JPH10143177A - カラオケ装置 - Google Patents

カラオケ装置

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JPH10143177A
JPH10143177A JP8303254A JP30325496A JPH10143177A JP H10143177 A JPH10143177 A JP H10143177A JP 8303254 A JP8303254 A JP 8303254A JP 30325496 A JP30325496 A JP 30325496A JP H10143177 A JPH10143177 A JP H10143177A
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JP
Japan
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voice
singing
karaoke apparatus
pseudo
pitch
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JP8303254A
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English (en)
Inventor
Yuji Sato
勇次 佐藤
Koji Niimi
幸二 新美
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型かつ簡単な構成で、歌い手の歌が途切れ
たりメロディを間違えて歌われた場合にハミングやスキ
ャットの疑似音声によって歌い手を正しいメロディに導
くことを実現する。 【解決手段】 ハミングまたはスキャットを模した疑似
音声の素になる波形情報を記憶するサウンドメモリ5
と、カラオケの演奏情報に付帯して供給される楽曲のメ
ロディ情報に応じてサウンドメモリ5から波形情報を読
み出し当該曲のメロディをハミングないしはスキャット
する疑似音声を合成する疑似音声合成部62と、マイク
Mから入力される歌唱音声のレベルを検出するレベル検
出部2と、同歌唱音声のピッチを検出するピッチ検出部
3と、レベル検出部2およびピッチ検出部3の検出結果
に応じて歌唱音声を疑似音声に切り換えてミキサ7へ供
給する切換部8とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、歌い手を正しい
メロディに導くことができるカラオケ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆるカラオケ装置の機能が多
様化している。例えば、歌詞を十分に覚えていないなど
不慣れな歌い手を正しい歌唱に導く機能を備えたカラオ
ケ装置が各種開発されている。この種のカラオケ装置と
しては、歌い手の歌声が途切れた場合にカラオケの伴奏
音に加えてボーカル音を発生させることにより歌い手を
正しい歌唱に導くものがある(以下、第1の従来例とい
う)。
【0003】また、他の従来例としては、歌い手の歌声
が途切れた場合にカラオケの伴奏音に加えて主旋律の楽
音(いわゆるメロディ音)を発生させることにより歌い
手を正しいメロディに導く機能を備えたカラオケ装置が
ある(以下、第2の従来例という)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例においては、予め録音したボーカル音の情報をカ
ラオケの演奏情報とともに記憶媒体の別のトラックに記
録しこれを再生する必要があるため、録音の手間が余計
に掛かるほか、大容量の記憶媒体が必要になるなど装置
の大型化、複雑化を招くという問題があった。
【0005】一方、第2の従来例においては、第1の従
来例のような問題はないが、歌い手を導く音が単なるメ
ロディ音であるため、人間味に欠け、親しみ難いという
欠点があった。
【0006】また、第1および第2の従来例は、いずれ
も歌声が途切れた場合に歌い手を正しい歌唱ないしはメ
ロディに導くことができるが、歌い手が歌を間違えた場
合にはこれを導くことはできなかった。
【0007】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、歌い手の歌が途切れたりメロディを間違えて
歌われた場合にハミングやスキャットの疑似音声によっ
て歌い手を正しいメロディに導くことができる、小型か
つ簡単に構成可能なカラオケ装置を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、カラオケの演奏情報に
基づき伴奏演奏の楽音を合成する音源と、歌い手の歌唱
音声を取り込む歌唱音声入力手段と、前記伴奏演奏の楽
音と前記歌唱音声とを混合して出力するミキシング手段
とを具備してなるカラオケ装置において、ハミングまた
はスキャットを模した疑似音声の素になる波形情報を記
憶する波形記憶手段と、前記カラオケの演奏情報に付帯
して供給される楽曲のメロディ情報に応じて前記波形記
憶手段から波形情報を読み出し当該曲のメロディをハミ
ングないしはスキャットする疑似音声を合成する音声合
成手段と、前記歌唱音声入力手段から入力される歌唱音
声のレベルを検出するレベル検出手段と、前記レベル検
出手段の検出結果に応じて前記歌唱音声を前記疑似音声
に切り換えて前記ミキシング手段へ供給する出力切換手
段とを具備することを特徴としている。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のカラオケ装置において、さらに、前記歌唱音声入力
手段から入力される歌唱音声のピッチを検出するピッチ
検出手段と、前記ピッチ検出手段の検出結果と前記メロ
ディ情報によって指定されるピッチとを比較する比較手
段とを具備し、前記出力切換手段は、前記レベル検出手
段の検出結果と前記比較手段の比較結果に応じて前記歌
唱音声を前記疑似音声に切り換えて前記ミキシング手段
へ供給することを特徴としている。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載のカラオケ装置において、前記レベル検出手段の検出
結果と前記比較手段の比較結果を歌唱力の評価に利用す
ることを特徴としている。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載のカラオケ装置において、前記波形記憶手段は、さら
に歌唱力の評価結果を示す疑似音声の素になる波形情報
を記憶し、前記音声合成手段は、さらに歌唱力の評価結
果に応じて対応する波形情報を読み出し疑似音声を合成
することを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
A:本発明の着眼点 まず、本発明の実施形態を説明する前に、本発明の着眼
点について触れておく。例えば、フンフンフン…、ララ
ラ…、パパパ…等のハミングやスキャットは、歌詞その
ものを歌った歌唱音声に比べて単純な音で構成されるこ
とから、電子的に容易に合成できる。そこで、本発明に
おいてはこの点に着目し、以下の実施形態では、上記ハ
ミングあるいはスキャットの疑似音声をカラオケ装置に
内蔵される音源IC(集積回路)によって合成するよう
構成し、歌い手を疑似音声のメロディによって導くよう
にしている。
【0013】B:実施形態の構成 以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明
する。図1は本発明の一実施形態の構成を示すブロック
図である。この図に示す実施形態は、本発明をカラオケ
装置に適用したものである。なお、図1は、実施形態の
要部のみ示しており、映像系等の構成については図示を
省略している。
【0014】図1において、1は、カラオケ演奏用の制
御プログラムを実行して後述する装置各部を制御するC
PU(中央処理装置)である。このCPU1は、図示し
ない記憶媒体からカラオケの演奏情報を読み出し、該情
報に基づきカラオケの演奏を制御する。
【0015】ここで、カラオケの演奏情報は、図2に示
すようにヘッダ、楽音トラック、ガイドメロディトラッ
ク、効果トラックおよび歌詞トラックからなり、例えば
MIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格
に準拠して記述されている。ヘッダには、曲番号、曲の
演奏時間(長さ)など曲に関する種々の情報が書かれて
いる。楽音トラックないし歌詞トラックの各トラック
は、複数のイベントデータと各イベント間の時間間隔を
示すデュレーションデータからなるシーケンスデータで
構成されている。CPU1は、カラオケの演奏時にシー
ケンスプログラム(カラオケ演奏用の制御プログラム)
を実行して各トラックのデータを並行して読み出し、各
トラック毎にデュレーションをカウントし、カウントを
終了したタイミングで次のイベントデータを読み出すよ
うになっている。
【0016】楽音トラックには、カラオケの伴奏演奏の
ためのシーケンスデータが書かれており、そのイベント
データに含まれる楽音制御情報によって発音/消音が指
示され、音高、音色、音量等が指定がされる。また、ガ
イドメロディトラックには、カラオケでは演奏の対象と
ならない主旋律すなわち歌唱すべきメロディのシーケン
スデータが書かれており、そのイベントデータに含まれ
るメロディ情報によってメロディに対応したハミングや
スキャットの疑似音声が生成される。さらに、効果トラ
ックには、カラオケの楽音にエコー、リバーブ等の各種
エフェクト処理を施すためのシーケンスデータが書かれ
ており、歌詞トラックには、図示しないモニタに歌詞を
表示するためのシーケンスデータが書かれている。
【0017】さて、再び図1に戻って実施形態の構成を
説明する。図1において、2はレベル検出部であり、マ
イクMから入力される歌唱音声の音声信号のレベル(振
幅)を検出し該レベルに対応した検出値を出力する。3
はピッチ検出部であり、マイクMから入力される歌唱音
声の音声信号のピッチ(基本周波数)を検出し該ピッチ
に対応した検出値を出力する。これらレベル検出部2お
よびピッチ検出部3の検出値はCPU1に取り込まれ、
後述するレベル判定およびピッチずれ判定に用いられ
る。
【0018】次に、4は種々の指示操作や設定操作がな
される操作部であり、指示あるいは設定状態に対応した
値をCPU1へ出力する。この操作部4では、選曲、演
奏開始、音量調整、キーコントロール等のカラオケ装置
一般の操作のほか、発生すべき疑似音声の声質選択、レ
ベル判定およびピッチずれ判定の感度設定、モード選択
等の操作がなされる。疑似音声の声質選択では、フンフ
ンフン…、ラララ…、パパパ…等のハミングあるいはス
キャットの種類が選択される。また、レベル判定の感度
設定では、歌声の有無を判定するためのしきい値が設定
され、ピッチずれ判定では、歌唱の音程がずれているか
否かを判定するためのしきい値が設定される。さらに、
モード選択では、通常のカラオケの伴奏演奏のみを行う
ノーマルモードと歌唱の状態に応じて疑似音声を発生す
る歌唱指導モードのいずれかが選択される。
【0019】次に、5はサウンドメモリであり、楽音波
形記憶領域51と疑似音声波形記憶領域52からなって
いる。図3に示すように、楽音波形記憶領域51には、
ギター、ピアノ等の種々の音種に対応する波形のサンプ
ル値からなる波形情報(ウェーブテーブル)が記憶され
ている。また、疑似音声波形記憶領域52には、フンフ
ンフン…、ラララ…、パパパ…等のハミングやスキャッ
トの素になる疑似音声波形のウェーブテーブルが記憶さ
れている。
【0020】次に、図1に示す符号6はいわゆるウェー
ブテーブル方式の音源ICであり、サウンドメモリ5に
記憶されたウェーブテーブルを読み出すことにより楽音
および疑似音声を合成する。この音源IC6は、楽音合
成部61と疑似音声合成部62からなっている。楽音合
成部61は、演奏情報の楽音トラック(図2参照)に含
まれる発音/消音の指示情報、音高、音色、音量等の指
定情報に基づきサウンドメモリ5の楽音波形記憶領域5
1から指定された音色(すなわち音種)に対応するウェ
ーブテーブルの値を指定された音高に応じた速度で順次
読み出すことにより楽音信号を生成する。また、疑似音
声合成部62は、演奏情報のガイドメロディトラック
(図2参照)に含まれる主旋律の発音/消音の指示情報
および音高、音量等の指定情報(以下、メロディ情報と
いう)に基づきサウンドメモリ5の疑似音声波形記憶領
域52から操作部4で選択された疑似音声の声質(フン
フンフン…、ラララ…、パパパ…等)に対応するウェー
ブテーブルの値を指定された音高に応じた速度で順次読
み出すことによりハミングやスキャットを模した疑似音
声信号を生成する。
【0021】ここで、図4に示す波形図を参照し、例え
ば「ラララ…」を合成する場合の疑似音声合成部62の
合成過程を説明する。サウンドメモリ5の疑似音声波形
記憶領域52には、「ラ」の音を構成する子音部“R”
と母音部“A”の基本波形が記憶されている。疑似音声
合成部62は、子音部“R”の基本波形をm回、母音部
“A”の基本波形をn回繰り返し再生することにより
(ただし、m、nは任意の回数を示す)、図4(a)に
示す「ラ」の音の波形を合成する。そして、「ラ」の音
を連続的に合成することにより「ラララ…」なる疑似音
声が生成される。また、指定されたピッチ(すなわち音
高)が低い場合、図4(b)に示すように母音部“A”
の波形が長い周期Tで再生される。一方、指定されたピ
ッチが高い場合、図4(c)に示すように母音部“A”
の波形が短い周期tで再生され、波形が重なった部分C
については2つの波形を加算した波形となる。ここで、
子音部“R”についてはピッチの要素がないことから、
指定ピッチによらない周期で再生される(図4(b),
(c)中、子音部“R”の区間Sについては波形を省略
して図示している)。
【0022】さて、再び図1に戻って実施形態の構成を
説明する。図1において、7はミキサであり、楽音合成
部61によって生成されるカラオケの楽音信号、マイク
Mから入力される歌唱音声の音声信号および疑似音声合
成部62によって生成される疑似音声信号をミキシング
して出力する。この出力信号は、図示しないサウンドシ
ステムへ送られ、スピーカより放音される。
【0023】また、8は切換部であり、マイクMから入
力される音声信号と波形合成によって生成される疑似音
声信号とをCPU1の制御の下にクロスフェードさせて
ミキサ7に出力すべき信号を切り換える。なお、CPU
1による切換制御については後述する。
【0024】C:実施形態の動作 次に、上記構成からなる実施形態の動作を説明する。以
下では、(1)初期設定動作、(2)カラオケ演奏動
作、(3)歌声が途切れた場合の動作、(4)音程がず
れた場合の動作、(5)歌声の途切れ、音程のずれが解
消した場合の動作、の順に説明する。
【0025】(1)初期設定動作 まず、利用者が操作部4において歌唱指導モードを選択
し、疑似音声の声質として例えばハミングを選択する
と、これら選択情報がCPU1に供給される。また、操
作部4においてレベル判定およびピッチずれ判定のため
のしきい値が新たに設定されると、その設定情報がCP
U1に供給される。そして、曲番号の入力により選曲が
行われ演奏開始が指示されると、選曲された楽曲の演奏
情報が図示しない記憶手段から順次読み出され、CPU
1に取り込まれる。
【0026】(2)カラオケ演奏動作 こうして演奏情報が取り込まれると、CPU1はその演
奏情報を順次解読する。そして、楽曲トラックの楽音制
御情報を音源IC6の楽音合成部61へ、ガイドメロデ
ィトラックのメロディ情報を音源IC6の疑似音声合成
部62へ、効果トラックのエフェクト制御情報を図示し
ないエフェクト用DSP(Digital Signal Processor)
へ、歌詞トラックの歌詞表示制御情報を図示しない表示
制御部へ各々供給する。これにより、楽音合成部61に
おいてはカラオケの楽音信号が生成され、これにエフェ
クト処理が施される。さらに、この楽音信号は、マイク
Mから入力される歌唱音声の音声信号と混合された後、
サウンドシステム(図示略)へ送られスピーカより放音
される。こうしてカラオケの演奏が行われる。一方、こ
のカラオケの演奏動作と同期して図示しないモニタには
当該演奏曲の歌詞が表示される。
【0027】また、疑似音声合成部62においては楽曲
のメロディに対応したハミングの疑似音声信号が生成さ
れるが、この疑似音声信号は、歌い手が適切に歌唱して
いる場合(すなわち、歌声が途切れず、音程が大きくず
れていない場合)には切換部8において遮断されミキサ
7には供給されないため、発音されることはない。
【0028】(3)歌声が途切れた場合の動作 さて、上述したカラオケの演奏中に歌い手の歌声が途切
れると、マイクMから入力される音声信号のレベルが低
下し、継続して所定のしきい値を下回るようになる。C
PU1は、所定のサイクルで音声信号のレベルをしきい
値と比較しており、音声信号のレベルが所定時間以上し
きい値を下回ると歌い手の歌声が途切れたものと判断す
る。
【0029】この場合、CPU1は、切換部8へ切り換
え指令を出力する。これにより、切換部8は、ミキサ7
への出力をマイク入力から疑似音声合成部62の出力に
徐々に切り換え、歌唱音声とハミングの疑似音声とをク
ロスフェードさせる。こうして切り換えが完了すると、
カラオケの伴奏演奏とともに「フンフンフン…」という
メロディに対応したハミングの疑似音声が発生される。
【0030】このように、本実施形態によれば、楽曲の
メロディを十分に覚えていないなど不慣れな歌い手をハ
ミング等の疑似音声によって正しいメロディに導くこと
が可能になる。
【0031】(4)音程がずれた場合の動作 また、カラオケの演奏中に歌声の音程が曲のメロディか
ら大きくずれると、マイク入力とガイドメロディとのピ
ッチ差(すなわち音高差)が所定のしきい値を越えるよ
うになる。CPU1は、所定のサイクルで上記ピッチ差
をしきい値と比較しており、このピッチ差が所定時間以
上しきい値を越えると歌い手が歌を間違えて歌っている
(あるいは、音程をはずして歌っている)ものと判断す
る。ここで、所定時間以上としたのは、例えばビブラー
トのように歌唱技術上故意に音程を上下に振動させる歌
い方をした結果ピッチずれが生ずる場合を除外するため
である。
【0032】この場合も、前述の歌声が途切れた場合と
同様、CPU1は切換部8に切り換え指令を出すことに
より歌唱音声からハミングの疑似音声に出力を切り換え
る。これにより、歌い手を正しいメロディに導くことが
可能になる。
【0033】(5)歌声の途切れ、音程のずれが解消し
た場合の動作 上述した歌声の途切れ、音程のずれがともに解消する
と、CPU1はこれらが解消してからの経過時間を計時
すべくクロックをカウントする。そして、暫くの猶予期
間(例えば1小節に相当する時間等)が経過すると、C
PU1は切換部8に切り換え指令を出すことによりハミ
ングの疑似音声から歌唱音声に出力を切り換える。これ
により、通常のカラオケ演奏に戻る。なお、上記のよう
に切り換えを行うまでに猶予期間を設けたのは、歌声の
途切れ、音程のずれがなくなった後瞬時に疑似音声を消
滅させたのではハミング等の疑似音声が断片的となり、
正しいメロディの把握が困難になるからである。
【0034】また、歌声の途切れまたは音程のずれのい
ずれか一方しか解消していない場合には、適切な歌唱が
なされていない点に変わりないことから、ハミングの疑
似音声が継続して発生される。
【0035】一方、前述の初期設定においてノーマルモ
ードが選択された場合には、マイク入力のレベルやピッ
チにかかわらず、常に歌唱音声がカラオケの伴奏演奏と
ともに出力される。
【0036】D:変形例 なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、例え
ば以下のような種々の変形が可能である。 (1)すなわち、実施形態では、歌声の途切れと音程の
ずれの双方を歌唱の適否を判定するための材料とした
が、これに限らず、例えばさらに装置の構成を簡単にす
る等の要請があれば、歌声の途切れのみを判定材料と
し、ピッチ検出部3等の構成を省略してもよい。この場
合においても歌詞を十分に覚えていない等の不慣れな歌
い手を正しいメロディに導くという効果を得ることがで
きる。
【0037】(2)また、従来のカラオケ装置の中に
は、歌い手の歌唱力を評価するいわゆる採点機を備えた
ものがあるが、実施形態とこの採点機とを組み合わせた
カラオケ装置を構成してもよい。例えば、実施形態の構
成に、CPU1のレベル判定およびピッチずれ判定の結
果を累算しこの累算値に応じて歌唱力を採点する機構を
追加すれば、採点機能をも兼ね備えたカラオケ装置を実
現できる。また、採点機をもつ既存のカラオケ装置に、
レベル判定およびピッチずれ判定以外の実施形態の構成
部分を追加することによって上述のカラオケ装置を実現
できる。
【0038】また、上記のようなカラオケ装置におい
て、採点結果に応じて「ハハハッ」、「ヒュウ、ヒュ
ウ」等の疑似音声を疑似音声合成部62にて合成するた
めの構成を追加し、歌い手の歌唱に野次を入れるような
効果を出してカラオケをより一層楽しむ工夫をしてもよ
い。この場合、サウンドメモリ5に「ハハハッ」、「ヒ
ュウ、ヒュウ」等の疑似音声の素になるウェーブテーブ
ルを追加し、採点結果とかかる疑似音声の発生を連動さ
せるための機構を追加すればよい。
【0039】(3)また、切換部8における切り換えの
態様としては実施形態に限らず種々の態様が考えられ、
例えばマイク入力のレベルや音程のずれの大きさに応じ
てフェードを制御するようにしてもよい。
【0040】(4)また、本発明は、実施形態のような
ウェーブテーブル方式の音源に限らず、波形合成を行う
その他のタイプの音源を採用することも可能である。
【0041】(5)また、本発明は、いわゆるカラオケ
装置への適用に限らず、例えば歌唱指導を目的とした専
用の歌唱指導装置として構成することも可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、歌い手の歌が途切れた場合にハミングやス
キャットの疑似音声によって歌い手を正しいメロディに
導くことができる。また、ハミングやスキャットの疑似
音声は、音源ICにおいて容易に合成できるので、歌詞
の音声そのものを記録・再生する場合と異なり、記憶容
量を少なくできるなど装置を小型かつ簡単に構成するこ
とができる。また、疑似音声のバリエーションをもたせ
ることが比較的容易である。さらに、単なるメロディ音
を再生する場合と比較して親しみ易いハミングやスキャ
ットによって歌い手を導くことができる。さらにまた、
歌い手が自分の歌声と疑似音声とを区別できるので自己
の音程の補正をし易いという利点がある。
【0043】また、請求項2記載の発明によれば、上記
請求項1記載の発明による効果に加え、歌い手の歌が途
切れた場合のみならず、歌を間違えて歌っている場合や
音程をはずして歌っている場合にも、歌い手を正しいメ
ロディに導くことができる。
【0044】また、請求項3記載の発明によれば、上記
請求項2記載の発明による効果に加え、いわゆる採点機
能との組み合わせを構成上効率的に実現できる。
【0045】また、請求項4記載の発明によれば、上記
請求項3記載の発明による効果に加え、歌唱力の評価結
果に応じた疑似音声を発生できるので、例えば歌い手の
歌唱に野次を入れるような効果を出すなどカラオケの楽
しみをより一層増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図2】 同実施形態におけるカラオケの演奏情報のフ
ォーマットを示す図である。
【図3】 同実施形態におけるサウンドメモリのメモリ
マップを示す図である。
【図4】 同実施形態における疑似音声信号の合成過程
を説明するための波形図である。
【符号の説明】
1…CPU(出力切換手段)、2…レベル検出部(レベ
ル検出手段)、3…ピッチ検出部(ピッチ検出手段)、
4…操作部、5…サウンドメモリ(波形記憶手段)、6
…音源IC、61…楽音合成部、62…疑似音声合成部
(音声合成手段)、7…ミキサ部(ミキシング手段)、
8…切換部(出力切換手段)、M…マイク(歌唱音声入
力手段)。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】また、上記のようなカラオケ装置におい
て、採点結果に応じて「ハハハッ」、「ヒュウ、ヒュ
ウ」等の疑似音声を疑似音声合成部62にて合成するた
めの構成を追加し、歌い手の歌唱に野次を入れるような
効果を出してカラオケをより一層楽しむ工夫をしてもよ
い。この場合、サウンドメモリ5に「ハハハッ」、「ヒ
ュウ、ヒュウ」等の疑似音声の素になるウェーブテーブ
ルを追加し、採点結果とかかる疑似音声の発生を連動
させるための機構を追加すればよい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラオケの演奏情報に基づき伴奏演奏の
    楽音を合成する音源と、歌い手の歌唱音声を取り込む歌
    唱音声入力手段と、前記伴奏演奏の楽音と前記歌唱音声
    とを混合して出力するミキシング手段とを具備してなる
    カラオケ装置において、 ハミングまたはスキャットを模した疑似音声の素になる
    波形情報を記憶する波形記憶手段と、 前記カラオケの演奏情報に付帯して供給される楽曲のメ
    ロディ情報に応じて前記波形記憶手段から波形情報を読
    み出し当該曲のメロディをハミングないしはスキャット
    する疑似音声を合成する音声合成手段と、 前記歌唱音声入力手段から入力される歌唱音声のレベル
    を検出するレベル検出手段と、 前記レベル検出手段の検出結果に応じて前記歌唱音声を
    前記疑似音声に切り換えて前記ミキシング手段へ供給す
    る出力切換手段とを具備することを特徴とするカラオケ
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカラオケ装置において、
    さらに、 前記歌唱音声入力手段から入力される歌唱音声のピッチ
    を検出するピッチ検出手段と、 前記ピッチ検出手段の検出結果と前記メロディ情報によ
    って指定されるピッチとを比較する比較手段とを具備
    し、 前記出力切換手段は、前記レベル検出手段の検出結果と
    前記比較手段の比較結果に応じて前記歌唱音声を前記疑
    似音声に切り換えて前記ミキシング手段へ供給すること
    を特徴とするカラオケ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のカラオケ装置において、 前記レベル検出手段の検出結果と前記比較手段の比較結
    果を歌唱力の評価に利用することを特徴とするカラオケ
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のカラオケ装置において、 前記波形記憶手段は、さらに歌唱力の評価結果を示す疑
    似音声の素になる波形情報を記憶し、 前記音声合成手段は、さらに歌唱力の評価結果に応じて
    対応する波形情報を読み出し疑似音声を合成することを
    特徴とするカラオケ装置。
JP8303254A 1996-11-14 1996-11-14 カラオケ装置 Pending JPH10143177A (ja)

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