JP2954281B2 - リチウム二次電池およびその製造方法 - Google Patents

リチウム二次電池およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、リチウム二次電池およびその製造方法に係
わり、さらに詳しくはその正極活物質の改良に関する。
〔従来の技術〕
リチウム二次電池の正極活物質としては、二硫化チタ
ン、五酸化バナジウム、マンガン酸化物、リチウムマン
ガン酸化物、リチウムコバルト酸化物などが提案されて
きたが、最近は、リチウムコバルト酸化物が約4Vという
高電圧を有することから特に注目されている。
このLiCoO2は、通常、炭酸リチウム(Li2CO3)と炭酸
コバルト(CoCO3)とをLi/Co=1/1(モル比)で混合
し、空気中、900℃で20時間加熱して合成されていた
(例えば、米国特許第4,302,518号明細書)。また、上
記米国特許第4,302,518号明細書には、反応を完全にす
るため、900℃が加熱後、再び粉砕し、再度900℃で加熱
するというように、加熱処理を数回繰り返すことも提案
されている。
そこで、本発明者らは、上記合成法にしたがって、Li
CoO2を合成し、リチウム二次電池用の正極活物質として
用い、リチウム負極に対して4.5〜3.5Vの電圧範囲で、2
mA/cm2放電、0.5mA/cm2充電という比較的大きな放電電
流で充放電させたところ、充放電容量が意外にも小さい
ことが判明した。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上述したように、従来の方法で合成された
LiCoO2を正極活物質として用いたリチウム二次電池が、
大きな放電電流で充放電させた場合には、充放電容量が
意外にも小さかったという問題点を解決し、大きな放電
電流で充放電させた場合にも充放電容量の大きいリチウ
ム二次電池を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、リチウム二次電池の正極活物質として用い
るLiCoO2を、融点が500℃以下の低融点のリチウム塩
と、コバルト酸化塩または加熱によりコバルト酸化物に
なる塩とを熱処理することによって、一次粒子の平均粒
径が0.5μm以下の微小粒子に合成することにより、上
記目的を達成したものである。
上記融点が500℃以下の低融点のリチウム塩として
は、例えば、酢酸リチウムや酢酸リチウム水和物〔例え
ば、CH3COOLi・2H2O(融点約70℃)〕、ヨウ化リチウム
水和物〔例えば、LiI・3H2O(融点73℃)など〕、硝酸
リチウム〔LiNO3(融点261℃)〕、水酸化リチウム〔Li
OH(融点445℃)〕や水酸化リチウム水和物〔LiOH・H2O
(融点445℃)〕などが用いられる。
また、コバルト酸化物としては、例えば、CO3O4、C
o2、O3などが用いられ、加熱によりコバルト酸化物にな
る塩としては、例えば、炭酸コバルト(COCO3)やこれ
に水酸基が一部入った塩基性炭酸コバルト、さらには水
酸化コバルト〔Co(OH)〕などが用いられる。
上記の融点が500以下の低融点のリチウム塩と、コバ
ルト酸化物または加熱によりコバルト酸化物になる塩と
を熱処理するときは、リチウム塩の融点以上で500℃以
下という低い温度でLiCoO2を合成することができるの
で、得られるLiCoO2は一次粒子の平均粒径が0.5μm以
下の微小粒子になる。
ここで、本発明において正極活物質として用いるLiCo
O2の特性を従来のLiCoO2と対比しつつ説明すると、次の
とおりである。
従来のLiCoO2は、前述したように、炭酸リチウム(Li
2CO3、融点618℃)と炭酸コバルト(CoCO3)とをLi/Co
=1/1(モル比)で混合し、空気中、900℃で20時間熱処
理することによって合成されていた。このように高温で
合成されたLiCoO2は粒子が大きく成長し、一次粒子の粒
径が約1〜5μm程度になる。そのため、Li+イオンの
出入りする表面積が小さく、正極活物質として用いたと
きに分極が大きくなり、大きな放電電流で充放電させた
ときに充放電容量が低下する原因になる。
これに対し、本発明では、LiCoO2を合成するにあた
り、融点が500℃以下の低融点のリチウム塩と、コバル
ト酸化塩または加熱によりコバルト酸化物になる塩とを
用いることにより、リチウム塩の融点以上、500℃以下
の低い熱処理温度でLiCoO2を合成することができる。こ
のように低い温度で合成できることによって、LiCoO2
一次粒子の平均粒径が0.5μm以下の微小粒子で比表面
積が大きく、Li+イオンがよく出入りすることができる
状態に合成することができ、大きい放電電流で充放電さ
せた場合でも充放電容量の大きいものにすることができ
る。LiCoO2は粒径が小さいほど充放電容量が大きくなる
が、粒径が小さくなりすぎると、単位体積あたりに充填
できる正極活物質量が少なくなるので、LiCoO2は一次粒
子の平均粒径が0.05μm以上で0.5μm以下にするのが
好ましい。
本発明において、正極活物質として用いるLiCoO2を合
成するにあたり、リチウム塩としては低融点のリチウム
塩を用いるが、これは低い熱処理温度でLiCoO2を合成す
るためには、熱処理温度よりもリチウム塩の融点の方が
低いことが必要であるからである。その理由は次のよう
に考えられる。
熱処理により、リチウム塩と、コバルト酸化物または
加熱によりコバルト酸化物になる塩(以下の説明におい
ては、コバルト酸化物を代表させて説明する)とが反応
してLiCoO2になるが、その反応は両方の物質の接触面を
介して進行する。そのため、熱処理温度において、リチ
ウム塩が溶融し、液相になっていれば、液体−固体の接
触になり、接触面積が非常に大きくなって、反応がスム
ーズに進行する。また、熱処理温度以下でリチウム塩が
溶融し分解して、コバルト酸化物のまわりに細かく析出
する場合も接触面積が大きくなる。この例には、例え
ば、シュウ酸リチウムが挙げられる。要するに、リチウ
ム塩とコバルト酸化物とを広い接触面積でスムーズに反
応させるには、熱処理温度よりリチウム塩の融点の方が
低いことが必要である。
上記の説明からも明らかなように、低い熱処理温度で
LiCoO2を合成するためには、リチウム塩の融点が低いほ
ど好ましい。本発明において用いる融点が500℃以下の
リチウム塩は、前記に例示した通りであるが、それらの
中でも、酢酸リチウム・2水和物(融点約70℃)、ヨウ
化リチウム・3水和物(融点73℃)、硝酸リチウム(融
点261℃)などは、融点が350℃以下であり、本発明にお
いて特に好適に用いられる。
上記LiCoC2を合成するための熱処理は、空気中、アル
ゴン−酸素混合ガス中、あるいは酸素ガス中などで行わ
れる。熱処理時の温度は、リチウム塩の融点以上で、低
い方がよいが、実務上は200℃以上で熱処理するのが好
ましい。これは200℃より低くなると、熱処理にあたっ
て使用する材料中に含まれる水分や合成されたLiCoO2
に含まれる水分を充分に除去することが困難なためであ
る。また、熱処理時の温度を高くしなければならない場
合でも、500℃以下で熱処理することが好ましい。これ
は500℃より高くすると、LiCoO2の粒子が大きく成長
し、表面積が小さくなって、充放電容量が小さくなり、
充放電特性の優れたリチウム二次電池が得られにくくな
るためである。そして、熱処理時間は、通常、2〜40時
間程度である。
〔実施例〕
つぎに実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明す
る。
実施例1 硝酸リチウム(LiNO3)と炭酸コバルト(CoCO3)とを
350℃で熱処理してLiCoO2を合成した。合成されたLiCoO
2の一次粒子の粒径は約0.1〜0.3μmであり、平均粒径
は約0.2μmであった。上記の合成は以下のように行っ
た。
硝酸リチウムと炭酸コバルトとをLi/Co=1/1(モル
比)の割合になるように秤量した後、メノウ製の乳鉢で
粉砕しつつ混合した。これをAr/O2=80/20のアルゴン−
酸素混合ガス中において350℃で20時間熱処理した。
熱処理後の生成物のX線回折パターンを測定したとこ
ろ、従来法(熱処理温度:900℃)で合成したLiCoO2とほ
ぼ同型のパターンを示した。ただし、それぞれのピーク
は従来法や700℃で合成したLiCoO2に比べてブロードで
あり、粒子が小さいことを示していた。
この実施例1で合成されたLiCoO2のX線回折パターン
については、従来法に相当する後記の比較例1で合成さ
れたLiCoO2のX線回折パターンと対比しつつ、第2図に
示す。
上記のように熱処理することによって合成したLiCoO2
を正極活物質として用い、これに電子伝導助剤としてり
ん状黒鉛、結着剤としてポリテトラフルオロエチレンを
100:20:5(重量比)の割合で混合して正極合剤を調製し
た。この正極合剤を金型内に充填し、1t/cm2で直径10mm
の円板状に加圧成形したのち、200℃で熱処理して正極
とした。
この正極を用い、第1図に示すボタン形のリチウム二
次電池を作製した。
第1図において、(1)は上記の正極であり、(2)
は直径14mmの円板状のリチウムからなる負極である。
(3)は微孔性ポリプロピレンフィルムからなるセパレ
ータで、(4)はポリプロピレン不織布からなる電解液
吸収体である。(5)はステンレス鋼製の正極缶であり
(6)はステンレス鋼製網からなる正極集電体で、
(7)はステンレス鋼製で表面にニッケルメッキを施し
た負極缶である。(8)はステンレス鋼製網からなる負
極集電体で、上記負極缶(7)の内面にスポット溶接さ
れていて、前記の負極(2)は、このステンレス鋼製網
からなる負極集電体(8)に圧着されている。(9)は
ポリプロピレン製の環状ガスケットであり、この電池に
はプロピレンカーボネートと1,2−ジメトキシエタンと
の容量比1:1の混合溶媒にLiCF3SO3を0.6mol/溶解した
電解液が注入されている。
実施例2 酢酸リチウム・2水和物(CH3COOLi・2H2O)と炭酸コ
バルト(CoCO3)とを350℃で熱処理してLiCoO2を合成し
た。合成時の条件は、硝酸リチウムに代えて酢酸リチウ
ム・2水和物を用いたほかは、実施例1の場合と同じで
ある。
合成されたLiCoO3の一次粒子の粒径は約0.1〜0.3μm
であり、平均粒径は約0.2μmであった。
また、上記のように合成したLiCoO2を正極活物質とし
て用い、それ以外は実施例1と同様にして、ボタン形の
リチウム二次電池を作製した。
実施例3 硝酸リチウム(LiNo3)と炭酸コバルト(CoCO3)とを
500℃で熱処理してLiCoO2を合成した。合成時の条件
は、熱処理時の温度が350℃から500℃に変わったほか
は、実施例1の場合と同じである。
合成されたLiCoO2の一次粒子の粒径は約0.3〜0.6μm
であり、平均粒径は約0.5μmであった。
また、上記のように合成したLiCoO2を正極活物質とし
て用い、それ以外は実施例1と同様にして、ボタン形の
リチウム二次電池を作製した。
比較例1 従来法にしたがって、炭酸リチウム(Li2CO3)と炭酸
コバルト(CoCO3)とを900℃で熱処理してLiCoO2を合成
した。合成されたLiCoO2の一次粒子の粒径は約1〜5μ
mであった。上記の合成は以下のように行った。
炭酸リチウムと炭酸コバルトとをLi/Co=1/1(モル
比)になるように秤量した後、メノウ製の乳鉢で粉砕し
つつ混合した。これをAr/O2=80/20のアルゴン−酸素混
合ガス中において、900℃で20時間熱処理した。
上記のようにして合成したLiCoO2のX線回折パターン
を第2図に示す。この比較例1で合成したLiCoO2のX線
回折パターンについては、前記実施例1で合成したLICo
O2のX線回折パターンと対比しつつ後に説明する。
上記のように熱処理することによって合成したLiCoO2
を正極活性物質として用い、それ以外は実施例1と同様
にして、ボタン形のリチウム二次電池を作製した。
比較例2 硝酸リチウム(JiNO3)と炭酸コバルト(CoCO3)とを
900℃で熱処理してLiCoO2を合成した。合成時の条件
は、熱処理時の温度が350℃から900℃に変わったほか
は、実施例1の場合と同じである。
合成されたLiCoO2の一次粒子の粒径は約1〜5μmで
あった。
上記のようにして合成したLiCoO2を正極活物質として
用い、それ以外は実施例1と同様にして、ボタン形のリ
チウム二次電池を作製した。
比較例3 硝酸リチウム(LiNO3)と炭酸コバルト(CoCO3)とを
700℃で熱処理してLiCoO2を合成した。合成時の条件
は、熱処理時の温度が350℃から700℃に変わったほか
は、実施例1の場合と同じである。
合成されたLiCoO2の一次粒子の粒径は約0.5〜1.0μm
であった。
上記のようにして合成されたLiCoO2を正極活物質とし
て用い、それ以外は実施例1と同様にして、ボタン形の
リチウム二次電池を作製した。
上記実施例1〜3および比較例1〜3の電池を充電電
流0.392mA、放電電流1.57mA(2mA/cm2)で、4.5〜3.5V
の電圧間で充放電した。
第1表に上記実施例1〜3および比較例1〜3の電池
の充放電サイクル数と充放電容量との関係示す。なお、
これらの電池は、LICoO2を正極活物質として用いている
関係上、まず、充電して、LiCoO2からLiを抜き、LiCoO2
はLi1-xCoO2(x=0〜1)として用いた。
第1表に示すように、いずれのサイクル数において
も、実施例1〜3の電池は比較例1〜3の電池より大き
な充放電容量を示し、ほ発明のLiCoO2が正極活物質とし
て優れていることを示していた。
つぎに、第2図について説明する。第2図は、前記し
たように、実施例1で合成されたLiCoO2と比較例1で合
成されたLiCoO2のX線回折パターンを示すものである。
その測定は、CuKα線を用い、50kV、150mAで行われたも
のであるが、両者は、X線強度比やピーク位置(回折角
度)に若干の差は認められるものの、類似したパターン
を示しており、実施例1で合成されたものがLiCoO2であ
ることを示していると考えられる。また、実施例1で合
成されたLiCoO2が比較例1で合成されたLiCoO2に比べて
ブロードなピークとなるのは、実施例1で合成されたLi
CoO2の方が粒径が小さいことによるものと考えられる。
以上、低融点のリチウム塩として、硝酸リチウムと酢
酸リチウム・2水和物を例に挙げて説明した。LiCoO2
合成するにあたっては、熱処理温度までの昇温の過程で
リチウム塩が溶融する必要があることは前記した通りで
あるが、融点が異なる代表的なリチウム塩を用い、熱処
理温度を変えてLiCoO2の合成を試みた場合の結果を第2
表に示す。
合成にあたっては、いずれも、リチウム塩と炭酸コバ
ルトとをLi/Co=1/1(モル比)で混合し、Ar/O2=80/20
のアルゴン−酸素混合ガス中において20時間熱処理し
た。
第2表に示すように、熱処理時の温度をリチウム塩の
融点より高くすることによりLiCoO2が合成できることが
わかる。
第2表では、代表的なリチウム塩について調べた結果
を示したが、それら以外にも、融点が500℃以下のリチ
ウム塩としては、ヨウ化リチウム水和物、例えば、LiI
・3H2O(融点73℃)などがあり、これらも好適に使用で
きる。なお、酢酸リチウム、水酸化リチウムなどは無水
物でもよいが、ヨウ化リチウムは無水物であると融点が
上昇するので、水和物を用いる。また、リチウム塩は水
溶液にして使用してもよい。
また、実施例では、コバルト酸化物になる塩として、
炭酸コバルト(CoCO3)を用いたが、この炭酸コバルト
市販品は、水酸基が一部入った塩基性炭酸コバルトであ
る場合が多く、そのような塩基性炭酸コバルトを用いて
もよい。また、Co3O4、Co2O3などのコバルト酸化物も用
いることができるし、さらに水酸化コバルト〔Co(O
H2)〕などのような加熱によりコバルト酸化物になる塩
も用いることができる。
本発明では、LiCoO2の合成にあたり、低融点のリチウ
ム塩を用いたが、この低融点のリチウム塩を用いること
の利点は、その他のリチウム複合酸化物、例えば、LiMn
2O4、LiMnO2、LiMO2〔MはNi、Feなどの遷移金属、また
は2種以上の固溶体、例えば、Li(Co,Mn)O2など〕の
合成に対しても適用することができる。
また、正極活物質以外の電池構成材料について述べる
と、実施例では、負極にリチウムを用いたが、それに代
えて、リチウム−アルミニウム合金などのリチウム合金
を用いてもよい。また、カーボンやコークスなどとリチ
ウムが化合したリチウム化合物を用いてもよい。
さらに、電解液にも、実施例で用いたもの以外に、例
えば、LiCIO4、LiPF6、LiBF4などの電解質の1種または
2種以上を、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシ
エタン、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネー
ト、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、1,3−
ジオキソランなどの単独または2種以上の混合溶媒に溶
解した有機電解液を用いてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明では、正極活物質として
用いるLiCoO2を、融点が、500℃以下の低融点のリチウ
ム塩と、コバルト酸化物または加熱によりコバルト酸化
物とを従来の熱処理温度より低い温度で熱処理すること
によって、一次粒子の平均粒径が0.5μm以下の微小粒
子に合成することにより、充放電容量の大きいリチウム
二次電池を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のリチウム二次電池の一例を示す断面図
である。第2図は実施例1で合成されたLiCoO2と比較例
1で合成されたLiCoO2のX線回折パターンを示す図であ
る。 (1)……正極、(2)……負極、(3)……セパレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−219556(JP,A) 特開 平3−84874(JP,A) 特開 平1−309261(JP,A) 特開 平1−304664(JP,A) 特開 平1−294373(JP,A) 特開 平1−294358(JP,A) 特開 平1−272051(JP,A) 特開 昭63−121260(JP,A) 特開 昭62−256371(JP,A) 特開 昭55−136131(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01M 4/02 H01M 4/04 H01M 4/58 H01M 10/40

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リチウムまたはリチウム合金を負極に用い
    るリチウム二次電池において、 正極活物質として一次粒子の平均粒径が0.5μm以下のL
    iCoO2を用いたことを特徴とするリチウム二次電池。
  2. 【請求項2】リチウムまたはリチウム合金を負極に用
    い、LiCoO2を正極活物質として用いるリチウム二次電池
    を製造するにあたり、 上記LiCoO2を、融点が500℃以下の低融点のリチウム塩
    と、コバルト酸化物または加熱によりコバルト酸化物に
    なる塩とを熱処理することによって合成することを特徴
    とするリチウム二次電池の製造方法。
  3. 【請求項3】熱処理時の温度が、使用するリチウム塩の
    融点より高く、かつ500℃以下である請求項2記載のリ
    チウム二次電池の製造方法。
  4. 【請求項4】低融点リチウム塩が、酢酸リチウム水和
    物、ヨウ化リチウム水和物および硝酸リチウムよりなる
    群から選ばれる少なくとも1種である請求項2記載のリ
    チウム二次電池の製造方法。
  5. 【請求項5】熱処理時の温度が200〜350である請求項2
    記載のリチウム二次電池の製造方法。
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