JP4048630B2 - 演奏支援装置、演奏支援方法、および演奏支援プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

演奏支援装置、演奏支援方法、および演奏支援プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、楽器の演奏練習に用いて好適な演奏支援装置、演奏支援方法、および演奏支援プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、鍵盤楽器の演奏を支援するための様々な技術が提案されている。例えば、各鍵の近傍に設けたLED(Light Emitting Diode)を発光させることによって押鍵位置を指示するものや、次に押鍵すべき鍵に対応する音階を音声でガイドするものなどが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような演奏支援を行った場合には、演奏者は指示された鍵を押下することに集中してしまうので、曲自体をイメージした演奏ができず、なかなか演奏技術が上達しないという不具合があった。また、演奏者は曲の流れがわからない状態で、単に指示された鍵の操作を行うだけであるので、リズム感や強弱といった押鍵位置以外の音楽要素を把握することができず、不自然な演奏となってしまうという不具合があった。
また、指示される演奏動作は、操作すべき操作子や操作すべき指といった限定された内容や、視覚や聴覚といった限定された一部の感覚のみで表現できる内容による指示しか与えることができなかったので、不十分な指示しか与えることができなかった。従って、初心者である演奏者にとっては、このような指示では自然な演奏を行うことは困難であった。
【0004】
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、より自然に演奏の練習を行うことが可能な演奏支援装置、演奏支援方法、および演奏支援プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、演奏者に対して演奏動作を指示する楽器の演奏支援装置であって、前記演奏の内容を示す演奏情報に基づいて、前記演奏に対応する演奏動作を判別する演奏動作判別手段と、前記判別した演奏動作を行う時刻である演奏時刻を前記演奏の進行と対応して判別する時刻判別手段と、前記時刻判別手段によって判別した時刻に対応して、前記演奏動作を複数種類の態様で指示する指示手段と、前記演奏情報に基づいて前記演奏に対応する楽音を出力する演奏手段と、前記演奏に対応する楽音を前記演奏手段によって出力する第1の動作モードと、前記第1の動作モードと同一のデータ列を用いて前記指示手段による指示を行う第2の動作モードとを、前記演奏情報における所定の区切り毎に交互に切り換える動作モード切換手段とを備えることを特徴とする演奏支援装置を提供する。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の演奏支援装置において、前記指示手段は、前記複数種類の態様で同時に指示することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の演奏支援装置において、前記指示手段は、前記時刻判別手段によって判別した前記演奏時刻に先だって、前記演奏動作に対応する指示を行う第1の指示手段と、前記第1の指示手段による指示とは異なる態様で前記演奏時刻において前記演奏動作に対応する指示をさらに行う第2の指示手段とを備えることを特徴とする
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の演奏支援装置において、前記指示手段は、前記時刻判別手段によって判別した時刻に対応して、操作する体の部位、発音すべき音名、演奏の強弱、演奏の速度、和音名、演奏に対応する歌詞のいずれかを音声により指示することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の演奏支援装置において、前記指示手段は、前記時刻判別手段によって判別した時刻に対応して、前記演奏動作に対応した指示臭を出力する臭い出力手段、前記演奏動作に対応した指示味を有する物質を出力する味出力手段のいずれかにより前記演奏動作を指示することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、演奏支援装置が演奏者に対して演奏動作を指示する楽器の演奏支援方法であって、演奏動作判別手段が、前記演奏の内容を示す演奏情報に基づいて、前記演奏に対応する演奏動作を判別する演奏動作判別段階と、時刻判別手段が、前記判別した演奏動作を行う時刻である演奏時刻を前記演奏の進行と対応して判別する時刻判別段階と、動作モード切換手段が、前記演奏に対応する楽音を演奏手段によって出力する第1の動作モードと、前記時刻判別段階で判別した時刻に対応して、前記第1の動作モードと同一のデータ列を用いて前記演奏動作を指示手段によって複数種類の態様で指示する第2の動作モードとを、前記演奏情報における所定の区切り毎に交互に切り換える動作モード切換段階とを備えることを特徴とする演奏支援方法を提供する。
請求項7に係る発明は、コンピュータが演奏者に対して演奏動作を指示する楽器の演奏支援プログラムを記録した記録媒体であって、演奏動作判別手段が、前記演奏の内容を示す演奏情報に基づいて、前記演奏に対応する演奏動作を判別する演奏動作判別段階と、時刻判別手段が、前記判別した演奏動作を行う時刻である演奏時刻を前記演奏の進行と対応して判別する時刻判別段階と、動作モード切換手段が、前記演奏に対応する楽音を演奏手段によって出力する第1の動作モードと、前記時刻判別段階で判別した時刻に対応して、前記第1の動作モードと同一のデータ列を用いて前記演奏動作を指示手段によって複数種類の態様で指示する第2の動作モードとを、前記演奏情報における所定の区切り毎に交互に切り換える動作モード切換段階とを備えることを特徴とする演奏支援プログラムを記録した記録媒体を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
【0007】
1.実施形態の構成
1−1.全体構成
図1は、実施形態の全体構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態は、演奏支援装置100に対して、キーボード200、スピーカ300、およびヘッドフォン400が接続された構成となっている。
演奏支援装置100は、キーボード200の操作に基づく発音を行ってスピーカ300から出力する他、キーボード200を演奏するための支援を行うものである。より具体的には、後に詳しく説明する。
【0008】
キーボード200は、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格に対応したキーボードであり、演奏者の操作に基づく鍵201の動作に対応したMIDIデータを生成して演奏支援装置100に出力するものである。
また、キーボード200は、図2に示すように、予告表示LED202および押鍵指示LED203を備えている。予告表示LED202は、実際の押鍵タイミングの所定時間前に点灯することによって、演奏者に対して次に押下すべき鍵201を予告するためのLEDであり、押鍵指示LED203は、実際の押鍵タイミングにおいて点灯を開始することによって、演奏者に対してそのタイミングにおいて押下すべき鍵を指示するためのLEDである。
なお、図2においては、鍵201、予告表示LED202、および押鍵指示LED203のうちの一部のみを表示しており、実際は自然楽器のピアノに対応してそれぞれ88個ずつ設けられている。鍵盤楽器においては、発音する音高と鍵とは1対1で対応しているので、本実施形態では、音高に対応する音名(C、D、E、F、G、A、Bなど)を用いて鍵201、予告表示LED202、および押鍵指示LED203を図2に示すように特定するものとする。なお、特定を必要としない場合は、鍵201、予告表示LED202、および押鍵指示LED203と記す。
また、本実施形態において、スピーカ300はMIDIデータに基づいて生成された楽音を出力するために用いられ、ヘッドフォン400は演奏支援のための音声を出力するために用いられる。
【0009】
1−2.演奏支援装置100の構成
(1)外観構成
次に、演奏支援装置100の構成について説明する。図3は、演奏支援装置100の外観構成を示す図であり、図3示すように、フロッピーディスクドライブ(FDD)110、ディスプレイ120、および操作子群130を備えて構成されている。
FDD110は、フロッピーディスクに記憶されたデータを読み取るための装置であり、本実施形態では、演奏データが記憶されたフロッピーディスクを挿入して使用する。ディスプレイ120は、各種設定などを表示するためのものであり、例えば7セグメントLEDやLCD(Liquid Crystal Display)などから構成されている。
そして、操作子群130は、各種設定情報などを入力するためのものであり、例えば演奏支援の開始を指示するスタートスイッチ131や、演奏支援の停止を指示するストップスイッチ132などを備えている。
【0010】
(2)電気的構成
次に、図4に示すブロック図を参照しながら、演奏支援装置100の電気的構成につて説明する。図4に示すように、演奏支援装置100は、CPU101、ROM102、RAM103、電子音源104、音声音源105、LED制御部106、MIDIインターフェイス(I/F)107、FDD110、ディスプレイ120、および操作子群130を備えて構成されている。
CPU101は、ROM102に記憶されたプログラムに基づいて、バスを介して接続された各部の制御を行うものであり、ROM102には、後述する処理を行うためのプログラムなどが記憶されている。RAM103は、データを一時的に記憶するものであり、演奏データが記憶される他、各種フラグやレジスタなどが設定される。本実施形態では、演奏支援動作をMIDI規格に従って作成された演奏データに基づいて行うものとする。演奏データは、フロッピーディスクに記憶されており、演奏支援に先だってRAM103に転送されている。
【0011】
電子音源104は、楽器の演奏音に対応する楽音信号を生成するものであり、生成された楽音信号はスピーカ300から楽音として出力される。また、音声音源105は、人の声に対応した音声信号を生成するためのものであり、生成された音声信号はヘッドフォン400から音声として出力される。
そして、LED制御部106は、キーボード200に設けられた予告表示用LED202および押鍵指示LED203の点灯と消灯と制御するものであり、MIDIインターフェイス107は、キーボード200から送信されるMIDIデータ用のインターフェイスである。
【0012】
2.実施形態の動作
次に、上記構成を有する実施形態の動作について説明する。
2−1.概要動作
まず、本実施形態の概要動作について説明する。本実施形態では、初心者がピアノの先生から個人レッスンを受けて練習を行う場合を想定した演奏支援を行うものとする。
一般に初心者に対する個人レッスンでは、演奏動作を体得させるために、以下の要素を組み合わせた指導が行われる。
(a)楽譜に対応した押鍵位置
(b)適切な押鍵を行うための指使い(運指)
(c)メロディ感やリズム感などの時間的要素
初心者が練習を行う場合は、いずれかの要素だけを指示されても演奏動作を体得できないが、従来の演奏支援装置では、このような要素を組み合わせて指示することができなかったので、演奏者は効果的な練習を行うことができなかった。
【0013】
そこで、本実施形態では、(a)押鍵位置については、鍵201に対応した予告表示LED202および押鍵指示LED203によって指示し、(b)指使いについては、ヘッドフォン400から指番号を発声することによって指示し、(c)時間的要素については、実際に楽音を発音することによって指示するものとする。
より具体的には、まず、手本となる楽音を発音することによって曲のイメージを示した後に(手本演奏)、演奏者がキーボード200を用いて演奏する際の押鍵位置を、鍵201に対応した予告表示LED202および押鍵指示LED203によって指示するとともに、指使いおよび音名を音声によって指示する(演奏ガイド)。
演奏ガイドについては、押鍵タイミングに先だって予告表示LED202の点灯を行うことによって、予め押鍵位置を予告し(予告表示)、予告表示にあわせて、指使いを音声によって指示することによって、運指も予告する。これにより演奏者は、次に押下する鍵201を視覚によって判別するとともに、運指を聴覚によって判別することができる。
押鍵タイミングにおいては、押鍵指示LED203を点灯して押鍵位置および押鍵タイミングを指示する(押鍵指示)。押鍵指示にあわせて音名を音声によって指示することによって、押下する鍵201に対応する音高も指示する。これにより演奏者は、実際に押下する鍵201そのものを視覚によって判別するとともに、その音名を聴覚によって判別することができる。
【0014】
このように、本実施形態では、予め手本演奏を行い、その後、複数の要素を組み合わせた演奏ガイドによって練習を行うことができるようにしているが、より効果的に練習を行うためには、1曲の演奏を通して行うよりも、例えば数小節毎などの所定の区切りごとに行うことが望ましい。そこで、本実施形態では、所定の区切り毎に手本演奏と演奏ガイドを交互に行うものとしている。
また、演奏者の上達の程度によって、テンポの早い曲でも、ゆっくりと練習した方がよい場合もある。そこで、本実施形態では、演奏者が任意にテンポを設定できるようにしている。
【0015】
ここで図5は、RAM103に記憶されている演奏データの例を示すである。演奏データには、各鍵201を押下するタイミングに関するデータ(時間データ)、演奏動作を指示するデータ(イベントデータ)、および演奏の区切りを示すデータ(区切りデータ)がある。
イベントデータは、演奏動作を示すステータスとそれに続くパラメータから構成されており、本実施形態では、ステータスとして、押鍵を示すノートオン(note on)および離鍵を示すノートオフ(note off)と、鍵の押圧を示すキープレッシャー(key pressure)とを用いている。
パラメータの内容はステータス毎に異なり、ステータスがノートオンおよびノートオフの場合は、鍵201を特定するデータ(ノートナンバー)および押下する強さを示すデータ(ベロシティ)がパラメータとなる。ステータスがキープレッシャーの場合は、鍵201を特定するデータ(ノートナンバー)および圧力を示すデータがパラメータとなるが、本実施形態では、圧力を示すデータを用いて指番号を示すものとする。指番号は、例えば親指から順に1、2、3、4、5としてもよいし、他の値を割り当ててもよい。
【0016】
ノートナンバーは、音高を数値で表すものであり、ピアノであれば中央の音階である”ド”(音名:C3)を60として半音段階で0〜127までの数値が割り当てられている。ピアノの演奏において押下する鍵は、音高から一義的に決定されるので、ノートナンバーを参照することによって押鍵指示すべき鍵201を特定することができるようになっている。
RAM103には、図5に例示するように、所定のアドレスを先頭として、上述の各データが格納されている。そして図5に示しように、データ種別が時間である場合は、イベント間の相対時間であるデルタタイム(Δt)がデータ種別に続いて格納される。
【0017】
本実施形態では、割り込み処理を行うクロック数によってΔtを表すものとする。MIDI規格においては、4分音符あたりのクロック数を24クロックとしたMIDIタイミングクロックを用いているので、本実施形態においても、割り込み処理をMIDIタイミングクロックを基準として行うものとして説明する。
ところで、4分音符1拍分の絶対時間は、テンポによって決定される。従って、1クロックの絶対時間も、設定されるテンポに応じて変化する。例えば、割り込みクロック数をMIDIタイミングクロック(4分音符あたり24クロック)とし、テンポ=60(4分音符を1分間に60回=1秒間に1回)と設定した場合は、1クロック毎の時間間隔が1/24秒となる。従って、図5に示した例のように、Δt=4であれば、イベント間の時間間隔が4クロックであることを示しており、この場合は、イベント間の時間間隔は4×(1/24)=1/6秒間であることになる。なお、本実施形態では、演奏者が任意にテンポを設定できるようにしているが、基準となるテンポが演奏データの冒頭などに格納されていてもよい。
【0018】
2−2.詳細動作
図6は、図5に示した演奏データに基づく具体的な動作のタイムチャートであり、以下、図6を適宜参照しながら、図7〜図13に示すフローチャートに従って、本実施形態の詳細な動作について説明する。
なお、図6において、時刻t0〜t10は、手本演奏における動作を示しており、時刻t20〜t30は、演奏ガイドにおける動作を示している。本実施形態では、区切りまでのデータ列を時間の経過に応じて順次実行し、手本演奏および演奏ガイドは同一のデータ列を用いて行うので、図6においても時刻t0〜t10および時刻t20〜t30を同一の時間軸を用いて記載している。また、各フラグおよびレジスタの値は、上段が手本演奏時の値を示しており、下段が演奏ガイド時の値を示している。
図6においては、3/4拍子の曲の最初の小節の演奏を1区切りとした場合の動作を示しており、時刻t2〜t5およびt22〜t25が音名3Cの4分音符の演奏に対応し、t5〜t8およびt25〜t28が音名3Eの4分音符の演奏に対応し、t8〜t10およびt28〜t30が音名4Eの4分音符の演奏に対応している。なお、時刻t0〜t2およびt20〜t22は、演奏の最初に操作すべき鍵を予告するために予め設定された予告時間である。図5および図6に示すように、本実施形態においては、演奏の冒頭および各区間の先頭に予告時間を挿入(図5アドレス1および2参照)することによって、予告表示を行う時間を確保している。
また、図6においては、4分音符1拍分の発音時間が24クロックに満たないもの(音名3C、4E)があるが、これはスラーやスタッカートといった表現に対応するためであり、本実施形態においては、4分音符(24クロック)の発音において、発音時間16クロックを通常とし、24クロックをタイあるいはスラーとする。
【0019】
(1)メインルーチン
まず、図7を参照しながら、ROM102に記憶されたプログラムに基づいてCPU101が行う処理のメインルーチンについて説明する。
処理を開始すると、CPU101は初期設定処理を行う(S10)。初期設定処理においては、RAM103に設定される各種レジスタやフラグなどの初期化を行う。
【0020】
ここで、RAM103に設定されるレジスタおよびフラグについて説明する。
フラグBFは、演奏指示動作を行うか否かを判定するためのフラグであり、上述したスイッチ群140中のスタートスイッチ131がオンとなった場合に”1”がセットされる。そして、ストップスイッチ132がオンとなった場合、あるいは、データ種別がエンドであるMIDIデータを読み出した時に”0”がセットされる。
また、フラグMFは、手本演奏を行うモードであるか、演奏ガイドを行うモードであるかを判定するためのフラグである。上述したように、本実施形態では、所定の区切りごとに手本演奏と演奏ガイドを交互に行う。従って、演奏の進行にともなって、現在処理すべきモードが手本演奏である場合には”0”がセットされ、演奏ガイドである場合には”1”がセットされる。より具体的には、処理開始時には、まずは手本演奏を行うので、初期設定においてはMF=0となり、データ種別=「区切り」であるデータが読み出された時にMF=1となる。その後再度同じ区間の演奏データを読み取っていき、データ種別=「区切り」であるデータが読み出された時にMF=0となる。
【0021】
次に各種レジスタについて説明する。レジスタには、経過時間をカウントするためのレジスタD1、D2、D3と、アドレスを記憶するためのレジスタAD1、AD2がある。
レジスタD1には、次に予告表示LED202の点灯を行うまでの時間がセットされ、レジスタD2には、次に押鍵指示LED203の点灯あるいは消灯を行うまでの時間がセットされる。レジスタD3には、次に区切りとなるまでの時間がセットされる。
また、レジスタAD1には、予告表示LED202の点灯を行う際に読み出す演奏データのアドレスがセットされ、レジスタAD2には、押鍵指示LED203の点灯あるいは消灯を行う際に読み出す演奏データのアドレスがセットされる。
【0022】
初期化処理においてこれらの値をすべて所定値にリセットすると、次にCPU101は鍵盤処理を行う(S20)。鍵盤処理は、鍵201の操作に基づいてキーボード200から送信されるMIDIデータを判別して楽音を生成する処理である。
鍵盤処理が終了すると、CPU101は、次に演奏支援処理を行う(S30)。演奏支援処理は、後に詳しく説明するように、RAM103に記憶された演奏データに基づいて手本演奏あるいは演奏ガイドを行うために、レジスタのセットを行う処理である。なお、手本演奏あるいは演奏ガイドは、後に説明する割り込み処理によって行われる。
【0023】
演奏支援処理が終了すると、CPU101は、パネル処理を行う(S40)。パネル処理においては、操作子群130における各種スイッチの状態を検出して、スイッチによって指定された状態に対応して各種レジスタおよびフラグのセットを行う。また、操作子群130を用いたテンポの設定もこの処理において行われる。
そして、パネル処理が終了すると、CPU101は、その他の処理を行った後(S50)、処理をステップS20に移行させ、再度鍵盤処理を行う(S20)。このようなステップS20〜ステップS50の循環処理は、演奏支援装置の電源が遮断されるまで繰り返される。
【0024】
(2)鍵盤処理
次に、図8に示したフローチャートを参照しながら、鍵盤処理(図7:S20)について説明する。
鍵盤処理を開始すると、CPU101は、いずれかの鍵201が押下されたか否かの判別を行い(S21)、いずれかの鍵201が押下されたと判別した場合は(S21;YES)、キーボード200から出力されたMIDIデータに基づいて電子音源104を制御して楽音信号を生成する発音処理を行う(S22)。
一方、ステップS21の判別において、いずれの鍵201も押下されなかったと判別した場合は(S21;NO)、発音処理を行わずに、そのままメインルーチンに戻す。
【0025】
(3)演奏支援処理
次に、図9に示したフローチャートを参照しながら、演奏支援処理(図7:S30)について説明する。
演奏支援処理を開始すると、CPU101は、スタートスイッチ131がオンされたか否かの判別を行い(S31)、オンされたと判別した場合は(S31;YES)、演奏支援を行うことを示すフラグBFに1をセットし(S32)、データセット処理(S33)を行う。
データセット処理では、レジスタAD1に最初に予告表示を行うための演奏データを読み出すアドレスセットし、レジスタAD2に最初に押鍵指示を行うための演奏データを読み出すアドレスをセットする。また、最初に予告表示を行うまでの時間をレジスタD1にセットし、最初に押鍵指示を行うまでの時間をレジスタD2にセットする。そして、最初に区切りとなるまでの時間をレジスタD3にセットする。
【0026】
より具体的には、スタートスイッチ131がオフ状態からオン状態になったことを検出した場合には、フロッピーディスクからRAM103に演奏データをロードし、前述の各種レジスタを演奏データに応じてセットする。
本実施形態では、押鍵タイミングに先だって予告表示LED202を点灯し、同時にヘッドフォン400から押鍵する指番号を発声する。この処理を指示する演奏データは、上述のキープレッシャーイベントであり、CPU101は、当該キープレッシャーイベントに含まれるノートナンバーによって点灯する予告表示LED202を特定し、指を示すデータに基づいて音声を生成すべき指番号を特定することができるようになっている。
【0027】
本実施形態では、まず手本演奏を行うが、手本演奏においては予告表示が行われないので、最初の区切りまでの時間と、演奏データの冒頭から最初のキープレッシャーイベントを実行するまでの時間を累算して最初の予告表示までの時間としてレジスタD1にセットする。押鍵指示は手本演奏においても行うので、最初の押鍵指示までの時間は演奏データの冒頭から最初のノートオンイベントを実行するまでの時間を累算してレジスタD2にセットする。また、演奏データの冒頭から最初の区切りデータが読み出されるまでの時間を累算してレジスタD3にセットする。
【0028】
図5に例示した演奏データを例として説明すると、演奏データの冒頭から最初の「区切り」データ(アドレス21)が読み出されるまでの時間は、4+4+16+4+4+8+12+4+16+8=80クロックである。演奏データの冒頭から最初のキープレッシャーイベント(アドレス2)を実行するまでの時間は4であるので、最初の予告表示までの時間は80+4=84クロックとなる。また、演奏データの冒頭から最初のノートオンイベント(アドレス4)を実行するまでの時間は、4+4=8である。従って、データセット処理においては、D1=84、D2=8、D3=80、AD1=2、AD2=4が、それぞれセットされる(図6:時刻t0参照)。
データセット処理を終了すると、CPU101は、ストップスイッチ132がオンされたか否かの判別を行い(S34)、オンされたと判別した場合は(S34;YES)、演奏支援を行うことを示すフラグBFに”0”をセットして(S35)、処理をメインルーチンに戻す。
【0029】
ステップS31の判別において、スタートスイッチ131がオンされなかったと判別した場合は(S31;NO)、フラグBFの値を変更する必要がないので、処理をステップ34に移行させて、ストップスイッチ132がオンされたか否かを判別する。
ステップS34の判別において、ストップスイッチ132がオンされなかったと判別した場合は(S34;NO)、フラグBFの値を変更する必要がないので、処理をメインルーチンに戻す。
【0030】
(4)割り込み処理
次に、図10に示したフローチャートを参照しながら、割り込み処理について説明する。CPU101は、割り込み周期(1クロック)毎に割り込み処理ルーチンを起動する。
割り込み処理ルーチンを起動すると、CPU101は、まずフラグBF=1であるか否かを判別する(S101)。フラグBFは、前述のようにメインルーチンの演奏支援処理(図7:S30)においてスタートスイッチ131がオンである場合に”1”にセットされるフラグである。従って、ステップS101の判別において、BF≠1と判別した場合には(S101;NO)、以降の処理(S102〜S400)を行わず、そのまま処理をメインルーチンに戻す。
【0031】
一方、ステップS101の判別において、BF=1であると判別した場合は(S101;YES)、演奏支援のための処理に移行する(S102〜S400)。 演奏支援のための処理に移行すると、CPU101は、まずレジスタD1、D2、D3の値を1デクリメントする(S102)。上述のように、レジスタD1には、次に予告表示を開始するまでの時間がセットされ、レジスタD2には、次に押鍵指示を開始するまでの時間がセットされ、レジスタD3には、次に区切りとなるまでの時間がセットされている。割り込み処理ルーチンを1回実行する毎に各レジスタの値を1デクリメントすることによって、1クロック分の時間が経過する毎に各レジスタの値が1ずつ減少するので、各レジスタの値が”0”であれば、レジスタにセットされていた時間が経過した、すなわち、各レジスタにセットされた時間に対応する処理(D1:予告表示処理、D2:押鍵指示処理、D3:モード変更)を行うタイミングであると判別できるようになっている。
【0032】
各種レジスタの値を1デクリメントすると、CPU101は、モードを示すフラッグMF=1であるか否か、すなわち、手本演奏を行うモード(MF=0)か演奏ガイドを行うモード(MF=1)であるかを判別する(S103)。
ステップS103の判別において、MF=0(S103;NO)と判別した場合は、手本演奏を行うモードであると判別できるので、手本演奏を行う処理(S104、S200)に移行させる。
手本演奏では、押鍵タイミングにおいて押鍵指示LED203を点灯させるとともに、ヘッドフォン400から音名を発声するので、まず、押鍵タイミングであるか否かを、次の押鍵指示までの時間を示すレジスタD2=0であるか否かを判別することによって行い(S104)、D2=0であると判別した場合は、手本演奏処理(S200)を行って、処理をメインルーチンに戻す。
【0033】
一方、ステップS104の判別において、D2≠0と判別した場合は(S104;NO)、まだ手本演奏処理を行うタイミングではないと判別できるので、そのまま処理をメインルーチンに戻す。手本演奏処理の詳細については後述する。
ところで、ステップS103の判別において、MF=1、すなわち、演奏ガイドモードであると判別した場合は(S103;YES)、次にレジスタD1=0であるか否かの判別を行い(S105)、D1=0、すなわち予告表示を開始するタイミングであると判別した場合は(S105;YES)、予告表示のための処理を行う(S300)。
予告表示処理(S300)を終了すると、CPU101は、次にD2=0であるか否か、すなわち押鍵タイミングか否かを判別し(S106)、D2≠0と判別した場合は(S106;NO)、押鍵指示処理を行わずメインルーチンに戻す。
【0034】
一方、ステップS105の判別において、D1≠0と判別した場合は(S105;NO)、予告表示を行うタイミングではないと判別できるので、処理をステップS106に移行させてD2=0であるか否かの判別を行う(S106)。ここで、D2=0と判別した場合は(S106;YES)、押鍵タイミングであると判別できるので、押鍵指示処理(S400)を行って、メインルーチンに戻す。
このように、予めレジスタD1およびD2セットした時間を1クロックごとにダウンカウントすることによって、所定のタイミングにおいて適切な処理ができるようになっている。
以下、各サブルーチン(手本演奏処理(S200)、予告表示処理(S300)、押鍵指示処理(S400))における処理について、より詳細に説明する。
【0035】
▲1▼手本演奏処理
図11は、手本演奏処理(図10:S200)を示すフローチャートである。手本演奏処理を開始すると、CPU101は、まず、レジスタAD2にセットされたアドレスに対応した演奏データをRAM103から読み出す(S201)。そして、読み出した演奏データのステータスを判別し(S202)、ステータスがノートオンであると判別した場合は(S202;note on)、押鍵指示を開始して(S203)、発音処理を行う(S204)。ここでは、当該演奏データ中のノートナンバーによって特定された押鍵指示LED203を点灯する。そして、ノートナンバーに対応する音高およびベロシティに対応する強さで電子音源104に楽音信号を生成させる。
【0036】
一方、ステップS202の判別において、ステータスがノートオフであると判別した場合は(S202;note off)、押鍵指示を解除して(S205)、消音処理を行う(S206)。すなわち、演奏データ中のノートナンバーによって特定された押鍵指示LED203を消灯し、ノートナンバーによって特定された音高の楽音信号の生成を停止する。なお、ノートオフをステータスとする演奏データに先だって、同じノートナンバーを有するノートオンが実行されているので、消灯する押鍵指示LED203はステップS203で点灯を開始しており、発音を停止する楽音は、ステップS204において発音を開始している。
【0037】
このように、押鍵指示開始(S203、S204)あるいは押鍵指示停止(S205、S206)のいずれかの処理を終了した後、次に、区切りまでの時間を示すレジスタD3=0であるか否かを判別する(S206)。
ここで、D3=0であると判別した場合は(S206;YES)、実行中の手本演奏が区切りまで行われたと判別できるので、モードを示すフラグMF=1(演奏ガイドモード)とする(S208)。そして、次の区切りまでの時間をレジスタD3にセットする(S209)。本実施形態では、区切りまでの手本演奏を行った後に、同じ区間について演奏ガイドを行うので、次の区切りまでの時間は、先にセットした時間と同じ時間になる。
そして、AD2に次のイベントデータを読み出すアドレスをセットし、レジスタD2に次のイベントデータの実行までの時間をセットして(S210)、割り込み処理に戻す。
【0038】
一方、ステップS207の判別において、D3≠0であると判別した場合は(S207;NO)、いまだ手本演奏を終了していないと判別できるので、さらに手本演奏を続行するためにAD2に次の演奏データ(=次のイベントデータであってステータスをノートオンあるいはノートオフとするもの)を読み出すアドレスをセットし、レジスタD2に次のイベントデータの実行までの時間をセットして(S210)、割り込み処理に戻す。
【0039】
▲2▼予告表示処理
図12は、予告表示処理のサブルーチンを示すフローチャートである。予告表示処理を開始すると、CPU101は、まず、レジスタAD1にセットされたアドレスに対応した演奏データをRAM103から読み出す(S301)。そして、読み出した演奏データ中のノートナンバーによって特定される予告表示LED202の点灯を開始し(S302)、演奏データ中に含まれる指を特定するデータに基づいて指番号を発声する(S303)。指番号の発声は、音声音源105によって行われる。音声音源105は、指特定データに対応した音声データを予め記憶しており、これにより音声信号を合成してヘッドフォン400に出力する。
【0040】
そして、次に予告表示を行うべき演奏データ(=次のイベントデータであってステータスをキープレッシャーとするもの)が格納されたアドレスをレジスタAD1にセットし、レジスタD1に次の予告表示までの時間をセットして(S304)、割り込み処理に戻す。
図5、6の例を用いてより具体的に説明すると、最初のキープレッシャーイベント(アドレス2)に基づく予告表示処理を行っている場合であれば、次のキープレッシャーイベントはアドレス8に格納されていることがわかる。アドレス2のキープレッシャーイベントからアドレス8のキープレッシャーイベントまでの時間は、4+16+4=24クロック(アドレス3、5および7)であるから、図6のt21に示すように、次の予告表示を行うまでの時間をセットするレジスタD1=24となる。
【0041】
▲3▼押鍵指示処理
次に、図13は、押鍵指示処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
押鍵指示処理を開始すると、まず、レジスタAD2の示すアドレスに対応する演奏データをRAM103から読み出し(S401)、すでに点灯している予告表示LED202を演奏データに基づいて特定して消灯する(S402)。そして、読み出した演奏データのステータスを判別する(S403)。
ここで、読み出した演奏データのステータスがノートオンであると判別した場合(S403;note on)は、演奏データ中のノートナンバーに基づいて特定した押鍵指示LED203を点灯する(S404)。そして、ノートナンバーに基づいて音名を発声する処理を行う(S405)。音名の発声は、音声音源105において行われ、音声音源105は、各ノートナンバーに対応して予め記憶された音声データに基づいて音名を示す音声信号を生成する。
【0042】
一方、ステップS403の判別において、読み出した演奏データのステータスが、ノートオフであると判別した場合は(S403;note off)、演奏データ中のノートナンバーに基づいて特定した押鍵指示LED203を消灯する(S406)。そして、例えば後述するスラーを指示する場合のように、当該ノートナンバーに対応する予告表示LED202が点灯している場合は、予告表示LED202も消灯する(S407)。
手本演奏処理において説明したように、ノートオフイベントは、必ずノートオンイベントと対になっているので、ステップS406において消灯した押鍵指示LED203は、ステップS404において点灯されている。
また、ステップS407において予告表示LED202を消去するのは、押鍵指示LED203点灯中(押鍵指示中)においても予告表示LED202を点灯させる場合があるからである。
【0043】
例えば、図5に示した演奏データを楽譜で表した場合は、図6に示した楽譜のようになる。このような楽譜に基づいて演奏する場合には、1番目の音符(音名3C)を親指(指番号1)で押下した後、2番目の音符(音名3E)を中指(指番号3)で押下する。
その後、2番目の音符(音名3E)と3番目の音符(音名4E)の音符はスラー記号が付されているので、2番目の音符(音名3E)に対応して押下した指を鍵3E201から離した直後に3番目の音符(音名4E)に対応した鍵4E201を押下しなくてはならない。しかし、3番目の音符(音名4E)は、2番目の音符(音名3E)と1オクターブ離れているために、中指(指番号3)で鍵3E201を押下したままでは、いずれの指も鍵2014Eには届かない。そこで、このような場合は、中指(指番号3)で鍵3E201を押下したまま、親指(指番号1)で鍵3E201を押下する。そして、親指(指番号1)で鍵3E201を押下したまま、小指(指番号5)で鍵4E201を押下する。
【0044】
このような運指を指示するために、本実施形態では、押鍵指示LED203を点灯したまま、同じ鍵201に対応する予告表示LED202の点灯および指番号の発声を行うことによって指替えを指示するようにしている。
図5に示す演奏データ例では、ノートオンイベント(アドレス10)と対になるノートオフイベント(アドレス16)を実行する前にキープレッシャーイベント(アドレス14)を実行し、このキープレッシャーイベントが指替えを指示する。
【0045】
このように、押鍵指示開始処理(S404、S405)あるいは、押鍵指示終了処理(S406、S407)を終了した後、CPU101は、D3=0であるか否か、すなわち、処理が区切りに達したか否かを判別する(S408)。
ここで、D3=0と判別した場合は(S408;YES)、区切りまで処理を行ったと判別できるので、モードを示すフラグMF=0(手本演奏モード)に変更して(S409)、レジスタD3に次の区切りまでの時間をセットする(S410)。ここでは、すでに手本演奏および演奏ガイドが終了しているので、次の区切りまでの時間を算出してセットする。図5に示す例では、アドレスaが次の「区切り」データであり、アドレス22〜aまでの時間を求める。
そして、D2に次の押鍵指示開始までの時間をセットして(S411)、割り込み処理に戻す。ここでは、演奏ガイドを終了して手本演奏に移行させることになるので、「区切り」データの次に実行するノートオンイベントのアドレスをセットする。
【0046】
一方、ステップS408の判別において、D3≠0であると判別した場合は(S208;NO)、いまだ演奏ガイドを終了していないと判別できるので、さらに演奏ガイドを続行するために、AD2に次のノートオンあるいはノートオフイベントを読み出すアドレスをセットし、レジスタD2に次の押鍵指示開始までの時間をセットして(S411)、割り込み処理に戻す。この場合は、ステップS401において読み出した演奏データの次に実行するノートオンあるいはノートオフをステータスとするイベントデータのアドレスをセットする。
【0047】
2−3.具体的動作
上述した処理を循環することによって、本実施形態は具体的には、以下のように動作する(図5および図6参照)。
時刻t0において図5に示した演奏データに基づく処理を開始すると、t0に示すように、各種フラグおよびレジスタがセットされる。すなわち、いまだ区切りまで処理を行っていないのでモードを示すフラグMF=0(手本演奏モード)であり、先に説明したように、D1=84、D2=8、D3=80、AD1=2、AD2=2である。
そして、8クロック後の時刻t2では、D2=0と判別されるので(図10:S104)、アドレス4のノートオンイベントが読み出されて、ノートナンバー60に対応する音高(3C)の楽音がスピーカ400から出力されるとともに、押鍵指示LED3C203が点灯する。その際、次にノートオフイベントを実行するまでの時間=16をレジスタD2にセットし、当該ノートオフイベントを読み出すアドレス=6をレジスタAD2にセットする。
【0048】
そして、時刻2において点灯を開始した押鍵指示LED3C203は、16クロック後に実行される手本演奏処理において消灯され、同時に楽音の発音も停止する。
このように手本演奏処理を行うことによって、時刻t5から時刻t8までノートナンバー64に対応する音高の楽音が発音され、押鍵指示LED3E203が点灯する。そして時刻t8から時刻t9までノートナンバー72に対応する音高の楽音が発音され、押鍵指示LED4E203が点灯する。
時刻t10においては、処理を開始した時刻t0から80クロックが経過しているので、最初の区切りデータ(アドレス21)が読み出されるタイミングとなる。従って、手本演奏処理のステップS207においてD3=0と判別されて、モードを示すフラグMF=1となり、演奏ガイドモードに移行する。
【0049】
演奏ガイドモードの開始時となる時刻t20においては、各種レジスタは、図6に示すように、D1=4、D2=8、D3=80、AD1=2、AD2=4となっている。
4クロック経過後の時刻t21では、割り込み処理においてD1=0と判別されるので、予告表示処理に移行する。ここで、レジスタAD1によって指定されたアドレス=2のキープレッシャーイベント中のノートナンバー=60に対応する予告表示LED3C202の点灯を開始するとともに、指特定データ=1に対応する音声がヘッドフォン400から発声される。このとき、次に予告表示を行うためのキープレッシャーイベントが格納されたアドレス=8がレジスタAD1に格納されて、今回実行したアドレス=2から次回実行するまでのアドレス=8までの時間=24がレジスタD1にセットされる。
【0050】
そして、処理を開始してから8クロック経過後の時刻t22では、割り込み処理においてD2=0と判別されるので、押鍵指示処理に移行する。ここで、点灯中の予告表示LED3C202を消灯して、レジスタAD2によって指定されたアドレス=4のノートオンイベント中のノートナンバー=60に対応する押鍵指示LED3C203の点灯を開始するとともに、音名3Cに対応する音声がヘッドフォン400から発声される。ここで発声される音声は、例えば「C」、「E」といったものでもよいし、「3C」、「3E」といったものでもよい。
このとき、次に実行するノートオフイベントが格納されたアドレス=6がレジスタAD2に格納されて、今回実行したアドレス=4から次回実行するまでのアドレス=6までの時間=16がレジスタD2にセットされる。その後、時刻t22から16クロック経過後の時刻t23において、手本演奏と同様に押鍵指示LED3C203が消灯する。
【0051】
ここで、図14は、時刻t21および時刻t22における演奏ガイドの状態を示す図である。このように、予告表示LED202によって予め押鍵すべき鍵201と指とを指示され、押鍵指示LED203によって押鍵タイミングを指示するので、演奏者は自然に指を動かすことができるようになる。
また、音名も発声するので、鍵201の位置を視覚だけでなく、聴覚でも判別することができる。音名は、調の変化に影響されないので、音階で発声するよりも演奏者にとって混乱が生じにくい。
【0052】
ところで、図6に示す楽譜の2番目の音符(音名3E)をガイドするための予告表示LED3E202は、時刻t24に点灯し時刻t25に消灯しているが、時刻t26において再度点灯している。これは、押鍵指示処理のステップS407において説明したように指替えを行う場合を示している。具体的には、時刻t24において、次に実行するキープレッシャーイベントのアドレス=12がレジスタAD1にセットされ、次に予告表示を行うまでの時刻としてアドレス=8からアドレス=12までの時間=4+8=12がレジスタD1にセットされるため、時刻t24から12クロック後の時刻t26において予告表示LED3E202が点灯する。押鍵指示LED3E203は、時刻t25から点灯しているので、時刻t26においては、図15に示すように、予告表示LED3E202および押鍵指示LED3E203が同時に点灯していることになる。これにより、演奏者は、指替えを行うことを指示される。
なお、予告表示LED3E202は、時刻t28において実行される押鍵指示処理のステップS407において消灯される。
【0053】
また、時刻t27においては、2番目の音符(音名3E)に対応する予告表示LED3E202および押鍵指示LED3E203が点灯しているにもかかわらず、予告表示LED4E202の点灯が開始し、時刻t28において、予告表示LED3E202、押鍵指示LED3E203、および予告表示LED4E202が消灯し、押鍵指示LED4E203が点灯する。
図16は、時刻t27および時刻t28における演奏ガイドの状態を示す図である。演奏者はこのような表示により、2番目の音符(音名3E)に対応する離鍵と同時に3番目の音符(音名4E)の押鍵を行うことによって、音をなめらかに接続するスラーを指示されることになる。
【0054】
3.変形例
なお、本発明は既述した実施形態に限定されるものではなく、以下のような各種の変形が可能である。
【0055】
上記実施形態では、所定の区切りまで手本演奏を行った後で演奏ガイドを行うものとして説明しているが、これに限らず、手本演奏だけあるいは演奏ガイドだけを行うように演奏者が選択できるようにしてもよい。
あるいは、同じ区間を何度も繰り返して練習できるようにしてもよいし、早送りや巻き戻しを指示できるようにしてもよい。
このような場合には、モードを選択するメニューをディスプレイ120に表示して、操作子群130の操作に基づいて各種フラグおよびレジスタの値を変更できるようにすればよい。
また、上記実施形態では、所定の区切りは予め演奏データ中に含まれているが、これに限らず、MIDIデータおよび時間データに基づいて小節を判定し、例えば小節単位などで行うようにしてもよい。また、上記実施形態では、演奏者が区切りを設定することはできないが、これに限らず、演奏者が区切りを指定できるようにしてもよい。
【0056】
上記実施形態では、演奏データを記憶した媒体として、フロッピーディスクを例として説明しているが、どのような媒体でもよく、例えば、メモリカードや、CD−ROM、MO、MDなどでもよい。あるいは、演奏データを通信回線を用いて入力するようにしてもよい。
また、予め作成された演奏データに限らず、演奏者がキーボード200を演奏することによって入力されたMIDIデータを記録したものを用いてもよい。この場合は、演奏支援装置100は、実時間で入力されたMIDIデータを演奏データとして記録するシーケンサプログラムを備えているものとする。
【0057】
上記実施形態では、運指を示す情報をMIDIデータのうちのキープレッシャーに含めるようにしているが、他のステータスのMIDIデータを用いても構わない。あるいは、ノートオンイベントの各ノートナンバーから運指を予測しても構わない。また、必ずしもMIDI規格に基づいた演奏データを用いる必要はなく、演奏情報をデジタル信号で扱うことができればどのような規格であってもよい。
上記実施形態では、演奏データ中に予告表示を行うためのデータを挿入するようにしているが、ノートオン・オフイベントデータおよび時間データのみとし、これらのデータから本タイミングの所定時間前に予告表示を行うようにしてもよい。また、上記実施形態では、各区切りの冒頭に予告時間を挿入した演奏データを用いているが、これに限らず、区切り毎にレジスタD1、D2、D3の値に所定時間を加算するようにしてもよい。
【0058】
上記実施形態においては、演奏情報指示内容として、音名と指番号、および押鍵位置、押鍵タイミングを示したが、これらに限らず、他の情報を指示するようにしてもよい。例えば、歌詞、ア・カペラ、コード、テンポ、補助記号などでもよい。このような指示情報は、MIDIデータから判断するようにしてもよいし、予め演奏データ列に含めておくようにしても構わない。例えば、上記実施形態において例示した図5に示す演奏データでは、ノートオンイベントにはそれぞれベロシティが含まれており、ベロシティの推移によってクレッシェンド・デクレッシェンドなどを判別することもできる。上述の例では、だんだんベロシティ値が大きくなっているのでクレッシェンドと判定することができる。このような処理は、予めMIDIデータを先読みすることで可能となる。
また、上記実施形態では、指示する演奏動作として、押鍵を例として説明しているが、楽器の操作子であればどのようなものの操作でも構わず、例えば、ペダルなどでも構わない。この場合において、左右の足に番号を付して、足の番号を発声することによって指示しても構わない。
【0059】
上記実施形態においては、複数種類の態様によって演奏支援を行うものには、視覚に訴える予告表示LED202および押鍵指示LED203と、聴覚に訴えるスピーカ300およびヘッドフォン400とを用いているが、これに限らず、味覚、嗅覚、触覚など他の感覚に訴える態様を用いても構わない。
例えば、図17に示すように、各指にそれぞれ独立して制御可能な振動体501を設けたグローブ500を演奏者の手に装着して、指番号を発声するかわりに指番号に対応した振動体501を振動させるようにしてもよい。
あるいは、振動体501以外でも、他の手段で刺激を与えてもよく、例えば、電気パルスを手足の腱や筋肉などに直接与えるようなものでも構わない。
また、演奏情報として運指以外の情報を与えるのであれば、例えば、磁気振動パッドなどによって、曲調の盛り上がりに応じて心拍数を強制的に上げさせるような刺激であっても構わない。
【0060】
また、味覚を用いる場合には、口にパイプをくわえさせ、指示する演奏動作に応じて異なる味の液体を与えるようにしてもよい。例えば、甘い液体であればラウドペダルを踏み、辛い液体であればペダルを離すといった刺激でもよい。
嗅覚を用いる場合には、鼻の近くに設けたパイプから、例えば指番号に対応して、「バラの香り」、「シクラメンの香り」……、といったように指示する演奏動作に応じて異なる香りを噴出するようにしてもよい。
このような種々の感覚に対する刺激は、演奏者に与える情報に応じて適宜組み合わせ可能であり、どのように組み合わせるかについては、演奏データによって指示されるようにしてもよいし、演奏者が任意に選択できるようにしてもよい。また、この場合、複数の刺激で異なる情報(例えば、音名と運指)を演奏者に与えるようにしてもよいし、同一の情報(例えば、音名のみ)を与えるようにしてもよい。
【0061】
なお、上記実施形態では、指番号について1〜5までの番号を付して説明しているが、両手を使用して演奏する場合には、左右の手を区別して番号を付すようにしてもよい。また、指の名前を発声するようにしてもよく、例えば「オヤユビ」と発音してもよいし、指名が長ければ「オ」「ヒ」といったように頭文字だけ発声するようにしてもよい。
【0062】
上記実施形態では、各種の設定を操作子群130から入力するようにしているが、ネットワークあるいは通信回線を介して送信されるようにしてもよい。例えば、指導者が遠隔地にいる場合に、演奏者に好適な練習をおこなうことができるように、最適な設定を送信するようにしてもよい。
上記実施形態では、予告表示を行うタイミングに対応してキープレッシャーイベントを演奏データに挿入しているが、これに限らず、押鍵表示の所定クロック前に行うようにしてもよい。
【0063】
押鍵指示および予告表示を行うための表示体としては、上記実施形態のようにLEDに限定されるものではなく、表示態様を変化させることができればどのようなものでもよく、例えば電球などの他の発光体であってもよいし、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置であっても構わない。また、上記実施形態においては、LEDの点灯および消灯において表示態様を変更してもよいし、例えばLEDの点灯色を赤から緑に変更するような態様でもよいし、点灯から点滅に変更するような態様であってもよい。
このような表示装置は、鍵201に適宜設置できる構成としてもよいし、予め鍵盤上に組み込まれている構成であっても構わない。
【0064】
さらに、次押鍵方向指示表示を行うようにしてもよく、直前に押下した鍵201と次に押下すべき鍵201との中間に位置する鍵201に対応した予告表示LED202を順次点灯させてもよい。その際に、一つの鍵201の予告表示を解除してから次の予告表示を開始してもよいし、点灯した予告表示LED202を、次に点灯する押鍵指示LED203の点灯を開始するまで点灯させたままにしてもよい。
また、順次点灯させていくタイミングは、演奏者が次に押下すべき鍵201の方向および鍵201の隔たりを把握できれば、時間の設定は任意である。例えば、次に押下すべき鍵201に近づくほど時間間隔を短くするようにすれば、その旨を演奏者に理解させることができる。
【0065】
また、上記実施形態では、CPU101によって実行される制御プログラムはROM102に記憶されているが、これに限らず、不揮発性メモリカード、CD−ROM、フロッピーディスク、光磁気ディスク、および磁気ディスク等の可搬型の記録媒体に記録されたデータをハードディスク等の記憶装置に転送できるように構成してもよい。このようにすれば、制御情報や制御プログラム等の追加(インストール)や更新(バージョンアップ)の際に便利である。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、より自然に演奏の練習を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の全体構成を示す図である。
【図2】 キーボードの構成を示す図である。
【図3】 演奏支援装置の外観構成を示す図である。
【図4】 演奏支援装置の電気的構成を示す図である。
【図5】 演奏データの例を示す図である。
【図6】 実施形態の具体的動作を示すタイムチャートである。
【図7】 実施形態の動作(メインルーチン)を示すフローチャートである。
【図8】 実施形態の動作(鍵盤処理)を示すフローチャートである。
【図9】 実施形態の動作(演奏支援処理)を示すフローチャートである。
【図10】 実施形態の動作(割り込み処理)を示すフローチャートである。
【図11】 実施形態の動作(手本演奏処理)を示すフローチャートである。
【図12】 実施形態の動作(予告表示処理)を示すフローチャートである。
【図13】 実施形態の動作(押鍵指示処理)を示すフローチャートである。
【図14】 実施形態の具体的動作を示す図である。
【図15】 実施形態の具体的動作を示す図である。
【図16】 実施形態の具体的動作を示す図である。
【図17】 変形例の構成を示す図である。
【符号の説明】
100……演奏支援装置、101……CPU、102……ROM、103……RAM、104……電子音源、105……音声音源、106……LED制御部、107……MIDIインターフェイス、110……FDD、120……ディスプレイ、130……操作子群、131……スタートスイッチ、132……ストップスイッチ、200……キーボード、201……鍵、202……予告表示LED、203……押鍵指示LED、300……スピーカ、400……ヘッドフォン。

Claims (7)

  1. 演奏者に対して演奏動作を指示する楽器の演奏支援装置であって、
    前記演奏の内容を示す演奏情報に基づいて、前記演奏に対応する演奏動作を判別する演奏動作判別手段と、
    前記判別した演奏動作を行う時刻である演奏時刻を前記演奏の進行と対応して判別する時刻判別手段と、
    前記時刻判別手段によって判別した時刻に対応して、前記演奏動作を複数種類の態様で指示する指示手段と
    前記演奏情報に基づいて前記演奏に対応する楽音を出力する演奏手段と、
    前記演奏に対応する楽音を前記演奏手段によって出力する第1の動作モードと、前記第1の動作モードと同一のデータ列を用いて前記指示手段による指示を行う第2の動作モードとを、前記演奏情報における所定の区切り毎に交互に切り換える動作モード切換手段と
    を備えることを特徴とする演奏支援装置。
  2. 請求項1に記載の演奏支援装置において、前記指示手段は、前記複数種類の態様で同時に指示することを特徴とする演奏支援装置。
  3. 請求項1に記載の演奏支援装置において、
    前記指示手段は、
    前記時刻判別手段によって判別した前記演奏時刻に先だって、前記演奏動作に対応する指示を行う第1の指示手段と、
    前記第1の指示手段による指示とは異なる態様で前記演奏時刻において前記演奏動作に対応する指示をさらに行う第2の指示手段と
    を備えることを特徴とする演奏支援装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の演奏支援装置において、
    前記指示手段は、前記時刻判別手段によって判別した時刻に対応して、操作する体の部位、発音すべき音名、演奏の強弱、演奏の速度、和音名、演奏に対応する歌詞のいずれかを音声により指示することを特徴とする演奏支援装置。
  5. 請求項1乃至3のいずれかに記載の演奏支援装置において、
    前記指示手段は、前記時刻判別手段によって判別した時刻に対応して、前記演奏動作に対応した指示臭を出力する臭い出力手段、前記演奏動作に対応した指示味を有する物質を出力する味出力手段のいずれかにより前記演奏動作を指示することを特徴とする演奏支援装置。
  6. 演奏支援装置が演奏者に対して演奏動作を指示する楽器の演奏支援方法であって、
    演奏動作判別手段が、前記演奏の内容を示す演奏情報に基づいて、前記演奏に対応する演奏動作を判別する演奏動作判別段階と、
    時刻判別手段が、前記判別した演奏動作を行う時刻である演奏時刻を前記演奏の進行と対応して判別する時刻判別段階と、
    動作モード切換手段が、前記演奏に対応する楽音を演奏手段によって出力する第1の動作モードと、前記時刻判別段階で判別した時刻に対応して、前記第1の動作モードと同一のデータ列を用いて前記演奏動作を指示手段によって複数種類の態様で指示する第2の動作モードとを、前記演奏情報における所定の区切り毎に交互に切り換える動作モード切換段階と
    を備えることを特徴とする演奏支援方法。
  7. コンピュータが演奏者に対して演奏動作を指示する楽器の演奏支援プログラムを記録した記録媒体であって、
    演奏動作判別手段が、前記演奏の内容を示す演奏情報に基づいて、前記演奏に対応する演奏動作を判別する演奏動作判別段階と、
    時刻判別手段が、前記判別した演奏動作を行う時刻である演奏時刻を前記演奏の進行と対応して判別する時刻判別段階と、
    動作モード切換手段が、前記演奏に対応する楽音を演奏手段によって出力する第1の動 作モードと、前記時刻判別段階で判別した時刻に対応して、前記第1の動作モードと同一のデータ列を用いて前記演奏動作を指示手段によって複数種類の態様で指示する第2の動作モードとを、前記演奏情報における所定の区切り毎に交互に切り換える動作モード切換段階と
    を備えることを特徴とする演奏支援プログラムを記録した記録媒体。
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