステップS410では、CHDレジスタに対
してテーブルTA2で得られた和音データTCHDを格納し、
ステップS411に移行する。
ステップS411では、トランスポーズの変更が有るか否
かが判断され、トランスポーズ変更が有る場合にはステ
ップS412に移行し、また、トランスポーズ変更が無い場
合にはステップS413に移行する。ステップS412では、そ
のTRS値の増減±に応じてトランスポーズ制御が行われ
た後、ステップS413に移行する。
ステップS413では、ブレスセンサ28の吸気圧の検出に
より、ブレス吸引イベントが有るか否かが判断され、ブ
レス吸引イベントが有る場合にはステップS414に移行
し、また、ブレス吸引イベントが無い場合にはステップ
S415に移行する。ステップS414では、ABC音のフィルイ
ン制御を行うために、FILレジスタにそのデータ「1」
が格納され、ステップS415に移行する。
ステップS415では、テンポ変更、リズムセレクト、音
色セレクト等の処理が行われた後、ステップS402に戻
る。
なお、このモードでのABC音の発音も後述するCLK・IR
Qの処理で行われる。
(g) SEQ・REC・WAITモード処理 第18図は、SEQ・REC・WAITモード処理のフローチャー
トを示す。
SEQ・REC・WAITモードにおいて、ステップS501では、
モードレジスタMDにSEQ・REC・WAITモードを表すデータ
「4」が格納されるとともに、RUNレジスタにデータ
「−1」が格納され、シーケンサ選択スイッチ251〜253
の何れが選択されているかがSEQNOレジスタに格納され
る。
ステップS502では、スタート/ストップスイッチ260
のオンイベントの有無が判断され、スタート/ストップ
スイッチ260にオンイベントが生じている場合にはステ
ップS503に移行し、また、スタート/ストップスイッチ
260にオンイベントが生じていない場合にはステップS50
4に移行する。
ステップS503では、ABCレジスタの内容により、その
データが「1」のときにはSEQ・REC・WAITモードからAB
Cモード(第15図)に遷移し、また、そのデータが
「0」のときにはSEQ・REC・WAITモードからNMLモード
(第14図)に遷移する。
ステップS504では、シーケンサ選択スイッチ251〜253
にオンイベントが生じているか否かを検出し、シーケン
サ選択スイッチ251〜253の何れかにオンイベントが生じ
ている場合にはステップS505に移行し、また、シーケン
サ選択スイッチ251〜253の何れにもオンイベントが生じ
ていない場合いはステップS506に移行する。
ステップS505では、シーケンサ選択スイッチ251〜253
で選択されたSEQI中のSEQ1、SEQ2、SEQ3を表す番号が指
定されてSEQNOレジスタに格納され、ステップS506に移
行する。
ステップS506では、キー状態の変更が有るか否かが検
出され、キー状態の変更が生じている場合にはステップ
S507に移行し、また、キー状態の変更が生じていない場
合にはステップS508に移行する。ステップS507では、現
キー状態がテーブルTA2で和音データTCHDに変更され、
ステップS508に移行する。
ステップS508では、ブレスイベントが有るか否かが検
出され、ブレスイベントが生じている場合にはステップ
S509に移行し、また、ブレスイベントが生じていない場
合にはステップS510に移行する。
ステップS509では、CHDレジスタに対してテーブルTA2
で得られた和音データTCHDを格納し、ステップS511に移
行する。ステップS511では、SEQ IのSEQNOレジスタに対
応したSEQi(i=1,2or3)に移調量を表すトランスポー
ズデータTRS、リズムデータRHY、和音データCHDを格納
する。
ステップS512に移行する。ステップS512では、DURレ
ジスタの上位4ビットに所定値CHを格納し、ステップS5
13に移行する。DURレジスタの上位4ビットにCHを格納
するのは、和音データCHDの上位4ビットがOH〜BHの根
音データで構成されているので、それと識別するためで
ある。
ステップS513では、ポインタPNTにデータ「3」を格
納し、BTレジスタにデータ「0」を格納した後、SEQ・R
EC・WAITモードからSEQ・REC・RUNモード(第19図)に
遷移する。
よって、SEQ・REC・RUNモードでは、SEQi(3)以降
の番地から記憶が行われる。
また、ステップS510では、トランスポーズの変更が有
るか否かが検出され、トランスポーズ変更が有る場合に
はステップS514に移行し、また、トランスポーズ変更が
無い場合にはステップS515に移行する。ステップS514で
は、そのTRS値の増減±に応じたトランスポーズ制御が
行われた後、ステップS515に移行する。
そして、ステップS515では、テンポ変更、リズムセレ
クト、音色セレクト等の処理が行われた後、ステップS5
02に戻る。
(h) SEQ・REC・RUNモード処理 第19図は、SEQ・REC・RUNモード処理のフローチャー
トを示す。
SEQ・REC・RUNモードにおいて、ステップS601では、
モードレジスタMDにSEQ・REC・RUNモードを表すデータ
「5」が格納されるとともに、RUNレジスタにデータ
「1」が格納され、テンポクロックレジスタCLKがクリ
アされる。
ステップS602では、スタート/ストップスイッチ260
のオンイベントの有無が検出され、スタート/ストップ
スイッチ260の操作でオンイベントが生じている場合に
はステップS603に移行し、また、スタート/ストップス
イッチ260にオンイベントが生じていない場合にはステ
ップS604に移行する。
ステップS603では、ポインタPNTで指定されたシーケ
ンサSEQi(PNT)に(CH+BT)が格納され、ステップS60
5に移行する。ステップS605では、SEQi(PNT+1)にシ
ーケンス終了データFFHを格納し、ステップS606に移行
する。ステップS606では、ABCレジスタの内容により、
そのデータが「1」である場合には、SEQ・REC・RUNモ
ードからABCモード(第15図)に遷移し、また、そのデ
ータが「1」でない場合には、SEQ・REC・RUNモードか
らNMLモード(第14図)に遷移する。
ステップS604では、キー状態の変更が有るか否かが検
出され、キー状態の変更が有る場合にはステップS607に
移行し、また、キー状態の変更が無い場合にはステップ
S608に移行する。ステップS607では、現キー状態をテー
ブルTA2で和音データTCHDに変換した後、ステップS609
に移行する。
ステップS609では、ブレスオン中か否かが検出され、
ブレスオン中である場合にはステップS610に移行し、ま
た、ブレスオン中でない場合にはステップS608に移行す
る。
ステップS608では、ブレスイベントが有るか否かが検
出され、ブレスイベントが生じている場合にはステップ
S610に移行し、また、ブレスイベントが生じていない場
合にはステップS611に移行する。ステップS610では、CH
Dレジスタに対してテーブルTA2で得られた和音データTC
HDを格納し、ステップS612に移行する。
ステップS611では、テンポ変更、リズムセレクト、音
色セレクト等、その他の処理が行われた後、ステップS6
02に戻る。
ステップS612では、BTレジスタが「0」であるか否か
が検出され、「0」である場合にはステップS613に移行
し、また、「0」でない場合にはステップS614に移行す
る。
ステップS613では、ポインタPNTで指定されたSEQi(P
NT−1)にCHDレジスタのデータを格納してステップS61
1に移行する。
ステップS613の処理は、鍵操作を行ってすぐに操作を
誤ったことに気付き変更した場合に、変更前の鍵操作を
無効にするためのものである。
そして、ステップS614では、BTレジスタとDURレジス
タとの一致関係が検出され、両者が一致している場合に
はステップS615に移行し、両者が一致していない場合に
はステップS616に移行する。
本実施例では、DURレジスタとBTレジスタとが等しい
とき、即ち、前回記憶された時間間隔データと今回の時
間間隔データとが等しいときには、時間間隔データ即ち
DURレジスタの値をシーケンサに記憶しない。
ステップS616では、DURレジスタの下位4ビットにBT
レジスタのデータを格納した後、ステップS617に移行
し、ステップS617ではポインタPNTで指定されたSEQi(P
NT)にDURレジスタのデータを格納し、ステップS618に
移行する。ステップS618では、ポインタPNTのデータを
インクリメントし、ステップS615に移行する。
ステップS615では、SEQi(PNT)にCHDレジスタのデー
タを格納し、ステップS619に移行する。ステップS619で
は、ポインタPNTのデータをインクリメントし、ステッ
プS620に移行し、BTレジスタを「0」にし、ステップS6
11に移行する。
なお、このモードでのABC音の発音も後述するCLK・IR
Qの処理で行われる。
(i) SEQ・PLAY・WAITモード処理 第20図は、SEQ・PLAY・WAITモード処理のフローチャ
ートを示す。
SEQ・PLAY・WAITモードにおいて、ステップS701で
は、レジスタ群14におけるモードレジスタMDにSEQ・PLA
Y・WAITモードを表すデータ「6」を格納するととも
に、RUNレジスタにデータ「−1」を格納し、シーケン
サ選択スイッチ251〜253の操作に応じてSEQ I中のSE
Q1、SEQ2、SEQ3を指定し、レジスタSEQPNT及びテンポク
ロックレジスタCLKをクリアした後、ステップS702に移
行する。
ステップS702では、スタート/ストップスイッチ260
のオンイベントの有無が判断され、スタート/ストップ
スイッチ260にオンイベントが生じている場合にはステ
ップS703に移行し、また、スタート/ストップスイッチ
260にオンイベントが生じていない場合にはステップS70
4に移行する。
ステップS703では、ABCレジスタの内容により、その
データが「1」である場合には、SEQ・PLAY・WAITモー
ドからABCモード(第15図)に遷移し、また、ABCスイッ
チ265にオンイベントが生じていない場合にはSEQ・PLAY
・WAITモードからNMLモード(第14図)に遷移する。
ステップS704では、シーケンサ選択スイッチ251〜253
にオンイベントが生じているか否かを検出し、シーケン
サ選択スイッチ251〜253の何れかにオンイベントが生じ
ている場合にはステップS705に移行し、また、シーケン
サ選択スイッチ251〜253の何れにもオンイベントが生じ
ていない場合にはステップS706に移行する。
ステップS705では、ポインタSEQPNTのデータにデータ
「1」を加え、ステップS707に移行する。ステップS707
では、SEQ IIのポインタPNTで指定されているエリアに
イベントSEQの番号を格納し、ステップ706に移行する。
後述するが、テンポクロックレジスタCLKは、CLK・IRQ
処理の度にカウントアップされ、CLK=98になったとき
にクリアされて自動的にSEQ・PLAY・RUNモードに遷移す
る。ステップS704〜S707の処理は、その間に再生順序を
設定する操作に対応している。
ステップS706では、キー状態の変更が有るか否かが検
出され、キー状態の変更が生じている場合にはステップ
S708に移行し、また、キー状態の変更が生じていない場
合にはステップS709に移行する。
ステップS708では、現キー状態がテーブルTA1でキー
コードKCに変換され、ステップS710に移行する。ステッ
プS710では、ブレスオン中であるか否かが検出され、ブ
レスオン中である場合にはステップS711に移行し、ま
た、ブレスオン中でない場合にはステップS709に移行す
る。
ステップS711では、トーンジェネレータTGMのキーコ
ードKCをトランスポーズデータTRSを加えた(KC+TRS)
に変更し、ステップS709に移行する。
ステップS709では、ブレスイベントが有るか否かが検
出され、ブレスイベントが生じている場合にはステップ
S712に移行し、また、ブレスイベントが生じていない場
合にはステップS713に移行する。
ステップS712ではブレスのオン/オフイベントに応
じ、現キーコードKCにTRS値を加えたデータ(KC+TRS)
にてトーンジェネレータTGMのキーオン及びオフの処理
が行われ、ステップS713に移行する。ステップS713で
は、トランスポーズ切換えスイッチ263、264によるトラ
ンスポーズの変更が有るか否かが検出され、トランスポ
ーズ変更が有る場合にはステップS714に移行し、また、
トランスポーズ変更が無い場合にはステップS715に移行
する。ステップS714では、そのTRS値の増減±に応じて
トランスポーズ制御が行われた後、ステップS715に移行
する。
ステップS715では、テンポ変更、リズムセレクト、音
色セレクト等、その他の処理が行われた後、ステップS7
02に戻る。
(j) SEQ・PLAY・RUNモード処理 第21図は、SEQ・PLAY・RUNモードのフローチャートを
示す。
SEQ・PLAY・RUNモードにおいて、ステップS801では、
モードレジスタMDにSEQ・PLAY・RUNモードを表すデータ
「7」を格納するとともに、スタート/ストップスイッ
チ260に対応したRUNレジスタにデータ「1」を格納し、
テンポクロックレジスタCLK及びレジスタSEQPNTをクリ
アし、ステップS802に移行する。
ステップS802では、第22図に示すシーケンサのサブル
ーチンを動作させて、読み出すべきSEQ1、SEQ2、又はSE
Q3の初期データを設定した後、ステップS803に移行す
る。
ステップS803では、スタート/ストップスイッチ260
のオンイベントの有無が判断され、スタート/ストップ
スイッチ260の操作でオンイベントが生じている場合に
はステップS804に移行し、また、スタート/ストップス
イッチ260にオンイベントが生じていない場合にはステ
ップS805に移行する。
ステップS804では、ABCレジスタの内容に応じて、そ
のデータが「1」である場合には、SEQ・PLAY・RUNモー
ドからABCモード(第15図)に遷移し、また、ABCスイッ
チ265にオンイベントが生じていない場合にはSEQ・PLAY
・RUNモードからNMLモード(第14図)に遷移する。
また、ステップS805では、シーケンサ選択スイッチ25
1〜253にオンイベントが生じているか否かが検出され、
オンイベントが生じている場合にはステップS806に移行
し、また、オンイベントが生じていない場合にはステッ
プS807に移行する。ステップS806では、再生順序を変更
するために、レジスタNXTSEQに現イベントスイッチの操
作によって生じたデータを格納し、ステップS808に移行
する。ステップS808では、割込み処理を行うため、チェ
ンジリクエストレジスタCHGREQにデータ「1」を格納
し、ステップS807に移行する。
ステップS807では、キー状態の変更が有るか否かが検
出され、キー状態の変更が有る場合にはステップS809に
移行し、また、キー状態の変更が無い場合にはステップ
S810に移行する。ステップS809では、現キー状態をテー
ブルTA1でキーコードKCに変換した後、ステップS811に
移行する。ステップS811では、ブレスオン中か否かが検
出され、ブレスオン中である場合にはステップS812に移
行し、また、ブレスオン中でない場合にはステップS810
に移行する。
ステップS812では、トーンジェネレータTGMのキーコ
ードKCをトランスポーズデータTRSを加えた(KC+TRS)
に変更し、ステップS810に移行する。
ステップS810では、ブレスイベントが有るか否かが検
出され、ブレスイベントが生じている場合にはステップ
S813に移行し、また、ブレスイベントが生じていない場
合にはステップS814に移行する。
ステップS813では、オン/オフイベントに応じ、現キ
ーコードKCにトランスポーズデータTRSを加えたデータ
(KC+TRS)にてトーンジェネレータTGMのキーオン及び
オフの処理が行われ、ステップS814に移行する。
ステップS814では、トランスポーズの変更が有るか否
かが検出され、トランスポーズ変更が有る場合にはステ
ップS815に移行し、また、トランスポーズ変更が無い場
合にはステップS816に移行する。ステップS815では、ト
ランスポーズ切換えスイッチ263、264の操作によるTRS
値の増減±に応じたトランスポーズ制御が行われた後、
ステップS816に移行する。
ステップS816では、テンポ変更、リズムセレクト、音
色セレクト等、その他の処理が行われた後、ステップS8
03に戻る。
なお、このモードでのABC音の発音も後述するCLK・IR
Qの処理で行われる。
(k) CLK・IRQ処理 第22図は、CLK・IRQ処理のフローチャートを示す。
ステップS901では、レジスタ群14におけるモードレジ
スタMDのデータが「0」、「1」又は「4」であるか否
かが検出され、モードレジスタMDのデータが「0」、
「1」又は「4」の何れかの場合にはリターンに移行
し、モードレジスタMDのデータが「0」、「1」又は
「4」の何れでもない場合にはステップS902に移行す
る。ステップS902では、モードレジスタMDのデータが
「6」であるか否かが検出され、モードレジスタMDのデ
ータが「6」でない場合(MD≠6)にはステップS903に
移行し、RHYレジスタ、FILレジスタ、テンポクロックレ
ジスタCLKの各値に基づいてトーンジェネレータTGRでリ
ズム音の発音処理を行った後、ステップS904に移行す
る。
また、ステップS902でモードレジスタMDのデータが
「6」である場合(MD=6)にはステップS905に移行
し、テンポクロックレジスタCLKの値を「12」で割った
場合、その余りが「0」であるか否かが検出され、
「0」である場合にはステップS906に移行し、「0」で
ない場合にはステップS903に移行する。ステップS906で
は、トーンジェネレータTGRにてタクト音を発音し、ス
テップS904に移行する。
ステップS904では、モードレジスタMDの格納データが
「3」、「5」又は「7」であるか否かが検出され、格
納データが「3」、「5」又は「7」の何れかである場
合にはステップS907に移行する。ステップS907では、格
納データが「7」であるか否かが検出され、モードレジ
スタMDの格納データが「7」である場合にはステップS9
08に移行し、また、格納データが「7」でない場合には
ステップS909に移行する。
ステップS908では、CHDレジスタのROOT情報にシーケ
ンサSEQi(0)を加算して根音制御が行われるととも
に、RHYレジスタ及びテンポクロックレジスタCLKのデー
タに基づいてABCパターンを呼び出し、トーンジェネレ
ータTGCで発音処理が行われ、ステップS910に移行す
る。この処理により、シーケンサに基づき発音されるAB
C音の移調量は記憶時と同じものに設定される。
また、ステップS909では、CHDレジスタのROOT情報にT
RS値を加算して根音制御が行われるとともに、RHYレジ
スタ及びテンポクロックレジスタCLKのデータによってA
BCパターンを呼び出し、トーンジェネレータTGCで発音
処理が行われ、ステップS910に移行する。この処理によ
り、鍵操作に基づき発音されるABC音には、現在の移調
量が設定される。
この場合、ステップS904において、モードレジスタMD
の格納データが「3」、「5」又は「7」の何れでもな
い場合にもステップS910に移行する。
そして、ステップS910では、テンポクロックレジスタ
CLKに「1」を加え、ステップS911に移行する。ステッ
プS911では、テンポクロックレジスタCLKの値が「98」
に移行したか否かが検出され、クロック数「98」に到達
している場合にはステップS912に移行し、ステップS912
では、テンポクロックレジスタCLK及びFILレジスタを
「0」を設定させた後、ステップS913に移行する。ま
た、ステップS911でテンポクロックレジスタCLKの値が
「98」に満たない場合にはステップS913に移行する。
ステップS913では、モードレジスタMDのデータが
「5」であるか否かが判断されるとともに、テンポクロ
ックレジスタCLKの内容を「12」で割算した場合、その
余りが「6」であるか否かが判断される。
ステップS913において、モードレジスタMDのデータが
「5」で、かつ、テンポクロックレジスタCLKの値を「1
2」で割った余りが「6」である場合にはステップS914
に移行し、BTレジスタに「1」加え、リターン処理に移
行する。
また、ステップS913において、モードレジスタMDの格
納データが「5」でないか、テンポクロックレジスタCL
Kの値を「12」で割った余りが「6」でない場合にはス
テップS915に移行し、ステップS915では、モードレジス
タMDのデータが「6」であるか否かが判断されるととも
に、テンポクロックレジスタCLKのデータが「0」か否
かが判断される。ステップS915において、モードレジス
タMDの格納データが「6」であって、テンポクロックレ
ジスタCLKのデータが「0」の場合には、CLK・IRQ処理
からSEQ・PLAY・RUNモード処理(第21図)に遷移する。
また、ステップS915において、モードレジスタMDの格
納データが「6」でないか、テンポクロックレジスタCL
Kのデータが「0」でない場合にはステップS916に移行
する。ステップS916では、モードレジスタMDのデータが
「7」であるか否かが判断されるとともに、テンポクロ
ックレジスタCLKのデータが「0」又は「48」であるか
否かが判断される。ステップS916において、モードレジ
スタMDの格納データが「7」であって、テンポクロック
レジスタCLKのデータが「0」又は「48」である場合に
はステップS917に移行し、モードレジスタMDの格納デー
タが「7」でないか、テンポクロックレジスタCLKのデ
ータが「0」又は「48」でない場合にはステップS920に
移行する。
ステップS917では。チェンジリクエストレジスタCHGR
EQのデータが「1」であるか否かが判断され、「1」で
ある場合にはステップS918に移行し、「1」でない場合
にはステップS920に移行する。
ステップS918では、レジスタNXTSEQの内容をSEQNOレ
ジスタに格納し、ステップS919に移行する。この処理
は、前述の再生途中での順序変更処理に対応する。
ステップS919では、SEQ・STモード処理(第24図)が
行われ、ステップS920に移行する。
ステップS920では、モードレジスタMDの格納データが
「7」であるか否かが検出されるとともに、テンポクロ
ックレジスタCLKの値を「12」で割った場合、その余り
が「0」であるか否かが判断され、モードレジスタMDの
格納データが「7」であって、その余りが「0」である
場合にはステップS921に移行し、モードレジスタMDの格
納データが「7」でないか、余りが「0」でない場合に
はリターンに移行する。また、ステップS921では、SEQ
・READモード処理(第23図)が行われ、リターンに至
る。
(m) SEQ・READモード処理 第23図は、SEQ・READモード処理のフローチャートを
示す。
SEQ・READモードにおいて、ステップS1001では、BTレ
ジスタのデータをデクレメントしてステップS1002に移
行する。
ステップS1002では、BTレジスタのデータが「0」で
あるか否かを検出し、BT=0でない場合にはリターン処
理に移行し、また、BT=0の場合にはステップS1003に
移行する。
ステップS1003では、DTレジスタにポインタPNTで指定
されたSEQ1、SEQ2又はSEQ3のデータを格納し、ステップ
S1004に移行する。ステップS1004では、DTレジスタに格
納されたデータが各SEQ1、SEQ2又はSEQ3の最終値を表す
データFFHであるか否かが検出され、DT=FFHである場合
にはステップS1005に移行する。ステップS1005ではSEQ
IIが終了したか否かが検出され、終了していない場合に
ステップS1006に移行し、終了した場合にステップS1007
に移行する。ステップS1006では、ポインタSEQPNTの現
データにデータ「1」を加え、ステップS1008でSEQ・ST
モード処理(第24図)が行われ、リターンする。また、
ステップS1007では、ポインタSEQPNTにデータ「0」を
格納し、ステップS1009に移行する。
ステップS1009では、トーンジェネレータTGCにおける
伴奏のためのオールキーオフ処理を行った後、ステップ
S1010に移行する。ステップS1010では、ABCレジスタの
データが「1」であるか否かが判断され、そのデータが
「1」の場合にはSEQ・READモードからABCモード処理に
遷移し、ABC=「1」でない場合にはSEQ・READモードか
らNMLモード処理に遷移する。
また、ステップS1004でDTレジスタのデータが最終値
を表すデータFFHでない場合にはステップS1021に移行
し、CHDレジスタにDTレジスタのデータを移し、ステッ
プS1022に移行する。ステップS1022では、ポインタPNT
の現データにデータ「1」を加え、ステップS1023に移
行する。ステップS1023では、DTレジスタにポインタPNT
で指定されたシーケンサSEQi(PNT)のデータを格納
し、ステップS1024に移行する。
ステップS1024では、DTレジスタに格納されているデ
ータの上位4ビットがデータCHであるか否かが判定さ
れ、上位4ビットがデータCHである場合には、それが時
間間隔を表すデータであるのでステップS1025に移行す
る。ステップS1025では、DURレジスタにDTレジスタにお
ける下位4ビットのデータを格納し、ステップS1026に
移行する。この場合、ステップS1024でDTレジスタの格
納データの上位4ビットがデータCHでない場合には、そ
れが和音を表すデータであるので直接ステップS1026に
移行する。ステップS1026では、BTレジスタにDURレジス
タの内容を格納し、リターンに移行する。
(n) SEQ・STモード処理 第24図は、SEQ・STモード処理のフローチャートを示
す。
ステップS1101では、ポインタで指定されたSEQ II(S
EQPNT)をSEQNOレジスタに格納し、ステップS1102に移
行する。ステップS1102では、ポインタPNTにデータ
「3」を格納し、ステップS1103に移行し、ステップS11
03では、DURレジスタにSEQi(PNT)の下位4ビットを格
納し、ステップS1104に移行する。ステップS1104では、
BTレジスタにDURレジスタの下位4ビットを格納し、ス
テップS1105に移行する。ステップS1105では、SEQ
i(2)の内容をCHDレジスタに格納し、次に、ステップ
S1106で、RHYレジスタにSEQi(1)のデータを格納した
後、ステップS1007でポインタPNTをインクリメントして
リターンする。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、次の効果が
得られる。
請求項1に係る発明では、操作子と息検出手段の呼気
圧又は吸気圧を用いて楽音制御を行うので、演奏入力の
自由度が高くなり、簡単な指使いで複雑な楽曲の演奏が
実現できるとともに、例えば、管楽器を模した電子楽器
で管楽器以外の楽器演奏を容易に行うことができる。し
かも、空気室と弾性膜が単一であることから、構成が簡
単になるので、マウスピースの小型化とともにその製造
作業を簡易化することができる。
請求項2に係る発明では、自動演奏に、ブレス制御で
演奏形態を変更することができるので、自動演奏の多様
化を図ることができる。
請求項3に係る発明では、自動伴奏に、ブレス制御で
ルートと和音種類を示すそれぞれの情報を持つ和音情報
を変更することができるので、自動伴奏を多様化でき
る。また、ルートとタイプのデータなので、MIDI等で和
音情報として活用しやすいデータの生成ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の楽音制御装置の一実施例における機
能回路部を示すブロック図、 第2図はこの発明の楽音制御装置の一実施例における楽
器本体を示す正面図、側面図及び背面図、 第3図は第1図に示した機能回路部におけるテーブルの
構成を示す図、 第4図は和音の構成を示す図、 第5図はテーブルにおけるキー入力に対するキーコード
を示す図、 第6図は第1図に示した機能回路部のシーケンサメモリ
の構成を示す図、 第7図は第6図に示したシーケンサの動作を示す図、 第8図はデュレーションデータを示す図、 第9図は第2図に示した楽器本体における運指及び音高
を示す図、 第10図は第2図に示した楽器本体のマウスピースにおけ
るブレスセンサの一構成例を示す断面図、 第11図は第10図に示したマウスピースにおけるブレスセ
ンサの動作を示す図、 第12図はこの発明の楽音制御装置における動作モードを
示す状態遷移図、 第13図は初期設定モード処理を示すフローチャート、 第14図はNMLモード処理を示すフローチャート、 第15図はABCモード処理を示すフローチャート、 第16図はNML・RUNモード処理を示すフローチャート、 第17図はABC・RUNモード処理を示すフローチャート、 第18図はSEQ・REC・WAITモード処理を示すフローチャー
ト、 第19図はSEQ・REC・RUNモード処理を示すフローチャー
ト、 第20図はSEQ・PLAY・WAITモード処理を示すフローチャ
ート、 第21図はSEQ・PLAY・RUNモード処理を示すフローチャー
ト、 第22図はCLK・IRQ処理を示すフローチャート、 第23図はSEQ・READモード処理を示すフローチャート、 第24図はSEQ・STモード処理を示すフローチャートであ
る。 2……機能回路部 10……CPU(楽音発生制御手段) 28……ブレスセンサ(息圧検出手段) 401、402、403、404、405、406、407、408、409……キ
ー(操作子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G10H 1/36 G10H 1/36 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10H 1/00 - 7/12 G01L 7/00 - 23/32 G01L 27/00 - 27/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音高を指定する操作子と、 呼気と吸気が通る1つの空気室に呼気と吸気それぞれに
    応じて変形する1つの弾性膜を持ち、呼気圧及び吸気圧
    を検出する息検出手段と、 前記操作子の音高の指定とともに、前記息検出手段の前
    記弾性膜の変位により検出された前記呼気圧又は前記吸
    気圧に応じて楽音制御する楽音発生制御手段と、 を備えたことを特徴とする楽音制御装置。
  2. 【請求項2】呼気及び吸気の少なくとも一方を検出する
    息検出手段と、 第1の自動演奏パターンと、該第1の自動演奏パターン
    とは異なる第2の自動演奏ターンを記憶した記憶手段
    と、 この自動演奏パターンを前記記憶手段から読み出す読出
    し手段と、 この読出し手段によって読み出された自動演奏パターン
    に基づいて自動演奏にかかる楽音を発生させる楽音発生
    手段と、 を持ち、楽音発生手段による楽音発生中に前記息検出手
    段によって吸気又は呼気が検出されたとき、演奏中の自
    動演奏パターンを他方の自動演奏パターンに変更するこ
    とを特徴とする楽音制御装置。
  3. 【請求項3】操作者によって操作される操作子と、 呼気及び吸気の少なくとも一方を検出する息検出手段
    と、 前記操作子の操作に応じて、和音の根音を示すルート情
    報と和音の種類を示すタイプ情報からなる和音情報を発
    生する和音情報発生手段と、 自動伴奏用のパターンを読み出す読出し手段と、 読み出されたパターンに基づく自動伴奏音の楽音を発生
    させる楽音発生手段と、 前記息検出手段が呼気及び吸気の少なくとも一方を検出
    したときに、前記和音情報発生手段によって発生された
    和音情報に基づいて、前記読出し手段によって読み出さ
    れたパターンの楽音の音高を変更して出力することを特
    徴とした楽音制御装置。
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