JP2953020B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は半導体装置の製造方法に関し、特にNチャネ
ルMOSFETを含む半導体装置の製造方法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
NチャネルMOSFETの製造方法は、CVD法によりポリシ
リコンを成長させてから燐を熱拡散し、フォトリソグラ
フィーによりポリシリコンからなるゲート電源を形成し
たのち、N型不純物をイオン注入してソース−ドレイン
を形成するのが一般的であった。
その製造方法について、第3図(a)〜(d)を参照
して説明する。
はじめに第3図(a)に示すように、P型シリコン基
板1にP型のチャネルストッパ2、フィールド酸化膜
2、ゲート酸化膜4を順次形成してから、VT調整のため
ボロンをイオン注入する。
つぎに第3図(b)に示すように、減圧CVD法により
厚さ4000Åのポリシリコンを成長し、950℃で燐拡散し
てN型不純物をドープしたのち、フォトレジスト6を形
成する。
つぎに第3図(c)に示すように、CHF3ガスなどを用
いてドライエッチングし、ポリシリコンからなるゲート
電極5aを形成する。
つぎにNチャネルMOSFET領域以外をフォトレジスト6a
でマスクし、砒素を加速エネルギー70keVでイオン注入
し、N型高濃度ソース−ドレイン9を形成する。
つぎに第3図(d)に示すように、フォトレジスト6a
を除去したのち、900℃のN2雰囲気で熱処理を行なって
高濃度N型ソース−ドレイン9を活性化する。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来技術においては、ポリシリコンに燐を熱拡散して
から、フォトリソグラフィーによってパターニングし
て、ゲート電極を形成している。
燐拡散によるばらつきと、燐ドープポリシリコンのエ
ッチングレートの違いから、フォトレジスト直下の燐ド
ープポリシリコンのサイドエッチング量が増減して安定
しない。
揃った断面形状のゲート電極を得ることが難しく、ソ
ース−ドレイン間の耐圧劣化やリーク電流の増大を引き
起こすという問題があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の半導体装置の製造方法は、ポリシリコンを成
長し、ボロンをイオン注入する工程と、フォトレジスト
をパターニングしてゲート電極予定領域以外のポリシリ
コンに垂直に燐をイオン注入する工程と、フォトレジス
トを除去し、ランプアニールを行ない、ヒドラジンによ
り燐ドープポリシリコンをエッチングする工程と、イオ
ン注入によりソース−ドレインを形成する工程とを含ん
でいる。
〔実施例〕
本発明の第1の実施例について、第1図(a)〜
(e)を参照して説明する。
はじめに第1図(a)に示すように、P型シリコン基
板1にP型のチャネルストッパ2、厚さ1μmのフィー
ルド酸化膜3、厚さ200Åのゲート酸化膜4を順次形成
してから、VT調整のため加速エネルギー50keVでボロン
をイオン注入する。
つぎに第1図(b)に示すように、減圧CVD法により
厚さ4000Åのポリシリコン5を成長し、ボロンを加速エ
ネルギー60keVでイオン注入する。
つぎに第1図(c)に示すように、フォトレジスト6
をマスクとして、ゲート電極5a以外のポリシリコン7に
燐を加速エネルギー150keVで垂直にイオン注入する。
つぎに第1図(d)に示すように、フォトレジスト6
を除去したのち、1000℃、5秒のランプアニールにより
ポリシリコン5a,7の不純物を活性化させて、ヒドラジン
によって燐ドープポリシリコン7のみを除去して、ゲー
ト電極5aを形成する。
ここで60℃、IPA(isopropyl alcohol)20%入りのヒ
ドラジンによる低濃度N型ポリシリコンのエッチングレ
ートは約1000Å/min、高濃度P型ないし低濃度P型ポリ
シリコンのエッチングレートは0Å/minと大幅に異なる
ため、低濃度N型ポリシリコンのみを選択エッチングす
ることができる。
つぎに第1図(e)に示すように、NチャネルMOSFET
以外の領域をフォトレジスト(図示せず)でマスクし
て、砒素を加速エネルギー70keVでイオン注入し、高濃
度N型ソース−ドレイン9を形成し、フォトレジスト
(図示せず)を除去したのち900℃のN2雰囲気で熱処理
を行なって素子部が完成する。
つぎに本発明の第2の実施例について、第2図(a)
〜(f)を参照して説明する。
はじめに第2図(a)に示すように、P型シリコン基
板1にP型のチャネルストッパ2、厚さ1μmのフィー
ルド酸化膜3、厚さ200Åのゲート酸化膜4を順次形成
してから、VT調整のため加速エネルギー50keVでボロン
をイオン注入する。
つぎに第2図(b)に示すように、減圧CVD法により
厚さ4000Åのポリシリコン5を成長し、ボロンを加速エ
ネルギー60keVでイオン注入する。
つぎに第2図(c)に示すように、フォトレジスト6
をマスクとして燐を加速エネルギー200keVで垂直にイオ
ン注入して低濃度N型ソース−ドレイン10を形成する。
つぎに第2図(d)に示すように、フォトレジスト6
を除去したのち、1000℃、5秒のランプアニールにより
ポリシリコン5a,7の不純物を活性化させて、ヒドラジン
により燐ドープされたポリシリコン7のみを除去し、ゲ
ート電極5aを形成する。
つぎに第2図(e)に示すように、NチャネルMOSFET
以外の領域をフォトレジスト(図示せず)でマスクし、
砒素を加速エネルギー70keVでイオン注入して高濃度N
型ソース−ドレイン9を形成する。
そのあと第2図(f)に示すように、フォトレジスト
(図示せず)を除去して900℃、N2雰囲気で熱処理する
ことによりDDD(double diffused drain)製造のMOSFET
の素子部が完成する。
本実施例においては、フォトレジスト工程を追加する
ことなく容易にDDD構造のMOSFETを形成することができ
るという利点がある。
〔発明の効果〕
ポリシリコンの全面にボロンをイオン注入し、ゲート
電極予定領域以外に垂直に燐をイオン注入し、ランプア
ニールにより不純物を活性化する。
短時間に熱処理するため不純物の再分布を起さないで
活性化し、ヒドラジンによりエッチングする。
そのためフォトレジストをマスクとしてエッチングす
る場合に比べて、パターンサイズの精度が優れた良好な
形状のゲート電極が形成され、MOSFETのソース−ドレイ
ン間の耐圧低下やリーク電流の増大を防止することがで
きた。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(e)は本発明の第1の実施例を工程順
に示す断面図、第2図(a)〜(f)は本発明の第2の
実施例を工程順に示す断面図、第3図(a)〜(d)は
従来技術によるNチャネルMOSFETを含む半導体装置の製
造方法を工程順に示す断面図。 1……P型シリコン基板、2……チャネルストッパ、3
……フィールド酸化膜、4……ゲート酸化膜、5……ボ
ロンドープポリシリコン、5a……ゲート電極、6,6a……
フォトレジスト、7……燐ドープポリシリコン、8……
ボロン・砒素ドープポリシリコン、9……高濃度N型ポ
リシリコン、10……低濃度N型ポリシリコン。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲート酸化膜が形成された半導体層の上に
    ポリシリコンを成長し、硼素をイオン注入する工程と、
    ゲート電極予定領域にフォトレジストを形成する工程
    と、前記ポリシリコン表面に垂直に燐をイオン注入する
    工程と、前記フォトレジストを除去してからランプアニ
    ールを行ない、ヒドラジンを用いて前記燐がイオン注入
    された領域の前記ポリシリコンをエッチングする工程
    と、前記半導体層にイオン注入してソース−ドレインを
    形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
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