JP2954891B2 - 自閉式の上吊り引戸 - Google Patents

自閉式の上吊り引戸

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JP2954891B2
JP2954891B2 JP29770696A JP29770696A JP2954891B2 JP 2954891 B2 JP2954891 B2 JP 2954891B2 JP 29770696 A JP29770696 A JP 29770696A JP 29770696 A JP29770696 A JP 29770696A JP 2954891 B2 JP2954891 B2 JP 2954891B2
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  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、閉鎖時における上
下両端部の気密性能と遮音性能とを向上させるようにし
た自閉式の上吊り引戸に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の引戸では、閉鎖時の気密性を良く
するために、第1の方法として、引戸の上下両端部に、
モヘヤやゴムパッキンなどを設けて上下の接触面との間
の隙間を埋めるようにしていた。また、第2の方法とし
て、引戸の上端側に、モヘヤやゴムパッキンなどを設け
て上側接触面との間の隙間を埋める一方、引戸の下端側
内面に、ロッドの進入によって下向きに湾曲する板ばね
を設けるようにしていた。そして、引戸を閉めたとき、
ロッドが引戸の中に押し込まれることによって、板ばね
が下側に湾曲して気密パッキン材を引戸から下方に突出
させて、下側接触面との隙間をなくすようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の構成では、モヘヤやゴムパッキンなどの各位置にお
ける突出寸法が正しく設定されていない場合には、上下
接触面との間に隙間が形成されて気密性が悪くなった
り、上下接触面への押圧力が強くなり過ぎて引戸の開閉
を円滑に行うことができないという問題点があった。こ
の場合、特に、下側の接触面が問題であり、しかも、一
旦設定が行われた後には、上下接触面への調整を簡単に
やり直すことができないという問題点もあった。また、
前記第2の構成では、気密パッキン材を下側接触面に押
圧する位置までロッドを押し切るには、引戸を閉めるの
にある程度の力が必要であるという問題点があった。し
かも、傾斜レールを用いる自閉式の場合には、閉鎖時の
危険防止と扉枠に衝突した後のはね返りとを防止するた
め、衝突前の引戸にブレーキを作用して減速するので、
引戸はロッドを押し切る位置まで閉まりきらなくなり、
引戸の気密性を損なう不都合が新たに付け加わることに
もなった。ここで、引戸の閉まりを良くするために、油
圧キャッチなどを使って無理に閉めることはできるが、
そうすると今度は、引戸を開けるに大きな力が必要とな
り、引戸を軽く開閉できなくなるという問題点が生じて
いた。本発明は、これらの事情に鑑みてなされたもの
で、上下接触面に対する気密性能と遮音性能とを良く
し、一旦調整された後においても、きわめて簡単な操作
によって押圧力の調整をやり直すことができる上に、小
さな力によって円滑に開閉をすることができるようにし
た自閉式の上吊り引戸を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成すべくなされたもので、請求項1の発明は、上端部が
扉枠内の傾斜レールに吊り下げられた自閉式の上吊り引
戸であって、前記扉枠の上側横枠と前記引戸の間には、
閉鎖状態において、前記引戸と前記上側横枠の間の隙間
を埋める第1の当接部材が設けられている一方、前記引
戸の下端部の幅方向には、下方向への突出量を調整可能
な第2の当接部材が設けられており、前記第2の当接部
材は、板ばね部材の下向き突出端によって下方に押し出
されるよう構成され、前記板ばね部材は、一端部を引戸
の幅方向に移動可能な接続ピースに接続される一方、他
端部を引戸に固定され、引戸の戸尻側の端部に、固定座
が固定され、この固定座に螺合された調整ねじの先端
が、前記接続ピースに当接され、前記調整ねじを操作し
て前記板ばね部材の湾曲状態を調整することにより、
記引戸を閉鎖した状態で、前記第2の当接部材を最適状
態に調節できるようにしている。請求項2の発明では、
上端部が扉枠内の傾斜レールに吊り下げられた自閉式の
上吊り引戸であって、前記扉枠の上側横枠と前記引戸の
間には、閉鎖状態において、前記引戸と前記上側横枠の
間の隙間を埋める第1の当接部材が設けられている一
方、前記引戸の下端部の幅方向には、下方向への突出量
を調整可能な第2の当接部材が設けられており、前記第
2の当接部材は、2つの板ばね部材の各下向き突出端に
よって下方に押し出されるよう構成され、前記各板ばね
部材は、一端部を引戸の幅方向に移動可能な接続ピース
に接続される一方、他端部を引戸に固定され、引戸の戸
先側と戸尻側の各端部に、固定座が固定され、これら固
定座に螺合された各調整ねじの先端が、前記各接続ピー
スに当接され、前記各調整ねじを操作して前記各板ばね
部材の湾曲状態を調整することにより、前記引戸を閉鎖
した状態で、前記第2の当接部材を最適状態に調節でき
るようにしている。請求項の発明では、第1の当接部
材は、戸尻側に設けられた調整ねじにより、その突出量
が調整可能に構成されている。請求項の発明では、第
1の当接部材は、パッキン保持部材とパッキンと板ばね
部材とが、収納ケースに収容されて構成されており、板
ばね部材は、その戸先側の端部が固定されていると共
に、その戸尻側の端部が移動可能に構成されている。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自閉式の上吊
り引戸について、実施例に基づいて、更に詳細に説明す
る。 〔第1実施例〕図1は、自閉式の上吊り引戸1(以下、
引戸1という)を、室外側から図示した正面図であり、
傾斜レール5aに吊り下げらた引戸1が、玄関口を閉鎖
している状態を示している。扉枠2は、上側横枠2a、
下側横枠2b、戸先側縦枠2c、戸尻側縦枠2d、およ
び中間部縦枠2eからなり、中間部縦枠2eと戸尻側縦
枠2dの間が壁材44によって塞がれている一方、戸先
側縦枠2cと中間部縦枠2eの間の開口が引戸1によっ
て開閉されるようになっている。なお、引戸1の戸尻側
には、タイムストッパー受け金具45が取り付けられ、
戸尻側縦枠2dには、タイムストッパー本体46が取り
付けられており、引戸1を開けたときの両者の結合作用
により、予め設定された時間だけ引戸1の開放状態が維
持され、車椅子を利用するような場合でも、容易に玄関
口を通過できるようになっている。
【0006】図2は、引戸1と上下横枠2a,2bの関
係を示す要部縦断面図であり、図3は、引戸1と縦枠2
c,2d,2eの関係を示す要部横断面図である。図
1、図2に示すように、引戸1の上面には、幅方向両端
にL形突出部材3A,3Bがねじ止めされており、L形
突出部材3A,3Bには、それぞれ滑車4,4が取り付
けられている。上側横枠2aには、傾斜レール5aを備
える案内部材5が固定されており、引戸1は、上記した
一対の滑車4,4を介して、傾斜レール5aに吊り下げ
られている。なお、傾斜レール5aの勾配は、例えば、
1/100程度である。案内部材5には、傾斜レール5
aと平行に、ラック6が取り付けられており、ラック6
は、戸先側のL形突出部材3Aに取り付けられたピニオ
ン7と噛み合わされている。また、L形突出部材3Aに
は、その室外側の垂直面に、ブレーキ機構8が取り付け
られている。
【0007】引戸1の下端部には、高さ40mm程度の下側
力骨1aが設けられており、下側力骨1aの室内寄りに
は、逆U字の頂面に取付フランジ9aを備えた下部ケー
ス9が固定されている。この下部ケース9には、H形の
パッキン保持部材10が上下方向に摺動可能に設けられ
ており、パッキン保持部材10には、その下側にパッキ
ン11が固定されている。下部ケース9とパッキン保持
部材10とによって形成される空間部12には、2個の
板ばね15A,15Bが収容されており(図6、図8参
照)、この板ばね15A,15Bの湾曲状態を調整する
ことによって、パッキン11の押し出し量を調整できる
ようになっている。図5のVI−VI断面図である図6に示
すように、下部ケース9の中央側板9bには、戸先側と
戸尻側の端部において、固定座50A,50Bが固定さ
れており、この固定座50A,50Bには、コイルばね
51A,51Bを挿通した調整ねじ52A,52Bが進
退自在に螺合されている。引戸1の戸先側と戸尻側の端
面には、それぞれ化粧板21,22が取り付けられてお
り、調整ねじ52A,52Bと対応する位置に設けられ
た開口に、ねじ穴キャップ23A,23Bが装着されて
いる。この構成により、調整ねじ52A,52Bは、戸
先側と戸尻側から別々に操作することが可能となる。
【0008】図8は、下部ケース9の内部構造を示す縦
断面図である。図示の通り、調整ねじ52A,52Bの
先端は、移動可能な接続ピース53A,53Bに当接さ
れるようになっており、接続ピース53A,53Bに
は、板ばね15A,15Bが接続されている。一方、板
ばね15A,15Bの他端側は、図8(b)に示すよう
な形状の連結ピース54A,54Bに接続されている。
連結ピース54A,54Bの取付け穴Hには、固定ビス
55A,55Bが挿入されていて、連結ピース54A,
54Bが下部ケース9に固定されている。以上の通り、
板ばね15A,15Bの他端側は、連結ピース54A,
54Bによって固定されるので、戸先側または戸尻側か
ら調整ねじ52A,52Bを操作すれば、板ばね15
A,15Bの湾曲状態を適宜に調整できることになる。
そして、板ばね15A,15Bの下向き突出端は、パッ
キン保持部材10の中間連結部10a(図7、図8参
照)に当接されるので、板ばね15A,15Bの下向き
の湾曲に合わせて、パッキン11が下向きに押し出され
ることになる。
【0009】図2、図3に示すように、中間部縦枠2e
に隣接する下側横枠2bには、ガイドローラ24が回転
自在に取り付けられている。このガイドローラ24は、
水平方向に延設された下側力骨1aの室外側内面と下部
ケース9との間の空間部25に収納されていて、下側力
骨1aの内面に当接されている。上側横枠2aの室内側
には、戸先側縦枠2cの位置から中間部縦枠2eの位置
に至るまで、略U字状の上部ケース26が取り付けられ
ている。上部ケース26は、図2に示すように、引戸1
の上端面より下側に位置しており、室外側に折り曲げら
れた上部ケース26の上端が、上側横枠2aの水平折り
曲げ面にねじ止めされている。なお、上部ケース26の
室内側は、U形部材27の底面によって保持されてい
る。上部ケース26の上端部には、H形のパッキン保持
部材28に固定されたパッキン29が上下方向に摺動可
能に設けられている。上部ケース26の底面とパッキン
保持部材28とによって形成された空間部30には、2
個の板ばね33A,33Bが収容されており(図9参
照)、この板ばね33A,33Bの湾曲状態を調整する
ことによって、パッキン29の押し出し量を調整できる
ようになっている。図9に示すように、板ばね33A
は、戸先側が固定板43に接続されている一方、反対側
が連結ピース31Aに接続されている。板ばね33B
は、両端部とも連結ピース31B,31Cに接続されて
おり、戸尻側の連結ピース31Cは、ねじ部材38に固
定され、反対側の連結ピース31Bは、連結プレート3
2を介して、連結ピース31Aに連結されている。連結
ピース31A,31Bは、連結プレート32によって連
結されて移動するので、ねじ部材38が進退されると、
それに応じて、板ばね33A,33Bは、適宜に上向き
に湾曲することになる。板ばね33A,33Bの上向き
突出端は、パッキン保持部材28の中間連結部28aに
当接されるので、板ばね33A,33Bの上向きの湾曲
に合わせて、パッキン29が上向きに押し出されること
になる。
【0010】上側横枠2aは、上部ケース26を収容し
た状態で、戸先側縦枠2cから中間部縦枠2eの位置ま
で延設されるが、上側横枠2aの中間部縦枠2e側の端
部は、蓋板41によって塞がれている(図4参照)。蓋
板41と上部ケース26の間には、平面視で断面U字状
の補助部材34が、蓋板41に向けて開口して設けられ
ている(図9参照)。この補助部材34の内側には、ナ
ット35が固定されており、ナット35には、補助部材
34の表側からコイルばね36を挿通して調整ねじ37
が螺合されている。なお、蓋板41には、調整ねじ37
と対応する位置に、ねじ穴キャップ42が設けられてお
り、貫通穴42aを通して調整ねじ37を進退させるよ
うになっている。調整ねじ37の先端は、移動可能なロ
ッドキャップ39の表面に当接されている。また、ロッ
ドキャップ39には、ねじ部材38が固定されているの
で、戸尻側から調整ねじ37を操作すれば、板ばね33
A,33Bの湾曲状態を調整できることになる。そし
て、上部ケース26から突出するパッキン29は、引戸
1の上面に螺着されて室内側に突出するL形部材40の
下端部にピッタリと当接されることになり、引戸1を閉
めたときの上端側の気密性を良好にしている。
【0011】引戸1を閉めた状態において、戸尻側の端
面に取り付けられたL形の化粧板22は、その折り曲げ
部分が、中間部縦枠2eの縦方向に形成された開口部を
通して中間部縦枠2e内に侵入し、引戸1を閉めたとき
の戸尻側の見栄えを良くしている(図3参照)。また、
図2に示すように、上側横枠2aの室外側には、丁番4
7に接続された外側表面板2fが取り付けられており、
外側表面板2fを室外側に開くことにより、各構成部品
の取り付けを容易にしている。この第1実施例では、引
戸1の下端部に下部ケース9を取り付けると共に、上側
横枠2aにも上部ケース26を取り付けている。したが
って、引戸1を閉鎖した状態で、戸尻側から調整ねじ3
7を操作することによってパッキン29を最適状態に押
し出すことができる。また、引戸1を閉鎖した状態で、
戸尻側の調整ねじ52Bを操作して戸尻側のパッキン1
1を最適状態に押し出した後、引戸1を少し開けて戸先
側の調整ねじ52Aを操作すれば、戸尻側のパッキン1
1についても最適状態に設定することができる。つま
り、戸先側と戸尻側の調整ねじ52A,52Bを操作す
ることによって、パッキン11の押し出し量を、幅方向
全体にわたって同一に設定することが容易となる。この
調整は、引戸1が閉鎖状態であって、引戸1と扉枠2の
間隔が最小となる状態で行われるので、気密性と遮音性
を高めることができ、引戸1を開ける場合に、余分な力
を加える必要もなくなる。なお、図1〜図9の説明で
は、上側横枠2aに上部ケース26を取り付けることに
したが、これに限定される必要はなく、例えば、引戸1
の上端部に、上部ケース26を取り付けてもよい。
【0012】〔第2実施例〕図10は、第2実施例の引
戸1Aの要部縦断面図を図示したものであり、図11
は、要部横断面図を図示したものである。この実施例で
は、上部ケース26の上側横枠2aへの取り付けを省略
し、その代わりに、上側横枠2aに、パッキン30を取
り付けている。パッキン30は、断面L字状の本体部3
0aと、本体部30aから突出する舌片部30bとから
なり、本体部30aが横枠2aの折り曲げ端部に固着さ
れている。この実施例において、引戸のL形部材40と
パッキンの舌片部30bとは、引戸1を閉じた時に最適
状態で接触するように位置決めされている。なお、第2
実施例では、上側横枠2aにパッキンを取り付けている
が、これに変えて、引戸1の上部には、モヘヤやパッキ
ンを取り付けても良い。
【0013】以上、本発明の2つの実施例について説明
したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種の変更が
可能である。例えば、引戸1の下端部に取り付ける下部
ケース9は、第1実施例、第2実施例とも、板ばね15
A,15Bの湾曲状態を、戸尻側と戸先側の両方から調
整するものであったが、これに限定される必要はなく、
戸尻側のみから調整するものでも良い。この場合、下部
ケース9として、図9に示すものを上下反転させて利用
しても良いし、その他の構成によって板ばねの湾曲状態
を調整しても良い。また、第1、第2の実施例では、板
ばねを湾曲させてパッキン押出量を調整したが、板ばね
に代えて他の押出部材を用いてもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、次に記載するすぐれた
効果が得られる。請求項1の発明では、引戸の下端部の
幅方向には、下方向への突出量を調整可能な第2の当接
部材が設けられているので、引戸の閉鎖状態において、
第2の当接部材を最適状態に調節でき、接触面に対する
気密性能と遮音性能とを良好なものとすることができ
る。また、第2当接部材の押圧力は、閉じた状態の引戸
に最適状態で作用するので、引戸の開閉を小さな力によ
って円滑に行うことができ、車椅子を利用しているよう
な人でも、引戸を容易に開閉することができる。さら
に、この押圧力は、一端調整された後においても、調整
をやり直すことも容易である。しかも、請求項の発明
では、調整ねじを操作するだけで、パッキンの扉枠への
押圧力を最適状態に調節することができる。また、きわ
めて簡単な操作によって、引戸の気密性能を良好な状態
に保つことができ、しかも、気密性能の向上は隙間部分
を通しての音の伝達を遮断するのに役立つため、遮音性
能も併せて良くすることができる。請求項の発明で
は、板ばね部材は、その戸先側および戸尻側の端部が、
ともに移動可能に構成されており、調整ねじが戸先側お
よび戸尻側に設けられているので、戸先側と戸尻側の板
ばね部材をそれぞれを別々に調整することができ、パッ
キンの押し出し量を幅方向で均一に設定するのが容易で
ある。請求項の発明では、第1の当接部材は、戸尻側
に設けられた調整ねじにより、上方向への突出量が調整
可能に構成されているので、接触面に対する気密性能と
遮音性能とを最良なものとすることができる。請求項
の発明では、第1の当接部材の調整ねじが戸尻側に設け
られているので、引戸を完全に閉め切った状態で、パッ
キンの押圧力を調整することができ、最適な状態に調整
するのが容易である。また、押圧力が一旦調整された後
においても、引戸を閉めた状態において、押圧力の調整
をきわめて容易にやり直すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す外観正面図である。
【図2】扉枠の上下横枠と引戸の関係を示す縦断面図で
ある。
【図3】扉枠の縦枠と引戸の関係を示す横断面図であ
る。
【図4】図2のA部を戸尻側から見た正面図である。
【図5】引戸下部を戸尻側より見た正面図である。
【図6】図5のVI−VI断面図である。
【図7】下部ケースを戸尻側より見た正面図である。
【図8】下部ケース内に収納される板ばねの取り付け状
態を一部省略して示す正面図である。
【図9】上ケース内に収納された板ばねの取り付け状態
を一部省略して示す正面図である。
【図10】第2実施例における上下横枠と引戸の関係を
示す縦断面図である。
【図11】第2実施例における縦枠と引戸の関係を示す
横断面図である。
【符号の説明】
1 (上吊り)引戸 2 扉枠 2a 上側横枠 5a 傾斜レール 9,9A 収納ケース(下部ケース) 10 パッキン保持部材 11 当接部材(パッキン) 15A,15B 板ばね部材(板ばね) 18 調整ねじ 33A,33B 板ばね部材(板ばね) 37 調整ねじ 52A,52B 調整ねじ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部が扉枠内の傾斜レールに吊り下げ
    られた自閉式の上吊り引戸であって、 前記扉枠の上側横枠と前記引戸の間には、閉鎖状態にお
    いて、前記引戸と前記上側横枠の間の隙間を埋める第1
    の当接部材が設けられている一方、 前記引戸の下端部の幅方向には、下方向への突出量を調
    整可能な第2の当接部材が設けられており、前記第2の当接部材は、板ばね部材の下向き突出端によ
    って下方に押し出されるよう構成され、 前記板ばね部材は、一端部を引戸の幅方向に移動可能な
    接続ピースに接続される一方、他端部を引戸に固定さ
    れ、 引戸の戸尻側の端部に、固定座が固定され、 この固定座に螺合された調整ねじの先端が、前記接続ピ
    ースに当接され、 前記調整ねじを操作して前記板ばね部材の湾曲状態を調
    整することにより、 前記引戸を閉鎖した状態で、前記第
    2の当接部材を最適状態に調節できるようにしたことを
    特徴とする自閉式の上吊り引戸。
  2. 【請求項2】 上端部が扉枠内の傾斜レールに吊り下げ
    られた自閉式の上吊り引戸であって、 前記扉枠の上側横枠と前記引戸の間には、閉鎖状態にお
    いて、前記引戸と前記上側横枠の間の隙間を埋める第1
    の当接部材が設けられている一方、 前記引戸の下端部の幅方向には、下方向への突出量を調
    整可能な第2の当接部材が設けられており、前記第2の当接部材は、2つの板ばね部材の各下向き突
    出端によって下方に押し出されるよう構成され、 前記各板ばね部材は、一端部を引戸の幅方向に移動可能
    な接続ピースに接続される一方、他端部を引戸に固定さ
    れ、 引戸の戸先側と戸尻側の各端部に、固定座が固定され、 これら固定座に螺合された各調整ねじの先端が、前記各
    接続ピースに当接され、 前記各調整ねじを操作して前記各板ばね部材の湾曲状態
    を調整することにより、 前記引戸を閉鎖した状態で、前
    記第2の当接部材を最適状態に調節できるようにしたこ
    とを特徴とする自閉式の上吊り引戸。
  3. 【請求項3】 前記第1の当接部材は、戸尻側に設けら
    れた調整ねじにより、その突出量が調整可能に構成され
    たことを特徴とする請求項1又は請求項に記載の自閉
    式の上吊り引戸。
  4. 【請求項4】 前記第1の当接部材は、パッキン保持部
    材とパッキンと板ばね部材とが、収納ケースに収容され
    て構成されており、 前記板ばね部材は、その戸先側の端部が固定されている
    と共に、その戸尻側の端部が移動可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項に記載の自閉式の上吊り引
    戸。
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