JP2953629B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2953629B2
JP2953629B2 JP2331413A JP33141390A JP2953629B2 JP 2953629 B2 JP2953629 B2 JP 2953629B2 JP 2331413 A JP2331413 A JP 2331413A JP 33141390 A JP33141390 A JP 33141390A JP 2953629 B2 JP2953629 B2 JP 2953629B2
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Description

【発明の詳細な説明】 『産業上の利用分野』 本発明は感熱記録材料に関するものであり、さらに詳
細には地肌、及び画像の光に対する安定性を向上させた
感熱記録材料に関する。
『従来技術』 電子供与性無色染料と電子受容性化合物を使用した記
録材料は、感圧紙、感熱紙、感光感圧紙,通電感熱記録
紙、感熱転写紙等として既によく知られている。たとえ
ば英国特許2140449、米国特許4480052、同4436920、特
公昭60−23992、特開昭57−179836、同60−123556、同6
0−123557などに詳しい。
記録材料として、近年(1)発色濃度および発色感度
(2)発色体の堅牢性などの特性改良に対する研究が鋭
意行われている。
しかしながら、感熱記録材料は太陽光に長時間さらさ
れたり、事務所等で長期にわたり掲示されたりした時
に、光により地肌が着色したり、画像部が変色あるいは
退色したりする欠点を有していた。
この地肌の変色や、画像部の変色又は退色を改良する
ために種々の方法が考案されてきたが、必ずしも十分な
効果が得られていない。(例えば、特開昭50−104650
号、同58−087093号、同60−203487号、同61−242878
号、同61−193883号等) 『発明の目的』 従って本発明の目的は、地肌が光によって変色した
り、画像部が光によって変色あるいは退色することを改
善した感熱記録材料を提供する事である。
『発明の構成』 本発明の目的は、支持体上に400nmでの光透過率が70
%以下で、かつ370nmでの光透過率が5%以下で、かつ
可視光全光透過率が70%以上の光遮断層を、少なくとも
1層以上設けた事を特徴とする感熱記録材料により達成
された。また前記光遮断層中には、少なくとも2種以上
の紫外線吸収剤を含有する事が好ましい。前記光遮断層
の400nmでの光透過率が50%以下で、かつ370nmでの光透
過率が1%以下で、かつ可視光全光透過率が90%以上で
あることがさらに好ましい。
本発明による光遮断層は、結合剤中に紫外線吸収剤を
均一に分布させたものであり、これらの均一に分布した
紫外線吸収剤が有効に紫外光を吸収することにより、地
肌が光によって変色したり、画像部が光によって変色あ
るいは退色することを防止する。
本発明においては、紫外線吸収剤は公知のどのような
紫外線吸収剤でも使用することができる。好ましくは下
記一般色(1)〜(6)で表される化合物である。
式中、R101、R102、R103、R104、R105はそれぞれ同じ
であっても異なっていてもよく水素、ハロゲン、アルキ
ル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、
アルケニル基、ニトロ基、カルボキシル基、スルホン
基、又はヒドロキシ基を表す。
式中R111〜R115はそれぞれ同じでも異なっていてもよ
く水素原子、ハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、ア
リール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、アミノ
基、シアノ基、ニトロ基、カルバモイル基、スルホニル
基、スルファモイル基、スルホンアミド基、カルボキシ
ル基、スルホン基、アシルオキシ基、オキシカルボニル
基、又はヒドロキシ基であり、X11及びY11はシアノ基、
−COOR117、−COONHR117、−COR117、−SO2R117、−SO2
NHR117であり、R117はアルキル基、又はアリール基を表
す。また、X11とY11は連結して5〜7員環を形成しても
よい。
式中、R121〜R126はそれぞれ同じでも異なっていても
よく、水素原子、ハロゲン、アルキル基、アルコキシ
基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、
アミノ基、シアノ基、ニトロ基、カルバモイル基、スル
ホニル基、スルファモイル基、スルホンアミド基、カル
ボキシル基、スルホン基、アシルオキシ基、オキシカル
ボニル基、又はヒドロキシ基を表す。X21は−CO−ある
いは−COO−を表す。
式中、R131、R132は同じでも異なっていてもよく、水
素原子、アルキル基、アリール基を、又は互いに連結し
て5又は6員環を形成するのに必要な非金属原子群を表
し、X31、Y31は同じでも異なっていてもよく、一般式
(2)におけるX11、Y11と同義である。
式中、R141〜R146はそれぞれ同じでも異なっていても
よく、一般式(2)におけるR110〜R114と同義であり、
R147、R148は同じでも異なっていてもよく、水素原子、
アルキル基、又はアリール基を表し、R147とR148で連結
して5又は6員環を形成してもよい。
式中R151〜R154はそれぞれ同じでも異なっていてもよ
く、水素原子、アルキル基、アリール基を表し、R151
R154は一緒になって二重結合を形成してもよく、R151
R154が一緒になって二重結合を形成する時は、R152とR
153は連結してベンゼン環又はナフタレン環を形成して
もよい。R155はアルキル基、又はアリール基を表し、Z
41は酸素原子、硫黄原子、メチレン基、エチレン基、=
N−R156又は、 を表し、R156はアルキル基、アリール基を表し、R157
R158は同じでも異なっていてもよく、水素原子又はアル
キル基を表す。nは0又は1を表す。X41、Y41は同じで
も異なっていてもよく、一般式(2)におけるX11、Y11
と同義である。nは0又は1を表す。
一般式(1)〜(6)において、R101〜R105、R111
R117、R121〜R126、R131、R132、R141〜R148及びR151
R155で表されるアルキル基は炭素数1〜20が好ましく、
置換基(例えば、ヒドロイシ基、シアノ基、ニトロ基、
ハロゲン原子(例えば、塩素、臭素、フッ素)、アルコ
キシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、ブトキシ、オク
チルキシ)、アリーロキシ基(例えば、フェノキシ)、
エステル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカ
ルボニル、オクチルオキシカルボニル、ドデシルオキシ
カルボニル)、カルボニルオキシ基(例えば、エチルカ
ルボニルオキシ、ヘプチルカルボニルオキシ、フェニル
カルボニルオキシ)、アミノ基(例えば、ジメチルアミ
ノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ)、アリール基(例
えば、フェニル)、カルボンアミド基(例えば、メチル
カルボニルアミド、フェニルカルボニルアミド)、カル
バモイル基(例えば、エチルカルバモイル、フェニルカ
ルバモイル)、スルホンアミド基(例えば、メタンスル
ホンアミド、ベンゼンスルホンアミド)、スルファモイ
ル基(例えば、ブチルスルファモイル、フェニルスルフ
ァモイル、メチルオクチルアミノスルホニル)、シアノ
基、カルボキシル基、スルホン酸基を有していてもよ
い。具体的には、メチル、エチル、プロピル、iso−プ
ロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチ
ル、t−ペンチル、ヘキシル、オクチル、2−エチルヘ
キシル、t−オクチル、デシル、ドデシル、ヘキサデシ
ル、オクタデシル、ベンジル、フェネチル等の基及び上
述の置換基を有する基を挙げることができる。
シクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、ビシクロ(2、2、2)オ
クチル基及びアルキル基で記載した置換基を有するこれ
らの基を挙げることができる。
アリール基としては、炭素数6〜10が好ましく、置換
基(例えば、アルキル基(メチル、エチル、プロピル、
iso−プロピル、ブチル、ペンチル、t−ペンチル、ヘ
キシル、オクチル、2−エチルヘキシル、t−オクチ
ル、デシル、ドデシル、ヘキサデシル)及び前記のアル
キル基が有していてもよい置換基としてあげた基)を有
していてもよい。アリール基として具体的には、フェニ
ル、ナフチル基を挙げることができる。
アルケニル基としては、2−ブテニル、3−ブテニ
ル、オレイル基を挙げる事ができ、これらは前記アルキ
ル基が有してもよい置換基として挙げた基で置換されて
いてもよい。
以下、一般式(1)〜(6)で表される紫外線吸収剤
の具体例を例示するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
本発明で用いる一般式(1)で表される2−(2′−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤は、常温で固体のものでも液体のものでもよいが、液
体のものが好ましい。液体の具体例は、特公昭55−3698
4号、同55−12587号や特開昭58−214152号等に記載があ
る。一般式(1)で表される紫外線吸収剤についての詳
細は、その他特開昭58−212844号、同59−46646号、同5
9−109055号、特公昭36−10466号、同42−26187号、同4
8−5496号、同48−41572号、米国特許3、754、919号、
同4、220、711号等に記載されている。
一般式(2)の紫外線吸収剤は特公昭48−31255号、
同50−10726号、米国特許第2、719、086号、同3、21
4、463号、同3、284、203号、同3、698、707号等に記
載されているか又は記載の方法に準じて合成することが
できる。
一般式(3)で表される紫外線吸収剤は米国特許第
3、707、375号、特公昭48−30492号、特開昭47−10537
号、同58−111942号、同59−19945号、同63−53544号等
に記載されているか又は記載の方法に準じて合成するこ
とができる。
一般式(4)で表される紫外線吸収剤は特開昭51−56
620号、同53−128333号、同58−181040号等に記載の方
法に準じて合成することができる。
一般式(5)で表される紫外線吸収剤は英国特許第
1、198、337号、特開昭63−53544号等に記載されてい
るか又は記載の方法に準じて合成することができる。
一般式(6)で表される紫外線吸収剤は米国特許第
4、360、588号、特開昭63−53544号等に記載されてい
るか又は記載の方法に準じて合成することができる。
一般式(1)〜(6)等で示される紫外線吸収剤は、
事実上水には溶解せず、従って低沸点有機溶剤として
は、例えば酢酸メチル、酢酸エチル、四塩化炭素、クロ
ロホルム、メタノール、エタノール、n−ブタノール、
ジオキサン、アセトンまたはベンゼン等、高沸点有機溶
剤としては燐酸エステル、フタル酸エステル、その他の
カルボン酸エステル、脂肪酸アミド、アルキル化ビフェ
ニル、アルキル化ターフェニル、塩素化パラフィン、ア
ルキル化ナフタレン、ジアリールエタン等、具体例とし
ては、燐酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、リン酸
オクチルジフェニル、リン酸トリシクロヘキシル、フタ
ル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジラウレ
ート、フタル酸ジシクロヘキシル、オレイン酸ブチル、
ジエチレングリコールジベンゾエート、セバシン酸ジオ
クチル、セバシン酸ジブチル、アジピン酸ジオクチル、
トリメリット酸トリオクチル、クエン酸アセチルトリエ
チル、マレイン酸オクチル、マレイン酸ジブチル、イソ
アミルビフェニル、塩素化パラフィン、ジイソプロピル
ナフタレン、1、1′−ジトリルエタン、2、4−ジタ
−シャリアミルフェノール、またはN、N−ジブチル−
2−ブトキシ−5−ターシャリオクチルアニリンあるい
は前記の低沸点及び高沸点有機溶剤からなる溶剤混合物
中に溶解する。またヒンダードフェノール、ヒンダード
アミン、ハイドロキノン誘導体等の添加剤を前記混合溶
剤中に加えてもよい。紫外線吸収剤は二種類以上混合す
る事が好ましい。これは単独での使用においては、長期
保存時に光遮断層中にて紫外線吸収剤が結晶化、析出
し、可視光透過率が著しく低下したり、紫外光の吸収効
率が低下するためである。
このようにして得た紫外線吸収剤の有機溶剤溶液を保
護コロイド、例えばゼラチン水溶液、ポリビニルアルコ
ール水溶液等に加え、コロイドミルまたはホモジナイザ
ーにより、または超音波の適用により乳化分散させる。
この時必要に応じて界面活性剤等を加えてもよい。
こうして得られる乳化分散液を使用して本発明による
光遮断層を作成する。本発明による光遮断層は、例えば
中間層または保護層であることもできるが、中間層とし
て感熱発色層に隣接して塗設するのが好ましく、記録画
像の観察面に対して感熱発色層より上層に位置する必要
がある。光遮断層と感熱発色層の関係詳細を図−(1)
〜(5)に示す。
本発明による光遮断層中に紫外線吸収剤の塗設量は広
範囲に変動できるが、1m2あたり0.01g〜2.00gの範囲が
好ましい。
本発明による光遮断層は、公知の感熱記録材料に有効
である。感熱記録材料の例としては、例えば、電子性供
与無色染料と電子受容性化合物からなる感熱記録材料の
例としては、米国特許4,771,034号、同4,839,332号、特
開昭63−22682号、同63−265682号、同63−227375号、
特開平1−105782号等があり、ジアゾ化合物、カップリ
ング成分及びアルカリ発生剤又は発色助剤からなる感光
感熱記録材料の例としては、例えば特公平2−28479
号、同2−31674号、同2−20434号等がある。
本発明に用いる支持体は、上質紙、コート紙、ポリエ
チレンラミネート紙等の紙を用いたものや、ポリエチレ
ンテレフタレートや合成紙等のプラスチックフィルムを
用いてもよい。
[実施例] 次に本発明の実施例を示すが、本発明はこれらにより
限定されるものではない。実施例中の数量は特に記載の
ない限り重量部を表す。
実施例−1 ポリエチレンテレフタレート透明ベース上に下記組成
を持つ光遮断層、感熱発色層、保護層を同時重層塗布、
乾燥し試料を作成した。
第一層:光遮断層 紫外線吸収剤として、2−(3、5−ジ−t−ブチル
−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリア
ゾール、2−(5−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−
sec−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリア
ゾールをそれぞれ、10重量部、26重量部、47重量部を、
高沸点溶剤としてトリノニルフォスフェニトを42重量部
を酢酸エチル47重量部に加熱溶解し、トリイソプロピル
ナフタレンスルホン酸ソーダを含むゼラチン溶液中に加
えて、コロイドミルにて体積平均粒径を0.4μmまで乳
化分散した。この乳化分散液にさらに8%ゼラチン溶液
を200部加え塗液とした。
この塗布を単独でポリエチレンテレフタレート透明ベ
ース上に2.0g/m2の塗布量で塗布したサンプルの400nm、
及び375nmでの透過率を測定した所、それぞれ45%、0.8
%であった。また、可視光全光透過率は92%であった。
第二層:感熱発色層 2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−イ
ソアミルアミノフルオラン,ビスフエノールA,およびベ
ンジル−2−ナフチルエーテル各々20gを100gの5%ゼ
ラチン水溶液とともに40℃にて一昼夜ボールミルで分散
し、体積平均粒径を3μとした.一方焼成カオリン(An
isilex−93)80gをヘキサメタリン酸ソーダの0.5%溶液
160gとともにホモジナイザーで分散した。
以上のように分散して各分散液を、電子供与性無色染
料分散液5g、電子受容性化合物分散液10g、熱可融性物
質分散液10g、焼成カオリン分散液22gの割合で混合し、
さらに20%ステアリン酸亜鉛のエマルジョン4gと2%の
(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムの水
溶液5gを添加して塗液を得た。
第三層:保護層 8%ゼラチン溶液14重量部に、2%のジ−(2−エチ
ル−ヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム1重量部、20
%ステアリン酸亜鉛のエマルジョン1.8重量部、50%の
カオリン分散液13重量部を加え保護層塗液とした。
以上のようにして得られた塗液を、第一層が2.0g/
m2、第二層が6g/m2、第三層が2g/m2となるように同時重
層塗布し試料を得た。
実施例−2 実施例−1において第二層感熱発色層を下記に変更し
た以外、実施例−1と同様にして試料を得た。
第二層:感熱発色層 発色剤として2−メチル−3−アニリノ−7−シクロ
ヘキシル−N−メチルアミノフルオランを2重量部、及
びキシレンジイソシアネートとトリメチロールプロパン
の3:1付加物18重量部をジイソプロピルナフタレン24重
量部と酢酸エチル5重量部の混合溶媒に添加し加熱溶解
した。このロイコ染料の溶液を、ポリビニルアルコール
3.5重量部、ゼラチン1.7重量部、1、4−ジ(ヒドロキ
シエトキシ)ベンゼン2.4部が水58重量部に溶解してい
る水溶液に混合し、乳化分散して体積平均粒径が1μm
の乳化液を得た。得られた乳化液に水100重量部を加
え、攪拌しながら60℃に加温し、2時間後にロイコ染料
を芯物質に含有したカプセル液を得た。
次に、ビスフェノールA20重量部を5%ポリビニルア
ルコール水溶液100部に加えてサンドミルで3時間分散
し体積平均粒径1μmのビスフェノールAの分散液を得
た。
次に炭酸カルシウム(白石工業社:ユニバー70)40重
量部を水60部に加えてサンドミルで分散し、体積平均粒
径1.5μmの分散液を得た。
以上のようにして得られたカプセル液40部、ビスフェ
ノールA分散液20部、顔料分散液15部、また界面活性剤
として2%のジ−(2−エチル−ヘキシル)スルホコハ
ク酸ナトリウム3部を加えて塗液とした。
以上のようにして得られた塗液を、第一層が2.0g/
m2、第二層が10g/m2、第三層が2g/m2となるように同時
重層塗布し試料を得た。
実施例−3 実施例−1において第二層感熱発色層を下記に変更し
た以外、実施例−1と同様にして試料を得た。
第二層:感熱発色層 下記ジアゾ化合物を用いてカプセルを調整した。
ジアゾ化合物−A1部、及びジアゾ化合物−B1部をトル
イレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンの3:
1付加物6部、キシリレンジイソシアネートとトリメチ
ロールプロパンの3:1付加物18部をフタル酸ジブチル24
部と酢酸エチル5部の混合溶媒に添加し、加熱溶解し
た。このジアゾ化合物の溶液を、ポリビニルアルコール
3.5部、ゼラチン1.7部が水58部に溶解している水溶液に
混合し、乳化分散して体積平均粒径が1μmの乳化液を
得た。得られた乳化液に水100部を加え、攪拌しながら5
0℃に加温し、2時間後にジアゾ化合物を芯物質に含有
したカプセル液を得た。次に、2−ヒドロキシ−3−ナ
フトエ酸アニリド16部と下記化合物4部を5%ポリビニ
ルアルコール水溶液100部に加えてサンドミルで3時間
分散し、体積平均粒径1μmのカップリング成分の分散
液を得た。
次に、トリフェニルフアニジン20部を5%ポリビニル
アルコール水溶液100部に加えてサンドミルで3時間分
散して体積平均粒径1μmの分散液を得た。更に、p−
ベンジルオキシフェノール20部を5%ポリビニルアルコ
ール水溶液100部に加えてサンドミルで3時間分散し1
μmのp−ベンジルオキシフェノールの分散物を得た。
以上のようにして得られたカプセル液50部、カップリ
ング成分分散液15部、トリフェニルグアニジン分散物15
部に、実施例−2で調整した炭酸カルシウム分散液15部
を加えて塗液とした。
この塗液を、第一層が2.0g/m2、第二層が10g/m2、第
三層が2g/m2となるように同時重層塗布し試料を得た。
実施例−4 ポリエチレンテレフタレート透明ベース上に下記組成
を持つ光遮断層、感熱発色層、光遮断層、保護層を順次
同時重層塗布、乾燥し試料を作成した。
第一層:光遮断層 紫外線吸収剤として、2−(2′−ヒドロキシ−5′
−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾールを39部、
2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフ
ェニル)−5−クロロベンゾトリアゾールを20部、2−
ヒドロキシ−フェニルサリシレートを8部、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノンを11部をジイソプロ
ピルナフタレン77部と酢酸エチル15部の混合溶媒に添
加、加熱溶解し、トリイソプロピルナフタレンスルホン
酸ソーダを含むゼラチン溶液中に加えて、コロイドミル
にて体積平均粒径を0.4μmまで乳化分散した。この乳
化分散液にさらに8%ゼラチン溶液を200部加え塗液と
した。
この塗液を単独でポリエチレンテレフタレート透明ベ
ース上に2.0g/m2の塗布量で塗布したサンプルの400nm、
及び375nmでの透過率を測定した所、それぞれ65%、3
%であった。また、可視光全光透過率は91%であった。
第二層:感熱発色層 2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル−N−イ
ソアミルアミノフルオラン12部、トルイレンジイソシア
ネートとトリメチロールプロパンの3:1付加物20部を1
−フェニル−1−キシリルエタン12部と、メチレンクロ
ライド20部の混合溶媒に添加、加熱溶解した。このロイ
コ染料の溶液を、8%ポリビニルアルコール水溶液60部
と水20部の水溶液に混合し、ホモジナイザーで乳化分散
して体積平均粒径1.0μmの油滴を得た。この乳化液に
更に水120部をを加えて、40℃で3時間反応させてカプ
セル液を得た。
次に、下記構造式−C、D、Eで表される顕色剤をそ
れぞれ5部、2部、及び8部を1−フェニル−1−キシ
リルエタン1部と酢酸エチル7部に加熱溶解した。得ら
れた顕色剤の溶液を、8%ポリビニルアルコール水溶液
37部と、水35部、及びドデシルベンザンスルホン酸ソー
ダ0.2部の水溶液に混合しホモジナイザーで体積平均粒
径1.5μmの乳化分散液を得た。
上記カプセル液5.0部、顕色剤乳化分散液10.0部、及
び水5.0部を攪拌混合して塗液を得た。
第三層:光遮断層 第1層の光遮断層を同じ塗液を使用した。
第四層:保護層 8%ポリビニルアルコール2部、40%カオリン分散液
4部、4%ほう酸水溶液0.1部、20%ステアリン酸亜鉛
分散物0.2部、ラウリル酸アンモニウム0.05部をホモジ
ナイザーで分散して保護層塗液を得た。
この塗液を第一層が2.0g/m2、第二層が6g/m2、第三層
が2g/m2、及び第四層が2g/m2となるように同時重層塗布
し試料を得た。
[比較例1〜4] 実施例1〜4において光遮断層を設けない以外、実施
例記載の方法で感熱発色層、及び保護層をポリエチレン
テレフタレート透明ベース上に同時重層塗布し試料を得
た。
以上のようにして得た実施例、及び比較例記載の試料
を感熱プリンター(富士フィルム社製:サーマルイメジ
ャーFTI−210型)を用いて印字して画像を得た。耐光性
試験は試料に蛍光燈を照射して行なった。(32、000lu
x、温度25℃、3日間)光照射前後の濃度の変化をマク
ベス社製RD−918型濃度計で地肌の光着色はイエロー値
を、画像濃度はビジュアル値で測定した。
結果を(第一表)、及び(第二表)に示す。
(第一表)、及び(第二表)からわかるように本願発
明により、地肌の光により着色の増加、及び画像の光に
よる褪色が大きく改良されたとがわかる。 (第一表)地肌の光照射による着色 試料名 照射前濃度 照射後濃度 実施例−1 0.13 0.14 実施例−2 0.15 0.20 実施例−3 0.19 0.20 実施例−4 0.20 0.23 比較例−1 0.12 0.21 比較例−2 0.15 0.35 比較例−3 0.18 0.25 比較例−4 0.20 0.32 (第二表)画像の光による褪色 試料名 照射前濃度 照射後濃度 実施例−1 2.10 2.05 実施例−2 2.00 1.98 実施例−3 1.80 1.80 実施例−4 2.15 2.13 比較例−1 2.13 1.65 比較例−2 2.03 1.89 比較例−3 1.80 1.70 比較例−4 2.15 2.00
【図面の簡単な説明】
第1図は光遮断層が感熱発色層と保護層の間に設けられ
ている本発明に係る感熱記録材料の断面図である。 第2図は光遮断層が感熱発色層と透明支持体の間に設け
られている本発明に係る感熱記録材料の断面図である。 第3図は光遮断層が透明感熱発色層の上下に設けられて
いる本発明に係る感熱記録材料の断面図である。 第4図光遮断層が透明支持体の裏面に設けられている本
発明に係る感熱記録材料の断面図である。 第5図は光遮断層が透明感熱発色層と透明保護層の間お
よび透明支持体の裏面に本発明に係る感熱記録材料の断
面図である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、400nmでの光透過率が70%以
    下で、かつ370nmでの光透過率が5%以下で、かつ可視
    光全光透過率が70%以上の光遮断層を、少なくとも1層
    以上設けた事を特徴とする感熱記録材料。
  2. 【請求項2】光遮断層中に、少なくとも2種以上の紫外
    線吸収剤を含有する事を特徴とする請求項1)に記載の
    感熱記録材料。
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