JP2008152054A - 演奏録音機能付き電子楽器 - Google Patents

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Abstract

【課題】演奏の録音操作子をなくして操作パネルの簡素化と録音操作の簡略化を図ることができる電子楽器を提供する。
【解決手段】録音判定部17は、電源スイッチ50のオンや一定時間の無音後のキーオンまたはダンパーペダルオンを検出する。録音/再生制御部16は、録音判定部17から演奏開始検出信号が入力されると、押鍵情報やペダル情報等からなる演奏情報を演奏情報記憶部21に記憶する。録音/再生制御部16は演奏情報の記憶時に曲番号を自動的に割り付けるとともに、トラックを指定する。録音/生成制御部16は、演奏中に予め設定したパラメータ設定操作子としての音色スイッチが操作された場合、トラックの切り替えを行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子楽器に関し、特に、演奏を録音する操作を簡単にして操作パネル面を簡素化するのに好適な演奏録音機能付き電子楽器に関する。
電子ピアノや電子オルガン等を演奏したときの演奏情報を記憶媒体に記憶し、この記憶された演奏情報を再生する装置が知られる。例えば、特開平5−249958号公報には、演奏者が電子楽器を演奏することによって発生する演奏情報を記憶し、記憶された演奏情報を読み出して電子楽器に送出して楽音を再生させることができる電子楽器の付属機器としてのシーケンサが記載されている。
演奏情報を記録するにあたって演奏情報の記憶位置を特定する曲ナンバおよびトラックの選択操作が必要であるという煩わしさがある。そこでこの煩わしさを解消するため、上記シーケンサでは、外部から供給される演奏情報に含まれる特定の情報に基づいて演奏情報の記憶位置を選択することができるように構成されている。
特開平5−249958号公報
特許文献1に記載されたシーケンサでは、外部から供給される演奏情報に含まれる特定の情報によって記憶位置を選択することができるので、シーケンサの操作は簡略化される。しかし、シーケンサに入力する演奏情報に予め特定の情報を含める操作を必要とする。例えば、電子楽器で演奏された楽音をシーケンサで録音する場合、電子楽器での演奏に先だって特定の情報を入力するスイッチ操作が必要であり、シーケンサ側では録音指示手段による指示つまりスイッチ操作が必要である。
また、特許文献1の発明と同様の機能を、付属機器としてではなく、電子楽器自体に持たせる場合、録音指示手段としてのスイッチおよび前記特定の情報を入力するためのスイッチ等を電子楽器の操作パネル上に設けることになる。近年、電子楽器は多機能化が進み、それに伴い、操作パネル上に多くのスイッチや操作ボタン等が設けられるようになっている。そこで、特に、幼少者や入門者になじみやすくするため、できるだけ操作パネルの操作数を少なくして効率よく演奏できるようにした電子楽器が望まれている。したがって、演奏を録音するための操作スイッチのさらなる削減が求められている。
本発明は、上記課題に鑑み、演奏情報を記憶するための操作をさらに簡素化することができる演奏録音機能付き電子楽器を提供することを目的とする。
上記問題点を解決し、目的を達成するための本発明は、演奏によって発生する演奏情報を記憶するための演奏情報記憶手段と、前記演奏情報記憶手段に記憶された演奏情報によって楽音を再生する楽音発生手段と、予め設定された時間の無音状態から演奏開始されたことを録音開始のトリガとして、前記演奏情報を前記演奏情報記憶手段に記憶する録音手段とを具備した点に第1の特徴がある。
また、本発明は、予め設定された他の機能のための一つ以上の操作子が操作されたことを録音開始のトリガとして、前記演奏情報を前記演奏情報記憶手段に記憶する録音手段を具備した点に第2の特徴がある。
また、本発明は、前記録音手段が、録音開始のトリガ発生毎に曲番号を自動的に割り付けていくとともに、録音トラックを初期トラックに設定するように構成されている点に第3の特徴がある。
また、本発明は、前記録音手段が、楽音信号生成用のパラメータ設定操作子のうち、予め設定した操作子が演奏中に操作されたときに前記録音トラックを切り替える手段を有している点に第4の特徴がある。
さらに、本発明は、前記録音手段が、予め設定された時間の無音状態が続いたときに録音を停止する手段を有している点に第5の特徴がある。
第1の特徴を有する本発明によれば、演奏が予定時間停止されて、その後演奏が開始されたことをトリガとして演奏の録音が行われるので、録音のため専用のスイッチを省くことができる。
第2の特徴を有する本発明によれば、録音専用ではなく、予め設定した他の機能の操作子、例えば、テンポ変更ダイヤルやメトロノームが操作されたときに、それをトリガとして録音が行われるので、録音のための専用のスイッチを省くことができる。
第3の特徴を有する本発明によれば、録音開始のつど録音トラックが初期値に自動的に設定されるので、トラック指定のスイッチを省略できる。
第4の特徴を有する本発明によれば、演奏中に、音色スイッチやリバーブ等のエフェクト設定用等、楽音信号生成用のパラメータ設定操作子のうち、予め設定した操作子を操作したときに録音トラックが切り替えられる。したがって、同じ曲番号内でトラックを自動的に切り替えて複数の演奏を録音することができる。
第5の特徴によれば、無音状態が長く続いた場合は、自動的に録音が終了される。
第1〜第5の特徴を有する本発明によれば、録音専用の操作子を設ける必要がないので、電子楽器に設けられる操作パネルを簡素化できる。したがって、演奏者は録音のための付加的な操作をする必要がなくなり、一定時間をおいて演奏を開始する毎に曲番号を変えて次々と繰り返し演奏を録音することができるので、演奏に集中できるし、録音が煩雑でなくなるので容易に録音してレッスン効果を上げることができる。
特に、曲の部分を繰り返し演奏練習する場合にも、いちいち録音開始や停止の操作をする必要がない。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図2は本発明の一実施形態に係る電子楽器の一例である電子ピアノのハードウェア構成を示すブロック図である。同図において、CPU1は、システムバス2を介して図中に示した各部を制御する。システムバス2は、アドレスバス、データバスおよび制御信号ラインからなる。ROM3はCPU1で用いられるプログラムを記憶するプログラムメモリ3aや少なくとも音色データを含む各種データを記憶するデータメモリ3bを有している。RAM4はCPU1による制御において発生する各種のデータ等を一時的に記憶する。該電子ピアノによる演奏で発生した演奏情報(キーオンおよびキーオフのキー情報、ステップタイム、並びにベロシティ等のデータ)は演奏情報記憶手段としてのRAM4に設定された領域に記憶される。
この電子ピアノには、操作パネル5、MIDIインタフェース6、およびダンパーペダル7が設けられる。操作パネル5は、該電子ピアノ演奏のための各種パラメータ設定のためのスイッチ等によって構成され、この操作パネル5から設定された情報はCPU1に供給される。操作パネル5の具体例はさらに後述する。ダンパーペダル7に設けられたペダルセンサ7aによる検出信号は、ダンパーペダル7の踏み込み量を表すペダル情報としてCPU1に入力される。
鍵盤8はA0〜C8までの88鍵からなり、図示しない鍵盤スキャン回路によって鍵盤8の各鍵の押鍵情報が検出される。各鍵にはそれぞれタッチセンサつまりキースイッチ8aが設けられる。キースイッチ8aは、演奏者の鍵盤8に対する演奏操作を検出して、キーオン、キーオフのキーナンバ等の押鍵情報をCPU1に供給する。
楽音発生部9は、同時に複数の発音を行なうため時分割制御される複数のチャンネルを備えたトーンジェネレータであり、複数のチャンネルすべての楽音信号を累算して出力する。波形メモリ10には波形データが格納されている。楽音発生部9は、波形メモリ10に記憶されている波形データに基づいて楽音信号を生成する。
楽音発生部9で生成された楽音信号はDA変換器12でアナログ信号に変換され、サウンドシステム13に入力される。サウンドシステム13は、アンプやスピーカ等から構成されており、DA変換器12の出力信号を電子ピアノの出力として外部に発音させる。
図3は、操作パネル5の要部を示す図である。操作パネル5は、電源スイッチ50、音色スイッチ51、52、53、表示器54、メトロノームスイッチ55、ダイヤル56、および演奏再生スイッチ(プレイスイッチ)57を備える。音色スイッチ51〜53はこれらに限らず、所望の音色数に応じて追加または削減することができる。表示器54は例えば液晶表示パネルを有し、該電子ピアノの演奏再生に関する状態を表示するほか、情報入力手段としてのタッチパネルスイッチ機能を有するように構成するのがよい。また、ダイヤル56は、ソング(曲)番号選択ダイヤルとテンポ変更ダイヤルの機能を兼ね備えている。以下、ダイヤル56の機能をソング番号選択ダイヤルの機能として説明するときはソング番号選択ダイヤル56Aと呼び、テンポ変更ダイヤルの機能として説明するときはテンポ変更ダイヤル56Bと呼ぶ。
上記構成を有する本実施形態の電子ピアノによる演奏の録音について説明する。図1は、録音機能を含む電子ピアノの要部ブロック図であり、図2および図3と同符号は同一または同等部分を示す。
楽音発生制御部15は、波形データ読み出し部18、音色指示部19、およびペダル情報指示部20を備える。楽音発生制御部15は、録音/再生制御部16と録音判定部17とをさらに備える。これら楽音発生制御部15の各機能はCPU1によって構成できる。
音色スイッチ51、52および53がオン操作されると、そのオン操作信号は音色指示部19に入力され、音色指示部19は指示された音色に対応する音色データを楽音発生部9に入力する。また、音色情報を波形データ読み出し部18へ送る。
キースイッチ8aから出力される押鍵情報が波形データ読み出し部18に入力される。波形データ読み出し部18は、音色指示部から入力された音色情報とキースイッチ8aからの押鍵情報のうちキーナンバに対応したピッチで波形メモリ10から波形データを読み出して楽音発生部9に入力する。ペダルセンサ7aから出力されるペダル情報はペダル情報指示部20を介して楽音発生部9に入力される。
楽音発生部9は、入力された波形データに対して、押鍵情報、音色データ、ペダル情報等に基づいて波形データのフィルタ処理やエンベロープ付与等の処理を行い楽音信号を生成する。楽音信号はDA変換器12に入力される。
録音/再生制御部16は、例えば、RAM4内に設けられる演奏情報記憶部21に演奏情報を記憶(つまり録音)および再生するための制御を行う。演奏情報記憶部21の初期化、録音開始指示(演奏情報書き込み開始指示)、録音停止指示、再生開始指示、演奏情報記憶部21に曲毎の記憶領域を割り当てる曲(ソング)番号および録音トラック指定等が録音/再生制御部16で行われる。
録音判定部17は、録音開始判定および録音停止判定を行う。録音判定部17において判定基準とされる無音状態は次のように定義される。つまり、キーオフ後に楽音信号が音量ゼロに相当する値まで減衰した後、新たなキーオンにより楽音が発生するまでを無音状態とすることができる。MIDI相当の内部信号では、ダンパーペダルがオフの場合に、すべてのノートがノートオフされ、次の新たなノートオンが発生するまでの時間を無音状態とする。
本実施形態では、キーオフが発生し、かつ発音中のノートがない時点から一定時間後(無音時間後)に発生したキーオンおよびダンパーオンを、曲番号の切り換えと録音開始のトリガとする。一方、録音停止のためのトリガは、キーオフが発生し、かつ発音中のノートがない時点から一定時間以上ノートオン、ダンパーオンがない時点で発生される。無音状態の検出は具体的には次のように行われる。
無音判定のために発音中のノートの管理をする「ノート数カウンタ」と、「キーナンババッファ」とを録音判定部17に設ける。ノート数カウンタは、発音中のノート数を変数nとし、キーナンババッファは発音中のノートのキーナンバを記憶するバッファbuf[m](m:キーナンバ0〜127)とし、初期値をn=0、buf[m]=0でスタートさせる。そして、キーオン発生時には変数nをインクリメント(n=n+1)し、ダンパーオフ中にキーオフ発生時は変数nをデクリメント(n=n−1)する。また、ダンパーオン中にキーオフ発生時は、該当キーナンバのバッファbufの値をインクリメントし、次にダンパーオフが発生した時点で、該当キーナンバのバッファbufが「1」の場合に限り、変数nをデクリメント(n=n−1)し、バッファbufを「0」にする。
これにより、変数nが「0」の時、無音と判断できるので、キーオフ発生時にn=0ならば無音フラグを「1」とする。
また、録音判定部17は、電子ピアノの電源投入、予定時間の無音状態(つまり押鍵なしの状態)後の演奏開始、テンポ変更、およびメトロノーム発生操作等のいずれか一つまたは複数が検出されたときに録音開始検出信号を録音/再生制御部16に入力する。録音判定部17は、録音開始検出信号の出力後、無音状態が予定時間継続すれば録音停止検出信号を録音/再生制御部16へ入力する。
録音開始判定のための電子ピアノへの電源投入は、電源スイッチ50のオンによって検出できるし、予定時間の無音状態後の演奏開始は、キースイッチ8aまたはペダルセンサ7aの操作有無とタイマ手段(録音判定部17に設ける)によって検出できる。また、テンポ変更やメトロノーム発生操作はテンポ変更ダイヤル56Bやメトロノームスイッチ55の状態の変化によって検出することができる。
同一曲番号内でのトラックの切り替えは、予め設定したスイッチの操作に応答して行うことができる。例えば、音色スイッチの操作に応答してトラックの切り替えを行うことができる。音色スイッチ51で選択された音色で演奏が行われているときに、この音色スイッチ51をオン操作した場合、音色は変更されずにトラックの切り替えだけが行われるようにする。一方、音色スイッチ51以外の音色スイッチ(スイッチ52,53)がオン操作された場合は、トラックの切り替えと共に、音色の切り替えも行われる。音色スイッチ51〜53がオン操作されると、切り替わったトラックへ演奏情報の書き込みが開始される。トラック切り替え後の演奏情報の書き込み開始位置は、切り替え前のトラックへの書き込み開始位置と同じにする。
現在選択されている音色と同じ音色を選択してトラックの切り替えだけを行うようにすると、例えば、右手による演奏と左手による演奏とを同一の曲番号で録音できる。そして、同一曲番号で録音されている右手と左手とによる個別のトラックへの録音は、再生時には両手の同時演奏として再生できる。なお、現在選択されている音色を明確にするため、各音色スイッチ51〜53に対応する表示灯(LED等)を設けておくのがよい。
録音判定部17から録音開始検出信号が入力されると、楽音発生部9に音色スイッチ51〜52、キースイッチ8aおよびペダルセンサ7aの操作に応じて入力される演奏情報が録音/再生制御部16にも入力される。録音/再生制御部16は、入力された演奏情報を演奏情報記憶部21に書き込む。つまり演奏の録音を開始する。録音開始にあたり、録音/再生制御部16は曲番号およびトラックの指定を行う。曲番号は例えば、降順に付与され、トラック番号は曲番号で指定された領域内でさらに指定される。
また、録音/再生制御部16は、録音停止検出信号に応答して演奏情報記憶部21に対する演奏情報の書き込みを停止する。
演奏情報記憶部21に記録された演奏情報を読み出して演奏を再生する際は、演奏再生スイッチ57とソング番号選択ダイヤル56Aとを使用する。録音/再生制御部16には、演奏再生スイッチ57とソング番号選択ダイヤル56Aからそれぞれの操作情報が入力される。ダイヤル56は、演奏再生スイッチ57がオンのときはソング番号選択ダイヤル56Aとして機能し、演奏再生スイッチ57がオフのときはテンポ変更ダイヤル56Aとして機能する。録音/再生制御部16は、演奏再生スイッチ57がオンになっている場合に、ダイヤル56つまりソング番号選択ダイヤル56Aの状態を読み込み、曲番号を判断し、該曲番号の全トラックに記録された演奏情報を演奏情報記憶部21から楽音発生部9に読み出す。演奏情報記憶部21から楽音発生部9に読み出された演奏情報と波形データに基づいて生成された楽音信号はDA変換器12でアナログ信号に変換されてサウンドシステム13に供給され、演奏が再生される。
演奏情報の記録中は、記録中の曲番号を表示器54表示できるようにするとともに、再生中にはソング番号選択ダイヤル56Aで選択されている曲番号を表示器54に表示できるようにする。記録中に曲番号を表示することにより、演奏者は今演奏している曲が何番目に録音されているのかを認識することができるので、再生時にはその曲番号によって所望の曲を容易に選択し、再生できる。
図4は、演奏録音時の録音判定部17の動作を示すフローチャートである。図4に示す処理は電源スイッチ50がオンになって電子ピアノに電源供給が開始され、RAM4やフラグ等の初期化が終了した後に開始される。なお、電源供給開始によって録音開始検出をしてもよいが、この例では、予定時間の無音状態後の鍵盤8の操作つまり押鍵またはダンパーペダル7のオン操作によって録音開始検出信号が出力されるものとする。
ステップS1では、録音開始フラグが「1」か「0」かを判別する。最初は録音開始フラグは「0」に初期化されているので、ステップS2に進む。ステップS2では、無音フラグを判別する。無音フラグが「1」のとき、つまり無音と判断した時は、ステップS3に進んで無音時間を計測する録音開始判断タイマが「0」かどうかを判断する。録音開始判断タイマが「0」の場合はステップS3が肯定となり、ステップS4に進んで録音開始判断タイマを始動させてステップS5に進む。ステップS2で無音フラグが「0」と判別された場合はステップS3、S4をスキップしてステップS5に進む。また、ステップS3で録音開始判断タイマが「0」でないと判断された場合は、ステップS4をスキップしてステップS5に移行する。
ステップS5では、録音開始判断タイマ始動後の経過時間T1が録音開始判断のインターバル(予定時間)TREC以上かどうかを判断する。ステップS5が肯定ならば、ステップS6に進んで、キースイッチ8aがオン(キーオン)かペダルセンサ7aが予定値以上の出力を発生した(ペダルオン)かを判断する。ステップS6が肯定ならば、ステップS7に進んで次の無音時間を判断するための録音開始判断タイマをリセットする。ステップS8では録音開始検出信号を出力する。ステップS9では録音開始フラグを「1」にセットする。
ステップS5が否定、つまり予定時間が経過していないと判断されたときはステップS6〜S9をスキップしてこのサブルーチンを抜け、メインルーチンに戻る。ステップS6が否定の場合は、ステップS7〜9がスキップされてメインルーチンへ戻る。
また、録音開始フラグが「1」にセットされたならば、以下のステップS2〜9はスキップされる。つまり実質的に録音開始処理は行われない。録音開始フラグは後述する録音停止検出時に「0」にリセットされる。
図5は、録音停止に係る録音判定部17の動作を示すフローチャートである。この例では、予定時間の無音状態後にキーオンやダンパーペダルオンなど演奏のため操作が行われないときに録音停止検出信号を出力する。
ステップS10では、録音開始フラグが「1」か「0」かによって録音が開始されているかを判別する。換言すれば、演奏が開始されたか否かが判断される。録音開始フラグが「1」ならば、ステップS11に進んで、無音フラグを判別する。無音フラグが「1」のとき、つまり無音と判断した時は、ステップS12に進んで無音時間を計測する録音停止判断タイマが「0」かどうかを判断する。録音停止判断タイマが「0」の場合はステップS13に進んで録音停止判断タイマを始動させてステップS14に進む。ステップS11で無音フラグが「0」と判別された場合はステップS12、S13をスキップしてステップS14に進む。また、ステップS12で録音停止判断タイマが「0」でないと判断された場合は、ステップS13をスキップしてステップS14に移行する。
ステップS14では、録音停止判断タイマの始動時からの経過時間T2が録音停止判断のインターバル(予定時間)TSTP以上か否かを判断する。最初はステップS14は否定であり、ステップS15〜S18をスキップしてこのルーチンを抜ける。そして、ステップS14が肯定となったときにステップS15に進み、キースイッチ8aがオン(キーオン)かペダルセンサ7aが予定値以上の出力を発生した(ペダルオン)かを判断する。キーオンおよびペダルオンの少なくとも一方が発生したならばステップS15が肯定となってステップS16に進み、録音停止判断タイマをリセットしてこのルーチンを抜け、メインルーチンに戻る。
ステップS15が否定ならば、所定時間TSTPの間演奏がされなかったので、ステップS17に進んで、録音停止検出信号を出力する。ステップS18では、録音開始フラグを「0」にしてこのルーチンを抜け、メインルーチンに戻る。録音開始フラグが「0」にリセットされたならば、その後は、ステップS10で「0」の判別がなされ、ステップS11〜18はスキップされる。つまり、録音が開始されていないので、録音停止処理は行われない。
なお、本実施形態では、録音開始処理と録音停止処理とを別々のルーチンとして示したが、これに限定されない。例えば、上述のように、無音状態は、キーオフが発生し、かつ発音中のノートがない時点から一定時間以上キーオンまたはダンパーオンがない状態をいい、この無音状態は録音開始判断と録音停止判断とで共通である。したがって、録音判定部17では、まず、無音状態か否かを判断し、無音状態が判断された時点で、キーオンまたはダンパーオンがあれば録音開始し、無音状態が判断された時点で、ノートオンまたはダンパーオンがなければ録音停止する一本化されたルーチンとすることができる
図6は、図4および図5の処理結果を反映した録音/再生制御部16の録音処理を示すフローチャートである。この処理に先だって電源投入時に図示しないメインルーチンでRAM4は初期化されているものとする。すなわち、曲番号は「0」にトラックは「1」にセットされている。
ステップS20において、録音中フラグが「1」か「0」かを判別する。録音中フラグが「0」の場合、すなわち録音中でない場合は、ステップS21に進んで録音開始フラグが「1」か「0」かを判別する。録音開始フラグは、上述したように、録音判定部17で録音開始検出信号を出力したときに、「1」にセットされるので、このフラグの判別によって、録音/再生制御部16に録音開始検出信号が入力されたか否かを判断することができる。ステップS21が肯定ならば、ステップS22に進んで、曲番号をインクリメント(+1)する。
ステップS23では、トラック切り替えをするかどうかを判断する。この判断は、上述のように音色スイッチの切り替え操作の有無で判断できる。トラックの切り替え指示があれば、ステップS24に進み、トラックを示す数値(トラック番号)をインクリメントする。つまり初期トラックであるトラック番号「1」に楽音を録音中であればトラック番号「2」への切り替えが行われる。
ステップS25では、曲番号、トラックを指示してRAM4内の演奏情報記憶部21への演奏情報の書き込みを開始する。ステップS25で録音が開始されたのでステップS26で録音中フラグを「1」にセットする。トラックの切り替え指示がなければ、ステップS23からステップS25に移行する。
上記ステップS20で、録音中フラグが「1」と判別された場合は、ステップS27に進んで、録音開始フラグが「1」か「0」かを判別する。録音開始フラグが「0」の場合はステップS28に進んで録音を停止する。録音を停止したならば、ステップS29に進んで録音中フラグを「0」にして図示しないメインルーチンに戻る。なお、ステップS27で録音開始フラグが「1」と判別されれば、ステップS28、S29をスキップしてこの録音処理ルーチンを抜ける。
図7は、録音/再生制御部16における録音した楽音の再生に係る処理の例を示すフローチャートである。この例では、演奏再生スイッチ57をオン操作してダイヤル56をソング番号選択ダイヤル56Aとして機能できるようにした後、さらに演奏再生スイッチ57をオン操作することによって録音した楽音の再生が開始されるように構成する。
ステップS40では、演奏再生スイッチ57のオン操作の有無が判断される。演奏再生スイッチ57のオン操作がなされたならば、ステップS41に進んで、ダイヤル56で設定されている数値をソング番号選択ダイヤル56Aの設定値として読み込む。ステップS42では、ソング番号選択ダイヤル56Aの設定値に対応する曲番号を表示器54に表示する。
ステップS43では、表示器54に演奏再生開始指示としての演奏再生スイッチ57のオン操作を促す表示をする。ステップS44では、曲番号の選択操作を受け付けるための待ち時間を設定するため、再生判断タイマを始動する。ステップS45では、再生判断タイマが始動されてからの経過時間T3が予定時間TPLAY以上か否かを判断する。予定時間TPLAYが経過するまではステップS46に進んで、ソング番号選択ダイヤル56Aの値に変化が生じたか、つまり曲番号の選択操作がされたか否かを判断する。
ソング選択ダイヤル56Aの値に変化が生じたならば、ステップS46は肯定となるのでステップS41に進んで、その変化後のソング選択ダイヤル56Aの値を読み込む。この結果、ステップS42では、変更されたソング選択ダイヤル56Aの値に従って表示器54に曲番号が表示される。
曲番号の表示が変化した場合は、ステップS43で演奏再生スイッチ57の操作を促す表示がなされ。続くステップS44の処理で再生判断タイマが再び始動(タイマ値T3を「0」にリセット)される。ステップS46でダイヤル値に変化がないと判断されればステップS45に進んで時間TPLAYの時間経過を判断する。経過時間T3が予定時間TPLAY以上になれば、ステップS45は肯定となってステップS47に移行する。
ステップS47では、表示器54に演奏再生スイッチ57のオン操作を促す表示を行う。ステップS48では、演奏再生スイッチ57のオン操作がなされたか否かが判断され、演奏再生スイッチ57がオン操作されたならば、ステップS49に進んで再生開始指示を出力する。ここで、演奏再生スイッチ57のオン操作を促す表示は所定時間行われ、その所定時間経過までに演奏再生スイッチ57がオン操作されなかった場合は、ステップS48からメインルーチンに戻る。
このように、演奏再生スイッチ57を押して曲番号を表示し、その曲番号の表示で良い場合に、再度演奏再生スイッチ57を押せば、そのとき表示されている曲番号で録音されている楽音が再生される。すなわち、演奏情報記憶部21から楽音発生部9に演奏情報が入力され、楽音発生部9は演奏情報に基づいて波形メモリ10から波形データを読み出し、楽音信号を発生する。
図8は、楽音再生時の表示器54の表示例を示す図である。表示された複数の曲番号のうち、現在、ソング選択ダイヤル56Aで選択されている曲番号の表示が他の曲番号の表示形態と異なるようにする。図8の例では、曲番号「2」が選択されているので、枠をつけて曲番号が表示されている。曲番号を形態や色の異なる文字と数字で表示することによって、選択されている曲番号と他とを区別することもできる。この状態で演奏再生スイッチが押されれば、曲番号「2」の楽音が再生される。
図8の表示のときに、ソング選択ダイヤル56Aを廻せば、表示形態が他と異なる曲番号が、ソング選択ダイヤル56Aの回動方向に応じて、上下いずれかに移動する。例えば、ソング選択ダイヤル56Aを時計方向に廻せば、その回動量に応じて、表示形態が他と異なる曲番号が降順に移動する。一方、ソング選択ダイヤル56Aを反時計方向に廻せば、その回動量に応じて、表示形態が他と異なる曲番号が昇順に移動する。
以上説明したように、本実施形態によれば、録音専用のスイッチを設けず、電源スイッチのオンや、演奏が予定時間中断した後のノートオンやダンパーペダルオン等によって録音を開始するようにし、演奏が予定時間中断すれば、録音を停止するようにしたので、録音開始や録音停止のための専用のスイッチを設ける必要がなくなる。また、音色スイッチを利用してトラック切り替えを行うようにしたので、トラック切り替え指示専用のスイッチを設ける必要もなくすることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変形が可能である。例えば、電源スイッチやテンポスイッチ、メトロノームスイッチのオン、あるいは予定時間の無音後のキーオンまたはダンパーペダルオンに限らず、予め設定した他の機能の一つまたは複数の既存スイッチの組み合わせ操作をトリガとして、録音開始および録音停止することができる。また、トラック切り替えも、音色スイッチに限らず、リバーブやエフェクトの設定後の演奏で、トラック切り替えを行うようにしてもよい。
また、演奏情報はRAMに記憶するのがよいが、これに限定されず、他の記憶媒体に記憶を行うようにしてもよい。
さらに、本発明は、録音スイッチを設けないで録音を可能にするものであるが、例えば、初期状態で録音しないモードを設定することも可能である。
本発明の実施形態に係る電子ピアノの要部機能を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る電子ピアノのハード構成部分を示すブロック図である。 操作パネルの要部を示す図である。 録音開始処理のフローチャートである。 録音停止処理のフローチャートである。 録音/再生制御部での楽音録音処理のフローチャートである。 録音/再生制御部での楽音再生処理のフローチャートである。 表示器による表示例を示す図である。
符号の説明
1…CPU、 7…ダンパーペダル、 7a…ペダルセンサ、 8…鍵盤、 8a…キーススイッチ、 9…楽音発生部、 10…波形メモリ、 15…音色メモリ、 16…録音/再生制御部、 17…録音判定部、 50…電源スイッチ、 51、52、53…音色スイッチ、 56A…ソング番号選択ダイヤル

Claims (5)

  1. 演奏によって発生する演奏情報を記憶するための演奏情報記憶手段と、
    前記演奏情報記憶手段に記憶された演奏情報によって楽音を再生する楽音発生手段と、
    予め設定された時間の無音状態から演奏開始されたことを録音開始のトリガとして、前記演奏情報を前記演奏情報記憶手段に記憶する録音手段とを具備したことを特徴とする演奏録音機能付き電子楽器。
  2. 演奏によって発生する演奏情報を記憶するための演奏情報記憶手段と、
    前記演奏情報記憶手段に記憶された演奏情報によって楽音を再生する楽音発生手段と、
    予め設定された他の機能のための一つ以上の操作子が操作されたことを録音開始のトリガとして、前記演奏情報を前記演奏情報記憶手段に記憶する録音手段とを具備したことを特徴とする演奏録音機能付き電子楽器。
  3. 前記録音手段が、録音開始のトリガ発生毎に曲番号を自動的に割り付けていくとともに、録音トラックを初期トラックに設定するように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の演奏録音機能付き電子楽器。
  4. 前記録音手段が、楽音信号生成用のパラメータ設定用操作子のうち、予め設定した操作子が演奏中に操作されたときに前記録音トラックを切り替える手段を有していることを特徴とする請求項3記載の演奏録音機能付き電子楽器。
  5. 前記録音手段が、予め設定された時間の無音状態が続いたときに録音を停止する手段を有していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の演奏録音機能付き電子楽器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011033752A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Casio Computer Co Ltd 演奏教習装置および演奏教習プログラム

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